JP2779318B2 - 継ぎ手プレートのセットリング - Google Patents

継ぎ手プレートのセットリング

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JP2779318B2
JP2779318B2 JP6176802A JP17680294A JP2779318B2 JP 2779318 B2 JP2779318 B2 JP 2779318B2 JP 6176802 A JP6176802 A JP 6176802A JP 17680294 A JP17680294 A JP 17680294A JP 2779318 B2 JP2779318 B2 JP 2779318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートパイル
(鉄筋杭も含む)やスティールパイル等の杭の連結をボ
ルトにより行う継手プレートに取り付けられるセットリ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】建造物基礎を直接地盤上に設けたので
は十分な支持力が得られない場合、杭打ち基礎が用いら
れる。
【0003】杭打ち基礎は、軟弱層を貫通させてその下
の堅い地層まで打ち込んだ杭に建造物を支持させること
により、基礎の地耐力を向上させるものである。
【0004】この杭打ち基礎に用いられる杭には、強
度、耐久性に富むコンクリートパイルやスティールパイ
ルが用いられる。
【0005】ところで、既製のコンクリートパイルやス
ティールパイルの1本の長さは、輸送上の問題等から、
最大15m程度となっており、それより堅い地層が深く
なると、コンクリートパイルやスティールパイルを継ぐ
必要がある。
【0006】そのため、従来、コンクリートパイルで
は、図10に示すように、それぞれの杭の接合端面に継
手として金属製の端板1をコンクリートパイル2の鉄筋
と係合(溶接や端板にダルマ穴を設けて鉄筋と係合させ
る等の方法)させて取り付けておき、工事現場で端板1
の対向面同士を重ね合わせ、周囲に設けた開先面3に溶
接を施し連結するという方法が行われている。
【0007】同様に、スティールパイプでは、継いだス
ティールパイルの継ぎ目の周囲を溶接し連結するという
方法がとられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、杭の連結に工事現場での溶接作業をともなう
ので、杭を打ち込むための作業員の他に溶接工の資格を
もった作業員が必要である。
【0009】また、溶接工には、溶接箇所の強度を一定
に保ち、強度のバラツキを起こさないように、ある程度
の溶接技術を備えていなくてはならないが、そのような
技術を持った溶接工は、数が少なく高給であるという問
題がある。
【0010】さらに、工事を行う際には、溶接機を準備
する必要があるという問題もある。
【0011】加えて、可燃性のガス例えば、(メタンガ
スなど)が発生するような火気禁止の工事現場での施工
ができないといった問題がある。
【0012】そこで、この発明の課題は、杭を工事現場
での溶接工や溶接機を必要とする溶接作業を伴わず、火
気禁止の工事現場でも施工が行なえ、しかも、強度のバ
ラツキを起こさないように強固に接合できるようにする
ことである
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、接合される杭の端部にそれぞれ取り
付けられ、互いに接合用の円形プレートを当接させ、そ
のプレートの杭の周囲から突出するフランジ部分をボル
トでもって止めて杭の連結を行なう継手プレートの前記
フランジ部分に取り付けられるセットリングであって、
上記セットリングが上記フランジを分割して被う複数の
円弧状に形成されたセットリング部材からなり、その各
セットリング部材の断面が、接合された円形プレートの
フランジと嵌合するコの字形に形成され、かつ、そのコ
の字形の対向する両側に、上記円形プレートのボルト取
り付け孔と連通する貫通孔が設けられた構成を採用した
のである。
【0014】
【作用】このように構成されるこの発明では接合され
た円形プレートのフランジに取り付けられたセットリン
グ部材は、対向するコの字の両側が、それぞれ、円形プ
レートの端面と当接し、中央部が、円形プレートの外周
と当接する。そのため、セットリング部材は、接合され
た継手プレートを把持することができる。また、セット
リング部材は、フランジの円周を分割して被う円弧状で
あるため、複数個取り付けることにより、継手プレート
全周をカバーすることができる。
【0015】その際、セットリング部材の対向する両側
に設けられた貫通孔を継手プレートのフランジに設けら
れたボルト取り付け孔と合わせてボルトを挿入し、ナッ
トを係合させて留めると、セットリング部材は接合され
た円形プレートを把持した状態で固定することができ
る。このため、セットリングを継手プレートに嵌合した
場合、セットリングを用いないでボルトだけによって固
定した場合に比べ、セットリング部材が円形プレートを
把持するので、大きな接合力を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1に継手プレート10を示す。継手プレ
ート10は、円形プレート11と筒部材12とからなっ
ている。
【0018】円形プレート11は、一端面17に筒部材
12が取り付けられ、他端面18には、接合される継手
プレート10の円形プレート11との接合面19が形成
されている。
【0019】また、円形プレート11は、杭13よりも
大径の金属製のプレート板で、図2に示すように、プレ
ート板の中央にコンクリート打ち込み用の貫通孔14が
設けられている。さらに、杭端面から突出する大径の部
分即ち、フランジ(周縁)15部分には、ボルトの取付
孔16が等間隔で設けられている。
【0020】なお、実施例の場合、円形プレート11の
接合面19は平坦となっているが、これに限定される事
はなく、例えば、接合面19に嵌合用の凹凸を設けて、
接合時の芯出しが容易にできるようにしてもよい。
【0021】筒部材12は、内径が杭13とほぼ同径の
金属製の円筒で、その円筒には杭端部に対する係合手段
が設けられている。この係合手段は、円筒に設けた括れ
20によって内周に突部21を形成し、その突部21を
円筒に嵌入される杭端部に係合させるようにしたもので
あって、この抜け留めによって杭端部を支持するように
なっている。
【0022】この筒部材は、図3に示すように、中央に
貫通孔の形成されたドーナツ状の底板22を介して円形
プレート11に取り付けられている。
【0023】即ち、筒部材12は、図4に示すように、
筒部材12の内径と同径の底板22に嵌合され、その底
板22を円形プレート11に溶接23により接合するこ
とによって筒部材12を円形プレート11に取り付けて
いる。
【0024】なお、実施例では、底板22を介して筒部
材12を円形プレート10に取り付けるようにしたが、
底板22を設けず筒部材12と円形プレート10とを溶
接23により直接取り付けるようにしてもよい。
【0025】の継手プレート10は、図3に示すよう
に、連結するコンクリートパイルやスティールパイル等
の杭13のそれぞれの杭端部に筒部材12を嵌入するこ
とにより取り付ける。このとき、嵌入された杭先端は底
板22に当接し、継手プレート10は筒部材12の抜け
留めによる係合手段により、杭端部に固定される。
【0026】このように、継手プレート10の取り付け
られた杭13は、杭13を対向させ、杭端部に取り付け
られた継手プレート10の円形プレート11に形成され
た接合面19を対向させて重ね合わせる。そして、その
際、円形プレート11のフランジ15のボルトの取り付
け孔16を合わせる。次に、その合わせた取り付け孔1
6にボルト24を挿入し、挿入したボルト24にナット
25を係合して継手プレート10を固定すれば、杭13
の接合を行なうことができる。
【0027】したがって、この継手プレート10は、溶
接作業を行うことなく工事現場で杭13の接合作業を行
うことができる。
【0028】ところで、連結する杭端部に取り付けられ
る一方の継手プレート10の円形プレート11には、図
5に示すように、嵌合用の突部26を形成するようにし
てもよい。
【0029】この突部26の設けられた継手プレート1
0の円形プレート11は、図6に示すように、他方の継
手プレート10の円形プレート11より大径に形成さ
れ、そのプレート11の内縁と外縁とに突部26が形成
されている。
【0030】このため、突部26は、接合時、他方の円
形プレート11の外周及び内周と当接し、ずれが起きな
いようにできるので、芯出しが容易に行なえる。また、
連結時には接合面の横ずれなどを防いで接合強度を向上
させることができる。
【0031】次に、本願のセットリング27を、図7に
示すように、上記継手プレート10に適用した場合につ
いて説明する。
【0032】セットリング27は、図8の平面図及び図
9の断面図に示すように、上記接合された継手プレート
10の円形プレート11のフランジ15の円周を分割し
て被う2個のセットリング部材28、29からなってい
る。
【0033】セットリング部材28、29は、実施例の
場合、半弧状とし、2個で円形プレート11をカバーで
きるようにしているが、これに限定されることはなく、
さらに、細かく分割することにより1個当たりの重量を
軽くして作業性を向上させるようにしてもよい。
【0034】このセットリング部材28、29は、その
断面が接合されたフランジ15に嵌合されるコの字に形
成され、かつ、その対向する両側に、上記円形プレート
11のボルト取り付け孔16と連通する貫通孔30が設
けられている。
【0035】このため、セットリング部材は、それぞ
れ、継手プレート10のフランジ15に嵌合し、フラン
ジ15のボルト取り付け孔16とセットリング部材2
8、29の貫通孔30とを合わせ、その合わせた貫通孔
30にボルト24を挿入する。そして、ナット25を係
合させて留めることにより、継手プレート10に固定す
る。
【0036】この実施例は、以上のように構成されてお
り、セットリング27の取り付けは、連結するそれぞれ
の杭端部に筒部材12を嵌入し、取り付けた継手プレー
ト10の円形プレート11を杭13を対向させて、重ね
合せた状態にした後、杭13周囲から突出する円形プレ
ート11のフランジ15にセットリング部材28、29
を嵌合する。
【0037】その際、セットリング部材28、29の貫
通孔30と、円形プレート11のボルトの取り付け孔1
6とを合わせる。そして、貫通孔30にボルト24を挿
入し、その挿入したボルト24にナット25を係合させ
て固定する。
【0038】こうして固定した継手プレート10は、コ
の字形に形成されたセットリング部材28、29の両側
が継手プレート10の一端面17と当接し、中央部分が
継手プレート10の外周と当接して継手プレート10を
把持するため、継手プレート10が外れるのを防ぐこと
ができる。
【0039】したがって、継手プレート10をセットリ
ング27を用いないで、ボルト24だけの係合を行って
接合した場合に比べ、大幅に接合の強度を向上させるこ
とができる。
【0040】このように、継手プレート10とセットリ
ング27とを用いることにより、工事現場での杭13の
連結を溶接を行わずに強固に接合できる。
【0041】なお、実施例では、継手プレートは、中央
部に貫通孔を設けたドーナツ形のものを示したが、これ
に限定されるものではなく、中空を有しない鉄筋杭に使
用する場合は、貫通孔のない円盤形のものでもよい。
【0042】
【効果】この発明は、以上のように構成しコの字に形
成したセットリング部材の両側に、継手プレートのボル
ト取り付け孔と連通する貫通孔を設けて、継手プレート
の接合されたフランジにセットリング部材を嵌合できる
ようにして接合した継手プレートを把持するようにした
ので、継手プレートによる杭の接合の強度を大幅に向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手プレートの一部断面正面図
【図2】形プレートの平面図
【図3】継手プレートの連結状態を示す一部断面正面図
【図4】継手プレートの要部断面正面図
【図5】継手プレートの他の態様の連結状態を示す一部
断面正面図
【図6】継手プレートの他の態様の円形プレートの断面
【図7】セットリングを用いた連結状態を示す一部断面
正面図
【図8】セットリングの平面図
【図9】セットリングの断面図
【図10】従来のコンクリートパイルの連結方法を示す
作用説明図
【符号の説明】
1 端板 2 コンクリートパイル 3 開先面 4 スティールパイル 10 継手プレート 11 円形プレート 12 筒部材 13 杭 14 貫通孔 15 フランジ 16 ボルトの取り付け孔 17 一端面 18 他端面 19 接合面 20 括れ 21 突部 22 底板 23 溶接 24 ボルト 25 ナット 26 突部 27 セットリング 28、29 セットリング 30 貫通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合される杭の端部にそれぞれ取り付け
    られ、互いに接合用の円形プレートを当接させ、そのプ
    レートの杭の周囲から突出するフランジ部分をボルトで
    もって止めて杭の連結を行なう継手プレートの前記フラ
    ンジ部分に取り付けられるセットリングであって、上記セットリングが上記フランジを分割して被う複数の
    円弧状に形成されたセットリング部材からなり、その各
    セットリング部材の断面が、接合された円形プレートの
    フランジと嵌合するコの字形に形成され、かつ、そのコ
    の字形の対向する両側に、上記円形プレートのボルト取
    り付け孔と連通する貫通孔が設けられた継手プレートの
    セットリング
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JPH0465833U (ja) * 1990-10-19 1992-06-09

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