JPH07306340A - 光ケーブル - Google Patents
光ケーブルInfo
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- JPH07306340A JPH07306340A JP6099752A JP9975294A JPH07306340A JP H07306340 A JPH07306340 A JP H07306340A JP 6099752 A JP6099752 A JP 6099752A JP 9975294 A JP9975294 A JP 9975294A JP H07306340 A JPH07306340 A JP H07306340A
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- optical
- optical cable
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- Pending
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4429—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
- G02B6/44384—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising water blocking or hydrophobic materials
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な防水特性を有し、かつ、光ユニットの
余長制御を精度よく行なうことができる光ケーブルを提
供する。 【構成】 中心抗張力体1の周囲に溝3を有するスペー
サ部材2が所定の間隙をもって螺旋状に撚り合わされて
いる。光ユニット間の間隙には、吸水性膨潤テープ8が
挿入され、その上に、吸水性膨潤テープ5が巻かれ、押
さえ巻き6が巻かれて、外被7が施されている。吸水性
膨潤テープ5は、吸水性膨潤材料を基材の片面または両
面に塗布したものである。光ユニットの溝3内に吸水性
膨潤材料が混入することはなく、伝送損失の増加もな
い。走水特性も従来の構造の光ケーブルに比べて良好で
ある。
余長制御を精度よく行なうことができる光ケーブルを提
供する。 【構成】 中心抗張力体1の周囲に溝3を有するスペー
サ部材2が所定の間隙をもって螺旋状に撚り合わされて
いる。光ユニット間の間隙には、吸水性膨潤テープ8が
挿入され、その上に、吸水性膨潤テープ5が巻かれ、押
さえ巻き6が巻かれて、外被7が施されている。吸水性
膨潤テープ5は、吸水性膨潤材料を基材の片面または両
面に塗布したものである。光ユニットの溝3内に吸水性
膨潤材料が混入することはなく、伝送損失の増加もな
い。走水特性も従来の構造の光ケーブルに比べて良好で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信網を各加入者に
配分する光加入者配線系を構築するのに適した光ケーブ
ルに関するものである。
配分する光加入者配線系を構築するのに適した光ケーブ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の光ケーブルに防水特性を持
たせるためには、略台形ないし矩形の断面形状を持つ長
尺部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペーサ
部材を中心抗張力体の周囲に1層または複数層螺旋状に
撚り合わせ、その溝内に光ファイバテープ心線の積層体
を収納した後、その周囲を吸水テープで螺旋状もしくは
直線状に覆うことが一般的に行なわれている。
たせるためには、略台形ないし矩形の断面形状を持つ長
尺部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペーサ
部材を中心抗張力体の周囲に1層または複数層螺旋状に
撚り合わせ、その溝内に光ファイバテープ心線の積層体
を収納した後、その周囲を吸水テープで螺旋状もしくは
直線状に覆うことが一般的に行なわれている。
【0003】図4は、実開平4−77115号公報に記
載された防水型光ケーブルの断面図である。図中、1は
中心抗張力体、2はスペーサ部材、3は溝、4はテープ
心線積層体、5は吸水性膨潤テープ、6は押さえ巻き、
7は外被、11は吸水性パウダーである。中心抗張力体
1は、複数本の抗張力線の周囲に樹脂被覆が施されたも
のが用いられ、その周囲にスペーサ部材2が螺旋状に撚
り合わされている。スペーサ部材2の表面側には、矩形
断面の溝3が形成され、その中に、テープ心線積層体4
が収納されて、光ユニットが構成されている。この光ユ
ニットの集合体の上に、上述した従来例のように、吸水
性膨潤テープ5が巻かれ、押さえ巻き6が巻かれた上に
外被7が施されている。また、隣り合う光ユニット同士
の隙間に生じる断面がV字形の谷間には、吸水性パウダ
ー11が充填されている。
載された防水型光ケーブルの断面図である。図中、1は
中心抗張力体、2はスペーサ部材、3は溝、4はテープ
心線積層体、5は吸水性膨潤テープ、6は押さえ巻き、
7は外被、11は吸水性パウダーである。中心抗張力体
1は、複数本の抗張力線の周囲に樹脂被覆が施されたも
のが用いられ、その周囲にスペーサ部材2が螺旋状に撚
り合わされている。スペーサ部材2の表面側には、矩形
断面の溝3が形成され、その中に、テープ心線積層体4
が収納されて、光ユニットが構成されている。この光ユ
ニットの集合体の上に、上述した従来例のように、吸水
性膨潤テープ5が巻かれ、押さえ巻き6が巻かれた上に
外被7が施されている。また、隣り合う光ユニット同士
の隙間に生じる断面がV字形の谷間には、吸水性パウダ
ー11が充填されている。
【0004】テープ心線積層体4は、図5に示すよう
に、例えば、8本の光ファイバ12を並べて紫外線硬化
型の樹脂13などにより一体化したものを、積層したも
のである。
に、例えば、8本の光ファイバ12を並べて紫外線硬化
型の樹脂13などにより一体化したものを、積層したも
のである。
【0005】しかしながら、隣り合う光ユニット同士の
隙間に生じるV字形の谷間に吸水性パウダーを入れる方
法では、吸水性膨潤物質を粉体状のまま光ユニット間の
隙間に落とし込む必要があるため、光ユニットの撚り合
わせ時に、吸水性パウダーが光ユニットの溝内に混入し
やすく、それが原因となってテープ心線にマイクロベン
ドが生じ、伝送損失の増加が起こるという問題があっ
た。
隙間に生じるV字形の谷間に吸水性パウダーを入れる方
法では、吸水性膨潤物質を粉体状のまま光ユニット間の
隙間に落とし込む必要があるため、光ユニットの撚り合
わせ時に、吸水性パウダーが光ユニットの溝内に混入し
やすく、それが原因となってテープ心線にマイクロベン
ドが生じ、伝送損失の増加が起こるという問題があっ
た。
【0006】また、光ユニットを中心抗張力体の周囲に
撚り合わせるとき、スペーサ部材の断面形状が厳密に設
計通りでない場合、光ユニットの底面間に隙間が生じる
ことになる。このような場合には、光ユニットの撚り合
わせ工程において、光ユニットの底面が、中心抗張力体
の表面あるいは下層の光ユニットの上を滑り、理想的な
位置からずれることが起こり得る。このようなズレが起
こると、実質的に撚り合わせのピッチが長手方向に変動
することとなり、光ユニットの余長の制御が困難とな
る。
撚り合わせるとき、スペーサ部材の断面形状が厳密に設
計通りでない場合、光ユニットの底面間に隙間が生じる
ことになる。このような場合には、光ユニットの撚り合
わせ工程において、光ユニットの底面が、中心抗張力体
の表面あるいは下層の光ユニットの上を滑り、理想的な
位置からずれることが起こり得る。このようなズレが起
こると、実質的に撚り合わせのピッチが長手方向に変動
することとなり、光ユニットの余長の制御が困難とな
る。
【0007】光ユニットが適正な余長をもって撚り合わ
せられない場合には、光ユニット中に挿入されたテープ
心線の積層体が溝底に押し付けられたり、あるいは、溝
内で蛇行するなどして、マイクロベンドを生じ、伝送損
失の増加の原因となる。
せられない場合には、光ユニット中に挿入されたテープ
心線の積層体が溝底に押し付けられたり、あるいは、溝
内で蛇行するなどして、マイクロベンドを生じ、伝送損
失の増加の原因となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、十分な防水特性を有し、か
つ、光ユニットの余長制御を精度よく行なうことができ
る光ケーブルを提供することを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、十分な防水特性を有し、か
つ、光ユニットの余長制御を精度よく行なうことができ
る光ケーブルを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、略台形ないし矩形の断面形状を持
つ長尺部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペ
ーサ部材の、該溝内に光ファイバテープ心線の積層体を
収納してなる光ユニットを、中心抗張力体の周囲に1層
または複数層螺旋状に撚り合わせてなる光ケーブルにお
いて、隣接する前記光ユニット間の隙間に両面または片
面に吸水性膨潤材料が保持されたテープ状部材が挿入さ
れていることを特徴とするものである。
載の発明においては、略台形ないし矩形の断面形状を持
つ長尺部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペ
ーサ部材の、該溝内に光ファイバテープ心線の積層体を
収納してなる光ユニットを、中心抗張力体の周囲に1層
または複数層螺旋状に撚り合わせてなる光ケーブルにお
いて、隣接する前記光ユニット間の隙間に両面または片
面に吸水性膨潤材料が保持されたテープ状部材が挿入さ
れていることを特徴とするものである。
【0010】光ユニットを中心抗張力体の周囲に複数層
螺旋状に撚り合わせる場合は、各層ごとの撚り合わせ方
向を交互に反対方向とするのがよい。
螺旋状に撚り合わせる場合は、各層ごとの撚り合わせ方
向を交互に反対方向とするのがよい。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の光ケーブルにおいて、隣接する前記光ユニッ
ト間の隙間に挿入されるテープ状部材の基材がスポンジ
状物質によって構成され、かつ、該スポンジ状物質の厚
さが設計上から決まる光ユニット間の隙間より大きいこ
とを特徴とするものである。
1に記載の光ケーブルにおいて、隣接する前記光ユニッ
ト間の隙間に挿入されるテープ状部材の基材がスポンジ
状物質によって構成され、かつ、該スポンジ状物質の厚
さが設計上から決まる光ユニット間の隙間より大きいこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明においては、略台形
ないし矩形の断面形状を持つ長尺部材に長手方向に連続
した溝を形成してなるスペーサ部材の、該溝内に光ファ
イバテープ心線の積層体を収納してなる光ユニットを、
中心抗張力体の周囲に1層または複数層螺旋状に撚り合
わせてなる光ケーブルにおいて、前記光ユニットの側面
に、1本または複数本の溝を形成し、該溝中に吸水性膨
潤材料が接着剤で固定されていることを特徴とするもの
である。
ないし矩形の断面形状を持つ長尺部材に長手方向に連続
した溝を形成してなるスペーサ部材の、該溝内に光ファ
イバテープ心線の積層体を収納してなる光ユニットを、
中心抗張力体の周囲に1層または複数層螺旋状に撚り合
わせてなる光ケーブルにおいて、前記光ユニットの側面
に、1本または複数本の溝を形成し、該溝中に吸水性膨
潤材料が接着剤で固定されていることを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、吸水性膨潤材
料を隣接する光ユニット間に生じる隙間に入れるのに、
吸水性膨潤材料がテープ状部材の上に保持されているた
め、吸水性膨潤材料が光ユニットの溝内に混入すること
がない。また、端末作業時にもテープ状部材を一括して
除去できるため、吸水性膨潤材料が散乱するようなこと
もない。
料を隣接する光ユニット間に生じる隙間に入れるのに、
吸水性膨潤材料がテープ状部材の上に保持されているた
め、吸水性膨潤材料が光ユニットの溝内に混入すること
がない。また、端末作業時にもテープ状部材を一括して
除去できるため、吸水性膨潤材料が散乱するようなこと
もない。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、スペーサ
部材の寸法が厳密に設計通りではない場合でも、隣接す
る光ユニット間の隙間に挿入されたスポンジ状の物質が
緩衝材の役目を果たして隙間を埋め、撚り合わせ工程中
に光ユニットが、中心抗張力体あるいは1層下の光ユニ
ットの上を滑るのを防ぐことができる。
部材の寸法が厳密に設計通りではない場合でも、隣接す
る光ユニット間の隙間に挿入されたスポンジ状の物質が
緩衝材の役目を果たして隙間を埋め、撚り合わせ工程中
に光ユニットが、中心抗張力体あるいは1層下の光ユニ
ットの上を滑るのを防ぐことができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、光ユニッ
トの撚り合わせ工程以前に光ユニットの側面の溝に吸水
性膨潤材を充填固定することができる。
トの撚り合わせ工程以前に光ユニットの側面の溝に吸水
性膨潤材を充填固定することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の光ケーブルの第1の実施例
を説明するための断面図である。図中、1は中心抗張力
体、2はスペーサ部材、3は溝、4はテープ心線積層
体、5は吸水性膨潤テープ、6は押さえ巻き、7は外
被、8は吸水性膨潤テープである。中心抗張力体1は、
複数本の抗張力線の周囲に樹脂被覆が施されたものが用
いられ、その周囲にスペーサ部材2が所定の間隙をもっ
て螺旋状に撚り合わされている。スペーサ部材2の表面
側には、矩形断面の溝3が形成され、その中に、テープ
心線積層体4が収納されて、光ユニットが構成されてい
る。光ユニット間の間隙には、間隙の幅に相当した厚さ
の吸水性膨潤テープ8が挿入され、その上に、吸水性膨
潤テープ5が巻かれ、押さえ巻き6が巻かれて、外被7
が施されている。なお、光ユニット間の隙間は、図で
は、半径方向に対して同じ幅の断面形状であるが、図4
で説明したようなV字形状の断面でもよい。
を説明するための断面図である。図中、1は中心抗張力
体、2はスペーサ部材、3は溝、4はテープ心線積層
体、5は吸水性膨潤テープ、6は押さえ巻き、7は外
被、8は吸水性膨潤テープである。中心抗張力体1は、
複数本の抗張力線の周囲に樹脂被覆が施されたものが用
いられ、その周囲にスペーサ部材2が所定の間隙をもっ
て螺旋状に撚り合わされている。スペーサ部材2の表面
側には、矩形断面の溝3が形成され、その中に、テープ
心線積層体4が収納されて、光ユニットが構成されてい
る。光ユニット間の間隙には、間隙の幅に相当した厚さ
の吸水性膨潤テープ8が挿入され、その上に、吸水性膨
潤テープ5が巻かれ、押さえ巻き6が巻かれて、外被7
が施されている。なお、光ユニット間の隙間は、図で
は、半径方向に対して同じ幅の断面形状であるが、図4
で説明したようなV字形状の断面でもよい。
【0017】吸水性膨潤テープは、吸水性膨潤材料を基
材の片面または両面に塗布したものであり、吸水性膨潤
物質は、吸水して膨潤する物質であり、澱粉、アクリロ
ニトリルグラフト重合体の加水分解物またはこれらの架
橋体、もしくは、アクリルアミド共重合体またはこれら
の架橋体、ポリアクリル酸塩架橋体、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合物架橋体などが用いられる。基材と
しては、紙,布,不織布,合成樹脂などのテープ状部材
が用いられる。
材の片面または両面に塗布したものであり、吸水性膨潤
物質は、吸水して膨潤する物質であり、澱粉、アクリロ
ニトリルグラフト重合体の加水分解物またはこれらの架
橋体、もしくは、アクリルアミド共重合体またはこれら
の架橋体、ポリアクリル酸塩架橋体、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合物架橋体などが用いられる。基材と
しては、紙,布,不織布,合成樹脂などのテープ状部材
が用いられる。
【0018】具体例では、外径15mmの中心抗張力体
の周囲に、高さ4.7mmの光ユニットを8ユニット、
1層にして撚り合わせた。スペーサ部材は、熱可塑性樹
脂で形成されている。吸水性膨潤テープは、幅4.6m
mの不織布に、吸水性膨潤材料を塗布したものである
が、吸水性膨潤テープのうち4枚は片面、他の4枚は両
面に吸水性膨潤材料を塗布したものである。すべての吸
水性膨潤テープを同じものとしてもよいことはもちろん
である。吸水性膨潤テープの挿入は、撚り合わせ工程で
行なっており、張力は50gで供給した。
の周囲に、高さ4.7mmの光ユニットを8ユニット、
1層にして撚り合わせた。スペーサ部材は、熱可塑性樹
脂で形成されている。吸水性膨潤テープは、幅4.6m
mの不織布に、吸水性膨潤材料を塗布したものである
が、吸水性膨潤テープのうち4枚は片面、他の4枚は両
面に吸水性膨潤材料を塗布したものである。すべての吸
水性膨潤テープを同じものとしてもよいことはもちろん
である。吸水性膨潤テープの挿入は、撚り合わせ工程で
行なっており、張力は50gで供給した。
【0019】この実施例においては、光ユニットの溝3
内に吸水性膨潤材料が混入することはなく、伝送損失の
増加も認められなかった。走水特性については、光ユニ
ット間の隙間での走水が図4で説明した従来の構造の光
ケーブルに比べて約半分であり、走水特性の向上が確認
された。
内に吸水性膨潤材料が混入することはなく、伝送損失の
増加も認められなかった。走水特性については、光ユニ
ット間の隙間での走水が図4で説明した従来の構造の光
ケーブルに比べて約半分であり、走水特性の向上が確認
された。
【0020】図2は、本発明の光ケーブルの第2の実施
例を説明するための断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。9は吸水性
膨潤材料である。この実施例では、吸水性膨潤材料9が
クッション性を有している点で第1の実施例と相違す
る。すなわち、吸水性膨潤材料9は、クッション性を有
する基材に吸水性膨潤材料を塗布したものである。クッ
ション性を有する基材としては、発泡させたプラスチッ
クやエラストマあるいは不織布等の内部に空間を有する
繊維物質などが用いられる。
例を説明するための断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。9は吸水性
膨潤材料である。この実施例では、吸水性膨潤材料9が
クッション性を有している点で第1の実施例と相違す
る。すなわち、吸水性膨潤材料9は、クッション性を有
する基材に吸水性膨潤材料を塗布したものである。クッ
ション性を有する基材としては、発泡させたプラスチッ
クやエラストマあるいは不織布等の内部に空間を有する
繊維物質などが用いられる。
【0021】この実施例においても、伝送損失の増加は
認められず、走水特性も第1の実施例と同様に、光ユニ
ット間の隙間での走水は、図4で説明した従来の構造の
光ケーブルに比べて約半分であり、走水特性の向上が確
認された。また、撚り合わせ中の光ユニットの横滑り
は、従来技術に比べて著しく減少しており、全長にわた
って安定した撚り合わせが可能となることが確認され
た。
認められず、走水特性も第1の実施例と同様に、光ユニ
ット間の隙間での走水は、図4で説明した従来の構造の
光ケーブルに比べて約半分であり、走水特性の向上が確
認された。また、撚り合わせ中の光ユニットの横滑り
は、従来技術に比べて著しく減少しており、全長にわた
って安定した撚り合わせが可能となることが確認され
た。
【0022】図3は、本発明の光ケーブルの第3の実施
例を説明するための断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。10は吸水
性膨潤材料である。この実施例では、スペーサ部材2の
側面にあらかじめ溝を設け、その溝内に吸水性膨潤材料
10を充填した。側面の溝への吸水性膨潤材料の充填
は、撚り合わせ設備とは別の設備に充填装置を設けて、
撚り合わせ工程の前に別工程として行なっており、接着
剤を同時に充填して撚り合わせ中に吸水性膨潤材料が脱
落することがないようにした。そして、スペーサ部材2
に吸水性膨潤材料を充填した直後に、スペーサ部材2の
溝3内に混入した吸水性膨潤材料を除去するために、溝
3内をエアで清掃した。
例を説明するための断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。10は吸水
性膨潤材料である。この実施例では、スペーサ部材2の
側面にあらかじめ溝を設け、その溝内に吸水性膨潤材料
10を充填した。側面の溝への吸水性膨潤材料の充填
は、撚り合わせ設備とは別の設備に充填装置を設けて、
撚り合わせ工程の前に別工程として行なっており、接着
剤を同時に充填して撚り合わせ中に吸水性膨潤材料が脱
落することがないようにした。そして、スペーサ部材2
に吸水性膨潤材料を充填した直後に、スペーサ部材2の
溝3内に混入した吸水性膨潤材料を除去するために、溝
3内をエアで清掃した。
【0023】なお、吸水性膨潤材料を充填する溝は、1
本に限られるものではなく、複数本の溝を形成し、それ
ぞれの溝中に吸水性膨潤材料を充填してもよい。また、
第1および第2の実施例で説明した基材は、必ずしも必
要ではない。溝中に吸水性膨潤材料が充填されれば十分
である。
本に限られるものではなく、複数本の溝を形成し、それ
ぞれの溝中に吸水性膨潤材料を充填してもよい。また、
第1および第2の実施例で説明した基材は、必ずしも必
要ではない。溝中に吸水性膨潤材料が充填されれば十分
である。
【0024】この実施例においても、光ユニットの溝内
に吸水性膨潤材料の混入はなく、伝送損失の増加も認め
られなかった。走水特性は、光ユニット間の隙間での走
水は図1に示した従来の構造の光ケーブルに比べて約半
分であり、走水特性の向上が確認された。
に吸水性膨潤材料の混入はなく、伝送損失の増加も認め
られなかった。走水特性は、光ユニット間の隙間での走
水は図1に示した従来の構造の光ケーブルに比べて約半
分であり、走水特性の向上が確認された。
【0025】なお、上述した実施例では、光ユニットが
1層だけ設けられた場合を説明したが、複数層設けられ
てもよい。複数層設ける場合には、各層間に吸水性膨潤
テープを配置するのがよい。
1層だけ設けられた場合を説明したが、複数層設けられ
てもよい。複数層設ける場合には、各層間に吸水性膨潤
テープを配置するのがよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光ケーブル外被の損傷部から水が侵入して
も、水が遠くまで到達することがなく、湿度による光フ
ァイバ強度の劣化や、損失増を最小限に抑えることがで
き、信頼性に優れた光ケーブルを提供できるという効果
がある。
によれば、光ケーブル外被の損傷部から水が侵入して
も、水が遠くまで到達することがなく、湿度による光フ
ァイバ強度の劣化や、損失増を最小限に抑えることがで
き、信頼性に優れた光ケーブルを提供できるという効果
がある。
【0027】さらに、請求項1に記載の発明によれば、
撚り合わせ工程で粉体の吸水性膨潤材を扱う必要がない
ために、光ユニットの溝内に粉体が混入することがな
く、ロス増を防ぐことができる。また、端末作業時に吸
水性膨潤物質をテープごと一括して除去することができ
るため、清掃が簡便になり、作業性の低下につながらな
いという効果がある。
撚り合わせ工程で粉体の吸水性膨潤材を扱う必要がない
ために、光ユニットの溝内に粉体が混入することがな
く、ロス増を防ぐことができる。また、端末作業時に吸
水性膨潤物質をテープごと一括して除去することができ
るため、清掃が簡便になり、作業性の低下につながらな
いという効果がある。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加えて、撚り合わせ工程中に光ユニットがずれないた
めに、撚り合わせピッチが長手方向で変動することがな
く、スペーサ部材の寸法が厳密に設計どおりでない場合
でも全長にわたって安定した余長制御が実現できるとい
う効果がある。
に加えて、撚り合わせ工程中に光ユニットがずれないた
めに、撚り合わせピッチが長手方向で変動することがな
く、スペーサ部材の寸法が厳密に設計どおりでない場合
でも全長にわたって安定した余長制御が実現できるとい
う効果がある。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、吸水性膨
潤材の充填を撚り合わせ工程以前に別工程として行なえ
るため、撚り合わせ用の設備を改良することなく走水特
性の良好な光ケーブルを実現できるという効果がある。
潤材の充填を撚り合わせ工程以前に別工程として行なえ
るため、撚り合わせ用の設備を改良することなく走水特
性の良好な光ケーブルを実現できるという効果がある。
【図1】本発明の光ケーブルの第1の実施例を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図2】本発明の光ケーブルの第2の実施例を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図3】本発明の光ケーブルの第3の実施例を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図4】従来の防水型光ケーブルの一例の断面図であ
る。
る。
【図5】テープ心線積層体の一例の断面図である。
1…中心抗張力体、2…スペーサ部材、3…溝、4…テ
ープ心線積層体、5…吸水性膨潤テープ、6…押さえ巻
き、7…外被、8…吸水性膨潤テープ、9,10…吸水
性膨潤材料。
ープ心線積層体、5…吸水性膨潤テープ、6…押さえ巻
き、7…外被、8…吸水性膨潤テープ、9,10…吸水
性膨潤材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桂島 渉 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 冨田 茂 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 略台形ないし矩形の断面形状を持つ長尺
部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペーサ部
材の、該溝内に光ファイバテープ心線の積層体を収納し
てなる光ユニットを、中心抗張力体の周囲に1層または
複数層螺旋状に撚り合わせてなる光ケーブルにおいて、
隣接する前記光ユニット間の隙間に両面または片面に吸
水性膨潤材料が保持されたテープ状部材が挿入されてい
ることを特徴とする光ケーブル。 - 【請求項2】 隣接する前記光ユニット間の隙間に挿入
されるテープ状部材の基材がスポンジ状物質によって構
成され、かつ、該スポンジ状物質の厚さが設計上から決
まる光ユニット間の隙間より大きいことを特徴とする請
求項1に記載の光ケーブル。 - 【請求項3】 略台形ないし矩形の断面形状を持つ長尺
部材に長手方向に連続した溝を形成してなるスペーサ部
材の、該溝内に光ファイバテープ心線の積層体を収納し
てなる光ユニットを、中心抗張力体の周囲に1層または
複数層螺旋状に撚り合わせてなる光ケーブルにおいて、
前記光ユニットの側面に、1本または複数本の溝を形成
し、該溝中に吸水性膨潤材料が接着剤で固定されている
ことを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6099752A JPH07306340A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6099752A JPH07306340A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 光ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07306340A true JPH07306340A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14255728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6099752A Pending JPH07306340A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07306340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113985545A (zh) * | 2021-09-30 | 2022-01-28 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 半干式光纤带光缆 |
CN113985546A (zh) * | 2021-10-09 | 2022-01-28 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 耐水光缆 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP6099752A patent/JPH07306340A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113985545A (zh) * | 2021-09-30 | 2022-01-28 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 半干式光纤带光缆 |
CN113985545B (zh) * | 2021-09-30 | 2023-09-15 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 半干式光纤带光缆 |
CN113985546A (zh) * | 2021-10-09 | 2022-01-28 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 耐水光缆 |
CN113985546B (zh) * | 2021-10-09 | 2023-09-15 | 富通集团(嘉善)通信技术有限公司 | 耐水光缆 |
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