JP3017974B2 - 光ファイバコード - Google Patents

光ファイバコード

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JP3017974B2
JP3017974B2 JP10237381A JP23738198A JP3017974B2 JP 3017974 B2 JP3017974 B2 JP 3017974B2 JP 10237381 A JP10237381 A JP 10237381A JP 23738198 A JP23738198 A JP 23738198A JP 3017974 B2 JP3017974 B2 JP 3017974B2
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知行 横川
義行 末次
一 武本
正男 立蔵
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電話局内の
光配線等に用いられる、高剛性かつ細径な光ファイバコ
ードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】加入者の変化に伴い、局内の配線形態も
高密度化する必要に迫られている。そこで、これまで使
用してきた外径2mmφの光ファイバコード(以下、太
径光コードと略す)を、外径が約半分の1.2mmφ以
下まで一気に細くする開発が進められている。
【0003】通常、光ファイバコードでは、耐張力特性
を満足させるための抗張力繊維で光ファイバ心線を包縛
する必要がある。外被材料として例えば塩化ビニール
(PVC)を用いて細径の光ファイバコードを実現させ
る場合、1996年電子情報通信学会総合大会予稿集,
中西ほか,B−1088「細径局内光コード」,p.5
20において、端末へのコネクタ取付性から、外被と光
ファイバ心線の間の空間に抗張力繊維が占める占積率
(以下、これを充填率と呼ぶ)を60%以下とするのが
望ましいと報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】細径の光ファイバコー
ドに要求される特性としては、上述のコネクタ取付性の
他にも、重要なものとして曲げ剛性や低温における光伝
送損失特性(以下、低温特性と呼ぶ)等がある。細径の
光ファイバコードにおいても、配線時の取り扱い性を考
慮し、従来の太径光コードと同等以上の曲げ剛性を有
し、かつ、適度な可撓性を有することが望ましい。光フ
ァイバコードを細径化しつつ、曲げ剛性を従来の太径光
コードと同等に保つには、従来の外被材料であるPVC
(ヤング率6〜20kg/mm2 )のような低ヤング率
の材料ではなく、適切な高ヤング率の材料を選択する必
要がある。
【0005】一方、低温特性を良好とするには、低温時
に光ファイバ心線に曲げを発生させないことが必要であ
る。上述のようにコネクタ取付性を向上させるために抗
張力繊維の充填率を減らしてしまうと、光ファイバ心線
が蛇行可能なクリアランスが大きくなる。そのため、プ
ラスチック外被が低温で収縮した場合、光ファイバ心線
に曲げが発生してしまい、結果として低温特性が悪くな
るという問題があった。また、一般的にヤング率が小さ
い外被材料ほど、低温収縮力が小さいために低温特性は
向上することが知られている。しかし、上述のように外
被のヤング率を低減しただけでは曲げ剛性の低下につな
がるという問題もあった。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、コネクタ取付性、曲げ剛性、低温特性をすべて
満足する細径の光ファイバコードを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、中心に光ファイバ心線、その周囲に抗張力繊維、そ
の外側に外被を施され、前記外被の外径が1.2mm以
下であり、前記光ファイバ心線の外径と、前記光ファイ
バ心線のヤング率と、前記外被の外径,内径と、前記外
被のヤング率と、前記光ファイバ心線と前記外被の間の
空間に占める前記抗張力繊維の充填率と、前記抗張力繊
維のヤング率とが、前記光ファイバコードの曲げ剛性が
2.4kg・mm2 以上7kg・mm2 以下となるよう
に選定された高剛性かつ細径の光ファイバコードであっ
て、前記光ファイバ心線の外径が0.25mm以下かつ
前記外被のヤング率が90kg/mm2 以上150kg
/mm2 以下、または、前記光ファイバ心線の外径が
0.4mm以下かつ前記外被のヤング率が130kg/
mm2 以上150kg/mm2 以下であり、かつ、前記
抗張力繊維の充填率が55%以下であることを特徴とす
るものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、中心に光ファイ
バ心線、その周囲に抗張力繊維、その外側に外被を施さ
れ、前記外被の外径が1.2mm以下であり、前記光フ
ァイバ心線の外径と、前記光ファイバ心線のヤング率
と、前記外被の外径,内径と、前記外被のヤング率と、
前記光ファイバ心線と前記外被の間の空間に占める前記
抗張力繊維の充填率と、前記抗張力繊維のヤング率と
が、前記光ファイバコードの曲げ剛性が2.4kg・m
2 以上7kg・mm2 以下となるように選定された高
剛性かつ細径の光ファイバコードであって、前記光ファ
イバ心線の外径が0.25mm以下かつ前記外被のヤン
グ率が50kg/mm2 以上90kg/mm2 以下、ま
たは、前記光ファイバ心線の外径が0.25mm以上
0.4mm以下かつ前記外被のヤング率が50kg/m
2 以上130kg/mm2 以下であり、かつ、前記抗
張力繊維の充填率が65%以下であることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、中心に光ファイ
バ心線、その周囲に抗張力繊維、その外側に外被を施さ
れ、前記外被の外径が1.2mm以下であり、前記光フ
ァイバ心線の外径と、前記光ファイバ心線のヤング率
と、前記外被の外径,内径と、前記外被のヤング率と、
前記光ファイバ心線と前記外被の間の空間に占める前記
抗張力繊維の充填率と、前記抗張力繊維のヤング率と
が、前記光ファイバコードの曲げ剛性が2.4kg・m
2 以上7kg・mm2 以下となるように選定された高
剛性かつ細径の光ファイバコードであって、前記光ファ
イバ心線の外径が0.5mm以上かつ前記外被のヤング
率が50kg/mm2 以上150kg/mm2 以下、ま
たは、前記光ファイバ心線の外径が0.4mm以上かつ
前記外被のヤング率が50kg/mm2 以上90kg/
mm2 以下、または、前記光ファイバ心線の外径が0.
25mm以上かつ前記外被のヤング率が50kg/mm
2 であり、かつ、前記抗張力繊維の充填率が60%以上
であることを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の光ファイバコードにおいて、
前記外被の材料が、紫外線硬化樹脂、ナイロン、ポリブ
チレン・テレフタレート(PBT)のいずれかであるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバコー
ドの実施の一形態を示す断面図である。図中、1は光フ
ァイバ心線、2は抗張力繊維、3は外被である。本発明
の光ファイバコードは、外形Dが1.2mm以下の細径
の光ファイバコードである。中心に光ファイバ心線1が
あり、その周囲に抗張力繊維2が配置されている。さら
にその外側に外被3が施されている。光ファイバ心線1
としては、従来の太径光コードが0.9mmφ程度であ
ったのに比べ、0.6mmφ程度以下の細いものを用い
ている。外被3としては、後述するように所定のヤング
率を有する例えばプラスチック材料などを用いることが
できる。抗張力繊維2は、光ファイバ心線1と外被3の
間に、後述するように所定の充填率で配置される。抗張
力繊維2としては、具体的には芳香族ポリアミド系の合
成繊維(アラミド繊維)、例えばケブラー(登録商標)
や、ポリパラフェニリン・ベンゾビス・オキサゾール
(PBO)などを用いることができる。
【0013】曲げ剛性は、ヤング率Eと断面二次モーメ
ントIの積EIで表わされる。外径Dの円柱材料の断面
二次モーメントI(円柱)および外径D1 、内径D2
円筒材料の断面二次モーメントI(円筒)はそれぞれ、 I(円柱)=πD4 /64、 I(円筒)=π(D1 4−D2 4)/64 ・・・(1) で表わされる。よって各々の曲げ剛性は次式となる。 EI(円柱)=πED4 /64、 EI(円筒)=πE(D1 4−D2 4)/64 ・・・(2)
【0014】図2は、外被材料のヤング率Eと、細径の
光ファイバコードの曲げ剛性の関係の一例を示すグラフ
である。一例として図1に示す構造の光ファイバコード
において、外径が1.0mmφ、外被の内径が、152
0デニールの抗張力繊維の充填率が100%となる値
(光ファイバ心線が0.25mmφのものを使用した時
は0.46mm、0.6mmφのものを使用した時は
0.63mm)として計算した。すると、それぞれ図2
に示すような外皮のヤング率Eと曲げ剛性との関係が得
られた。図2において、実線のグラフは光ファイバ心線
が0.25mmφの時を示し、破線のグラフは光ファイ
バ心線が0.6mmφの時を示している。
【0015】ここで、従来の太径光コードの一例とし
て、外径2.0mm、光ファイバ心線が0.9mmφ、
抗張力繊維として5500デニールのものを用い、外被
として塩化ビニル(PVC)を0.25mm厚で施した
場合、(2)式より曲げ剛性はEI=2.4kg・mm
2 であった。一般的に光ファイバコードは可撓性を保持
するため、曲げ剛性を7kg・mm2 以下にするよう設
計される。
【0016】このようなことから、細径の光ファイバコ
ードにおいて従来の太径光コードの曲げ剛性(2.4k
g・mm2 )以上を達成するには、図2から外被のヤン
グ率E≧約50kg/mm2 とする必要がある。また、
可撓性を保持するため、曲げ剛性を7kg・mm2 以下
とするには、同じく図2から外被のヤング率E≦約15
0kg/mm2 とする必要があることがわかる。
【0017】図3は、抗張力繊維の充填率と曲げ剛性の
関係の一例を示すグラフである。ここでは、外径1mm
φの細径の光ファイバコードの外被材料として、紫外線
硬化樹脂(硬化後のヤング率E=50kg/mm2 )、
ナイロン(E=90kg/mm2 )およびPBT(E=
130kg/mm2 )を用い、抗張力繊維には1520
デニールのものを用い、光ファイバ心線径は0.25m
mφのものを用いた。図3において、×印は外被材料と
して紫外線硬化樹脂を用いた場合の実測値を示し、○印
は外被材料としてナイロンを用いた場合の実測値を示
し、●は外被材料としてPBTを用いた場合の実測値を
示している。また図3には、それぞれの外被材料を用い
た場合の理論曲線も併せて示してある。
【0018】抗張力繊維の充填率が大きくなると、光フ
ァイバコードの外径が等しい場合はコード内径が小さく
なるため、被覆厚は大きくなる。従って、抗張力繊維の
充填率と曲げ剛性の間には正の相関があり、図3に示す
ようなグラフとなる。図3から、従来の太径光コードの
曲げ剛性(2.4kg・mm2 )以上の曲げ剛性を達成
するには、抗張力繊維の充填率を、外被が紫外線硬化樹
脂の場合は30%以上、ナイロン外被の場合で25%以
上、PBT外被の場合で20%以上とする必要があるこ
とがわかる。同様の結果が0.4mmφ、0.6mmφ
の光ファイバ心線を使用した場合でも確認された。ま
た、これらの外被材料では、抗張力繊維の充填率にかか
わらず、曲げ剛性が7kg・mm2 以下となっており、
可撓性は保持されている。
【0019】図4は、抗張力繊維の充填率と伝送損失と
の関係の一例を示すグラフである。前述したように、低
温時の外被収縮によって、光ファイバ心線は長手方向に
座屈しようとする。このとき、抗張力繊維の充填率を少
なくとも30%以上とすることで光ファイバ心線が座屈
しうるクリアランスを少なくし、曲げロスを発生させな
いようにすることができる。ここでは、5種類の外被材
料を用い、0.25mmφの光ファイバ心線を使用した
光ファイバコードについて、抗張力繊維の充填率を変化
させたときの−10℃での伝送損失の増加を測定した。
伝送損失の増加量は、+20℃での伝送損失を基準と
し、波長は1.55μmとした。外被材料としては、3
種類の紫外線硬化樹脂、PBT、ナイロンの5種類を用
いた。図4中、○印は紫外線硬化樹脂a(硬化後のヤン
グ率E=180kg/mm2 )、×印は紫外線硬化樹脂
b(硬化後のヤング率E=150kg/mm2 )、□印
はPBT(E=130kg/mm2 )、■印はナイロン
(E=90kg/mm2 )、△印は紫外線硬化樹脂c
(硬化後のヤング率E=50kg/mm2 )を示してい
る。
【0020】−10℃における伝送損失の増加の許容量
を0.03dB/kmとすると、上述の図2において得
られたヤング率E≦150kg/mm2 の範囲内におい
ては、抗張力繊維の充填率が30%以上であれば、伝送
損失の増加を許容範囲内に抑えることができることがわ
かる。この結果、硬化後のヤング率E≦150kg/m
2 の紫外線硬化樹脂b,c、ナイロン、PBTのいず
れの材料を外被として用いた場合でも、抗張力繊維の充
填率が30%以上であれば、低温時の伝送損失の増加を
許容範囲内に抑えることができる。同様の結果が0.4
mmφ、0.6mmφの光ファイバ心線を使用した光フ
ァイバコードでも確認された。
【0021】図5は、抗張力繊維の充填率とコネクタ取
付性の関係の一例を示す説明図である。図5では外被材
料として紫外線硬化樹脂(硬化後のヤング率E=50k
g/mm2 )、ナイロン(E=90kg/mm2 )およ
びPBT(E=130kg/mm2 )を用い、それぞれ
0.25mmφ、0.4mmφ、0.5mmφの光ファ
イバ心線を用いた場合において、抗張力繊維の充填率を
変えたそれぞれの光ファイバコードへのコネクタ取付性
を調べた。図5では、それぞれの光ファイバコードへの
コネクタの取付性を3段階で評価し、その結果を○=問
題なし、△=やや困難、×=困難として示した。
【0022】光ファイバ心線の径が0.5mmφの場合
は抗張力繊維の充填率によらず、すべて問題なくコネク
タを取り付けることができた。しかし光ファイバ心線の
径が0.25mmφと0.4mmφの場合は、特にヤン
グ率の大きなナイロン、PBTといった外被材料の場合
に、抗張力繊維の充填率が低くないとコネクタ取付性が
困難となることがわかった。図5から、抗張力繊維の充
填率が55%以下であればいずれの場合でも取付性が良
好であることが確認された。
【0023】また、光ファイバ心線の外径が0.25m
m以下かつ外被のヤング率が50kg/mm2 以上90
kg/mm2 以下、または、光ファイバ心線の外径が
0.25mm以上0.4mm以下かつ外被のヤング率が
50kg/mm2 以上130kg/mm2 以下において
は、光ファイバ心線と外被の間の空間に占める抗張力繊
維の充填率が65%以下であれば、取付性が良好である
ことが確認された。
【0024】図6は、本発明の光ファイバコードにおけ
る外被のヤング率と抗張力繊維の充填率の関係の説明図
である。上述のように、図2から外被のヤング率Eは、
50≦E≦150(kg/mm2 )であるとよいことが
わかった。また、図3および図4から抗張力繊維の充填
率は30%以上であるとよいことがわかった。さらに、
図5から抗張力繊維の充填率は55%以下であるとよい
ことがわかった。これらをまとめると、図6にハッチン
グを施して示すように、外被のヤング率Eは、50≦E
≦150(kg/mm2 )かつ抗張力繊維の充填率が3
0%以上55%以下の範囲において、曲げ剛性、低温特
性、コネクタの取付性のすべての面で良好な光ファイバ
コードを提供することができる。
【0025】図6にハッチングを施して示した良好な特
性が得られる範囲は、光ファイバ心線の外径が0.25
mmφ、0.4mmφ、0.5mmφの場合の実験結果
に共通して良好な範囲である。例えば図5に示したよう
に、光ファイバ心線の外径によってコネクタ取付性が良
好な抗張力繊維の充填率は変化する。例えば光ファイバ
心線の外径が0.25mm以下では、外被材料のヤング
率が90kg/mm2以上の場合には抗張力繊維の充填
率は55%以下としなければならない。また、光ファイ
バ心線の外径が0.4mmでも、外被材料のヤング率が
130kg/mm2 の場合にも、抗張力繊維の充填率は
55%以下としなければならない。
【0026】しかし、例えば光ファイバ心線の外径が
0.5mmφ以上では外被材料のヤング率が50kg/
mm2 以上150kg/mm2 以下であれば抗張力繊維
の充填率は60%以上でもよい。また、光ファイバ心線
の外径が0.4mmφ以上の場合でも、外被材料のヤン
グ率が90kg/mm2 以下では抗張力繊維の充填率が
60〜65%でも良好な光ファイバコードが得られる
し、また光ファイバ心線の外径が0.25mmφ以上と
しても外被材料のヤング率が50kg/mm2 のときに
は、抗張力繊維の充填率を60%以上とすることができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、中心に光ファイバ心線、その
周囲に抗張力繊維、その外側に外被を施され、前記外被
の外径が1.2mm以下であり、前記光ファイバ心線の
外径と、前記光ファイバ心線のヤング率と、前記外被の
外径,内径と、前記外被のヤング率と、前記光ファイバ
心線と前記外被の間の空間に占める前記抗張力繊維の充
填率と、前記抗張力繊維のヤング率とが、前記光ファイ
バコードの曲げ剛性が2.4kg・mm2 以上7kg・
mm2 以下となるように選定された高剛性かつ細径の光
ファイバコードにおいて、光ファイバ心線の外径が0.
25mm以下かつ外被のヤング率が90kg/mm2
上150kg/mm2 以下、または、光ファイバ心線の
外径が0.4mm以下かつ外被のヤング率が130kg
/mm2 以上150kg/mm2 以下であり、かつ、抗
張力繊維の充填率が55%以下であることによって、コ
ネクタ取付性を良好にすることができるとともに、曲げ
剛性、低温特性を良好にできる。
【0028】また、請求項2に記載の発明によれば、中
心に光ファイバ心線、その周囲に抗張力繊維、その外側
に外被を施され、前記外被の外径が1.2mm以下であ
り、前記光ファイバ心線の外径と、前記光ファイバ心線
のヤング率と、前記外被の外径,内径と、前記外被のヤ
ング率と、前記光ファイバ心線と前記外被の間の空間に
占める前記抗張力繊維の充填率と、前記抗張力繊維のヤ
ング率とが、前記光ファイバコードの曲げ剛性が2.4
kg・mm2 以上7kg・mm2 以下となるように選定
された高剛性かつ細径の光ファイバコードにおいて、光
ファイバ心線の外径が0.25mm以下かつ外被のヤン
グ率が50kg/mm2 以上90kg/mm2 以下、ま
たは、光ファイバ心線の外径が0.25mm以上0.4
mm以下かつ外被のヤング率が50kg/mm2 以上1
30kg/mm2 以下であり、かつ、抗張力繊維の充填
率が65%以下であることによって、コネクタ取付性を
良好にすることができるとともに、曲げ剛性、低温特性
を良好にできる。
【0029】また、請求項3に記載の発明によれば、中
心に光ファイバ心線、その周囲に抗張力繊維、その外側
に外被を施され、前記外被の外径が1.2mm以下であ
り、前記光ファイバ心線の外径と、前記光ファイバ心線
のヤング率と、前記外被の外径,内径と、前記外被のヤ
ング率と、前記光ファイバ心線と前記外被の間の空間に
占める前記抗張力繊維の充填率と、前記抗張力繊維のヤ
ング率とが、前記光ファイバコードの曲げ剛性が2.4
kg・mm2 以上7kg・mm2 以下となるように選定
された高剛性かつ細径の光ファイバコードにおいて、光
ファイバ心線の外径が0.5mm以上かつ外被のヤング
率が50kg/mm2 以上150kg/mm2 以下、ま
たは、光ファイバ心線の外径が0.4mm以上かつ外被
のヤング率が50kg/mm2 以上90kg/mm2
下、または、光ファイバ心線の外径が0.25mm以上
かつ外被のヤング率が50kg/mm2 であり、かつ、
光ファイバ心線と外被の間の空間に占める前記抗張力繊
維の充填率が60%以上であることによって、コネクタ
取付性を良好にすることができるとともに、曲げ剛性、
低温特性を良好にできる。
【0030】なお、外被の材料としては、請求項4に記
載のように、例えば、紫外線硬化樹脂、ナイロン、ポリ
ブチレン・テレフタレート(PBT)のいずれかを用い
ることができる。
【0031】
【0032】このように、本発明によれば、外径1.2
mm以下といった細径であっても、良好な曲げ剛性、低
温特性、コネクタ取付性を有した光ファイバコードを提
供することができるという効果がある。今後、加入者の
光化が進む中で、例えば、細径化が必須となっている電
話局内の光配線コードなどに使用すると大変効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバコードの実施の一形態を示
す断面図である。
【図2】外被材料のヤング率Eと、細径の光ファイバコ
ードの曲げ剛性の関係の一例を示すグラフである。
【図3】抗張力繊維の充填率と曲げ剛性の関係の一例を
示すグラフである。
【図4】抗張力繊維の充填率と伝送損失との関係の一例
を示すグラフである。
【図5】抗張力繊維の充填率とコネクタ取付性の関係の
一例を示す説明図である。
【図6】本発明の光ファイバコードにおける外被のヤン
グ率と抗張力繊維の充填率の関係の説明図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ心線、2…抗張力繊維、3…外被。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武本 一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 立蔵 正男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−142454(JP,A) 特開 平9−120023(JP,A) 特開 平10−10380(JP,A) 特開 平11−149020(JP,A) 米国特許5627932(US,A) 中西功他、「B−1088 細径局内光コ ード」、1996年電子情報通信学会総合大 会講演論文集,p.520 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に光ファイバ心線、その周囲に抗張
    力繊維、その外側に外被を施され、前記外被の外径が
    1.2mm以下であり、前記光ファイバ心線の外径と、
    前記光ファイバ心線のヤング率と、前記外被の外径,内
    径と、前記外被のヤング率と、前記光ファイバ心線と前
    記外被の間の空間に占める前記抗張力繊維の充填率と、
    前記抗張力繊維のヤング率とが、前記光ファイバコード
    の曲げ剛性が2.4kg・mm2 以上7kg・mm2
    下となるように選定された高剛性かつ細径の光ファイバ
    コードであって、前記光ファイバ心線の外径が0.25
    mm以下かつ前記外被のヤング率が90kg/mm2
    上150kg/mm2以下、または、前記光ファイバ心
    線の外径が0.4mm以下かつ前記外被のヤング率が1
    30kg/mm2 以上150kg/mm2 以下であり、
    かつ、前記抗張力繊維の充填率が55%以下であること
    を特徴とする光ファイバコード。
  2. 【請求項2】 中心に光ファイバ心線、その周囲に抗張
    力繊維、その外側に外被を施され、前記外被の外径が
    1.2mm以下であり、前記光ファイバ心線の外径と、
    前記光ファイバ心線のヤング率と、前記外被の外径,内
    径と、前記外被のヤング率と、前記光ファイバ心線と前
    記外被の間の空間に占める前記抗張力繊維の充填率と、
    前記抗張力繊維のヤング率とが、前記光ファイバコード
    の曲げ剛性が2.4kg・mm2 以上7kg・mm2
    下となるように選定された高剛性かつ細径の光ファイバ
    コードであって、前記光ファイバ心線の外径が0.25
    mm以下かつ前記外被のヤング率が50kg/mm2
    上90kg/mm2 以下、または、前記光ファイバ心線
    の外径が0.25mm以上0.4mm以下かつ前記外被
    のヤング率が50kg/mm2 以上130kg/mm2
    以下であり、かつ、前記抗張力繊維の充填率が65%以
    下であることを特徴とする光ファイバコード。
  3. 【請求項3】 中心に光ファイバ心線、その周囲に抗張
    力繊維、その外側に外被を施され、前記外被の外径が
    1.2mm以下であり、前記光ファイバ心線の外径と、
    前記光ファイバ心線のヤング率と、前記外被の外径,内
    径と、前記外被のヤング率と、前記光ファイバ心線と前
    記外被の間の空間に占める前記抗張力繊維の充填率と、
    前記抗張力繊維のヤング率とが、前記光ファイバコード
    の曲げ剛性が2.4kg・mm2 以上7kg・mm2
    下となるように選定された高剛性かつ細径の光ファイバ
    コードであって、前記光ファイバ心線の外径が0.5m
    m以上かつ前記外被のヤング率が50kg/mm2 以上
    150kg/mm2 以下、または、前記光ファイバ心線
    の外径が0.4mm以上かつ前記外被のヤング率が50
    kg/mm2 以上90kg/mm2 以下、または、前記
    光ファイバ心線の外径が0.25mm以上かつ前記外被
    のヤング率が50kg/mm2 であり、かつ、前記抗張
    力繊維の充填率が60%以上であることを特徴とする光
    ファイバコード。
  4. 【請求項4】 前記外被の材料が、紫外線硬化樹脂、ナ
    イロン、ポリブチレン・テレフタレート(PBT)のい
    ずれかであることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の光ファイバコード。
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