JPH0528410A - デイジタル磁気記録再生装置 - Google Patents
デイジタル磁気記録再生装置Info
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- JPH0528410A JPH0528410A JP29414891A JP29414891A JPH0528410A JP H0528410 A JPH0528410 A JP H0528410A JP 29414891 A JP29414891 A JP 29414891A JP 29414891 A JP29414891 A JP 29414891A JP H0528410 A JPH0528410 A JP H0528410A
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- JP
- Japan
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- circuit
- signal
- output
- waveform
- attenuator
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】遅延素子による伝達特性不足のための波形等化
歪をなくし、アンダーシュートの除去補正を行い、アン
ダーシュートの干渉によるパターンピークシフトを少な
くする。 【構成】記録媒体101の情報を再生する磁気ヘッド1
02、その出力の自動利得制御回路103、自動利得制
御回路103の出力を処理する等化回路104、等化回
路出力の微分回路105、微分波形の低周波ろ波器10
6、等化回路出力の帯域制限する低周波ろ波器109、
低周波ろ波器106,109の出力と微分波形を入力と
するパルス化回路110で構成する再生信号処理系にお
いて、自動利得制御回路出力を分岐して入力し微分信号
を作る微分回路112と、微分回路出力の減衰器11
3、減衰した信号をパルス化回路入力前の帯域制限した
微分波形に加えてパルス化回路に入力する波形処理手段
114を設けたディジタル磁気記録再生装置。
歪をなくし、アンダーシュートの除去補正を行い、アン
ダーシュートの干渉によるパターンピークシフトを少な
くする。 【構成】記録媒体101の情報を再生する磁気ヘッド1
02、その出力の自動利得制御回路103、自動利得制
御回路103の出力を処理する等化回路104、等化回
路出力の微分回路105、微分波形の低周波ろ波器10
6、等化回路出力の帯域制限する低周波ろ波器109、
低周波ろ波器106,109の出力と微分波形を入力と
するパルス化回路110で構成する再生信号処理系にお
いて、自動利得制御回路出力を分岐して入力し微分信号
を作る微分回路112と、微分回路出力の減衰器11
3、減衰した信号をパルス化回路入力前の帯域制限した
微分波形に加えてパルス化回路に入力する波形処理手段
114を設けたディジタル磁気記録再生装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドを用い
たディジタル磁気記録再生装置に係るものである。特
に、ピーク弁別方式を用いた再生信号処理回路系内の、
薄膜磁気ヘッドにより再生した信号波形のアンダーシュ
ートを除去するための等化信号処理方式に係るものであ
る。
たディジタル磁気記録再生装置に係るものである。特
に、ピーク弁別方式を用いた再生信号処理回路系内の、
薄膜磁気ヘッドにより再生した信号波形のアンダーシュ
ートを除去するための等化信号処理方式に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ピーク弁別方式を用いたディジタル磁気
記録再生装置では、高記録密度化に伴い、急峻な記録磁
界を得るために薄膜磁気ヘッドが用いられる。しかし、
薄膜磁気ヘッドを用いるとポール長が有限のために、図
3の破線403で示すように、ポールの外部エッジ40
4付近にアンダーシュートという再生波形の主ピークと
逆極性のピーク401,402が現れる。パターンデー
タを記録し再生した場合、上記のアンダーシュートが近
傍の再生波形と波形干渉するために、パターンピークシ
フトが大きくなるという影響を与えてきた。
記録再生装置では、高記録密度化に伴い、急峻な記録磁
界を得るために薄膜磁気ヘッドが用いられる。しかし、
薄膜磁気ヘッドを用いるとポール長が有限のために、図
3の破線403で示すように、ポールの外部エッジ40
4付近にアンダーシュートという再生波形の主ピークと
逆極性のピーク401,402が現れる。パターンデー
タを記録し再生した場合、上記のアンダーシュートが近
傍の再生波形と波形干渉するために、パターンピークシ
フトが大きくなるという影響を与えてきた。
【0003】そこで、従来は特開昭61−59664 で表すト
ランスバーサル型等化回路を用いてアンダーシュートの
除去を行ってきた。その方法は、入力信号から遅延回路
を通すことによって時間的に波形をずらせたエコー信号
を作り、各エコー信号と入力信号をある比率で加えあわ
せたものである。その中で、アンダーシュートの除去部
は、エコー信号を入力信号のアンダーシュート部分に相
当するところまで遅延回路により遅延し、加えあわせる
ことにより、アンダーシュートを埋めてきた。またアン
ダーシュートを埋める補償信号は、固定の遅延素子でア
ンダーシュート位置までずらせていた。
ランスバーサル型等化回路を用いてアンダーシュートの
除去を行ってきた。その方法は、入力信号から遅延回路
を通すことによって時間的に波形をずらせたエコー信号
を作り、各エコー信号と入力信号をある比率で加えあわ
せたものである。その中で、アンダーシュートの除去部
は、エコー信号を入力信号のアンダーシュート部分に相
当するところまで遅延回路により遅延し、加えあわせる
ことにより、アンダーシュートを埋めてきた。またアン
ダーシュートを埋める補償信号は、固定の遅延素子でア
ンダーシュート位置までずらせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、記憶装置の大容
量化にともない、記録密度がさらに高くなり、記録する
媒体の保持力を従来以上に高くしなければならなくなっ
た。そのために、磁気ヘッドの記録磁界を従来以上に強
くしなければならない。記録磁界を強くするには、現在
用いている薄膜磁気ヘッドの場合は、図3の実線405
で示すようにポール厚を例えば数μm〜10μm近くま
で厚くする方法が取られている。
量化にともない、記録密度がさらに高くなり、記録する
媒体の保持力を従来以上に高くしなければならなくなっ
た。そのために、磁気ヘッドの記録磁界を従来以上に強
くしなければならない。記録磁界を強くするには、現在
用いている薄膜磁気ヘッドの場合は、図3の実線405
で示すようにポール厚を例えば数μm〜10μm近くま
で厚くする方法が取られている。
【0005】このため記録と再生を同じヘッドで行う記
録再生装置では、薄膜磁気ヘッドで再生したときの再生
波形408について、アンダーシュート406,407
の発生位置が、従来よりもさらに主ピーク409からは
なれるようになった。
録再生装置では、薄膜磁気ヘッドで再生したときの再生
波形408について、アンダーシュート406,407
の発生位置が、従来よりもさらに主ピーク409からは
なれるようになった。
【0006】そこで、図4に示す従来のトランスバーサ
ル型等化回路では、入力波形の時間的に進んだ部分のア
ンダーシュート(以下プリアンダーシュートと略す)4
06を除去するという波形処理を行うために、入力波形
505と相似な波形を506まで無歪で伝送する必要が
あった。しかし、アンダーシュートの発生位置と主ピー
クの位置との時間間隔が長くなっているために、遅延素
子501の遅延時間を長くする必要があった。例えば従
来では70ns程度であった遅延時間は、200〜35
0ns程度にする必要がある。一方、遅延時間が長くな
るほど素子の伝達特性は悪くなるために、入力波形50
5を506まで無歪で伝送することはできない。すなわ
ち従来のトランスバーサル型等化回路では遅延線の伝達
特性不足のために、正しい波形等化ができないという課
題があった。
ル型等化回路では、入力波形の時間的に進んだ部分のア
ンダーシュート(以下プリアンダーシュートと略す)4
06を除去するという波形処理を行うために、入力波形
505と相似な波形を506まで無歪で伝送する必要が
あった。しかし、アンダーシュートの発生位置と主ピー
クの位置との時間間隔が長くなっているために、遅延素
子501の遅延時間を長くする必要があった。例えば従
来では70ns程度であった遅延時間は、200〜35
0ns程度にする必要がある。一方、遅延時間が長くな
るほど素子の伝達特性は悪くなるために、入力波形50
5を506まで無歪で伝送することはできない。すなわ
ち従来のトランスバーサル型等化回路では遅延線の伝達
特性不足のために、正しい波形等化ができないという課
題があった。
【0007】また一般に磁気ディスク装置では、定角速
度回転を行っているので、内周と外周では周速が異な
る。そのために、超厚ポール薄膜磁気ヘッドの場合、ア
ンダーシュートの発生位置が内周と外周では大きくず
れ、従来のように固定遅延素子では、カバーすることが
できないという課題があった。
度回転を行っているので、内周と外周では周速が異な
る。そのために、超厚ポール薄膜磁気ヘッドの場合、ア
ンダーシュートの発生位置が内周と外周では大きくず
れ、従来のように固定遅延素子では、カバーすることが
できないという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための課題】上記の課題を解決するた
めに、本願発明はディジタル信号を磁化反転の形で記録
媒体に記録再生する装置で、記録媒体に記録した情報を
再生する磁気ヘッドと、その再生出力を一定振幅にする
自動利得制御回路と、該自動利得制御回路の出力を波形
処理する等化回路と、該等化回路出力を微分波形に変換
する微分回路と、該微分波形の信号帯域を制限する低周
波ろ波器と、上記等化回路出力の信号帯域を制限する低
周波ろ波器と、上記低周波ろ波器により帯域制限した等
化回路出力と帯域制限した微分波形を入力とするパルス
化回路で構成する再生信号処理系において、自動利得制
御回路出力を分岐して入力し該出力信号の微分信号を作
る微分回路と、微分回路出力を減衰させる減衰器と、減
衰した該微分信号をパルス化回路入力前の帯域制限した
上記微分波形に加えあわせてパルス化回路に入力する波
形処理手段を設けたことを特徴とするディジタル磁気記
録再生装置である。また、記録媒体に磁気的に記録され
た信号を磁気ヘッドにより再生する情報再生装置におい
て、上記磁気ヘッドからの再生信号波形を入力しポスト
アンダーシュートを補正する等化回路と、該等化回路の
出力を入力する第1の微分回路と、該第1の微分回路の
出力を入力する低域瀘波器と、上記再生信号波形を入力
する第2の微分回路と、該第2の微分回路の出力と上記
低域瀘波器の出力を加算する第1の加算器とを有する情
報再生装置である。
めに、本願発明はディジタル信号を磁化反転の形で記録
媒体に記録再生する装置で、記録媒体に記録した情報を
再生する磁気ヘッドと、その再生出力を一定振幅にする
自動利得制御回路と、該自動利得制御回路の出力を波形
処理する等化回路と、該等化回路出力を微分波形に変換
する微分回路と、該微分波形の信号帯域を制限する低周
波ろ波器と、上記等化回路出力の信号帯域を制限する低
周波ろ波器と、上記低周波ろ波器により帯域制限した等
化回路出力と帯域制限した微分波形を入力とするパルス
化回路で構成する再生信号処理系において、自動利得制
御回路出力を分岐して入力し該出力信号の微分信号を作
る微分回路と、微分回路出力を減衰させる減衰器と、減
衰した該微分信号をパルス化回路入力前の帯域制限した
上記微分波形に加えあわせてパルス化回路に入力する波
形処理手段を設けたことを特徴とするディジタル磁気記
録再生装置である。また、記録媒体に磁気的に記録され
た信号を磁気ヘッドにより再生する情報再生装置におい
て、上記磁気ヘッドからの再生信号波形を入力しポスト
アンダーシュートを補正する等化回路と、該等化回路の
出力を入力する第1の微分回路と、該第1の微分回路の
出力を入力する低域瀘波器と、上記再生信号波形を入力
する第2の微分回路と、該第2の微分回路の出力と上記
低域瀘波器の出力を加算する第1の加算器とを有する情
報再生装置である。
【0009】あるいは一側面では、ディジタル信号を磁
化反転の形で記録媒体に記録しこれを再生する再生方法
であって、上記記録媒体から磁気ヘッドにより再生信号
を取り出し、該再生信号を2つに分岐し、再生信号の片
方を等化回路、微分回路、低周波瀘波器を有する第1の
系に通し、再生信号のもう片方を微分回路、減衰器を有
する第2の系に通し、上記第1の系と第2の系の出力を
合成して再生波形を等価し、上記第1の系と第2の系で
の信号伝達時間の差を、第1の系における再生波形のア
ンダーシュート部分に第2の系における再生信号部分が
重なるように設定するディジタル磁気記録再生方法であ
る。
化反転の形で記録媒体に記録しこれを再生する再生方法
であって、上記記録媒体から磁気ヘッドにより再生信号
を取り出し、該再生信号を2つに分岐し、再生信号の片
方を等化回路、微分回路、低周波瀘波器を有する第1の
系に通し、再生信号のもう片方を微分回路、減衰器を有
する第2の系に通し、上記第1の系と第2の系の出力を
合成して再生波形を等価し、上記第1の系と第2の系で
の信号伝達時間の差を、第1の系における再生波形のア
ンダーシュート部分に第2の系における再生信号部分が
重なるように設定するディジタル磁気記録再生方法であ
る。
【0010】あるいは一側面では、ディジタル信号を磁
化反転の形で記録媒体に記録再生する装置の信号処理系
内で、遅延信号を作るために用いる遅延素子において、
タップを設けて遅延途中から信号を取り出す遅延素子を
用い、磁気ヘッドの半径位置信号により上記のタップを
選択することを特徴とするタップ付き遅延素子およびタ
ップ選択信号を設けたことを特徴とするディジタル磁気
記録再生装置である。また一側面では、薄膜磁気ヘッド
を用いディジタル信号を磁化反転の形で記録媒体に記録
再生する装置で、再生信号処理系の等化回路に、上記薄
膜磁気ヘッドのポール長に記録媒体からの距離で決まる
係数を乗じた値を周速で割った値の時間よりも短い時間
の遅延素子を用いることを特徴とするディジタル磁気記
録再生装置である。
化反転の形で記録媒体に記録再生する装置の信号処理系
内で、遅延信号を作るために用いる遅延素子において、
タップを設けて遅延途中から信号を取り出す遅延素子を
用い、磁気ヘッドの半径位置信号により上記のタップを
選択することを特徴とするタップ付き遅延素子およびタ
ップ選択信号を設けたことを特徴とするディジタル磁気
記録再生装置である。また一側面では、薄膜磁気ヘッド
を用いディジタル信号を磁化反転の形で記録媒体に記録
再生する装置で、再生信号処理系の等化回路に、上記薄
膜磁気ヘッドのポール長に記録媒体からの距離で決まる
係数を乗じた値を周速で割った値の時間よりも短い時間
の遅延素子を用いることを特徴とするディジタル磁気記
録再生装置である。
【0011】
【作用】波形等化回路部にトランスバーサル型等化回路
を用いた場合は、プリアンダーシュートを補正するため
のタップをなくし、無歪伝送区間では波形を細めるため
のエコー信号を取り出す比較的短い遅延時間の遅延素子
のみにする。
を用いた場合は、プリアンダーシュートを補正するため
のタップをなくし、無歪伝送区間では波形を細めるため
のエコー信号を取り出す比較的短い遅延時間の遅延素子
のみにする。
【0012】一方上記で削除したアンダーシュート補正
タップは次のようにして等価的に行う。自動利得制御回
路(AGC)により一定振幅にした再生信号を上記の等
化回路,微分回路、さらに低周波ろ波器(LPF)を通
ることによって、それぞれ信号伝達に時間がかかり波形
が遅延してくる。そこで、その遅延特性を利用して遅延
してきた信号にAGC出力を分岐し、微分回路を通し、適
当な振幅にアッテネートした信号を加えあわせることに
よって、アンダーシュート補正を行う手段である。この
場合お互いの時間のずれを補正するために比較的遅延時
間の短い遅延素子(例えば100ns程度)を用いる
が、遅延時間の短い遅延素子の場合は伝達特性がよいの
で問題はない。
タップは次のようにして等価的に行う。自動利得制御回
路(AGC)により一定振幅にした再生信号を上記の等
化回路,微分回路、さらに低周波ろ波器(LPF)を通
ることによって、それぞれ信号伝達に時間がかかり波形
が遅延してくる。そこで、その遅延特性を利用して遅延
してきた信号にAGC出力を分岐し、微分回路を通し、適
当な振幅にアッテネートした信号を加えあわせることに
よって、アンダーシュート補正を行う手段である。この
場合お互いの時間のずれを補正するために比較的遅延時
間の短い遅延素子(例えば100ns程度)を用いる
が、遅延時間の短い遅延素子の場合は伝達特性がよいの
で問題はない。
【0013】また、ディスク面上を複数のゾーンに分
け、各ゾーンごとにトラックあたりのデータ容量を変え
てデータを記録する方式(以下、コンスタント デンシ
ティレコーディング( constant density recording :
CDR)方式という)では、各ゾーンごとに記録再生周
波数が異なる。そのために各ゾーンごとに低周波ろ波器
(LPF)の遮断周波数を丁度よい周波数にあわせる。
一方低周波ろ波器の信号伝達時間は、遮断周波数と反比
例の関係があるために、各ゾーンごとに各遅延素子を最
適な遅延時間に設定するように制御する制御手段があ
る。
け、各ゾーンごとにトラックあたりのデータ容量を変え
てデータを記録する方式(以下、コンスタント デンシ
ティレコーディング( constant density recording :
CDR)方式という)では、各ゾーンごとに記録再生周
波数が異なる。そのために各ゾーンごとに低周波ろ波器
(LPF)の遮断周波数を丁度よい周波数にあわせる。
一方低周波ろ波器の信号伝達時間は、遮断周波数と反比
例の関係があるために、各ゾーンごとに各遅延素子を最
適な遅延時間に設定するように制御する制御手段があ
る。
【0014】また磁気ヘッドのポール長と磁気ディスク
の回転数が定まれば、アンダーシュートの発生位置は、
磁気ヘッドの半径位置と磁性層からの浮上量に対応して
定まる特徴がある。そこでアンダーシュート補正回路部
分の遅延時間をアンダーシュート位置にあわせて変化さ
せるために、磁気ヘッドの半径位置信号によりタップ選
択制御を行うタップ付きの遅延素子を用いる。または特
開平1−82303 に記載の自動等化回路を用いることによ
り、遅延素子のタップ選択制御を行う。また、遅延素子
が連続可変時間長のものであれば、その遅延時間制御を
行う手段を用いる。
の回転数が定まれば、アンダーシュートの発生位置は、
磁気ヘッドの半径位置と磁性層からの浮上量に対応して
定まる特徴がある。そこでアンダーシュート補正回路部
分の遅延時間をアンダーシュート位置にあわせて変化さ
せるために、磁気ヘッドの半径位置信号によりタップ選
択制御を行うタップ付きの遅延素子を用いる。または特
開平1−82303 に記載の自動等化回路を用いることによ
り、遅延素子のタップ選択制御を行う。また、遅延素子
が連続可変時間長のものであれば、その遅延時間制御を
行う手段を用いる。
【0015】また装置の設計法にもよるが、アンダーシ
ュートの干渉によるピークシフトが小さい場合または影
響量が少ない場合は、両アンダーシュートを除去するの
ではなく、比較的除去しやすい後方のアンダーシュート
(以下ポストアンダーシュートと略す)を除去する等化
回路を用いるだけでもよい。この場合は、波形等化回路
部のみを上記等化回路に置き換えるのみでよい。
ュートの干渉によるピークシフトが小さい場合または影
響量が少ない場合は、両アンダーシュートを除去するの
ではなく、比較的除去しやすい後方のアンダーシュート
(以下ポストアンダーシュートと略す)を除去する等化
回路を用いるだけでもよい。この場合は、波形等化回路
部のみを上記等化回路に置き換えるのみでよい。
【0016】上記の手段により、遅延時間の長い遅延素
子による伝達特性不足のための波形等化歪をなくするこ
とができ、さらに主ピークからはなれたアンダーシュー
トの除去補正もできる。そのために、アンダーシュート
によるパターンピークシフトを少なくすることができ
る。また磁気ディスクのように、周速の違いでアンダー
シュートの発生位置が変化する場合も、アンダーシュー
トの除去補正ができる。さらにポストアンダーシュート
のみの除去の場合は、回路構成は簡単になり、パターン
ピークシフトも軽減できる。
子による伝達特性不足のための波形等化歪をなくするこ
とができ、さらに主ピークからはなれたアンダーシュー
トの除去補正もできる。そのために、アンダーシュート
によるパターンピークシフトを少なくすることができ
る。また磁気ディスクのように、周速の違いでアンダー
シュートの発生位置が変化する場合も、アンダーシュー
トの除去補正ができる。さらにポストアンダーシュート
のみの除去の場合は、回路構成は簡単になり、パターン
ピークシフトも軽減できる。
【0017】
(実施例1)まず、ピーク弁別方式を用いた磁気ディス
ク装置の記録再生回路系について、図1図を用いて説明
する。
ク装置の記録再生回路系について、図1図を用いて説明
する。
【0018】まず記録の場合は、記録するデータを計算
機(CPU)129から伝送され、それを上位機118
で記録再生のための制御を行う。この場合の制御はまず
ディスク上のどのシリンダに記録するかの目標半径位置
信号136を上位機118から出力する。その出力とサ
ーボヘッド133のサーボ出力を比較回路134で比較
し、違いがあれば磁気ヘッドの半径位置をずらせるため
のアクチュエータ駆動部135に出力する。駆動部135
はアクチュエータ132を動かすことにより磁気ヘッド
の半径位置をずらせる。さらにずらせながらサーボヘッ
ド133の出力を常時読み出し目標半径位置になるまで
半径位置補正を行う。位置決めが完了すると、トラック
のフォーマット情報を再生しながらユーザ領域に記録す
るデータは上位機118から伝送を行う。
機(CPU)129から伝送され、それを上位機118
で記録再生のための制御を行う。この場合の制御はまず
ディスク上のどのシリンダに記録するかの目標半径位置
信号136を上位機118から出力する。その出力とサ
ーボヘッド133のサーボ出力を比較回路134で比較
し、違いがあれば磁気ヘッドの半径位置をずらせるため
のアクチュエータ駆動部135に出力する。駆動部135
はアクチュエータ132を動かすことにより磁気ヘッド
の半径位置をずらせる。さらにずらせながらサーボヘッ
ド133の出力を常時読み出し目標半径位置になるまで
半径位置補正を行う。位置決めが完了すると、トラック
のフォーマット情報を再生しながらユーザ領域に記録す
るデータは上位機118から伝送を行う。
【0019】伝送はまず上位機118から変調部120
に伝送する。変調部120では、データを記録しやすい
コードに変換する。その後、変調したコードをタイミン
グ補正回路119に入力し、記録タイミングを補正す
る。補正した記録コードをリードライトセレクタ121
に出力し、さらに記録再生回路131に出力する。13
1では記録するヘッドを選択するためのヘッドセレクト
信号138でヘッドをセレクトし、記録コードの’1’
を磁化反転として記録媒体101に記録するようにセレ
クトされた磁気ヘッド102に記録電流を流す。
に伝送する。変調部120では、データを記録しやすい
コードに変換する。その後、変調したコードをタイミン
グ補正回路119に入力し、記録タイミングを補正す
る。補正した記録コードをリードライトセレクタ121
に出力し、さらに記録再生回路131に出力する。13
1では記録するヘッドを選択するためのヘッドセレクト
信号138でヘッドをセレクトし、記録コードの’1’
を磁化反転として記録媒体101に記録するようにセレ
クトされた磁気ヘッド102に記録電流を流す。
【0020】次に再生の場合は、上記位置決め系により
磁気ヘッドの位置決め及びヘッドセレクトを行う。記録
媒体101に磁化反転として記録した情報を磁気ヘッド
102で再生する。その信号を記録再生回路131及び
リードライトセレクタ121を経て自動利得制御回路
(AGC)103に入力する。AGC103では再生信
号振幅を一定にして出力し、等化回路部(EQ)104
に入力する。等化回路部104では、波形幅を細くし、
再生波形のアンダーシュートを除去する波形等化を行っ
ている。その波形等化出力を一方は低周波ろ波器109
に入力し、他方は微分回路105に入力する。微分回路
105では、再生波形のピークをゼロクロスに変換する
ために、再生波形の時間微分波形を作る。その微分回路
出力を低周波ろ波器106に入力する。低周波ろ波器1
06,109では、帯域制限を行い信号以外のノイズ分
の除去を行っている。それぞれの低周波ろ波器の出力を
パルス化回路110に入力し、再生波形のコード‘1’
に対するゼロクロス部分からパルス信号を作る。一方低
周波ろ波器109の出力の一部を自動利得制御回路(A
GC)103に戻すことによってパルス化回路入力14
7で一定振幅の信号波形を作ることができる。また、パ
ルス化回路110で作ったパルス信号を弁別部116に
入力し、そこでパルス信号から記録コードを復元する。
復元された記録コードは、復調部117に入力されデー
タに復調される。復調されたデータは上位機118に伝
送され、そこから計算機(CPU)129に伝送され
る。
磁気ヘッドの位置決め及びヘッドセレクトを行う。記録
媒体101に磁化反転として記録した情報を磁気ヘッド
102で再生する。その信号を記録再生回路131及び
リードライトセレクタ121を経て自動利得制御回路
(AGC)103に入力する。AGC103では再生信
号振幅を一定にして出力し、等化回路部(EQ)104
に入力する。等化回路部104では、波形幅を細くし、
再生波形のアンダーシュートを除去する波形等化を行っ
ている。その波形等化出力を一方は低周波ろ波器109
に入力し、他方は微分回路105に入力する。微分回路
105では、再生波形のピークをゼロクロスに変換する
ために、再生波形の時間微分波形を作る。その微分回路
出力を低周波ろ波器106に入力する。低周波ろ波器1
06,109では、帯域制限を行い信号以外のノイズ分
の除去を行っている。それぞれの低周波ろ波器の出力を
パルス化回路110に入力し、再生波形のコード‘1’
に対するゼロクロス部分からパルス信号を作る。一方低
周波ろ波器109の出力の一部を自動利得制御回路(A
GC)103に戻すことによってパルス化回路入力14
7で一定振幅の信号波形を作ることができる。また、パ
ルス化回路110で作ったパルス信号を弁別部116に
入力し、そこでパルス信号から記録コードを復元する。
復元された記録コードは、復調部117に入力されデー
タに復調される。復調されたデータは上位機118に伝
送され、そこから計算機(CPU)129に伝送され
る。
【0021】本発明は、上記回路系の等化回路部104
で用いる遅延素子の伝達特性不足に起因する波形処理歪
を除去するための、信号処理方式の発明である。
で用いる遅延素子の伝達特性不足に起因する波形処理歪
を除去するための、信号処理方式の発明である。
【0022】本発明の実施例を上記の図1及び図2によ
り説明する。本発明における回路構成上の変更点は以下
に述べる2点がある。まず第1点目の波形処理系での変
更点は、再生信号処理側の自動利得制御回路(AGC)
103の出力から、微分信号処理系のパルス化回路11
0の入力までである。第2点目は波形処理系の遅延時間
を制御する制御系である。
り説明する。本発明における回路構成上の変更点は以下
に述べる2点がある。まず第1点目の波形処理系での変
更点は、再生信号処理側の自動利得制御回路(AGC)
103の出力から、微分信号処理系のパルス化回路11
0の入力までである。第2点目は波形処理系の遅延時間
を制御する制御系である。
【0023】まず第1点目の波形処理系での変更点の回
路構成について説明する。AGC出力122を等化回路
104に入力する。等化回路104では、無歪伝送区間
に遅延時間の長い遅延素子を入れなくするために、プリ
アンダーシュート406の波形処理は行っていない。プ
リアンダーシュート406を除去するためには、信号波
形自体を遅延させる必要があるため、長い遅延素子は波
形劣化の原因となるからである。そのために、等化回路
出力123にはプリアンダーシュート406が残ってい
る。しかし等価回路部104には波形を細めるために遅
延時間τ-1の遅延素子を挿入しているために、等化回路
部104では群遅延としてほぼτ‐1の処理遅延時間が
ある。次に等化回路出力を遅延素子107を経て微分回
路105に入力し、微分信号124を作る。その微分信
号124を低周波ろ波器106に入力し、必要帯域信号
のみとりだした低周波ろ波器出力125を作る。この
時、低周波ろ波器の群遅延時間τLPFは大きいため
に、時間の長い遅延素子の代りになる。一方、プリアン
ダーシュート補正信号系115はAGC出力122を微
分回路112に入力して微分波形を作る。その後、補正
しようとするプリアンダーシュート406の振幅201
と、AGC出力の主ピークから作った微分波形の振幅2
02が同じになるように、減衰器113で振幅を合わせ
る。一方上記微分信号系のプリアンダーシュート406
とアンダーシュート補正信号系の微分波形の位置が合う
ように上記遅延素子107の遅延時間τdを制御する。
その時の遅延時間τdは、次式のように設定する。
路構成について説明する。AGC出力122を等化回路
104に入力する。等化回路104では、無歪伝送区間
に遅延時間の長い遅延素子を入れなくするために、プリ
アンダーシュート406の波形処理は行っていない。プ
リアンダーシュート406を除去するためには、信号波
形自体を遅延させる必要があるため、長い遅延素子は波
形劣化の原因となるからである。そのために、等化回路
出力123にはプリアンダーシュート406が残ってい
る。しかし等価回路部104には波形を細めるために遅
延時間τ-1の遅延素子を挿入しているために、等化回路
部104では群遅延としてほぼτ‐1の処理遅延時間が
ある。次に等化回路出力を遅延素子107を経て微分回
路105に入力し、微分信号124を作る。その微分信
号124を低周波ろ波器106に入力し、必要帯域信号
のみとりだした低周波ろ波器出力125を作る。この
時、低周波ろ波器の群遅延時間τLPFは大きいため
に、時間の長い遅延素子の代りになる。一方、プリアン
ダーシュート補正信号系115はAGC出力122を微
分回路112に入力して微分波形を作る。その後、補正
しようとするプリアンダーシュート406の振幅201
と、AGC出力の主ピークから作った微分波形の振幅2
02が同じになるように、減衰器113で振幅を合わせ
る。一方上記微分信号系のプリアンダーシュート406
とアンダーシュート補正信号系の微分波形の位置が合う
ように上記遅延素子107の遅延時間τdを制御する。
その時の遅延時間τdは、次式のように設定する。
【0024】
τd=(Tprus+τddt2)−(τ-1+τddt1+τLPF)
ここでTprusはプリアンダーシュートピークと主ピ
ークとの時間間隔、τddt2 はプリアンダーシュート
補正系内の微分回路112の遅れ時間、τ-1は等化回路
104での遅れ時間、τddt1は微分回路105での遅れ
時間、τLPFは低周波ろ波器106での遅れ時間を表
している。
ークとの時間間隔、τddt2 はプリアンダーシュート
補正系内の微分回路112の遅れ時間、τ-1は等化回路
104での遅れ時間、τddt1は微分回路105での遅れ
時間、τLPFは低周波ろ波器106での遅れ時間を表
している。
【0025】最後にプリアンダーシュート406の振幅
にアンダーシュート補正信号の振幅を合わせた減衰器出
力127と上記低周波ろ波器出力125を波形合成回路
114で加えあわせる。その時にプリアンダーシュート
406を抑圧した微分波形128を作ることができる。
にアンダーシュート補正信号の振幅を合わせた減衰器出
力127と上記低周波ろ波器出力125を波形合成回路
114で加えあわせる。その時にプリアンダーシュート
406を抑圧した微分波形128を作ることができる。
【0026】パルス化回路110のもう一方の入力は、
遅延素子107出力を低周波ろ波器109に入力し、低
周波ろ波器109出力をパルス化回路110とAGC1
03に入力する。
遅延素子107出力を低周波ろ波器109に入力し、低
周波ろ波器109出力をパルス化回路110とAGC1
03に入力する。
【0027】次に第2点目の波形処理系の遅延時間を制
御する制御系139の回路構成を説明する。
御する制御系139の回路構成を説明する。
【0028】まず薄膜ヘッドで再生した孤立波形につい
てみると、周速や浮上量によりアンダーシュートの発生
位置、波形幅が変化する。また磁気ディスクの場合は、
内外周で周速が違うので、上記の影響が表れる。そこ
で、磁気ヘッドの半径位置を示す信号を基に、波形処理
系内の各遅延素子の遅延時間を制御して、波形の細め、
アンダーシュートの抑圧を常に最適な状態に維持する。
上記を実現するための回路構成は、目標半径位置を示す
信号136を上位機118から遅延素子制御回路140
に入力する。さらにどのヘッドによる再生信号かを示す
ためのヘッドセレクト信号138も入力する。
てみると、周速や浮上量によりアンダーシュートの発生
位置、波形幅が変化する。また磁気ディスクの場合は、
内外周で周速が違うので、上記の影響が表れる。そこ
で、磁気ヘッドの半径位置を示す信号を基に、波形処理
系内の各遅延素子の遅延時間を制御して、波形の細め、
アンダーシュートの抑圧を常に最適な状態に維持する。
上記を実現するための回路構成は、目標半径位置を示す
信号136を上位機118から遅延素子制御回路140
に入力する。さらにどのヘッドによる再生信号かを示す
ためのヘッドセレクト信号138も入力する。
【0029】さらにすでにのべたCDR方式を用いる場
合は、転送レートが変化するために、等化回路の遅延時
間が変化し、さらに低周波ろ波器106,109の最適な
遮断周波数が変化する。低周波ろ波器の遮断周波数が変
わると、群遅延時間が変化する。そのために等化回路及
びタイミング補正用の各遅延素子の遅延時間も変化させ
る必要がある。そこで、ゾーンナンバー信号137も遅
延素子制御回路140に入力する。上記3信号を基に、
遅延素子制御回路140内の不揮発性メモリから出荷前
に設定した各遅延時間設定データを読みだし、各遅延素
子制御回路141,143,144に出力する。各遅延
素子制御回路141,143,144は、上記遅延時間
設定データを基に、等化回路104内の遅延素子及び遅
延素子107の各遅延時間を設定する。
合は、転送レートが変化するために、等化回路の遅延時
間が変化し、さらに低周波ろ波器106,109の最適な
遮断周波数が変化する。低周波ろ波器の遮断周波数が変
わると、群遅延時間が変化する。そのために等化回路及
びタイミング補正用の各遅延素子の遅延時間も変化させ
る必要がある。そこで、ゾーンナンバー信号137も遅
延素子制御回路140に入力する。上記3信号を基に、
遅延素子制御回路140内の不揮発性メモリから出荷前
に設定した各遅延時間設定データを読みだし、各遅延素
子制御回路141,143,144に出力する。各遅延
素子制御回路141,143,144は、上記遅延時間
設定データを基に、等化回路104内の遅延素子及び遅
延素子107の各遅延時間を設定する。
【0030】一方再生ヘッドが変わると一般的にアンダ
ーシュートの大きさも変わる。そこで、ヘッドセレクト
信号138を基に、アンダーシュート補正信号系115
内の減衰器113及び等化回路104内のアンダーシュ
ート補正用の減衰器の減衰量を減衰量制御回路145に
より制御する。減衰量制御回路145内では、出荷前に
あらかじめ各ヘッドごとの減衰量を設定した不揮発メモ
リから減衰量データを読みだし、減衰器113を制御す
る。上記回路構成により最適な波形等化が可能になる。
ーシュートの大きさも変わる。そこで、ヘッドセレクト
信号138を基に、アンダーシュート補正信号系115
内の減衰器113及び等化回路104内のアンダーシュ
ート補正用の減衰器の減衰量を減衰量制御回路145に
より制御する。減衰量制御回路145内では、出荷前に
あらかじめ各ヘッドごとの減衰量を設定した不揮発メモ
リから減衰量データを読みだし、減衰器113を制御す
る。上記回路構成により最適な波形等化が可能になる。
【0031】一方、経時変化や各部品のバラツキによる
影響が大きい場合は特開平1−82303 に記載の自動等化
回路142を用いて、各遅延素子の遅延時間補正動作及
び減衰量補正動作を行わせる。上記自動等化回路の接続
方法は、低周波ろ波器109の出力147を入力し、自
動等化回路142内で各遅延素子の遅延時間補正動作を
行い、各遅延素子制御回路141,143,144に出
力する。また減衰量補正動作も行い減衰量制御回路14
5に出力する。
影響が大きい場合は特開平1−82303 に記載の自動等化
回路142を用いて、各遅延素子の遅延時間補正動作及
び減衰量補正動作を行わせる。上記自動等化回路の接続
方法は、低周波ろ波器109の出力147を入力し、自
動等化回路142内で各遅延素子の遅延時間補正動作を
行い、各遅延素子制御回路141,143,144に出
力する。また減衰量補正動作も行い減衰量制御回路14
5に出力する。
【0032】また上記のCDR方式においては、低周波
ろ波器106,109の遮断周波数を制御するために、
ゾーンナンバー信号137 を制御回路148に入力して制
御する。
ろ波器106,109の遮断周波数を制御するために、
ゾーンナンバー信号137 を制御回路148に入力して制
御する。
【0033】以上本発明における実施例の回路構成と発
明部分の波形について示した。
明部分の波形について示した。
【0034】次にこの信号処理系で用いる等化回路10
4の第1の実施例について、図5を用いて説明する。本
発明に用いる等化回路では図2に示すように、アンダー
シュート406を除去する波形処理は行わないので、図
4に示す従来のトランスバーサル型等化回路のうち遅延
素子501のない等化回路になっている。その構成およ
び動作は、まずAGC出力122が入力され、遅延素子
502の出力602まで無歪伝送する。出力602を加
算回路601に入力する。一方、AGC出力122を係
数回路509に入力し、波形の前縁部を細めるための減
衰信号をつくり、加算回路601に入力する。また出力
信号602は遅延素子503を経て係数回路510に入
力し、波形の後縁部を細めるための減衰信号をつくる。
その減衰信号もまた加算回路601に入力する。一方遅
延素子503 出力は、次の遅延素子504を経て係数回路
511 に入力する。この係数回路511は、時間的に遅れ
たアンダーシュート(以下ポストアンダーシュートと略
す)407を補正するための減衰信号をつくる部分であ
る。そこでつくった減衰信号もまた加算回路601に入
力する。以上の加算回路601への入力信号を全て加え
あわせることによって、波形幅が狭く、ポストアンダー
シュート407を除去できた波形出力123を得る。
4の第1の実施例について、図5を用いて説明する。本
発明に用いる等化回路では図2に示すように、アンダー
シュート406を除去する波形処理は行わないので、図
4に示す従来のトランスバーサル型等化回路のうち遅延
素子501のない等化回路になっている。その構成およ
び動作は、まずAGC出力122が入力され、遅延素子
502の出力602まで無歪伝送する。出力602を加
算回路601に入力する。一方、AGC出力122を係
数回路509に入力し、波形の前縁部を細めるための減
衰信号をつくり、加算回路601に入力する。また出力
信号602は遅延素子503を経て係数回路510に入
力し、波形の後縁部を細めるための減衰信号をつくる。
その減衰信号もまた加算回路601に入力する。一方遅
延素子503 出力は、次の遅延素子504を経て係数回路
511 に入力する。この係数回路511は、時間的に遅れ
たアンダーシュート(以下ポストアンダーシュートと略
す)407を補正するための減衰信号をつくる部分であ
る。そこでつくった減衰信号もまた加算回路601に入
力する。以上の加算回路601への入力信号を全て加え
あわせることによって、波形幅が狭く、ポストアンダー
シュート407を除去できた波形出力123を得る。
【0035】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて、図3,図6,図7,図8,図9を用いて説明す
る。アンダーシュートの形状を詳しく観察すると次の二
つのことがわかる。第一に、磁気ヘッドが厚ポール化し
たことにより、図3の401が406に402が407
のように時間的な発生位置が広がったこと。第二に、波
形の内側は急峻な変化をするが、外側は徐々に復元する
形状を示す。このことは、従来はあまり見えなかった現
象である。
ついて、図3,図6,図7,図8,図9を用いて説明す
る。アンダーシュートの形状を詳しく観察すると次の二
つのことがわかる。第一に、磁気ヘッドが厚ポール化し
たことにより、図3の401が406に402が407
のように時間的な発生位置が広がったこと。第二に、波
形の内側は急峻な変化をするが、外側は徐々に復元する
形状を示す。このことは、従来はあまり見えなかった現
象である。
【0036】第2の実施例は、このアンダーシュートの
形状に関した補正方法である。本実施例の場合の等化回
路104について詳細に説明する。等化回路104の回
路構成を図6に示し、主要な部分の波形を図7に示し
た。図6のアンダーシュート補正回路部分701が本実
施例での変更点である。その構成は、遅延素子504の
出力705を一方は微分回路702に入力し、もう一方
はタイミング補正の遅延素子708を経て加算回路704
に入力する。微分回路702では、遅延素子出力705
の微分波形706を作り、減衰回路(ATT)703に入
力する。減衰回路703では、信号振幅を減衰させ、加
算回路704へ出力する。加算回路704では、遅延素
子出力709から減衰回路703出力を差し引くことに
よって、再生波形の前縁部が急峻であり、後縁部がなだ
らかな波形707を作る。この時の出力波形707が、
ポストアンダーシュート407とほぼ相似になるように
減衰回路703の減衰量及びタイミング補正用遅延素子
708の遅延量を決める。この出力波形707を係数回
路511に入力して、ポストアンダーシュート407と
同じ振幅にする。その係数回路出力を加算回路601に
入力して、ポストアンダーシュートを除去する方式であ
る。
形状に関した補正方法である。本実施例の場合の等化回
路104について詳細に説明する。等化回路104の回
路構成を図6に示し、主要な部分の波形を図7に示し
た。図6のアンダーシュート補正回路部分701が本実
施例での変更点である。その構成は、遅延素子504の
出力705を一方は微分回路702に入力し、もう一方
はタイミング補正の遅延素子708を経て加算回路704
に入力する。微分回路702では、遅延素子出力705
の微分波形706を作り、減衰回路(ATT)703に入
力する。減衰回路703では、信号振幅を減衰させ、加
算回路704へ出力する。加算回路704では、遅延素
子出力709から減衰回路703出力を差し引くことに
よって、再生波形の前縁部が急峻であり、後縁部がなだ
らかな波形707を作る。この時の出力波形707が、
ポストアンダーシュート407とほぼ相似になるように
減衰回路703の減衰量及びタイミング補正用遅延素子
708の遅延量を決める。この出力波形707を係数回
路511に入力して、ポストアンダーシュート407と
同じ振幅にする。その係数回路出力を加算回路601に
入力して、ポストアンダーシュートを除去する方式であ
る。
【0037】また図1で示したAGC出力122からプ
リアンダーシュート406を除去するための補正回路系
115にも、上記と同様のアンダーシュート近似波形を
作る回路を挿入する。その回路を挿入したアンダーシュ
ート補正回路系115の回路構成を図8に示し、各部の
波形を図9に示した。遅延素子111の出力901を一
方は微分回路904に、もう一方はタイミング補正用の
遅延素子907を経て加算回路906に入力する。上記
微分回路904および減衰回路905は、等化回路内の
微分回路702および減衰回路703と同じ働きをす
る。この回路系では、次の加算回路の部分で、タイミン
グ補正用の遅延素子出力907に減衰回路出力を加え合
わせることによって、プリアンダーシュート406にほ
ぼ相似の波形903 を作る。その相似波形903を微分回
路112に入力し、さらにプリアンダーシュート406
の微分後の振幅と同じになるように減衰器113の減衰
量を制御し、その出力波形127を加算回路114へ出
力する。加算回路114では、プリアンダーシュート4
06の微分波形126と減衰器113の出力波形127
を加えあわせることによって、プリアンダーシュート4
06に相当する部分を除去する。この場合の効果とし
て、アンダーシュートとほぼ相似の波形を作ることがで
きるために、アンダーシュート部分の除去が効果的にな
る。
リアンダーシュート406を除去するための補正回路系
115にも、上記と同様のアンダーシュート近似波形を
作る回路を挿入する。その回路を挿入したアンダーシュ
ート補正回路系115の回路構成を図8に示し、各部の
波形を図9に示した。遅延素子111の出力901を一
方は微分回路904に、もう一方はタイミング補正用の
遅延素子907を経て加算回路906に入力する。上記
微分回路904および減衰回路905は、等化回路内の
微分回路702および減衰回路703と同じ働きをす
る。この回路系では、次の加算回路の部分で、タイミン
グ補正用の遅延素子出力907に減衰回路出力を加え合
わせることによって、プリアンダーシュート406にほ
ぼ相似の波形903 を作る。その相似波形903を微分回
路112に入力し、さらにプリアンダーシュート406
の微分後の振幅と同じになるように減衰器113の減衰
量を制御し、その出力波形127を加算回路114へ出
力する。加算回路114では、プリアンダーシュート4
06の微分波形126と減衰器113の出力波形127
を加えあわせることによって、プリアンダーシュート4
06に相当する部分を除去する。この場合の効果とし
て、アンダーシュートとほぼ相似の波形を作ることがで
きるために、アンダーシュート部分の除去が効果的にな
る。
【0038】次に図3で示した従来の薄膜磁気ヘッドと
厚ポール薄膜磁気ヘッドの再生波形について、実測波形
を図12およびに図13示した。この場合、厚ポール薄
膜磁気ヘッドのポール厚は、従来の薄膜磁気ヘッドのポ
ール厚の1.8倍の場合である。図12と図13によ
り、従来の薄膜磁気ヘッドによる再生波形のアンダーシ
ュート間隔は約210nsであるのに対して、厚ポール
薄膜磁気ヘッドによる再生波形のアンダーシュート間隔
は約380nsである。このことにより、ポール厚の比
に従い、アンダーシュート間隔が変化するが判る。さら
に上記理由により、主ピークから各々のアンダーシュー
トまでの間隔も磁気ヘッドのギャップ中心からポール端
までの距離の比により概ね定まることが判る。
厚ポール薄膜磁気ヘッドの再生波形について、実測波形
を図12およびに図13示した。この場合、厚ポール薄
膜磁気ヘッドのポール厚は、従来の薄膜磁気ヘッドのポ
ール厚の1.8倍の場合である。図12と図13によ
り、従来の薄膜磁気ヘッドによる再生波形のアンダーシ
ュート間隔は約210nsであるのに対して、厚ポール
薄膜磁気ヘッドによる再生波形のアンダーシュート間隔
は約380nsである。このことにより、ポール厚の比
に従い、アンダーシュート間隔が変化するが判る。さら
に上記理由により、主ピークから各々のアンダーシュー
トまでの間隔も磁気ヘッドのギャップ中心からポール端
までの距離の比により概ね定まることが判る。
【0039】次に薄膜磁気ヘッドのギャップ中心からポ
ール端までの距離と、主ピークからアンダーシュートま
での換算距離値との比を媒体からの距離に対する関数と
して求め、その結果を図14と図15に示した。ここに
示した主ピークからアンダーシュートまでの換算距離値
とは、主ピークからアンダーシュートまでの時間間隔に
周速を乗じて距離に換算した値である。
ール端までの距離と、主ピークからアンダーシュートま
での換算距離値との比を媒体からの距離に対する関数と
して求め、その結果を図14と図15に示した。ここに
示した主ピークからアンダーシュートまでの換算距離値
とは、主ピークからアンダーシュートまでの時間間隔に
周速を乗じて距離に換算した値である。
【0040】図14の縦軸は、主ピークからポストアン
ダーシュートまでの換算距離値を薄膜磁気ヘッドのギャ
ップ中心からトレイルエッジ(trail edge)までの距離
(gl/2+Puf)で割った値kである。このkは図
3に示した浮上量により定まる係数kのことである。ま
た図15の縦軸は、図14の縦軸と同様主ピークからプ
リアンダーシュートまでの換算距離値を薄膜磁気ヘッド
ギャップ中心からリードエッジ(lead edge)までの距離
(gl/2+PLf)で割った値kである。これらの結
果より薄膜磁気ヘッドが媒体から離れるに従い、ポール
端よりさらに外側にアンダーシュートが発生することが
判る。
ダーシュートまでの換算距離値を薄膜磁気ヘッドのギャ
ップ中心からトレイルエッジ(trail edge)までの距離
(gl/2+Puf)で割った値kである。このkは図
3に示した浮上量により定まる係数kのことである。ま
た図15の縦軸は、図14の縦軸と同様主ピークからプ
リアンダーシュートまでの換算距離値を薄膜磁気ヘッド
ギャップ中心からリードエッジ(lead edge)までの距離
(gl/2+PLf)で割った値kである。これらの結
果より薄膜磁気ヘッドが媒体から離れるに従い、ポール
端よりさらに外側にアンダーシュートが発生することが
判る。
【0041】以上の関係より、薄膜ヘッドのポール長と
記録媒体との相対速度(周速)および記録媒体からの距
離が判れば、アンダーシュートの発生位置が判り、その
位置に合うように等化回路の遅延時間を設定すればよ
い。
記録媒体との相対速度(周速)および記録媒体からの距
離が判れば、アンダーシュートの発生位置が判り、その
位置に合うように等化回路の遅延時間を設定すればよ
い。
【0042】(実施例3)次に本発明に関する実施例の
うち、等化回路104の部分の第3の実施例について図
10,図11を用いて説明する。本実施例に示す等化回
路は、非対称係数反射型等化回路1200とポストアン
ダーシュート407を補正するための回路1210を直
列に接続した形式の等化回路である。非対称係数反射型
等化回路1200では、従来から用いられていたように
遅延素子1101と終端抵抗1103の不整合を利用し
て反射信号を作ることにより再生波形を細める波形処理
を行っている。非対称係数反射型等化回路1200の出
力1109を、一方は遅延素子1105に入力し、他方
は加算回路1108に入力する。さらに遅延素子110
5とその終端抵抗1106は整合を取るので、遅延素子
出力点における反射は生じさせない。そこで、遅延素子
1105でポストアンダーシュート407と重なるよう
に時間遅延した信号を減衰器1107で適当な振幅に減
衰させ、加算回路1108ポストアンダーシュート40
7と加え合わせる。このようにして、ポストアンダーシ
ュート407を抑圧した信号123を作る。
うち、等化回路104の部分の第3の実施例について図
10,図11を用いて説明する。本実施例に示す等化回
路は、非対称係数反射型等化回路1200とポストアン
ダーシュート407を補正するための回路1210を直
列に接続した形式の等化回路である。非対称係数反射型
等化回路1200では、従来から用いられていたように
遅延素子1101と終端抵抗1103の不整合を利用し
て反射信号を作ることにより再生波形を細める波形処理
を行っている。非対称係数反射型等化回路1200の出
力1109を、一方は遅延素子1105に入力し、他方
は加算回路1108に入力する。さらに遅延素子110
5とその終端抵抗1106は整合を取るので、遅延素子
出力点における反射は生じさせない。そこで、遅延素子
1105でポストアンダーシュート407と重なるよう
に時間遅延した信号を減衰器1107で適当な振幅に減
衰させ、加算回路1108ポストアンダーシュート40
7と加え合わせる。このようにして、ポストアンダーシ
ュート407を抑圧した信号123を作る。
【0043】次の図11に示した回路構成は、図10の
ポストアンダーシュート407を補正するための回路1
210のうち、遅延素子1105によってポストアンダ
ーシュート407と重ねあわせるための信号を、図6に
示したアンダーシュート補正回路部701と同様な方式
で、アンダーシュート形状とほぼ相似な波形を作る手段
を用いた回路である。
ポストアンダーシュート407を補正するための回路1
210のうち、遅延素子1105によってポストアンダ
ーシュート407と重ねあわせるための信号を、図6に
示したアンダーシュート補正回路部701と同様な方式
で、アンダーシュート形状とほぼ相似な波形を作る手段
を用いた回路である。
【0044】また、本実施例に用いている遅延素子は、
実施例内では固定遅延素子として示しているが、磁気デ
ィスクに用いる場合はタップ付きの遅延素子に変更して
もよい。それは、磁気ディスクの場合定角速度回転をし
ているので、内周と外周では周速が異なるために、前後
のアンダーシュートの発生位置が変化する。そこでアン
ダーシュート補正回路部分の遅延時間をアンダーシュー
ト位置にあわせて変化させなければならない。一方磁気
ヘッドのポール長と磁気ディスクの回転数が定まれば、
アンダーシュートの発生位置は、磁気ヘッドの半径位置
及び磁性層からの浮上量と対応して定まる特徴がある。
この特徴を利用して、遅延素子を用いる部分はタップ付
きとし、タップの選択は上記のように磁気ヘッドの半径
位置信号136,ヘッドセレクト信号138及びゾーン
ナンバー信号137を用いて選択する。
実施例内では固定遅延素子として示しているが、磁気デ
ィスクに用いる場合はタップ付きの遅延素子に変更して
もよい。それは、磁気ディスクの場合定角速度回転をし
ているので、内周と外周では周速が異なるために、前後
のアンダーシュートの発生位置が変化する。そこでアン
ダーシュート補正回路部分の遅延時間をアンダーシュー
ト位置にあわせて変化させなければならない。一方磁気
ヘッドのポール長と磁気ディスクの回転数が定まれば、
アンダーシュートの発生位置は、磁気ヘッドの半径位置
及び磁性層からの浮上量と対応して定まる特徴がある。
この特徴を利用して、遅延素子を用いる部分はタップ付
きとし、タップの選択は上記のように磁気ヘッドの半径
位置信号136,ヘッドセレクト信号138及びゾーン
ナンバー信号137を用いて選択する。
【0045】最後に、ポストアンダーシュート407を
除去するのみでも、アンダーシュートの干渉によるピー
クシフトの低減効果が大きいことが分かっている。この
時の回路構成は図1のプリアンダーシュート補正信号系
115を除いた回路構成で、使用する等化回路は、ポス
トアンダーシュート407 を補正する等化回路104でよ
い。実施例としては、図5,図6に示すトランスバーサ
ル型等化回路または図10,図11に示す反射型等化回
路である。
除去するのみでも、アンダーシュートの干渉によるピー
クシフトの低減効果が大きいことが分かっている。この
時の回路構成は図1のプリアンダーシュート補正信号系
115を除いた回路構成で、使用する等化回路は、ポス
トアンダーシュート407 を補正する等化回路104でよ
い。実施例としては、図5,図6に示すトランスバーサ
ル型等化回路または図10,図11に示す反射型等化回
路である。
【0046】
【発明の効果】本発明により、遅延時間の長い遅延素子
を用いた等化回路での遅延素子による伝達特性不足のた
めの波形等化歪をなくすることができる。さらに主ピー
クから遠くはなれたアンダーシュートの除去補正もでき
る。そのために、アンダーシュートの干渉によるパター
ンピークシフトを少なくすることができ、高密度記録化
が可能になる。また磁気ディスクのように、周速の違い
でアンダーシュートの発生位置が変化する場合も、アン
ダーシュートの除去補正ができる。そのことにより磁気
ディスク全面にわたり、上記同様パターンピークシフト
を減少させることができる。
を用いた等化回路での遅延素子による伝達特性不足のた
めの波形等化歪をなくすることができる。さらに主ピー
クから遠くはなれたアンダーシュートの除去補正もでき
る。そのために、アンダーシュートの干渉によるパター
ンピークシフトを少なくすることができ、高密度記録化
が可能になる。また磁気ディスクのように、周速の違い
でアンダーシュートの発生位置が変化する場合も、アン
ダーシュートの除去補正ができる。そのことにより磁気
ディスク全面にわたり、上記同様パターンピークシフト
を減少させることができる。
【図1】本発明の記録再生系の回路構成を示すブロック
図。
図。
【図2】本発明の再生回路系各部の波形図。
【図3】従来の薄膜磁気ヘッドとその再生波形と厚ポー
ル薄膜磁気ヘッドとその再生波形の比較概念図。
ル薄膜磁気ヘッドとその再生波形の比較概念図。
【図4】従来用いていたトランスバーサル型等化回路の
構成ブロック図。
構成ブロック図。
【図5】本発明に用いた等化回路の実施例を示す構成ブ
ロック図。
ロック図。
【図6】本発明に用いた等化回路の他の実施例を示す構
成ブロック図。
成ブロック図。
【図7】図6の主要部分の波形図。
【図8】図1に示した本発明部分の実施例を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図9】図8の主要部分の波形図。
【図10】本発明に用いた等化回路の実施例を示すブロ
ック図。
ック図。
【図11】本発明に用いた等化回路の他の実施例を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図12】従来の薄膜磁気ヘッドの再生波形の図。
【図13】厚ポール薄膜ヘッドの再生波形の図。
【図14】ヘッドの浮上量とアンダーシュートの位置の
関係を示すグラフ。
関係を示すグラフ。
【図15】ヘッドの浮上量とアンダーシュートの位置の
関係を示すグラフ。
関係を示すグラフ。
101…磁気ディスク
102…磁気ヘッド
103…AGC回路
104…等化回路
107…遅延回路
105,112…微分回路
106,109…低周波濾波器
113…減衰回路
114…波形合成回路
110…パルス化回路
115…プリアンダーシュート補正回路系
501〜504…遅延素子
701…アンダーシュート補正回路部分
Claims (14)
- 【請求項1】ディジタル信号を磁化反転の形で記録媒体
に記録再生する装置で、記録媒体に記録した情報を再生
する磁気ヘッドと、その再生出力を一定振幅にする自動
利得制御回路と、該自動利得制御回路の出力を波形処理
する等化回路と、該等化回路出力を微分波形に変換する
微分回路と、該微分波形の信号帯域を制限する低周波ろ
波器と、上記等化回路出力の信号帯域を制限する低周波
ろ波器と、上記低周波ろ波器により帯域制限した等化回
路出力と帯域制限した微分波形を入力とするパルス化回
路で構成する再生信号処理系において、自動利得制御回
路出力を分岐して入力し該出力信号の微分信号を作る微
分回路と、微分回路出力を減衰させる減衰器と、減衰し
た該微分信号をパルス化回路入力前の帯域制限した上記
微分波形に加えあわせてパルス化回路に入力する波形処
理手段を設けたことを特徴とするディジタル磁気記録再
生装置。 - 【請求項2】前記波形処理手段は、自動利得制御回路出
力を微分する第1の手段と、第1の手段で微分した信号
を減衰させる第2の手段と、第2の手段で減衰させた信
号と等化回路を経た微分信号を入力とする第3の手段
と、第3の手段の出力をパルス化回路に入力する請求項
1記載のディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項3】記録媒体に磁気的に記録された信号を磁気
ヘッドにより再生する情報再生装置において、上記磁気
ヘッドからの再生信号波形を入力しポストアンダーシュ
ートを補正する等化回路と、該等化回路の出力を入力す
る第1の微分回路と、該第1の微分回路の出力を入力す
る低域瀘波器と、上記再生信号波形を入力する第2の微
分回路と、該第2の微分回路の出力と上記低域瀘波器の
出力を加算する第1の加算器とを有する情報再生装置。 - 【請求項4】前記等化回路を、入力信号振幅を減衰させ
る第1の減衰器と、入力信号を遅延させる第1の遅延回
路と、該第1の遅延素子で遅延させた信号を遅延させる
第2の遅延回路と、上記第2の遅延回路で遅延させた信
号の振幅を減衰させる第2の減衰器と、上記第2の遅延
回路で遅延させた信号を遅延させる第3の遅延回路と、
該第3の遅延回路で遅延させた信号の振幅を減衰させる
第3の減衰器と、上記第1の減衰器の出力と第1の遅延
回路の出力と第2の減衰器の出力と第3の減衰器の出力
を加えあわせる加算器によって構成する請求項3記載の
情報再生装置。 - 【請求項5】前記第3の遅延回路と第3の減衰器の間
に、第3の遅延回路の出力を微分する第3の微分回路
と、該第3の微分回路の出力を減衰させる第4の減衰器
と、前記第3の遅延回路の出力から第4の減衰器の出力
を差し引く減算器と、該減算器の出力を前記第3の減衰
器に入力する手段を有する請求項4記載の情報再生装
置。 - 【請求項6】磁気ヘッドからの再生信号波形を前記第2
の微分回路に入力する前に、再生信号波形を微分する第
4の微分回路と、該第4の微分回路で微分した信号を減
衰させる第5の減衰器と、該第5の減衰器で減衰させた
信号と再生信号を加え合わせる第2の加算器と、第2の
加算器で加えあわせた信号を第2の微分回路に入力する
請求項3項記載の情報再生装置。 - 【請求項7】前記等化回路は、再生信号波形を遅延させ
る第4の遅延回路と、該第4の遅延回路の出力側に設け
た第1のインピーダンス素子と、再生信号波形を減衰さ
せる第6の減衰器と、第4の遅延回路の出力から第6の
減衰器の信号を差し引く第2の減算器と、第2の減算器
の出力を遅延させる第5の遅延回路と、第5の遅延回路
の出力側に設けた第2のインピーダンス素子と、第2の
インピーダンス素子の出力を減衰させる第7の減衰器
と、第2の減算器の出力と第7の減衰器の出力を加えあ
わせる第3の加算器と、第3の加算器の出力を第1の微
分回路に入力する請求項3記載の情報再生装置。 - 【請求項8】前記第5の遅延回路と第7の減衰器との間
に、第5の遅延回路の出力を微分する第5の微分回路
と、第5の微分回路の出力を減衰させる第8の減衰器
と、第5の遅延回路の出力から第8の減衰器の出力を差
し引く第3の減算器とを有し、第3の減算器の出力を第
7の減衰器に入力する請求項7記載の情報再生装置。 - 【請求項9】ディジタル信号を磁化反転の形で記録媒体
に記録しこれを再生する再生方法であって、上記記録媒
体から磁気ヘッドにより再生信号を取り出し、該再生信
号を2つに分岐し、再生信号の片方を等化回路、微分回
路、低周波瀘波器を有する第1の系に通し、再生信号の
もう片方を微分回路、減衰器を有する第2の系に通し、
上記第1の系と第2の系の出力を合成して再生波形を等
価し、上記第1の系と第2の系での信号伝達時間の差
を、第1の系における再生波形のアンダーシュート部分
に第2の系における再生信号部分が重なるように設定す
るディジタル磁気記録再生方法。 - 【請求項10】前記第1の系で、遅延素子を用いて更に
再生信号を遅延させることを特徴とする請求項9に記載
のディジタル磁気記録再生方法。 - 【請求項11】前記第2の系で、遅延素子を用いて更に
再生信号を遅延させることを特徴とする請求項9に記載
のディジタル磁気記録再生方法。 - 【請求項12】前記低周波瀘波器の遮断周波数を変化さ
せることにより信号伝達時間が変化する特性を用いて、
信号処理系の信号遅延時間を制御する請求項9記載のデ
ィジタル磁気記録再生方法。 - 【請求項13】ディジタル信号を磁化反転の形で記録媒
体に記録再生する装置の信号処理系内で、遅延信号を作
るために用いる遅延素子において、タップを設けて遅延
途中から信号を取り出す遅延素子を用い、磁気ヘッドの
半径位置信号により上記のタップを選択することを特徴
とするタップ付き遅延素子およびタップ選択信号を設け
たことを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項14】薄膜磁気ヘッドを用いディジタル信号を
磁化反転の形で記録媒体に記録再生する装置で、再生信
号処理系の等化回路に、上記薄膜磁気ヘッドのポール長
に記録媒体からの距離で決まる係数を乗じた値を周速で
割った値の時間よりも短い時間の遅延素子を用いること
を特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29414891A JPH0528410A (ja) | 1990-11-30 | 1991-11-11 | デイジタル磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-337076 | 1990-11-30 | ||
JP33707690 | 1990-11-30 | ||
JP29414891A JPH0528410A (ja) | 1990-11-30 | 1991-11-11 | デイジタル磁気記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528410A true JPH0528410A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=26559696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29414891A Pending JPH0528410A (ja) | 1990-11-30 | 1991-11-11 | デイジタル磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0528410A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0693213A1 (en) * | 1993-04-06 | 1996-01-24 | Cirrus Logic, Inc. | Spectral smoothing filter |
US6799782B2 (en) * | 2002-08-08 | 2004-10-05 | International Truck Intellectual Property Company, Llc | Splash and spray suppressor |
JP2006014367A (ja) * | 2005-08-05 | 2006-01-12 | Pioneer Electronic Corp | 音声データ処理方法 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP29414891A patent/JPH0528410A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0693213A1 (en) * | 1993-04-06 | 1996-01-24 | Cirrus Logic, Inc. | Spectral smoothing filter |
EP0693213A4 (ja) * | 1993-04-06 | 1996-02-21 | ||
US6799782B2 (en) * | 2002-08-08 | 2004-10-05 | International Truck Intellectual Property Company, Llc | Splash and spray suppressor |
JP2006014367A (ja) * | 2005-08-05 | 2006-01-12 | Pioneer Electronic Corp | 音声データ処理方法 |
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