JPH0631594B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH0631594B2
JPH0631594B2 JP59249895A JP24989584A JPH0631594B2 JP H0631594 B2 JPH0631594 B2 JP H0631594B2 JP 59249895 A JP59249895 A JP 59249895A JP 24989584 A JP24989584 A JP 24989584A JP H0631594 B2 JPH0631594 B2 JP H0631594B2
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magnetic flux
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精二 森野
鋭一 宇野
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P9/00Electric spark ignition control, not otherwise provided for
    • F02P9/002Control of spark intensity, intensifying, lengthening, suppression
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
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    • F02P3/08Layout of circuits
    • F02P3/0876Layout of circuits the storage capacitor being charged by means of an energy converter (DC-DC converter) or of an intermediate storage inductance
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は内燃機関用点火装置に関し、特に高エネルギ
ー点火装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車用エンジンの燃費低減と排ガス浄化の両立
を計るため、点火装置には種々の改良が加えられてお
り、特にリーンバーンエンジンには高エネルギーの点火
装置が必須となっている。
ところで、通常、内燃機関の点火装置としては電流遮断
型の点火装置が広く使用されている。この種の点火装置
は点火コイルの1次電流による磁束が鉄心に貯えられ、
火花エネルギーは基本的にこの貯えられた磁束によるエ
ネルギーによって決まる。
このため、より大きいエネルギーを得るために、点火コ
イルの鉄心を大きくし、1次電流または1次巻線を大き
くする方法がある。例えば特開昭55−98671号公
報に開示されているようにDC−DCコンバータを用い
て1次コイルに供給する電流を大きくするものがある。
また複数の装置によって発生した各々の火花エネルギー
を重ね合わせることで、高エネルギーを得る方法があ
る。例えば米国特許第3,280,809 号明細書に提案されて
いるように、電流遮断型の点火装置とコンデンサ放電型
点火装置を組合せて高エネルギーを得るものがある。
更に特開昭54−7030号公報に開示されているよう
に、電流遮断型の点火装置の1次コイルを4個のパワー
トランジスタのオン、オフにより交番励磁することによ
り火花エネルギーを増大する方法がある。この方式は一
方の一対のトランジスタがOFFすることにより通常の
電流遮断型点火装置の火花エネルギーが得られ、このエ
ネルギーに、他方の一対のトランジスタをONして巻数
比倍の電圧を2次側に発生させて重ね合せることによ
り、エネルギーの増加のねらったものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし上記特開昭55−98671号公報に開示されて
いるような技術ではDC−DCコンバータを必要とする
ため装置本体が大きくなるうえに、コストが高くなると
いう欠点がある。そして、米国特許第3,280,809 号明細
書に提案されているような技術についても同様に装置本
体が大きくなるうえに、コストが高くなるという欠点が
ある。特にコンデンサ放電型点火装置は、高電圧を発生
させるDC−DCコンバータ、該高電圧を充電するコン
デンサ、該高電圧を整流するサイリスタなど大変高価な
部分で構成されているのでコストが高くなる。
更に特開昭54−7030号公報に開示されている技術
については、高価なPNPパワートランジスタ2個の、
NPNパワートランジスタ2個、1次ダイオード2個が
必要で、コストが高いという欠点がある。
ところで、通常の点火コイルにおいて、1次側は入力エ
ネルギーが一定だとすると1次コイルの巻数は変えられ
ないため、巻数比を高くするには2次コイルの巻数を多
くする必要がある。すると、2次コイルのインピーダン
スが高くなるとともに漏洩抵抗特性が悪くなり、点火プ
ラグのくすぶり時に性能が低下し、点火コイル通電時に
2次コイルに発生する電圧で着火する可能性がある。こ
のような理由から通常の点火コイルにおける、1次コイ
ルに対する2次コイルの巻数比は、ほぼ100倍程度に
設定される。また、通常の点火システムにおいて、点火
コイルの2次側高電圧出力はディストリビュータ及び抵
抗入り高圧コードを介して各点火プラグに接続されてい
る。ここで、各点火プラグの放電維持電圧は1KV程度で
あるが、抵抗入り高圧コードやディストリビュータ等で
も電圧が印加されることにり電圧降下が生じるので、点
火コイルの2次出力はこれらの電圧降下を考慮して最低
2KV以上の放電電圧が必要である。更に点火プラグの放
電維持電圧はエンジン回転及び負荷により変動する。ま
た、エンジンのバッテリ電圧VBも回転数、負荷によっ
てVB=10〜16Vまで変化するので、重ね合わせの
2次出力電圧に影響する。従って、特開昭54−703
0号公報の例のように通常の点火コイル(巻数比100
倍程度)を使用すると一対のトランジスタが導通時に発
生する2次電圧は12V×100=1.2KV程度であ
り、この電圧をでエネルギーを足し合わせることは困難
である。このように2次コイル出力の放電維持電圧はエ
ンジン回転数や負荷の影響を受け、更に重ね合わせのた
めの2次出力電圧は電源電圧の影響を受けることを考え
ると、このような重ね放電式のものは、点火コイルの1
次側に対する2次側の巻数比が200〜400倍程度必
要である。しかし点火コイルを上記のような高巻数比に
すると2次側コイルのインピーダンスが高くなるので、
点火コイル通電時の飛火や点火装置の性能悪化をもたら
す可能性がある。
本発明は上記問題を解決するもので、一般に広く用いら
れている電流遮断型点火装置に、高価な部品を用いない
簡単な回路を付加することにより、安価で小型、かつ高
エネルギーをより長い時間誘起できる点火装置を提供す
ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明が講じた手段は、 鉄心と、該鉄心に巻線された1次主コイルと、2次コイ
ルとを有する点火コイルと、 前記1次主コイルの電流を点火タイミングにあわせて遮
断する1次電流遮断手段とを備え、 前記1次電流遮断手段によって前記1次主コイルの電流
が遮断されると、前記2次コイルに高電圧が誘起される
電流遮断型点火装置において、 前記1次主コイルのほぼ1/2〜1/4の巻数にて前記
鉄心に巻線される1次補助コイルと、 前記1次主コイルの電流遮断時により所定時間幅の出力
信号を発生する単安定回路と、この単安定回路に出力信
号が発生している間、前記1次補助コイルに前記1次主
コイル給電時に発生する磁束に対して逆方向の磁束が発
生する方向に車載バッテリから直接通電し、前記1次主
コイルの電流遮断時に生じる磁束変化を利用して、前記
2次コイルに高電圧を誘起させる半導体スイッチング素
子と、前記1次補助コイルに設けられ、前記1次補助コ
イルに流れる電流の方向を制限する整流手段とを有する
1次補助コイル制御手段と を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置という技
術的手段である。
〔作用〕
上記本発明では、点火コイルの1次主コイルに電圧が印
加されると点火コイルの鉄心に磁束が発生する。この
後、該1次主コイルの電流を遮断すると、2次コイルに
高電圧が誘起され、鉄心には先程とは逆方向の磁束変化
が生じる。
一方、1次主コイルの電流が遮断されると同時に、1次
補助コイル制御手段によって1次補助コイルに電圧が印
加される。
本来なら1次補助コイルに通電すると、1次補助コイル
は鉄心の磁束を変化させながら、1次補助コイルと2次
コイルの巻数比に応じた電圧を2次コイルに誘起させ
る。しかし本発明では、2次コイルに高電圧を誘起させ
ている磁束変化が鉄心に残っている。そのため1次補助
コイルに与えられたエネルギーは、磁束を変化するため
に消費されることなく、鉄心に残っている磁束変化を利
用して2次コイルに高電圧を誘起させる。また1次主コ
イルの電流遮断時に1次補助コイルに誘起される電圧に
より、1次補助コイルに逆方向の電流が流れると、2次
コイルに誘起される高電圧を低下させてしまうので、整
流手段によって1次補助コイルに流れる電流の方向を制
限している。
更に1次補助コイルは1次主コイルの1/2〜1/4倍
という少ない巻数に設定されているため、2次コイルの
巻数がインピーダンス等の条件で制約されても、1次補
助コイルに対する2次コイルの巻数比は200〜400
倍に設定することができ、充分な高電圧が得られる。
従って、従来の電流遮断型点火装置が発生する電圧に、
1次補助コイルの作用による電圧が足し合わされること
で、エンジン回転及び負荷によってバッテリ電圧が低下
しているときや、放電維持電圧が変化しているときで
も、放電維持電圧を上回る高エネルギーを長い時間得る
ことができるようになる。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例に従って説明する。1はマ
イナス端子を接地したバッテリ、100は通常の電流遮
断型点火装置でのその点火コイル108の2次コイル1
11の高電圧出力端子は抵抗入り高圧コード7a〜7e
およびディストリビュータ2を介して各点火プラグ3、
4、5、6に接続されている。
次いで、通常の電流遮断型点火装置100について簡単
に説明する。内燃機関の回転に同期して出力信号を発生
するポイント101は抵抗102を介してトランジスタ
104のベースに接続され、このトランジスタ104の
ベースは抵抗103を介してバッテリ1のプラス端子に
接続されている。また、このトランジスタ104のエミ
ッタはバッテリ1のプラス端子に接続され、そのコレク
タは抵抗105を介して接地されるとともに抵抗106
を介して1次電流断続手段をなすパワートランジスタ1
07のベースに接続されている。さらに、このパワート
ランジスタ107のエミッタは接地され、そのコレクタ
は点火コイル108の1次コイル109を介してバッテ
リ1のプラス端子に接続されている。
200は火花エネルギー増大回路で、次にその詳細を説
明する。210はトランジスタ104のコレクタに接続
され、このコレクタ信号を反転するインバータである。
220は単安定回路をなす単安定マルチバイブレータで
例えば東芝製TC4047を用いて構成でき、詳細な説
明は省略するが、トランジスタ104のコレクタ信号を
インバータ210を介して入力とし、このインバータ2
10の出力信号の立上りに同期して2ms程度幅の高レベ
ルの出力を発生し、その出力は抵抗201を介してトラ
ンジスタ202のベースに接続される。このトランジス
タ202のエミッタは接地され、そのコレクタは抵抗2
03を介してトランジスタ204のベースに接続されて
いる。このトランジスタ204のエミッタはバッテリ1
のプラス端子に接続され、そのコレクタは抵抗205を
介して設置されるとともに抵抗206を介してパワート
ランジスタ207のベースに接続されている。このパワ
ートランジスタ207のエミッタは接地され、そのコレ
クタはダイオード208のカソードに接続され、ダイオ
ード208のアノードは1次補助コイル209を介して
バッテリのプラス端子に接続されている。
ここで、1次補助コイル209は、1次コイル109が
通電時に発生する磁束とは逆方向の磁束を発生させる向
きで、鉄心110上に巻かれている。また通常、点火コ
イル108の2次コイル111に対する1次コイル10
9の巻数は1/100倍程度であるが、2次コイル11
1に対する1次補助コイル209の巻数は1/200〜
1/400倍程度としている。つまり点火コイル108
を構成する1次コイル109と2次コイル111は従来
の構成と同じであり、点火コイル108の鉄心110上
に1次コイル109の1/2〜1/4程度の巻数の1次
補助コイル209を付加しただけの簡単な構成となって
いる。
次に、上記構成においてその動作について説明する。機
関の回転に同期してホイント101が閉じるとトランジ
スタ104が導通するとともにパワートランジスタ10
7が導通し、1次コイル109に電流が流れる。そし
て、所定の点火時期になるとポイント101が開き、1
次コイル109の電流が急激に遮断されるので、2次コ
イル111に高電圧が発生し、ディストリビュータ2お
よび各点火プラグ3、4、5、6で放電しアーク電流が
流れる。
ここまでは通常の電流遮断型点火装置と同じ動作である
が、パワートランジスタ107が遮断した時点から単安
定マルチバイブレータ220より所定の時間(約2ms)
高レベルの信号が出力され、この時間だけパワートラン
ジスタ207を導通させる(ここで、ダイオード208
はパワートランジスタ207の逆流防止用である)。
ところで、1次補助コイル209は1次コイル109の
巻数の1/2〜1/4程度の巻数、つまり1次補助20
9と2次コイル111との巻数比は200〜400倍程
度である。また、パワートランジスタ207が導通した
時に1次補助コイル209に流れる電流により鉄心11
0に発生する磁束の向きは、パワートランジスタ107
が導通した時の1次コイル109の電流による磁束の向
きとは逆方向となるよう巻かれている。ここで、鉄心1
10において、1次コイル109の電流が通電中の磁束
の方向と1次コイル109の電流が遮断直後の磁束の方
向とは一般に知られているように互いに逆方向であるか
ら、1次コイル109の電流遮断後の磁束の方向と1次
補助コイル209の通電中の磁束の方向とは同方向とな
り、1次コイル109の電流遮断によるアークエネルギ
ーに1次補助コイル209の通電によるエネルギーを足
し合わせるとが可能である。
しかして、点火プラグの放電維持電圧は前述のようにエ
ンジンの回転数および負荷により影響され、かつ1次補
助コイル209の通電による2次電圧はバッテリ電圧に
も影響されるが、本実施例では、1次補助コイル209
と2次コイル111との巻数比を、1次コイル109と
2次コイル111との巻数比(100倍程度)より高い
200〜400倍としているので、バッテリ電圧が低い
時にも点火プラグの放電維持電圧よりも高い2次電圧が
得られる。かつ、1次コイル109および2次コイル1
11は通常の点火コイルと同等のものを用いているの
で、コイルインピーダンスの増大や、通電時飛火といっ
た不具合は全くない。
本実施例の動作を第2図の各部動作波形に従ってさらに
詳細に説明する。ポイント101の開閉〔第2図(1)〕
に伴って時刻tで通電が開始された1次コイル109
の電流〔第2図(2)の(a)〕は時刻tで遮断される。こ
れにより、2次コイル111に高電圧が発生し、ディス
トリビュータ2および各点火プラグ3〜6で放電しアー
ク電流〔第2図(5)の(b)〕が流れる。この時、鉄心11
0中の磁束〔第2図(6)〕はxからxまで変化し、
1次コイル電流に対応したエネルギーが貯えられる。ま
た、時刻tにおいて単安定マルチバイブレータ220
に高レベルの出力信号〔第2図(3)〕が発生し、1次補
助コイル電流〔第2図(4)〕が流れるが、この1次補助
コイル電流は実質的に、第2図(4)の(c)と(e)とに分け
られ、(c)が第2図(5)の(d)に対応している。この時、
鉄心110の磁束φはxからxまで変化する。この
間1次補助コイル209は自ら磁束を変化させることな
く与えられた電流に応じた高電圧を2次コイル111に
誘起させる。
そして時刻tにて磁束φが零になった後の時刻t2
3までは、1次補助コイル電流のうち(e)に相当する電
流が逆方向に磁束を変化させるとともに、残りの電流に
応じた高電圧を2次コイル111に誘起させる。この
時、鉄心110の磁束φはx2からx3まで変化させる。
時刻t3にて単安定マルチバイブレータ220の出力信
号が立ち下がると、1次補助コイル209の電流が遮断
され、第2図(2)の(f)に示すような逆方向電流が1次コ
イル109に流れる。この逆方向電流によって、鉄心1
10に蓄えられた磁束xは時刻tにて零になる。
ここで、時刻t〜tの間は1次補助コイル電流が鉄
心110に磁束を貯えながら所定の電流値(例えば1次
補助コイル209の直流抵抗値:1次コイル109と同
じ程度に、コイル線径によって設定される:で制限され
る電流値)に達するまでの時間で、1次コイル電流I
が所定値となる時刻t〜tの間の約1/2〜1/4
である(1次補助コイル209の巻数は1次コイル10
9の巻数の1/2〜1/4なので、そのインダクタンス
は1/4〜1/16となり、所定電流までに要する立上り
時間は1次コイルの1/2〜1/4となる)。この結
果、単安定マルチバイブレータ220の出力パルス幅
(t〜t)は1次補助コイル電流が磁束を貯える電
流のみとなる時間(t〜t)に設定されるのが最も
効率的である。
本実施例は通常の点火コイル108の鉄心110上に2
次コイル巻数の1/200〜1/400程度の1次補助
コイル209を1次コイル109と逆方向に巻いただけ
で、かつパワートラジスタ207、逆電流防止ダイオー
ド208および単安定マルチバイブレータ220等を加
えたきわめて簡単な回路構成で、アークエネルギーを約
2倍にすることができるとすぐれた特長を有する。
また、1次補助コイル209として1次コイル109の
巻数の1/2〜1/4程度のものを用いたにもかからら
ず、1次補助コイル209の直流抵抗値を、線径の小さ
なものを用いることによって、1次コイル109とほぼ
同じ程度にすることによって、1次補助コイル209の
パワートランジスタ207の電流容量を、1次コイル1
09のパワートランジスタ107の電流容量と同じにで
きる。
ここで、点火コイル108の1次、2次コイル109、
111および1次補助コイル209の具体例について述
べると、1次コイル109として、線径0.75mmの銅
線を280回巻いて、その直流抵抗値が1.48Ωのも
のを用い、2次コイル111として線径0.06mmの銅
線を28000回巻いてその直流抵抗値が13.5KΩ
のものを用いて、1次、2次コイル109、111の巻
数比が100倍の通常の点火コイルの場合には、1次補
助コイル209として線径0.45mmの銅線を93回巻
いてその直流抵抗値が1.48Ωのものを用いて、1次
補助コイル209、2次コイル111の巻数比が約30
0倍としてある。
なお、前記の実施例では、1次補助コイル電流は1次補
助コイル209の直流抵抗値で電流制限されるが、パワ
ートランジスタ207を定電流制御することで制限して
もよい。
また、上述した実施例においては、単安定マルチバイブ
レータ220は一定時間の出力を有するものとしたが、
この時間をエンジン回転数、負荷等により任意に可変し
てアークエネルギーを変えることも可能で、さらに火花
エネルギー増大回路200によるアークエネルギーの重
ね合わせは、ディストリビュータ2や点火プラグ3〜6
の消耗を防ぐため、始動時あるいは、低回転、軽負荷時
のみ作動するようにしてもよい。
第3図はこれらの点に鑑みて構成された本発明の他の実
施例を示すもので、上記第1図図示の実施例に対し、ポ
イント101の代わりに、内燃機関の回転に同期して第
4図(1)に示す交流出力信号を発生する電磁ピックアッ
プ112と、この電磁ピックアップ112の出力信号を
第4図(2)に示す矩形波信号に波形整形する波形整形回
路113とが用いてある。
さらに、第3図においては、パワートランジスタ207
のエミッタと接地との間に電流検出抵抗211を接続す
ると共に、この抵抗211とパワートランジスタ207
のエミッタとの間にトランジスタ212のベースを接続
し、このトランジスタ212のコレクタ・エミッタ路が
パワートランジスタ207のベースと接地との間に接続
してある。これにより、1次補助コイル209に流れる
電流を電流検出抵抗211により検出して、この電流が
所定値以上になるとトランジスタ212を導通方向に不
飽和域で作動させ、パワートランジスタ207のベース
電流を減少させることにより、このパワートランジスタ
207を不飽和領域で作動させて、1次補助コイル20
9に流れる最大電流を定電流制御して、所定値に制限す
る。
さらに、第3図においては、波形整形回路113の出力
端子が単安定マルチバイブレータ231、AND回路2
32の一方の入力端子およびF/V変換器233に接続
されている。単安定マルチバイブレータ231は波形整
形回路113の出力信号の立ち上がり(1次電流遮断
時)に同期して50μs程度の狭い幅の高レベルの出力
を第4図(3)に示すごとく発生する。そして、単安定マ
ルチバイブレータ231の出力はインバータ234によ
り反転されてAND回路232の他方の入力端子に接続
されている。これにより、このAND回路232には第
4図(4)に示すような矩形波出力が発生する。このAN
D回路232の出力は2つの単安定マルチバイブレータ
235、236に入力される。これら、単安定マルチバ
イブレータ235、236はAND回路232の出力信
号の立ち上がり(1次電流遮断により約50μs経過
後)に同期して2ms程度と3ms程度の幅の高レベル
の出力信号を第4図(5)、(6)に示すごとく発生する。こ
れら、単安定マルチバイブレータ235、236の各出
力は各AND回路237、238の一方の入力端子にそ
れぞれ接続される。また、F/V変換器233は波形整
形回路113よりの入力パルス数、即ち、機関回転数に
比例した直流電圧を出力するもので、この出力は2つの
コンパレータ239、240の反転入力端子に接続され
ている。これら各コンパレータ239、240の非反転
入力端子は分割抵抗241、242の接続点と、分割抵
抗242、243の接続点とにそれぞれ接続され、これ
ら3つの分割抵抗241〜243は互いに直列接続され
て、一定電圧Vと接地間に接続してある。ここで、一
方のコンパレータ239の非反転入力端子の設定電圧は
機関回転数2000rpmに対応する値に各分割抵抗2
41〜243により設定されてるため、機関回転数が2
000rpm以下のときのみ高レベルの出力信号が発生
する。また、他方のコンパレータ240の非反転入力端
子の設定電圧は機関回転数1000rpmに対応する値
に各分割抵抗241〜243により設定されているた
め、機関回転数が1000rpm以下のときのみ高レベ
ルの出力信号が発生する。これら、コンパレータ23
9、240の出力は各AND回路237、238の他方
の入力端子に接続され、これら各AND回路237、2
38の出力はOR回路241の2つの入力端子にそれぞ
れ接続されていて、このOR回路241の出力は抵抗2
01を介してトランジスタ202のベースに接続されて
いる。これによって、機関回転数が1000rpm以下
のときには、OR回路241の出力は第4図(7)に示す
ごとく時間幅が長い方の単安定マルチバイブレータ23
6の出力と同じ波形である。
これにより、最も着火性の悪い、機関回転数が1000
rpm以下のときには、1次電流が遮断されて50μs
経過後、3msの間1次補助コイル209に電流が流れ
て点火エネルギーを最大限増大させ、比較的着火性の悪
い、1000〜2000rpmのときには、1次電流が
遮断されて50μs経過後、2msの間1次補助コイル
209に電流が流れて点火エネルギーを必要量増大さ
せ、比較的着火性の良い、2000rpm以上のときに
は、1次補助コイル209への通電がされないようにし
て、点火プラグな摩耗を減少させる。
ここで、1次電流が遮断されてから50μs経過後に1
次補助電流の通電を開始する理由は、波形整形回路11
3の出力が立ち上がってから1次電流を断続するパワー
トランジスタ107が遮断するまでに、主にこのパワー
トランジスタ107のベース・エミッタ間浮遊容量によ
り時間遅れが生じ、この遅れ時間の間に1次補助電流を
断続するパワートランジスタ207が導通して点火エネ
ルギーが低下するのを確実に防止するためであるが、単
安定マルチバイブレータ231を用いない場合において
も、波形整形回路113の出力が立ち上がってから1次
補助電流を断続するパワートランジスタ207が導通す
るのにも時間遅れがあるため、単安定マルチバイブレー
タ231、インバータ234およびAND回路232は
必ずしも必要としない。
なお、上述した第3図の実施例においては、1次補助コ
イル209への通電時間を機関回転数に応じて段階的に
切換えるようにしたが、機関回転数に応じて連続的に変
化させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明においては、1次電流遮断時に
点火コイルの鉄心に発生する磁束変化を利用すること
で、1次補助コイルの通電によるエネルギーを2次側に
足し合わせることができる。また1次補助コイルは1次
コイルと2次コイルとの巻数比に影響されないので、1
次補助コイルと2次コイルとの巻数比は比較的自由に設
定することができる。つまり1次補助コイルの巻数を変
更することによって、点火コイルの2次側に足し合わさ
れるエネルギーが簡単に増減できる。
このように、通常の電流遮断型点火装置に、1次補助コ
イルと、該1次補助コイルへの通電を断続する半導体ス
イッチング素子及び単安定回路と、該1次補助コイルの
電流を制限する整流素子を付加したのみの安価かつ小型
な装置によって、高点火エネルギーを長い時間誘起でき
るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す電気回路図、第2
図は第1図図示装置の作動説明に供する各部波形図、第
3図は本発明装置の他の実施例を示す電気回路図、第4
図は第3図図示装置の作動説明に供する各部波形図であ
る。 100……電流遮断型点火装置,107……1次電流断
続手段をなすパワートランジスタ,108……点火コイ
ル、109……1次コイル,110……鉄心,111…
…2次コイル,207,220,235,236……1
次電流断続手段を構成するパワートランジスタと単安定
マルチバイブレータ,208……逆流防止素子をなすダ
イオード,209……1次補助コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心と、該鉄心に巻線された1次主コイル
    と、2次コイルとを有する点火コイルと、 前記1次主コイルの電流を点火タイミングにあわせて遮
    断する1次電流遮断手段とを備え、 前記1次電流遮断手段によって前記1次主コイルの電流
    が遮断されると、前記2次コイルに高電圧が誘起される
    電流遮断型点火装置において、 前記1次主コイルのほぼ1/2〜1/4の巻数にて前記
    鉄心に巻線される1次補助コイルと、 前記1次主コイルの電流遮断時より所定時間幅の出力信
    号を発生する単安定回路と、この単安定回路に出力信号
    が発生している間、前記1次補助コイルに前記1次主コ
    イル給電時に発生する磁束に対して逆方向の磁束が発生
    する方向に車載バッテリから直接通電し、前記1次主コ
    イルの電流遮断時に生じる磁束変化を利用して、前記2
    次コイルに高電圧を誘起させる半導体スイッチング素子
    と、前記1次補助コイルに設けられ、前記1次補助コイ
    ルに流れる電流の方向を制限する整流手段とを有する1
    次補助コイル制御手段と を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
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