JP2774809B2 - 平型光ファイバコード - Google Patents

平型光ファイバコード

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JP2774809B2 JP1048443A JP4844389A JP2774809B2 JP 2774809 B2 JP2774809 B2 JP 2774809B2 JP 1048443 A JP1048443 A JP 1048443A JP 4844389 A JP4844389 A JP 4844389A JP 2774809 B2 JP2774809 B2 JP 2774809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、複数本の単心光ファイバまたは複心数の光
ファイバテープ心線を収納保護する平型光ファイバコー
ドに関する。
《従来の技術と発明が解決しようとする課題》 横一列に並べられた単心光ファイバや複心数の光テー
プ心線を屋内ないしは屋外で敷設するときに、これらを
保護する手段として、平型光ファイバコードが知られて
いる。
この種の平型光ファイバコードの一般的な構造として
は、所定の間隔をおいて平行に配置された一対の坑張力
線と、この坑張力線の外周を被覆する中空角形の本体部
と、この本体部の中央に設けられた略矩形状の空間部と
から構成されていて、必要に応じて所定の長さに切断さ
れ、光ファイバテープ心線などを空間部に挿通収納して
用いられる。
ところで、平型光ファイバコードの空間部の幅は、こ
こに収納する光ファイバテープ心線などの寸法に応じて
設定され、通常は、光ファイバテープ心線などの挿入を
容易にするために、挿入されるものの最大寸法よりも若
干大きく設定されている。
しかし、空間部の幅をこのように設定すると、例え
ば、空間部に複数の単心光ファイバを収納した場合に
は、単心光ファイバが空間部内で自由に動き、光ファイ
バ同士が交差したり、その配置が変わったりする。
また、光ファイバテープ心線を収納した場合にも、空
間内でこれが回転する恐れがある。
このような状況が発生すると、接続用のコネクタを取
付けるときに誤った取付が行われたり、光ファイバの交
差部分や光ファイバテープ心線の回転部分では、外力が
印加されると伝送損失が著しく増加するという問題が生
じる。
このような問題の解決手段としては、例えば、光ファ
イバが収納される空間部の高さを、複数本の単心光ファ
イバの外径の2倍よりも小さく、また、光ファイバテー
プ心線の場合には、その幅よりも小さくするという高さ
規制手段が考えられる。
しかしながら、このような高さ規制手段では、光ファ
イバ同士の交差や、光ファイバテープ心線の回転は防止
できるものの、高さ方向のクリアランスが小さくなる分
だけ圧縮などの外力のために光ファイバの伝送性能が低
下することになる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、光ファイバ同
士の交差や光ファイバテープ心線の回転などの問題がな
く、しかも、伝送性能の低下を招かない新規な構成の平
型光ファイバコードを提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明は、所定間隔をお
いて平行に配置された一対の坑張力線と、この坑張力線
の外周を被覆する中空角形の本体部と、この本体部の中
央に設けた光ファイバが収納される略矩形状の空間部と
を備えた平型光ファイバコードにおいて、一部が前記本
体部に一体化され、この一体化部を除く部分が前記空間
部に突出する繊維束を設けたことを特徴とする。
本発明に使用される繊維束としては、収納される光フ
ァイバの外径、同光ファイバテープ芯線の幅、空間部の
寸法に応じてデニールや本数が決定されるが、適度にか
さ高性があり、緩衝性を有するものが良く、このような
物性を備えているものとして、芳香族ポリアミド繊維,
ポリエテル繊維,などの合成繊維や化学繊維で撚あるい
は交絡部を有する繊維束が推奨される。
また、これらの繊維束に粉体状の吸水性ポリマーを担
持させたもの、あるいは、吸水性繊維で繊維束を構成
し、繊維束自体に吸水性機能を付加しても良い。
《作用》 上記構成の平型光ファイバコードによれば、一部が平
型光ファイバコードの本体部に一体化され、この一体化
部を除く部分が複数の単心光ファイバや複数心の光ファ
イバテープが収納される空間部に突出する繊維束が設け
られているので、外力が加わった場合にも繊維束がズレ
ることがなく、確実に光ファイバの交差や光ファイバテ
ープの回転が防止される。
また、上記繊維束は緩衝層として機能するので、外力
が加わったときの光ファイバや光ファイバテープの伝送
損失の増加を低減できる。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参
照にして詳細に説明する。
第1図および第2図は、本発明にかかる平型光ファイ
バコードの一実施例を示している。
同図に示す平型光ファイバコードは、所定の間隔をお
いて平行に配慮された一対の坑張力線1,1と、この坑張
力線1の外周を被覆する中空角形の本体部2と、本体部
2に一部が一体化された繊維束3とから構成されてい
る。
そして、本体部2の中央には、4心の光ファイバテー
プ4を収納するための空間部5(高さがhで幅がw)が
形成されており、上記繊維束3は本体部2に一体化され
た部分を除く部分がこの空間部5内に突出している。
また、この実施例では、上記坑張力線1は、不飽和ポ
リエステル樹脂を含浸させた補強繊維1aと、この補強繊
維1aの外周を被覆する熱可塑性樹脂からなる被覆層1bと
を備えている。
なお、坑張力線1の構成はこれだけでなく、例えば、
鋼線や撚鋼線などであっても良い。
一方、上記本体部2は、熱可塑性樹脂の押出成形によ
り形成され、このときに坑張力線1および繊維束3を所
定位置に配置して本体部成形用の樹脂が押出され、これ
により平型光ファイバコードが得られる。
第3図は、第1図に示した平型光ファイバコードを得
るための押出機のダイ部を示しており、ダイ部はニップ
ル10とダイリップ11とから構成されている。これらの部
材間に溶融した本体部形成用の樹脂通路12が形成されて
いる。
ニップル10の中心には、中空角型の凸部13が設けられ
ており、この部分で光ファイバテープ4を収納するため
の空間部5を形成する。
凸部13の上下には、一対の挿通孔14,14が穿設されて
おり、この挿通孔14内にそれぞれ坑張力線1が挿入され
る。
また、凸部13の側方には、小径挿通孔15が穿設されて
いて、この挿通孔15には繊維束3が挿入される。
以上のように構成された押出機のダイ部に坑張力線1
と繊維束3とをそれぞれセットし、樹脂通路12から溶融
した樹脂を押出して本体部2を形成し、樹脂を冷却固化
させれば第1図に示した平型光ファイバコードが得られ
るが、この構造では、繊維束3が本体部の樹脂にその一
部埋設されていてアンカー効果によって一体化されてい
るので、外力が加ってもその位置がズレることがない。
従って、光ファイバテープ4の回転が確実に防止され
る。
具体的実施例1 第3図に示したダイを用いて平型光ファイバコードを
実施に製作した。
坑張力線1の補強繊維1aとして芳香族ポリアミド繊維
を用い、被覆層1bは直鎖状低密度ポリエチレンを用い、
直径を1.0mmにした。
繊維束3としては、1420デニールの芳香族ポリアミド
繊維(ケブラー49)を1本使用した。
本体部2には直鎖状低密度ポリエチレンを使用し、そ
の外径を4.1mm×2.0mmに設定した。
空間部5の寸法は、h×wが1.3mm×1.6mmで、繊維束
の突出を0.3mmになるようにした。
以上の構成の平型光ファイバコードに厚みが0.4mmで
幅が1.15mmの4心の光ファイバテープを挿入したとこ
ろ、光ファイバテープは容易に回転しなかった。
また、光ファイバテープを挿入した状態で、圧縮長さ
が50mmの範囲で、圧縮速度を0.5mm/minに設定して、圧
縮の大きさを徐々に増加させながら伝送損失の増加を測
定したところ、伝送損失の増加開始荷重が1400kgで、荷
重が2000kgのときの伝送損失の増加は0.03dBであった。
比較例1 実施例1に対して、繊維束3を除外し、空間部5の寸
法を1.3mm×1.6mmとした以外は同じ条件で平型光ファイ
バコードを作製した。
この構造では実施例1と同じ寸法の光ファイバテープ
を挿入したところ、極めて簡単に回転した。
また、この光ファイバコードについても実施例1と同
じ条件で伝送損失特性を測定したところ、伝送損失増加
開始荷重が1600kgで、荷重が2000kgのときの伝送損失の
増加が0.02dBであった。
比較例2 実施例1に対して、繊維束3を除外し、空間部5の寸
法を1.1mm×1.6mmとした以外は同じ条件で平型光ファイ
バコードを作製した。
この構造では実施例1と同じ寸法の光ファイバテープ
を挿入したところ、光ファイバテープは容易に回転しな
かった。
また、この光ファイバコードについても実施例1と同
じ条件で伝送損失特性を測定したところ、伝送損失増加
開始荷重が1100kgで、荷重が2000kgのときの伝送損失の
増加が0.6dBであった。
第4図は、上記実施例1および比較例1,2の伝送損失
特性をグラフ化したものである。
同図に示す結果から明らかなように、実施例1で得ら
れた光ファイバコードは、4心の光ファイバテープが容
易には回転しない構造であるとともに、比較例1と同等
の伝送損失特性が得られることが確認されてる。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、本発明にかかる平型光
ファイバコードによれば、一部が平型光ファイバコード
ほ本体部に一体化され、この一体化部を除く部分が複数
の単心光ファイバや複数心の光ファイバテープが収納さ
れる空間部に突出する繊維束が設けられているので、外
力が加わった場合にも繊維束がズレることがなく、確実
に光ファイバの交差や光ファイバテープの回転が防止さ
れる。
また、上記繊維束は緩衝層として機能するので、外力
が加わったときの光ファイバや光ファイバテープの伝送
損失の増加を低減できるというか格別の効果が得られ
る。
さらに、光ファイバコード中の光ファイバテープ心線
などを接続その他の目的で露出させる場合、本体部と一
部が一体化している繊維束を上方に引き上げると、本体
部の上部が開口して、挿入されている光ファイバテープ
心線等を容易に露出あるいは引出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる平型光ファイバコードの一実施
例を示す断面図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図
は本発明にかかる平型光ファイバコードの製作に使用さ
れる押出機のダイ部の説明図、第4図は平型光ファイバ
コードの伝送損失特性を示すグラフである。 1……坑張力線 2……本体部 3……繊維束 4……光ファイバテープ 5……空間部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔をおいて平行に配置された一対の
    坑張力線と、この抗張力線の外周を被覆する中空角形の
    本体部と、この本体部の中央に設けら光ファイバが収納
    される略矩形状の空間部とを備えた平型光ファイバコ−
    ドにおいて、一部が前記本体部に一体化され、この一体
    化部を除く部分が前記空間部に突出する繊維束を設けた
    ことを特徴とする平型光ファイバコ−ド。
  2. 【請求項2】上記繊維束は、吸水性を有することを特徴
    とする請求項1に記載の平型光ファイバコード。
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