JP2775815B2 - 携帯用受信装置 - Google Patents

携帯用受信装置

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JP2775815B2
JP2775815B2 JP1047296A JP4729689A JP2775815B2 JP 2775815 B2 JP2775815 B2 JP 2775815B2 JP 1047296 A JP1047296 A JP 1047296A JP 4729689 A JP4729689 A JP 4729689A JP 2775815 B2 JP2775815 B2 JP 2775815B2
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圭一 小林
和夫 加藤
明弘 塚本
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、名前や電話番号を登録し検索できる所謂
電子手帳の機能と共にページング受信機の機能とを備え
た携帯用受信装置に関する。
[従来の技術] 近年、名前と電話番号や住所を登録し検索できる所謂
電子手帳(データバンク)が普及してきている。この電
子手帳は、上記の他に時刻表、会議等のスケジュール、
銀行の口座番号等様々なデータを記録でき非常に便利で
ある。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように電子手帳には、多数のデータを記憶でき
て非常に便利であるが、その反面、紛失した時の被害は
甚大である。すなわち、電子手帳には人に知られたくな
い秘密事項が多数記憶されているので、人に拾われて記
憶内容を見られると非常に困ることになる。一方、電子
手帳には、記憶内容を他人に知られないようにパスワー
ド機能が設けられているが、使用する度にパスワードを
入力するのも非常に面倒であり、一般には余り使用され
ていない。
また、従来、無線による呼出しを受けてその呼出番号
が自己の呼出番号であった時に、ブザー等の音によって
呼出しを知らせるページング受信機がある。一般的に呼
出しは呼出したい受信機の電話番号、すなわち呼出番号
を電話すると、この呼出番号が電話局の無線基地局より
送信され、ページング受信機で受信される。更に、最近
では、呼出しを受けた際に同時にメッセージ情報を受信
し、表示部に表示するようにしたページング受信機もあ
る。
この発明は上記実情に鑑みて成されたもので、電子手
帳の機能と共にページング受信機の機能を備え、電子手
帳を紛失した場合でも、ページング受信機の機能を利用
して紛失処理を行なわせることにより、記憶情報が拾得
者に知られることを確実に防止し得る携帯用受信装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] この発明は、電子手帳の機能と共にページング受信機
の機能を設けた携帯用データ処理装置において、ページ
ング受信内容により通常処理呼出しか紛失処理呼出しか
を判別し、紛失処理呼出しの場合に上記ページング受信
機の機能及び電子手帳の機能におけるメモリ記憶情報を
クリアするようにしたものである。
上記の構成において、電子手帳を紛失した場合に、こ
の電子手帳に対して紛失呼出しを行なうことにより、メ
モリの記憶情報が自動的にクリアされ、秘密事項が他人
に知られることを防止することができる。
また、この発明は、紛失処理呼出しの場合に電子手帳
の機能及びページング受信機の機能におけるメモリ記憶
情報をクリアすると共に、拾得者へのメッセージを表示
するようにしたものである。
上記の構成において、電子手帳を紛失した場合に、こ
の電子手帳に対して紛失呼出しを行なうことにより、メ
モリの記憶情報が自動的にクリアされて秘密事項の漏洩
が確実に防止されると共に、拾得者から落とし主に返還
される確率が高くなる。
[発明の実施例] 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明す
る。まず、第1図により外観構成について説明する。第
1図はこの発明による携帯用データ処理装置を手帳形式
に構成した場合の例を示すもので、カラー液晶テレビ機
能、電子手帳(データバンク)の機能及びページング受
信機の機能を備えており、同図(A)は手帳を開いた状
態を示す図、同図(B)は底面側から見た図である。第
1図において、11はケースで、手帳形式となっており、
表紙12とケース本体13からなっている。このケース本体
13は、表紙12の内側に設けられ、手帳を開くと左側のペ
ージに位置するようになっている。また、上記表紙12に
は、左右に開閉できるように中央部の縦方向にヒンジ部
14が形成されている。
そして、ケース本体13の前面には、上方部位にカラー
液晶パネル15が配置され、その下方にテレビ電源スイッ
チ16、チューニング用のアップキー17a及びダウンキー1
7bが配置されると共に、スピーカ18が設けられる。上記
テレビ電源スイッチ16は、テレビのメイン電源をオン/
オフすると共に、電源オンの状態においてテレビのVHF/
UHF受信モードを切換えられるようになっている。
また一方、表紙12の内側の右側のページには、キーボ
ード19が設けられ、上記ケース本体13内の電子回路に接
続される。このキーボード19には、データバンクの電源
ON及びデータ処理部のオールクリアの機能を兼ねる「ON
/AC」キー、データバンクの電源をオフする「OFF」キ
ー、モード切換スイッチ、すなわちデータ処理モードを
指定する「DATA」モードキー及びテレビ受信モードを指
定する「TV」モードキーが設けられると共に、データバ
ンクに記憶したデータの表示色を指定するための「色」
及び「赤」,「緑」,「青」,「黒」キー、仮名キー、
アルファベットキー、数値キー、その他、データバンク
に記憶するデータの種類等を指定するキーなどが設けら
れる。
次に上記ケース本体13内に設けられる電子回路の構成
について説明する。第2図は全体の構成を示すブロック
図である。同図において21はアンテナで、チューナ22に
接続される。このチューナ22は、アンテナ21で受信した
電波の中から指定チャンネルの電波を選択し、増幅及び
中間周波数への変換を行なってテレビリニア回路23へ出
力する。テレビリニア回路23は、チューナ22からの中間
周波信号を増幅すると共に映像検波及びカラー処理を行
ない、中間周波信号IF及びカラー信号R,G,Bを制御回路2
4へ出力する。この制御回路24は、テレビ映像信号の表
示制御を行なうと共に、ページング受信及び電子手帳に
おけるデータ制御を行なうもので、その詳細については
後述する。また、上記テレビリニア回路23は、同期信号
を含む複合映像信号を同期分離回路25へ出力すると共に
音声信号を音声回路26へ出力する。この音声回路26は、
テレビリニア回路23からの音声信号を検波し、増幅して
上記スピーカ18を駆動する。
一方、同期分離回路25は、複合映像信号から垂直同期
信号φ及び水平同期信号φを分離して制御回路24へ
出力する。この制御回路24には、更にキー入力部27及び
電源回路28が接続される。上記キー入力部27は、上記テ
レビ電源スイッチ16,アップキー17a,ダウンキー17b及び
キーボード19により構成される。制御回路24は、キー入
力部27におけるアップキー17a,ダウンキー17bが操作さ
れた際、中間周波信号IFを参照してチューニング電圧VT
をチューナ22に出力し、隣接チャンネルを選択するため
のチューニング制御を行なう。
また、上記アンテナ21は、ページング受信機のアンテ
ナを兼ねており、電話局の無線基地より発生した電波を
受信する。電話局の無線基地より出力される電波として
は、例えば280MHzのFM電波が使用され、FSK信号(NRZ)
方式によって変調されており、512ビット/secのビット
レートの情報を含んでいる。上記アンテナ21により受信
した信号は、ページング受信機における無線受信回路35
に入力される。この無線受信回路35は上記FSKのFM信号
を復調して「0」,「1」の信号とする回路であり、28
0MHzを選択する回路及びFSK信号を復調する復調回路等
を有しており、復調した信号を通信制御回路36に出力す
る。この通信制御回路36は、無線受信回路35から送られ
てくる信号を例えばポクサグ方式(POCSAG)によりデー
タを解析して自己の呼出番号であるか否かを判断し、自
己の呼出番号であった場合には、そのデータを受信する
受信取込み指令を制御回路24に出力する。上記通信制御
回路36については詳細を後述する。
しかして、上記制御回路24は、内部に設けられている
A/D変換回路によりテレビリニア回路23からのカラー信
号R,G,Bをそれぞれ4ビットのデジタルデータD1〜D4に
変換してシフトレジスタ29へ出力すると共に、内部回路
により各種タイミング信号φ1,φ2,φc,φF,φn,SRを発
生して各回路部へ出力する。上記シフトレジスタ29は、
色別に3系統設けられており、制御回路24から出力され
るクロックパルスφ1,φ2により、上記データ(D1〜D
4)×3を色別に順次読込んでシフトし、その読込んだ
データをラッチ回路30へ出力する。このラッチ回路30
は、シフトレジスタ29からのデータをタイミング信号φ
nに同期してラッチし、ドライバ31へ出力する。このド
ライバ31には、電源回路28から液晶用駆動電圧が供給さ
れると共に、制御回路24から階調信号作成用クロックφ
c及びフレーム信号φが入力される。上記ドライバ31
は、ラッチ回路30にラッチされたデータに従って階調信
号を作成し、カラー液晶パネル15のセグメント電極Y1〜
Y408をR,G,Bの色別に表示駆動する。この場合、ドライ
バ31から出力される駆動信号は、フレーム信号φに同
期して反転する。上記カラー液晶パネル15は、例えば2.
7インチの大きさで、信号電極がR,G,Bの色別に各136ド
ット(合計408ドット)、走査電極が119ライン設けられ
ている。また、上記カラー液晶パネル15に対するデータ
バンクからのデータ表示は、例えば17×17(×3)ドッ
トのキャラクタエリアに16×16(×3)ドットのキャラ
クタが表示されるようになっている。従って、カラー液
晶パネル15には、横方向に8文字、縦方向に7文字が表
示される。
また、上記制御回路24からはシフトデータSR及びシフ
トクロックφnがコモン側シフトレジスタ32へ送られ
る。このシフトレジスタ32は、上記シフトデータSRをシ
フトクロックφnにより読込んで順次シフトし、ドライ
バ33へ出力する。このドライバ33には、更に制御回路24
からフレーム信号φが与えられると共に、電源回路28
から液晶駆動電圧が供給される。上記ドライバ33は、シ
フトレジスタ32からのシフトデータに応じてカラー液晶
パネル15の走査電極X1〜X119を順次選択的に駆動する。
第3図は上記通信制御回路36の詳細な回路構成図であ
る。第2図の無線受信回路35から送られてくる受信信号
は、入力同期回路41に入力される。この入力同期回路41
はFSK信号の復調に対する「0」,「1」の信号の乱れ
を補正する回路であり、この入力同期回路41によって安
定したデータを取込むことができる。入力同期回路41に
より取込まれた信号は、BCH誤り訂正回路45,プリアンブ
ル検出回路42,同期コード検出回路44に加えられる。プ
リアンブル検出回路42はプリアンブルを検出するもの
で、その検出信号はタイミング制御回路43へ送られる。
プリアンブル検出回路42によってプリアンブルが検出さ
れると、次に同期コード検出回路44が動作し、同期コー
ドが入ったかどうかの検出を行ない、その検出信号をタ
イミング制御回路43へ出力する。BCH誤り訂正回路45は
バッチフォーマットの中の自分に割当てられたブロック
のデータを全部取込み、BCH誤りが有るか無いかを判断
し、誤りが有る場合に訂正を行なう回路である。このBC
H誤り訂正回路45によって、まず、アドレスコードを受
信した時には、誤り訂正済みのコードが呼出番号検出回
路46に入力される。呼出番号検出回路46にはIDコードを
記憶しているID−ROM I47,ID−ROM II48が接続されてお
り、訂正済みコードのデータと各ID−ROMに記憶されて
いるIDコードとを比較し、一致しているか否かを検出す
る。この場合、通常の呼出しに用いる第1IDコード(フ
ァーストアドレス)をID−ROM I47に記憶し、カードを
紛失した場合の呼出しに用いる第2IDコード(セカンド
アドレス)をID−ROM II48に記憶している。上記タイミ
ング制御回路43は常に同期コードに対するタイミングを
検出するクロックを持っており、送信側からプリアンブ
ル、バッチフォーマット、複数のバッチデータが順次送
られてくるので、最初にプリアンブルを検出すると同期
コードを検出するまで電源制御回路49をオンにする。ま
た更に、自分のブロックに対するコードワードで電源制
御回路49をオンにする。電源制御回路49からオン信号が
出力されて電源がオンすると、同期コード検出回路44は
同期コードの検出動作を行ない、また、HCB誤り訂正回
路45は受信したデータの訂正処理を行なって呼出番号検
出回路46に入力する。この呼出番号検出回路46は、呼出
番号と上記ID−ROM I47,ID−ROM II48に記憶しているID
コードとの比較により自分の呼出しであるかどうかを認
識するもので、自分の呼出番号でなかった時には、その
まま終了し、再度コードワードの検出を行なう。
一方、自分の呼出番号であった場合には受信インタラ
プト信号I,IIを発生し、第2図における制御回路24に対
して割込みを行なう。すなわち、呼出番号検出回路46
は、呼出番号とID−ROM I47,ID−ROM II48に記憶してい
るIDコードとの一致により自分の呼出番号であることを
認識すると、ID−ROM I47に記憶している第1IDコードと
一致した場合には検出信号Iを、また、ID−ROM II48に
記憶している第2IDコードと一致した場合には検出信号I
IをCPU制御回路50へ出力する。このCPU制御回路50は、
検出信号Iが入力された場合には正常処理を指示する受
信インタラプト信号Iを制御回路24に出力し、検出信号
IIが入力された場合にはID紛失処理を指示する受信イン
タラプト信号IIを制御回路24に出力する。この制御回路
24は、受信インタラプト信号I,IIに基づいて正常処理あ
るいはIDカード紛失処理を実行する。
更に、この他にその後に受信するデータ、あるいは現
在受信したBCH誤り訂正回路45に格納されているデータ
は、呼出番号検出回路46を介してSP変換回路51に入力さ
れる。このSP変換回路51は、シリアルに入ってくる1ビ
ットのデータを8ビット単位で制御回路24に引渡すため
の回路である。この回路は制御回路24のアドレス/コン
トロールバスとデータバスに接続されており、8ビット
単位でCPU制御回路50から割込み信号が出力され、これ
により制御回路24は8ビットのデータを取込む。
また、CPU制御回路50は、この他に全データの受信を
終了すると、終了インタラプト信号を出力する。受信し
たデータは8ビット単位で加わるが、その他にアドレス
コード内に含まれるファンクションビット2ビットも制
御回路24内のCPUに出力する。これはCPU制御回路50の制
御によってなされている。更に、メッセージコードも順
次8ビット単位で、エラー訂正されたメッセージデータ
として8ビット単位で振分けられてSP変換回路51より制
御回路24に取込まれる。
次に第4図により上記制御回路24の詳細について説明
する。同図において61はCPUで、上記キー入力部27が接
続されると共に、タイミング発生回路62からクロックパ
ルスが与えられる。このタイミング発生回路62は、上記
同期分離回路25から与えられる水平同期信号φH,垂直同
期信号φに基づいてCPU61へのクロックパルスを発生
すると共に、上記したタイミング信号SR,φn,φc,φ1,
φ2,φを発生する。
また、CPU61は、キー入力部27におけるアップキー17
a,ダウンキー17bの操作に応じてアップ/ダウン制御指
令UP/DOWNをテレビ制御回路63へ出力する。このテレビ
制御回路63は、CPU61からアップ/ダウン制御指令UP/DO
WNが与えられると、テレビリニア回路23からの中間周波
信号IFを参照してチューニング電圧VTを発生し、チュー
ナ22に出力する。
また、CPU61には、第3図におけるCPU制御回路50及び
S−P変換回路51が接続される。更に、CPU61には、ブ
ザー71が接続されると共にバスライン64を介してデータ
メモリ65,辞書ROM66,演算レジスタ67が接続される。こ
れらのデータメモリ65,辞書ROM66,演算レジスタ67は、
電子手帳としてのデータ処理部を構成する。また、上記
バスライン64には、ページング受信用のメッセージメモ
リ72が接続される。このメッセージメモリ72には、第3
図のS−P変換回路51から送られてくるメッセージデー
タがCPU61により書込まれる。そしてCPU61は、上記電子
手帳モードあるいはページング受信モードで処理したデ
ータを表示メモリ68へ出力する。この表示メモリ68は、
R,G,Bの色別に1画面分の表示データを記憶する容量を
有しており、その保持データを表示ポート69へ出力す
る。また、この表示ポート69には、テレビリニア回路23
から送られてくる色信号R,G,BがA/D変換回路70を介して
入力される。A/D変換回路70は、電源回路28から与えら
れる上限基準電圧VH及び下限基準電圧VLに基づいてアナ
ログ色信号R,G,Bをそれぞれ4ビットのデジタルデータD
1〜D4に変換し、表示ポート69に出力する。この表示ポ
ート69には、更にCPU61からその時の動作モードに応じ
た表示切換え信号がコントロールバスCBを介して与えら
れる。上記表示ポート69は、CPU61からの表示切換え信
号に応じて表示メモリ68の保持データあるいはA/D変換
回路70の出力データを選択してシフトレジスタ29へ出力
する。そして、上記制御回路24は、CPU61,データメモリ
65及びメッセージメモリ72に対して常時電源電圧が供給
されていると共に、テレビ電源スイッチ16がOFFされて
いてもキーボード19の「ON/AC」キーについてはその操
作信号がCPU61に入力されるようになっている。
第5図は第4図におけるメッセージメモリ72の詳細を
示すものである。このメッセージメモリ72は、メッセー
ジバッファ73a,73b、日付エリア74、現在時刻エリア7
5、ファンクションエリア76、メッセージレジスタ部77
からなっている。このメッセージレジスタ部77には、N
個のメッセージレジスタ1〜Nと、これらの各レジスタ
に対応するカラーフラグ(CF)エリア及び受信時刻エリ
アが設けられている。上記のように構成されたメッセー
ジメモリ72は、CPU61から送られてくる受信メッセージ
がメッセージバッファ73aあるいは73bに一旦ストアさ
れ、その後、メッセージレジスタ1に書込まれる。この
ときメッセージレジスタ1に入っていたデータは、レジ
スタ2へシフトされ、最後のレジスタNに入っていたデ
ータは押出されて消える。すなわち、メッセージメモリ
72はFIFO方式のバッファ構成となっている。メッセージ
レジスタ1にメッセージを書込む際、その時のの時刻が
受信時刻として対応する受信時刻エリアに書込まれる。
第6図は上記データメモリ65の詳細を示すものであ
る。このデータメモリ65には、同図に示すように「名
前」、「電話番号」、「住所」を登録するエリアA1,A2,
A3が設けられる。また、上記データメモリ65の最終アド
レスは、テレビのラストチャンネルメモリMAとして使用
される。
次に上記実施例の動作を説明する。上記のように構成
された携帯用データ処理装置において、TVモードを指定
する場合には、テレビ電源スイッチ16により電源をONし
てVHFあるいはUHFの受信モードを指定する。そして、こ
のTVモードから電子手帳のモード、つまり、データバン
クモードに切換える時にはキーボード19上の「DATA」モ
ードキーを操作し、また、このデータバンクモードから
TVモードに戻す時には「TV」モードキーを操作する。更
に、メイン電源がオフしている状態でデータバンクモー
ドを指定する場合は、キーボード19の「ON/AC」キーを
操作する。
上記データバンクモードでは、キーボード19上のキー
操作によってデータメモリ65に複数の電話番号を登録、
すなわち、第6図に示すデータメモリ65のA1〜A3のエリ
アに相手の「名前」、「電話番号」、「住所」を任意に
登録することができる。このデータバンクモードでは、
第4図に示す制御回路24において、CPU61の制御により
表示ポート69が表示メモリ68側に切換えられ、表示メモ
リ68に書込まれたキー入力データあるいは処理データが
カラー液晶パネル15に表示される。また、上記データメ
モリ65に記憶させたデータは、キー操作により任意に読
出してカラー液晶パネル15に表示することができる。
しかして、無線による呼出しを受けると、その時の動
作モードに関係なく、第7図のフローチャートに示す受
信処理が第3図の通信制御回路36及び第4図のCPU61に
より実行される。通常のページング受信の場合にはID−
ROM I47に記憶しているIDコードに対応する呼出番号が
使用され、電子手帳を紛失した場合にはID−ROM II48に
記憶しているIDコードに対応する呼出番号が使用され
る。この紛失処理用の呼出番号は、電子手帳の使用者の
みが知っている番号である。しかして、ページング受信
機部において、無線による呼出し信号を受信すると、BC
H誤り訂正回路45により誤り訂正を行なった後、呼出番
号検出回路46において自己の呼出番号か否かを判断する
(ステップA1)。すなわち、呼出番号検出回路46は、受
信した呼出番号とID−ROM I47,ID−ROM II48に記憶して
いるIDコードとを比較して一致しているか否か、つま
り、自己指定か否かを判断し(ステップA2)、自己指定
でなければ待機状態に戻るが、ID−ROM I47に記憶して
いるIDコードと一致した場合には一致検出信号Iを、ID
−ROM II48に記憶しているIDコードと一致した場合には
一致検出信号IIをCPU制御回路50へ出力する。このCPU制
御回路50は、一致検出信号Iが入力された場合には受信
インタラプトIを、一致検出信号IIが入力された場合は
受信インタラプト信号IIを制御回路24内のCPU61へ出力
する。このCPU61は、受信インタラプトIが与えられた
場合は次に示す通常のページング受信処理を行なう。す
なわち、CPU61は、上記呼出番号に続いて送られてくる
ファンクションビット(2ビット)をCPU制御回路50を
介して取込む(ステップA3)と共に、メッセージデータ
をS−P変換回路51を介して取込んでメッセージメモリ
72に書込み(ステップA4)、その後、上記ファンクショ
ンビットに応じて例えばアラームパターンセット、カラ
ーフラグセット等のファンクション処理を行なう(ステ
ップA5)。次いで上記メッセージメモリ72に書込んだメ
ッセージを読出して表示メモリ68に記憶し、この表示メ
モリ68の記憶データ(メッセージ)を表示ポート69を介
してシフトレジスタ29に転送してカラー液晶パネル15に
表示する(ステップA6)。また、このときブザー71を駆
動してアラーム音を一定時間を発生し(ステップA7)、
その後、通常の待機状態に戻る。
また、上記ステップA2において、CPU制御回路50から
受信インタラプト信号IIがCPU61に送られてきた場合に
は、CPU61は紛失処理を実行し、メッセージメモリ72及
びデータメモリ65の記憶内容をオールクリアする。以上
でページング受信処理を終了する。
上記のように電子手帳を紛失した際、紛失処理用の呼
出番号を電話してメッセージメモリ72及びデータメモリ
65の内容をオールクリアすることにより、電子手帳が他
人に拾われた場合でも、それまでメッセージメモリ72及
びデータメモリ65に記憶されていた情報が人に読取られ
る虞れがなくなり、秘密事項の漏洩を確実に防止するこ
とができる。
上記実施例では、紛失処理用の呼出番号(IDコード)
によりページング受信機を呼出してメモリの記憶データ
をクリアするようにしたが、呼出番号の後に付加するフ
ァンクションビットを用いて紛失処理を指示するように
してもよい。第8図は、この場合におけるファンクショ
ンの処理例を示したものである。CPU61は、第7図のス
テップA5に示すファンクション処理を実行する際、ま
ず、第8図のステップB1に示すようにファンクションビ
ットが紛失コードであるか否かを判断し、紛失コードで
なければ通常のファンクション処理、つまり、アラーム
パターンセット(ステップB2)、カラーフラグセット
(ステップB3)の処理を実行する。しかし、ファンクシ
ョンビットが紛失コードであった場合は、ステップB4に
示すようにメッセージメモリ72及びデータメモリ65の記
憶内容をオールクリアする。
また、上記各実施例では、紛失処理に際してメモリの
記憶内容をクリアする場合につい示したが、その他、例
えば第9図に示す処理を行なってもよい。すなわち、CP
U61は、紛失処理用呼出番号あるいは紛失処理を示すフ
ァンクションビット等により紛失コードを検出した後、
まず、メッセージメモリ72及びデータメモリ65の読出し
禁止処理(データロック)を行ない(ステップC1)、次
いで拾得者へのメッセージ例えば「○○○へ連絡して下
さい。」等のメッセージをカラー液晶パネル15に表示す
る。また、このときブザー71を駆動して警報音を一定時
間発生し、近くを通行中の人に注意を喚起して拾われる
確率を向上させる。
上記第9図に示す紛失処理を行なってもメッセージメ
モリ72及びデータメモリ65の記憶情報の漏洩を防止する
ことができると共に、拾得者から落とし主に返還される
確率が高くなる。
[発明の効果] 以上詳記したようにこの発明によれば、電子手帳の機
能及びページング受信機の機能を備えた携帯用受信装置
において、ページング受信内容により通常処理呼出しか
紛失処理呼出しかを判別し、紛失処理呼出しの場合に上
記電子手帳の機能及びページング受信機の機能における
メモリ記憶情報をクリアするようにしたので、電子手帳
を紛失した場合に、この電子手帳に対して紛失呼出しを
行なうことにより、メモリの記憶情報が自動的にクリア
され、秘密情報の漏洩が確実に防止される。
また、この発明は、紛失処理呼出しの場合に電子手帳
の機能及びページング受信機の機能におけるメモリ記憶
情報をクリアすると共に、拾得者へのメッセージを表示
するようにしたので、電子手帳を紛失した場合に、この
電子手帳に対して紛失呼出しを行なうことにより、メモ
リの記憶情報が自動的にクリアされて機密情報の漏洩が
確実に防止されると共に、拾得者から落とし主に返還さ
れる確率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図(A)
は外観構成を示す正面図、第1図(B)は同図(A)の
底面図、第2図は全体の概略構成を示すブロック図、第
3図は第2図における通信制御回路の詳細を示すブロッ
ク図、第4図は第2図における制御回路の詳細を示すブ
ロック図、第5図はメッセージメモリの記憶構成を示す
図、第6図はデータメモリの記憶構成を示す図、第7図
はページング受信時の動作を示すフローチャート、第8
図はページング受信時における他のファンクション処理
例を示すフローチャート、第9図は紛失処理の他の例を
示すフローチャート図である。 11……ケース、12……表紙、13……ケース本体、14……
ヒンジ部、15……カラー液晶パネル、16……テレビ電源
スイッチ、17a……アップキー、17b……ダウンキー、18
……スピーカ、19……キーボード、22……チューナ、23
……テレビリニア回路、24……制御回路、25……同期分
離回路、26……音声回路、27……キー入力部、28……電
源回路、29……シフトレジスタ、43……タイミング制御
回路、45……BCH誤り訂正回路、46……呼出番号検出回
路、47……ID−ROM I、48……ID−ROM II、50……CPU制
御回路、51……S−P変換回路、61……CPU、65……デ
ータメモリ、66……PWM回路、68……表示メモリ、69…
…表示ポート、70……A/D変換回路、71……ブザー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 明弘 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (56)参考文献 特開 昭61−26337(JP,A) 特開 昭59−77725(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/02 - 7/38 G06F 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を記憶した電子手帳の機能及びページ
    ング受信機の機能を備えた携帯用受信装置において、 ページング受信内容から通常処理呼出しか紛失処理呼出
    しかを判別する判別手段と、 この手段により通常呼出しであると判別された場合には
    通常のページング受信処理を行ない、上記判別手段によ
    り紛失処理呼出しであると判別された場合には上記電子
    手帳の機能及びページング受信機の機能におけるメモリ
    の記憶情報をクリアする制御手段を備えてなることを特
    徴とする携帯用受信装置。
  2. 【請求項2】上記判別手段は、メモリに予め記憶した通
    常処理コード及び紛失処理用コードと受信呼出し番号と
    の比較により判別を行なうことを特徴とする請求項1記
    載の携帯用受信装置。
  3. 【請求項3】情報を記憶した電子手帳の機能及びページ
    ング受信機の機能を備えた携帯用受信装置において、 ページング受信内容から通常処理呼出しか紛失処理呼出
    しかを判別する判別手段と、 この手段により通常呼出しであると判別された場合には
    通常のページング受信処理を行ない、上記判別手段によ
    り紛失処理呼出しであると判別された場合には上記電子
    手帳の機能及びページング受信機の機能におけるメモリ
    の記憶情報をクリアするとともに、表示手段に特定のメ
    ッセージを表示させる制御手段を備えてなることを特徴
    とする携帯用受信装置。
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