JP2590995B2 - イグニッシヨン装置 - Google Patents

イグニッシヨン装置

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JP2590995B2 JP62330667A JP33066787A JP2590995B2 JP 2590995 B2 JP2590995 B2 JP 2590995B2 JP 62330667 A JP62330667 A JP 62330667A JP 33066787 A JP33066787 A JP 33066787A JP 2590995 B2 JP2590995 B2 JP 2590995B2
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P9/00Electric spark ignition control, not otherwise provided for
    • F02P9/002Control of spark intensity, intensifying, lengthening, suppression

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (発明の分野) 本発明は内燃機関用のイグニッション装置に関し、特
に、誘動式のイグニッション装置に関する。
(従来の技術) 近年における高性能自動車エンジンの追求は、イグニ
ッション装置にも高い効率および着火効果を期待してい
る。この種の要求に答えるものとして第5図に示すイグ
ニッション装置がある。この装置はSAE Technical Pape
r Serial No.750348(1975)に掲載されたRichard W Jo
hnston等による“Programable Energy Ignition System
For Engine Optimization"と題する論文の中で紹介さ
れている。
第5図に示したイグニッション装置は、誘動放電式フ
ルトランジスタイグニッション装置の改良であり、イグ
ニッションコイル60,デストリビュータ63,イグニッショ
ンコイル60の1次巻線61のアースラインに介挿されたス
イッチングトランジスタTrおよびスイッチングトランジ
スタTrをドライブするドライブ回路10等よりなる。
ドライブ回路10はリラクタ11,ピックアップコイル12,
波形整形回路13,アークデュレーションコントロール回
路14,コンパレータ15,オフタイムコントロール回路16お
よびドライブゲート17を備える。
リラクタ11は8つの磁極を有し、エンジンのクランク
軸により回転されるテストリビュータ63のロータ軸に固
着されている。リラクタ11の近傍には各磁極の通過を検
出するためのピックアップコイル12が配設されており、
そこにはリラクタ11の回転による鎖交磁束の変化に対応
した起電力が生じる。この起電力は波形整形回路13にお
いて次段アークデュレーションコントロール回路14をト
リガするパルスに整形される。ここではアークデュレー
ションコントロール回路14としてモノステーブルマルチ
バイブレータが用いられており、約75msecのHレベルの
アークデュレーションパルスaを出力してドライブゲー
ト17の一入力端に与える。
一方、コンパレータ15においてはパワートランジスタ
Trのエミッタアース間に介挿されたシャント抵抗Rの端
子間電圧と参照電圧Refとの比較を行なっており、前者
が高いときをLレベルを後者が高いときをHレベルとす
る出力をオフタイムコントロール回路16に与えている。
オフタイムコントロール回路16はモノステーブルマルチ
バイブレータであり、コンパレータ15の出力のポジティ
ブエッジ(LレベルからHレベルに転ずる立上り)でト
リガされて短時間(75μsecに比して充分に短い)のL
レベルのオフタイムコントロールパルスbを出力する。
このオフタイムコントロールパルスbはドライブゲート
17の他入力端には与えられる。
ドライブゲート17はアンドゲートであり、アークデュ
レーションパルスaおよびオフタイムコントロールパル
スbがともにHレベルとなったときにのみHレベルのド
ライブパルスを出力してスイッチングトランジスタTrを
オンドライブする。
第6図を参照されたい。
アークデュレーションパルスaがLレベルのときには
ドライブゲート17がLレベルのドライブパルスを出力し
てスイッチングトランジスタTrをオフドライブしている
のでイグニッションコイル60の1次巻線61に流れる電流
dは0であり、オフタイムコントロールパルスbはHレ
ベルになっている。
この状態でピックアップコイル12がリラクタ11の磁極
を検出し、波形整形回路13を介してアークデュレーショ
ンコントロール回路14をトリガするとアークデュレーシ
ョンパルスaがHレベルに転ずるのでドライブゲート17
がドライブパルスをHレベルに転じてスイッチングトラ
ンジスタTrをオンドライブする。これにより、1次巻線
61に流れる電流dが徐々に増加し、シャント抵抗Rの端
子間電圧が上昇する。この端子間電圧が1次巻線61の電
流閾値Lrに対応する参照電位Refに等しくなるとコンパ
レータ15が出力をHレベルに転じてオフタイムコントロ
ール回路16をトリガし、オフタイムコントロールパルス
bをLレベルに転ずるのでドライブゲート17がドライブ
パルスをLレベルに転じてスイッチングトランジスタTr
をオフドライブする。
スイッチングトランジスタTrがオフドライブされると
それまでイグニッションコイル60の1次巻線61に蓄積さ
れたエネルギは瞬時に2次巻線62に伝達されて高電圧を
発生する(e:この場合巻線方向により負の電圧を発
生)。この電圧はデストリビュータ63により選択された
スパークプラグSP1に印加され、スパークプラグSP1では
絶縁破壊が起りスパーク放電を生ずる。
この後、オフタイムが経過してコントロール回路16が
オフタイムコントロールパルスを再度びHレベルに転ず
ると上記同様にスイッチングトランジスタTrがオンドラ
イブされて1次巻線61がチャージされるが、スパークプ
ラグSP1ではすでにスパーク放電によりシリンダ内の雰
囲気がプラズマ化されているので、このときのイグニッ
ションコイル60のトランスフォーマ作用により昇圧され
た2次電圧により逆方向のスパーク放電を生ずる。
以下はアークデュレーションパルスaがHレベルの間
上記を繰り返す。
つまり、このイグニッション装置においては、アーク
デュレーションコントロール回路で設定した期間、正負
方向のスパーク放電を繰り返し、第6図にgで示したよ
うにスパークエネルギが継続するため、高い着火効果が
得られる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記イグニッション装置において、一担絶
縁破壊が生じた後、スパークプラグSP1にスパーク放電
を保持しておくために要するスパーク保持電圧はシリン
ダ内の雰囲気の状態、すなわち、圧力、温度、混合気の
特性等に依存する。一方、1次巻線61のチャージ期間に
2次巻線62に誘起される2次電圧は電源電圧(+12v)
に依存するので、スパーク放電を継続するためにはこの
2次電圧がスパーク保持電圧の最大値となるようにイグ
ニッションコイル60の巻線比を設定する必要がある。し
たがって、チャージ期間の2次電圧がスパーク保持電圧
より必要以上に高いときは過大なスパーク電流を招く虞
れは充分にあり、これを防止するためにはダミー負荷Rr
の介挿が不可欠となる。
一方、1次巻線61のチャージ期間に2次側で消費され
るエネルギーは、そのまま1次巻線61のチャージエネル
ギの減少を意味する。この不充分なエネルギチャージは
充分なスパーク放電を保障しない。
つまり、上記のイグニッション装置においては、1次
巻線61のチャージエネルギがシリンダ内の雰囲気の状態
や電源電圧に影響されるのでスパーク電流が大きく変動
し、スパーク放電が不安定になるという欠点がある。
以上は、1回の点火タイミングで継続的なスパーク放
電を発生するイグニッション装置の欠点を述べたもので
あるが、1次巻線61のチャージ期間における2次側での
エネルギ消費がもたらす損失は在来型のイグニッション
装置(1回の点火タイミング毎に1つのスパーク放電)
でも問題になる事項であり、解決策として2次側にダイ
オードを介挿したイグニッション装置がある(自動車工
学・1986年9月号)。これによればスパーク電流を方向
を規制するので1次巻線61のチャージ期間における2次
側でのエネルギ消費がなくなるが、次のような欠点があ
る。
2次巻線に発生する電圧は非常に高いので高耐圧の
ダイオードが必要である。この種のダイオードは高価で
大型である。
高圧リークを防止するためにダイオードを2次巻線
に近接して配置する必要がある。このため、温度条件が
非常に厳しく信頼生が低下する。また、ダイオードの接
合工程が複雑なためコストアップを招く。
ダイオードからリークが発生することがあり、信頼
性が低い。
本発明は、安価で、信頼性、効率および着火効果が高
いイグニッション装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明においては、電磁エ
ネルギ蓄積手段;該電磁エネルギ蓄積手段に電磁エネル
ギを供給するエネルギ供給手段;該エネルギ供給手段の
電磁エネルギ供給ラインに介挿されたスイッチング手
段;該スイッチング手段をエンジンの回転に応じたタイ
ミングでオン/オフドライブするスイッチングドライ
バ;1巻線および2次巻線を有する昇圧トランス;電磁エ
ネルギ蓄積手段と該昇圧トランスの1次巻線とを結合す
る結合手段;該結合手段の電磁エネルギの伝搬方向を整
流する整流手段;および、昇圧トランスの2次巻線に接
続されるスパーク発生手段;を備える構成とする。
(作用) これによれば、整流手段により電磁エネルギ蓄積手段
と昇圧トランスの1次巻線との間を伝搬する電磁エネル
ギの方向が規正されるので電磁エネルギ蓄積手段に対す
る電磁エネルギの供給損を除去することができる。この
場合、該整流手段は昇圧トランスの前段に介挿されるの
で大きな耐圧特性を有する必要がない。
例えば、電磁エネルギ蓄積手段としてインダクタンス
コイルを用い、その両端と昇圧トランスの1次巻線の両
端をそれぞれ電気線路で接続し、接続線路内にインダク
タンスコイルをチャージする間は遮断する方向にダイオ
ードを介挿する。この場合、昇圧トランスの巻線比を1:
100とすると、従来技術のようにスパーク電圧が発生す
る2次巻線側にダイオードを設ける場合に比べて100分
の1の耐圧特性のダイオードで済む。このことはダイオ
ードの小型化、低コスト化を意味し、装置の高信頼性を
意味する。
また、昇圧トランスは電磁エネルギを蓄積するもので
はないので小型のものでも良い。つまり、例えば、複数
シリンダエンジンに適要する場合に小型の昇圧トランス
を各スパークプラグの頭に設置することが可能になる。
この場合、適当なスイッチング手段を昇圧トランスの1
次側に介挿して選択的に電磁エネルギの整流を行なえば
良い。
ところで、本発明おいては、整流手段により電磁エネ
ルギ蓄積手段と昇圧トランスの1次巻線との間を伝搬す
る電磁エネルギの方向を規正しているため、上述したよ
うな1回の点火タイミングで継続的なスパーク放電を発
生するイグニッション装置には適要できないことにな
る。
しかしながら、本発明者の考察によれば、繰り返しレ
ートを速くすれば、断続的なスパーク電圧の発生でも充
分にスパークエネルギが持続し、高い着火効果が得られ
ることがわかった。このためには、電磁エネルギ蓄積手
段に対する電磁エネルギの速やかなチャージが必須要件
となる。
そこで、前記エネルギ供給手段は、バッテリ等の低圧
電源,および、その出力電圧を昇圧する昇圧手段,を備
える構成とする。このことは、電磁エネルギ蓄積手段と
昇圧トランスとのエネルギ伝達ラインに整流手段を備え
る本発明だから容易になし得ることであり、スパーク電
圧発生側にダイオードを備える従来技術においては、さ
らに電源の昇圧分を加えた高耐圧特性のダイオードが必
要となるため著しく信頼性を損ね、コストアップや小型
化の面でより多くの問題を生ずることは明らかであろ
う。
本発明の他の目的および特長は以下の図面を参照した
実施例説明より明らかになろう。
(実施例) 第1図に第1実施例のイグニッション装置を示す。こ
のイグニッション装置は、インダクタンスコイル30,12v
のバッテリ電圧を約60vに昇圧したチャージ電圧VBをイ
ンダクタンスコイル30に供給するDC−DCコンバータ20,
インダクタンスコイル30のアースラインl0に介挿しされ
たスイッチングトランジスタTrおよびシャントダイオー
ドR,スイッチングトランジスタをオン/オフドライブす
るドライブ回路10,1次巻線41と2次巻線42とを備え、1
次巻線の両端がインダクタンスコイル30の両端に接続さ
れた昇圧トランス40およびインダクタンスコイル30と昇
圧トランス40の1次巻線との接続ラインl2に介挿された
ダイオード50等よりなり、図示を省略しているが昇圧ト
ランス40の2次巻線42はデストリビュータに接続されて
いる。
ドライブ回路10の構成動作は前述した第5図のイグニ
ッション装置に備わるものとほぼ同じであるが、ここで
はアークデュレーションコントロール回路14にフリップ
フロップを用いている。つまり、リラクタ11には極性の
異なる磁極を交互に配置し、ピックアップコイル12に点
火タイミングでは正のパルスが、アークデュレーション
期間の終端で負のパルスが生じるようにしている。これ
を波形整形回路13で波形整形し、ダイオードにより弁別
して正パルスのポジディブエッジでフリップフロップを
セットし、負パルスのネガティブエッジ(Hレベルから
Lレベルに転ずる立下り)でそれをリセットすることに
より、エンジン回転数に応じたアークデュレーションパ
ルスを生成している。
各部の波形を示した第2図を参照して動作を説明す
る。
時刻t0でアークデュレーションパルス(ここではs1
示してある)がHレベルに転ずると上記同様にスイッチ
ングトランジスタTrがオンドライブされてインダクタン
スコイル30に対する電磁エネルギのチャージが開始され
る。このとき、昇圧トランス40の1次巻線41には破線矢
印と逆方向に電流が流れようとするが、ダイオード50に
より阻止されるために電流は流れない。
結局インダクタンスコイル30の電流ILは IL=VB・t/L ……(1) で表わされる如くに上昇する(tは時間,Lはコイル30の
インダクタンス)。
前述と同様に、この電流ILの増加とともにシャント抵
抗Rの端子間電圧が上昇して、時刻t1にはスイッチング
トランジスタTrがオフドライブされる。これにより、イ
ンダクタンスコイル30に蓄積された電磁エネルギがイン
ダクタンスコイル30と昇圧トランス40の1次巻線41とに
より構成された閉回路内に放出され、図示破線矢印の方
向に電流Is1が流れる。この電流は昇圧トランス40を介
して2次巻線42に接続された容量、すなわち2次巻線42
の浮遊容量やスパークプラグの静電容量等を充電し、2
次巻線42に生じる2次電圧Vsは急激に上昇する。この2
次電圧がスパークプラグのギャプ間の絶縁破壊電圧Vsp
(約20kv)になると絶縁破壊が起り、スパーク放電を生
じる。その後、インダクタンスコイル30に蓄積されたエ
ネルギが放出される間は2次電圧Vsは比較的低い電圧
(1〜3kv)に保たれる。
この後、オフタイムT1が経過して時刻t2には再びスイ
ッチングトランジスタTrがオンドライブされてインダク
タンスコイル30に対する電磁エネルギのチャージが開始
されるが、上述したように、ダイオード50の作用により
昇圧トランス40の1次巻線41には電流が流れない。ただ
し、バッテリ電圧をDC−DCコンバータ20により昇圧して
いるのでこのときのチャージ速度は速い。
ところで、スパークプラグにスパーク放電を生じてい
るとき、スイッチングトランジスタTrのコレクタには2
次電圧Vsを昇圧トランス40によりリフレクトした電圧に
チャージ電圧VBを加えた電圧Vcが印加される。この電圧
Vcは、昇圧トランス40の巻線比をNとすると、 Vc=VB+Vs/N ……(2) となる。また、その最大値Vcpは、 Vcp=VB+Vsp/N ……(3) とる。本実施例ではNを100、VBを約60vとしており、Vs
pの最大値が約40kvであるので、Vcpの値は約460vとな
る。したがって、本実施例ではスイッチングトランジス
タTrのコレクタとアース間にサージアブソーバとして、
Vcpを越え、かつ、トランジスタTrのコレクタエミッタ
間耐圧より小さいツェナー電位のツェナーダイオードZD
を介挿している。
第3図は第2実施例のイグニッション装置を示す。こ
れにおいては、インダクタンスコイル30と磁気結合する
結合コイル31を設けている。昇圧トランス40の1次巻線
41は、結合コイル31と接続され、ダイオード50は結合ラ
インl3に介挿される。この第2実施例においては、イン
ダクタンスコイル30に蓄積されたエネルギがまず結合コ
イル31に伝達され、結合コイル31と昇圧トランス40の1
次巻線41とによりなる閉ループで放出される。また、イ
ンダクタンスコイル30のチャージ期間においてはダイオ
ード50の作用により結合コイル31と昇圧トランス40の1
次巻線41との間は遮断される。
この第2実施例の動作および作用は前記第1実施例に
全く等しいが、結合コイル31および昇圧トランス40の1
次巻線41の、アース側の接続ラインl4がボディにより省
略できるという利点を有する。
上記第2実施例のイグニッション装置をさらに発展さ
せたものが第4図に示した第3実施例のイグニッション
装置である。この装置は4シリンダエンジン用のイグニ
ッション装置であり、結合コイル31に4つの昇圧トラン
ス40a,40b,40cおよび40dが接続されている。各昇圧トラ
ンスの1次巻線のアースラインにはそれぞれサイリスタ
51a,51b,51cあるいは51dが介挿されている。
53はモノステーブルマルチバイブレータであり、スイ
ッチングトランジスタTrのベースをドライブする信号
(s2)のネガディブエッジ、すなわち、スイッチングト
ランジスタTrがオフドライブされる瞬間にトリガされ、
スイッチングトランジスタTrのオフタイムT1に対応する
Hレベルのドライブパルスを出力する。このドライブパ
ルスは各アンドゲート52a,52b,52cおよび52dのそれぞれ
の1入力端子に印加される。
各アンドゲートの他入力端にはセレクタ54の出力が与
えられる。セレクタ54はクランク角センサの検出信号よ
り点火タイミングにあるシリンダに対応するアンドゲー
トを選択してHレベルの選択パルスを印加する。
セレクタ54から選択パルスが与えられているアンドゲ
ートにモノステーブルマルチバイブレータ53からのドラ
イブパルスが印加されると、その出力端に接続されてい
るサイリスタがオンドライブされて対応する昇圧トラン
スの1次巻線に電流が流れる。このとき、選択されてい
ないアンドゲートに接続されているサイリスタに対応す
る昇圧トランスの1次巻線には電流が流れない。また、
スイッチングトランジスタTrのオンタイムでは全サイリ
スタが逆バイアスされるので全昇体トランスの1次巻線
に電流が流れることはなく、インダクタンスコイル30に
対するエネルギのチャージロスはない。
つまり、サイリスタ52a〜52dを用いて整流および選択
を行ない、デストリビュータレスイグニッション装置を
可能にしている。この際、繰り返し述べることになる
が、各サイリスタを各昇圧トランスの1次側に介挿して
いるので高耐圧特性を有する必要がなくなり、装置の実
現が非常に容易になる。
なお、第3実施例においては、各昇圧トランス40a〜4
0dを対応するスパークプラグSP1〜SP4の頭部に取付けて
いる。これは昇圧トランスでエネルギを蓄積する必要が
ないために小型のトランスを用いることができるからで
ある。
なお、上記各実施例においては、1回の点火タイミン
グ毎に複数のスパーク放電を発生させているがこれに限
ることなく単発のスパーク放電を発生させる形式のイグ
ニッション装置に本発明を適要しても良い。
また、1回の点火タイミング毎にスイッチングトラン
ジスタTrのオン/オフを繰り返し、複数のスパーク放電
を発生させる手段として発振器を使用する等の変形も考
えられるがそれらは常套手段であるのでここでの説明は
省略する。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり、本発明によれば、整流手段によ
り電磁エネルギ蓄積手段と昇圧トランスの1次巻線との
間を伝搬する電磁エネルギの方向を規正しているので電
磁エネルギー蓄積手段に対する電磁エネルギーの供給損
を除去することができる。この場合、該整流手段は昇圧
トランスの前段に介挿されるので大きな耐圧特性を有す
る必要がない。
また、実施例で説明したように、1回の点火タイミン
グ毎に複数のスパーク放電を発生させる場合には大きな
チャージ電圧を用いてチャージ速度を速くすることによ
り、断続するスパーク放電によりスパークエネルギを持
続させることができるので、高い着火効果が得られる。
その他、詳細を実施例において説明したように、小型
で耐圧特性のそれほど高くない、安価なデバイスを用い
て、信頼正、効率および着火効果の高いイグニッション
装置が提供でき、さらにデストリビュータレスイグニッ
ション装置の具現も容易になし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例のイグニッション装置の構成を示す
ブロック図である。 第2図は第1図に示した第1実施例のイグニッション装
置の各部の波形を示す波形図である。 第3図は第2実施例のイグニッション装置の構成を示す
ブロック図,第4図は第3実施例のイグニッション装置
の構成を示すブロック図である。 第5図は従来例のイグニッション装置の構成を示すブロ
ック図である。 第6図は第5図に示した従来例のイグニッション装置の
各部の波形を示す波形図である。 10:ドライブ回路(スイッチングドライバ) 11:リラクタ、12:ピックアップコイル 13:波形整形回路 14:アークデュレーションコントロール回路 15:コンパレータ 16:オフタイムコントロール回路 17:ドライブゲート 20:DC−DCコンバータ(エネルギ供給手段,昇圧手段) 30:インダクタンスコイル(電磁エネルギ蓄積手段) 31:結合コイル(磁気結合手段) 40,40a〜40d:昇圧トランス(昇圧トランス) 41,41a〜41d:1次巻線(1次巻線) 42,42a〜42d:2次巻線(2次巻線) 50:ダイオード(整流手段) 51a〜51d:サイリスタ(第2のスイッチング手段) 52a〜52d:アンドゲート 53:モノステーブルマルチバイブレータ 54:セレクタ 52a〜52d,53,54:(第2のスイッチングドライバ) 51a〜51d,52a〜52d,53,54:(整流手段) 60:イグニッションコイル 63:デストリビュータ SP1〜SP4:スパークプラグ(スパーク発生手段) l0〜l4,l4a〜l4d:接続ライン l0:(エネルギ供給ライン) l1&l2,31,l3&l4,31,l3&l4a〜l4d:(結合手段) Tr:スイッチングトランジスタ(スイッチング手段) R:シャント抵抗、ZD:ツェナーダイオード

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁エネルギ蓄積手段; 前記電磁エネルギ蓄積手段に電磁エネルギを供給するエ
    ネルギ供給手段; 前記エネルギ供給手段の電磁エネルギ供給ラインに介挿
    されたスイッチング手段; 前記スイッチング手段をエンジンの回転に応じたタイミ
    ングでオン/オフドライブするスイッチングドライバ; 1次巻線および2次巻線を有する昇圧トランス; 前記電磁エネルギ蓄積手段と前記昇圧トランスの1次巻
    線とを結合する結合手段; 前記結合手段の電磁エネルギの伝搬方向を整流する整流
    手段; 前記昇圧トランスの2次巻線に接続されるスパーク発生
    手段; を備えるイグニッション装置。
  2. 【請求項2】前記結合手段は前記電磁エネルギを伝搬す
    る電気線路であり、前記整流手段は該電気線路に介挿さ
    れる、前記特許請求の範囲第(1)項記載のイグニッシ
    ョン装置。
  3. 【請求項3】前記結合手段は、前記電磁エネルギ蓄積手
    段と磁気的に結合する磁気結合手段、および、該磁気結
    合手段と前記昇圧トランスの1次巻線とを接続する電気
    線路を備え、前記整流手段は該電気線路に介挿される、
    前記特許請求の範囲第(1)項記載のイグニッション装
    置。
  4. 【請求項4】前記昇圧トランスおよび前記スパーク発生
    手段は複数組備わり、各昇圧トランスの1次巻線と前記
    磁気結合手段とを接続する電気線路には、それぞれ独立
    な整流手段が介挿される、前記特許請求の範囲第(3)
    項記載のイグニッション装置。
  5. 【請求項5】前記整流手段は、第2のスイッチング手
    段,および各第2のスイッチング手段をエンジンの回転
    角に応じて選択的にオン/オフドライブする第2のスイ
    ッチングドライバ,を備える、前記特許請求の範囲第
    (4)項記載のイグニッション装置。
  6. 【請求項6】前記スイッチングドライバは、エンジンの
    回転に応じた点火タイミングになると前記スイッチング
    手段を所定時間オフドライブして前記電磁エネルギ供給
    ラインを遮断する、前記特許請求の範囲第(1)項記載
    のイグニッション装置。
  7. 【請求項7】前記スイッチングドライバは、エンジンの
    回転に応じた点火タイミングになると期間を定めて前記
    スイッチング手段のオンドライブとオフドライブを繰り
    返す、前記特許請求の範囲第(1)項記載のイグニッシ
    ョン装置。
  8. 【請求項8】前記エネルギ供給手段は、低圧電源,およ
    び、該低圧電源の出力電圧を昇圧する昇圧手段を備え
    る、前記特許請求の範囲第(1)項または第(7)項記
    載のイグニッション装置。
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