JP2829449B2 - 長尺の被加工物の搬送装置 - Google Patents
長尺の被加工物の搬送装置Info
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- JP2829449B2 JP2829449B2 JP3277221A JP27722191A JP2829449B2 JP 2829449 B2 JP2829449 B2 JP 2829449B2 JP 3277221 A JP3277221 A JP 3277221A JP 27722191 A JP27722191 A JP 27722191A JP 2829449 B2 JP2829449 B2 JP 2829449B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の被加工物の搬送
装置に係り、特に無端のチェーンコンベアにより牽引さ
れ長尺の被加工物を積載して搬送する複数の支持台を、
加工区画内に配設された水平基準台上を摺動移動させる
ことにより特別の操作を行うことなく通常の送り操作の
みで自動的に長尺の被加工物の高さ方向の位置決めを行
えるようにして作業効率の大幅な向上を図った長尺の被
加工物の搬送装置に関する。
装置に係り、特に無端のチェーンコンベアにより牽引さ
れ長尺の被加工物を積載して搬送する複数の支持台を、
加工区画内に配設された水平基準台上を摺動移動させる
ことにより特別の操作を行うことなく通常の送り操作の
みで自動的に長尺の被加工物の高さ方向の位置決めを行
えるようにして作業効率の大幅な向上を図った長尺の被
加工物の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車輛、特にトラック等の大型車輛のシャ
シフレーム等の長尺の被加工物は、加工機械の加工範囲
を大幅に、例えば6倍から12倍も超える長さがあるの
で、小型部品のように一度の加工治具への取付けで加工
することはできない。
シフレーム等の長尺の被加工物は、加工機械の加工範囲
を大幅に、例えば6倍から12倍も超える長さがあるの
で、小型部品のように一度の加工治具への取付けで加工
することはできない。
【0003】そこで従来、該長尺の被加工物の加工は、
ローラコンベアに沿って複数台の単軸ボール盤を配設
し、該単軸ボール盤に装着した分割型治具のガイドブッ
シュでドリル等の刃具を案内しながら穴あけ加工等を行
い、加工後ローラコンベア上を被加工物を手送りして搬
送していた。
ローラコンベアに沿って複数台の単軸ボール盤を配設
し、該単軸ボール盤に装着した分割型治具のガイドブッ
シュでドリル等の刃具を案内しながら穴あけ加工等を行
い、加工後ローラコンベア上を被加工物を手送りして搬
送していた。
【0004】しかし、該従来の加工方法によると、被加
工物の種類が変更になる都度、分割型治具を組み立て直
さなければならず、また、該分割型治具は、被加工物が
大きくなればなるほど大きく、また重くなり、組み立て
作業が作業者の大きな負担となるばかりでなく、作業効
率を低下させる原因ともなっていた。また重量の大きい
被加工物をローラコンベア上で手動により位置決めしな
がら送るのは、大変な作業であり、加工精度にも作業者
の疲労によってバラツキが生ずるという欠点があった。
工物の種類が変更になる都度、分割型治具を組み立て直
さなければならず、また、該分割型治具は、被加工物が
大きくなればなるほど大きく、また重くなり、組み立て
作業が作業者の大きな負担となるばかりでなく、作業効
率を低下させる原因ともなっていた。また重量の大きい
被加工物をローラコンベア上で手動により位置決めしな
がら送るのは、大変な作業であり、加工精度にも作業者
の疲労によってバラツキが生ずるという欠点があった。
【0005】更には、該長尺の被加工物は、独立した複
数台の単軸ボール盤ごとに装着された分割型治具にセッ
トされ、複数回に分割されて加工されるので、各単軸ボ
ール盤の設置位置の誤差及び各単軸ボール盤ごとの水平
基準台の誤差がそのまま被加工物の加工精度に影響を及
ぼすこととなり、加工精度をある程度以上向上させるこ
とが困難であるという欠点があった。
数台の単軸ボール盤ごとに装着された分割型治具にセッ
トされ、複数回に分割されて加工されるので、各単軸ボ
ール盤の設置位置の誤差及び各単軸ボール盤ごとの水平
基準台の誤差がそのまま被加工物の加工精度に影響を及
ぼすこととなり、加工精度をある程度以上向上させるこ
とが困難であるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、長尺の被加工物をマシニングセン
タ等の加工機械で加工可能な範囲で複数の加工区画に分
割し、1加工区画ごとに順次加工を行うことにより比較
的小さな加工範囲の加工機械1台により被加工物の全加
工箇所を加工できるようにすることであり、またこれに
よって複数の分割型治具を不要として作業者の負担を軽
減すると共に作業者の人数の削減を可能として大幅な省
力化を図ることである。
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、長尺の被加工物をマシニングセン
タ等の加工機械で加工可能な範囲で複数の加工区画に分
割し、1加工区画ごとに順次加工を行うことにより比較
的小さな加工範囲の加工機械1台により被加工物の全加
工箇所を加工できるようにすることであり、またこれに
よって複数の分割型治具を不要として作業者の負担を軽
減すると共に作業者の人数の削減を可能として大幅な省
力化を図ることである。
【0007】また他の目的は、位置決め装置を被加工物
の送り方向に複数配設し、該位置決め装置を無端のチェ
ーンコンベアによって搬送される被加工物の先端部に装
着された位置決め治具に順次係合させて送り方向の位置
決めを行うと共に、加工区画内の長尺の被加工物を送り
方向と直交する2つの基準面に押圧して位置決めしなが
ら1加工区画ごとに順次加工することにより、加工機械
の加工範囲を大幅に超える長尺物であっても被加工物を
搬送するチェーンコンベアの伸縮に関係なく極めて高精
度な加工を可能とし、加工品質を向上させることであ
る。
の送り方向に複数配設し、該位置決め装置を無端のチェ
ーンコンベアによって搬送される被加工物の先端部に装
着された位置決め治具に順次係合させて送り方向の位置
決めを行うと共に、加工区画内の長尺の被加工物を送り
方向と直交する2つの基準面に押圧して位置決めしなが
ら1加工区画ごとに順次加工することにより、加工機械
の加工範囲を大幅に超える長尺物であっても被加工物を
搬送するチェーンコンベアの伸縮に関係なく極めて高精
度な加工を可能とし、加工品質を向上させることであ
る。
【0008】更に他の目的は、無端のチェーンコンベア
により牽引される支持台上に長尺の被加工物を積載して
搬送し、該支持台を加工区画内に配設した水平基準台上
を摺動移動させることにより、特別の操作を行うことな
くチェーンコンベアの通常の送り操作のみで自動的に被
加工物の高さ方向の位置決めを行えるようにすることで
あり、またこれによって作業効率を大幅に向上させるこ
とである。
により牽引される支持台上に長尺の被加工物を積載して
搬送し、該支持台を加工区画内に配設した水平基準台上
を摺動移動させることにより、特別の操作を行うことな
くチェーンコンベアの通常の送り操作のみで自動的に被
加工物の高さ方向の位置決めを行えるようにすることで
あり、またこれによって作業効率を大幅に向上させるこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、複数の加工区画に分割され搬送しながら順次1
加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を積載してガイド
ローラ上を無端のチェーンコンベアにより牽引されて移
動する複数の支持台と、前記加工区画内に配設され前記
支持台を搭載して前記加工区画内の前記被加工物の高さ
方向の位置決めを行う水平基準台とを備え、前記長尺の
被加工物を、位置決め治具で長手方向の位置決めを行い
ながら複数の加工区画に分割して順次搬送し、各加工区
画間相互の相対的位置決め精度を前記位置決め治具、前
記複数の支持台及び前記水平基準台によって確保するよ
うに構成したことを特徴とするものである。また、本発
明(請求項2)は、複数の加工区画に分割され搬送しな
がら順次1加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を少な
くとも2つ以上積載可能な長さを有しスプロケットに巻
き掛けられて移動する無端のチェーンコンベアと、前記
被加工物を積載してガイドローラ上を前記チェーンコン
ベアにより牽引されて移動する複数の支持台と、前記加
工区画内に配設され前記支持台を搭載して前記加工区画
内の前記被加工物の高さ方向の位置決めを行う水平基準
台とを備え、前記長尺の被加工物を、位置決め治具で長
手方向の位置決めを行いながら複数の加工区画に分割し
て順次搬送し、各加工区画間相互の相対的位置決め精度
を前記位置決め治具、前記複数の支持台及び前記水平基
準台によって確保するように構成したことを特徴とする
ものである。
1)は、複数の加工区画に分割され搬送しながら順次1
加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を積載してガイド
ローラ上を無端のチェーンコンベアにより牽引されて移
動する複数の支持台と、前記加工区画内に配設され前記
支持台を搭載して前記加工区画内の前記被加工物の高さ
方向の位置決めを行う水平基準台とを備え、前記長尺の
被加工物を、位置決め治具で長手方向の位置決めを行い
ながら複数の加工区画に分割して順次搬送し、各加工区
画間相互の相対的位置決め精度を前記位置決め治具、前
記複数の支持台及び前記水平基準台によって確保するよ
うに構成したことを特徴とするものである。また、本発
明(請求項2)は、複数の加工区画に分割され搬送しな
がら順次1加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を少な
くとも2つ以上積載可能な長さを有しスプロケットに巻
き掛けられて移動する無端のチェーンコンベアと、前記
被加工物を積載してガイドローラ上を前記チェーンコン
ベアにより牽引されて移動する複数の支持台と、前記加
工区画内に配設され前記支持台を搭載して前記加工区画
内の前記被加工物の高さ方向の位置決めを行う水平基準
台とを備え、前記長尺の被加工物を、位置決め治具で長
手方向の位置決めを行いながら複数の加工区画に分割し
て順次搬送し、各加工区画間相互の相対的位置決め精度
を前記位置決め治具、前記複数の支持台及び前記水平基
準台によって確保するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0010】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図4において、本発明に係る長尺の被加
工物の搬送装置5は、支持台21と、水平基準台17
と、無端のチェーンコンベア12とを備えている。
する。図1から図4において、本発明に係る長尺の被加
工物の搬送装置5は、支持台21と、水平基準台17
と、無端のチェーンコンベア12とを備えている。
【0011】まず長尺の被加工物の加工装置1の基本構
成を説明すると、主として図1において、加工機械2
は、例えば、大型車輛のシャシフレーム等の長尺の被加
工物6に穴あけ加工等の加工を行うためのものであっ
て、3方向からの加工が同時にできるように前後方向及
び上方に配設された図示しないモータによって回転駆動
されるスピンドル軸8にドリル9が装着された公知のマ
シニングセンタであり、該スピンドル軸8は、図中仮想
線10で示す被加工物6の送り方向寸法約1050mm
の範囲内で互いに独立して移動し、被加工物6の該加工
範囲内の任意の位置に穴あけ加工ができるようになって
いる。
成を説明すると、主として図1において、加工機械2
は、例えば、大型車輛のシャシフレーム等の長尺の被加
工物6に穴あけ加工等の加工を行うためのものであっ
て、3方向からの加工が同時にできるように前後方向及
び上方に配設された図示しないモータによって回転駆動
されるスピンドル軸8にドリル9が装着された公知のマ
シニングセンタであり、該スピンドル軸8は、図中仮想
線10で示す被加工物6の送り方向寸法約1050mm
の範囲内で互いに独立して移動し、被加工物6の該加工
範囲内の任意の位置に穴あけ加工ができるようになって
いる。
【0012】またスピンドル軸8には、図示しない刃具
供給装置によってエンドミル等の各種の刃具が供給さ
れ、ドリル9等を自動的に交換して各種の機械加工がで
きるようになっている。
供給装置によってエンドミル等の各種の刃具が供給さ
れ、ドリル9等を自動的に交換して各種の機械加工がで
きるようになっている。
【0013】位置決め治具3は、加工に先立って被加工
物6の送り方向の位置決めを行うためのものであって、
基部3aと位置決め部3bと被加工物積載部3cとが形
成されている。基部3aには、無端のチェーンコンベア
12がボルト13によって固定されていて、該チェーン
コンベア12と共に移動するようになっている。
物6の送り方向の位置決めを行うためのものであって、
基部3aと位置決め部3bと被加工物積載部3cとが形
成されている。基部3aには、無端のチェーンコンベア
12がボルト13によって固定されていて、該チェーン
コンベア12と共に移動するようになっている。
【0014】位置決め部3bは、両側面が例えば90°
の角度で凸形に形成されており、位置決め装置4と係合
して位置決めされるようになっている。被加工物積載部
3cは、位置決め部3bから上方に立ち上がった直方体
形状になっていて上面3dは、被加工物6を積載できる
ように平面が形成されている。
の角度で凸形に形成されており、位置決め装置4と係合
して位置決めされるようになっている。被加工物積載部
3cは、位置決め部3bから上方に立ち上がった直方体
形状になっていて上面3dは、被加工物6を積載できる
ように平面が形成されている。
【0015】また上面3dには、先端に面取り加工が施
された基準ピン14が固定されており、該基準ピン14
を被加工物6に形成された位置決め穴6aに嵌合させて
位置決め治具3と被加工物6とを相対的に位置決めしな
がら被加工物積載部3cに積載するようになっている。
された基準ピン14が固定されており、該基準ピン14
を被加工物6に形成された位置決め穴6aに嵌合させて
位置決め治具3と被加工物6とを相対的に位置決めしな
がら被加工物積載部3cに積載するようになっている。
【0016】位置決め治具3の下面3e及び上面3dは
平行であり、また下面3eから上面3dまでの寸法は、
例えばプラスマイナス0.01mm程度の高い精度で加
工されていて位置決め治具3を、加工機械2の刃具9と
の位置が調整されて固定された水平基準台17上に載せ
たとき、被加工物6の高さ方向の位置決めが自動的にさ
れるようになっている。
平行であり、また下面3eから上面3dまでの寸法は、
例えばプラスマイナス0.01mm程度の高い精度で加
工されていて位置決め治具3を、加工機械2の刃具9と
の位置が調整されて固定された水平基準台17上に載せ
たとき、被加工物6の高さ方向の位置決めが自動的にさ
れるようになっている。
【0017】位置決め装置4は、図3において、位置決
め治具3の位置決め部3bと係合して被加工物6の位置
決めをするためのものであって、被加工物6の送り方向
に加工機械2の送り方向の加工範囲約1050mmより
も小さな距離、例えば1000mmごとに被加工物6の
両側方に1台ずつ対向して複数台配設されている。
め治具3の位置決め部3bと係合して被加工物6の位置
決めをするためのものであって、被加工物6の送り方向
に加工機械2の送り方向の加工範囲約1050mmより
も小さな距離、例えば1000mmごとに被加工物6の
両側方に1台ずつ対向して複数台配設されている。
【0018】位置決め装置4の可動ブロック15は、基
台16に形成されたあり溝16aに嵌合し矢印B又はC
方向(図3)に摺動自在となっており、先端部15aは
90°の角度で凹形に形成され、位置決め治具3の位置
決め部3bと係合して位置決め治具3を高精度に位置決
めするようになっている。
台16に形成されたあり溝16aに嵌合し矢印B又はC
方向(図3)に摺動自在となっており、先端部15aは
90°の角度で凹形に形成され、位置決め治具3の位置
決め部3bと係合して位置決め治具3を高精度に位置決
めするようになっている。
【0019】また可動ブロック15には、流体圧シリン
ダ18のピストンロッド19が固定されていて、図示し
ない圧力流体供給源から圧力流体を供給して作動させ、
可動ブロック15を矢印B又はC方向に移動させて位置
決め部3bと係合させ、又は逆方向に移動させて該係合
を解除するようになっている。
ダ18のピストンロッド19が固定されていて、図示し
ない圧力流体供給源から圧力流体を供給して作動させ、
可動ブロック15を矢印B又はC方向に移動させて位置
決め部3bと係合させ、又は逆方向に移動させて該係合
を解除するようになっている。
【0020】搬送装置5は、被加工物6を搬送するため
のものであって、スプロケット20に巻き掛けられた長
尺の被加工物6を少なくとも2つ以上積載可能な長さを
有する無端のチェーンコンベア12に複数の支持台21
がボルト13により固定されている。
のものであって、スプロケット20に巻き掛けられた長
尺の被加工物6を少なくとも2つ以上積載可能な長さを
有する無端のチェーンコンベア12に複数の支持台21
がボルト13により固定されている。
【0021】スプロケット20には、モータ31の回転
軸32に固定された駆動スプロケット33に巻き掛けら
れた駆動チェーン34が巻き掛けられていて、該モータ
31を回転させることにより無端のチェーンコンベア1
2を走行させるようになっている。
軸32に固定された駆動スプロケット33に巻き掛けら
れた駆動チェーン34が巻き掛けられていて、該モータ
31を回転させることにより無端のチェーンコンベア1
2を走行させるようになっている。
【0022】支持台21は、被加工物6の送り方向に複
数配設されたガイドローラ22上に配設され、モータ3
1によりスプロケット20を回転させることにより無端
のチェーンコンベア12を走行させ、該支持台21上に
積載された被加工物6を滑らかに搬送するようになって
いる。
数配設されたガイドローラ22上に配設され、モータ3
1によりスプロケット20を回転させることにより無端
のチェーンコンベア12を走行させ、該支持台21上に
積載された被加工物6を滑らかに搬送するようになって
いる。
【0023】支持台21の高さ寸法は、位置決め治具3
と同様に例えばプラスマイナス0.01mm程度の高い
精度で加工されているので、支持台21が無端のチェー
ンコンベア12に牽引されて加工区画(L)内に配設さ
れた水平基準台17上に載ったとき、被加工物6の高さ
方向の位置決めがされるようになっている。
と同様に例えばプラスマイナス0.01mm程度の高い
精度で加工されているので、支持台21が無端のチェー
ンコンベア12に牽引されて加工区画(L)内に配設さ
れた水平基準台17上に載ったとき、被加工物6の高さ
方向の位置決めがされるようになっている。
【0024】また主として図1から図3を参照して、加
工機械2の加工部には流体圧シリンダ22のピストンロ
ッド23を伸縮させることによりピン24を回転中心と
して回動自在とされたクランプ部材25を備えた4組の
クランプ機構26からなるクランプ装置30が配設され
ており、流体圧シリンダ22に圧力流体を供給して作動
させて加工範囲内の被加工物6を水平基準台17に(矢
印D方向)及び基台16に固定されている垂直基準台2
8に(矢印E方向)押圧して水平及び垂直方向に固定し
た後、ドリル9を矢印F方向に夫々移動させて被加工物
6を加工するようになっている。
工機械2の加工部には流体圧シリンダ22のピストンロ
ッド23を伸縮させることによりピン24を回転中心と
して回動自在とされたクランプ部材25を備えた4組の
クランプ機構26からなるクランプ装置30が配設され
ており、流体圧シリンダ22に圧力流体を供給して作動
させて加工範囲内の被加工物6を水平基準台17に(矢
印D方向)及び基台16に固定されている垂直基準台2
8に(矢印E方向)押圧して水平及び垂直方向に固定し
た後、ドリル9を矢印F方向に夫々移動させて被加工物
6を加工するようになっている。
【0025】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図4におい
て、被加工物の一例たる長さ約13mの車輛のシャシフ
レーム6を加工する場合について説明すると、前工程で
加工されたシャシフレーム6の位置決め穴6aに基準ピ
ン14を嵌合させて位置決め治具3とシャシフレーム6
とを相対的に位置決めし、搬送装置5の支持台21上に
積載する。
以下その作用について説明する。図1から図4におい
て、被加工物の一例たる長さ約13mの車輛のシャシフ
レーム6を加工する場合について説明すると、前工程で
加工されたシャシフレーム6の位置決め穴6aに基準ピ
ン14を嵌合させて位置決め治具3とシャシフレーム6
とを相対的に位置決めし、搬送装置5の支持台21上に
積載する。
【0026】そしてモータ31により回転軸32、駆動
スプロケット33及び駆動チェーン34を介してスプロ
ケット20を回転させ、無端のチェーンコンベア12を
移動させて支持台21上に積載したシャシフレーム6を
位置決め治具3が第1の位置決め装置4に対向する位置
まで搬送する。
スプロケット33及び駆動チェーン34を介してスプロ
ケット20を回転させ、無端のチェーンコンベア12を
移動させて支持台21上に積載したシャシフレーム6を
位置決め治具3が第1の位置決め装置4に対向する位置
まで搬送する。
【0027】次いで、第1の位置決め装置4の一対の流
体圧シリンダ18に図示しない圧力流体供給源から圧力
流体を供給し、可動ブロック15を矢印B及びC方向に
移動させて凹形に形成された先端部15aを位置決め部
3bの凸部に係合させてシャシフレーム6の搬送方向の
位置決めを行う。
体圧シリンダ18に図示しない圧力流体供給源から圧力
流体を供給し、可動ブロック15を矢印B及びC方向に
移動させて凹形に形成された先端部15aを位置決め部
3bの凸部に係合させてシャシフレーム6の搬送方向の
位置決めを行う。
【0028】ここで、位置決め治具3は、位置決め部3
bの凸部と可動ブロック15の凹形の先端部15aとが
係合することにより係合前に多少相対的な位置が狂って
いても、これを修正して所定の位置に精度よく機械的に
位置決めされるので、チェーンコンベア12によるシャ
シフレーム6の搬送精度は、位置決め部3bの凸部と可
動ブロック15の先端部15aとが対向する程度の位置
で停止させればよく、あまり精度を必要としない。
bの凸部と可動ブロック15の凹形の先端部15aとが
係合することにより係合前に多少相対的な位置が狂って
いても、これを修正して所定の位置に精度よく機械的に
位置決めされるので、チェーンコンベア12によるシャ
シフレーム6の搬送精度は、位置決め部3bの凸部と可
動ブロック15の先端部15aとが対向する程度の位置
で停止させればよく、あまり精度を必要としない。
【0028】そしてクランプ装置30の4組のクランプ
機構26の流体圧シリンダ22を作動させ、クランプ部
材25をピン24を回転中心として回動させ、加工区画
内のシャシフレーム6を水平基準台17及び垂直基準台
28に夫々矢印D及びE方向に押圧して水平及び垂直方
向位置を固定する。そしてドリル9等の刃具を自動的に
交換しながら矢印F方向に送り込み、1050mmの加
工範囲内の加工を3方向から同時に行って第1の加工区
画内の加工が終了する。
機構26の流体圧シリンダ22を作動させ、クランプ部
材25をピン24を回転中心として回動させ、加工区画
内のシャシフレーム6を水平基準台17及び垂直基準台
28に夫々矢印D及びE方向に押圧して水平及び垂直方
向位置を固定する。そしてドリル9等の刃具を自動的に
交換しながら矢印F方向に送り込み、1050mmの加
工範囲内の加工を3方向から同時に行って第1の加工区
画内の加工が終了する。
【0029】次いで流体圧シリンダ18及び流体圧シリ
ンダ22を上記とは逆方向に作動させ、位置決め治具3
及びシャシフレーム6の固定を解除した後、再びチェー
ンコンベア12を作動させて位置決め治具3及び支持台
21をガイドローラ22上で滑らかに移動させて第2の
位置決め装置4と対向する位置まで略1000mmシャ
シフレーム6を位置決め治具3と共に移動させて停止さ
せる。
ンダ22を上記とは逆方向に作動させ、位置決め治具3
及びシャシフレーム6の固定を解除した後、再びチェー
ンコンベア12を作動させて位置決め治具3及び支持台
21をガイドローラ22上で滑らかに移動させて第2の
位置決め装置4と対向する位置まで略1000mmシャ
シフレーム6を位置決め治具3と共に移動させて停止さ
せる。
【0030】そして流体圧シリンダ18及び流体圧シリ
ンダ22を作動させ、シャシフレーム6を上記したと全
く同様に送り方向及びこれと直交する水平及び垂直方向
の位置決めして固定し、第2の加工区画内の加工を行
う。
ンダ22を作動させ、シャシフレーム6を上記したと全
く同様に送り方向及びこれと直交する水平及び垂直方向
の位置決めして固定し、第2の加工区画内の加工を行
う。
【0031】上記した如くシャシフレーム6を1加工区
画ごとに順次位置決め、固定しながら加工し、長尺のシ
ャシフレーム6を13の加工区画に分割して順次加工し
て加工範囲1050mmの加工機械2を用いて該加工範
囲の13倍もの長さのシャシフレーム6のすべての部分
を加工することができる。
画ごとに順次位置決め、固定しながら加工し、長尺のシ
ャシフレーム6を13の加工区画に分割して順次加工し
て加工範囲1050mmの加工機械2を用いて該加工範
囲の13倍もの長さのシャシフレーム6のすべての部分
を加工することができる。
【0032】またシャシフレーム6の位置決めは、位置
決め穴6aに基準ピン14が嵌合する位置決め治具3を
位置決め装置4で固定して行うので、複数の加工区画に
分割して加工するにもかかわらず、シャシフレーム6の
送り方向の加工基準は常に位置決め穴6aであり、チェ
ーンコンベア12の伸びや停止位置に関係なく高精度に
位置決めできる。
決め穴6aに基準ピン14が嵌合する位置決め治具3を
位置決め装置4で固定して行うので、複数の加工区画に
分割して加工するにもかかわらず、シャシフレーム6の
送り方向の加工基準は常に位置決め穴6aであり、チェ
ーンコンベア12の伸びや停止位置に関係なく高精度に
位置決めできる。
【0033】更にはシャシフレーム6の送り方向と直交
する水平及び垂直方向の位置決めは、シャシフレーム6
の加工区画内の部分を水平基準台17及び垂直基準台2
8に押圧して位置決めするので、シャシフレーム6を極
めて高精度に加工することができる。
する水平及び垂直方向の位置決めは、シャシフレーム6
の加工区画内の部分を水平基準台17及び垂直基準台2
8に押圧して位置決めするので、シャシフレーム6を極
めて高精度に加工することができる。
【0034】また、図4を参照して、無端のチェーンコ
ンベア12の長さは、シャシフレーム6を少なくとも2
つ以上積載可能な長さを有するので、1つのシャシフレ
ーム6を加工中に次のシャシフレーム6をチェーンコン
ベア12上にセットすることができ、連続しての作業が
可能であり、極めて効率よくシャシフレーム6を加工す
ることができる。
ンベア12の長さは、シャシフレーム6を少なくとも2
つ以上積載可能な長さを有するので、1つのシャシフレ
ーム6を加工中に次のシャシフレーム6をチェーンコン
ベア12上にセットすることができ、連続しての作業が
可能であり、極めて効率よくシャシフレーム6を加工す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記のように長尺の被加工物
をマシニングセンタ等の加工機械で加工可能な範囲で複
数の加工区画に分割し、1加工区画ごとに順次加工を行
うようにしたので、比較的小さな加工範囲の加工機械1
台により被加工物の全加工箇所を加工できるという効果
があり、またこの結果複数の分割型治具が不要となり、
作業者の負担を軽減することができると共に、作業者の
人数の削減が可能となるから大幅な省力化を図ることが
できる効果がある。
をマシニングセンタ等の加工機械で加工可能な範囲で複
数の加工区画に分割し、1加工区画ごとに順次加工を行
うようにしたので、比較的小さな加工範囲の加工機械1
台により被加工物の全加工箇所を加工できるという効果
があり、またこの結果複数の分割型治具が不要となり、
作業者の負担を軽減することができると共に、作業者の
人数の削減が可能となるから大幅な省力化を図ることが
できる効果がある。
【0036】また位置決め装置を被加工物の送り方向に
複数配設し、該位置決め装置を無端のチェーンコンベア
によって搬送される被加工物の先端部に装着された位置
決め治具に順次係合させて送り方向の位置決めを行うと
共に、加工区画内の長尺の被加工物を送り方向と直交す
る2つの基準面に押圧して位置決めしながら1加工区画
ごとに順次加工するようにしたので、加工機械の加工範
囲を大幅に超える長尺物であっても被加工物を搬送する
チェーンコンベアの伸縮に関係なく極めて高精度な加工
が可能となり、加工品質を向上させることができる効果
がある。
複数配設し、該位置決め装置を無端のチェーンコンベア
によって搬送される被加工物の先端部に装着された位置
決め治具に順次係合させて送り方向の位置決めを行うと
共に、加工区画内の長尺の被加工物を送り方向と直交す
る2つの基準面に押圧して位置決めしながら1加工区画
ごとに順次加工するようにしたので、加工機械の加工範
囲を大幅に超える長尺物であっても被加工物を搬送する
チェーンコンベアの伸縮に関係なく極めて高精度な加工
が可能となり、加工品質を向上させることができる効果
がある。
【0037】更には無端のチェーンコンベアにより牽引
される支持台上に長尺の被加工物を積載して搬送し、該
支持台を加工区画内に配設した水平基準台上を摺動移動
させるようにしたので、特別の操作を行うことなくチェ
ーンコンベアの通常の送り操作のみで自動的に被加工物
の高さ方向の位置決めを行うことができる効果があり、
またこの結果作業効率を大幅に向上させることができる
効果が得られる。
される支持台上に長尺の被加工物を積載して搬送し、該
支持台を加工区画内に配設した水平基準台上を摺動移動
させるようにしたので、特別の操作を行うことなくチェ
ーンコンベアの通常の送り操作のみで自動的に被加工物
の高さ方向の位置決めを行うことができる効果があり、
またこの結果作業効率を大幅に向上させることができる
効果が得られる。
【図1】図1から図4は本発明の実施例に係り、図1は
長尺の被加工物の搬送装置の全体斜視図である。
長尺の被加工物の搬送装置の全体斜視図である。
【図2】加工区画内において長尺の被加工物ががクラン
プ装置によりクランプされる状態を示す縦断面図であ
る。
プ装置によりクランプされる状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】加工区画内における被加工物及び位置決め治具
の状態を示す縦断面図である。
の状態を示す縦断面図である。
【図4】長尺の被加工物の搬送装置の全体を示す正面図
である。
である。
【符号の説明】3 位置決め治具 5 長尺の被加工物の搬送装置 6 長尺の被加工物の一例たるシャシフレーム 12 無端のチェーンコンベア 17 水平基準台 20 スプロケット 21 支持台 22 ガイドローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の加工区画に分割され搬送しながら
順次1加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を積載して
ガイドローラ上を無端のチェーンコンベアにより牽引さ
れて移動する複数の支持台と、前記加工区画内に配設さ
れ前記支持台を搭載して前記加工区画内の前記被加工物
の高さ方向の位置決めを行う水平基準台とを備え、前記
長尺の被加工物を、位置決め治具で長手方向の位置決め
を行いながら複数の加工区画に分割して順次搬送し、各
加工区画間相互の相対的位置決め精度を前記位置決め治
具、前記複数の支持台及び前記水平基準台によって確保
するように構成したことを特徴とする長尺の被加工物の
搬送装置。 - 【請求項2】 複数の加工区画に分割され搬送しながら
順次1加工区画ずつ加工する長尺の被加工物を少なくと
も2つ以上積載可能な長さを有しスプロケットに巻き掛
けられて移動する無端のチェーンコンベアと、前記被加
工物を積載してガイドローラ上を前記チェーンコンベア
により牽引されて移動する複数の支持台と、前記加工区
画内に配設され前記支持台を搭載して前記加工区画内の
前記被加工物の高さ方向の位置決めを行う水平基準台と
を備え、前記長尺の被加工物を、位置決め治具で長手方
向の位置決めを行いながら複数の加工区画に分割して順
次搬送し、各加工区画間相互の相対的位置決め精度を前
記位置決め治具、前記複数の支持台及び前記水平基準台
によって確保するように構成したことを特徴とする長尺
の被加工物の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277221A JP2829449B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 長尺の被加工物の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277221A JP2829449B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 長尺の被加工物の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592342A JPH0592342A (ja) | 1993-04-16 |
JP2829449B2 true JP2829449B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=17580507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3277221A Expired - Lifetime JP2829449B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 長尺の被加工物の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108015583B (zh) * | 2016-10-28 | 2020-09-29 | 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 | 固定装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921351A (ja) * | 1972-06-19 | 1974-02-25 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53106988U (ja) * | 1977-02-02 | 1978-08-28 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3277221A patent/JP2829449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921351A (ja) * | 1972-06-19 | 1974-02-25 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0592342A (ja) | 1993-04-16 |
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