JPH09308466A - カレー風味食品の製造方法 - Google Patents

カレー風味食品の製造方法

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JPH09308466A
JPH09308466A JP8129653A JP12965396A JPH09308466A JP H09308466 A JPH09308466 A JP H09308466A JP 8129653 A JP8129653 A JP 8129653A JP 12965396 A JP12965396 A JP 12965396A JP H09308466 A JPH09308466 A JP H09308466A
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浩一 井上
Akiko Kobayashi
明子 小林
Kaori Kitahashi
香織 北端
Morikazu Izumi
守計 和泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カレーソースにコクと甘味を付与し、カレー
ソース自体の香りに厚みを持たせた香り立ちの高いカレ
ーソースとすることができるカレー風味食品を製造する
方法を提供する。 【解決手段】 カレー粉を含むカレー風味食品を製造す
るに当たり、味噌風味を感じさせない程度の量の味噌を
添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、味噌をカレーソー
スの隠し味として用いる方法に関し、さらに詳細にはカ
レーソースにコクと甘味を付与し、カレーソース自体の
香りに厚みを持たせた香り立ちの高いカレー風味食品を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、味噌は調味料として種々の食
品に使用されており、種々の利用方法が知られている。
しかし、そのほとんどは、味噌が本来持っている風味を
そのまま利用して、味噌風味とするものであった。
【0003】例えば、特公昭63−5061号には、食
塩を3〜7%含有する醗酵型低食塩味噌と水とを混合
し、得られる混合物を高圧噴射破壊圧100kg/cm
2以上で均質化処理し、次いで加熱処理を行って塩分の
少ない液状味噌を得、これに50%以上のスープ類ある
いはペースト類を添加することを特徴とする味噌風味液
状食品の製造法がある。そして、ペースト類の例として
カレーが掲げられている。しかし、上記技術は、あくま
でも味噌風味を付与することを目的とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、カレー
ソースの風味改良に関して、種々の調味材を添加するこ
とを試みた。もともと、カレーソースは香辛料の風味が
強く、従って、使用する調味材も比較的個性のあるもの
を使用する方が好ましいのではないかとの考えから、カ
レーソースと種々の調味材を混合してみたところ、調味
材の1つとして味噌を使用すること、それも味噌の風味
が感じられない程の量の味噌を添加することにより、味
噌の風味はないが、カレーソースにコクと甘味が出ると
ともに、カレーソース自体の香りに厚みをもたせること
ができ、その香り立ちを高めることができるという知見
を得た。
【0005】本発明は、かかる知見をもとに開発された
もので、カレーソースにコクと甘味を付与し、カレーソ
ース自体の香りに厚みを持たせた香り立ちの高いカレー
ソースとすることができるカレー風味食品を製造する方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、以下の(1)〜(4)の構成
からなる。 (1)カレー粉を含むカレー風味食品を製造するに当た
り、味噌風味を感じさせない程度の量の味噌を添加する
ことを特徴とするカレー風味食品の製造方法。 (2)味噌をカレー風味食品の製造過程において添加
し、加熱混合することを特徴とする(1)記載のカレー
風味食品の製造方法。 (3)味噌の添加量がカレーソースに対し9重量%以下
であることを特徴とする(1)記載のカレー風味食品の
製造方法。 (4)ゴマ原料を更に添加することを特徴とする(1)
記載のカレー風味食品の製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるカレー風味食品は
カレー粉を必須の原料として構成され、カレー風味を特
徴とする食品を対象とする。例えば家庭等で熱水等に加
熱溶解してカレーソースを作るためのカレールウ、温め
るだけで喫食することができるレトルトカレー等を例示
することができる。
【0008】こうしたカレー風味食品は、カレー粉以外
にその製品形態によって小麦粉、油脂、ビーフエキス・
チキンエキス等各種調味料、各種香料等から選択される
原材料から構成される。その一例をカレールウで示す
と、まず小麦粉と油脂を加熱混合して小麦粉ルウを得
る。この場合、小麦粉は予め加熱処理しておくことによ
り、保存性を向上させ、ルウ物性を柔らかくして作業性
を向上させることができる。
【0009】また、油脂としては、牛脂、豚脂、パーム
油、ナタネ油、サラダ油等の動植物性の油脂が使用され
るが、カレールウの最終形態、すなわち固形状、フレー
ク状、顆粒状、ペースト状、液状等の形態によって使用
する油脂の種類は決定される。
【0010】よって得られた小麦粉ルウにカレー粉、コ
ーンスターチ、食塩、調味料等の粉体原料やビーフエキ
ス、チャツネ等のペースト原料を添加し、加熱混合して
カレールウを得る。その後、当該カレールウは、上記し
た最終形態によって適宜の加工処理が施されることにな
る。
【0011】本発明は、こうしたカレー風味食品の製造
過程で味噌を添加すること、その添加量は味噌の風味を
感じさせない程度の量であることに特徴がある。
【0012】添加する味噌としては、液状、ペースト
状、粉末状、顆粒状等を例示することができる。これら
の内でも、粉末状や顆粒状の物を使用する方が、その製
造過程において味噌特有の香りが弱くなっており、本発
明の目的を達成する上からは好ましい。また、味噌自体
は比較的粒子が大きく、喫食時にザラツキとなって食感
上に好ましくない影響を与えることがある。従って、味
噌自体を予めコミトロール等によって処理して微粒子化
することにより滑らかな食感のものにしておくか、ある
いは味噌をカレーに添加した後にコミトロール等によっ
て処理する等の方法を施すことが望ましい。
【0013】味噌の添加時期としては、カレー風味食品
の製造工程であれば特に限定されないが、味噌をカレー
風味食品中に均一混合させるという点から、カレー風味
食品の製造過程で味噌を添加し、加熱混合することが好
ましい。更には、味噌の形態によっても、その添加時期
を選択するようにする方が好ましく、例えば味噌がペー
スト状であればペースト原料とともに予め混合攪拌して
おくことが望ましく、味噌が粉末状であれば粉体原料と
ともに添加混合する方がよい。
【0014】また、味噌を添加した後に加熱することに
より、味噌中の酵素アミラーゼを失活させることができ
るために、カレーソースの喫食時に粘性が切れることが
なく、作る度に粘性が変化することがない、という利点
がある。更には、味噌を添加した後に加熱することによ
り、味噌特有の風味を香ばしい風味に変えることがで
き、これによってカレーソースのコクと甘味を付与し、
カレーソース自体の香りに厚みを持たせるという本発明
の目的を達成する上からは、より好ましい。こうした点
から加熱条件としては、80〜90°C達温という条件
を例示することができる。
【0015】味噌の添加量としては、味噌の風味を感じ
させない程度の量にする必要がある。本発明において、
味噌を添加するのはあくまでもカレーソースの隠し味と
してである。従って、味噌の添加量が多くなって味噌自
体の風味が感じられるようになってしまうと、上記した
本発明の目的を達成することができなくなってしまう。
従って、味噌の添加量としては、カレーソースに対して
9重量%以下、更には0.5〜7重量%であることが好
ましい。
【0016】本発明においては、味噌を添加するととも
に更にゴマ原料を添加してもよい。ゴマ原料の添加は、
味噌の風味をゴマのマイルドな風味でマスキングするこ
とにより、味噌特有の風味が際立つことを抑制すること
により、より効果的に本発明の目的を達成することがで
きる。
【0017】添加するゴマ原料としては、粉末状のも
の、あるいはペースト状のものを例示することができる
が、カレー風味食品との均一混合の点、喫食時の舌ざわ
りの点等からペースト状であることが好ましい。また、
添加量としては、味噌の風味をマスキングするという目
的から味噌に対し10〜65重量%が好ましい。
【0018】ゴマ原料の添加時期は特に限定されるもの
ではないが、ゴマ原料が粉末の場合は他の粉末原料と予
め混合すればよく、ゴマ原料がペースト状の場合は他の
ペースト状と予め混合すればよく、実施者において適宜
決定すればよい。
【0019】
【実施例】
【実施例1】ポークエキス27重量部、香辛料ペースト
2重量部、ゴマペースト4重量部を混合してペースト原
料とする。これとは別に、アミノ酸系調味料2重量部、
粉末ポークエキス1重量部、粉末味噌1重量部、粉末油
脂1重量部、コーンスターチ15重量部を混合して粉体
原料とする。次に生味噌12重量部、ペースト原料33
重量部、カレー粉6重量部を混合し、加熱攪拌して約8
5°C達温後に香味油5重量部を添加攪拌する。その
後、粉体原料20重量部を入れ10分間85°Cで加熱
攪拌を行った後、約40°C以下にまで急速に冷却し
て、小麦粉を含まず且つ油脂含量の少ないペースト状タ
イプのカレールウを得た。
【0020】上記カレールウ85重量部を215重量部
の熱水に添加し加熱混合してカレーソースを得た。よっ
て得られたカレーソースは、味噌を添加していないカレ
ーソースに比ベ、コクと甘みがあり香り立ちの面でも良
好であった。また、味噌を添加しているにもかかわら
ず、味噌風味はまったく感じられなかった。
【0021】
【実施例2】小麦粉12重量部、硬化油脂8重量部を加
熱撹拌しながら約120°Cにまで加熱して小麦粉ルウ
を得た。そののち、当該小麦粉ルウ20重量部に、食塩
7重量部、砂糖10重量部、コーンスターチ8重量部、
カレー粉7重量部、アミノ酸系調味料2重量部、粉乳2
重量部、ビーフエキス2重量部、チャツネ2重量部、粉
末味噌10重量部、硬化油脂30重量部を添加し、再び
加熱撹拌しながら約40分間で約106°Cにまで加熱
してカレールウを得た。よって得られたカレールウを容
器に充填した後、室温にまで冷却して固形状のカレール
ウとした。
【0022】上記カレールウ125重量部を600重量
部の熱水に添加し加熱混合してカレーソースを得た。よ
って得られたカレーソースは、コクと甘みがあり香り立
ちの面でも良好であった。また、味噌風味はまったく感
じられなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、カレー風味食品にわず
かの量の味噌を添加するだけで、従来のカレー風味食品
から得られるカレーソースでは得られないコクと甘みが
付与されたカレーソースを作るためのカレー風味食品を
容易に製造することができる。
【0024】また、カレーソース自体の香りも従来のも
のに比べ厚みのある香り立ちの高いカレーソースを作る
ためのカレー風味食品を容易に製造することができる。
【0025】更には、本発明の方法によって製造された
カレー風味食品から得られるカレーソースは、カレー風
味食品に味噌が添加されているにもかかわらず、味噌風
味がまったく感じられず、カレー風味を疎外することが
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 守計 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号ハ ウス食品株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレー粉を含むカレー風味食品を製造す
    るに当たり、味噌風味を感じさせない程度の量の味噌を
    添加することを特徴とするカレー風味食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 味噌をカレー風味食品の製造過程におい
    て添加し、加熱混合することを特徴とする請求項1記載
    のカレー風味食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 味噌の添加量がカレーソースに対し9重
    量%以下であることを特徴とする請求項1記載のカレー
    風味食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゴマ原料を更に添加することを特徴とす
    る請求項1記載のカレー風味食品の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013039083A (ja) * 2011-08-18 2013-02-28 Ogawa & Co Ltd 味噌又は味噌含有飲食品の香味改善剤
JP2013135618A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 House Foods Corp 煮込み食品及びその製造方法
JP2015000009A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 ハウス食品グループ本社株式会社 味噌調味材及びその製造方法、並びに調味ソース及びその製造方法
JP2015000010A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 ハウス食品グループ本社株式会社 味噌調味材、これを使用した調味ソース、及びこれらの製造方法
JP2015073495A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 江崎グリコ株式会社 ペースト状調味料

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