JP2781045B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

内燃機関の点火装置

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JP2781045B2
JP2781045B2 JP2031358A JP3135890A JP2781045B2 JP 2781045 B2 JP2781045 B2 JP 2781045B2 JP 2031358 A JP2031358 A JP 2031358A JP 3135890 A JP3135890 A JP 3135890A JP 2781045 B2 JP2781045 B2 JP 2781045B2
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フィアット・アウト・ソシエタ・ペル・アチオーニ
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    • F02P3/00Other installations
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は内燃機関の点火装置に関し、特に、静電誘導
型の点火装置に関するものである。
従来の技術 今日知られている静的点火システムとしては本来2つ
のタイプ即ち、容量性放電型及び誘導性放電型がある。
上記容量性放電型は、コンデンサCに電圧Vがかかる
とエネルギ(静電エネルギE=1/2CV2)が蓄積され、該
エネルギは適切なシーケンスで二次巻線が夫々の点火プ
ラグと接続した昇圧変圧器に放電されるようになってお
り、このシステムでは一般に夫々の点火プラグについて
変圧器を備えている。
上記容量性放電型の放電のタイプは以下の事項から特
徴付けられる。
予備アークの電圧上昇期が非常に短い(10-6秒のオー
ダー)こと; アーク電流或いは(スパーク電流)の初期ピークが非
常に高い(300/600mA)こと; アークの持続時間が短い(マイクロセカンドの数100
分の1)こと。
上記した事項のうち最初の2つの事項については、利
点であると認められているが、しかしながら、最後の事
項のように、アークの持続期間がもし非常に短くなる
と、特に低負荷での低速運転作動中に欠点となる。
更に、上記容量性放電型の静的点火システムはコスト
が高く、そのため、余り普及していない。
上記誘導性放電型の静的点火システムには、電流の強
さがIの場合はインダクタンスL内にエネルギ(電磁エ
ネルギE=1/2LI2)が蓄積され、該エネルギは昇圧変圧
器にも作用する。該昇圧変圧器に作用したエネルギは一
次電流の瞬時のカット・オフにより、各点火プラグに放
電される。
上記誘電性放電型の点火システムにおいては、一つの
シリンダ毎に一つのコイルを備えるシステムと、2つの
シリンダ毎に一つのコイルを備えたシステム(lost spa
rk)があり、これらのシステムは種々の製品で使用され
ており、これらシステムについては作動を詳細に説明し
ている技術的文献が参照される。
上記の誘導性放電型の静的点火システムの放電のタイ
プは以下の事項により特徴付けられる。
予備アークの電圧上昇期が短い(10〜20マイクロセカ
ンド)こと; 初期アーク電流のピークが小さい(50〜100mA)こ
と; アークの持続期間が長い(1〜2.5ミリセカンド)こ
と; 最後に挙げた事項は、全ての状態において、特に低速
や低負荷においてエンジンの良好な作動のための大きな
利点である。更に、誘導性放電型は容量性放電型に比べ
て低コストであるため、該誘導性放電型の静的点火シス
テムは最も広く普及している。
2つのシリンダからなる一対のシリンダ毎に1つのコ
イルを備えたシステムに比べて、1つのシリンダに1つ
のコイルを備えるシステムはかなり高価であるが、夫々
のスパーク・プラグに直接取付けられる各システム毎用
のコイルを設けることは、多数のシリンダを備えるエン
ジンに最も適しており、最も顕著な利点を有している。
上記の利点は、エンジンへの取付の単純化によるもの
であり、この取付の単純化は上記シリンダ毎にコイルを
備えるタイプのシステムでは、コイルキャップや無線干
渉(radio−frequency interferrence)の原因となる高
圧ケーブル等の大きなかさばる要素が全くないことによ
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この1つのシリンダ毎に1つのコイル
を備えるシステムは、個々のコイル自体の大きさのため
にある種のエンジンでは使用することができない。
そのため、より一般的に適用することができ、性能を
低下することなく非常に小さいコイルを備えることがで
きる誘導性放電型の静的点火システムが要求されてい
る。従って、本発明の目的は、所要の性能を満たして、
上記誘導性放電型の静的点火システムのサイズの縮小を
図ることにある。
課題を解決するための手段 従って、本発明は、所定の巻数比の一次巻線と二次巻
線とを備えた相互インピーダンス手段と、 上記一次巻線に所定の点火エネルギを蓄積すると共に
該点火エネルギを周期的に二次巻線に移送するための励
磁手段を備え、 上記二次巻線は少なくとも一つの点火スパーク・プラ
グを備えた少なくとも一つの点火分岐回路に接続された
内燃期間の点火装置であって、 上記巻数比は実質的に単一(unitary)であり、 上記少なくとも一つの点火分岐回路は、夫々上記二次
巻線と上記少なくとも一つの点火スパーク・プラグとの
間に、夫々起動手段を備えた昇圧変圧器を備え、 上記起動手段は、点火サイクルを実行するために上記
昇圧変圧器への点火エネルギの移送を選択的に行うこと
が可能であると共に、夫々の点火サイクルで上記昇圧変
圧器の誘導が初期成極値と最終成極値との間で変化する
ように配置されており、 上記初期成極値と最終成極値は絶対値がほぼ等しく符
号が反対であることを特徴とする内燃機関の点火装置を
提供するものである。
実施例 次に、図面に示す実施例に基づき本発明を詳細に説明
する。
まず、本発明の特徴をよりよく説明するために、点火
コイルに作動についての幾つかの概念を再認すべく記載
する。
第1図は一般に使用されている電気回路の電気的配線
を示しているが、同期信号及び制御論理回路は共に以下
の説明に関連がないので図示していない。
概略的に説明すると、第1図において、VBはダリント
ン・トランジスタ(Darlington transister)Dからな
る操作装置の制御下で、相互インダクタンス或いは「コ
イル」に充電するための電池電圧を示している。R1は、
巻数N1でインダクタンスL1のコイルの一次巻線の抵抗値
を示している。コイルの二次巻線の巻数はN2である。点
火スパーク・ギャップ(スパーク・プラグ)はSPで示さ
れており、また、カット・オフ電圧の超過を制限するゼ
ナー・ダイオードDzが公知の方法により上記ダリントン
・トランジスタDと協働している。VLはコイルの一次巻
線の電圧を示している。
第1図に示す回路の作動を、時間を横軸に取ったグラ
フである第2図a)乃至第2図e)を参照として説明す
る。
ここで、 第2図a)はコイルの一次巻線の電流I(t)の軌
跡; 第2図b)はスパーク電圧Vの軌跡; 第2図c)はスパーク電流あるいはアーク電流の軌
跡; 第2図d)はコイルの一次巻線S1の電圧VLの軌跡; 第2図e)はコイルにおける磁束及び鉄製コアにおけ
る誘導の軌跡を示している。
最初、回路はダリントン・トランジスタDが導通する
まで(第2図a)のタイム0)、休止状態である。上記
第2図a)のタイム0の瞬間から、一次巻線の電流I
(t)は、タイムt0に最大値I0に達するまで指数関数的
に増加する。
上記回路が定常エネルギ回路であると仮定すると、上
記電流I(t)は放電が生じる瞬間までI0に限定され
る。
タイムt1からt2の間、一次電流I0のカット・オフによ
り、絶縁破壊値に達する高電圧が二次巻線に生じる(予
備アークの電圧、第2図b))。
放電される電流は第2図c)に示されており、放電は
タイムt2に始まり、該電流が0となるタイムt3まで継続
している。
タイムt3から上記回路は休止して、新たなサイクル
(t4=0)が開始するのを待つ。
第2図d)は、コイルの一次巻線の超電力の軌跡を表
している。上記第2図a)乃至第2図d)に関し、以下
の関係がある: タイム0からt0の間 (単純化するため、ダリントン・ダイオードDでの電圧
降下、漂遊容量、及び放電前の負荷(load)のインピー
ダンスを無視する。) タイムt0からt1の間 VL=0 なぜなら、I(t)=I0=一定 タイムt1からt2の間 VL=VB−VZ (3) ここで、VZはゼナー・ダイオードの電圧 タイムt2からt3の間 ここで、i2(t)=二次電流 R2=二次電流に作用する総抵抗。
最後に、第2図e)はコイルの磁束φとコイルのコア
(鉄製)の誘導Bの軌跡を示している。上記の軌跡は間
接的に検出することはできないが、起電力VLと、誘導回
路の磁束φとの間の一般的な関係に基づき定めることが
できる。実際、コイルとつながる磁束は、次式により起
電力に関連付けられている(第1図で使用した通常の記
号を使う)。
ここで、φ=コイルとつながる磁束 上式を積分して、 理解を容易にするためには、タイム0からt1までの
間、一次電流は純粋に磁化電流であり、鉄製のコアでの
損失は無視し得ると考えられ、従って、磁束は一次電流
に比例する点に留意する必要がある。
コイルの鉄製コアの誘導は公知のように、 φ=B・S ここで、Sは鉄製コアの有効な断面積 なる関係を示しているため、磁束φと同様の軌跡を有す
る。
コイルの磁気面積が正確であれば、第2図e)に示さ
れている最大誘導は、(Bmax=1.1wb/m2)で通常のコア
・プレートに使用されている第1鉄磁気材料で許容され
る最大値に対応する。
理論的には磁性材料の誘導が−Bmaxと+Bmaxとの間で
変化するように作動するにもかかわらず、上記の従来の
技術における解決方法では、誘導がわずかに0と+Bmax
の間で変化し得るように作動するのみである(変圧器と
同様である)。
本発明に係る静的に点火装置は、変圧器としてコイル
を用いる概念に基づき、稼働する誘導が−Bmaxと+Bmax
の間で変化できるようにしたものである。
実際には、磁化電流は許容可能な値に限定されなくて
はならないため、上記の変化の範囲を100%使用するこ
とはできない。
更に明解にするために、イグニッション・コイルの大
きさを仮に決めることができる式を以下に示す。
一次インダクタンスLを、イグニッション・コイルを
流れる電流I、巻数N、及び連結する磁束φに関連つけ
る式は、 L×I=N・φ (6) 与えられたインダクタンスLと最大電流I0、コイルの
巻数N、断面積S、及び最大誘導Bmaxは以下の式で関連
付けられる。
N×Bmax×S=L×I0 (7) 使用される磁性材料の種類が決まれば、最大誘導も決
まる。
例えば、通常のコア・プレートの場合、 Bmax=1.1Wb/m2 と仮定され、上記式(7)は N×S=L×I0/1.1 (8) N×Sの部分は、一次抵抗、二次抵抗、最大散逸(di
ssipation)、巻数比等の他の設計パラメータと共にコ
イルの大きさを与えるものである。
本質的には、本発明は、もしコイルのコアを予め−Bm
axに成極する(prepolarize)ことができれば、磁性材
料を完全に使用することができるという事実の認識に基
づくものである。実際、上記式(6)を再検討すると、
該式(6)はコイルの電圧が以下の微分方程式により与
えられるということから導かれることが分かる 上記式(9)を0からI0の間で積分したものと、それ
に対応して上記式(10)を0からφmaxの間で積分した
ものより上記式(6)を得る。
もし、鉄製コアが予め−Bmax(即ち、−φmax)に成
極されていれば、式(10を積分することにより以下の式
が導かれる。
これより、下記の式を得る。
ここで、コイルの大きさを表すパラメータN×Sは正
確に半分となっていることが分かる。その結果与えられ
た巻数Nに対して鉄製コアの断面積を半分としたり、与
えられた断面積に対して巻数を半分としたりすることが
可能となり、大きさ及び重量の面で明らかに利点とな
る。
本発明に係る静的点火装置は式(12)に該当する磁気
コアを完全に使用することが可能であり、そのため、大
きさ及び重量の大幅な減少を達成するこおができる。
次に、実施例について具体的に説明する。
第3図には、4気筒エンジンに提供されるシステムが
概略的に図示されている。
第1図に示した通常の回路と同様に、VBはコイルBの
一次巻線S1を充電するのに使用される電池電圧を示し、
該一次巻線S1はカット・オフ電圧の超過を制限するゼナ
ー・ダイオードと協働するダリントン・トランジスタD
の制御下にある。コイルBな相互インピーダンス手段か
らなり(第1図の回路と異なる)、単一或いは実質的に
単一な(unitary)一次巻数/二次巻数の比を有してい
る。
コイルBの二次巻線S2は夫々点火スパーク・プラグSP
1、SP2、SP3、SP4に空隙なしに直接取付けられた4つの
昇圧変圧器T1乃至T4の一次側に接続されている。上記昇
圧変圧器T1乃至T4励磁は夫々の起動手段を構成する電子
スイッチ(例えば、トライアック(triac))TR1乃至TR
4により制御され、正確な点火シーケンスが達成される
ように適切に操作される。
上記昇圧変圧器T1乃至T4を予め+Bmaxに対応する値に
成極しておくために、二次巻線S2の電流を制限するため
の抵抗Rが該二次巻線S2に直列に接続されている。D′
で示す短絡ダイオードは、エネルギが点火スパーク・プ
ラグに移る段階の間、上記抵抗Rを短絡するためのもの
であり、電池電圧VBと励磁手段を構成する。Cで示すコ
ンデンサは、ダリントン・トランジスタDがスイッチ操
作(オフ)されたときに、上記電子スイッチTR1乃至TR4
でのdV/dtの値を限定するために、ダリントン・トラン
ジスタDのコレクタとエミッタの間に接続される。
最後に、Uは中央点火制御ユニット或いはそれと同様
の装置を示し、該中央点火制御ユニットUは、ダリント
ン・トランジスタDと上記電子スイッチTR1乃至TR4の励
磁を通常の基準で制御している。
上記コイルBは、電磁気学的励磁エネルギE=1/2LI2
をサイクル毎(エンジンが180゜回転する毎)に蓄積す
る機能がある。
上記のエネルギは、ダリントン・トランジスタDの導
通が阻害されることにより放電され、上記4つの電子ス
イッチTR1乃至TR4の一つが前もって閉成されていれば、
該エネルギは対応する昇圧変圧器(T1乃至T4)によりス
パーク・プラグに移され放電が起きる。
第4図のグラフは、エンジンが要求する点火シーケン
ス(第4図a))に応じ、上記中央点火制御ユニットU
が、補助的なコイルBを電流の値がI0(第4図b))に
なるまで充電するためのダリントン・トランジスタD
と、上記補助的なコイルBに蓄積されたエネルギを昇圧
変圧器T1乃至T4を介して夫々の点火スパーク・プラグSP
1乃至SP4に移送するためのトライアックからなる電子ス
イッチTR1乃至TR4(第4図c))の励磁シーケンスとの
両方をどのようにして、制御するのかが概略的に示され
ている。
特に、夫々の電子スイッチTR1乃至TR4を閉じる(導通
する)ためのシーケンスは、上記ダリントン・トランジ
スタDが導通し始めたときの極くわずかの後にのみ夫々
の昇圧変圧器T1乃至T4が起動されるような作動であるこ
とが分かる。予め成極する段階での、上記スパーク・プ
ラグSP1乃至SP4の見かけ上のピークの発生は、上記のよ
うにして回避される。(或いは、少なくとも減少す
る。) 上記したピークは、シリンダ毎にコイルを備えた誘導
直接点火式のシステムでは必ず生じる。明らかに、この
問題は、二次側高圧回路(点火スパーク・プラグ側)に
阻害ダイオードを挿入することにより実質的に除去する
ことができる。しかしながら、この解決方法はコストが
高く、本発明による解決方法はこの観点からも優れてい
る。
第3図の回路特徴は、後述するように、補助的なコイ
ルBを備えるため、充電段階において、夫々の昇圧変圧
器T1乃至T4を予め+Bmaxに成極しておくことができるこ
とである。
第5図に示す回路では、説明を簡単にするために、た
だ一つの昇圧変圧器T1と、それに対応する一つ電子スイ
ッチTR1が示されている。
以下に説明する作動は、対応する電子スイッチTR2乃
至TR4が作動された場合、他の昇圧変圧器T2乃至T4に対
して、タイム・シフトを伴って適用することができる。
第6図a1)第6図a2)及び第6図b)は夫々、ダリン
トン・トランジスタDのパイロット電圧、補助的なコイ
ルBの一次側の電流I、及び起動力VLの時間を横軸にと
った場合の軌跡を表している。
上記のグラフを判断するため、上記した第2図に示す
グラフに記載されたことが参照される。しかし、本実施
例では、後述するように、点火スパーク・プラグに利用
し得るエネルギの量の限定を除けば、コイルBの一次側
の電流は、上記したケース(第2図a)のタイムt0から
t1の間)のように一定値I0に保たれないことに留意する
必要がある。第6図a)乃至第6図h)に示すグラフの
理解を容易にするため、t1はダリントン・ダイオードD
の導通が阻害され始めるタイム(点火スパーク・プラグ
では高圧電流の発生に対応する。即ち予備アーク段階)
を示し、タイムt2はアークの突出の開始時(即ち、アー
ク段階の開始を示している。
昇圧変圧器T1を作動可能とする電子スイッチTR1の閉
成はタイム0のわずか後に生じ、一方、該電子スイッチ
TR1は該電子スイッチTR1に流入する電流iが保持しきい
値を下回る値となったときに開く(t<t3)。
ゲート電極へのパイロット・パルス(第6図c))は
タイム0の後に正となり、タイムt1に負となり、上記電
子スイッチTR1が所要の時間間隔で正の電流に対しても
負の電流に対しても、導通するようになっている。
昇圧変圧器T1の一次側(上記電子スイッチTR1を含
む)にかかる電圧VPは、第6図d)に示すような軌跡を
示す。
以上のことより、以下の関係を得る。
タイム0からt1の間 VP=VL−R・I タイムt1からt2の間 VP=VL タイムt2からt3の間 ここで、 R2=昇圧変圧器T1の二次側の総抵抗 i2(t)=昇圧変圧器T1の二次側の電流 従って、0からt1の間では、電流i(第6図e))は
正(第5図の矢印iの方向を正とする)であり、該電流
の値は、適切な大きさの回路で昇圧変圧器T1の誘導の値
を+Bmax(第6図f))とするのに十分な値である。
もし、補助的なコイルBの一次側の電流Iが十分な時
間一定値I0のままであれば、VLは0に低下し、結果的に
上記予め成極するための電流iがキャンセルされる。こ
れは、点火スパーク・プラグに利用されるエネルギの約
30%の損失を意味している。
抵抗Rは、昇圧変圧器T1の飽和による何等利点となら
ないタイム0からt1の間での上記予め成極するための電
流i(〜300mA)の超過を防止する目的がある。実際、
変圧器の作動原理によれば、上記の電流iは、補助的な
コイルBの一次側に流れる電流Iに付加される。上記電
流iの量が超過すると、電力が使用されずに消失すると
共に、該電力の消失により上記コイルBの一次側に蓄め
られたエネルギの減少をもたらす。
t1における電圧VPの符号の変化は、上記電流iの流れ
の逆転をもたらすが、これはダイオードD′の存在によ
り抵抗Rによって何等限定されるものではなく、電流i
は自由に流れることができる。
最後に、上記電流i(第6図e))に関して以下の関
係がある。
タイム0からt1の間 i=(昇圧変圧器T1を予め成極するための電流) +(コアでの電流の損失) タイムt1からt2の間 VPの逆転に伴いiも逆転する。
タイムt2からt3の間 i=(昇圧変圧器T1の一次側の巻数比に応じた アーク電流)+(磁化電流) +(鉄製コアでの電流の損失) 時間t2で示されるピークはアークが突出した時の補助
的なコイルBの一次側を介してのコンデンサCの放電に
よるものである。
タイムt3 i=(磁化電流)+(電流損失) アークは顕著になる。
t>t3 残余の電流が徐々に減少し、その後、次の電子スイッ
チがオンした時に、急激に0となる。
補助的なコイルBの一次側でのエネルギの蓄積量が十
分であるとすると、磁束φ、従って誘導Bの軌跡は第6
図f)に示す状態となる。
第3図に示す回路を使用すると、変圧器は誘導が夫々
の点火サイクルで−Bmaxから+Bmaxの間で変化し得るよ
うに点火スパーク・プラグを作動させるようになってお
り、該−Bmaxと+Bmaxは磁束Bの初期成極値及び最終成
極値である。上記したように、磁束Bの初期成極値及び
最終成極値値は、絶対値がほぼ等しく、符号が反対であ
り、従って、コアをほぼ完全に使用している。
従って、所要の点火スパーク・エネルギ及びコア・プ
レートのタイプについて、従来のシステムと比較して重
量及び体積を減少することができる。
より高価なBmax=1.7Wb/m2のコア・プレートを使用す
ると共に磁化電流を非常に小さくとすることにより、さ
らに、重量や体積を減少することができる(例えば、密
着パックされて間げきを有しない、Cコアー(C−core
s)を使用する。)。
第6図g)及び第6図h)は夫々点火スパーク・プラ
グ内の高圧電流及びアーク電流を表している。
効果 以上の説明から明らかなように、現在知られている誘
導性放電型の静的点火装置と比較して、本発明に係る装
置は以下の効果を有する。
まず、第1に、補助的なコイルBは実質的に1に等し
い巻数比を有するため、正確な点火に必要なエネルギを
蓄積することができ、上記コイルBは小さく、且つ、巻
線の間の絶縁の問題がない。
また、電子スイッチによりセットされるシーケンスに
おいて、予め成極することができる昇圧変圧器に移送す
ることができ、これによりコアが完全に使用され、結果
的に体積及び重量が減少する。
更に、高圧ケーブルと保護キップを省略することがで
きる(夫々のシリンダ毎にコイルを備えたシステムと同
様の利点であるが、本発明に係るシステムが変圧器のサ
イズを小形化することにより上記の効果を実現している
のに対して、上記のタイプのシステムはある種のケース
ではコイル自体の体積のために実現しないことがあ
る。)。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の点火装置を示す回路図、第2図a)乃至
第2図e)は第1図の回路の作動の時間を横軸にとった
グラフを示す図、第3図は本発明に係る点火装置の構造
を示す回路図、第4図は第3図の回路の連続的な作動を
概略的に示す時間を横軸にとったグラフを示す図、第5
図は第3図の回路図を簡単に図示するために理論的に簡
略化した回路図、第6図a)乃至第6図h)は本発明に
係る点火装置に存在する信号の軌跡の時間を横軸にとっ
たグラフを示す図である。 B……相互インピーダンス手段、 C……コンデンサ、 D……ダリントン・トランジスタ、 D′……短絡ダイオード、 S1……一次巻線、 S2……二次巻線、 SP1、SP2、SP3、SP4……点火スパーク・プラグ、 TR1、TR2、TR3、TR4……電子スイッチ(起動手段)、 T1、T2、T3、T4……昇圧変圧器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルジョ・サルッツォ イタリア国(トリノ)、10060 サン・ ピエトロ・ヴァル・レミナ ヴィア・チ ェザーレ・パベゼ 5番 (56)参考文献 米国特許4192275(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02P 3/04 301

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の巻数比の一次巻線(S1)と二次巻線
    (S2)とを備えた相互インピーダンス手段(B)と、 上記一次巻線(S1)に所定の点火エネルギを蓄積すると
    共に該点火エネルギを周期的に二次巻線(S2)に移送す
    るための励磁手段(VB、D)を備え、 上記二次巻線(S2)は少なくとも一つの点火スパーク・
    プラグ(SP1乃至SP4)を備えた少なくとも一つの点火分
    岐回路に接続された内燃機関の点火装置であって、 上記巻数比は実質的に単一であり、 上記少なくとも一つの点火分岐回路は、夫々上記二次巻
    線(S2)と上記少なくとも一つの点火スパーク・プラグ
    (SP1乃至SP4)との間で、夫々起動手段(TR1乃至TR4)
    と協動する昇圧変圧器(T1乃至T4)を備え、 上記起動手段(TR1乃至TR4)は、点火サイクルを実行す
    るために上記昇圧変圧器への点火エネルギの移送を選択
    的に行うことが可能であると共に、夫々の点火サイクル
    で上記昇圧変圧器(T1乃至T4)の誘導が初期成極値(+
    Bmax)と最終成極値(−Bmax)との間で変化するように
    配置されており、 上記初期成極値と最終成極値は絶対値がほぼ等しく符号
    が反対であることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  2. 【請求項2】上記昇圧変圧器(T1乃至T4)は夫々点火ス
    パーク・プラグ(SP1乃至SP4)に近接して取付けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の点火装置。
  3. 【請求項3】上記各昇圧変圧器(T1乃至T4)は、好適に
    は粒子方向が統一された強シリコン・プレートのコアか
    らなる、磁化電流が減少され且つ低損失で作動する強磁
    性コアを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の
    点火装置。
  4. 【請求項4】上記起動手段は少なくとも一つのトライア
    ック等の電子スイッチを備えることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の点火装置。
  5. 【請求項5】上記各起動手段(TR1乃至TR4)は、励磁手
    段(D)において導通が開始したわずか後に夫々の昇圧
    変圧器(T1乃至T4)を起動して、上記点火スパーク・プ
    ラグ(SP1乃至SP4)において超過な電圧ピークの発生を
    防止するようになっていることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の点火装置。
  6. 【請求項6】上記励磁手段は、好適にはダリントン・ト
    ランジスタ(D)からなるトランジスタ手段を備え、コ
    レクタ電流が上記一次巻線(S1)を流れる電流を決定す
    るようにしていると共に、上記トランジスタ手段(D)
    のコレクタとエミッタの間にコンデンサ(C)を備えて
    使用中の起動手段(TR1乃至TR4)にかかる電圧勾配を限
    定するようにしていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の点火装置。
  7. 【請求項7】上記二次巻線と少なくとも一つの点火分岐
    回路と間に抵抗(R)が介在し、上記少なくとも一つの
    昇圧変圧器(T1乃至T4)の予備成極電流を初期成極値に
    限定するようにしていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の点火装置。
  8. 【請求項8】上記抵抗(R)には短絡ダイオード(D)
    が協働し、点火エネルギが上記昇圧変圧器(T1乃至T4)
    へ移送されている間上記抵抗(R)が短絡されるように
    していることを特徴とする請求項7記載の点火装置。
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