JP2777968B2 - インク削り取り機構 - Google Patents

インク削り取り機構

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JP2777968B2
JP2777968B2 JP5343637A JP34363793A JP2777968B2 JP 2777968 B2 JP2777968 B2 JP 2777968B2 JP 5343637 A JP5343637 A JP 5343637A JP 34363793 A JP34363793 A JP 34363793A JP 2777968 B2 JP2777968 B2 JP 2777968B2
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UU EE ZEBARUTO DORUKU UNTO FUERURAAKU GmbH
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    • B41F9/00Rotary intaglio printing presses
    • B41F9/06Details
    • B41F9/08Wiping mechanisms
    • B41F9/10Doctors, scrapers, or like devices
    • B41F9/109Doctors, scrapers, or like devices exchanging doctor blades

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転凹版印刷装置の凹版
印刷機に使用するインク削り取り機構に関するものであ
る。印刷しようとする物に付着させる印刷インクを高速
で回転している回転凹版印刷装置のプレートシリンダの
周面に付着するために、プレートシリンダの周面の全長
を印刷インクの入った溜または槽に浸漬する。これによ
り、プレートシリンダの周面の凹部は印刷インクで満た
される。プレートシリンダの凹部のない周面に付着した
余剰の印刷インクは、プレートシリンダの周面が印刷イ
ンク槽から出た後、プレートシリンダは削り取り具(ド
クター)として知られる部材で調整されることが絶対に
必要である。プレートシリンダが印刷の施されるロール
紙に接触する印刷区域を通過する前に、削り取り手段
(ドクター)により余剰の印刷インクは削り取られる。
【0002】
【従来の技術】従来のインク削り取り具(ドクター)は
比較的硬い金属製の刃(ブレード)からなり、その長さ
はプレートシリンダの軸長より幾分長めであった。従来
の削り取り具(ドクター)は、同じ長さの大きな重いド
クター腕に堅固に係止されていて、プレートシリンダに
隣接してプレートシリンダの周面の回転軸と平行となっ
ているプレートシリンダの母線に沿って水圧または空圧
装置で押圧されていた。
【0003】削り取り具(ドクター)をプレートシリン
ダへ押圧することによって生ずるプレートシリンダ表面
の損傷と過熱を防ぐために、削り取り具(ドクター)と
ドクター腕と押圧装置からなるインク削り取り機構の全
体を定期的にプレートシリンダの軸方向と平行の方向に
交互に数センチメータづつ移動させていた。
【0004】しかしながら、これらの公知のインク削り
取り機構には数種の欠点があった。従来の削り取り具
(ドクター)の耐久性には限度があって、問題の全くな
い状態で、印刷シリンダの回転の数にして約50万回転
〜70万回転が限度であった。これらは、枚数を非常に
多く印刷しなければならない時、すなわち約1200万
枚以上となる場合、全ての印刷機の削り取り具(ドクタ
ー)は複数の種類の印刷物を印刷する中で数回にわたっ
て交換しなければならなかった。交換すべき削り取り具
(ドクター)を取り外し、新しい削り取り具(ドクタ
ー)が装着される迄の間、回転凹版印刷装置を停止する
必要があった。交換の為の機械の停止時間は印刷すべき
印刷物の完成を遅らせる結果となり、コストの上昇とな
る。さらに、高速で稼働中の回転凹版印刷装置を突然停
止させたり、停止した回転凹版印刷装置を突然高速回転
に加速させたりすることは不可能である。削り取り具
(ドクター)を交換する前後は、回転速度を減速させた
り、再度上昇させたりするので、大量の無駄が生ずるこ
ととなる。実際上も、回転凹版印刷装置の回転速度が変
化している期間中は、必要とされる程度の正確性がな
く、規格された印刷状態を保つことができない。
【0005】上記の問題は、インキの塊またはそれに類
するものがプレートシリンダの周面と削り取り具(ドク
ター)との間に挟まって削り取り具(ドクター)を損傷
した場合、さらに悪い状態となる。このような事態は数
百回転の段階でも生ずることがある。この損傷は、印刷
の施されるロール紙の上に削り取り具(ドクター)の往
復で生じる連続的なジグザグ形状のインクの揺れ動く帯
となって発見される。従来は、このような状態になると
回転凹版印刷装置を直ちに停止させて損傷した削り取り
具(ドクター)を交換しなければならないが、これによ
り、前述のような種々の問題点を生ずることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回転
凹版印刷装置のインク削り取り機構であって、削り取り
具(ドクター)が長尺で巻取り可能なドクターバンドか
らなりインク塊による損傷箇所の問題も生じないで連続
印刷操作が行える回転凹版印刷装置のインク削り取り機
構を供給することである。本発明は従来技術の問題点に
ついて改良されたインク削り取り機構で、大量の印刷物
を印刷をする場合でも、機械の停止時間は実質的に短縮
されており、削り取り具(ドクター)の損傷によって生
ずる無駄の量は大幅に減少している。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、この発明に係るインク削り取り機構は、プレー
トシリンダの回転軸に平行に延設された削り取り具(ド
クター)がドクター腕によってプレートシリンダの周面
に押圧されてプレートシリンダの過剰インクを削り取る
構成であり、削り取り具(ドクター)が帯状の柔軟性の
あるバンド20からなり、バンドの長手方向に対して直
行して延設された軸の周囲に巻き取られ、また巻き外し
することが可能であり、また、ドクターバンド20は、
ドクター腕25に装着されて誘導される構造で、ドクタ
ー腕25の長手方向に着脱可能な構成であるとともに、
ドクターバンド20の長さはプレートシリンダ1の軸方
向の長さより実質的に長くなるように構成されており、
プレートシリンダの軸の各端部分にそれぞれドクターバ
ンド20を巻取り又は巻外すための巻き取り装置28、
29が設けられており、装備されている駆動手段により
ドクターバンド20は印刷作業中に、長手方向に移動さ
せて取り替え可能な構成で、ドクターバンドは一方の巻
取り装置から巻外されて、他方の巻取り装置に巻き取ら
れる構成としている。
【0008】
【作用】本発明にかかるインク削り取り機構は、上記の
通りの構成であり、本発明に係るドクターバンドまたは
ベルトは接続されるプレートシリンダより本質的に長い
ことが特に重要な要素となっている。例えば200メー
トルのドクターバンドを採用して、二台あるドクターバ
ンド巻取り装置の一方に巻き、プレートシリンダに沿っ
て従来の操作の速度と同様の早さでゆっくり連続的に引
き出し供給する。印刷作業中はドクターバンドを上記の
巻取り装置から巻外して、反対側に設置されている巻取
り装置に巻き取る。
【0009】印刷操作の終了前にドクターバンドが一方
の巻取り装置から巻き外されて他方の巻取り装置に全部
が巻き取られてしまった場合は、ドクターバンドの回転
方向を逆転し、他方の巻取り装置から元の巻取り装置へ
と巻き戻すようにする。極めて大量の印刷物を印刷して
いる時は何回も反転作動が繰り返される。ドクターバン
ドの供給操作は低速であるので、各反転動作においてド
クターバンドは停止し、反対の方向に向く態勢となるが
その作動は非常に早いのでドクターバンドとプレートシ
リンダの間には注意を引くような動作の中断はない。従
って、ドクターバンドを反転するについて、印刷速度を
減速する必要もなく、また、印刷機を停止する必要も全
くない。ドクターバンドの一つ一つの部分は、プレート
シリンダに接触している時間が比較的に短いので、ドク
ターバンドの摩耗する量は大幅に減少した。従って、本
発明のドクターバンド機構によれば印刷作業を最高1千
万〜千2百万枚まで削り取り具(ドクター)を交換する
為に回転凹版印刷装置を停止することなく運転すること
が可能である。このようにして停止時間も無駄を出す量
も飛躍的に減少した。
【0010】ドクターバンドは金属製の薄片またはフォ
イルからなることが望ましく、プレートシリンダに接触
するその側面はシリンダの周面形状に自動的に接触して
いるものであり、最初に一方の巻取り装置に巻き取られ
てから他に巻き取られるものである。一方においてドク
ターバンドが正確に誘導されることを確保する為に、ま
た、他方においてドクターバンドが一方の巻取り装置か
ら他方の巻取り装置に巻き取られるための力を最小限に
するために、ドクターバンドが接触し、摺動するドクタ
ー腕の表面の割れ目はグラウンドであることが望まし
い。本発明に係るインク削り取り機構においては、プレ
ートシリンダの表面とドクターバンドとの間に挟みこま
れたインク塊またはそれに類するものによるドクターバ
ンドの部分的損傷の可能性は除去することが出来ないの
で、ドクターバンドが一方の巻取り装置から他方の巻取
り装置に巻き取られる通常の遅い速度から、発生した損
傷部分からプレートシリンダの接触面が早急に抜け出せ
る本質的に加速した速度にスイッチで切換変更すること
ができるような駆動装置を備える事が望ましい。
【0011】特に有効な実施例として、ドクターバンド
に発生した損傷の部分を記憶する記憶手段を備えた実施
例がある。この記憶されたデータによって、ドクターバ
ンドが再度巻取り装置によって他方に巻き取られる作動
中に、損傷部分がプレートシリンダの表面に接触する箇
所に到達した場合は、駆動装置は加速状態に直ちに切換
られる。これにより、損傷箇所により生ずる無駄の量を
非常に少量に押さえることが可能となる。ドクターバン
ドにその種の損傷部が余り多く発生しない場合はそのま
ま使用を継続する。
【0012】さらに有効な実施例として、ドクター腕を
装備することにより、ドクターバンドをプレートシリン
ダの母線に押圧する位置に配置することができる。その
位置は、回転方向で、インク槽の下流に位置し、かつ、
プレートシリンダの中央断面より上ではなくむしろ下の
位置となる。これにより、それぞれ、インク槽の表面を
回っている印刷インクの量、インク槽の表面に浸漬する
プレートシリンダの表面の印刷インクの量、過剰な印刷
インクを削り取るドクターバンドにあるインクの量、削
り取られた印刷インクをインク槽に戻すガイドの表面の
印刷インクの量を極めて少なくすることができる。回転
するインクの量が減少した事と、インクと空気の両方を
出来るだけ減少させた事により、インク削り取り機構の
区域に集積するインクの量を大幅に減少させる成果があ
った。この機構の構成にはインク削り取り機構の全体と
その周辺の全体の両方と特にプレートと押圧シリンダに
ついて本質的な汚れを少なくする効果が内在している。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るインク削り取り機構を図
面に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。図には回
転凹版印刷機の印刷装置のプレートシリンダ1が図示さ
れている。印刷されるロール紙3は押圧シリンダ4によ
ってプレートシリンダ1に押圧されている。2つのガイ
ドスピンドル6、7が供給されるロール紙3の方向を変
換する為に設けられている。印刷区域に垂直に供給され
たロール紙は水平に変換され、さらに印刷区域を通過後
に再び垂直方向に方向変換される。本発明に係るインク
削り取り機構は供給されるロール紙の方向とは関係な
く、例えば供給されるロール紙3の方向を変換しない、
直線的に印刷区域を通過する機構にも又は水平方向・垂
直方向にそれそれ連続した複数の印刷機にも使用するこ
とができる。図2で詳細に示すように、プレートシリン
ダ1はその周面の下部をインク槽またはインク溜りに貯
溜してある印刷インク10に浸漬される。印刷インク
は、表面がフラシ天のような素材からなるインクローラ
12によってプレートシリンダの凹部に進入させられ
る。
【0014】インク槽8は図示するように空圧または水
圧で操作される押上げ機14によって垂直方向に位置の
調整が可能である。この調整装置により、印刷機のプレ
ートシリンダが交換される場合に、簡単に位置を低くす
ることができる。プレートシリンダは交換の為に印刷機
から矢印Fで示す水平方向に取り外される。更に、異な
る径のプレートシリンダを使用する印刷機の場合、イン
ク槽8の位置は使用されるそれぞれのプレートシリンダ
の径によって個別に調節される。プレートシリンダの周
面は図示されたように常に印刷インクに浸漬しており、
インク槽とともに移動するインクローラ12の周面に押
圧される。印刷作業により消費される量の印刷インクが
インク槽の長手方向に延びるパイプ16によって供給さ
れる。
【0015】プレートシリンダは矢印R方向へ回転運動
して、インク槽から出てインクローラ12に接触する。
その後プレートシリンダ1の表面部分に付着した余剰の
インクを削り取るためにプレートシリンダの回転方向で
インク槽の下流にインク削り取り機構18が装備されて
いる。押圧接合するドクターブレード(削り取り刃)は
この実施例では薄片の金属製バンド20からなり、プレ
ートシリンダ1の回転する軸と平行な母線に沿って設置
されている。バンド(ドクターバンド)20はプレート
シリンダ1に向かって設けられたバンド20の接触端2
2により、プレートシリンダ1と精密に接合する。
【0016】図2で詳細に示すように、本発明にかかる
ドクターアレンジメント18はプレートシリンダとの関
連で、ドクターバンド20の端22とプレートシリンダ
の周面が接触する線がプレートシリンダ1の水平方向の
最大直径より下に位置するように設置されている。これ
により印刷インクの量を減少することが可能となり、ま
た、プレートシリンダ1の回転運動の結果とドクターバ
ンド20の削り取り効果とにより、削り取り具(ドクタ
ー)の下に印刷インクは集められ、プレートシリンダ1
の表面から取り去られる。
【0017】ドクターバンド20はドクター腕25にあ
る溝24の中に装着される。溝の幅さはドクターバンド
20の厚さより少し大きくなっている。明確にする為
に、図2の溝24の幅とドクターバンド20の厚さは他
の部分と比較して拡大して図示されている。集積された
インクの圧力とプレートシリンダ1に及ぼす摩擦力によ
ってドクターバンド20は溝24の中で少し傾く。これ
により、ドクターバンドの先端は壁の上端でプレートシ
リンダ1に向かって保持され、後端はプレートシリンダ
1の位置とは離れた溝の底側に保持される。溝の2つの
壁は接触(グランド)しているので、印刷作業中に他の
力を加えなくてもドクターバンド20をその長手方向に
移動排出することが出来る。バンドを供給するために、
この機構は図1で示すように、巻取り装置28、29を
装備している。この巻取り装置は駆動装置(図示せず)
によって回動し、一つの巻取り装置が回転して他の巻取
り装置から巻き取れなくなるまでドクターバンドを巻取
る構成である。この関連で、2箇所の矢印Sは巻取り装
置の回動方向と、ドクターバンドの反転する長手方向を
示している。
【0018】ドクターバンドがドクター腕25に設けら
れた長溝24に正確に導入されて排出されることを確保
するために、2つの巻取り装置28、29に取り付けら
れているコイルの直径に差を設けることもあるが、それ
に替えて、2つの回転可能なローラから成るガイド機構
30、31がドクター腕25と2つの巻取り装置28、
29の間に設けられている。ガイド機構30、31のロ
ーラはどれもがドクターバンド20とは関係なく自由に
回転可能であり、ドクターバンド20を長手方向に一定
の回転速度で均質に動くようにドクターバンド20を良
好に供給するものである。ドクターバンドが移動する対
象となるガイド機構は、状況によって、ドクターバンド
20の長手方向に一定の張力を保つために他のガイド機
構より少し速度を早めにして回転させることができる。
このように、巻取り装置28、29はドクターバンド2
0に与える張力の負荷からは開放されている。ドクター
バンドを巻き取る巻取り装置はドクターバンドがあまり
緩すぎない速度で駆動される。
【0019】2台の巻取り装置28、29はそれぞれド
クターバンドの全長を巻き取れる寸法となっている。ド
クターバンドの長さはプレートシリンダ1の軸の長さよ
り基本的に長く、例えば、200メートルもある。通常
の操作では、ドクターバンドは長手方向に低速で移動す
るものであり、1秒間に数ミリメータまたは数センチメ
ータという量で進み、ドクターバンドが一つの巻取り装
置から他の巻取り装置に全部巻き取られるまでに3時間
〜10時間という長さの単位で稼働させることが可能で
ある。長時間続く印刷作業においては、巻取りの方向は
ドクターバンドの動きに注目するような中断もなく反転
し、バンドは同じ速度の量で他の巻取り装置に巻戻され
る。このようにして、非常に長い印刷であっても、削り
取り具(ドクター)の交換のためだけに停止させる必要
は最早ない。
【0020】ドクターバンドが印刷インク粒子または印
刷インク塊によって損傷した場合、損傷箇所をプレート
シリンダへの接触区域から早く外すために、駆動装置は
直ぐに高速回転にスイッチされる。操作が完了すると、
ドクターバンドは以前の低速巻き取り運動に戻る。検知
手段(図示せず)により、ドクターバンドの損傷箇所の
ある区域は検知できる。検知された区域はメモリに記憶
され、該区域がプレートシリンダ1と接触することにな
る場合は、ドクターバンドの進行方向の反転があった後
でも、バンドの巻取り速度は大幅に増加して損傷区域は
プレートシリンダを出来るだけ早く移動通過するので、
この方法によれば無駄の量を縮小することが可能にな
る。
【0021】さらに図に示す通り、ドクター腕25はプ
レートシリンダ1と平行に設けられている回転軸35に
2つの取り付けアーム32、33の各端部に回動可能に
枢支装着されており、ドクター腕25から離れている側
の取り付けアーム32、33の端部は回動しない状態で
固着されている。このように、巻取り装置28、29と
ドクターバンド20はドクター腕25にガイドされてプ
レートシリンダ1から回転離反またはプレートシリンダ
に回転押圧してドクターバンド20をプレートシリンダ
1の周面に必要な圧力で押圧接触する構成である。回転
移動させるために、本機構では二本の水圧シリンダまた
は空圧シリンダ装置が設けられており、そのピストンロ
ッド39、40がドクター腕25の側面に枢支されてい
る。これはプレートシリンダ1から離れており、また、
相互の位置も長手方向に間隔を置いている。このような
構成であるので、シリンダユニット37、38の運動方
向は、ドクター腕25の長手方向とは直行する方向に向
うことになる。
【発明の効果】本発明に係るインク削り取り機構は、上
記詳述したような構成であるので、以下のような効果を
有する。ドクターバンドが長尺で巻取り可能な構成であ
るので長時間の印刷作業に耐えることができる。また、
インク塊による損傷箇所を生じても損傷箇所を記憶し、
ドクターバンドの巻取り装置の駆動を制御することによ
り、高速通過させることができるので損傷によって生ず
る無駄の量を大幅に減少する事が出来たので経済的であ
る。大量の印刷物を印刷をする場合でも、機械を実質的
に停止しなければならない時間が大きく短縮されたので
実用的である。ドクターバンドが金属薄片であるので削
り取り効果が顕著である。ドクター腕25が容易に移動
出来るので、ドクターバンドの交換容易である。ドクタ
ーバンドが完全に巻き取られても反転する構造であり、
反対の方向に向く態勢となる作動が早いので印刷作業の
中断はなく、印刷速度を減速または停止する必要もない
ので経済的である。ドクター腕とドクターバンドがプレ
ートシリンダに接触している位置がプレートシリンダの
母線の下なので、印刷インクの消費が少なくて済むので
無駄がなく効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドクターアレンジメントが採用さ
れている回転凹版印刷機の一部を線図化した斜視図
【図2】ドクターアレンジメントの図1II−II線の断面
【符号の説明】
1:プレートシリンダ 3:ロール紙 4:押圧シリンダ 6、7:ガイドスピンドル 8:インク溜 10:インク槽 12:インクローラ 14:押上げ機 18:インク削り取り機構 20:ドクターバンド 22:接触端 24:溝 25:ドクター腕 28、29:巻取り装置 30、31:ガイド機構 32、33:取り付けアーム 35:回転軸 37、38:シリンダユニット 39、40:ピストンロッド

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転凹版印刷機に関するインク削り取り
    機構であって、 プレートシリンダの回転軸に平行に延設された削り取り
    具(ドクター)がドクター腕によってプレートシリンダ
    の周面に押圧されてプレートシリンダの過剰インクを削
    り取る構成であり、 削り取り具(ドクター)は帯状の柔軟性のあるバンド2
    0からなり、バンドの長手方向に対して直行して延設さ
    れた軸の周囲に巻き取られ、また巻き外しすることが可
    能であり、また、ドクターバンド20は、ドクター腕2
    5に装着されて誘導される構造で、ドクター腕25の長
    手方向に着脱可能な構成であるとともに、ドクターバン
    ド20の長さはプレートシリンダ1の軸方向の長さより
    実質的に長くなるように構成されており、プレートシリ
    ンダの軸の各端部分にそれぞれドクターバンド20を巻
    取り又は巻外すための巻き取り装置28、29が設けら
    れており、 装備されている駆動手段により、ドクターバンド20は
    印刷作業中に、長手方向に移動させて取り替え可能な構
    成で、ドクターバンドは一方の巻取り装置から巻外され
    て、他方の巻取り装置に巻き取られる、 ことを特徴とするインク削り取り機構
  2. 【請求項2】 ドクターバンド20が金属製のバンドで
    あることを特徴とする請求項1に記載のインク削り取り
    機構
  3. 【請求項3】 ドクターバンド20がドクター腕25の
    長手方向に設けられた溝24に装着されて誘導されるも
    のであり、ドクターバンド20を保持し摺動する溝の表
    面が接触(グランド)していることを特徴とする請求項
    1または2に記載のインク削り取り機構
  4. 【請求項4】 駆動手段が、通常操作状態に対応するド
    クターバンド20の低速運転と、ドクターバンド20の
    欠陥部分を早くプレートシリンダ1の接合箇所から外す
    為の高速運転とを切り換えられることを特徴とする請求
    項1〜3に記載のインク削り取り機構
  5. 【請求項5】 駆動手段の回転方向を2つの巻取り機2
    8、29で、ドクターバンド20を交互に巻取り又は巻
    外しできるように可逆構成にしたことを特徴とする請求
    項1〜4に記載のインク削り取り機構
  6. 【請求項6】 ドクターバンド20の長手方向に存在す
    る欠陥の存在箇所を記憶する記憶手段を装備し、先行通
    過するドクターバンド20がプレートシリンダ1に接触
    して検出し、更に後行通過して欠陥範囲を確定して記録
    するとともに、その記憶に基づいてドクターバンドが欠
    陥区域に到達した場合に駆動手段のスイッチが切り替え
    られて高速運転となるとともに、欠陥区域との接触が離
    れた時に再度低速運転に復帰するようにスイッチが元に
    戻されることを特徴とする請求項4および5に記載のイ
    ンク削り取り機構
  7. 【請求項7】 ドクターバンド20が、回転操作全体の
    中でインク槽より下流であってかつプレートシリンダ1
    の中央断面の位置より上に位置しないプレートシリンダ
    1の母線に押圧するようにドクター腕25が配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜6に記載のインク削り
    取り機構
  8. 【請求項8】 ドクターバンド20が、プレートシリン
    ダ1に押圧する母線がプレートシリンダ1の中央切断面
    より下に位置することを特徴とする請求項7に記載のイ
    ンク削り取り機構
JP5343637A 1992-12-16 1993-12-16 インク削り取り機構 Expired - Lifetime JP2777968B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4242582A DE4242582C2 (de) 1992-12-16 1992-12-16 Rakelanordnung
DE4242582.4 1992-12-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06278263A JPH06278263A (ja) 1994-10-04
JP2777968B2 true JP2777968B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=6475512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5343637A Expired - Lifetime JP2777968B2 (ja) 1992-12-16 1993-12-16 インク削り取り機構

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5437227A (ja)
EP (1) EP0602431B1 (ja)
JP (1) JP2777968B2 (ja)
AT (1) ATE189424T1 (ja)
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