JP2000321472A - 光ケーブル - Google Patents
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- JP2000321472A JP2000321472A JP11130183A JP13018399A JP2000321472A JP 2000321472 A JP2000321472 A JP 2000321472A JP 11130183 A JP11130183 A JP 11130183A JP 13018399 A JP13018399 A JP 13018399A JP 2000321472 A JP2000321472 A JP 2000321472A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度及び耐水性を有した細径でフレキシビリ
ティな光ケーブルを提供することである。 【解決手段】 金属の可撓管2にプラスチックのシース
5を施した構造において、可撓管2の中空内に空隙4を
有するように複数心数の心線からなる光ファイバ1を配
置する。可撓管2とシース5の間には抗張力体3が具備
される。
ティな光ケーブルを提供することである。 【解決手段】 金属の可撓管2にプラスチックのシース
5を施した構造において、可撓管2の中空内に空隙4を
有するように複数心数の心線からなる光ファイバ1を配
置する。可撓管2とシース5の間には抗張力体3が具備
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル内の配線、機
器のジャンパー等に使用される光ケーブルに関するもの
である。
器のジャンパー等に使用される光ケーブルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の配線等に使用する光ケー
ブルの一例として、図3に断面構造を示した抗張力体3
3に光ファイバ31、緩衝材36および押え巻き37を
集合し、シース35を施した層撚形と呼ばれる構造の光
ケーブルがある。 また、他の一例として図4に断面構
造を示した抗張力体43と光ファイバ41とを平行に配
置し、シース45を施したフラット形と呼ばれる構造の
光ケーブルがある。
ブルの一例として、図3に断面構造を示した抗張力体3
3に光ファイバ31、緩衝材36および押え巻き37を
集合し、シース35を施した層撚形と呼ばれる構造の光
ケーブルがある。 また、他の一例として図4に断面構
造を示した抗張力体43と光ファイバ41とを平行に配
置し、シース45を施したフラット形と呼ばれる構造の
光ケーブルがある。
【0003】さらに他の一例として図5に断面構造を示
した光ファイバ51の周りに緩衝材56を配置してシー
ス55を施した構造の単心コードがある。従来の上述し
た光ケーブルの他に抗張力体、光ファイバ、緩衝材、押
え巻等を基本として組合せシースを施した汎用構造があ
る。
した光ファイバ51の周りに緩衝材56を配置してシー
ス55を施した構造の単心コードがある。従来の上述し
た光ケーブルの他に抗張力体、光ファイバ、緩衝材、押
え巻等を基本として組合せシースを施した汎用構造があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の層撚形光ケーブ
ルをビル内のダクト、ラック、管路等の配線などに使用
した場合、光ファイバは設計構造上抗張力体を中心に配
置されているため実装する光ファイバの心数範囲によ
り、外径が例えば光ファイバが1心から12心までは一
定外径の12mm、13心から36心までは一定外径の
17mmとなり、段階的に変化する。
ルをビル内のダクト、ラック、管路等の配線などに使用
した場合、光ファイバは設計構造上抗張力体を中心に配
置されているため実装する光ファイバの心数範囲によ
り、外径が例えば光ファイバが1心から12心までは一
定外径の12mm、13心から36心までは一定外径の
17mmとなり、段階的に変化する。
【0005】つまり、1心毎増加した分だけの、いわゆ
る心数毎の外径設定は不可能である。そのためフル実装
でない光ケーブルを配線しようとした場合、例えばフル
実装が12心、外径12mmの構造で4心だけ実装の光
ケーブルを使用するとき、同じく外径が12mmとな
り、配線スペースが有効に活用できなくなる。特に管路
配線において多条配線を行なう場合、スペースの制約が
増大する問題がある。
る心数毎の外径設定は不可能である。そのためフル実装
でない光ケーブルを配線しようとした場合、例えばフル
実装が12心、外径12mmの構造で4心だけ実装の光
ケーブルを使用するとき、同じく外径が12mmとな
り、配線スペースが有効に活用できなくなる。特に管路
配線において多条配線を行なう場合、スペースの制約が
増大する問題がある。
【0006】また、光ケーブルを構成する部材が、光フ
ァイバ、鋼線やFRP等の抗張力体、ポリプロピレンヤ
ーン等の緩衝材、プラスチック等の押え巻、およびプラ
スチックのシースと多くの部材で構成されるため外径が
太くなるという問題がある。
ァイバ、鋼線やFRP等の抗張力体、ポリプロピレンヤ
ーン等の緩衝材、プラスチック等の押え巻、およびプラ
スチックのシースと多くの部材で構成されるため外径が
太くなるという問題がある。
【0007】さらに構成部材の大半がプラスチックのた
め、外圧に対し強固な特性を有していないという問題が
ある。
め、外圧に対し強固な特性を有していないという問題が
ある。
【0008】また、従来のフラット形をビル内のフロア
などに配線する場合、曲がり配線において断面が丸い光
ケーブルに比し、曲げ半径が大きくなること、光ケーブ
ルが起き上がること等、フレキシビリティに欠ける他、
同様に外圧に対し強固な特性を有していないという問題
がある。
などに配線する場合、曲がり配線において断面が丸い光
ケーブルに比し、曲げ半径が大きくなること、光ケーブ
ルが起き上がること等、フレキシビリティに欠ける他、
同様に外圧に対し強固な特性を有していないという問題
がある。
【0009】従来の単心コードを機器のジャンパーなど
に使用する場合外径が2mm〜3mmと細く、フレキシ
ビリティを重視しているため座屈し易く、且つ強固な特
性を有していないという問題がある。
に使用する場合外径が2mm〜3mmと細く、フレキシ
ビリティを重視しているため座屈し易く、且つ強固な特
性を有していないという問題がある。
【0010】本発明の目的は、強度及び耐水性を有した
細径でフレキシビリティな光ケーブルを提供することに
ある。
細径でフレキシビリティな光ケーブルを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属の
可撓管にプラスチックのシースを施した光ケーブルにお
いて、前記可撓管の中空内に、空隙を有するように所定
心数の心線からなる光ファイバを配置した構造を備えて
いることを特徴とする光ケーブルが得られる。
可撓管にプラスチックのシースを施した光ケーブルにお
いて、前記可撓管の中空内に、空隙を有するように所定
心数の心線からなる光ファイバを配置した構造を備えて
いることを特徴とする光ケーブルが得られる。
【0012】さらに、本発明によれば、前記可撓管が金
属テープからなることを特徴とする光ケーブルが得られ
る。
属テープからなることを特徴とする光ケーブルが得られ
る。
【0013】さらに、本発明によれば、前記金属テープ
の素材がステンレス材であることを特徴とする光ケーブ
ルが得られる。
の素材がステンレス材であることを特徴とする光ケーブ
ルが得られる。
【0014】さらに、本発明によれば、前記複数心は、
射出成形機にて前記シースを加工する際、射出口の手前
にて撚り合せた形で前記可撓管の中空内に実装されるこ
とを特徴とする光ケーブルが得られる。
射出成形機にて前記シースを加工する際、射出口の手前
にて撚り合せた形で前記可撓管の中空内に実装されるこ
とを特徴とする光ケーブルが得られる。
【0015】さらに、本発明によれば、前記シースは、
ビニル又はポリエチレンを成分とするプラスチック材料
であることを特徴とする光ケーブルが得られる。
ビニル又はポリエチレンを成分とするプラスチック材料
であることを特徴とする光ケーブルが得られる。
【0016】さらに、本発明によれば、前記可撓管と前
記シースの間に抗張力体を具備した構造を特徴とする光
ケーブルが得られる。
記シースの間に抗張力体を具備した構造を特徴とする光
ケーブルが得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記抗張力体が
抗張力繊維であることを特徴とする光ケーブルが得られ
る。
抗張力繊維であることを特徴とする光ケーブルが得られ
る。
【0018】さらに、本発明によれば、前記抗張力繊維
としてアラミドヤーンを用いた前記抗張力体が前記可撓
管の外周に撚り合せて配置されることを特徴とする光ケ
ーブルが得られる。
としてアラミドヤーンを用いた前記抗張力体が前記可撓
管の外周に撚り合せて配置されることを特徴とする光ケ
ーブルが得られる。
【0019】さらに、本発明によれば、前記抗張力体は
鋼線であることを特徴とする光ケーブルが得られる。
鋼線であることを特徴とする光ケーブルが得られる。
【0020】さらに、本発明によれば、前記抗張力体は
FRPであることを特徴とする光ケーブルが得られる。
FRPであることを特徴とする光ケーブルが得られる。
【0021】さらに、本発明によれば、前記抗張力体の
周囲には止水材が形成されていることを特徴とする光ケ
ーブルが得られる。
周囲には止水材が形成されていることを特徴とする光ケ
ーブルが得られる。
【0022】さらに、本発明によれば、前記止水材の前
記抗張力体への付加は、前記抗張力体に予め吸水材を含
浸させることによってなされていることをことを特徴と
する光ケーブルが得られる。
記抗張力体への付加は、前記抗張力体に予め吸水材を含
浸させることによってなされていることをことを特徴と
する光ケーブルが得られる。
【0023】さらに、本発明によれば、前記止水材の前
記抗張力体への付加は、前記抗張力体の撚り合わせ時に
ジェリーを塗布することによってなされていることを特
徴とする光ケーブルが得られる。
記抗張力体への付加は、前記抗張力体の撚り合わせ時に
ジェリーを塗布することによってなされていることを特
徴とする光ケーブルが得られる。
【0024】さらに、本発明によれば、前記吸水材はア
ラミド吸水ヤーンであることを特徴とする光ケーブルが
得られる。
ラミド吸水ヤーンであることを特徴とする光ケーブルが
得られる。
【0025】
【作用】本発明である金属の可撓管の中空内に光ファイ
バを所要心数配置した光ケーブルにおいては、光ファイ
バの心数ごとに応じた可撓管サイズが選択可能で、且
つ、光ファイバを取り巻く部材が可撓管およびプラスチ
ックのシースで構成されることにより、細径化が図られ
る。
バを所要心数配置した光ケーブルにおいては、光ファイ
バの心数ごとに応じた可撓管サイズが選択可能で、且
つ、光ファイバを取り巻く部材が可撓管およびプラスチ
ックのシースで構成されることにより、細径化が図られ
る。
【0026】また、光ファイバを金属の可撓管の中空内
に配置したことにより、可撓管本来の特性であるフレキ
シビリティと座屈し難い特性を損なうことなく、自由な
配線性を可能としている。しかも、光ファイバを金属の
可撓管の中空内に配置した構造により、外圧が加わった
としても、光ファイバ自体には影響がなく、十分な保護
機能を有している。
に配置したことにより、可撓管本来の特性であるフレキ
シビリティと座屈し難い特性を損なうことなく、自由な
配線性を可能としている。しかも、光ファイバを金属の
可撓管の中空内に配置した構造により、外圧が加わった
としても、光ファイバ自体には影響がなく、十分な保護
機能を有している。
【0027】さらに、光ファイバを金属の可撓管の中空
内に配置した構造において、過大な外圧が加わった場合
でも、中空内に十分な空隙を有することで光ファイバに
対する保護機能をより高めるのに好適である。
内に配置した構造において、過大な外圧が加わった場合
でも、中空内に十分な空隙を有することで光ファイバに
対する保護機能をより高めるのに好適である。
【0028】可撓管とシースとの間に配置した抗張力体
においては、可撓管より破断伸度が小さい抗張力体を用
い、狙いとする光ケーブルの許容張力を設定し、それに
見合う量(張力)の抗張力体を配置することで、許容張
力以内の張力を抗張力体により支える結果、光ファイバ
に張力が加わらなくなり、光ファイバの特性を劣化させ
ない配線を可能としている。
においては、可撓管より破断伸度が小さい抗張力体を用
い、狙いとする光ケーブルの許容張力を設定し、それに
見合う量(張力)の抗張力体を配置することで、許容張
力以内の張力を抗張力体により支える結果、光ファイバ
に張力が加わらなくなり、光ファイバの特性を劣化させ
ない配線を可能としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光ケーブルの
一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の光ケーブルの一実施の形態を示す図であ
り、1は光ファイバ、2は可撓管、3は抗張力体、4は
空隙、5はシースを示す。本実施の形態に係る光ケーブ
ルは、可撓管2にシース5が施され、可撓管2の中空内
に、空隙を有するように所定心数の心線からなる光ファ
イバ1が配置されて構成されている。可撓管2は、中空
を保持することにより光ファイバ1が外圧により損傷さ
れることから保護する機能を有する。更に、空隙4によ
り光ファイバ1は可撓管内を自由に動くことが出来るた
め、可撓管2に過大に外圧が加わっても、光ファイバ1
に加わる外圧は緩和することができる。しかも、光ファ
イバ1の所要心数に応じ、かつ、空隙4を考慮した適切
な可撓管2の外径設定が可能であり、細径化を図ること
ができる。
一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の光ケーブルの一実施の形態を示す図であ
り、1は光ファイバ、2は可撓管、3は抗張力体、4は
空隙、5はシースを示す。本実施の形態に係る光ケーブ
ルは、可撓管2にシース5が施され、可撓管2の中空内
に、空隙を有するように所定心数の心線からなる光ファ
イバ1が配置されて構成されている。可撓管2は、中空
を保持することにより光ファイバ1が外圧により損傷さ
れることから保護する機能を有する。更に、空隙4によ
り光ファイバ1は可撓管内を自由に動くことが出来るた
め、可撓管2に過大に外圧が加わっても、光ファイバ1
に加わる外圧は緩和することができる。しかも、光ファ
イバ1の所要心数に応じ、かつ、空隙4を考慮した適切
な可撓管2の外径設定が可能であり、細径化を図ること
ができる。
【0030】ここで、光ファイバ1は単心線、テープ心
線、又はユニット化した心線を必要心数入れればよく、
その形状、形態は特に図1の実施例に例示した形状、形
態に限定さるものではない。又、可撓管2は金属テープ
であり、シース5はビニル又はポリエチレンを成分とす
るプラスチック材料である。
線、又はユニット化した心線を必要心数入れればよく、
その形状、形態は特に図1の実施例に例示した形状、形
態に限定さるものではない。又、可撓管2は金属テープ
であり、シース5はビニル又はポリエチレンを成分とす
るプラスチック材料である。
【0031】可撓管2は金属テープをS形がい装機にを
用いて、容易に製造でき、よりフレキシビリティを向上
させるため、セミロックタイプを用いることが好まし
い。前記金属テープにおいては、耐腐食性に優れるステ
ンレス材がよい。尚、可撓管2への光ファイバ1の実装
は、可撓管2の製造時或いは、製造時後のどちらでも容
易に実施できる。
用いて、容易に製造でき、よりフレキシビリティを向上
させるため、セミロックタイプを用いることが好まし
い。前記金属テープにおいては、耐腐食性に優れるステ
ンレス材がよい。尚、可撓管2への光ファイバ1の実装
は、可撓管2の製造時或いは、製造時後のどちらでも容
易に実施できる。
【0032】可撓管2の外周には抗張力体3が配置され
る。抗張力体3は、可撓管2に許容範囲以上の張力が加
わらないようにする機能を有する。シース5は、光ケー
ブルの態様保持及び軽微な外圧から構成物全体を保護す
る機能を有する。
る。抗張力体3は、可撓管2に許容範囲以上の張力が加
わらないようにする機能を有する。シース5は、光ケー
ブルの態様保持及び軽微な外圧から構成物全体を保護す
る機能を有する。
【0033】ここで、可撓管2は金属テープとS形がい
装機を用いて容易に製造できる。S形がい装機には、よ
りフレキシビリティを向上させるため、セミロックタイ
プを用いることが好ましく、金属テープにおいては、耐
腐食性に優れるステンレス材がよい。可撓管2への光フ
ァイバ1の実装は、可撓管2の製造時或いは、後入れど
ちらでも容易に実施できる。
装機を用いて容易に製造できる。S形がい装機には、よ
りフレキシビリティを向上させるため、セミロックタイ
プを用いることが好ましく、金属テープにおいては、耐
腐食性に優れるステンレス材がよい。可撓管2への光フ
ァイバ1の実装は、可撓管2の製造時或いは、後入れど
ちらでも容易に実施できる。
【0034】尚、可撓管2に光ファイバ1を複数心実装
する場合には、光ファイバ1の特性を劣化させないため
にも、バラバラにせず撚り合せた形での実装が好まし
い。可撓管2とシース5との間に配置する抗張力体3
は、鋼線でもFRPでも効果があるが、可撓管2の伸度
よりも小さいことを条件とすると、また、可撓管2本来
のフレキシビリティを損なわないことが、本来の態様で
あることから、抗張力繊維に例えばアラミドヤーン等を
用い、可撓管2の外周に撚り合せて配置することが好適
である。一般的な集合機でも撚り合せは可能であるが、
射出成形機にてシース5を加工する際、射出口の手前に
て、可撓管2に撚り合せる方法が効率的である。
する場合には、光ファイバ1の特性を劣化させないため
にも、バラバラにせず撚り合せた形での実装が好まし
い。可撓管2とシース5との間に配置する抗張力体3
は、鋼線でもFRPでも効果があるが、可撓管2の伸度
よりも小さいことを条件とすると、また、可撓管2本来
のフレキシビリティを損なわないことが、本来の態様で
あることから、抗張力繊維に例えばアラミドヤーン等を
用い、可撓管2の外周に撚り合せて配置することが好適
である。一般的な集合機でも撚り合せは可能であるが、
射出成形機にてシース5を加工する際、射出口の手前に
て、可撓管2に撚り合せる方法が効率的である。
【0035】次に、本実施の形態に係る光ケーブルの各
構成部分の機能及び作用について、図を参照して説明す
る。図1の光ケーブルに外圧が加わった場合は、まずシ
ース5にその力が伝わる。シース5で吸収仕切れなかっ
た力については可撓管2に達する。ここで、可撓管2
は、金属テープで出来ているため、外圧を十分吸収する
ことができる。さらに、空隙4を設けることで、可撓管
に過大な外圧が加わっても光ファイバ1が空隙4へ移動
することで、外圧を交わすことが可能になる。
構成部分の機能及び作用について、図を参照して説明す
る。図1の光ケーブルに外圧が加わった場合は、まずシ
ース5にその力が伝わる。シース5で吸収仕切れなかっ
た力については可撓管2に達する。ここで、可撓管2
は、金属テープで出来ているため、外圧を十分吸収する
ことができる。さらに、空隙4を設けることで、可撓管
に過大な外圧が加わっても光ファイバ1が空隙4へ移動
することで、外圧を交わすことが可能になる。
【0036】また、抗張力体3は、光ケーブルを曲げた
場合などに発生する光ケーブルへの張力を抑制する。張
力の小さい緩やかな曲げ動作に対しては、抗張力体3の
抵抗がないため可撓管2は光ファイバ1に外圧を加える
ことなく変形する。これに対して、張力の大きい急激な
曲げ動作に対しては、抗張力体の抵抗により可撓管の変
形が制限される結果、光ファイバ1が張力から保護され
る。
場合などに発生する光ケーブルへの張力を抑制する。張
力の小さい緩やかな曲げ動作に対しては、抗張力体3の
抵抗がないため可撓管2は光ファイバ1に外圧を加える
ことなく変形する。これに対して、張力の大きい急激な
曲げ動作に対しては、抗張力体の抵抗により可撓管の変
形が制限される結果、光ファイバ1が張力から保護され
る。
【0037】次に、本発明に係る光ケーブルの他の実施
の形態について図面を参照して詳細に説明する。図2に
示すように、抗張力体23の表面には止水機能を有する
止水材28が付加されている。止水材28は、抗張力体
23に、例えばアラミド吸水ヤーン等の吸水材を予め含
浸させることにより付加させる。若しくは抗張力体23
の撚り合わせ時にジェリーを塗布することにより、止水
材28を抗張力体23に付加させる。これにより抗張力
体23の許容張力値を維持したままで、可撓管内への水
の侵入を防ぐことができる。これにより、シース25に
傷が入り、そこから水が侵入しても、可撓管22内の止
水性は保持される。
の形態について図面を参照して詳細に説明する。図2に
示すように、抗張力体23の表面には止水機能を有する
止水材28が付加されている。止水材28は、抗張力体
23に、例えばアラミド吸水ヤーン等の吸水材を予め含
浸させることにより付加させる。若しくは抗張力体23
の撚り合わせ時にジェリーを塗布することにより、止水
材28を抗張力体23に付加させる。これにより抗張力
体23の許容張力値を維持したままで、可撓管内への水
の侵入を防ぐことができる。これにより、シース25に
傷が入り、そこから水が侵入しても、可撓管22内の止
水性は保持される。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、所定数の心線にあった
径の金属の可撓管内に光ファイバが収納されているた
め、細径で強度な光ケーブルを提供できる。
径の金属の可撓管内に光ファイバが収納されているた
め、細径で強度な光ケーブルを提供できる。
【0039】又、本発明によれば、可撓管の周囲に抗張
力体を配置した構造のため、フレキシビリティに富み、
かつ光ファイバに張力がかからない光ケーブルを提供で
きる。
力体を配置した構造のため、フレキシビリティに富み、
かつ光ファイバに張力がかからない光ケーブルを提供で
きる。
【0040】又、本発明によれば、フレキシビリティで
抗張力があり、かつ止水構造を有しているため、建て屋
内外の配線環境に制限されない光ケーブルを提供でき
る。
抗張力があり、かつ止水構造を有しているため、建て屋
内外の配線環境に制限されない光ケーブルを提供でき
る。
【図1】本発明の光ケーブルの構造の一実施の形態を示
した断面図である。
した断面図である。
【図2】本発明の光ケーブルの構造の他の実施の形態を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図3】従来の層撚形光ケーブルの構造を示した断面図
である。
である。
【図4】従来のフラット形光ケーブルの構造を示した断
面図である。
面図である。
【図5】従来の単心コードの構造を示した断面図であ
る。
る。
1,21,31,41,51 光ファイバ 2,22 可撓管 3,23,33 抗張力体 4,24 空隙 5,25,35,45,55 シース 28 止水材 36,56 緩衝材 37 押さえ巻き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤羽 勝範 東京都港区三田一丁目4番28号 日本電気 フィールドサービス株式会社内 (72)発明者 稲葉 克彦 東京都港区三田一丁目4番28号 日本電気 フィールドサービス株式会社内 (72)発明者 富樫 豊 東京都港区三田一丁目4番28号 日本電気 フィールドサービス株式会社内 (72)発明者 尾形 広二 宮城県仙台市太白区郡山一丁目2番1号 北日本電線株式会社内 Fターム(参考) 2H001 DD07 DD35 KK06 KK08 KK17
Claims (14)
- 【請求項1】 金属の可撓管にプラスチックのシースを
施した光ケーブルにおいて、前記可撓管の中空内に、空
隙を有するように所定心数の心線からなる光ファイバを
配置した構造を備えていることを特徴とする光ケーブ
ル。 - 【請求項2】 前記可撓管が金属テープからなることを
特徴とする請求項1記載の光ケーブル。 - 【請求項3】 前記金属テープの素材がステンレス材で
あることを特徴とする請求項2記載の光ケーブル。 - 【請求項4】 前記複数心は、射出成形機にて前記シー
スを加工する際、射出口の手前にて撚り合せた形で前記
可撓管の中空内に実装されることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれか一つに記載の光ケーブル。 - 【請求項5】 前記シースは、ビニル又はポリエチレン
を成分とするプラスチック材料であることを特徴とする
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の光ケーブル。 - 【請求項6】 前記可撓管と前記シースの間に抗張力体
を具備した構造を特徴とする請求項1乃至5のいずれか
一つに記載の光ケーブル。 - 【請求項7】 前記抗張力体が抗張力繊維であることを
特徴とする請求項6記載の光ケーブル。 - 【請求項8】 前記抗張力繊維としてアラミドヤーンを
用いた前記抗張力体が前記可撓管の外周に撚り合せて配
置されることを特徴とする請求項7記載の光ケーブル。 - 【請求項9】 前記抗張力体は鋼線であることを特徴と
する請求項6記載の光ケーブル。 - 【請求項10】 前記抗張力体はFRPであることを特
徴とする請求項6記載の光ケーブル。 - 【請求項11】 前記抗張力体の周囲には止水材が形成
されていることを特徴とする請求項6乃至10のいずれ
か一つに記載の光ケーブル。 - 【請求項12】 前記止水材の前記抗張力体への付加
は、前記抗張力体に予め吸水材を含浸させることによっ
てなされていることをことを特徴とする請求項11記載
の光ケーブル。 - 【請求項13】 前記止水材の前記抗張力体への付加
は、前記抗張力体の撚り合わせ時にジェリーを塗布する
ことによってなされていることを特徴とする請求項11
記載の光ケーブル。 - 【請求項14】 前記吸水材はアラミド吸水ヤーンであ
ることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一つ
に記載の光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11130183A JP2000321472A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11130183A JP2000321472A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 光ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000321472A true JP2000321472A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15028065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11130183A Pending JP2000321472A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000321472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8473037B2 (en) | 2007-06-29 | 2013-06-25 | Terumo Kabushiki Kaisha | Optical cable and optical coherence imaging diagnostic apparatus using this cable |
US9081162B2 (en) | 2013-12-16 | 2015-07-14 | Corning Cable Systems Llc | Rugged micromodule cable |
US9400362B2 (en) | 2013-07-12 | 2016-07-26 | Corning Optical Communications LLC | Fiber optic cable |
US9581779B2 (en) | 2014-06-23 | 2017-02-28 | Corning Optical Communications LLC | Optical fiber cable |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11130183A patent/JP2000321472A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8473037B2 (en) | 2007-06-29 | 2013-06-25 | Terumo Kabushiki Kaisha | Optical cable and optical coherence imaging diagnostic apparatus using this cable |
US9400362B2 (en) | 2013-07-12 | 2016-07-26 | Corning Optical Communications LLC | Fiber optic cable |
US9081162B2 (en) | 2013-12-16 | 2015-07-14 | Corning Cable Systems Llc | Rugged micromodule cable |
US9557510B2 (en) | 2013-12-16 | 2017-01-31 | Corning Optical Communications LLC | Rugged micromodule cable |
US9581779B2 (en) | 2014-06-23 | 2017-02-28 | Corning Optical Communications LLC | Optical fiber cable |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040121 |