JP2779906B2 - マグネシウムを含有するカルシウム食品の製造方法 - Google Patents
マグネシウムを含有するカルシウム食品の製造方法Info
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Description
たカルシウム食品粉末の製造方法に関し、得られたカル
シウム粉末は健康食品、栄養食品、食品添加物及び飲料
用として利用できる。
剤は、天然に多く存在している素材が用いられ、例えば
牛骨粉、サンゴ粉、卵殻粉、石灰石、魚骨粉、甲殻類粉
等のカルシウムを主成分とするものが知られており(特
開昭61-63263号公報、同61-111668 など) 、また鉄分な
どの他の有効成分を補強することも知られている (特開
昭3-10659 号公報、同3-160951) 。
品としては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムや炭
酸マグネシウム等数多く存在するが、マグネシウム剤と
して利用するとなると味の面や、食品衛生上の規制によ
り使用が限定されていた。とりわけ、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウムは、味が苦く、吸湿性があるため
使い難く、炭酸マグネシウムは、食品添加物としての使
用基準によって微量しか使用できない。食品として適す
る天然物としてはクロレラを除いて有効な固形物はなか
った。しかし、クロレラも特異な味があり、単独では経
口食品として利用できなかった。このような状況から、
食品として適するカルシウム、マグネシウムの両成分を
含む複合剤の開発が求められていた。この観点から、カ
ルシウム成分に対してマグネシウム成分を多く含有する
にがりを加えることも提案された(特開平1-320969号公
報) が、にがりの苦味は残存しており、セラミックコー
ティング、糖衣コーティングが必要で本質的にはにがり
の苦味は改善できなかった。
討の結果、無味無臭で白色のマグネシウムを含むカルシ
ウム粉末を製造することに成功した。本発明で得られた
マグネシウム含有カルシウム粉末は食品としての利用性
が高く、マグネシウム兼カルシウム剤を提供することが
できた。
ある、牛骨、サンゴ、卵殻、石灰石等のカルシウム主成
分の粉末の1種又はそれ以上を、加熱した後、水中に分
散させ懸濁液とし、これに塩化マグネシウム含有物又は
合成塩化マグネシウムの水溶液を投入して撹拌する。次
いで十分撹拌した後、固形物を濾過し、水洗して回収
し、乾燥、さらに粉砕することによって微粉末状の無味
無臭で白色のマグネシウムを含有するカルシウム粉末を
製造することができた。上記の塩化マグネシウム含有物
としては海水から食塩を製造するときの残渣であるにが
りを使用するのが適当である。食用に供する観点から、
化合物の化学反応体を避けることが求められているが、
本発明では、カルシウムとマグネシウムが化学反応を起
こすことがないので、この点でも問題ない。即ち、上記
カルシウムの粉末の水懸濁液を調製するのに先立ってカ
ルシウム素材を加熱しておくので、後で加えた塩化マグ
ネシウム水溶液とカルシウム素材懸濁液とを撹拌混合し
たときに、カルシウム素材の、局所的に加熱した部分か
ら、カルシウムとマグネシウムのイオン交換反応が起こ
り、それがカルシウムの非加熱部分まで進行して両成分
が結合するものと考えられる。両者のこの結合は調理に
おける、野菜と調味料との煮込みしたときの両材料の結
合と類似している。
ことにより、適宜のマグネシウム−カルシウム比の粉末
を製造することが可能である。上記調合に際しては、塩
化マグネシウム自体は空気中の水分を吸収する性質が大
きいため、水溶液として使用し、さらに生成物の混和性
をよくするためにカルシウム素材粉末も水溶液中に分散
させて使用するのがよい。配合割合としては、カルシウ
ム素材である牛骨粉、サンゴ粉、卵殻粉及び石灰石粉の
一成分以上の粉末1重量部に対し、塩化マグネシウム含
有物又は、塩化マグネシウム0.2 〜3.0 重量部の範囲が
適当である。塩化マグネシウム含有物または塩化マグネ
シウムが0.2 重量部より少ないと、マグネシウム含有の
意味が無くなり、また、3.0 重量部を越えると水洗が難
しくなり、塩化マグネシウム含有物、または塩化マグネ
シウム自体による苦い味が残存する。
明する。
の中に入れ、10分間加熱した。この加熱した卵殻カルシ
ウムを、1リットルの水の中にいれ、撹拌して懸濁液と
し、これをA液とした。一方、塩化マグネシウム含有物
(にがり)75g を、1リットルの水の中に入れ、撹拌し
て水溶液とし、これをB液とした。A液にB液を撹拌混
合しながら、少しずつ添加し、十分に混合した。混合
後、フィルタープレスで濾過、水洗して、固形生成物を
得、それを乾燥、粉砕して本発明品を得た。この物を分
析したところ、カルシウムとマグネシウムのモル比が3
対1であった。
の中にいれ、15分間加熱した。この加熱した卵殻カルシ
ウムを、1リットルの水の中にいれ、撹拌して懸濁液と
し、これをA液とした。別に塩化マグネシウム含有物
(にがり)250gを、1リットルの水の中に入れ、撹拌し
て水溶液とし、これをB液とした。A液にB液を撹拌混
合しながら、少しずつ添加し、十分に混合した。混合
後、フィルタープレスで濾過、水洗して、固形物を得、
それを乾燥、粉砕して本発明品を得た。この物を分析し
たところ、カルシウムが少量で、マグネシウム主体の組
成物であった。
の中に入れ、10分間加熱した。この加熱した卵殻カルシ
ウムを、1リットルの水の中にいれ、撹拌して懸濁液と
し、これをA液とした。一方、にがり95g を、1リット
ルの水の中に入れ、撹拌して水溶液とし、これをB液と
した。A液にB液を撹拌混合しながら、少しずつ添加
し、十分に混合した。混合後、フィルタープレスで濾
過、水洗して、固形生成物を得、それを乾燥、粉砕して
本発明品を得た。この物を分析したところ、カルシウム
とマグネシウムのモル比が2対1であった。
るので、自由に味付け、匂い付け、色付けができ、自由
度の高い商品展開が可能である。すなわち、好きな味、
臭い、色を持つ健康食品、栄養食品、食品添加物製剤、
ドリンク剤等の原料として最適である。特に天然素材の
カルシウム剤と、天然素材である塩化マグネシウム含有
物(にがり)を原料とした、本発明品は、天然添加物製
剤に該当し、苦みのない安全な食品である。
Claims (3)
- 【請求項1】カルシウム含有の天然素材を加熱後、水中
に懸濁せしめ、この懸濁液に塩化マグネシウム含有物の
水溶液を添加して混合して、カルシウム素材の局所的に
加熱した部分からカルシウムとマグネシウムのイオン交
換反応を起こさせ、これをカルシウムの非加熱部分まで
進行させて両成分を結合させた後、濾過水洗してマグネ
シウムを含有するカルシウム食品粉末の製造方法。 - 【請求項2】カルシウム含有の天然素材として、卵殻カ
ルシウム、サンゴ、牛骨及び石灰岩より選ばれた一成分
以上を使用する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】塩化マグネシウム含有物として、苦汁(に
がり)又は塩化マグシウム自体を使用する請求項1記載
の方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6284417A JP2779906B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | マグネシウムを含有するカルシウム食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6284417A JP2779906B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | マグネシウムを含有するカルシウム食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08116922A JPH08116922A (ja) | 1996-05-14 |
JP2779906B2 true JP2779906B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=17678292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6284417A Expired - Fee Related JP2779906B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | マグネシウムを含有するカルシウム食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2779906B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101820490B1 (ko) * | 2017-05-22 | 2018-01-22 | (주)강고집 | 국물용 티백의 제조방법 및 이 방법에 의해 제조된 국물용 티백 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE69821641T2 (de) | 1997-10-29 | 2004-09-30 | Gunze Ltd., Ayabe | Herstellungsverfahren für knochenverbindungsvorrichtung |
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JPS57125676A (en) * | 1981-01-29 | 1982-08-05 | Hideki Sugioka | Preparation of powdered calcium compound used as a food additive |
JPH01320969A (ja) * | 1988-06-24 | 1989-12-27 | Oruto Biosu Kenkyusho:Kk | ミネラル食品組成物 |
JPH02200164A (ja) * | 1989-01-30 | 1990-08-08 | Nikken Food Honsha Kk | ミネラルバランス塩およびその製造法 |
JPH06245720A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-06 | Maguoole Sci Kk | マグネシウム及びカルシウム強化用糊状組成物およびその製造方法ならびに米飯を炊飯する方法 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6284417A patent/JP2779906B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08116922A (ja) | 1996-05-14 |
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