JP2771173B2 - 両面接着テープ - Google Patents

両面接着テープ

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JP2771173B2
JP2771173B2 JP8876788A JP8876788A JP2771173B2 JP 2771173 B2 JP2771173 B2 JP 2771173B2 JP 8876788 A JP8876788 A JP 8876788A JP 8876788 A JP8876788 A JP 8876788A JP 2771173 B2 JP2771173 B2 JP 2771173B2
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勝彦 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカーペットや銘板等の貼着の用に供される両
面接着テープ、特に治具を用いることなく指先にて容易
に切断可能な両面接着テープに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の両面接着テープとしては不識布や和紙
等からなるテープ支持体の両面に粘着剤層を成層すると
ともに該粘着剤層の一面に剥離紙を付着してロール状に
捲収せしめてなるものが一般に使用されているが、テー
プ支持体自体が縦横いずれの方向に対しても強度が大き
く、加え粘着剤の表面に剥離紙が付着されているために
使用に際し鋏やカッター等の治具を必要としていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記従来品の欠点を解消すべく発明されたも
のであって、テープ支持体として網状積層体を使用し、
その引張強度を該網状積層体を構成する第一網状フイル
ムおよび第二網状フイルムの選択組合せにより縦横アン
バランスに構成するとともに該網状積層体の両面を横方
向に対して規則的方向性を付与するための横軸延伸高密
度ポリエチレンフイルムを積層することにより、使用に
充分な機械的強度を有し、且つ指先にて容易に切断でき
る両面接着テープを提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記に鑑み発明されたものであって、一方向
に延伸されたポリオレフイン係合成樹脂フイルムを割繊
して延伸方向に対して直角の方向に広げて幅1mmあたり
1.2kg以下の引張強度を有する並列する多数の繊維を網
状につなげてなる第一網状フイルムと、該第一網状フイ
ルムと同様にして形成された幅1mmあたり1.4kg以上の引
張強度を有する並列する多数の繊維を網状につなげてな
る第二網状フイルムとを、それらの配向方向が略直交す
るように接合してなる網横積層体の一面に横軸延伸高密
度ポリエチレンフイルムを、その延伸方向が第一網状フ
イルムの繊維の方向と略直交するように積層してテープ
支持体を形成し、該テープ支持体の両面に粘着剤層を成
層するとともに該粘着剤層の一面に剥離紙を付着してロ
ール状に捲収せしることにより問題点を解決した。
以下、本発明は図面についてその特徴とするところを
詳述すれば、第1図は本発明両面接着テープの一実施例
を示す一部拡大分解斜視図、第2図は同上一部拡大断面
図で、図中Aは一方向に延伸されたポリオレフイン係合
成樹脂フイルムを割繊して延伸方向に対して直角の方向
に広げて形成された多数の幹繊維aと、それを繋ぐ分岐
繊維bとからなら第一網状フイルム1と該第一網状フイ
ルム1と同様にして形成された第二網状フイルム2との
二枚を、それらの配向方向が互いに交叉するように接合
しえなる網状積層体であって、第一網状フイルム1とし
て縦方向に並列された幅1mm当りの引張強度が1.2kg以下
の幹繊維と、幹繊維間に並列され該幹繊維を連結する分
岐繊維とからなる網状フイルムが使用され、また第二網
状フイルム2として横方向に並列された幅1mm当りの引
張強度が1.4kg以上の幹繊維と、幹繊維間に並列され該
幹繊維を連結する分岐繊維とからなる網状フイルムが使
用されているものであり、Bは網状積層体Aの一面に成
層された横軸延伸高密度ポリエチレンフイルムであっ
て、密度0.94〜0.97g/ccの高密度ポリエチレンフイルム
を素材として縦軸方向に対して2倍以下の延伸にして横
軸方向に対して6〜16倍延伸された厚さ10〜50μの横軸
延伸フイルムが使用されるものであり、Cは横軸延伸高
密度ポリエチレンフイルムの面上に成層されたホットメ
ルト型粘着剤の如き粘着剤層であり、Dは粘着剤層Cの
一面に付着された剥離紙である。
尚、図中Eは上記網状積層体Aと横軸延伸高密度ポリ
エチレンフイルムBとを成層するための接着層であっ
て、低密度ポリエチレンやEVA樹脂等が用いられている
ものであり、また網状積層体Aへの横軸延伸高密度ポリ
エチレンフイルムBの成層に際しては第一網状フイルム
1の幹繊維aが該横軸延伸高密度ポリエチレンフイルム
Bの延伸方向に略直交するようになされている。
また粘着剤層Cとしてはテープ支持体たる網状積層体
Aおよび横軸延伸高密度ポリエチレンフイルムBが比較
的耐熱性に劣るポリオレフイン系合成樹脂を素材として
成形され、しかもこれが極度に分子配向されていること
から、乾燥工程等において長時間高温に曝される通常の
溶剤型の粘着剤を使用した場合には分子配向が戻り、初
期目的とするハンドカット性や切断の方向性が得られな
くなるので、粘着剤層Cとしては塗布工程が比較的短い
ホットメルト型粘着剤や比較的熱の影響を受けない工程
紙(粘着剤の転写)の使用が良好である。
第3図は同上他の実施例を示す一部拡大断面図で、網
状積層体Aの他面に密度0.92g/cc以下の低密度ポリエチ
レンを素材とした無延伸若しくは低延伸フイルムからな
る低密度ポリエチレンフイルムFを合わせ成層してなる
ものであって、これにより網状積層体Aの両面が低密度
ポリエチレンフイルムE,Fにて固定されるために切断性
が一段と助長せしめられる。
上記の説明および後記の実施例の記述において網状積
層体を構成する網状フイルムとして幹繊維と分岐繊維と
からなるものを取り上げたが、本発明に用いられる網状
フイルムとしては、このような構造のものに限らず、同
じ太さ(幅)の繊維のみ、いわば幹繊維にみが網状につ
ながったものでもよいことは勿論である。しかし図示の
ように微細な分岐繊維を有する網状フイルムを用いる場
合は分岐繊維の数や引張強度は両面接着テープの引裂性
に無視し得る程度の影響しか及ぼさないので、本明細書
においては、これらのデータの記載は省略する。従っ
て、本明細書において繊維の引張強度に言及するときは
特記しない場合でも、総て幹繊維についてのものであ
る。
ここで、本発明の両面接着テープの横方向の引裂性
(以下単に「引裂性」というときは指先による横方向に
引裂性を意味する。)について説明する。
一般にシート状基材の一面に多数の繊維状物を並列し
て接着して形成した積層シートを該繊維の方向に交叉す
る方向に引裂こうとした場合、該繊維の引張強が該繊維
と基材との間の接着強度より小さくないときは、繊維は
切断される前に基材から剥がれて隣の方にずりよってし
まい、数本の繊維が一束となって引裂応力を受けること
となり、応力が数本の繊維に分散する結果となって、引
裂が困難となる傾向がある。これに反して繊維が基材に
固着したまま基材とともに切断される場合は個々の繊維
が順次引裂応力を受けて一本一本切断されていくので、
比較的小さい応力(一本の繊維の切断に要する応力と基
材の引裂きに要する応力との合計)により、極めて容易
にして且つ繊維が剥がれたり切れ目が曲がったりするこ
となくきれいに引裂くことができるのである。
本発明者等は、以上の知見に基づいて実験を重ねて結
果、次の事実を発見して本発明をなすに至ったものであ
る。即ち、ポリオレフイン係合成樹脂からなる網状積層
体に横軸延伸高密度ポリエチレンフイルムを接着してな
るテープ支持体を用いた両面接着テープにおいて、満足
すべき引裂性を得るには網状積層体中の縦方向の繊維、
即ち、第一網状フイルムを構成する繊維の引張強度が繊
維の幅1mm当りおよそ1.2kg以下でなければならず、また
指先で引裂く際の切れ目の直線性を確保する上で、横方
向の繊維、即ち第二網状フイルムを構成する繊維は該繊
維の幅1mm当りおよそ1.4kg以上の引張強度を有しなけれ
ばならない。そして、上記網状積層体を横軸延伸高密度
ポリエチレンフイルムにて固定することにより引裂性が
一段と助長される。
〔実施例〕 次に、本発明の実施例を以下の表とともに、更に詳述
すると、第1表は本発明両面接着テープにおける網状積
層体の各網状体の引張強度の差によるハンドカット性お
よび切断の方向性を示したものである。
これらの実験に用いた両面接着テープは網状積層体の
一面に、横方向に12倍延伸した厚さ20μの横軸延伸高密
度ポリエチレンフイルムを第一網状フイルムの幹繊維が
該横軸延伸高密度ポリエチレンフイルムの延伸方向に直
交するように成層してテープ支持体を形成するとともに
該テープ支持体の両面に厚さ110μのホットメルト型粘
着層を成層し、該粘着剤層の一面に厚さ125μの剥離紙
を成層してなるものである。
尚、ハンドカット性は指先にて両面接着テープを横方
向に引裂いた時の引裂き易さで、○印は簡単に引裂けた
もの、△印は爪を立て引裂けたもの、X印は指先で引裂
けなかったものを示し、また切断方向性は両面接着テー
プの端から横方向に3mmのノッチを入れて30m/minの速度
で引裂いた時の切断状態で、○印は切断の方向が殆ど一
直線であったもの、X印は直線にならなかったものを示
している。
(注)1 網状フイルムは多層押出成形により製した、
いずれも低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンの層構成を有するが、中間の高密度ポ
リエチレン層の厚さの異なる5種の複合フイルムを8倍
延伸したのち、延伸方向に多数の不連続切れ目を入れて
割繊して製したものであって、第3図に示したような幹
繊維とそれをつなぐ分岐繊維から構成されている。繊維
の幅は延伸フイルムに入れられる切れ目間の間隔によっ
て決まるが、上の実験では三種の繊維幅が用いられた。
2 本発明においては繊維の幅1mm当りの引張強度は次
のようにして算出される。網状積層体の縦横それぞれ5c
m幅当りの引張強度を測定し、その値を5cm幅中に存在す
る繊維の本数で除して繊維一本当りの引張強度を求め、
この値を更に繊維幅により繊維幅1mm当りの引張強度に
換算する。
第1表にみられるように幹繊維の引張強度が、1.2kg/
mm以下の第一網状フイルムと同様に幹繊維の引張強度が
1.4kg/mm以上の第二網状フイルムとからなる網状積層体
を使用することにより指先による優れた引裂性を示すと
ともに切断の方向が引張強さに優る第二網状フイルムの
幹繊維に沿って直線的に引裂くことができる。
〔発明の効果〕
以上本発明を実施例に基づき詳述したが、本発明ち係
る両面接着テープは網状積層体の使用によって使用に耐
え得る強度が得られ、カーペットや銘板等の貼着用両面
接着テープとして優れた効果を発揮する一方、網状積層
体を構成する第一網状フイルムおよび第二網状フイルム
の選択組合せにより縦横アンバランスに構成するととも
に該網状積層体の一面に横軸延伸高密度ポリエチレンレ
ンフイルムを成層しているためにハンドカットによって
剥離紙とともに容易に切断でき、しかも直線的な切断が
できることから貼着作業等において鋏やカッター等治具
を要することなく極めて手軽に使用できる利点がある。
また、他の発明にあっては、該網状積層体と該横軸延
伸高密度ポリエチレンフイルムの間及び該網状積層体と
上記粘着剤層の間に、低密度ポリエチレンフイルムを介
装しているため、該網状積層体の両面が低密度ポリエチ
レンフイルムによって固定され切断性が一段と発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明両面接着テープの一実施例を示す一部欠
截分解斜視図、第2図は同上一部拡大断面図第3図は同
上他の実施例を示す一部拡大断面図、第4図は同上斜視
図を示すものである。 A……網状積層体、B……横軸延伸高密度ポリエチレン
フイルム、C……粘着剤層、D……剥離紙、1……第一
網状フイルム、2……第二網状フイルム、a……幹繊
維、b……分岐繊維

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に延伸されたポリオレフイン係合成
    樹脂フイルムを割繊して延伸方向に対して直角の方向に
    広げて幅1mmあたり1.2kg以下の引張強度を有する並列す
    る多数の繊維を網状につなげてなる第一網状フイルム
    と、該第一網状フイルムと同様にして形成された幅1mm
    あたり1.4kg以上の引張強度を有する並列する多数の繊
    維を網状につなげてなる第二網状フイルムとを、それら
    の配向方向が略直交するように接合してなる網状積層体
    の一面に、横軸延伸高密度ポリエチレンフイルムを、そ
    の延伸方向が第一網状フイルムの繊維の方向と略直交す
    るように積層してなるテープ支持体の両面に粘着剤層を
    成層するとともに該粘着剤層の一面に剥離紙を付着して
    ロール状に捲収せしめてなる両面接着テープ。
  2. 【請求項2】上該網状積層体と該横軸延伸高密度ポリエ
    チレンフイルムの間及び該網状積層体と上記粘着剤層の
    間に、低密度ポリエチレンフイルムを介装した請求項1
    記載の両面接着テープ。
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