JP2783802B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2783802B2 JP62238784A JP23878487A JP2783802B2 JP 2783802 B2 JP2783802 B2 JP 2783802B2 JP 62238784 A JP62238784 A JP 62238784A JP 23878487 A JP23878487 A JP 23878487A JP 2783802 B2 JP2783802 B2 JP 2783802B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は電子写真感光体、特に有機系の感光材料を用
いた感光体に関する。 [従来技術] 電子写真複写機に使用される感光体は、最近安価、生
産性、無公害性を利点とする有機系の感光材料を用いた
ものが使用され始めている。 有機系の電子写真感光体には、ポリビニルカルバゾー
ル(PVK)に代表される光導電性樹脂、PVK−TNF(2,4,7
トリニトロフルオレノン)に代表される電荷移動錯体
型、フタロシアニン−バインダーに代表される顔料分散
型、電荷発生物質と電荷輸送物質とを組合せて用いる機
能分離型の感光体などが知られており、特に機能分離型
の感光体が注目されている。 この様な感光体は一般に繰返し使用によって、残留電
位を生じ、結果として電位コントラストの低下を引きお
こす。 この残留電位はコピー枚数に比例して増加し、暗順応
させても完全には回復しない。 このことは不可逆な変化が起こっていることを示して
おり、不可逆変化は材料の化学変化によると考えられて
いる。[『感光体の開発・実用化』P.168(昭61)、日
本科学情報(株)出版部] この様に繰返し使用による残留電位の増加が感光体の
寿命を決めているため改善が熱望されていた。 [目的] 本発明は従来技術の上記問題を解消し、繰返し使用に
より起こる感光体の残留電位を低減し、可干渉性光(コ
ヒーレント光)による画像露光によって発生する画像上
の縞模様(モアレ)を防止した電子写真感光体を提供す
ることを目的としている。 [構成] 本発明者らは表面がアルミニウム又はアルミニウム合
金よりなる導電性基体上に感光層を設けてなる電子写真
感光体に対して、前記の欠点を解消すべく検討した結
果、該導電性基体表面に化学的化成処理法(以下、化成
処理)により、形成された被膜を設けることによって、
繰返し使用後の残留電位の上昇が少ない電子写真感光体
が得られることを見出し本発明に至った。 すなわち、本発明の構成は表面がアルミニウムまたは
アルミニウム合金よりなる導電性基体上に電荷発生材料
と電荷輸送材料を含有してなる感光層を有する電子写真
感光体において、この導電性基体表面に化成処理によっ
て形成された被膜が存在する電子写真感光体である。 上記の化成処理により形成された被膜は屈折率が大き
く、本発明者等は上記電子写真感光体にコヒーレント光
による画像露光を行っても画像上にモアレが発生しない
という現象を発見した。 以下、図面にそって本発明を説明する。 第1図は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面
図であり、導電性基体11上に、化成処理により形成され
た被膜(化成被膜)12が形成され、さらにその上に感光
層14を設けたものである。 第2図a、第2図bは本発明の別の構成例を示す断面
図であり、感光層が電荷発生層21と電荷輸送層22との積
層で構成されている。 第3図は本発明の更に別の構成例を示す断面図であ
り、化成処理により形成された被膜12と感光層14との間
に中間層13を設けたものである。 導電性基体11としてはプラスチック、紙等にアルミニ
ウムを蒸着したものやアルミニウム、アルミニウム合金
の板およびそれらをD.I.、I.I.、押出、引抜き等の工法
で素管化後、表面処理したものを使用できる。 さらにプラスチック、紙等にニッケル、クロム、ニク
ロム、銅、銀、金、白金などの金属や酸化スズ、酸化イ
ンジウムなどの金属酸化物を蒸着又はスパッタリングに
より設け、この上に更にアルミニウムを蒸着したもの
や、またアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、
ステンレス等の板及びそれらを上述の工法で管化したも
のに更にアルミニウムを蒸着したものも使用できる。 この様にして準備した導電性基体は最上部がアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金より成るもので、該導電性
基体に化成処理を施すことにより導電性基体表面に化成
被膜12を形成することができる。 化成処理法としては金属便覧(日本金属学会編)など
に記載されている方法を用いることができ、その例とし
てMBV法、EW法、Alodine法、Bonderite法、リン酸亜鉛
法などがあげられる。 これらの方法で形成される被膜の組成は液の処方によ
り異なるが被膜中にCr、P、Fe、Zn、Fなどが存在す
る。この被膜は耐候、耐食性に優れているため、この被
膜の存在により不可逆的な化学変化が妨げられているも
のと思われる。 化成処理法で形成される被膜の厚さは液の処方、処理
温度、処理時間等の影響を受けるが、本発明における被
膜の厚さは4μm以下、好ましくは0.1〜2μmが適当
である。 また化成処理に先だってアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金を公知の脱脂、化学研摩、電解研摩等で処理
し、必要に応じて水洗などを行うことが好ましい。 また、化成処理後は必要に応じて水洗、加熱乾燥等を
行うこともある。 次に感光層14について説明するが、先ず積層感光層に
ついて述べる。 電荷発生層21は、電荷発生物質を主材料とした層で、
必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。 バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ
ーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケト
ン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リアクリルアミドなどが用いられる。 電荷発生物質としては、シーアイピグメントブルー25
[カラーインデックス(CI)21180]、シーアイピグメ
ントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッドレッド52
(CI 45100)、シーアイベーシックレッド52(CI 4510
0)、シーアイベーシックレッド3(CI 45210)、さら
に、ポリフィリン骨格を有するフタロシアニン系顔料、
カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033
号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭53−133455号公報に記載)、トリフェニル
アミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132547号公報
に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−217287号公報に記載)、オキサジアゾール
骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記
載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するア
ゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリル
オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21
29公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有する
アゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記載)、さらに、
シーアイピグメントブルー16(CI 74100)等のフタロシ
アニン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI 7341
0)、シーアイバットダイ(CI 73030)等のインジゴ系
顔料、アルゴスカーレットB(バイオレット社製)、イ
ンダンスレンスカーレットR(バイエル社製)等のペリ
レン系顔料などが挙げられる。 これら電荷発生物質の中でも特にアゾ顔料が好適であ
る。更にアゾ顔料の中でも下記一般式(I)に示される
トリスアゾ顔料、または一般式(II)で示されるジスア
ゾ顔料が好ましい。 (式中、A1であり、ここでX1、Ar1、Ar2、R1、R2は次の通りであ
る。 X1:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環、もしく
はインドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環など
のヘテロ環、またはそれらの置換体、 Ar1:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環、もしく
はジベンゾフラン環などのヘテロ環またはそれらの置換
体、 Ar2:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環またはそ
れらの置換体、 R1:水素、低級アルキル基またはフェニル基あるいはそ
の置換体、 R2:低級アルキル基、フェニル基、カルボキシル基また
はそのエステル) (式中、A2 であり、ここでX2、Ar1Ar2、Ar3、R1、R2、R3は次の通
りである。 X2:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環、もしく
はインドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環など
のヘテロ環、またはそれらの置換体、 Ar1、Ar3:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環、
もしくはジベンゾフラン環などのヘテロ環またはそれら
の置換体、 Ar2:ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香族環またはそ
れらの置換体、 R1,R3:水素、低級アルキル基またはフェニル基あるいは
その置換体、 R2:低級アルキル基、フェニル基、カルボキシル基また
はそのエステル) これらトリスアゾ顔料およびジスアゾ顔料の具体例を
例示すれば次の第1表および第2表の通りである。 これらの電荷発生物質は単独で、あるいは2種以上併
用して用いられる。 バインダー樹脂は、電荷発生物質100重量部に対して
0〜100重量部用いるのが適当であり、好ましくは0〜5
0重量部である。 電荷発生層は、電荷発生物質を必要ならばバインダー
樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン、
ジオキサン、ジクロルエタン等の溶媒を用いてボールミ
ル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、分散
液を適度に希釈して塗布することにより形成できる。塗
布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法な
どを用いて行うことができる。 電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であ
り、好ましくは0.1〜2μmである。 電荷輸送層22は、電荷輸送物質およびバインダー樹脂
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上
に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要に
より可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。 電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とが
ある。 正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグ
ルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミ
ン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アント
ラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リン、フェニルヒドラゾン類、α−フェルスチルベン誘
導体等の電子供与性物質が挙げられる。 電荷輸送物質としては、例えば、クロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノン
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7テト
ラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサント
ン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオ
フェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフ
ェン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げ
られる。 これらの電荷輸送物質は、単独又は、2種以上混合し
て用いられる。 バインダー樹脂としてはポリスチレン、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレ
ート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性また
は熱硬化性樹脂が挙げられる。 溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
ルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メ
チレンなどが用いられる。 電荷輸送層22の厚さは、5〜50μm程度が適当であ
る。 次に感光層14が単層構成の場合について述べる。この
場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物質よりなる機能
分離型のものがあげられる。 即ち、電荷発生物質および電荷輸送物質には先に示し
た化合物を用いることができる。 単層感光層は、電荷発生物質および電荷輸送物質およ
びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、こ
れを塗布、乾燥することによって形成できる。また、必
要により、可塑剤やレベリング剤等を添加することもで
きる。 バインダー樹脂としては、先に電荷輸送層22で挙げた
バインダー樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層21
で挙げたバインダー樹脂を混合して用いてもよい。 単層感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質およびバ
インダー樹脂をテオラヒドロフラン、ジオキサン、ジク
ロルエタン、シクロヘキサノン等の溶媒を用いて、分散
機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコー
ト、ビードコートなどで塗工して形成できる。 単層感光層の膜厚は、5〜50μm程度が適当である。 なお、本発明において感光層14の上にさらに絶縁層や
保護層を設けることも可能である。 また、本発明において第3図に示されるよう化成処理
被膜と、感光層との間に中間層13を設けることにより、
本発明の効果を一層向上させることが可能であり、また
接着性を改良することもできる。 中間層13には、SiO、パリレン(ポリパラキシリレ
ン)などを蒸着、スパッタリングなどの方法で設けたも
のや、ポリアミド樹脂(特開昭58−30757号公報、特開
昭58−98739号公報)、アルコール可溶性ナイロン樹脂
(特開昭60−196766号公報)、水溶性ポリビニルブチラ
ール樹脂(特開昭60−232553号公報)、ポリビニルブチ
ラール樹脂(特開昭58−106549号公報)、ポリビニルア
ルコールなどの樹脂層を用いることができる。 また、上記樹脂中間層にZnO、TiO2、ZnS等の顔料粒子
を分散したものも、中間層として用いることができる。 更に本発明の中間層13としてシランカップリング剤、
チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用
することもできる。 中間層13の膜厚は0〜5μmが適当である。 次に実施例および比較例によって本発明を更に詳しく
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。 なお、実施例および比較例に記載の各成分の量(部)
は重量部である。 実施例1 外径40mm、長さ250mmのアルミニウムシリンダー(材
質JIS1060)を、脱脂、化学研摩、水洗した後、下記組
成の化成処理液(100℃)に5分間浸漬し(MBV法)、更
に水洗をくり返した後、乾燥した。 この様にして表面に化成被膜を設けた導電性基体上に
下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次
浸漬塗工法により塗布、乾燥し、電荷発生層(0.2μ
m)、電荷輸送層(15μm)を形成し、本発明の電子写
真感光体を得た。 (1)化成処理液 Na2CO3 30 部 Na2CrO4 7.5部 水 1000 部 (2)電荷発生層塗工液 顔料No.2−6のジスアゾ顔料 3 部 ポリビニルブチラール (電気化学工業(株)製デンカブチラール#4000−
1) 0.5部 テトラヒドロフラン 150 部 エチルセルソルブ 150 部 (3)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質 比較例1 実施例1において、導電性基体表面に化成被膜を設け
ないほかは、すべて実施例1と同様にして電子写真感光
体を作成した。 実施例2 実施例1に用いたものと同じアルミニウムシリンダー
を実施例1と同様に前処理した後、下記組成の化成処理
液(30℃)に1分間浸漬し(Alodine法)、更に水洗を
繰返した後、乾燥した。 この様に表面に化成被膜を設けた導電性基体上に下記
組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次浸漬
塗工法により塗布、乾燥し、電荷発生層(0.2μm)、
電荷輸送層(18μm)を形成して、本発明の電子写真感
光体を得た。 (1)化成処理液 H3PO4 126 部 NaF 8 部 CrO3 14.5部 水 900 部 (2)電荷発生層塗工液 顔料No.1−18のトリスアゾ顔料 3部 ポリエステル(東洋紡績(株)製バイロン200) 1部 シクロヘキサノン 200部 テトラヒドロフラン 100部 (3)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質 比較例2 実施例2において導電性基体表面に化成被膜を設けな
いほかはすべて実施例2と同様にして電子写真感光体を
作成した。 実施例3 外径60mm、長さ340mmのアルミニウムシリンダー(材
質JIS3003)を実施例1と同様に前処理した後、化成処
理液(日本パーカライジング(株)製パルコート)をス
プレー塗布して常温で2分間保持した後、水洗をくり返
し乾燥した。 この様にして表面に化成被膜を設けた導電性基体上に
下記組成の中間層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送
層塗工液を順次、浸漬塗工法により塗布、乾燥し中間層
(0.3μm)、電荷発生層(0.2μm)、電荷輸送層(20
μm)を形成して、本発明の電子写真感光体を得た。 (1)中間層塗工液 水溶性ポリビニルブチラール25%水溶液 (積水化学工業(株)製エスレックW−201) 50部 水 150部 エタノール 200部 (2)電荷発生層塗工液 実施例1に同じ (3)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質 比較例3 実施例3において導電性基体表面に化成被膜を設けな
いほかは、すべて実施例3と同様にして電子写真感光体
を作成した。 実施例4 外径80mm、長さ340mmのアルミニウムシリンダー(材
質JIS6101)に、実施例2と同様な処理を施し、表面に
化成被膜を設けた。 この様に処理した導電性基体上に下記組成の中間層塗
工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次、ス
プレーコート法により塗布、乾燥し、中間層(0.3μ
m)、電荷発生層(0.2μm)、電荷輸送層(20μm)
を形成して本発明の電子写真感光体を得た。 (1)中間層塗工液 ポリビニルアルコール(電気化学工業(株)製デンカ
ポバールH−20) 2部 水 200部 メタノール 100部 (2)電荷発生層塗工液 X型無金属フタロシアニン 3部 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製エスレ
ックBL−1) 1部 シクロヘキサン 250部 (3)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質 比較例4 実施例4において導電性基体表面に化成被膜を設けな
いほかは、すべて実施例4と同様にして電子写真感光体
を作成した。 実施例5 実施例3に用いたものと同じアルミニウムシリンダー
を脱脂、電解研摩、水洗した後、下記組成の化成処理液
(100℃)に8分間浸漬し(EW法)、更に水洗をくり返
した後、乾燥した。 (1)化成処理液 Na2CO3 5 部 Na2CrO4 1.5 部 水ガラス 0.01部 水 1000 部 この様にして表面に化成被膜を設けた導電性基体上に
下記組成の電荷輸送層塗工液を浸漬塗工法で塗布し、乾
燥膜厚20μmの電荷輸送層を設けた。 (2)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質 この上に下記組成の電荷発生層塗工液をスプレーコー
ト法により塗布し、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を設
けて、本発明の電子写真感光体を得た。 (3)電荷発生層塗工液 顔料No.1−27のトリスアゾ顔料 3 部 ポリエステル(東洋紡績(株)製バイロン200) 2 部 トルイレン−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサノ
ン 0.1部 シクロヘキサノン 200 部 2−ブタノン 100 部 比較例5 実施例5において導電性基体表面に化成被膜を設けな
いほかは、すべて実施例5と同様にして電子写真感光体
を作成した。 実施例6 実施例4に用いたものと同じアルミニウムシリンダー
を脱脂、電解研摩、水洗した後、化成処理液[日本パー
カライジング(株)製アルクロム(クロメートタイ
プ)]に常温で1分間浸漬した。次いで水洗をくり返し
乾燥した。 この様にして表面に化成被膜を設けた導電性基体上に
下記組成の中間層塗工液、電荷輸送層塗工液および電荷
発生層塗工液を順次、スプレーコート法によって塗布、
乾燥し、中間層(膜厚0.5μm)、電荷輸送層(20μ
m)、電荷発生層(0.3μm)を順次形成した。 (1)中間塗工液 実施例3に同じ (2)電荷輸送層塗工液 下記構造式の電荷輸送物質(3)電荷発生層塗工液 顔料No.2−7のジスアゾ顔料 3 部 ポリビニルブチラール(積水化学(株)製エスレック
BL−1) 2 部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.5部 シクロヘキサノン 300 部 比較例6 実施例6において導電性基体表面に化成被膜を設けな
いほかは、すべて実施例6と同様にして電子写真感光体
を作成した。 以上のように作成した電子写真感光体は特開昭60−10
0167号公報に開示されている計測装置を用いて次のよう
に特性を評価した。 −5.5kV(もしくは+6.0kV)の放電電圧にてコロナ帯
電15秒後の電位Vm(V)、暗減衰10秒後の電位Vo
(V)、タングステン光強度5luxでの露光15秒後の残留
電位VR(V)、さらに電位Vmを1/5に限定させるのに必
要な露光量E1/5(lux・sec)を測定した。 更にこの感光体に上記条件の帯電と露光を同時に行い
3時間保持した後、再び前記と同様にして疲労後のVm′
(V)、Vo′(V)、VR′(V)、E1/5′(lux・se
c)を測定した。 この様にして測定した評価結果を表1に示す。 また、実施例2の感光体を半導体レーザーを画像露光
光源とするレーザープリンター、(株)リコー製LP−10
60に着装し、プリントを行ったがハーフトーン部にモア
レは認められなかった。 一方、比較例2の感光体を用いて同様にプリントを行
ったところ、ハーフトーン部にモアレが発生した。 次に比較例7〜比較例10によって、本発明が「電荷発
生材料と電荷輸送材料を含有する感光層」の場合に特有
の効果を奏するものであることを示す。 比較例7 実施例1で用いた表面に化成皮膜を設けた導電性基体
上に、真空蒸着法により厚さ60μmのSe−Te−Cl感光層
を設け、比較例7の感光体を作製した。 比較例8 導電性基体表面に化成皮膜を設けなかった以外は比較
例7と同様にして比較例8の感光体を作成した。 比較例9 実施例2で用いた表面に化成皮膜を設けた導電性基体
上に、下記組成の感光体塗工液を塗布、乾燥し、膜厚20
μmの感光層を設け、比較例9の感光体を作成した。 (1)感光層塗工液 X型無金属フタロシアニン 80部 ポリビニルブチラール(エスレック BX−L,積水化学
工業製) 15部 ポリエステル(バイロン200,東洋紡製) 80部 テトラヒドロフラン 600部 比較例10 導電性基体表面に化成皮膜を設けなかった以外は実施
例9と同様にして比較例10の感光体を作成した。 上記比較例7〜比較例10の各感光体を実施例1と同様
にして評価した結果を下記表2に示す。 上の表2に示す試験結果から、比較例7および比較例
8のセレン感光体は、本願の化成皮膜を設けた導電性基
体を用いてもくり返し使用後の特性の改善の効果はない
ことがわかる。 一方、比較例9および比較例10のX型無金属フタロシ
アニン感光体(電荷輸送材料を含んでいない)感光層の
場合は、化成皮膜を設けた導電性基体を用いても、繰り
返し使用後の特性がほとんど改善されていないことがわ
かる。 [効果] 以上説明したように本発明によれば感光体のくり返し
使用後の残留電位の増加を抑制し、電位コントラストの
低下を防止する。 さらに、コヒーレント光による画像露光時に発生する
モアレを防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図は本発明の電子写真感光体の実施例
の断面図を示す。 11……導電性基体、12……化成被膜、 13……中間層、14……感光層、21……電荷発生層、22…
…電荷輸送層。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面がアルミニウムまたはアルミニウム合金よりな
    る導電性基体上に電荷発生材料と電荷輸送材料を含有し
    てなる感光層を有する電子写真感光体において、この導
    電性基体表面に化学的化成処理法によって形成された皮
    膜が存在することを特徴とする電子写真感光体。
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