JPH04332132A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents
ヘテロ接合バイポーラトランジスタInfo
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- JPH04332132A JPH04332132A JP10088191A JP10088191A JPH04332132A JP H04332132 A JPH04332132 A JP H04332132A JP 10088191 A JP10088191 A JP 10088191A JP 10088191 A JP10088191 A JP 10088191A JP H04332132 A JPH04332132 A JP H04332132A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGaAs系のヘテロ接合
バイポーラトランジスタに関する。
バイポーラトランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】III−V化合物半導体、特にAlGa
As/GaAs系の半導体におけるエピタキシャル成長
技術の進歩に伴い、従来は作製できなかったヘテロ接合
を有する半導体素子が実現されている。その例が高電子
移動度トランジスタ(HEMT)であり、また本件に挙
げられているヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HB
T)などである。特に、ヘテロ接合バイポーラトランジ
スタでは、半絶縁性基板上に禁制帯幅の異なる材料系を
成長することで素子を作製するため、設計の自由度が大
きく、それにより、より高速動作が可能な素子の実現が
期待される。一般にはエミッタ層に少なくともベース層
より禁制帯幅の大きな半導体を用いることで、エミッタ
層・ベース層のヘテロ接合部にてベース層中の多数キャ
リアがエミッタ層中へ流れ込むことを阻止する。その阻
止能力が増大した分だけベース層中の多数のキャリアを
増すことにより、ベース層が低抵抗化され、高性能化が
実現されている。
As/GaAs系の半導体におけるエピタキシャル成長
技術の進歩に伴い、従来は作製できなかったヘテロ接合
を有する半導体素子が実現されている。その例が高電子
移動度トランジスタ(HEMT)であり、また本件に挙
げられているヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HB
T)などである。特に、ヘテロ接合バイポーラトランジ
スタでは、半絶縁性基板上に禁制帯幅の異なる材料系を
成長することで素子を作製するため、設計の自由度が大
きく、それにより、より高速動作が可能な素子の実現が
期待される。一般にはエミッタ層に少なくともベース層
より禁制帯幅の大きな半導体を用いることで、エミッタ
層・ベース層のヘテロ接合部にてベース層中の多数キャ
リアがエミッタ層中へ流れ込むことを阻止する。その阻
止能力が増大した分だけベース層中の多数のキャリアを
増すことにより、ベース層が低抵抗化され、高性能化が
実現されている。
【0003】実際にヘテロ接合バイポーラトランジスタ
により集積回路を作製することを考えると、ヘテロ接合
バイポーラトランジスタ単位の立上がり電圧Vthを決
定するしきい値電圧は、エミッタ・ベース材料の材料定
数により決定されるため、ウエハ面内での均一性:σV
thは実用上問題ない程度の低い値が実現される。
により集積回路を作製することを考えると、ヘテロ接合
バイポーラトランジスタ単位の立上がり電圧Vthを決
定するしきい値電圧は、エミッタ・ベース材料の材料定
数により決定されるため、ウエハ面内での均一性:σV
thは実用上問題ない程度の低い値が実現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエハ
面内での電流利得β、ヘテロ接合バイポーラトランジス
タのON状態での電流IONは、プロセス上のばらつき
の影響、特にベース抵抗の影響によりばらつく。例えば
、1000オングストロームのベース層厚に対し、エミ
ッタメサエッチングにより100オングストロームのば
らつきがあったとすると、外部ベース部のシート抵抗に
10%、コンタクト部の抵抗としてわずかではあるが、
プロセス電図としてルえワ約3%程度のばらつきを与え
ることとなり、実用上の大きな問題となる。
面内での電流利得β、ヘテロ接合バイポーラトランジス
タのON状態での電流IONは、プロセス上のばらつき
の影響、特にベース抵抗の影響によりばらつく。例えば
、1000オングストロームのベース層厚に対し、エミ
ッタメサエッチングにより100オングストロームのば
らつきがあったとすると、外部ベース部のシート抵抗に
10%、コンタクト部の抵抗としてわずかではあるが、
プロセス電図としてルえワ約3%程度のばらつきを与え
ることとなり、実用上の大きな問題となる。
【0005】また、AlGaAs/GaAs系ヘテロ接
合バイポーラトランジスタでは、ベース抵抗を下げるた
めにベース層の不純物密度を上げると、電流増幅率の低
下が起こり、両者にはトレードオフの関係が有った。そ
して、付随する問題として、Alx Gal−x As
/GaAsグレーデッドベース構造のヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタでは、エミッタ・ベース接合がAlx
Gal−x Asとなることによるしきい値電圧の上
昇、コンタクト抵抗の増大の問題があった。
合バイポーラトランジスタでは、ベース抵抗を下げるた
めにベース層の不純物密度を上げると、電流増幅率の低
下が起こり、両者にはトレードオフの関係が有った。そ
して、付随する問題として、Alx Gal−x As
/GaAsグレーデッドベース構造のヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタでは、エミッタ・ベース接合がAlx
Gal−x Asとなることによるしきい値電圧の上
昇、コンタクト抵抗の増大の問題があった。
【0006】上記した点は、均一性及びベースのキャリ
ア走行時間よりの問題点だが、ヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの超高速化という意味合いから考えると、コ
レクタ空乏層の走行時間の改善が最も重要な問題点とし
て挙げられ、その解決が望まれていた。しかしながら従
来のヘテロ接合バイポーラトランジスタでは、上記で挙
げた諸問題に対し、本質的な解決を与えるには至ってい
なかった。また将来的にヘテロ接合バイポーラトランジ
スタの高速化を行うには、ベース層の薄膜化も重要な課
題の一つとなるが、現時点ではベース層を薄膜化するた
めの結晶構造的、及びプロセス的なアプローチは全く行
われていなかった。
ア走行時間よりの問題点だが、ヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの超高速化という意味合いから考えると、コ
レクタ空乏層の走行時間の改善が最も重要な問題点とし
て挙げられ、その解決が望まれていた。しかしながら従
来のヘテロ接合バイポーラトランジスタでは、上記で挙
げた諸問題に対し、本質的な解決を与えるには至ってい
なかった。また将来的にヘテロ接合バイポーラトランジ
スタの高速化を行うには、ベース層の薄膜化も重要な課
題の一つとなるが、現時点ではベース層を薄膜化するた
めの結晶構造的、及びプロセス的なアプローチは全く行
われていなかった。
【0007】本発明は、かかる諸問題を解決したヘテロ
接合バイポーラトランジスタを提供することを課題とし
ている。
接合バイポーラトランジスタを提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、砒化ガリウム
(GaAs)などの基板上に、第1導電型のサブコレク
タ層及びコレクタ層、第2導電型のベース層及び第1導
電型エミッタ層が順次積層した構造体が形成されたヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタにおいて、エミッタ層か
らコレクタ層から方向に向かってのベース内蔵電界を形
成する(Alx Gal−x )l−y Iny As
ベース層が用いられ、かつコレクタ層内に、ベース・コ
レクタ界面付近で禁制帯幅を変える事で、伝搬するキャ
リアにエネルギを与えるように、またはベース層近傍の
コレクタ層内の電界を緩和するように禁制帯幅を変えた
(Alx Gal−x )l−y InyAs層を用い
られていることを特徴とする。
(GaAs)などの基板上に、第1導電型のサブコレク
タ層及びコレクタ層、第2導電型のベース層及び第1導
電型エミッタ層が順次積層した構造体が形成されたヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタにおいて、エミッタ層か
らコレクタ層から方向に向かってのベース内蔵電界を形
成する(Alx Gal−x )l−y Iny As
ベース層が用いられ、かつコレクタ層内に、ベース・コ
レクタ界面付近で禁制帯幅を変える事で、伝搬するキャ
リアにエネルギを与えるように、またはベース層近傍の
コレクタ層内の電界を緩和するように禁制帯幅を変えた
(Alx Gal−x )l−y InyAs層を用い
られていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の構成によれば、エミッタ層からコレク
タ層方向に向かってのベース内蔵電界を形成する(Al
x Gal−x )l−yIny As層を用いている
ので、Inの組成比yをある値以上とすることで、エミ
ッタ層の選択エッチングが可能となり、ベース抵抗の均
一化と低減をなし得る。また、コレクタ層において禁制
帯幅を変えることで、伝搬するキャリアにエネルギを与
え、あるいは電界を緩和できるので、コレクタ層におけ
るキャリアの伝搬時間を短縮し得る。
タ層方向に向かってのベース内蔵電界を形成する(Al
x Gal−x )l−yIny As層を用いている
ので、Inの組成比yをある値以上とすることで、エミ
ッタ層の選択エッチングが可能となり、ベース抵抗の均
一化と低減をなし得る。また、コレクタ層において禁制
帯幅を変えることで、伝搬するキャリアにエネルギを与
え、あるいは電界を緩和できるので、コレクタ層におけ
るキャリアの伝搬時間を短縮し得る。
【0010】
【実施例】以下、実施例の説明に先立ち、本発明の特徴
的作用を3点にわたって概略的に説明する。
的作用を3点にわたって概略的に説明する。
【0011】第1は、ベース層に(Alx Gal−x
)l−y Iny As を用いたことに関する。す
なわち、ベース層に(Alx Gal−x )l−y
Iny As層を用いる事で、Inの組成比yをある値
以上に大きくするならば、エミッタ層のエッチングの際
にエミッタ層のみが選択エッチングできるようになる。 それにより、ベース層は結晶成長した際の膜厚のまま残
ることとなる。すなわち、ベース層のシート抵抗のばら
つきに影響を与えるのは、結晶成長上のばらつきのみと
なり、より均一性は増す。 ここで、エッチング上のばらつきは、ベース層厚をヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ高速化を狙うために、よ
り薄くした際に顕著になるため本発明の手法は実用上は
より有益性を増す。また、ベース層については、Alの
組成比xを変えることに加え、In組成を変えることで
グレーディングを設けることが可能であるため、従来の
ヘテロ接合バイポーラトランジスタと同様の高速化、高
電流利得化の手法が生かせる。結晶成長上としては、I
nの組成比yを上げすぎると転位が生ずるが、この問題
は(Alx Gal−x )l−y Iny As膜厚
を臨界膜厚以下とすることで、ある程度の解決が可能と
なる。
)l−y Iny As を用いたことに関する。す
なわち、ベース層に(Alx Gal−x )l−y
Iny As層を用いる事で、Inの組成比yをある値
以上に大きくするならば、エミッタ層のエッチングの際
にエミッタ層のみが選択エッチングできるようになる。 それにより、ベース層は結晶成長した際の膜厚のまま残
ることとなる。すなわち、ベース層のシート抵抗のばら
つきに影響を与えるのは、結晶成長上のばらつきのみと
なり、より均一性は増す。 ここで、エッチング上のばらつきは、ベース層厚をヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ高速化を狙うために、よ
り薄くした際に顕著になるため本発明の手法は実用上は
より有益性を増す。また、ベース層については、Alの
組成比xを変えることに加え、In組成を変えることで
グレーディングを設けることが可能であるため、従来の
ヘテロ接合バイポーラトランジスタと同様の高速化、高
電流利得化の手法が生かせる。結晶成長上としては、I
nの組成比yを上げすぎると転位が生ずるが、この問題
は(Alx Gal−x )l−y Iny As膜厚
を臨界膜厚以下とすることで、ある程度の解決が可能と
なる。
【0012】第2に、不純物密度の問題なしにベース抵
抗を下げるためには、(1)多数キャリアの移動度を向
上させる、(2)エミッタベース間の禁制帯幅差を大と
し、ベースのキャリア閉じ込めを大とする、と言う解決
法がある。これに対しては、本発明の手法によるとベー
ス層の禁制帯幅が小となることで禁制帯幅差が大となる
。これにより、電流利得を一定として設計するならば、
不純物密度を上げることができベース抵抗の低減が可能
となる。
抗を下げるためには、(1)多数キャリアの移動度を向
上させる、(2)エミッタベース間の禁制帯幅差を大と
し、ベースのキャリア閉じ込めを大とする、と言う解決
法がある。これに対しては、本発明の手法によるとベー
ス層の禁制帯幅が小となることで禁制帯幅差が大となる
。これにより、電流利得を一定として設計するならば、
不純物密度を上げることができベース抵抗の低減が可能
となる。
【0013】第3に、エミッタ・ベース接合面のベース
層の禁制帯幅をGaAsより小とするならば、しきい値
電圧が低減でき消費電力の低減も可能となる。そして、
コレクタ走行時間の観点からは、一部については、まず
コレクタ中に走行したキャリアに大きな初速度を与える
ために禁制帯幅を小とし、エネルギを与える。その後、
バレー間の遷移により、キャリアに与えられたエネルギ
を失わないように電界を緩和する方向で禁制帯幅を徐々
に大とすることで、キャリアはコレクタ層中を充分高速
化に伝搬することが可能となる。
層の禁制帯幅をGaAsより小とするならば、しきい値
電圧が低減でき消費電力の低減も可能となる。そして、
コレクタ走行時間の観点からは、一部については、まず
コレクタ中に走行したキャリアに大きな初速度を与える
ために禁制帯幅を小とし、エネルギを与える。その後、
バレー間の遷移により、キャリアに与えられたエネルギ
を失わないように電界を緩和する方向で禁制帯幅を徐々
に大とすることで、キャリアはコレクタ層中を充分高速
化に伝搬することが可能となる。
【0014】以上、列挙した作用効果により、本発明に
よってヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供するな
らば、その充分な集積化及び性能向上が図れる。以下、
実施例を図面を参照しながら具体的に示す。
よってヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供するな
らば、その充分な集積化及び性能向上が図れる。以下、
実施例を図面を参照しながら具体的に示す。
【0015】図1に本発明を実現した際のヘテロ接合バ
イポーラトランジスタの断面構造図を示す。構造として
は、半絶縁物GaAs基板1上には高濃度GaAsサブ
コレクタ層2、第1コレクタ層31および第2コレクタ
層32からなるコレクタ層3、高濃度ベース層4、エミ
ッタ層5およびエミッタキャプ層6が設けられている。 そして、サブコレクタ層2、ベース層4およびエミッタ
キャップ層6上には、オーミック性のコレクタ電極71
、ベース電極72、エミッタ電極73が設けられている
。特にベース層4が(Alx Gal−x )l−y
Iny Asとなっている点、及びベース付近に(Al
x Gal−x )l−y Iny Asよりなる第1
コレクタ層引が存在する点が、従来ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタとの相違点である。
イポーラトランジスタの断面構造図を示す。構造として
は、半絶縁物GaAs基板1上には高濃度GaAsサブ
コレクタ層2、第1コレクタ層31および第2コレクタ
層32からなるコレクタ層3、高濃度ベース層4、エミ
ッタ層5およびエミッタキャプ層6が設けられている。 そして、サブコレクタ層2、ベース層4およびエミッタ
キャップ層6上には、オーミック性のコレクタ電極71
、ベース電極72、エミッタ電極73が設けられている
。特にベース層4が(Alx Gal−x )l−y
Iny Asとなっている点、及びベース付近に(Al
x Gal−x )l−y Iny Asよりなる第1
コレクタ層引が存在する点が、従来ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタとの相違点である。
【0016】Iny Gal−y As層のInの組成
比yを変えた際の、エッチングの選択性の一例としては
、アイ イーイーイー エレクトロン デバイス
レターズの第11巻、第10号のp.425(IE
EE Electron Device Let
ters,vol.11,p.425(1990))に
、フェロシアン化カリウム系水溶液/塩酸溶液により、
Al0.3 Ga0.7 AsのエッチングがIn0.
05Ga0.95Asに対し、3倍程度あることが示さ
れている。また、アンモニア/過酸化水素の3:1水溶
液によりIn0.5 Ga0.5As程度までIn組成
を上げてゆくと、100以上のエッチング選択性が生じ
ることを確認している。以上のように、In添加層はエ
ッチングストッパ層として有効で、エッチングによるベ
ース抵抗のばらつきに対する影響の低減化が期待される
。
比yを変えた際の、エッチングの選択性の一例としては
、アイ イーイーイー エレクトロン デバイス
レターズの第11巻、第10号のp.425(IE
EE Electron Device Let
ters,vol.11,p.425(1990))に
、フェロシアン化カリウム系水溶液/塩酸溶液により、
Al0.3 Ga0.7 AsのエッチングがIn0.
05Ga0.95Asに対し、3倍程度あることが示さ
れている。また、アンモニア/過酸化水素の3:1水溶
液によりIn0.5 Ga0.5As程度までIn組成
を上げてゆくと、100以上のエッチング選択性が生じ
ることを確認している。以上のように、In添加層はエ
ッチングストッパ層として有効で、エッチングによるベ
ース抵抗のばらつきに対する影響の低減化が期待される
。
【0017】図2は本発明によって実施するためのエミ
ッタ、ベース、コレクタ層5,4,3(31,32)で
のAl組成の構造を示す図である。実際には、図3のI
n組成の構造と組合わせてヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタを実現することで、本発明の特徴が発揮される。 図2(a)は傾斜接合エミッタ、同図(b)は同図(a
)にてベース層4のAlGaAsのグレーディングを無
くした構造、同図(c)は階段接合エミッタ構造のAl
組成である。また、同図(d)は、同図(a)〜(c)
のエミッタ層5及びベース層4のいずれかの構造を採用
したうえで、第1コレクタ層31に電界緩和層を、第2
コレクタ層32に電界増大層を用いた構造である。図2
(e)は、同図(a)〜(c)のエミッタ層5、及びベ
ース層4のいずれかの構造を採用したうえで、かつ第1
コレクタ層31に電界緩和層を設け、第1及び第2コレ
クタ層31,32の境界にエネルギ不連続層を設けるこ
とで、キャリアの加速を狙った構造である。ここで、x
lは0.3程度、x2は0以上0.1前後の組成をとる
。特にx2については、In組成によってベース層4に
グレーディングを作り込む構造とするならば、0.1以
下の値においても充分なグレーディングの形成が可能と
なる。x3については0〜0.3程度の値をとる。
ッタ、ベース、コレクタ層5,4,3(31,32)で
のAl組成の構造を示す図である。実際には、図3のI
n組成の構造と組合わせてヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタを実現することで、本発明の特徴が発揮される。 図2(a)は傾斜接合エミッタ、同図(b)は同図(a
)にてベース層4のAlGaAsのグレーディングを無
くした構造、同図(c)は階段接合エミッタ構造のAl
組成である。また、同図(d)は、同図(a)〜(c)
のエミッタ層5及びベース層4のいずれかの構造を採用
したうえで、第1コレクタ層31に電界緩和層を、第2
コレクタ層32に電界増大層を用いた構造である。図2
(e)は、同図(a)〜(c)のエミッタ層5、及びベ
ース層4のいずれかの構造を採用したうえで、かつ第1
コレクタ層31に電界緩和層を設け、第1及び第2コレ
クタ層31,32の境界にエネルギ不連続層を設けるこ
とで、キャリアの加速を狙った構造である。ここで、x
lは0.3程度、x2は0以上0.1前後の組成をとる
。特にx2については、In組成によってベース層4に
グレーディングを作り込む構造とするならば、0.1以
下の値においても充分なグレーディングの形成が可能と
なる。x3については0〜0.3程度の値をとる。
【0018】図3は本発明を実現するためのベース層4
中のIn組成の構造を示す図である。同図(a)は、ベ
ース層4中に傾斜グレーディングを設け、コレクタ層3
中ではキャリアに対し緩やかに電界緩和するように構成
した構造で、y2の値はエミッタ層5のエッチング時に
、充分選択的にエッチングできる程度のIn組成とする
。グレーディングはベース層4中の走行時間を充分短縮
可能な程度に形成する。また、ベース層4の厚さ100
0オングストローム程度とするならば、In組成y1は
最大0.15程度の値を取ることができる。図3(b)
は、同図(a)の状態に対し、ベース・コレクタ界面付
近で禁制帯幅を変えることで、伝搬するキャリアにエネ
ルギを与えるよう工夫した構成である。ここでのIn組
成の値としては、組成y1とy2の変化によりエネルギ
差が充分与えられる程度の値とする。特に、ここでは不
純物密度に制限はないが、高不純物密度の層をベース層
4付近のコレクタ層3に挿入することで、より効果を強
調することが可能である。
中のIn組成の構造を示す図である。同図(a)は、ベ
ース層4中に傾斜グレーディングを設け、コレクタ層3
中ではキャリアに対し緩やかに電界緩和するように構成
した構造で、y2の値はエミッタ層5のエッチング時に
、充分選択的にエッチングできる程度のIn組成とする
。グレーディングはベース層4中の走行時間を充分短縮
可能な程度に形成する。また、ベース層4の厚さ100
0オングストローム程度とするならば、In組成y1は
最大0.15程度の値を取ることができる。図3(b)
は、同図(a)の状態に対し、ベース・コレクタ界面付
近で禁制帯幅を変えることで、伝搬するキャリアにエネ
ルギを与えるよう工夫した構成である。ここでのIn組
成の値としては、組成y1とy2の変化によりエネルギ
差が充分与えられる程度の値とする。特に、ここでは不
純物密度に制限はないが、高不純物密度の層をベース層
4付近のコレクタ層3に挿入することで、より効果を強
調することが可能である。
【0019】図3(c)は、特にベース中にIn組成の
変化を設けない際の例である。同図(d)は、同図(c
)と同様に、In組成の変化を設けずに、かつベース・
コレクタ界面付近で禁制帯幅を変えることで、伝搬する
キャリアにエネルギを与えるよう工夫した構成である。
変化を設けない際の例である。同図(d)は、同図(c
)と同様に、In組成の変化を設けずに、かつベース・
コレクタ界面付近で禁制帯幅を変えることで、伝搬する
キャリアにエネルギを与えるよう工夫した構成である。
【0020】図(e)はIn組成比yの傾斜層の厚さを
、ベース層4の厚さ以下とした例である。特にベース層
4のグレーディングとしては、エミッタ層5付近のベー
ス層4について必要となる。なぜならば、エミッタ層5
よりベース層4へ入ったキャリアは、初速が小でコレク
タ層3付近である程度の速度を持つが、特にエミッタ層
5付近のキャリア走行速度は小であることによる。すな
わち、キャリア走行特性を改善するためには、エミッタ
層3の近傍での改善が重要となるためである。第1コレ
クタ層31としては、図3(a)の際と同様に、キャリ
アに対し緩やかに電界緩和するように構成した構造であ
る。図3(f)は、ベース層4の発想は同図(e)と同
様に、コレクタ層3の構造は同図(b)と同様な発想で
構成することを狙った構造である。
、ベース層4の厚さ以下とした例である。特にベース層
4のグレーディングとしては、エミッタ層5付近のベー
ス層4について必要となる。なぜならば、エミッタ層5
よりベース層4へ入ったキャリアは、初速が小でコレク
タ層3付近である程度の速度を持つが、特にエミッタ層
5付近のキャリア走行速度は小であることによる。すな
わち、キャリア走行特性を改善するためには、エミッタ
層3の近傍での改善が重要となるためである。第1コレ
クタ層31としては、図3(a)の際と同様に、キャリ
アに対し緩やかに電界緩和するように構成した構造であ
る。図3(f)は、ベース層4の発想は同図(e)と同
様に、コレクタ層3の構造は同図(b)と同様な発想で
構成することを狙った構造である。
【0021】ここで、ベース層4、コレクタ層4にIn
添加層を導入しているが、本発明を有効とするためには
、(Alx Gal−x )l−y Iny As層は
結晶構造上、転位等を生ずることの無い臨界膜厚以内で
あることが望ましい。
添加層を導入しているが、本発明を有効とするためには
、(Alx Gal−x )l−y Iny As層は
結晶構造上、転位等を生ずることの無い臨界膜厚以内で
あることが望ましい。
【0022】以上のような(5×6=)30種の組合わ
せを持つ図2での5種のAl組成、図3での6種のIn
組成の組合わせを採用することで、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ特性の面内均一性が改善されるばかりで
なく、デバイスの高周波特性をも向上させることが可能
となり、望ましいヘテロ接合バイポーラトランジスタが
実現できる。
せを持つ図2での5種のAl組成、図3での6種のIn
組成の組合わせを採用することで、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ特性の面内均一性が改善されるばかりで
なく、デバイスの高周波特性をも向上させることが可能
となり、望ましいヘテロ接合バイポーラトランジスタが
実現できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベース抵抗の均一化と低減を同時に実現でき、かつコレ
クタ層でのキャリアの走行時間を短縮したヘテロ接合バ
イポーラトランジスタが提供できる。
ベース抵抗の均一化と低減を同時に実現でき、かつコレ
クタ層でのキャリアの走行時間を短縮したヘテロ接合バ
イポーラトランジスタが提供できる。
【図1】本発明を実現した際のヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの構造図を示す図である。
ランジスタの構造図を示す図である。
【図2】本発明によって実施するためのエミッタ層5、
ベース層4でのAl組成の構造を示す図である。
ベース層4でのAl組成の構造を示す図である。
【図3】本発明を実現するためのベース層4中のIn組
成の構造を示す図である。
成の構造を示す図である。
1…半絶縁性GaAs基板
2…高濃度GaAsサブコレクタ層
3…コレクタ層
31…第1コレクタ層
32…第2コレクタ層
4…ベース層
5…エミッタ層
6…エミッタキャップ層
71…コレクタ電極
72…ベース電極
73…エミッタ電極
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の導電型のサブコレクタ層及びコ
レクタ層、第2導電型のベース層及び第1導電型エミッ
タ層が順次積層されたヘテロ接合構造体が、基板上に形
成されたヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
前記エミッタ層から前記コレクタ層方向に向かってのベ
ース内蔵電界を形成する(Alx Gal−x )l−
y Iny Asベース層が用いられ、かつ前記コレク
タ層内に前記ベース層と前記コレクタ層の界面付近で禁
制帯幅を変える事で伝搬するキャリアにエネルギを与え
るように、または前記ベース層近傍の前記コレクタ層で
の電界を緩和するように禁制帯幅をかえた(Alx G
al−x )l−y Iny As層が用いられている
ことを特徴としたヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088191A JPH04332132A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088191A JPH04332132A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04332132A true JPH04332132A (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=14285674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10088191A Pending JPH04332132A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04332132A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06333937A (ja) * | 1993-05-20 | 1994-12-02 | Nec Corp | バイポーラトランジスタ |
JP2001068480A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-03-16 | Hitachi Ltd | 半導体装置および半導体集積回路 |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP10088191A patent/JPH04332132A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06333937A (ja) * | 1993-05-20 | 1994-12-02 | Nec Corp | バイポーラトランジスタ |
JP2001068480A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-03-16 | Hitachi Ltd | 半導体装置および半導体集積回路 |
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