JPH04303846A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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Publication number
JPH04303846A
JPH04303846A JP9361091A JP9361091A JPH04303846A JP H04303846 A JPH04303846 A JP H04303846A JP 9361091 A JP9361091 A JP 9361091A JP 9361091 A JP9361091 A JP 9361091A JP H04303846 A JPH04303846 A JP H04303846A
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JP
Japan
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resin
layer
substrate
coating
titanium oxide
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Pending
Application number
JP9361091A
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English (en)
Inventor
Junichiro Hashimoto
準一郎 橋本
Hiroyuki Kishi
弘行 岸
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは基体と光導電層との間に中間層を設けた電子写
真感光体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真感光体の感光材料と
して、セレン及びセレン合金、酸化亜鉛、硫化カドミウ
ム等の無機系光導電性物質が主に用いられてきた。一方
、最近では、安価、生産性、無公害を利点とする有機系
の感光材料を用いたものが使用され始めている。有機系
の電子写真感光体には、ポリビニルカルバゾール(PV
K)に代表される光導電性樹脂、PVK−TNF(2,
4,7−トリニトロフルオレノン)に代表される電荷移
動錯体型、フタロシアニン−バインダーに代表される顔
料分散型、電荷発生物質と電荷輸送物質とを組合せて用
いる機能分離型の感光体などが知られており、特に機能
分離型の感光体が注目されている。
【0003】この様な機能分離型の高感度感光体を、カ
ールソンプロセスに適用した場合、帯電性が低く、電荷
保持性が悪い(暗減差が大きい)上、繰返し使用による
、これら特性の劣化が大きく、画像上に、濃度ムラ、カ
ブリ、また反転現像の場合、地汚れを生じるという欠点
を有している。
【0004】また一般に、高感度感光体は、前露光疲労
によって帯電性が低下する。この前露光疲労は主に電荷
発生材料が吸収する光によって起こることから、光吸収
によって発生した電荷が移動可能な状態で感光体内に残
留している時間が長い程、またその電荷の数が多い程、
前露光疲労による帯電性の低下が著しくなると考えられ
る。即ち、光吸収によって発生した電荷が残留している
状態で帯電操作をしても、残留しているキャリアの移動
で表面電荷が中和される為、残留電荷が消費されるまで
表面電位は上昇しない。従って、前露光疲労分だけ表面
電位の上昇が遅れることになり、見かけ上の帯電々位は
低くなる。
【0005】この様な感光体の電気特性を改良するため
に、基体と感光層との間に中間層を設けることが有効で
あるとされている。一般に、このような中間層を設ける
目的としては、接着性改良、感光層の塗工性向上、基体
の保護、基体上の欠陥の被覆、感光層の電気的破壊に対
する保護、基体から感光層への電荷注入性の改良などが
あげられる。
【0006】例えば、特開昭47−6341、48−3
544および48−12034号には硝酸セルロース系
樹脂中間層が、特開昭48−47344、52−256
38、58−30757、58−63945、58−9
5351、58−98739および60−66258号
にはナイロン系樹脂中間層が、特開昭49−69332
および52−10138号にはマレイン酸系樹脂中間層
が、そして特開昭58−105155号にはポリビニル
アルコール樹脂中間層がそれぞれ開示されている。
【0007】しかしながら、これらの樹脂単層の中間層
は電気抵抗が高いために、残留電位が生じ画像に地汚れ
が発生するので、薄膜にする必要がある。したがって、
基体の欠陥を被覆することが不充分なために、従来では
、基体表面の粗さを少なくするためにその表面に切削加
工や鏡面研摩などの表面処理工程を加えていた。しかし
、このような工程は、電子写真感光体のコストアップの
原因となっていた。
【0008】したがって、中間層を厚くして、基体欠陥
を被覆するために、中間層の電気抵抗を制御すべく種々
の導電性添加物を樹脂中に含有させた中間層が提案され
ている。例えば、特開昭51−65942号にはカーボ
ンまたはカルコゲン系物質を硬化性樹脂に分散した中間
層が、特開昭52−82238号には四級アンモニウム
塩を添加してイソシアネート系硬化剤を用いた熱重合体
中間層が、特開昭55−1130451号には抵抗調節
剤を添加した樹脂中間層が、特開昭58−58556号
にはアルミニウムまたはスズの酸化物を分散した樹脂中
間層が、特開昭58−93062号には有機金属化合物
を添加した樹脂中間層が、特開昭58−93063、6
0−97363および60−111255号には導電性
粒子を分散した樹脂中間層が、特開昭59−17557
号にはマグネタイトを樹脂中に分散した層が、さらに特
開昭59−84257、59−93453および60−
32054号にはTiO2とSnO2粉体とを分散した
樹脂中間層が、又、特開昭64−68762、64−6
8763、64−73352、64−73353、特開
平1−118849、1−118848にはカルシウム
、マグネシウム、アルミニウム等のホウ化物、窒化物、
フッ化物、酸化物の粉体を分散した樹脂の中間層が開示
されている。
【0009】しかしながら、これらの電子写真用感光体
は繰り返し使用による帯電性の低下、とりわけ、帯電電
位の立上りの遅れに関しては未だに不充分であり、しか
も残留電位の上昇が大きく、より一層の改善が望まれて
いた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基体上の欠
陥を充分に陰蔽できる中間層を用いても、高感度であり
、前露光疲労による帯電性の低下が著しく小さく、しか
も、帯電と露光の繰り返し後においても帯電電位の立上
りの遅れがなく、かつ残留電位の上昇が小さい電子写真
用感光体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
基体上に、電荷発生層と電荷輸送層から成る光導電層を
設けた電子写真用感光体において、該基体と該光導電層
との間に、酸化鉄又は酸化タングステンで処理した酸化
チタン粉末を樹脂に分散した中間層を設けたことを特徴
とする電子写真用感光体が提供される。
【0012】本発明者らは、基体上の欠陥を充分に隠蔽
できる中間層を用いた電子写真感光体においても高感度
であり、しかも帯電と露光の繰り返し後においても帯電
電位の立上りの遅れがなく、かつ残留電位の上昇が小さ
い様に鋭意検討した結果、基体と光導電層との間に前記
金属酸化物粉末と結着剤樹脂を主成分とする中間層を設
けることによって、上記目的が実現できることを見出し
、本発明を完成するに至った。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、中間層を構成する金属酸化物粉末は、酸化鉄又
はタングステンで処理した酸化チタンである。酸化チタ
ンを酸化鉄又は酸化タングステンで処理する方法として
は、従来公知の被覆方法の全てが適用できる。
【0014】中間層に用いる結着剤樹脂としては、ポリ
アミド、ポリエステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂例えば、活性水素(
−OH基、−NH2基、−NH基等の水素)を複数個含
有する化合物とイソシアネート基を複数個含有する化合
物及び/又はエポキシ基を複数個含有する化合物とを熱
重合させた熱硬化性樹脂等も使用できる。この場合活性
水素を複数個含有する化合物としては、例えばポリビニ
ルブチラール、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリ
ヒドロキシエチルメタアクリレート等の活性水素を含有
するアクリル系樹脂等があげられる。イソシアネート基
を複数個含有する化合物としては、たとえば、トリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート等とこれらのプレポ
リマー等があげられ、エポキシ基を複数有する化合物と
しては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等があげられ
る。
【0015】また、オイルフリーアルキド樹脂とアミノ
樹脂例えば、ブチル化メラミン樹脂等を熱重合させた熱
硬化性樹脂、さらにまた、不飽和結合を有するポリウレ
タン、不飽和ポリエステル等の不飽和結合を有する樹脂
と、チオキサントン系化合物、メチルベンジルフォルメ
ート等の光重合開始剤との組合せ等の光硬化性樹脂も結
着剤樹脂として使用できる。
【0016】前記酸化チタンと結着剤樹脂の使用割合は
重量比で1/1〜95/5、好ましくは3/2〜10/
1である。前記酸化チタンと結着剤樹脂の使用割合が1
/1未満では効果が小さく、また、95/5を超えると
中間層内に気泡が残留するため、電荷発生層と電荷輸送
層の塗膜に欠陥を生じるので好ましくない。また、中間
層の膜厚は0.3〜10μm、好ましくは0.5〜5μ
mとするのが適当である。膜厚が0.3μm未満では効
果の発現性が小さく、10μmを越えると残留電位の蓄
積を生じるので望ましくない。
【0017】中間層を形成するには前記酸化チタンと結
着剤樹脂と共に常法により、例えばボールミル、サンド
ミル、アトライラー等により分散し、また、必要に応じ
て硬化(架橋)に必要な薬剤、溶剤、添加剤、硬化促進
剤等を加えて、常法により、ブレード塗工、浸漬塗工法
、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート法など
により基体上に形成される。塗布後は乾燥や加熱、光等
の硬化処理により乾燥あるいは硬化させる。
【0018】導電性基体としては、アルミニウム、ニッ
ケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、ステンレ
スなどの金属、酸化スズ、酸化インジウム、酸化ニッケ
ル、酸化アルミニウムなどの金属酸化物を蒸着又はスパ
ッタリングによりフィルム状もしくは円筒状のプラスチ
ック(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、フェノール樹脂、ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリスチレン等)もしくは紙等に被覆したもの、あ
るいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、
ステンレス等の板およびそれらをD.I.,I.I.,
押出し、引抜き等の工法で素管化後、切削、超仕上げ、
研摩等で表面処理した管、あるいは上記金属を電気メッ
キなどの方法により、フィルム状もしくは円筒状にした
もの、又導電性粉体をプラスチックに分散成型してなる
フィルム状もしくは円筒状にしたもの等を用いることが
できる。
【0019】また、本発明に用いる光導電層としては、
(1)電子供与性化合物と電子受容性化合物との組合せ
により電荷移動錯体を形成したもの(USP34842
37に記載)、(2)有機光導電体に染料を添加して増
感したもの(特公昭48−25658号公報に記載)、
(3)正孔あるいは電子活性マトリックスに顔料を分散
したもの(特開昭47−30328号、特開昭47−1
8545号などの公報に記載)、(4)電荷発生層と電
荷輸送層とに機能分離したもの(特開昭49−1055
37号公報に記載)、(5)染料及び樹脂からなる共晶
錯体を主成分とするもの(特開昭47−10785号公
報に記載)、(6)電荷移動錯体中に有機顔料ないしは
無機電荷発生材料を添加したもの(特開昭49−916
48号公報に記載)など従来から知られている有機光導
電体のいずれで形成されていてもかまわない。
【0020】しかし、これらの中でも特に(4)のタイ
プの積層型感光体は高感度であり、かつ、機能にあわせ
て多様に材料が選択できる等から有利である。
【0021】次に、電荷発生層について説明する。電荷
発生層は、電荷発生物質を主材料とした層で、必要に応
じてバインダー樹脂を用いることもある。バインダー樹
脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル
、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリ
コーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン
、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド
などが用いられる。
【0022】電荷発生物質としては、例えば、シーアイ
ピグメントブルー25〔カラーインデックス(CI)2
1180〕、シーアイピグメントレッド41(CI  
21200)、シーアイアシッドレッド52(CI  
45100)、シーアイベーシックレッド3(CI  
45210)、さらに、ポリフィリン骨格を有するフタ
ロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクアリック
塩顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭5
3−95033号公報に記載)、スチルスチルベン骨格
を有するアゾ顔料(特開昭53−138229号公報に
記載)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特
開昭53−132547号公報に記載)、ジベンゾチオ
フェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728
号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレ
ノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号
公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(
特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオ
キサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2
129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を
有するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記載
)、カルバゾール骨格を有するトリアゾ顔料(特開昭5
7−195767号公報、同57−195768号公報
に記載)等、さらに、シーアイピグメントブルー16(
CI  74100)等のフタロシアニン系顔料、シー
アイバットブラウン5(CI  73410)、シーア
イバットダイ(CI  73030)等のインジゴ系顔
料、アルゴスカーレットB(バイオレット社製)、イン
ダスレンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン
系顔料等の有機顔料を使用することができる。
【0023】これら電荷発生物質の中でも特にアゾ顔料
が好適であり、更にアゾ顔料の中でも以下に示すジスア
ゾ顔料あるいはトリスアゾ顔料が最も好ましい。アゾ顔
料の具体例を表1に示す。
【0024】
【表1−(1)】
【0025】
【表1−(2)】
【0026】
【表1−(3)】
【0027】
【表1−(4)】
【0028】
【表1−(5)】
【0029】
【表1−(6)】
【0030】
【表1−(7)】
【0031】
【表1−(8)】
【0032】
【表1−(9)】
【0033】
【表1−(10)】
【0034】
【表1−(11)】
【0035】
【表1−(12)】
【0036】
【表1−(13)】
【0037】
【表1−(14)】
【0038】
【表1−(15)】
【0039】これらの電荷発生物質は単独で、あるいは
2種以上併用して用いられる。バインダー樹脂は、電荷
発生物質100重量部に対して0〜100重量部用いる
のが適当であり、好ましくは0〜50重量部である。
【0040】電荷発生層は、電荷発生物質を必要ならば
バインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロ
ヘキサノン、ジオキサン、ジクロルエタン等の溶媒を用
いてボールミル、アトライター、サンドミルなどにより
分散し、分散液を適度に希釈して塗布することにより形
成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビー
ドコート法などを用いて行なうことができる。電荷発生
層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ま
しくは0.1〜2μmである。
【0041】電荷輸送層は、電荷輸送物質および必要に
応じて用いられるバインダー樹脂よりなる。以上の物質
を適当な溶剤に解溶ないし分散してこれを塗布乾燥する
ことにより電荷輸送層を形成することができる。電荷輸
送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。
【0042】正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリ
ルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホル
ムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、
オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフ
ェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)アントラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルア
ミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチ
リルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニル
スチルベン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。
【0043】電子輸送物質としては、たとえば、クロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−
フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン
、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8
−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェ
ン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフ
ェノン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が
挙げられる。これらの電荷輸送物質は、単独又は2種以
上混合して用いられる。
【0044】また、本発明において必要に応じて用いら
れるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレ
ート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂
、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または
熱硬化性樹脂が挙げられる。溶剤としては、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロルベンゼン
、ジクロルエタン、塩化メチレンなどが用いられる。
【0045】電荷輸送層の厚さは5〜100μm程度が
適当である。また、本発明において電荷輸送層中に可塑
剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の
樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用
でき、その使用量は、バインダー樹脂に対して0〜30
重量%程度が適当である。レベリング剤としては、ジメ
チルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイ
ルなどのシリコーンオイル類が使用され、その使用量は
バインダー樹脂に対して、0〜1重量%程度が適当であ
る。なお、本発明において、感光層の上にさらに絶縁層
や保護層を設けることも可能である。
【0046】〔実施例〕次に、実施例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。 実施例1 50ccの硬質ガラス瓶に容積の1/2量の0.5cm
φPSZボールと酸化鉄で処理した酸化チタンの微粉6
grと固形分濃度50重量%のオイルフリーアルキド樹
脂(ベッコライト  M6401−50  大日本イン
キ化学(株)製)を3.1grと固形分濃度60重量%
のブチル化メラミン樹脂(スーパーベッカミンG821
−60  大日本インキ化学(株)製)を1.7grお
よびメチルエチルケトン4.8grとを入れて20時間
ミリングし中間層塗工液とした。上記中間層塗工液を、
厚さ約30μmの電気メッキにより得られたニッケルシ
ート上にブレード塗工し、130℃20分間乾燥硬化し
て、厚さ約1μmの中間層を形成した。
【0047】次いで下記化1のジスアゾ顔料
【化1】 シクロヘキサノン                 
                         
  400部 をボールミルポットで96時間分散した後、シクロヘキ
サノン678部で希釈し、1時間さらに分散した。こう
して得られたミルベース900部に1350部のシクロ
ヘキサノンで希釈し、先に作成した下引層の上にブレー
ドで塗布し、130℃で10分間乾燥して膜厚約0.3
μmの電荷発生層を形成した。
【0048】   前記、電荷発生層上に下記構造式化2の化合物  
                  18部
【化2】     ポリカーボネート樹脂           
                         
      20部    (パンライトC−1400
、帝人化学(株)製)    シリコーンオイル     (KF−50、信越シリコーン(株)製)  
                  0.004部 
   塩化メチレン                
                         
       173部よりなる電荷輸送層塗工液をブ
レード塗布し、130℃、20分間乾燥して膜厚20μ
mの電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体を
作成した。
【0049】実施例2 実施例1において中間層塗工液を下記のものとし、乾燥
硬化条件を120℃、30分にした以外は実施例1と同
様にして実施例2の電子写真材料を作成した。 〔中間層塗工液〕50ccの硬質ガラス瓶に容量の1/
2量の0.5cmφPSZボールと、酸化鉄で処理した
酸化チタン(大原産業(株)製)の微粉6grと固形分
濃度9重量%のブチラール樹脂(BL−1  セキスイ
化学社製)のメチルエチルケトン溶液を9.5grとを
入れて24時間ミリングし、次にトリレンジイソシアネ
ートの7重量%メチルエチルケトン溶液3.6gr加え
て約5分間振とう攪拌し、中間層塗工液とした。
【0050】実施例3 実施例1において中間層塗工液を下記のものとし、乾燥
を120℃で10分間とした以外は実施例1と同様にし
て実施例3の電子写真材料を作成した。 〔中間層塗工液〕9ccの硬質ガラスポットに容量1/
2量の1cmφアルミナ焼結ボールと酸化鉄処理した酸
化チタン(石原産業製)の微粉5.7grと固形分濃度
9重量%のポリアミド樹脂(東レ(株)製CM8000
)のメタノール溶液35grとn−ブタノール35gと
を入れて24時間ミリングし、中間塗工液とした。
【0051】実施例4 実施例1の電荷発生層塗工液及び電荷輸送層塗工液を下
記のものにした以外は実施例1と同様にして実施例4の
電子写真感光体を作成した。 〔電荷発生層塗工液〕15cmφのガラスポット中に容
積の1/2量の1cmφアルミナ焼結ボールとポリエス
テル樹脂(東洋紡社製、バイロン200)の2.7重量
%シクロヘキサノン溶液300grと前記アゾ顔料No
.39とを投入して72時間ミリングした。さらに50
0grのメチルエチルケトンを追加投入してさらに24
時間ミリングして電荷発生層塗工液とした。 〔電荷移動層塗工液〕     ポリカーボネート             
                         
    10重量部    (商品名パンライトCl4
00:帝人化成(株))    シリコーン油    
                         
         0.0002重量部    (商品
名KF50:信越シリコーン(株))    テトラヒ
ドロフラン                    
                    80重量部
【0052】実施例5 実施例1の酸化鉄で処理した酸化チタンの代りに酸化タ
ングステンで処理した酸化チタンを用いる以外は、実施
例1と同様にして、実施例5の電子写真用感光体を作成
した。
【0053】実施例6 実施例2において、酸化鉄で処理した酸化チタンの代り
に酸化タングステンで処理した酸化チタンを用いる以外
は実施例2と同様にして、実施例6の電子写真感光体を
作成した。
【0054】実施例7 実施例3において、酸化鉄で処理した酸化チタンの代り
に酸化タングステンで処理した酸化チタンを用いる以外
は実施例3と同様にして、実施例7の電子写真感光体を
作成した。
【0055】実施例8 実施例4において、酸化鉄で処理した酸化チタンの代り
に酸化タングステンで処理した酸化チタンを用いる以外
は実施例4と同様にして、実施例4の電子写真感光体を
作成した。
【0056】比較例1 実施例1において、中間層を設けなかった以外は実施例
1と同様にして、比較例1の電子写真感光体を作成した
【0057】比較例2 実施例1の中間層塗工液を下記のものとした以外は実施
例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体を作成し
た。 〔下引層塗工液〕     オイルフリーアルキド樹脂(ベッコライト  
                    6gr  
  M6401−50  大日本インキ化学(株)製)
    固形分50重量%     ブチル化メラミン樹脂(スーパーベッカミン 
               3.3gr    6
821・60  大日本インキ化学(株)製)    
固形分60重量%     メチルエチルケトン            
                         
 240gr
【0058】比較例3 実施例1の中間層塗工液に用いた酸化鉄で処理した酸化
チタンの微粉を無処理の酸化チタンに代えた以外は、実
施例1と同様にして比較例3の電子写真用感光体を作成
した。
【0059】比較例4 実施例1において中間層塗工液を下記のものとした以外
は実施例1と同様にして、比較例4の電子写真感光体を
作成した。 〔中間層塗工液〕     ポリアミド樹脂(東レ(株)アミランCM・8
000)            8gr    メタ
ノール                      
                         
 46gr    n−ブタノール         
                         
          46gr
【0060】これらの感
光体の感光体特性を川口電機製作所製エレクトロスタテ
ィックペーパーアナライザーSP−428を用い、次の
環境下、次の条件で測定した。 帯  電      20sec      (印加電
圧−6KV)暗減衰      20sec 露  光      30sec      (露光強
度5lux)帯電2sec後の値をV2、露光30se
c後の電圧をV30、表面電位−800Vの電位を1/
2に低下するために必要な露光量をE1/2とした。疲
労条件は感光体に流れる電流が−9.6μAになる様、
且つ感光体の表面電位が800Vになる様、印加電圧と
光量で調節しながら15回疲労させた。その後、初期特
性と同一の条件で感光体の疲労後特性を測定した。
【0061】
【表1−(1)】
【0062】
【表1−(2)】
【0063】
【発明の効果】本発明の電子写真用感光体は前記構成か
らなり、基体と光導電層の間に前記酸化鉄又は酸化タン
グステルで処理した酸化チタンを含有する中間層を設け
たことから、基体上の欠陥を充分に隠薮できる中間層を
用いた電子写真感光体においても、高感度であり、前露
光疲労による帯電の低下が著しく小さく、しかも帯電と
露光の繰り返し後においても、帯電電位の立ち上りの遅
れがなく、かつ残留電位の上昇が小さいという顕著な作
用効果を有する。また、本発明の電子写真用感光体によ
れば、レーザープリンター等の可干渉性の光を用いた露
光においても、光干渉による異常画像の発生を防止する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  導電性基体上に、電荷発生層と電荷輸
    送層から成る光導電層を設けた電子写真用感光体におい
    て、該基体と該光導電層との間に、酸化鉄又は酸化タン
    グステンで処理した酸化チタン粉末を樹脂に分散した中
    間層を設けたことを特徴とする電子写真用感光体。
JP9361091A 1991-03-30 1991-03-30 電子写真用感光体 Pending JPH04303846A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620567B2 (en) 2001-01-30 2003-09-16 Konica Corporation Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and processing cartridge
US8236468B2 (en) 2008-10-22 2012-08-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Organic photoreceptor, image forming apparatus, and process cartridge
JP2017181868A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体およびこれを用いた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620567B2 (en) 2001-01-30 2003-09-16 Konica Corporation Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and processing cartridge
US8236468B2 (en) 2008-10-22 2012-08-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Organic photoreceptor, image forming apparatus, and process cartridge
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