JP2997388B2 - 反転防止回路 - Google Patents

反転防止回路

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JP2997388B2 JP5335340A JP33534093A JP2997388B2 JP 2997388 B2 JP2997388 B2 JP 2997388B2 JP 5335340 A JP5335340 A JP 5335340A JP 33534093 A JP33534093 A JP 33534093A JP 2997388 B2 JP2997388 B2 JP 2997388B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号のFM記録及
び再生を行う磁気記録再生装置(以下、VTRと称す)
に用いられる反転防止回路に関するものであり、さらに
詳しくは、再生FM信号の歪みを除去する処理として、
信号の高域成分を振幅レベルに応じたゲインで増幅する
とともに、その高域成分を低域成分と混合して歪みのな
い再生FM信号を得る反転防止回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からVTRの再生映像信号に生ずる
黒ヤブケと呼ばれる反転現象を防止するために、再生F
M信号の復調前の信号処理において、種々の工夫がなさ
れている。
【0003】従来のこの種の反転防止回路を、通称ダブ
ルリミッタと呼ばれる反転防止回路について、図3及び
図4とともに、以下に説明する。尚、図3は従来の反転
防止回路のブロック図で、図4は図3中の各部(a)〜
(f)における波形図である。
【0004】従来の反転防止回路は、図3に示すよう
に、FMキャリア周波数以上の成分のみを通過させる特
性を有するハイパスフィルタ(以下、H.P.Fと称
す)1と、FMキャリア周波数以下の成分のみを通過さ
せる特性を有するローパスフィルタ(以下、L.P.F
と称す)2と、上記H.P.F1の出力信号の振幅を揃
える第1リミッタ3と、該第1リミッタ3の出力信号に
対して、上記L.P.F2の出力信号との位相合わせを
行う位相補正回路4と、該位相補正回路4の出力信号と
上記L.P.F2の出力信号とを混合する加算器5と、
該加算器5の出力信号に対して振幅を揃える第2リミッ
タ6とを設けている。
【0005】上記のように構成してなる反転防止回路の
動作について説明すると、まず、図4(a)に示す反転
現象の原因となる歪みを生じた波形を有する再生FM信
号が入力されると、H.P.F1にて高域成分のみを通
過させて、図4(b)に示すような信号振幅が低下した
期間においても0レベルを過るような波形を有する信号
を出力する。一方、L.P.F2では入力再生FM信号
のうち低域成分のみを通過させて、図4(c)に示す波
形を有する信号を出力する。
【0006】H.P.F1を通過したFM信号(図4
(b))は、第1リミッタ3で振幅を揃えられ、図4
(d)に示す波形となる。そして、位相補正回路4にて
L.P.F2の出力信号との位相合わせを行った後、加
算器5で該L.P.F5の出力信号とミックスされ、図
4(e)に示す波形となる。この図4(e)に示す波形
を有するFM信号はまだ振幅にムラがあるので、第2リ
ミッタ6にて振幅を揃えられ、図4(f)に示す波形と
なる。
【0007】このようにして、歪みのない再生FM信号
を得ることにより、反転現象を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た反転防止回路では、ディジタル処理化しようとした場
合、第1リミッタ3及び第2リミッタ6にて非常に高い
レベルの第3次高周波,第5次高周波が発生し、FM信
号帯域への折り返しノイズとなるため、そのままディジ
タル処理に適用することができないという問題があっ
た。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、反転現象を防止する処理をディジタルにて
処理できる反転防止回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にかかる反転防止回路は、入力映像信号の
キャリア周波数以上の高域成分のみを通過させるハイパ
スフィルタと、入力映像信号のキャリア周波数以下の
域成分のみを通過させるローパスフィルタと、上記ハイ
パスフィルタの出力信号に対する包絡線のもつ値を導出
する包絡線値導出手段と、該包絡線値導出手段の出力に
基づいて、上記ハイパスフィルタの出力信号の振幅レベ
ルを揃えるよう増幅する増幅手段と、該増幅手段の出力
信号と上記ローパスフィルタの出力信号とを加算する加
算器とを設けてなるものである。ここで、上記包絡線値
導出手段は、入力信号の同位相の信号とπ/2位相シフ
トした信号とを出力するヒルベルト変換器と、該ヒルベ
ルト変換器の2つ出力信号をそれぞれ2乗して加算する
2乗加算器と、該2乗加算器の出力信号の平方根を算出
する平方根算出器と、該平方根算出器の出力信号の低域
成分のみを通過させる第2のローパスフィルタとを設け
てなるものである
【0011】
【作用】本発明にかかる反転防止回路では、リミッタを
用いることなく、ゲインコントロールアンプにより再生
FM信号の振幅レベルを揃える構成としているので、高
周波の折り返しノイズによる障害を起こすことなく、反
転現象を防止することができる
【0012】
【実施例】以下、本発明の反転防止回路の一実施例を、
図1及び図2とともに説明するが、上述した従来例と同
一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。尚、
図1は本実施例の反転防止回路のブロック図で、図2は
図1中の各部(a)〜(g)における波形図である。
【0013】本実施例の反転防止回路は、図1に示すよ
うに、上述した従来の反転防止回路の構成におけるリミ
ッタ3,4を用いる代わりに、入力信号に対して同位相
の信号及びπ/2位相シフトした信号をそれぞれ出力す
るヒルベルト変換器11と、該ヒルベルト変換器11の
2つの出力信号をそれぞれ2乗して加算する2乗加算器
12と、該2乗加算器12の出力に対して平方根を算出
する平方根算出器13と、FM信号の包絡線帯域より高
域のノイズ成分を減衰させるL.P.F14と、該L.
P.F14の出力値の例えば逆数値に比例したゲインに
てH.P.F1からの出力信号をアンプするゲインコン
トロールアンプ(以下、G.C.Aと称す)15とを設
けている。
【0014】上記のように構成してなる反転防止回路の
動作について説明すると、まず、図2(a)に示す反転
現象の原因となる歪みを生じた波形を有する再生FM信
号が入力されると、H.P.F1にて高域成分のみを通
過させて、図2(b)に示すような歪み部分においても
ゼロクロスするような波形を有する信号を出力する。一
方、L.P.F2では入力再生FM信号のうち低域成分
のみを通過させて、図2(c)に示す波形を有する信号
を出力する。
【0015】H.P.F1を通過したFM信号(図2
(b))は、ヒルベルト変換器11に入力され、一定時
間遅延した信号及び一定時間とさらにπ/2位相遅延し
た信号が得られる。そして、ヒルベルト変換器11で得
られた2つの出力信号を2乗加算器12に入力すると、
それぞれの2乗値を加算した値を得られるので、H.
P.F1の出力信号に対する振幅の包絡線に関する情報
が得られることとなる。
【0016】ただし、この情報は包絡線の値の2乗値な
ので、平方根算出器13によって、包絡線のもつ値を導
出して図2(d)に示す波形を得る。この波形には、F
M信号のレベル変動やノイズ成分によって、包絡線情報
とは無関係なノイズ成分が乗っているので、L.P.F
14を通すことにより、図2(e)に示すノイズのない
なめらかな波形を得る。
【0017】G.C.A15に入力されたH.P.F1
の出力信号は、包絡線レベルの例えば逆数値に比例した
ゲインで増幅されるので、信号振幅が小さい部分もそう
でない部分も振幅レベルが揃えられた図2(f)で示す
波形を有する信号となる。そして、このG.C.A15
の出力信号とL.P.F2の出力信号とを加算器5にて
加算することにより、図2(g)に示すような波形歪み
のない再生FM信号が得られることとなり、FM復調後
の反転現象を防止することができる。
【0018】上述したように、本実施例の反転防止回路
によれば、リミッタを用いていないので、高周波の折り
返しノイズによる障害の問題はなく、さらに、再生FM
信号を一度高域成分と低域成分とに分けて、高域成分に
リミッタも用いて信号処理する場合と同様の処理を行う
ことから、上述した従来のダブルリミッタを用いた反転
防止回路と同等の効果が得られると同時に、反転現象防
止をディジタル処理にて行う場合にも十分適用すること
ができる。
【0019】
【発明の効果】本発明にかかる反転防止回路によれば、
包絡線値導出手段に入力する信号としてHPFからの信
号を用いているので、包絡線値導出手段に入力するため
の信号を得るために別途フィルタを設ける必要がなく、
LPFとHPFの2つのフィルタのみでFM信号の歪み
を除去することが可能となります。 また、本発明にかか
る反転防止回路は、リミッタを用いることなく、ゲイン
コントロールアンプにより再生FM信号の振幅レベルを
揃える構成としているので、高周波の折り返しノイズに
よる障害を起こすことなく、反転現象を防止することが
できる。従って、デジタル処理にて従来の反転防止回路
と同様な効果を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反転防止回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1中の各部における波形図である。
【図3】従来の反転防止回路を示すブロック図である。
【図4】図3中の各部における波形図である。
【符号の説明】
1 L.P.F 2 H.P.F 5 加算器 11 ヒルベルト変換器 12 2乗加算器 13 平方根算出器 14 L.P.F 15 G.C.A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号のキャリア周波数以上の
    域成分のみを通過させるハイパスフィルタと、 入力映像信号のキャリア周波数以下の低域成分のみを通
    過させるローパスフィルタと、 上記ハイパスフィルタの出力信号に対する包絡線のもつ
    値を導出する包絡線値導出手段と、 該包絡線値導出手段の出力に基づいて、上記ハイパスフ
    ィルタの出力信号の振幅レベルを揃えるよう増幅する増
    幅手段と、 該増幅手段の出力信号と上記ローパスフィルタの出力信
    号とを加算する加算器とを設けたことを特徴とする反転
    防止回路。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の反転防止回路におい
    て、 包絡線値導出手段は、入力信号の同位相の信号とπ/2
    位相シフトした信号とを出力するヒルベルト変換器と、 該ヒルベルト変換器の2つ出力信号をそれぞれ2乗して
    加算する2乗加算器と、 該2乗加算器の出力信号の平方根を算出する平方根算出
    と、 該平方根算出器の出力信号の低域成分のみを通過させる
    第2のローパスフィルタ により構成されることを特徴と
    する反転防止回路。
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