JP2770886B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録再生装置における磁気ヘッドから
の再生波形を等化する波形等化において、パターンピー
クシフトを著しく減少させ、データの記録再生の高信頼
化を可能とする波形処理回路を有する磁気記録再生装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来の磁気ディスク装置などの磁気記録装置における
信号の再生方法を、第7図〜第11図を用いて説明する。
まず、第7図により、信号再生回路の概要構成を述べ
る。磁気ヘッドから再生された入力波形21はLPF(低域
通過フィルタ)16によりノイズが除去され、波形等化回
路(EQ)17により波形干渉が取り除かれる。その出力波
形23のピークを検出するために微分回路18およびリミッ
タ20によりピークを零クロスに変換する。パルス化回路
19では、波形等化回路17の出力波形23からリミッタ20′
によりつくるゲートにより不必要なピークパルスを除去
し、リードパルス25を得る。なお、第7図のような基本
的な回路構成は、U.S.P.公報第4,081,756号(1978)に
記述されている。
次に、波形等化回路17の詳細を第8図に示す。重要か
つ一般的に知られている波形等化回路は、第8図のよう
なトランスバーサルイコライザである。この回路に孤立
波形が入力されたときの各部の波形を第9図に示す。入
力波形22は、縦続結合された複数の遅延線により、時間
的に順次遅延された後、減衰器2により各タップゲイン
(減衰量)に応じて減衰され、加減算器4により合成さ
れ、波形干渉を除去した波形23を得る。
上記の波形等化による目標波形としては、第9図に示
すような波形23が適当とされている。すなわち、現在広
く使用されている1T07変調方式においては、孤立波のピ
ークの前後のビットポイントのうち、最も近傍の±Tに
は隣接ビットが無いため干渉は問題にならず、±2T以上
のビットポイントにおいて干渉が無いようにすればよ
い。このような波形を得ることは比較的容易であり、等
化回路定数設計も簡単である。しかしながら、第7図の
微分回路18の出力である位相系波形24は、第10図に示す
ように、前後±2T以上のビットポイントで振幅が零にな
らず、いわゆる残留振幅が生じる。このような残留幅が
生ずると、第11図に示すような2ビットパターンにおい
て、振幅系波形23では干渉せず振幅変化はないが、位相
系波形24では干渉がおき零クロス位置の位相ずれ(ピー
クシフト)を生じてしまう。ピークシフトはディスク装
置の動作マージン(記録再生におけるデータの信頼性)
を著しく低下させてしまう。
したがって、従来技術では、ピークシフトによるディ
スク装置の性能低下という大きな問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来技術での上記した問題点を解消
し、孤立波の微分後波形(位相系波形)の零クロス位置
に対し前後に隣接するビットポイントにおいて残留振幅
を生じないようにすることのできる、すなわち、ピーク
シフトを生じないようにすることのできる波形処理回路
を備えた磁気記録再生装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明においては、磁気
ヘッドから再生された信号の波形を時間的に順次遅延さ
せる、縦続結合した複数の遅延線と、この遅延線端子の
うちの任意の一つの端子からの出力波形を微分する手段
と、他の端子からの出力波形をそれぞれ任意の量だけ減
衰させる手段と、上記微分操作を行った波形と上記減衰
された微分無しの各波形とを合成する手段とを備えた構
成とする。
微分後波形で残留振幅を生じないようにするには、第
10図に示した位相系波形24において、隣接するビットポ
イントでの振幅が零になるようにすればよい。第8図の
従来の波形等化回路においては、遅延時間τ-2-1
1及び減衰量C-2,C-1,C1,C2を調整すれば良いわけ
であるが、実際には微分後波形で残留振幅を零にするよ
うな定数設定は非常に困難である。その理由は、第7図
及び第8図のような従来の回路構成では、微分後波形に
おける波形等化の仕組みが、中心から前後にずらし減衰
した微分波形を、中心となる微分波形から加減算するよ
うになっているため、ビットポイントにおいて所望の量
だけ補正しようとすると、余計なところまで振幅が変化
してしまうからである。
上記のような問題を解決するには、中心となる微分波
形の前後から微分無しの波形を加減算することにより、
ビットポイントにおいて必要な量だけ補正し、かつ他の
部分にはあまり影響を与えないようにすればよい。
〔作用〕
本発明の動作を説明する。まず、微分波形を中心にし
て、時間的に前後にずらした微分無しの波形を用意す
る。この前後にずらした微分無しの波形を減衰させ、隣
接するビットポイントで残留振幅が零になるように加減
算する。さらに遠くのビットポイントで残留振幅が零に
ならないときは、上記と同様にそのビットポイントにあ
る微分無しの波形を減衰させ、残留振幅が零になるよう
に加減算する。このようにすれば、すべてのビットポイ
ントで残留振幅が零になるようにでき、ピークシフトを
零にできる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を説明する。
(実施例1) 第1の実施例を第1図〜第3図により述べる。第1図
は基本的回路構成、第2図は孤立波の波形等化の様子、
第3図は2ビットパターンの波形等化の様子をそれぞれ
示している。
第1図及び第2図により、孤立波形の波形等化の仕組
みを説明する。入力波形5を、縦続結合した複数の遅延
線1により遅延させ、さらに遅延線端子のうちの一つの
端子からの出力波形7を微分回路3により微分して中心
波形12を得る。中心波形12に対し時間的にずれた微分無
しの波形5,6,8,9を、各々所望の減衰量だけ減衰器2に
より減衰させる。すると第2図に示すように、微分操作
を行った中心波形12と、減衰された微分無しの波形10,1
1,13,14が得られる。各々の波形10〜14を加減算器4に
より合成することにより、ビットポイントで残留振幅が
零となる、出力波形15が得られる。この時、遅延時間τ
-1は中心からの時間差±2T、遅延時間τ-2
中心からの合計時間差±3T付近に設定するのが適当であ
る。また、タップゲイン(減衰量)は、C-1,C1がビット
ポイント±2Tにおける微分波形12の残留振幅をキャンセ
ルする量、C-2,C2がビットポイント±3Tにおける微分波
形と波形11及び13の合成波形の残留振幅をキャンセルす
る量に設定すれば良い。したがって各タップゲインC-2,
C-1,C1,C2によって波形10,11,13,14が生成される。ここ
で、正確には波形10,14によりビットポイント±2Tの振
幅も変動を受けるので、その分も考慮に入れてC-1,C1
びC-2,C2を設定する必要がある。以上のようにすれば、
第2図の波形15に示すように±2T以上のビットポイント
において残留振幅が零の波形が得られる。
次に、第2図の波形15が得られる時に、ピークシフト
が零になることを第3図を用いて説明する。第3図は2
ビットパターンであり、孤立波形を2つ重ね合わせた波
形である。この時ビット間隔は1to7変調方式を前提とし
ているので2Tとなる。孤立波形が第2図のように±2T以
上のビットポイントにおいて残留振幅が零であるため、
隣接するビットの零クロス点を移動させない。すなわ
ち、ピークシフトを生じない。
上記における波形処理回路としては、5タップの端子
を持つ遅延線を備えた第1図回路構成について説明した
が、このタップ数は任意に選択できることは容易に類推
できる。
(実施例2) 次に、第2の実施例を第4図を用いて説明する。これ
は、第1図回路の微分回路3の後段に、微分出力波形を
増幅する増幅器32を設けたものである。第1図を微分回
路3では、回路構成によってはゲインが小さくなり、必
要な振幅が得られなくなってしまう。例えば、コンデン
サと抵抗器による簡易微分回路では、直線性を確保する
ために折れ点を高い周波数に設定しなければならず、そ
のためにゲインは小さくなってしまう。そこで、第4図
のように、微分回路3の後に増幅器32を設けることによ
り振幅を元に戻してやる必要がある。この時、増幅器32
により遅延が生ずるため、遅延線1の遅延時間は第1の
実施例とは異なる値に設定しなければならない。例え
ば、増幅器32の遅延時間をt0とすると、第4図回路構成
での遅延時間τ-1′,τ′は τ-1′=τ-1−t0 τ′=τ+t0 とすれば良い。
(実施例3) 次に、第3の実施例を第5図を用いて説明する。磁気
ヘッドから送られてくる再生信号の入力波形21はLPF16
によりノイズが除去され、波形等化回路(EQ)17(第8
図に示した回路構成を持つもの)および本発明の第1の
実施例である第1図の波形処理回路、あるいは第2の実
施例である第4図の波形処理回路、30に入力される。波
形処理回路30の出力波形24は、第1の実施例において説
明したように、パターンピークシフトのない微分波形で
ある。次に、このパターンピークシフトのない微分波形
24(位相系)およびゲートを作るための波形等化回路出
力波形23(振幅系)をパルス化回路19に入力する。パル
ス化回路19では、不必要なピークパルスを除去し、パタ
ーンピークシフトのないリードパルス25を得ることがで
きる。
(実施例4) 次に、第4の実施例を第6図を用いて説明する。これ
は、上記した第5図の実施例回路構成においては、位相
系の波形回路30と、振幅系の波形処理回路、つまり波形
等化回路(EQ)17とで、別個の遅延線を用いていたが、
一組の遅延線を位相系と振幅系とで共用する回路構成と
したものである。LPF16の出力波を同一の遅延線1に通
し、各タップ出力をそれぞれ2つに分岐し、一方の出力
を振幅系の減衰器2に、もう一方の出力を位相系の減衰
器31にそれぞれ入力する。減衰器2および31の減衰量
は、それぞれの波形処理に最適になるように設定する。
位相系の方は中心タップ出力の一方を微分回路3に入力
する。振幅系および位相系それぞれを加減算器4により
合成する。これにより、パターンピークシフトのない微
分波形24(位相系)およびゲートを作るための波形等化
回路出力波形23(振幅系)を得、さらにパルス化回路19
によりパターンピークシフトのないリードパルス25を得
ることができる。
〔発明の効果〕
本発明の第1および第3によれば、隣接するビットと
重なる点、すなわちビットポイントにおいて、孤立波の
微分波形の残留振幅が零となる波形処理を行うことが可
能となり、これにより、微分波形において波形干渉を生
じることがなく、パターンピークシフトが零となり、デ
ータの記録再生の信頼性を著しく向上させることが可能
となる。
また、本発明の第2によれば、上記した効果に加え
て、微分回路にコンデンサ、抵抗器による簡易微分回路
を用いても必要な振幅をもつ微分波形とすることが可能
となる。
さらに、本発明の第4によれば、一組の遅延線を位相
系と振幅系の波形処理に共用する回路構成であるので、
処理回路構成を簡易かつ低コストとすることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例構成図、第2図および第
3図は第1図処理回路の動作を説明する図、第4図は本
発明の第2の実施例構成図、第5図、第6図はそれぞれ
本発明の第3の実施例、第4の実施例を示す図、第7
図、第8図は従来技術の構成図、第9図、第10図、第11
図は従来技術の動作および問題点を説明する各部信号波
形図である。 符号の説明 1……遅延線、2,31……減衰器 3,18……微分回路、4……加減算器 16……LPF、17……波形等化回路 19……パルス化回路 30……位相系波形処理回路 32……増幅器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドから再生された信号の波形を時
    間的に順次遅延させる、縦続結合した複数の遅延線と、
    この遅延線端子のうちの任意の一つの端子からの出力波
    形を微分する手段と、他の端子からの出力波形をそれぞ
    れ任意の量だけ減衰させる手段と、上記微分操作を行っ
    た波形と上記減衰された微分無しの各波形とを合成する
    手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の微分手段の後段にこの微分
    後の波形を増幅する手段を有し、前記合成手段を、上記
    増幅された微分波形と前記減衰された微分無し波形とを
    合成する合成手段としたことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは2記載の合成手段と、こ
    れとは別にさらに、前記磁気ヘッドから再生された信号
    の波形を時間的に遅延させる、縦続結合した複数の遅延
    線と、この遅延線の各端子からの出力波形をそれぞれ任
    意の量だけ減衰させる手段と、これらの減衰された波形
    を合成する手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の2つの合成手段のそれぞれ
    に備えた前記縦続結合した複数の遅延線を共通化して一
    組の縦続結合した複数の遅延線とし、この遅延線の各端
    子出力をそれぞれ2つに分岐し、分岐された一方の出力
    を一方の合成手段で用い、他方の出力を他方の合成手段
    で用いる構成としたことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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