JP2777849B2 - 長尺被加工物の搬送治具 - Google Patents

長尺被加工物の搬送治具

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JP2777849B2
JP2777849B2 JP33145491A JP33145491A JP2777849B2 JP 2777849 B2 JP2777849 B2 JP 2777849B2 JP 33145491 A JP33145491 A JP 33145491A JP 33145491 A JP33145491 A JP 33145491A JP 2777849 B2 JP2777849 B2 JP 2777849B2
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endless chain
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一憲 畠中
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Hino Jidosha Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺被加工物の搬送治
具に係り、特に上下方向に段差のある複数種類の被加工
物を積載するに先立って、次に積載すべき長尺被加工物
の上下方向の段差に合わせて自動的に被加工物保持部材
の高さを調整して一台の搬送治具により複数種類の被加
工物を積載できるようにすると共に該複数種類の被加工
物を混合して流せるようにし、作業効率の大幅な向上を
図った長尺被加工物の搬送治具に関する。
【0002】
【従来の技術】車輛、特にトラック等の大型車輛のシャ
シフレーム等の長尺の被加工物は、加工機械の加工範囲
を大幅に、例えば6倍から12倍も超える長さがあるの
で、小型部品のように一度の加工治具への取付けで加工
することはできない。またシャシフレームの形状は、通
常車種によって大きさが異なるサイドキックと呼ばれる
段差があり、しかも加工の都合上該サイドキックのある
面を加工基準としなければならない。
【0003】そこで従来該長尺の被加工物の加工は、車
種ごとに高さの異なる積載治具を準備して該治具上に長
尺の被加工物を積載し、ローラコンベアに沿って複数台
の単軸ボール盤を配設し、該単軸ボール盤に装着した分
割型治具のガイドブッシュでドリル等の刃具を案内しな
がら穴あけ加工等を行い、加工後ローラコンベア上を被
加工物を手送りして搬送していた。
【0004】しかし、該従来の加工方法によると、被加
工物の種類が変更になる都度、加工物のサイドキックに
合った高さの積載治具に交換し、更に分割型治具を組み
立て直さなければならなかった。被加工物は長尺である
ので1個の被加工物あたり通常10個以上の積載治具を
必要とし、被加工物の種類が変更になるごとに該積載治
を一々交換して段取り換えするのは大変な工数を要
し、頻繁に被加工物の種類を変更することは困難であ
り、また該段取り換え作業のため加工効率は極めて低く
なっていた。
【0005】また分割型治具は、被加工物が大きくなれ
ばなるほど大きく、また重くなり、組み立て作業が作業
者の大きな負担となるばかりでなく、作業効率を低下さ
せる原因ともなっていた。また重量の大きい被加工物を
ローラコンベア上で手動により位置決めしながら送るの
は、大変な作業であり、加工精度にも作業者の疲労によ
ってバラツキが生ずるという欠点があった。
【0006】更には、該長尺の被加工物は、独立した複
数台の単軸ボール盤ごとに装着された分割型治具にセッ
トされ、複数回に分割されて加工されるので、各単軸ボ
ール盤の設置位置の誤差及び各単軸ボール盤ごとの水平
基準台の誤差がそのまま被加工物の加工精度に影響を及
ぼすこととなり、加工精度をある程度以上向上させるこ
とが困難であるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、無端のチェーンコンベアにより牽
引される複数の支持基台の係合ピンに係合して複数種類
に高さを変更可能とした被加工物保持部材を備えること
により、加工する長尺の被加工物のサイドキックに合わ
せて積載治具を交換することなく高さを調節できるよう
にすることであり、またこれによって被加工物の種類が
変更されても積載治具の交換を不要とし、加工効率を大
幅に向上させることである。
【0008】また他の目的は、制御装置によって制御さ
れる流体圧シリンダを無端のチェーンコンベアの返送工
程に配設して被加工物保持部材を上下方向及び左右方向
に摺動移動させて複数の係合部から適宜の係合部を支持
基台の係合ピンに係合させることにより被加工物保持部
材の高さを容易に変更できるようにすることであり、ま
たこれによって次に加工すべき長尺の被加工物のサイド
キックに合わせて自動的に高さを調整して積載治具を準
備し、積載治具の交換を不要として大幅な省力化を図る
ことである。
【0009】更に他の目的は、無端のチェーンコンベア
により牽引される高さの調節された被加工物保持部材の
上に長尺の被加工物を積載して搬送し、該被加工物保持
部材を加工区画内に配設した水平基準台上を摺動移動さ
せることにより、特別の操作を行うことなく、チェーン
コンベアの通常の送り操作のみで自動的に被加工物の高
さ方向の位置決めを行えるようにすることであり、また
これによって作業効率を大幅に向上させることである。
【0010】また他の目的は、長尺の被加工物をマシニ
ングセンタ等の加工機械で加工可能な範囲で複数の加工
区画に分割し、1加工区画ごとに順次加工を行うことに
より比較的小さな加工範囲の加工機械1台により被加工
物の全加工箇所を加工できるようにすることであり、ま
たこれによって複数の分割型治具を不要として作業者の
負担を軽減すると共に作業者の人数の削減を可能として
大幅な省力化を図ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、上下方向に段差のある複数種類の被加工物を積
載して搬送する長尺被加工物の搬送治具において、前記
被加工物を積載してガイドローラ上を無端のチェーンコ
ンベアにより牽引されて移動するように構成され係合ピ
ンが設けられた複数の支持基台と、前記係合ピンと係合
する高さの異なる複数の係合部が連節して形成され前記
支持基台に摺動自在に配設された被加工物保持部材と、
前記無端のチェーンコンベアの返送工程に配設され該被
加工物保持部材を上下方向及び左右方向に摺動移動させ
前記係合ピンに適宜の前記係合部を係合させる複数の流
体圧シリンダとを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明(請求項2)は、上下方向に
段差のある複数種類の被加工物を積載して搬送する長尺
被加工物の搬送治具において、前記被加工物を積載して
ガイドローラ上を無端のチェーンコンベアにより牽引さ
れて移動するように構成され係合ピンが設けられた複数
の支持基台と、前記係合ピンと係合する高さの異なる複
数の係合部が連節して形成され前記支持基台に摺動自在
に配設された被加工物保持部材と、前記無端のチェーン
コンベアの返送工程に配設され該被加工物保持部材を上
下方向及び左右方向に摺動移動させ前記係合ピンに適宜
の前記係合部を係合させる複数の流体圧シリンダと、前
記被加工物の積載に先立って前記被加工物保持部材の適
宜の前記係合部を前記係合ピンに係合させて次に積載す
べき長尺被加工物の上下方向の段差に合わせて高さを調
整するように前記複数の流体圧シリンダを作動させる制
御装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図7において、本発明に係る長尺被加工
物の搬送治具1は、支持基台2と、被加工物保持部材3
と、流体圧シリンダ4と、制御装置(図示せず)とを備
えている。
【0014】まず長尺の被加工物の加工装置10の基本
構成を説明すると、主として図1において、加工機械
は、例えば大型車輛のシャシフレーム等の長尺の被加工
物11に穴あけ加工等の加工を行うためのものであっ
て、3方向からの加工が同時にできるように前後方向及
び上方に配設された図示しないモータによって回転駆動
されるスピンドル軸12にドリル13が装着された公知
のマシニングセンタであり、該スピンドル軸12は、被
加工物11の送り方向寸法約1050mmの範囲内で互
いに独立して移動し、被加工物11の該加工範囲内の任
意の位置に穴あけ加工ができるようになっている。
【0015】またスピンドル軸12には、図示しない刃
具供給装置によってドリル等の各種の刃具が供給され、
ドリル13等を自動的に交換して各種の機械加工ができ
るようになっている。
【0016】位置決め治具(図示せず)は、加工に先立
って被加工物11の送り方向の位置決めを行うためのも
のであって、上面に設けられた基準ピン(図示せず)に
被加工物11に形成された位置決め穴を嵌合させて位置
決めするように構成され、無端のチェーンコンベア14
に固定されて該チェーンコンベア14と共に移動するよ
うになっている。そして加工機械の送り方向の加工範囲
約1050mmよりも小さな距離、例えば1000mm
ごとにチェーンコンベア14に沿って配設された位置決
め装置(図示せず)と係合して被加工物11の位置決め
をするようになっている。
【0017】搬送装置15は、無端のチェーンコンベア
14を走行させて被加工物11を搬送するためのもので
あって、スプロケット16に巻き掛けられた長尺の被加
工物11を少なくとも2つ以上積載可能な長さを有する
無端のチェーンコンベア14に複数の支持基台2がボル
ト18により固定されている。
【0018】スプロケット16には、モータ19の回転
軸20に固定された駆動スプロケット21に巻き掛けら
れた駆動チェーン22が巻き掛けられていて、該モータ
19を回転させることにより無端のチェーンコンベア1
4を走行させるようになっている。
【0019】水平基準台23は、加工機械の加工区画内
に配設されており、無端のチェーンコンベア14により
牽引されて支持基台2が水平基準台23上に載ったと
き、被加工物11の高さ方向の位置決めがされるように
なっている。
【0020】加工機械の加工部には流体圧シリンダ(図
示せず)により作動するクランプ装置(図示せず)が配
設されており、被加工物11を水平基準台23及び垂直
基準台(図示せず)に押圧して水平及び垂直方向に固定
した後、ドリル13を矢印A方向に移動させて被加工物
11を加工するようになっている。
【0021】次に本発明の主要部である搬送治具1につ
いて、図1から図7を参照して説明する。支持基台2
は、被加工物11を積載するための基台であって、断面
略T字形の多数の部材が所定の間隔で無端のチェーンコ
ンベア14の全長にわたり、外周側を向いてボルト18
により固定され、無端のチェーンコンベア14と共に矢
印B及びC方向に移動するようになっている。該支持基
台2の立設部2aには2本の係合ピン2bが該立設部2
aを貫通する如くに設けられている。
【0022】被加工物保持部材3は、被加工物11を高
さ方向の位置決めをしながら積載して保持するためのも
のであって、立設部2aの厚さと略同じ幅に形成された
二又部で該立設部2aを挟持するように配設され、立設
部2a上を摺動移動できるようになっている。
【0023】被加工物保持部材3には、高さの異なる3
か所の係合部3a,3b及び3cが連節して形成された
溝3dが形成されており、該係合部3a,3b又は3c
が係合ピン2bと係合して被加工物保持部材3の高さを
調節できるようになっている。
【0024】流体圧シリンダ4は、被加工物保持部材3
を支持基台2に対して摺動移動させて係合ピン2bと任
意の係合部3a,3b又は3cとを係合させるためのも
のであって、無端のチェーンコンベア14の返送工程下
方にに配設され、被加工物保持部材3を上方向(矢印D
方向)に摺動移動させる上下動流体圧シリンダ4Aと無
端のチェーンコンベア14の右側に配設され被加工物保
持部材3を左方向(矢印E方向)に摺動移動させる右流
体圧シリンダ4Bと、無端のチェーンコンベア14の左
側に配設され被加工物保持部材3を右方向(矢印F方
向)に摺動移動させる左流体圧シリンダ4Cとから構成
されている。
【0025】上下動流体圧シリンダ4A、右流体圧シリ
ンダ4B及び左流体圧シリンダ4Cの各々のピストンロ
ッド24,25及び26には、先端が外方に広げられて
カム状に形成された押圧板28,29及び30が固定さ
れており、被加工物保持部材3の上面、右側面及び左側
面を押圧して夫々矢印D、E又はF方向に摺動移動させ
るようになっている。
【0026】また、無端のチェーンコンベア14の返送
工程、かつ流体圧シリンダ4の上流側の無端のチェーン
コンベア14の両側方には先端が外方に広げられてカム
状に形成された整列板31及び32が被加工物保持部材
3の幅よりもわずかに広い間隔で基台33にボルト34
により固定されており、無端のチェーンコンベア14に
よって矢印C方向に搬送される被加工物保持部材3を該
整列板31及び32の間に挟持して左右方向(矢印I又
はJ方向)に移動させて中央に位置させるように構成さ
れている。
【0027】制御装置は、複数の流体圧シリンダ4を制
御するためのものであって、次に被加工物保持部材3に
積載すべき被加工物11のサイドキックに合わせて被加
工物保持部材3を移動させ、高さの異なる3か所の係合
部3a、3b及び3cから適宜の係合部を係合ピン2b
に係合させて被加工物保持部材3の高さを被加工物11
の積載に先立って予め調節するように電磁弁等(図示せ
ず)を制御するコンピュータ(図示せず)で構成されて
いる。
【0028】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1において、被加工
物の一例たる長さ約12mの車輛のシャシフレーム11
の基本的な加工方法について説明すると、前工程で加工
されたシャシフレーム11の位置決め穴(図示せず)に
基準ピン(図示せず)を嵌合させて位置決め治具(図示
せず)とシャシフレーム11とを相対的に位置決めし、
被加工物保持部材3上に積載する。
【0029】そしてモータ19により回転軸20、駆動
スプロケット21及び駆動チェーン22を介してスプロ
ケット16を回転させ、無端のチェーンコンベア14を
移動させて被加工物保持部材3上に積載したシャシフレ
ーム11を位置決め治具が第1の位置決め装置(図示せ
ず)に対向する位置まで搬送して位置決めを行う。
【0030】次いでクランプ装置(図示せず)を作動さ
せ、加工区画内のシャシフレーム11を水平基準台23
及び垂直基準台(図示せず)に押圧して水平及び垂直方
向位置を固定する。そしてドリル13等の刃具を自動的
に交換しながら矢印A方向に送り込み、1050mmの
加工範囲内の加工を3方向から同時に行って第1の加工
区画内の加工を終了する。
【0031】次いでクランプ装置による位置決め治具及
びシャシフレーム11の固定を解除した後、再びチェー
ンコンベア14を作動させて位置決め治具を第2の位置
決め装置(図示せず)と対向する位置まで約1000m
mシャシフレーム11を位置決め治具と共に移動させて
停止させる。
【0032】シャシフレーム11を上記したと全く同様
に送り方向及びこれと直交する水平及び垂直方向の位置
決めして固定し、第2の加工区画内の加工を行う。
【0033】上記した如くシャシフレーム11を1加工
区画ごとに順次位置決め、固定しながら加工し、長尺の
シャシフレーム11を例えば12の加工区画に分割して
順次加工して加工範囲1050mmの加工機械を用いて
該加工範囲の12倍もの長さのシャシフレーム11のす
べての部分を加工することができる。
【0034】次に長尺被加工物の搬送治具1の作用を説
明すると、図1においてシャシフレーム11を積載して
ドリル13による加工が終了した支持基台2と被加工物
保持部材3とは、無端のチェーンコンベア14により牽
引されて矢印B方向に移動してシャシフレーム11を図
示しない次工程に受け渡した後、スプロケット16に案
内されて反転し、返送工程に入り矢印C方向に返送され
る。
【0035】図2及び図3を参照して、シャシフレーム
11の搬送時には、例えば係合部3cが係合ピン2bと
係合して最も高い位置に設定されていた被加工物保持部
材3は、該返送工程において上下方向が逆転して保持さ
れるので、重力の作用により係合ピン2bとの間に形成
された隙間35の分だけ下方に移動して係合状態が解除
され、矢印I及びJ方向に移動できる状態となって矢印
C方向に搬送される。
【0036】被加工物保持部材3が返送工程の無端のチ
ェーンコンベア14の両側方に配設された整列板31及
び32の位置にまで搬送されると、該被加工物保持部材
3は先端がカム状に形成された整列板31及び32に当
接して案内され、矢印I又はJ方向に移動し、左右方向
位置が中央の位置に次々と矯正されながら搬送される。
【0037】図4から図7も参照して、被加工物保持部
材3が更に矢印C方向に搬送されて流体圧シリンダ4の
位置に達すると、先ず制御装置からの指令により上下動
流体圧シリンダ4Aが作動してピストンロッド24を矢
印D方向に伸長させ、押圧板28により被加工物保持部
材3を係合ピン2bが係合部3aに当接するまで押し上
げる。
【0038】次いで、被加工物保持部材3を最も低い位
置に設定する場合には、図5を参照して、右流体圧シリ
ンダ4B及び左流体圧シリンダ4Cを作動させて各々の
ピストンロッド25及び26を夫々矢印E又はF方向に
伸長させ、押圧板29及び30によって被加工物保持部
材3を挟持して左右方向中央に位置させる。
【0039】該状態において図1に示す右側のスプロケ
ット16によって再び反転されて搬送されると、図5の
上部に示す如く重力により係合部3aが係合ピン2bと
係合して被加工物保持部材3が最も低い位置に設定さ
れ、シャシフレーム11の下方に突出した部位を保持す
る状態に設定される。
【0040】被加工物保持部材3を中間の高さに設定す
る場合には、図6を参照して、上下動流体圧シリンダ4
Aを作動させて係合部3bが係合ピン2bに対向する位
置まで矢印D方向に上昇させた後、右流体圧シリンダ4
Bのピストンロッド25を矢印G方向に、左流体圧シリ
ンダ4Cのピストンロッド26を矢印F方向に作動させ
て被加工物保持部材3を図中右方向に移動させ、係合ピ
ン2bを係合部3b中に挿入する。
【0041】該状態においてスプロケット16によって
被加工物保持部材3が反転されると、図6の上部に示す
如く重力により係合部3bが係合ピン2bと係合して被
加工物保持部材3が中間の高さに設定される。
【0042】被加工物保持部材3を最も高い位置に設定
する場合には、図7を参照して、同様に上下動流体圧シ
リンダ4Aのピストンロッド24、即ち押圧板28を下
げた状態として右流体圧シリンダ4Bのピストンロッド
25を矢印E方向に、左流体圧シリンダ4Cピストンロ
ッド26を矢印H方向に作動させて被加工物保持部材3
を図中左方向に移動させ、係合ピン2bを係合部3c中
に挿入する。そしてスプロケット16により反転させて
重力により係合ピン2bを係合部3cと係合させ、被加
工物保持部材3を最も高い位置に設定する。
【0043】上記した如く、無端のチェーンコンベア1
4と共に移動する複数の被加工物保持部材3を次々と3
台の流体圧シリンダ4により移動させて係合部3a、3
b又は3cと係合ピン2bとを選択的に係合させ、次に
積載すべきシャシフレーム11のサイドキックに合わせ
て被加工物保持部材3の高さを変更する。
【0044】また、図1を参照して、無端のチェーンコ
ンベア14の長さは、シャシフレーム11を少なくとも
2つ以上積載可能な長さを有するので、1つのシャシフ
レーム11を加工中に次のシャシフレーム11をチェー
ンコンベア14上にセットすることができ、かつ被加工
物保持部材3の高さは、制御装置により予めシャシフレ
ーム11のサイドキックに合わせて調整されているの
で、連続しての作業が可能であり、極めて効率よくシャ
シフレーム11を加工することができる。
【0045】なお本実施例においては、係合部は3個と
し3種類の高さを設定できるものとして説明したが、係
合部は3個に限定されるものではなく加工するシャシフ
レーム11の種類に合わせて4個以上設けてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記のように無端のチェーン
コンベアにより牽引される複数の支持基台の係合ピンに
係合して複数種類に高さを変更可能とした被加工物保持
部材を備えたので、加工する長尺の被加工物のサイドキ
ックに合わせて積載治具を交換することなく高さを調節
できる効果があり、またこの結果被加工物の種類が変更
されても積載治具の交換が不要となり、加工効率を大幅
に向上させることができる効果がある。
【0047】また制御装置によって制御される流体圧シ
リンダを無端のチェーンコンベアの返送工程に配設して
被加工物保持部材を上下方向及び左右方向に摺動移動さ
せて複数の係合部から適宜の係合部を支持基台の係合ピ
ンに係合させるようにしたので、被加工物保持部材の高
さを容易に変更できる効果が得られ、またこの結果次に
加工すべき長尺の被加工物のサイドキックに合わせて自
動的に高さを調整して積載治具を準備できるため、積載
治具の交換が不要となり、大幅な省力化を図ることがで
きる効果がある。
【0048】更には、無端のチェーンコンベアにより牽
引される高さの調節された被加工物保持部材の上に長尺
の被加工物を積載して搬送し、該被加工物保持部材を加
工区画内に配設した水平基準台上を摺動移動させること
により、特別の操作を行うことなく、チェーンコンベア
の通常の送り操作のみで自動的に被加工物の高さ方向の
位置決めを行うことができ、またこの結果作業効率を大
幅に向上させることができる効果がある。
【0049】また長尺の被加工物をマシニングセンタ等
の加工機械で加工可能な範囲で複数の加工区画に分割
し、1加工区画ごとに順次加工を行うようにしたので、
比較的小さな加工範囲の加工機械1台により被加工物の
全加工箇所を加工できることとなり、またこの結果複数
の分割型治具を不要とすることができ、作業者の負担を
軽減し得ると共に作業者の人数の削減を可能として大幅
な省力化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺被加工物の搬送治具の全体正面図である。
【図2】被加工物保持部材が返送工程で左右方向中央に
整列される状態を示す要部斜視図である。
【図3】被加工物保持部材が返送工程で左右方向中央に
整列される状態を示す要部縦断面図である。
【図4】長尺被加工物の搬送治具の要部斜視図である。
【図5】被加工物保持部材が最も低い高さに設定される
状態を示す要部縦断面図である。
【図6】被加工物保持部材が中間の高さに設定される状
態を示す要部縦断面図である。
【図7】被加工物保持部材が最も高い高さに設定される
状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 長尺被加工物の搬送治具 2 支持基台 2b 係合ピン 3 被加工物保持部材 3a 係合部 3b 係合部 3c 係合部 4 流体圧シリンダ 11 長尺被加工物 14 無端のチェーンコンベア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に段差のある複数種類の被加工
    物を積載して搬送する長尺被加工物の搬送治具におい
    て、前記被加工物を積載してガイドローラ上を無端のチ
    ェーンコンベアにより牽引されて移動するように構成さ
    係合ピンが設けられた複数の支持基台と、前記係合ピ
    ンと係合する高さの異なる複数の係合部が連節して形成
    され前記支持基台に摺動自在に配設された被加工物保持
    部材と、前記無端のチェーンコンベアの返送工程に配設
    され該被加工物保持部材を上下方向及び左右方向に摺動
    移動させ前記係合ピンに適宜の前記係合部を係合させる
    複数の流体圧シリンダとを備えたことを特徴とする長尺
    被加工物の搬送治具。
  2. 【請求項2】 上下方向に段差のある複数種類の被加工
    物を積載して搬送する長尺被加工物の搬送治具におい
    て、前記被加工物を積載してガイドローラ上を無端のチ
    ェーンコンベアにより牽引されて移動するように構成さ
    係合ピンが設けられた複数の支持基台と、前記係合ピ
    ンと係合する高さの異なる複数の係合部が連節して形成
    され前記支持基台に摺動自在に配設された被加工物保持
    部材と、前記無端のチェーンコンベアの返送工程に配設
    され該被加工物保持部材を上下方向及び左右方向に摺動
    移動させ前記係合ピンに適宜の前記係合部を係合させる
    複数の流体圧シリンダと、前記被加工物の積載に先立っ
    て前記被加工物保持部材の適宜の前記係合部を前記係合
    ピンに係合させて次に積載すべき長尺被加工物の上下方
    向の段差に合わせて高さを調整するように前記複数の流
    体圧シリンダを作動させる制御装置とを備えたことを特
    徴とする長尺被加工物の搬送治具。
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