JP2780959B2 - お香及びその製造方法 - Google Patents

お香及びその製造方法

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JP2780959B2 JP29654495A JP29654495A JP2780959B2 JP 2780959 B2 JP2780959 B2 JP 2780959B2 JP 29654495 A JP29654495 A JP 29654495A JP 29654495 A JP29654495 A JP 29654495A JP 2780959 B2 JP2780959 B2 JP 2780959B2
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稔 福永
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株式会社薫寿堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はお香及びその製造方
法、具体的には、燃焼させることにより芳香を発し、燃
焼後もその外形を維持するお香及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、屋内の気密性の高まりと共に、お
香の持つ消臭作用や芳香作用並びに気分を安らげる鎮静
作用が着目され、一般家庭においても、香りを楽しむた
めに日常生活において使用されるようになってきてい
る。通常、薫香や匂い線香は、タブ樹皮粉末や白樺樹皮
粉末等を木質基材とし、これに漢薬香料(例えば、白
檀、丁子、沈香、桂皮、乳香、伽羅等の植物性香料粉
末、及びじゃ香や龍ぜん香等の動物性香料)や合成香料
などと共に、助燃剤、防腐剤、充填剤等を添加し、その
混合物を混練した後、成型、乾燥することにより製造さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
お香では、燃焼の際に多量の煙を発し、その煙に含まれ
る抹香臭さや異臭が使用者に嫌悪感を与えたり、香りを
阻害するなどの問題があった。従来においても、抹香臭
さや異臭をできる限り抑制するため、漢薬香料粉末や動
物性香料だけでなく、合成香料を添加することが行われ
てはいるが、木粉その他の天然基材を主成分として使用
している限り、発煙量を少なくすることは困難であり、
また、抹香臭さや異臭を完全に防止することができない
という問題があった。しかも、従来のお香は、匂い線香
と同様、燃焼の進行に従って灰が順次崩れ落ちるため、
燃焼中のお香の形状を見ても目の楽しみにはならず、香
を楽しむ雰囲気にそぐわないという問題もあった。
【0004】他方、お香の発煙量を低減する手段とし
て、天然基材の代わりに木炭粉末を使用した線香が特開
昭50−58245号公報にて提案されている他、特公
平1−49689号公報にて、結晶セルロースを基材と
し、燃焼時のセルロース臭を防止するため塩素含有酸化
物を添加することにより燃焼時の抹香臭さを防止するこ
とが、また、特開平1−117822号公報にて、木
粉、木炭及びバインダからなる香原料に顔料、例えば、
チタン、ニッケル、アンチモン、クロム、コバルト、ア
ルミニウム、銅及び鉄等の酸化物の少なくとも一種を添
加することにより燃焼後も形状を維持させるようにした
ものが、それぞれ提案されている。
【0005】しかしながら、従来のものでは、いずれも
お香に要求される要件、即ち、発煙量を可能な限り少な
くすること、木粉臭やバインダ臭など、所望の香り以外
の臭いを発生しないこと、所定の速度で燃焼することな
どを同時に満足させることができないという問題があ
る。また、一定の形状を維持させるようにしたお香は、
原料粉末に湿式混合し、その混練物を所定形状に成型し
て乾燥させる方法により製造されているため、任意の形
態のものを生産しようとしても量産性に欠け、コストア
ップは免れないという問題があった。他方、木炭粉末を
基材として使用した場合、顔料その他の着色剤を添加し
ても黒色の製品しか得られず、しかも、有効な着色方法
がないため装飾効果が全く期待できず、室内香としては
味気ないという問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、前記要件を同時
に満たすと同時に、量産可能で、燃焼後もその形態を維
持し、任意の形状を持たせることができるお香を得るこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するための手段として、基本的には、炭素粉末を主成
分とし、これに木質基材15重量%以下、好ましくは、
2〜13.5重量%、漢薬香料粉末20重量%以下、好
ましくは、2〜16.5重量%、酸化チタン5〜50重
量%、及びバインダ5〜25重量%を添加し、前記木質
基材と漢薬香料粉末の添加量の合計を2〜30重量%に
するようにしたものである。また、本発明は、必要に応
じて、保留剤を5〜15重量%、助燃剤を1〜13重量
%単独で又は組み合わせて添加するようにしたものであ
る。更に、本発明は、漢薬香料粉末だけで所望の香りを
発生させることができない場合、それに加えて液体漢薬
香料や液体合成香料など従来公知の液体香料を添加する
ようにしたものである。
【0008】前記組成のお香は、炭素粉末を主成分とし
て採用しているため、顔料を添加しても所望の色彩や模
様を付与することができず、また、任意の形状のものを
製造するのに従来法のように型を用いると量産性に欠け
ることから、本発明においては、基本的には、前記原料
を所定割合で配合し、その混合物に水その他の液体を添
加して混練した後、シート状に成形して乾燥させた後、
その乾燥シートの両面にインク若しくは塗料で塗膜を形
成して着色した後、所望の形状に切り抜き加工を施すよ
うにしたものである。
【0009】所定形状に加工する切断加工する手段とし
ては、ウオータージェットを使用するのが好適である。
しかしながら、ウオータージェットを採用すると、水圧
により切断テーブル等にあたったジェット水が微細な水
滴となって跳ね返って乾燥シートを濡らすため、シート
が乾燥前の状態に戻ることになる。このため、再乾燥が
必要となるだけでなく、お香の切断部が再び付着し、製
品の抜き作業が困難となり折れが多発して歩留まりが低
下するという新たな問題を生じる。そこで、本発明にお
いては、乾燥シートの両面に水溶性インク又は塗料をコ
ーティングして耐水性塗膜を形成し、着色と同時に耐水
性を付与し、その後、切断するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るお香は、炭素粉末2
0〜75重量%に木質基材15重量%以下と漢薬香料粉
末20重量%以下とをそれらの合計が2〜30重量%と
なるように、酸化チタン5〜50重量%及びバインダ5
〜25重量%と共に添加し、その混合物を湿式混合した
後、シート状に成形して乾燥させ、その乾燥シートの両
面に少なくとも一種の不飽和脂肪酸グリセリドを含有す
る水溶性スクリーンインクで着色と同時に耐水性塗膜を
形成した後、ウオータージェットで所定形状に切断する
ことにより製造できる。
【0011】本発明に係るお香は、炭素粉末20〜75
重量%、木質基材2〜15重量%、漢薬香料粉末2〜2
0重量%、酸化チタン5〜50重量%、バインダ5〜2
5重量%、及び保留剤5〜15重量%からなり、木質基
材と漢薬香料粉末の含有量の合計が2〜30重量%であ
ることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明に係るお香は、炭素粉末20
〜75重量%、木質基材2〜15重量%、漢薬香料粉末
2〜20重量%、酸化チタン5〜50重量%、バインダ
5〜25重量%、及び助燃剤1〜13重量%からなり、
木質基材と漢薬香料粉末の含有量の合計が2〜30重量
%であることを特徴とするものである。
【0013】更に、本発明に係るお香は、炭素粉末20
〜75重量%、木質基材2〜15重量%、漢薬香料粉末
2〜20重量%、酸化チタン5〜50重量%、バインダ
5〜25重量%、保留剤5〜15重量%及び助燃剤1〜
13重量%からなり、木質基材と漢薬香料粉末の含有量
の合計が2〜30重量%であることを特徴とするもので
ある。
【0014】更にまた、本発明に係るお香は、炭素粉末
20〜75重量%、木質基材2〜13.5重量%、漢薬
香料粉末2〜16.5重量%、酸化チタン5〜50重量
%、バインダ5〜25重量%、保留剤5〜15重量%、
及び助燃剤1〜13重量%からなり、木質基材と漢薬香
料粉末の含有量の合計が2〜30重量%であることを特
徴とするものである。
【0015】本発明に係るお香の主成分として使用され
る炭素粉末は、燃料力が強く臭気を殆ど発生しない利点
があり、木、鋸屑などの木質あるいは石炭を原料とする
任意のものを使用できるが、品質の安定化及び均一化の
観点からは、活性炭を使用するのが好ましい。活性炭と
しては、木炭、ヤシ殻炭、鋸屑などの木質あるいは石炭
を原料とする市販の任意のものを使用できる。炭素粉末
を20〜75重量%としたのは、炭素粉末が20重量%
未満では、その分、木質基材又は酸化チタンの量が増
え、前者の場合には煙量が多くなるため本発明の目的に
反し、後者の場合には火は着いても立消えするという問
題を生じ、また、75重量%を超えると、火力が強く煙
量が極めて微小でなるがバインダ臭が発生するので好ま
しくないからである。
【0016】木質基材は、燃焼を和らげる緩衝剤及び結
合剤として15重量%以下、好ましくは、2〜15重量
%、より好ましくは、2〜13.5重量%添加される
が、一般にタブ樹皮粉末や白樺樹皮粉末など従来からお
香の基材として使用されているものを使用すれば良い。
木質基材の含有量を15重量%としたのは、その含有量
が15重量%を超えると、漢薬香料粉末の含有量との兼
ね合いで煙量が増え、木粉臭が出るようになるからであ
る。なお、バインダ5〜25重量%だけでは、加工に耐
える十分な機械的強度を得るのが困難であるので、木質
基材を少なくとも2重量%添加するのが好適である。
【0017】漢薬香料粉末は、香りをまとめると共に燃
焼を和らげる緩衝剤として添加されるが、その材料とし
ては、白檀、丁字、甘松、カッ香、沈香、桂皮、冷陵
香、安息香、乳香、没薬、貝香、竜脳、山奈、唐木香、
伽羅など公知のものを使用すれば良い。漢薬香料粉末の
含有量を20重量%以下、好ましくは、2〜20重量
%、より好ましくは、2〜16.5重量%としたのは、
その含有量が20重量%を超えると、香料本来の香りが
消え、木質基材の含有量との兼ね合いで煙量が増え、木
粉臭が出るようになるからである。また、木質基材と漢
薬香料粉末の含有量の合計を30重量%以下としたの
は、煙量が多く、木粉臭が強く出るようになるからであ
る。なお、木質基材と漢薬香料粉末とを全く添加しない
場合、燃焼時にバインダ臭がかすかに出るようになるた
め、木質基材と漢薬香料粉末とを合計で2重量%以上添
加するのが望ましい。
【0018】酸化チタンは、燃焼後に残る灰を堅くし、
燃焼後も燃焼前の形態を維持できるようにすると共に灰
の色を白くするために添加されるが、その含有量が5重
量%未満では形状を維持させることができず、また、色
も灰色になってその添加効果が十分に得られず、50重
量%を超えると、火がついても燃焼中に立消えするよう
になるので前記範囲とした。
【0019】本発明においては、炭素粉末を基材として
採用しているためバインダを添加するのが好ましいが、
そのバインダとしては、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ
キシポロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース、ヒドロキシポロピルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、デンプングリコール酸ナトリウムやデ
ンプンリン酸エステルナトリウムなどのデンプン誘導
体、アルギン酸ナトリウムやアルギン酸プロピレングリ
コールエステルなどのアルギン酸誘導体、ポリビニルア
ルコール、グアーガム及びその誘導体など有機系バイン
ダが好適である。この有機バインダは、通常、5〜25
重量%、好ましくは、5〜15重量%添加されるが、こ
れは、その含有量が5重量%未満では添加効果が十分に
得られず、25重量%を超えると、バインダ臭が出るよ
うになるからである。
【0020】保留剤は、お香中の液体香料(天然香料及
び合成香料を含む。)を保留すると共に、燃焼を抑制す
るために添加されるが、その材料としては、水酸化アル
ミニウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどの
金属水酸化物、ホウフッ石群、ホウソーダ石群、A型ゼ
オライト群、ホージャサイト群、ソーダフッ石群、モル
デナイト群及びキフッ石群を含む天然又は合成ゼオライ
トあるいは活性アルミナなどの活性金属酸化物を単独で
又は2種以上を組み合わせて使用すれば良い。この保留
剤は、通常、5〜15重量%添加されるが、これはその
含有量が5重量%未満では十分な効果が得られず、15
重量%を超えると、酸化チタンの含有量との関係で立ち
消えすることがあるからである。
【0021】お香の燃焼を補助する助燃剤としては、硝
酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウムなどの硝酸
塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、過塩素
酸ナトリウム、過塩素酸マグネシウムなどの過塩素酸
塩、その他お香の助燃剤として採用されている公知の任
意のものを使用できる。助燃剤は、必ずしも必要ではな
いが、助燃剤を添加しない場合、燃焼状態は良いが燃焼
時間が極めて長くなるので、燃焼速度をある程度速くす
る観点からは、助燃剤を13重量%以下、好ましくは2
〜10重量%含有させるのが適当である。これは、その
含有量が13重量%を超えると、燃焼速度が極めて速く
なりすぎ、また、灰の色が黒くなるからである。
【0022】また、香料としては、前記漢薬香料粉末以
外に、必要に応じて、液体香料が添加される。液体香料
としては、天然香料及び合成香料があるが、これらは市
販のものを使用すれば良く、また、溶液及び懸濁液のい
づれの形態で添加しても良い。この場合、お香の全重量
に占める液体香料の割合が無視できるほどの極微量添加
しても十分な効果が得られ、多く添加し過ぎると漢薬香
料の香りが損なわれるので、前記成分の混合粉末100
重量部に対して固形分で1%以下、好ましくは、0.5
%以下にするのが好ましい。
【0023】前記インク又は塗料は、お香の持つ香りを
阻害しないことが必須であるが、このような条件を満た
すものとしては、少なくとも一種の不飽和脂肪酸グリセ
リドを含有する水溶性スクリーンインクが好適である。
このような水溶性スクリーンインクとしては、市販のも
のを使用しても良く、また、不飽和脂肪酸グリセリドを
含有していない場合あるいは必要に応じて、不飽和脂肪
酸グリセリド又はその一種又は二種以上を主成分とする
植物油を添加しても良い。代表的な不飽和脂肪酸グリセ
リドとしては、リノレン酸、リノール酸、エレオステア
リン酸などの不飽和脂肪酸のグリセリドが挙げられる
が、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用し
ても良い。また、代表的な植物油としては、あまに油、
きり油などの乾性油、菜種油、胡麻油、綿実油、大豆油
などの半乾性油が挙げられる。
【0024】前記ウオータージェットによる切断は、市
販のコンピュータ制御式ウオータージェット切断装置を
使用すれば良い。例えば、不飽和脂肪酸グリセリドを含
有する水溶性シルクインクを用いて乾燥シートの両面に
シルクスクリーン印刷して、耐水性塗膜を形成した後、
図1に示すように、乾燥シート1をウオータージェット
切断機のワーク台2の上に載せ、ジェットノズル3から
ジェット水4を噴出させ、ジェットノズルをコンピュー
タ制御しながら移動させることにより、花、動物、魚な
どの任意の形状、例えば、図2に示すウサギ形の形状に
切断加工することができる。切断加工後、加工品に付着
した水分を除去すれば良い。図1中、5はジェット水4
のエネルギーを吸収させるアルミナ球である。
【0025】
【実施例】お香の原料として活性炭、水酸化アルミニウ
ム、活性アルミナ、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、酸化チタン、タブ樹皮粉末、白檀粉末、硝酸カリ
ウム(KNO3)を用い、これらを表1に示す割合で配
合し、その全量100重量部に対して表1に示す割合の
植物性消臭剤及び香料と共に、水25〜45.0重量部
を添加して高速ミキサーで攪半、混練した後、ローラー
でシート状に圧延し、温度30℃、湿度50〜60%の
条件下で24時間乾燥させて400mm×150mm×2.
5mmのシートを得た。なお、表1では、水酸化アルミニ
ウムと活性アルミナを保留剤(重量比1:1)として示
してあり、また、タブ樹皮粉末は木質基材として記して
ある。表中、*は本発明の範囲外のものを示す。
【0026】
【表1】 試料 活性炭 保留剤 CMC TiO2 木質基材 白檀 KNO3 消臭剤 香料 (重量%) (重量部) 1* 54.8 8.7 9.7 0.0 10.7 13.1 2.9 15.0 4.0 2 51.5 8.7 9.7 4.9 10.0 12.3 2.9 15.0 4.0 3 48.1 8.7 9.7 9.7 9.4 11.5 2.9 15.0 4.0 4 34.4 8.7 9.7 29.1 6.8 8.3 2.9 15.0 4.0 5 27.7 8.7 9.7 38.8 5.4 6.6 2.9 15.0 4.0 6 21.0 8.7 9.7 48.5 4.1 5.0 2.9 15.0 4.0 7* 14.2 8.7 9.7 58.3 2.8 3.4 2.9 15.0 4.0 8* 64.1 8.7 9.7 14.6 0 0 2.9 15.0 4.0 9 59.2 8.7 9.7 14.6 2.2 2.6 2.9 15.0 4.0 10 54.4 8.7 9.7 14.6 4.4 5.3 2.9 15.0 4.0 11* 35.0 8.7 9.7 14.6 13.1 15.5 2.9 15.0 4.0 12* 25.2 8.7 9.7 14.6 17.5 21.4 2.9 15.0 4.0 13* 15.5 8.7 9.7 14.6 21.8 26.7 2.9 15.0 4.0 14* 9.7 8.7 9.7 39.8 13.1 16.0 2.9 15.0 4.0 15 19.4 8.7 9.7 30.0 13.1 16.0 2.9 15.0 4.0 16 24.3 8.7 9.7 25.2 13.1 16.0 2.9 15.0 4.0 17* 63.1 8.7 9.7 4.9 4.9 5.8 2.9 15.0 4.0 18* 68.0 8.7 9.7 4.9 2.6 3.2 2.9 15.0 4.0 19* 72.8 8.7 9.7 4.9 0.4 0.6 2.9 15.0 4.0 20 44.7 8.7 9.7 14.6 8.7 10.7 0 15.0 4.0 21* 41.8 8.2 9.1 13.6 8.2 10.0 9.1 15.0 4.022* 40.0 7.8 8.7 13.0 7.8 9.6 13.0 15.0 4.0
【0027】次に、乾燥シートの両面に乾性油を含有す
る市販の水溶性シルクインクでシルクスクリーン印刷し
て両面に桃色の塗膜を形成した。乾燥後、図1に示すよ
うに、乾燥シート1を市販のウオータージェット切断機
のワーク台2の上に載せ、ジェットノズル3から0.1m
mのウオータージェットを噴出させて図2に示すウサギ
形の形状に切断加工し、付着水を除去してウサギ形状の
お香を得、これを試料として燃焼試験を行った。得られ
た結果を表2に示す。
【0028】
【表2】 試料 試験結果 1* 燃焼良 灰は形状を維持せず崩れる。灰は灰色。 2 燃焼良 灰は柔らかく、崩れ易い。灰は白色。 3 燃焼良 灰は形状維持できるが、まだ柔らかい。灰は白色。 4 燃焼良 灰は堅く、衝撃を与えなければ崩れない。灰は白色。 5 燃焼良 灰は堅く、多少の衝撃に耐える。煙量は少ない。灰は白色。 6 燃焼良 灰は堅く、煙量も少ないが燃焼が弱い。灰は白色。 7* 燃焼良 火はつくが、立消えする。 8* 燃焼強 バインダ臭が底にでる。 9 燃焼強 バインダ臭が底にでる。 10 燃焼良 香りは良好。 11* 燃焼良 本来の香料の香りが消え、木粉臭が強く出る。 12* 燃焼弱 煙量が多く、木粉臭が更に強くなる。 13* 燃焼弱 煙量が多く、木粉臭が更に強くなる。 14* 立消え 火は着くが、立消えする。 15 燃焼弱 煙量少なく、灰も堅いが、燃焼が弱い。 16 燃焼良 煙量少なく、灰もある程度堅い。 17* 燃焼強 煙量少なく、良く燃焼する。 18* 燃焼強 火力は強く、微煙である。 19* 燃焼強 火力は強く、極めて微煙であるが、バインダ臭がでる。 20 燃焼良 燃焼状態は良いが、燃焼時間が長い。 21* 燃焼速い 燃焼速度が極めて速くなる。22* 燃焼速い 燃焼速度が極めて速く火花が飛び散る。灰は黒くなる。
【0029】試料番号1〜7の結果から明らかなよう
に、酸化チタンの含有量が0重量%では燃焼状態は良い
が、残灰が形状を維持せず簡単に崩れ、灰も黒い。酸化
チタンの含有量が5重量%になると、残灰が形状を保つ
ようになり、灰も白い薫香が得られる。酸化チタンの含
有量が更に増大するにつれて残灰が堅くなり、煙も極め
て少なくなるが、50重量%を超えると、燃焼性が低下
し、60重量%になると、立消えするようになる。
【0030】また、試料番号8〜13の結果から、木質
基材と漢薬香料粉末の含有量が0〜5重量%では、可燃
性物質が主として炭素粉末とバインダになるため、バイ
ンダ臭がすることは避けられず、従って、木質基材と漢
薬香料粉末とを合わせた含有量は5重量%超、好ましく
は、6重量%以上であることが望ましいことが判る。し
かし、30重量%以上では助燃剤の量によっては香料本
来の香りが消え、木粉臭がでるようになることから、3
0重量%以下が望ましいことが判る。
【0031】試料番号14〜19についての結果から明
らかなように、本発明に係る主成分である炭素粉末の含
有量が10重量%の場合、木質基材と漢薬香料粉末、即
ち、木粉の含有量を30重量%以下に押さえているた
め、必然的に酸化チタン量が増加する関係上、火が着い
ても立ち消えするが、20重量%以上になると、燃焼は
若干弱いが、煙量が少なく灰の堅いお香が得られる。炭
素粉末の含有量が増加するにつれて燃焼が強くなるが、
75%を超えると、火力が極めて強く微煙であるが、バ
インダ臭が強くなる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、燃焼の際の発煙量が少なく、その煙に含まれ
る抹香臭さや、木粉臭やバインダ臭などの異臭により香
りが阻害されることがなく、残灰が燃焼前の形状を維持
し、しかも炭素粉末を主成分として使用しているにもか
かわらず任意の色彩に着色でき、品質の安定したお香を
安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 お香の加工状態を示す説明図
【図2】 お香の斜視図
【符号の説明】
1: 乾燥シート 2: ワーク台 3: ジェットノズル 4: ジェット水

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素粉末を主成分とし、これに木質基材
    15重量%以下、漢薬香料粉末20重量%以下、酸化チ
    タン5〜50重量%、及びバインダ5〜25重量%を添
    加してなり、前記木質基材と漢薬香料粉末の含有量の合
    計が2〜30重量%であることを特徴とするお香。
  2. 【請求項2】 炭素粉末20〜75重量%、木質基材2
    〜15重量%、漢薬香料粉末2〜20重量%、酸化チタ
    ン5〜50重量%、及びバインダ5〜25重量%からな
    り、木質基材と漢薬香料粉末の含有量の合計が2〜30
    重量%であることを特徴とするお香。
  3. 【請求項3】 前記木質基材が2〜13.5重量%、漢
    薬香料粉末が2〜16.5重量%である請求項2に記載
    のお香。
  4. 【請求項4】 保留剤を5〜15重量%含有する請求項
    2又は3に記載のお香。
  5. 【請求項5】 助燃剤を1〜13重量%を含有する請求
    項2〜4のいづれかに記載のお香。
  6. 【請求項6】 お香原料を混練し、シート状に成形した
    後、乾燥させ、該乾燥シートの両面に耐水性塗膜を形成
    し、次いでウオータージェットで所定形状に切断するこ
    とを特徴とするお香の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記耐水性塗膜を、少なくとも一種の不
    飽和脂肪酸グリセリドを含有する水溶性スクリーンイン
    クを用いて印刷することにより形成する請求項5に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記お香原料が炭素粉末を主成分とし、
    これに木質基材15重量%以下、漢薬香料粉末20重量
    %以下(但し、木質基材と漢薬香料粉末の含有量の合計
    が2〜30重量%)、酸化チタン5〜50重量%、及び
    バインダ5〜25重量%を添加してなる混合物である請
    求項5又は6に記載の方法。
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