JP2771423B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents

バイポーラトランジスタ

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JP2771423B2
JP2771423B2 JP5118020A JP11802093A JP2771423B2 JP 2771423 B2 JP2771423 B2 JP 2771423B2 JP 5118020 A JP5118020 A JP 5118020A JP 11802093 A JP11802093 A JP 11802093A JP 2771423 B2 JP2771423 B2 JP 2771423B2
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    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/737Hetero-junction transistors
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラトランジス
タ、特に化合物半導体を用いたヘテロ接合バイポーラト
ランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタは電界効果トラ
ンジスタに比べて電流駆動能力が大きいという優れた特
徴を有している。このため、近年、SiのみならずGa
Asなどの化合物半導体を用いたバイポーラトランジス
タの研究開発が盛んに行われている。特に、化合物半導
体を用いたバイポーラトランジスタは、エミッタ・ベー
ス接合をヘテロ接合に構成でき、ベースを高濃度にして
もエミッタ注入効率を大きく保てるなど利点は多く、単
体素子の高速化検討および各種回路への応用が精力的に
進められている。
【0003】このようなヘテロ接合バイポーラトランジ
スタ(HBT)を用いた単体素子あるいは応用回路の高
性能化をはかる上で、ベース抵抗の低減とベース走行時
間の短縮は重要なポイントである。
【0004】ベース抵抗を低減するためには電極部にお
けるコンタクト抵抗を低減するのが効果的である。その
ため、選択再成長により外部ベース領域に高濃度のカー
ボンドープ層を形成する方法が、特開平4−83345
号公報、特開平4−83346号公報、あるいは嶋脇
他,電子情報通信学会技術研究報告,92巻,417
号,23頁,1993年に記載されている。
【0005】図7は上述の電子情報通信学会技術研究報
告に記載されているバイポーラトランジスタの模式的断
面図である。この半導体チップは、GaAsからなる半
絶縁性基板1と、n−GaAsからなるコレクタコンタ
クト層(3×1018cm-3,500nm)2と、n−G
aAsからなるコレクタ層(5×1016cm-3,400
nm)3aと、p−GaAsからなる真性ベース層(4
×1019cm-3,80nm)5bと、n−Alx Ga
1-x As(x:0→0.25)からなるエミッタグレー
デッド層(3×1017cm-3,20nm)6と、n−A
0.25Ga0.75Asからなるエミッタ層(3×1017
-3,150nm)7と、n−Alx Ga1-x As
(x:0.25→0)からなるグレーデッド層(3×1
17→6×1018cm-3,50nm)8と、n−GaA
s層(6×1018cm-3,80nm)9と、n−Inx
Ga1-x As(x:0→0.5)からなるグレーデッド
層(2×1019cm-3,50nm)10と、n−In
0.5 Ga0.5 Asからなるエミッタコンタクト層(2×
1019cm-3,50nm)11と、p−GaAsからな
る外部ベース層(4×1020cm-3)12aと、WSi
からなるエミッタ電極13と、Ti/Pt/Auからな
るベース電極14と、AuGeNi/Auからなるコレ
クタ電極15と、Ti/Pt/Auからなるエミッタ取
り出し電極16と、SiO2 膜17,18および19
と、絶縁領域20とにより構成されている。
【0006】図7において、p−GaAs層12aは有
機金属分子線エピタキシー法(以降、MOMBE法と称
する)を用いた選択成長により形成され、p型不純物で
あるC(カーボン)が高濃度にドーピングされている。
また、真性ベース層4は均一ベース構造となっている。
【0007】一方、外部ベース領域の形成に上述のよう
な再成長を用いないAlGaAs/GaAs HBTに
おいて、ベース走行時間を短縮するための一般的方法と
して、ベース・コレクタ接合部からベース・エミッタ接
合部に向けてAl組成を次第に増加させたp−AlGa
Asグレーデッド層をベース層に用い、傾斜ベース構造
を形成する方法が用いられている。この構造においては
ベース層を走行する少数キャリアである電子が擬電界に
より加速されるため、拡散によりベース層内を走行する
均一ベース構造に比較して、ベース走行時間の短縮や電
流利得の向上といった効果を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の再成長により外
部ベース領域が形成されるHBTにおいて効果的にベー
ス抵抗を低減するためには、真性ベース層5bと外部ベ
ース層12aの間の再成長界面にAl酸化物が形成され
るのを防止することが重要である。それゆえ、素子真性
部にはGaAsからなる均一ベース構造を採用すること
が望ましく、AlGaAsグレーデッド層を用いた傾斜
ベース構造は好ましくない。従って、従来、再成長を用
いてベース抵抗を低減すると同時にベース走行時間を充
分に短縮することは困難であった。
【0009】本発明の目的は、このような問題点を解決
し、ベース抵抗が低減されるとともにベース走行時間が
短縮され、高周波特性の著しく向上された化合物半導体
のHBTを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エミッタ層の
少なくとも一部がAlGaAs、コレクタ層の少なくと
も一部がGaAsからなるバイポーラトランジスタにお
いて、ベース電極とベース層間の少なくとも一部に再成
長により形成されたベースコンタクト層を有するととも
に、ベース層の少なくとも一部が、エミッタ・ベース接
合部からベース・コレクタ接合部に向けて徐々にIn組
成を増したInGaAsグレーデッド層からなることを
特徴とする。
【0011】また本発明は、エミッタ層の少なくとも一
部がAlGaAs、コレクタ層の少なくとも一部がGa
Asからなるバイポーラトランジスタにおいて、外部ベ
ース領域の少なくとも一部に再成長により形成された外
部ベース層を有するとともに、真性領域におけるベース
層の少なくとも一部が、エミッタ・ベース接合部からベ
ース・コレクタ接合部に向けて徐々にIn組成を増した
InGaAsグレーデッド層からなることを特徴とす
る。さらに本発明は、ベース・コレコタ接合部における
コレクタ層の少なくとも一部が、ベース・コレクタ接合
部から基板に向けて徐々にIn組成を減少させたInG
aAsグレーデッド層からなるものでもよい。
【0012】
【作用】p−AlGaAsグレーデッド層の代わりにp
−InGaAsグレーデッド層を用いることにより、傾
斜ベース構造を形成することができる。例えば、In
0.1 Ga0.9 Asの禁制帯幅はGaAsに比べて0.1
56eV小さいことから、ベース・コレクタ接合部から
エミッタ・ベース接合部に向かってIn組成を0.1か
ら0まで徐々に変化させた厚さ40nmのp−InGa
Asグレーデッド層をベース層に用いた場合、伝導帯側
に約40keVの擬電界を有する傾斜ベース構造を形成
することが可能である。これにより、少数キャリアであ
る電子のベース走行時間を短縮させることができる。ま
た、この場合、ベース層にAlを含んでいないことか
ら、外部ベース領域を再成長により形成する際、再成長
界面にAl酸化物が形成されるのを防止することがで
き、電気的接触の良好な再成長界面を形成することがで
きる。
【0013】すなわち、InGaAsグレーデッド層を
真性部のベース層に用い、再成長によって高濃度に不純
物ドープされた半導体層を外部ベース層もしくはベース
コンタクト層として形成することにより、ベース抵抗の
低減とベース走行時間の短縮を同時に達成することが可
能である。
【0014】なお、エミッタをAlGaAs、コレクタ
をGaAsとした場合、InGaAsベース層は格子不
整合となる。しかしながら、ベース層に含有されるIn
組成とベース層厚の関係に配慮することにより、ミスフ
ィット転位等の格子欠陥の発生を抑制することが可能で
ある。
【0015】また、コレクタをGaAsとした場合に
は、ベース・コレクタ接合部においてInGaAsベー
ス層との間にエネルギー障壁を生じることになる。この
エネルギー障壁が存在するとキャリアの流れが阻害さ
れ、素子特性上好ましくない。しかしながら、ベース・
コレクタ接合部においてコレクタ層側にベース層とは逆
に基板方向に向けてIn組成を徐々に減少させたInG
aAsグレーデッド層を設けることにより、このエネル
ギー障壁をなくすことができる。また、コレクタ層側に
このInGaAsグレーデッド層を設けた場合には、コ
レクタ層内における電界強度が緩和されるために、キャ
リアの速度オーバーシュート効果をより引き出し易くな
り、それによってキャリアのコレクタ走行時間の短縮を
期待できる。 さらに、ベース・コレクタ接合はヘテロ接
合となるために、高電流密度動作状態におけるベース押
し出し効果が抑制され、より高電流密度までキャリアの
ベース走行時間の増大を生じることなく動作させること
が可能である。これにより、一層高周波特性を向上させ
ることが可能である。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例を説明するた
めに示した半導体チップの断面図である。この半導体チ
ップは、GaAsからなる半絶縁性基板1と、n−Ga
Asからなるコレクタコンタクト層(3×1018
-3,400nm)2と、n−GaAsからなる第1の
コレクタ層(5×1016cm-3,460nm)3と、n
−Inx Ga1-x As(x:0→0.1)グレーデッド
からなる第2のコレクタ層(5×1016cm-3,40n
m)4と、p−Inx Ga1-x As(x:0.1→0)
グレーデッド層からなるベース層(6×1019cm-3
40nm)5と、n−Alx Ga1-x As(x:0→
0.25)からなるエミッタグレーデッド層(3×10
17cm-3,20nm)6と、n−Al0.25Ga0.75As
からなるエミッタ層(3×1017cm-3,150nm)
7と、n−Alx Ga1-x As(x:0.25→0)か
らなるグレーデッド層(3×1017→6×1018
-3,50nm)8と、n−GaAs層(6×1018
-3,120nm)9と、n−InxGa1-x As
(x:0→0.5)からなるグレーデッド層(2×10
19cm-3,50nm)10と、n−In0.5 Ga0.5
sからなるエミッタコンタクト層(2×1019cm-3
50nm)11と、p−GaAsからなるベースコンタ
クト層(4×1020cm-3,300nm)12と、WS
iからなるエミッタ電極13と、Ti/Pt/Auから
なるベース電極14と、AuGeNi/Auからなるコ
レクタ電極15と、Ti/Pt/Auからなるエミッタ
取り出し電極16と、SiO2 膜17,18および19
と、絶縁領域20とにより構成されている。
【0018】図1において、p−GaAs層12はMO
MBE法を用いた選択成長により形成され、p型不純物
であるCが高濃度にドーピングされている。また、ベー
ス層5をInGaAsグレーデッド層により形成するこ
とによって、ベース層5とベースコンタクト層12の間
の再成長界面にAl酸化物を含むことなく、傾斜ベース
構造を形成している点が重要なポイントである。
【0019】以下に、上述のバイポーラトランジスタの
製造方法について図面を用いて説明する。
【0020】図2〜図5は工程順に示した半導体チップ
の断面図である。
【0021】まず、図2に示すように、GaAsからな
る半絶縁性基板1上にn−GaAs層2および3、n−
Inx Ga1-x As(x:0→0.1)グレーデッド層
4、p−Inx Ga1-x As(x:0.1→0)グレー
デッド層5、n−Alx Ga1-x As(x:0→0.2
5)グレーデッド層6、n−Al0.25Ga0.75As層
7、n−Alx Ga1-x As(x:0.25→0)グレ
ーデッド層8、n−GaAs層9、n−Inx Ga1-x
As(x:0→0.5)グレーデッド層10、およびn
−In0.5 Ga0.5 As層11を順次、分子線エピタキ
シー法(以降、MBE法と称する)により形成する。こ
の際、n型不純物としてSi、p型不純物としてBeを
用いた。
【0022】次に、図3に示すように、全面にWSi層
13およびSiO2 層17を堆積した後、所定のパター
ンのホトレジスト膜21をマスクとしてSiO2 膜17
およびWSi層13を反応性イオンエッチングにより、
また、n−In0.5 Ga0.5As層11、n−Inx
1-x Asグレーデッド層10、n−GaAs層9、n
−Alx Ga1-x Asグレーデッド層8、およびn−A
0.25Ga0.75As層7の途中までを反応性イオンビー
ムエッチングによりエッチングしてエミッタメサを形成
する。
【0023】次に、図4に示すように、ホトレジスト膜
21を除去した後、所定のパターンのホトレジスト膜
(図示しない)をマスクとして、素子真性領域およびベ
ース電極形成のために必要な領域を除く他の領域のn−
Al0.25Ga0.75As層7、n−Alx Ga1-x Asグ
レーデッド層6およびp−Inx Ga1-x Asグレーデ
ッド層5を順次、ウエットエッチングにより除去する。
続いて、前記ホトレジスト膜を除去した後、全面にSi
2 膜を18を堆積する。さらに、所定のパターンのホ
トレジスト膜23を形成した後、これをマスクとして反
応性イオンエッチングによりSiO2 膜18を除去する
ことにより、外部ベース領域を開口すると同時にエミッ
タメサ側面にSiO2 膜18からなる側壁を形成する。
【0024】次に、図5に示すように、ホトレジスト膜
23を除去した後、開口された領域のn−Al0.25Ga
0.75As層7、n−Alx Ga1-x Asグレーデッド層
6をウエットエッチングにより順次、除去してp−In
x Ga1-x Asグレーデッド層5表面を露出させるとと
もに、エミッタメサ端にAlGaAsからなるヘテロガ
ードリングを形成する。続いて、MOMBE法により開
口部のp−Inx Ga1-x Asグレーデッド層5の上に
p−GaAs層12を選択成長してベースコンタクト層
を形成する。なお、この際、成長原料にはTMG(トリ
メチルガリウム)および固体Asを用い、成長温度45
0℃で行った。さらに、素子間分離のためのH+ イオン
注入を行って絶縁領域20を形成した後、所定のパター
ンのホトレジスト膜24(図示しない)を用いてTi/
Pt/Auからなるベース電極14をリフトオフにより
形成する。
【0025】次に、所定のパターンのホトレジスト膜
(図示しない)をマスクとしてSiO2 膜18、n−I
x Ga1-x Asグレーデッド層4およびn−GaAs
層3を順次ウエットエッチングにより除去してコレクタ
領域を開口し、n−GaAs層2表面を露出した後、A
uGeNi/Auからなるコレクタ電極15をリフトオ
フにより形成する。続いて、全面にSiO2 膜19を堆
積した後、所定のパターンのホトレジスト膜(図示しな
い)をマスクとして反応性イオンエッチングによりエミ
ッタ電極上部のSiO2 膜19および17を除去し、W
Si層13を露出する。開口されたエミッタ領域にTi
/Pt/Auからなる所定のパターンのエミッタ取り出
し電極を形成することにより素子主要部の工程を完了
し、図1に示すような化合物半導体のバイポーラトラン
ジスタができる。
【0026】以上により作製された本発明の第1の実施
例のバイポーラトランジスタについて、その素子特性を
評価したところ、電流利得は90以上であった。また、
電流利得遮断周波数fT および最大発振周波数fmax
最高値は、それぞれ102GHzおよび224GHzで
あり、従来素子に比較して静特性、高周波特性とも著し
い向上が見られた。さらに、エミッタ・ベース接合のみ
ならず、ベース・コレクタ接合がヘテロ接合となってい
るために、従来素子よりもベース押し出し効果が抑制さ
れ、より高電流密度で動作させることが可能となり、一
層の特性向上を果たすことができた。
【0027】図6は本発明の第2の実施例を説明するた
めに示した半導体チップの断面図である。この実施例に
おいては、p−GaAs層(4×1020cm-3,350
nm)12aが外部ベース層として機能しており、真性
ベース層であるp−Inx Ga1-x As(x:0.1→
0)グレーデッド層5aと横方向から電気的に接続され
ている。それ以外に関しては上述の第1の実施例と同様
の構造を有している。また、その製造方法については、
大部分が第1の実施例に準じて行っている。ただし、外
部ベース領域を開口した後、n−Al0.25Ga0.75As
層7およびn−Alx Ga1-x Asグレーデッド層6の
みならずp−Inx Ga1-x Asグレーデッド層5につ
いてもウエットエッチングにより除去し、n−Inx
1-x Asグレーデッド層4上にp−GaAs外部ベー
ス層12aを形成している点が異なっている。
【0028】以上により作製された本発明の第2の実施
例のバイポーラトランジスタについて、その素子特性を
評価したところ、第1の実施例と同様、従来素子に比較
して静特性、高周波特性ともに著しい向上が見られた。
【0029】なお、上述の第1および第2の実施例にお
いては、ベースコンタクト層もしくは外部ベース層がM
OMBE法を用いた選択成長により形成された場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限定されず、ベースコン
タクト層もしくは外部ベース層を形成するにあたり、M
OCVD法をはじめとする他の選択成長法やMBE法等
の選択性のない結晶成長法を用いて再成長が行われた場
合についても適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0030】また、上述の第1および第2の実施例にお
いては、素子真性部を構成するベース層のp型不純物が
Beである場合について述べたが、本発明はこれに限定
されず、C,Zn等、他のp型不純物を用いた場合につ
いても適用可能であり、同様の効果を有することはいう
までもない。
【0031】さらに、上述の第1および第2の実施例に
おいては、再成長されるベースコンタクト層もしくは外
部ベース層がGaAsからなる場合について述べたが、
本発明はこれに限定されず、InGaAs等、他の半導
体材料により構成される場合についてもその不純物濃度
が充分高ければ同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、再
成長により高濃度に不純物ドープされたベースコンタク
ト層もしくは外部ベース層が形成された化合物半導体の
バイポーラトランジスタにおいて、ベース層とベースコ
ンタクト層間もしくは真性ベース層と外部ベース層間に
Al酸化物を含むことなく電気的接触の良好な再成長界
面を保持し、同時に、ベース層を走行する少数キャリア
に対して擬電界を有する傾斜ベース構造を形成すること
が可能である。これにより、ベース抵抗の低減とベース
走行時間の短縮を同時に達成することができ、素子の高
周波特性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第1
の実施例を説明するために使用する半導体チップの断面
図である。
【図2】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第1
の実施例について、その製造方法を説明するために使用
する或る工程での半導体チップの断面図である。
【図3】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第1
の実施例について、その製造方法を説明するために使用
する或る工程での半導体チップの断面図である。
【図4】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第1
の実施例について、その製造方法を説明するために使用
する或る工程での半導体チップの断面図である。
【図5】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第1
の実施例について、その製造方法を説明するために使用
する或る工程での半導体チップの断面図である。
【図6】本発明にかかるバイポーラトランジスタの第2
の実施例を説明するために使用する半導体チップの断面
図である。
【図7】従来のバイポーラトランジスタを説明するため
に使用する半導体チップの断面図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性基板:GaAs 2 コレクタコンタクト層:n−GaAs 3 第1のコレクタ層:n−GaAs 3a コレクタ層:n−GaAs 4 第2のコレクタ層:n−Inx Ga1-x As層
(x:0→0.1) 5 ベース層:p−Inx Ga1-x As(x:0.1→
0) 5a 真性ベース層:p−Inx Ga1-x As(x:
0.1→0) 5b 真性ベース層:p−GaAs 6 エミッタグレーデッド層:n−Alx Ga1-x As
層(x:0→0.25) 7 エミッタ層:n−Al0.25Ga0.75As 8 グレーデッド層:n−Alx Ga1-x As層(x:
0.25→0) 9 n−GaAs層 10 グレーデッド層:n−Inx Ga1-x As(x:
0→0.5) 11 エミッタキャップ層:n−In0.5 Ga0.5 As 12 ベースコンタクト層:p−GaAs 12a 外部ベース層:p−GaAs 13 エミッタ電極:WSi 14 ベース電極:Ti/Pt/Au 15 コレクタ電極:AuGeNi/Au 16 エミッタ取り出し電極:Ti/Pt/Au 17,18,19 SiO2 膜 20 絶縁領域 21,23,24 ホトレジスト膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタ層の少なくとも一部がAlGaA
    s、コレクタ層の少なくとも一部がGaAsからなるバ
    イポーラトランジスタにおいて、 ベース電極とベース層間の少なくとも一部に再成長によ
    り形成されたベースコンタクト層を有するとともに、ベ
    ース層の少なくとも一部が、エミッタ・ベース接合部か
    らベース・コレクタ接合部に向けて徐々にIn組成を増
    したInGaAsグレーデッド層からなることを特徴と
    するバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】エミッタ層の少なくとも一部がAlGaA
    s、コレクタ層の少なくとも一部がGaAsからなるバ
    イポーラトランジスタにおいて、 外部ベース領域の少なくとも一部に再成長により形成さ
    れた外部ベース層を有するとともに、真性領域における
    ベース層の少なくとも一部が、エミッタ・ベース接合部
    からベース・コレクタ接合部に向けて徐々にIn組成を
    増したInGaAsグレーデッド層からなることを特徴
    とするバイポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 ベース・コレコタ接合部におけるコレクタ
    層の少なくとも一部が、ベース・コレクタ接合部から基
    板に向けて徐々にIn組成を減少させたInGaAsグ
    レーデッド層からなることを特徴とする請求項1または
    2記載のバイポーラトランジスタ。
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