JPH0520617A - デイジタル磁気記録再生装置 - Google Patents

デイジタル磁気記録再生装置

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JPH0520617A
JPH0520617A JP3169663A JP16966391A JPH0520617A JP H0520617 A JPH0520617 A JP H0520617A JP 3169663 A JP3169663 A JP 3169663A JP 16966391 A JP16966391 A JP 16966391A JP H0520617 A JPH0520617 A JP H0520617A
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circuit
input
peak
waveform
output
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JP3169663A
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Nobumasa Nishiyama
延昌 西山
Toshiaki Tsuyoshi
敏明 津吉
Motoi Aoi
基 青井
Tetsuji Kameoka
哲司 亀岡
Masaya Tanaka
雅也 田中
Kazuhisa Shiraishi
和久 白石
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing

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  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ディスク装置において、再生波形のスプリ
アスピークを除去するための信号処理方式。 【構成】スリミング波形のレプリカ信号を遅延素子(1
48)で遅延し、低周波ろ波器(153)で帯域制限を
行い、減衰器選択回路(155)にてレプリカ信号振幅
を主ピークより遅れ位置にあるスプリアスピークの振幅
と同程度にさせ、差動増幅回路(147)でスプリアス
ピークを除去する。また、主ピークより進み位置にある
スプリアスピークの除去方法は、入力信号を2系統に分
け、一方は減衰器選択回路(184)でスプリアスピー
クと同程度の振幅に減衰させ、他方の系統は遅延回路
(177)により減衰器選択回路出力のピークとスプリ
アスピークが重なるように遅延させる。その後、差動増
幅回路(182)でスプリアスピークを除去する。 【効果】スプリアスピーク除去によるパターンピークシ
フトの減少。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクティブ型薄膜
磁気ヘッド(以下本明細書中ではTFHと略す)または
磁気抵抗効果型再生ヘッド(以下本明細書中ではMRヘ
ッドと略す)またはメタル・イン・ギャップヘッド(以
下本明細書中ではMIGヘッドと略す)を用いるディジ
タル磁気記録再生装置において、記録媒体から再生した
再生波形のスプリアスピークを除去するための信号処理
方式に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ピーク弁別を用いたディジタル磁気記録
再生装置では、高記録密度化に伴い急峻な記録磁界を得
るためにTFHに代わってきた。さらに小形の磁気ディ
スク装置では線速度が遅いために、TFHにより記録し
MRヘッドにより再生を行う記録再生分離方式が用いら
れつつある。また低コスト化のための小形の装置ではM
IGヘッドが用いられている。しかし、TFHを用いる
とポール長が有限なためにポールの外部エッジ付近にア
ンダーシュートと呼ぶ再生波形の主ピークと逆極性のス
プリアスピークが現れる。またMIGヘッドでは、ギャ
ップ内の金属膜とバルクの部分の界面においてコンタノ
イズと呼ぶ再生波形の主ピークと同極性のスプリアスピ
ークが現れる。さらにMRヘッドでは、再生分解能を高
めるために磁気抵抗効果膜の両側にシールドと呼ぶ磁性
体を配置する。そのシールドによりヘッド自体に再生波
形のスリミング効果を持たせているが、スプリアスピー
クも同時に発生する。以上の状態でパターンデータを記
録再生した場合、上記のスプリアスピークが近傍の再生
波形と波形干渉を生じるために、パターンピークシフト
が大きくなるという影響を与えてきた。
【0003】そこで、従来は特開昭60−136902号,特開
昭61−59664 号で示すトランスバーサル型等化回路およ
び特開昭61−99906号,特開昭61−114611号,特開昭61
−139980号で示す反射型の多タップ等化回路を用いてT
FHにおけるアンダーシュートの除去は行ってきた。そ
の方法は、入力信号から波形を時間的にずらせたエコー
信号を遅延回路を用いて作り、各エコー信号と入力信号
をある比率で加えあわせることによってアンダーシュー
ト補償を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方記憶装置の大容量
化とともに記録密度が高くなり、そのために記録媒体の
保磁力を従来以上に高くしなければならなくなった。そ
れにともない磁気ヘッドの記録磁界を従来以上に強くす
る必要が生じた。記録磁界を強くするための一つの方法
として、TFHの場合はポール厚を厚くする方法を用い
ている。このTFHにより自己記録再生を行う場合は、ポ
ール厚が厚くなっているためにポールの外部エッジ付近
に発生するアンダーシュートが波形中心から遠く離れる
ことになる。そこで遅延時間が長い遅延素子が必要にな
り、このために遅延素子の伝送特性が劣化する。このよ
うな遅延素子を用いて波形伝送を行うと波形歪が生じ、
正しい波形等化ができないという課題があった。
【0005】またMIGヘッドのコンタノイズおよびM
Rヘッドのスプリアスピークの除去処理は行っていなか
った。
【0006】さらに小形の装置に搭載するには、実装面
積の減少から素子数を少なくする必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、まず主ピーク波形のスリミングを行なう。その
後、スプリアスピークを補償するための波形として長遅
延時間の遅延素子を用いて主ピーク波形の遅延を行うと
共に伝送特性の劣化を用いてピーク部分がブロードにな
った遅延波形を作る。その時の遅延時間は、主ピーク波
形のスプリアスピーク部分に遅延波形のピークが重なる
ように遅延させる。このようにして作成した遅延波形と
主ピーク波形を合わせることによって主ピークより遅れ
た位置にあるスプリアスピークは除去できる。
【0008】また主ピークより進んだ位置にあるスプリ
アスピークは次のような手段を用いて除去する。まず主
ピークを2経路に分岐し、一経路では減衰器によりスプ
リアスピークと同じ振幅の波形に減衰させ、他方の経路
では主ピーク波形を短時間の遅延素子の集合で、伝送特
性の劣化が少ない遅延素子により遅延させる。その時の
遅延時間は、主ピークとその進み位置にあるスプリアス
ピークとの時間差を設定する。上記の2経路を合わせる
ことにより進み側のスプリアスピークを除去できる。本
手段は、上記手段と組合せることにより主ピークの前後
にあるスプリアスピークを除去することができる。その
組合せ方法は、上記手段の前後どちらかに配置しても良
いが、特に前に配置した方がスプリアスピークの除去効
果が高くなる。
【0009】一方磁気ディスク装置の場合は、磁気ヘッ
ドの半径位置により記録媒体との相対速度が変わるため
に、主ピークとスプリアスピークとの時間間隔が半径位
置によって変化する。そこで、遅延時間も半径位置によ
って選択するようにした。
【0010】またMRヘッドを用いた場合は、シールド
膜の構造と記録波長によってスプリアスピークの極性が
変化する。そこで、両極性に対応できる回路構成にし
た。
【0011】
【作用】上記の手段により遅延時間が長い遅延素子によ
る伝送特性劣化のための波形等化歪を無くすることがで
き、更に主ピークからはなれたスプリアスピークの除去
もできる。そのためにスプリアスピークによるパターン
ピークシフトを少なくすることができる。
【0012】また磁気ディスク装置のように周速の違い
などによるスプリアスピークの発生位置が変化する場合
でも、対応することができる。
【0013】さらに主ピークより遅れ位置に生じるスプ
リアスピークのみを除去する場合は、部品数を少なくで
き、例えば小形の磁気ディスク装置にも搭載ができる。
【0014】
【実施例】図2は磁気ディスク装置の全体構成を示す。
図3は再生回路系の構成を示す。図4はTFHの場合の
ポール構造と再生孤立波形の関係を示す。図5はMIG
ヘッドの場合のギャップ付近の構造と再生孤立波形の関
係を示す。図6はMRヘッドの場合の磁気抵抗効果素子
とシールド膜の構造と再生孤立波形の関係を示す。図1
はTFHで再生した場合の主ピークより遅れたスプリア
スピーク(アンダーシュート)を除去する実施例の回路
構成を示す。図7は図1で示す回路の各部の波形を示
す。図8はMIGヘッドで再生した場合のスプリアスピ
ーク(コンタノイズ)を除去する実施例の回路構成を示
す。図9は図8で示す回路の各部の波形を示す。図10
はMRヘッドで再生した場合のスプリアスピークを除去
する実施例の回路構成を示す。図11は図10で示す回
路の各部の波形を示す。図12はTFHで再生した場合
のアンダーシュートを除去する別の実施例の回路構成を
示す。図13は図12で示す回路の各部の波形を示す。
図14は遅延素子の遅延時間と伝送帯域幅の関係を示
す。図15はTFHで再生した場合の主ピークより進み
のアンダーシュートを除去する実施例の回路構成を示
す。図16は図15で示す回路の各部の波形を示す。図
17は図15の別の実施例を示す。図18はMRで再生
した場合の主ピークより進みのスプリアスピークを除去
する実施例の回路構成を示す。図19は図18の別の実
施例を示す。
【0015】まず磁気ディスク装置の全体構成につい
て、図2を用いて述べる。
【0016】磁気ディスク装置は大きく分けると下記の
部分により構成している。情報を記憶しておく磁気ディ
スク101,磁気ディスクに情報を記録または再生を行
う磁気ヘッド102,磁気ディスクと磁気ヘッドの間に
相対速度を作るためのスピンドルモータ103,磁気デ
ィスクのある定めた位置に情報を記録するためのサーボ
回路104およびアクチュエータ105で構成する位置
決め系106,上位機からの情報をインタフェース11
1を介し、変復調回路系112で磁気記録する‘1,
0’信号に変調し、その信号を磁気ヘッド102で記録
する記録回路系107,磁気記録した情報を磁気ヘッド
102で再生し‘1,0’データに変換する再生回路系
108,再生データを変復調回路系112で上位機の情
報に復調し、インタフェース111を介して上位機10
9へ出力する系、さらに各部を制御する制御部110に
より構成している。
【0017】本発明は再生回路系108の部分に適用
し、装置性能を高めることを目的としている。また、本
発明は位置決め系106のサーボ信号の信号処理にも適
用でき、その場合も装置性能を高めることができる。
【0018】次に本発明にかかわる再生回路系108の
構成について図3を用いて述べる。従来からの磁気ディ
スク装置では情報の‘1’を磁化反転の形で磁気記録す
るNRZI記録方式が用いられている。この方式におい
て、磁気ヘッド102で再生すると再生波形のピークの
部分が情報の‘1’に相当する。そこで、再生波形のピ
ーク部分から情報の‘1’を信号弁別する機能が必要に
なる。再生回路系108は上記の機能を持ったものであ
る。その方式は、まず磁気ヘッド102で再生された信
号を一定振幅の信号にするために自動利得制御増幅回路
(AGC)113に入力する。AGCの出力信号には、
隣接ビットとの波形干渉がある。そこで、波形干渉を除
くために等化回路(EQ)114に入力する。次にEQ
出力を二つに分ける。一方は波形のピークをゼロクロス
信号に変換するために、微分回路115に入力する。さ
らに微分回路115では必要帯域以外のノイズも周波数
が高くなると共に強調するので、その余分なノイズを除
去するために低周波ろ波器(LPF)116に入力す
る。次のパルサー117では微分波形のゼロクロス部分
からゼロクロスパルスを作る。しかし低周波の再生信号
では孤立波形状態に近くなり、波形のピーク以外の部分
でも微分波形ではゼロクロスが発生する。そこで、EQ
出力で二つに分けたもう一方の信号を用いて、波形のピ
ーク以外のゼロクロスパルスを除去する。その方法は、
EQ出力の波形には必要帯域以外のノイズが重畳してい
るので、まず低周波ろ波器118を通過させることによ
り余分なノイズを除去する。そしてパルサー117に入
力し、あるスライスレベルでの波形の振幅検出をする。
この時、スライスレベルより高い振幅を持ち、同時にゼ
ロクロスパルスが発生していれば、このパルスは波形の
ピークに相当するパルスと判断する。
【0019】以上のようにして波形のピークに相当する
ゼロクロスパルスを作る。次に、このパルスをもとに情
報の‘1,0’を弁別する。まず情報の‘1,0’を判
断するために必要な弁別窓と呼ぶ時間の物差しを作る。
この弁別窓は、ゼロクロスパルスのタイミングに同期さ
せるためにフェースド・ロック・ループ・オッシレータ
で構成した可変周波数発振器(VFO)119により作
る。この弁別窓とパルサーからのゼロクロスパルスを弁
別回路120に入力して、弁別窓の中にゼロクロスパル
スがあれば‘1’、無ければ‘0’と弁別して出力す
る。次に復調回路112により上位機の情報として扱え
るデータに復調する。以上が再生回路系108の方式と
回路構成である。
【0020】本発明を再生回路系108に用いた場合
は、具体的には等化回路114の部分に適用し、スプリ
アスピークを除去することによって主ピーク波形とスプ
リアスピークの波形干渉によるパターンピークシフトを
低減する目的で用いる。
【0021】次に本発明の対象とするスプリアスピーク
を発生する磁気ヘッドの先端部分の構造とその再生孤立
波形について図4,図5,図6を用いて述べる。
【0022】まず図4は薄膜磁気ヘッド(TFH)121
のポール構造と再生孤立波形122の関係を示したもの
である。TFHは従来から用いられていたバルクヘッド
に比べて媒体対抗面のポール長125が記録波長にたい
して無視できない程薄くなった。そのためにポールの外
側エッジ123でも再生磁界を感じてアンダーシュート
と呼ぶ主ピークと逆極性のスプリアスピーク124を発
生する。このスプリアスピークはポール長125に依存
するために、ポール長125が厚くなればスプリアスピ
ーク124の位置も離れてしまう。
【0023】次に図5はメタル・イン・ギャップヘッド
(MIGヘッド)126のギャップ付近の構造と再生孤立
波形127の関係を示したものである。MIGヘッド1
26は記録磁界を強くするために、従来から用いられて
いたバルクヘッドのギャップ対向面に飽和磁束密度の高
い磁性膜128を設けたものである。この場合磁性膜と
バルク材の界面129が擬似ギャップになり主ピークと
同極性のスプリアスピーク(コンタノイズ)130とし
て出力してしまう。そこで構造的に回避する手段が考え
られているが、構造が複雑になるために、狭トラック幅
化が難しくなる。
【0024】また飽和磁束密度の高い磁性膜128をギ
ャップ対向の両面に設けたMIGヘッドがあるが、本場
合はコンタノイズが主ピークの前後に発生するだけであ
り、本発明の回路方式を用いることにおいては支障はな
い。さらにこの場合の回路構成は他の実施例から容易に
類推できることは明白である。
【0025】つぎに図6は磁気抵抗効果型再生ヘッド
(MRヘッド)131の場合の磁気抵抗効果素子(MR
素子)132およびシールド膜133の構造と、再生孤
立波形134の関係を示したものである。MR素子13
2だけでは再生分解能が低くなるために、シールド膜1
33を設けることにより再生分解能を高めようとしたも
のである。しかし、シールド膜133も磁性体であるた
めに再生磁束を吸い込みMR素子132を経由する磁気
回路が構成される。そのためにシールド膜133のある
位置でスプリアスピーク135が発生する。また、これ
は記録波長との関係で決まるものなので、記録波長とシ
ールド膜を含めたMRヘッドの厚さ136の関係を抑え
ることによりスプリアスピーク135の極性を決めるこ
とができる。
【0026】次にスプリアスピークを除去するために、
再生回路系108のEQ部分114に用いる等化回路の
実施例について述べる。この実施例に用いる再生磁気ヘ
ッドとしては、TFH,MRヘッド,MIGヘッドを用
いた場合について述べる。
【0027】まずTFHを用いた場合の第1の実施例に
ついて図1,図7を用いて述べる。図1には回路構成を
示し、図7には図1の各部の波形を示した。図1よりA
GC113出力を1段目の差動増幅回路137に入力
し、一方の出力を遅延素子138及び減衰器選択回路12
9に接続する。この場合遅延素子138と1段目の増幅
回路137出力とのインピーダンスマッチングを取るた
めに1段目の増幅回路出力に抵抗140を接続する。さ
らに遅延素子138の出力は2段目の差動増幅回路14
1の正相入力に入力する。この場合信号を反射させるた
めに、2段目の増幅回路141入力には反射係数と遅延
素子のインピーダンスから決まる抵抗142を接続する。
これにより1段目の増幅回路137出力と2段目の増幅
回路141で反射し、遅延素子138を戻ってきた信号
が減衰器選択回路139に入力する。減衰器選択回路1
39では、図7で示すように入力した信号143を波形
144で示すように減衰させ、2段目の差動増幅回路14
1の逆相入力に入力する。前述の遅延素子138出力
(図7の波形145)と減衰器選択回路139出力(図
7の波形144)を2段目の増幅回路141で合成し、
図7の波形146で示すように主ピーク波形のスリミン
グを行う。
【0028】次に2段目の増幅回路141の一方の出力
は3段目の差動増幅回路147の正相入力に入力する。
他方の出力は遅延素子148に入力し、上述したスリミ
ング波形146のアンダーシュート149の位置に遅延
信号150のピーク151が来るように信号を遅延させ
る。この時遅延信号を各タップごとに出力し、選択回路
152で選択できるようにする。選択した遅延信号を低
周波ろ波器153に入力し、高周波成分の少ないブロー
ドな波形に変換する。この場合の低周波ろ波器153の
特性としては、アンダーシュートの波形の形によりフィ
ルターの遮断周波数及び減衰特性を選べばよい。本実施
例では、3MB/sec ,1−7RLL変調を用いた系と
したので、遮断周波数を最高記録密度周波数9MHzの
半分の4.5MHz とし、フィルターの減衰特性として
はガウシアン3次型のゆるやかな減衰特性の低周波ろ波
器を用いた。また減衰特性はゆるやかな方が波形歪が少
なくてよい。さらにこの遅延素子148では、反射を起
こさせないために遅延素子148の入力側と低周波ろ波
器153の出力側にインピーダンスマッチングをさせる
ための特性インピーダンスと同じ抵抗154を接続す
る。また遅延素子148と低周波ろ波器153の特性イ
ンピーダンスは同じにしてある。次に低周波ろ波器15
3の出力を減衰器選択回路155に入力し、アンダーシ
ュートと同じ振幅に減衰させる。上述のスリミング波形
(図7の波形146)と減衰器選択回路155出力(図
7の波形150)を3段目の増幅回路147で合成させ
ることにより、図7の波形156で示すように主ピーク
より遅れた位置にあるアンダーシュート149を除去す
ることができる。
【0029】一方磁気ディスク装置の場合は磁気ヘッド
の半径位置によって周速が異なるために、アンダーシュ
ートの発生位置および再生波形幅が変化する。そこで、
半径位置情報をもとに制御信号(CNTL−1,CNT
L−2,CNTL−3)を作り、減衰器選択回路13
9,155及び遅延素子タップ選択回路152を制御す
ることにより、常にアンダーシュート位置および波形幅
に追従した正しい等化ができるようにする。
【0030】次にMIGヘッドを用いた場合の第2の実
施例について図8,図9を用いて述べる。図8には回路
構成を示し、図9には図8の各部の波形を示した。AG
C113出力161を入力し、スリミング波形157に
等化するまでは図1と同じであるので省略する。そこ
で、スリミングした波形からコンタノイズ158を除去
する方法を本実施例により述べる。まずMIGヘッドの
コンタノイズ158は主ピーク159と同極性に発生す
ることから、TFHの場合のアンダーシュート除去信号
とは逆極性の信号を作れば良い。そこで、スリミングし
た信号(図9の波形157)を二つに分岐し、一方は3
段目の差動増幅回路147の正相入力に入力し、他方は
遅延素子148に接続する。以下遅延素子148,タッ
プ選択回路152,低周波ろ波器153,減衰器選択回
路155そして3段目の差動増幅回路147の逆相入力
に接続し(図9の波形160)、3段目の増幅回路14
7でコンタノイズ158を除去する方法は図1と同じで
ある。また、磁気ヘッドの半径位置によってコンタノイ
ズ158の発生位置および再生波形幅が変化する場合の
対応制御方法も図1と同じである。
【0031】次にMRヘッドを用いた場合の第3の実施
例について図10,図11を用いて述べる。図10には
回路構成を示し、図11には図10の各部の波形を示し
た。AGC113出力162を入力し、スリミング波形
163に等化するまでは図1と同じであるので省略す
る。そこで、スリミング波形163からスプリアスピー
ク164を除去する方法を本実施例により述べる。まず
MRヘッドの場合は、スプリアスピーク164は記録波
長とシールド膜を含めたMRヘッドの厚さ136の関係
により極性が定まる。そのためにスプリアスピーク除去
信号165も上記の関係にしたがって極性を選択する必
要があり、そこで記録波長とMRヘッドの厚さをパラメ
ータとした制御信号を設け、スプリアスピーク164の
極性を判断させる。この方法を用いた回路構成の実施例
が図10に示すものである。図10に示すように、スプ
リアスピークが負極性の場合はTFHのアンダーシュー
ト除去と同じと考え、2段目の差動増幅回路141の反
転出力を極性選択回路166によって選択する。以下は
TFHのアンダーシュート除去と同じプロセスによりス
プリアスピーク164を除去する。またスプリアスピー
クが正極性の場合はMIGヘッドのコンタノイズ除去と
同じと考え、2段目の差動増幅回路141の正相出力を
極性選択回路166によって選択する。以下はMIGヘ
ッドのコンタノイズ除去と同じプロセスによりスプリア
スピーク164を除去する。
【0032】次にTFHの場合のアンダーシュート除去
を行う第4の実施例を図12,図13を用いて述べる。
本実施例では、スリミングをするための信号167にア
ンダーシュートを除去するための信号168を足し込み
2段目の差動増幅回路141でスリミングを行いながらア
ンダーシュート除去も行う方式である。その回路構成
は、AGC113出力169を1段目の差動増幅回路1
37に入力し、一方の出力はスリミング用の回路すなわ
ち遅延素子138と減衰器選択回路139に入力する。
遅延素子138の出力は2段目の差動増幅回路141の
正相入力に入力する。その際、1段目の増幅回路137
出力には遅延素子138とのインピーダンスマッチング
を取るために遅延素子の特性インピーダンスと同じ抵抗
170を接続する。また2段目の増幅回路141入力に
は遅延素子出力信号171を反射させるために反射係数
と遅延素子138の特性インピーダンスで決まる抵抗14
2を接続する。一方減衰器選択回路139出力は後述す
るアンダーシュート除去信号168と加算するための加
算回路172に入力する。
【0033】またアンダーシュート除去信号168の作
り方は、まず1段目の増幅回路137の反転出力を遅延素
子148に入力する。遅延素子148では図13の波形
168で示すようにアンダーシュートの位置173まで遅
延させるために用いる。さらにタップ選択回路152で
は、磁気ディスク装置における半径位置とアンダーシュ
ートとの関係より、常にアンダーシュートの位置に除去
信号が来るように遅延時間を切り替える。タップ選択回
路152出力を低周波ろ波器153に入力し、高い周波
数成分を落した波形に等化する。さらに低周波ろ波器1
53出力を減衰器選択回路155に入力し、アンダーシ
ュートの振幅と同程度にする。この場合もアンダーシュ
ートの振幅に半径依存性が有るために、減衰係数を切り
替える方式を設けている。その減衰器選択回路155出
力を加算回路172に入力する。加算回路172では前
述したようにスリミングを行うための信号(図13の波
形167)とアンダーシュート除去用の信号(図13の
波形168)を加えあわせることにより、スリミングと
アンダーシュート除去を行うための信号(図13の波形
174)を作る。次に加算回路出力174を2段目の差
動増幅回路141の反転入力に入力する。このようにし
て、2段目の差動増幅回路141では図13の波形17
5で示すようにスリミングとアンダーシュート除去を行
う。
【0034】また図14に示すように遅延素子の遅延時
間が長くなると遅延素子そのものの伝送帯域が低下す
る。そのために以上の実施例で述べたスプリアスピーク
を除去するための回路系で遅延素子の後に低周波ろ波器
を挿入したが、遅延時間の長い遅延素子を用いる場合は
素子そのものの特性劣化を用いることができるので低周
波ろ波器を外しても同等の特性を得ることができる。
【0035】次に主ピークより進みのスプリアスピーク
の除去方法について述べる。この信号処理は上述したス
リミングおよびスプリアスピークの除去処理回路よりも
前段に配置することが望ましい。
【0036】まずTFHを用いた場合の主ピークより進
みのアンダーシュート除去回路を図15および図16を
用いて述べる。まず前段の出力178を1段目の差動増
幅回路176に入力し、一方の出力を遅延素子177に
入力する。その時の遅延時間は、図14に示す遅延時間
と伝送帯域の関係から伝送帯域内の遅延時間を持つ遅延
素子を複数個直列に接続し、途中に伝送特性補償用の回
路を挿入して、全体としてアンダーシュートの位置17
9と遅延前の主ピークの位置が同じ(図16の波形18
0)になるように遅延させる。その後上述と同様に半径
依存性を補償するためにタップ選択回路181にて遅延
時間を最適化し、その出力を2段目の差動増幅回路18
2の正相入力に入力する。この場合遅延素子177の入
出力の両側では反射を起こさせないために、インピーダ
ンスマッチングを行うための抵抗183を接続する。
【0037】また1段目の差動増幅回路の別の出力は、
減衰器選択回路184に入力し図16の波形185で示
すようにアンダーシュートと同じ振幅に減衰させる。こ
の場合もアンダーシュートの振幅に半径依存性があるの
で、半径位置で減衰量を制御する。この減衰器選択回路
184の出力を2段目の差動増幅回路182の逆相入力
に入力する。このようにして主ピークより進みのアンダ
ーシュートを除去することができる。
【0038】次に図15のアンダーシュート除去回路に
おいて、アンダーシュートの位置179または遅延回路
177の遅延時間ずれがあってもアンダーシュート除去
効果を下げないための実施例を図17に示す。その回路
構成は、図15の1段目の差動増幅回路176出力と減
衰器選択回路184の間に低周波ろ波器186を挿入す
る。この構成をとることにより、アンダーシュートを除
去するための信号185をブロードにし、アンダーシュ
ート除去適用時間範囲を広げることができる。
【0039】次にMRヘッドの場合の主ピークより進み
のスプリアスピーク除去回路について図18を用いて述
べる。基本の回路構成は図15と同じであるが、MRヘ
ッドの場合は上述したように記録波長とMRヘッドの厚
さの関係からスプリアスピークの極性が正負のどちらに
も生じる可能性があるので、1段目の差動増幅回路17
6出力の両側から信号が取れるように接続し、極性選択
回路187によって必要な極性の信号を得る。極性選択
回路187の出力は減衰器選択回路184に入力し、以
後は図15と同じ動作を行う。一方1段目の出力から遅
延素子177に接続している部分には、2段目の増幅回
路182からの反射信号が戻ってくる。そこで反射信号
を取り込まないために、極性選択回路187へ分岐した
後にバッファー回路188を挿入する。以後は図15と
同じ動作を行い、スプリアスピークの除去を行う。
【0040】また図15と図17の関係と同様に、図1
8の極性選択回路187と減衰器選択回路184の間に
図19に示すように低周波ろ波器186を挿入する。こ
れにより図17と同様の効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明により主ピーク波形の前後にある
スプリアスピークの一方または両方を除去できるため
に、主ピークとスプリアスピークの波形干渉によるパタ
ーンピークシフトを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TFHで再生した場合の主ピークより遅れたア
ンダーシュートを除去する実施例の回路構成図。
【図2】磁気ディスク装置の全体構成図。
【図3】再生回路系の構成図。
【図4】TFHの場合のポール構造と再生孤立波形の関
係。
【図5】MIGヘッドの場合のギャップ付近の構造と再
生孤立波形の関係。
【図6】MRヘッドの場合の磁気抵抗効果素子とシール
ド膜の構造と再生孤立波形の関係。
【図7】図1で示す回路の各部の波形。
【図8】MIGヘッドで再生した場合のコンタノイズを
除去する実施例の回路構成図。
【図9】図8で示す回路の各部の波形。
【図10】MRヘッドで再生した場合のスプリアスピー
クを除去する実施例の回路構成図。
【図11】図10で示す回路の各部の波形。
【図12】TFHで再生した場合のアンダーシュートを
除去する別の実施例の回路構成図。
【図13】図12で示す回路の各部の波形。
【図14】遅延素子の遅延時間と伝送帯域幅の関係を示
す図。
【図15】TFHで再生した場合の主ピークより進みの
アンダーシュートを除去する実施例の回路構成図。
【図16】図15で示す回路の各部の波形。
【図17】TFHで再生した場合の主ピークより進みの
アンダーシュートを除去する別の実施例の回路構成図。
【図18】MRで再生した場合の主ピークより進みのス
プリアスピークを除去する実施例の回路構成図。
【図19】MRで再生した場合の主ピークより進みのス
プリアスピークを除去する別の実施例の回路構成図。
【符号の説明】
101…磁気記録媒体、102…磁気ヘッド、104…
サーボ回路、106…位置決め系、108…再生回路
系、113…自動利得制御増幅回路、114…等化回
路、115…微分回路、116,118…低周波ろ波
器、117…パルサー、121…薄膜磁気ヘッド、12
2…薄膜磁気ヘッドでの再生孤立波形、124…アンダ
ーシュート、126…メタル・イン・ギャップヘッド、
127…メタル・イン・ギャップヘッドでの再生孤立波
形、128…飽和磁束密度の高い磁性膜、129…磁性
膜とバルク材の界面、130…コンタノイズ、131…
磁気抵抗効果型再生ヘッド、132…磁気抵抗効果素
子、133…シールド膜、134…磁気抵抗効果型再生
ヘッドでの再生孤立波形、135…スプリアスピーク、
137,141,147…差動増幅回路、138…遅延手
段、139,155…減衰器選択回路、140,14
2,154…抵抗、148…遅延手段、152…タップ
選択回路、153…低周波ろ波器、166…極性選択回
路、172…加算回路、177…遅延手段、181…タ
ップ選択回路、183…抵抗、184…減衰器選択回
路、186…低周波ろ波器、187…極性選択回路、1
88…バッファ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀岡 哲司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 田中 雅也 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 白石 和久 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル情報を記憶する磁気記録媒体,
    磁気記録を行う磁気ヘッド,磁気ヘッドにディジタル情
    報を記録するための記録電流を流し、また再生信号から
    2値情報を取り出す記録再生回路系,磁気記録媒体のあ
    る定めた位置に磁気ヘッドを位置決めする位置決め系を
    最低限有する装置において、記録再生回路系に再生波形
    のスプリアスピークを補償する等化回路を設けることを
    特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】ディジタル情報を記憶する磁気記録媒体,
    磁気記録を行う磁気ヘッド,磁気ヘッドにディジタル情
    報を記録するための記録電流を流し、また再生信号から
    2値情報を取り出す記録再生回路系,磁気記録媒体のあ
    る定めた位置に磁気ヘッドを位置決めする位置決め系を
    最低限有する装置において、位置決め系の信号処理回路
    に再生波形のスプリアスピークを補償する等化回路を設
    けることを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】自動利得制御回路,等化回路,微分回路,
    低周波ろ波器,パルス化回路,可変周波数発振器,弁別
    回路で構成する再生回路系において、等化回路の部分を
    再生波形のスリミング手段,主ピークの進み側のスプリ
    アスピークを補償する手段,主ピークの遅れ側のスプリ
    アスピークを補償する手段の中で、1手段または2手段
    または3手段で構成することを特徴とするディジタル磁
    気記録再生装置。
  4. 【請求項4】位置決め系のサーボ信号処理回路の等化回
    路において、等化回路の部分を再生波形のスリミング手
    段,主ピークの進み側のスプリアスピークを補償する手
    段,主ピークの遅れ側のスプリアスピークを補償する手
    段で構成することを特徴とするディジタル磁気記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】主ピークの遅れ側のスプリアスピークを補
    償する手段において、入力波形のレプリカ信号波形を作
    り、そのレプリカ信号波形の振幅をスプリアスピークの
    振幅と同程度に減衰させ、さらにスプリアスピークの位
    置までレプリカ信号波形を遅延させ、その後レプリカ信
    号波形と入力波形を加算または減算することにより主ピ
    ークの遅れ側のスプリアスピークを補償することを特徴
    とするディジタル磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】主ピークの進み側のスプリアスピークを補
    償する手段において、入力波形のレプリカ信号波形を作
    り、そのレプリカ信号波形の振幅をスプリアスピークの
    振幅と同程度に減衰させ、一方レプリカ信号波形のピー
    クと入力波形のスプリアスピークが重なるように入力波
    形を遅延させ、その後レプリカ信号波形と入力波形を加
    算または減算することにより主ピークの進み側のスプリ
    アスピークを補償することを特徴とするディジタル磁気
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】インダクティブ型薄膜磁気ヘッドにより記
    録再生を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッド
    の場合の主ピークの遅れ側のアンダーシュートを補償す
    る等化回路構成は、入力信号を入力した第1の差動増幅
    回路の一方の出力は第2の差動増幅回路の正相入力に入
    力し、他方の出力はインピーダンスマッチング抵抗を介
    し遅延手段に入力して遅延させ、アンダーシュートの位
    置に遅延信号のピークが重なるようにタップ選択回路で
    タップを選択し、さらに低周波ろ波器を介して、減衰器
    選択回路に入力し、アンダーシュートと同程度の振幅に
    減衰させ、第2の差動増幅回路の逆相入力に入力し、第
    2の差動増幅回路において正相入力と逆相入力の差を取
    ることによって、主ピークより遅れた位置にあるアンダ
    ーシュートを補償することを特徴とするディジタル磁気
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】メタル・イン・ギャップヘッドにより記録
    再生を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッドの
    場合の主ピークの遅れ側のコンタノイズを補償する等化
    回路構成は、第1の差動増幅回路の出力信号を二つに分
    岐し、一方は第2の差動増幅回路の正相入力に入力し、
    他方はインピーダンスマッチング抵抗を介し遅延手段に
    入力して遅延させ、コンタノイズの位置に遅延信号のピ
    ークが重なるようにタップ選択回路でタップを選択し、
    さらに低周波ろ波器を介して、減衰器選択回路に入力
    し、コンタノイズと同程度の振幅に減衰させ、第2の差
    動増幅回路の逆相入力に入力し、第2の差動増幅回路に
    おいて正相入力と逆相入力の差を取ることによって、主
    ピークより遅れた位置にあるコンタノイズを補償するこ
    とを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】磁気抵抗効果型再生ヘッドにより記録再生
    を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッドの場合
    の主ピークの遅れ側のスプリアスピークを補償する等化
    回路構成は、第1の差動増幅回路の正相出力と逆相出力
    の両方を極性選択回路へ入力し、スプリアスピークの発
    生極性によって信号を選択し、その出力はインピーダン
    スマッチング抵抗を介し遅延手段に入力して遅延させ、
    スプリアスピークの位置に遅延信号のピークが重なるよ
    うにタップ選択回路でタップを選択し、さらに低周波ろ
    波器を介して、減衰器選択回路に入力し、スプリアスピ
    ークと同程度の振幅に減衰させ、第2の差動増幅回路の
    逆相入力に入力し、一方第1の差動増幅回路の正相出力
    を第2の差動増幅回路の正相入力に入力して、第2の差
    動増幅回路において正相入力と逆相入力の差を取ること
    によって、主ピークより遅れた位置にあるスプリアスピ
    ークを補償することを特徴とするディジタル磁気記録再
    生装置。
  10. 【請求項10】インダクティブ型薄膜磁気ヘッドにより
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッ
    ドの場合の主ピークの遅れ側のアンダーシュートを補償
    する等化回路構成は、入力信号を入力した第1の差動増
    幅回路の一方の出力はインピーダンスマッチングを取る
    ため抵抗を介して第1の遅延手段と第1の減衰器選択回
    路に入力し、第1の遅延手段の出力は信号反射をさせる
    ための抵抗を介し第2の差動増幅回路の正相入力に入力
    し、第1の減衰器選択回路出力は加算回路の一方の入力
    とし、一方第1の差動増幅回路の他方の出力はインピー
    ダンスマッチングを取るため抵抗を介して第2の遅延手
    段に入力して遅延させ、アンダーシュートの位置に遅延
    信号のピークが重なるようにタップ選択回路でタップを
    選択し、さらに低周波ろ波器を介して、第2の減衰器選
    択回路に入力し、アンダーシュートと同程度の振幅に減
    衰させ、加算回路の他方の入力に入力させ、上記第1の
    減衰器選択回路出力と第2の減衰器選択回路出力を加え
    あわせ、加算回路出力を第2の差動増幅回路の逆相入力
    に入力し、第2の差動増幅回路において正相入力と逆相
    入力の差を取ることによって、主ピークより遅れた位置
    にあるアンダーシュートを補償することを特徴とするデ
    ィジタル磁気記録再生装置。
  11. 【請求項11】スプリアスピークを除去する等化回路に
    おいて、遅延手段として遅延素子を用いるときは低周波
    ろ波器を除き、遅延素子の伝送特性を利用することを特
    徴とする請求項7,請求項8,請求項9,または請求項
    10に記載のディジタル磁気記録再生装置。
  12. 【請求項12】インダクティブ型薄膜磁気ヘッドにより
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッ
    ドの場合の主ピークの進み側のアンダーシュートを補償
    する等化回路構成は、第1の差動増幅回路出力の一方を
    インピーダンスマッチングを行うための抵抗を介して遅
    延手段に入力し、タップ選択回路にて遅延時間を最適化
    し、その出力を第2の差動増幅回路の正相入力に入力
    し、一方第1の差動増幅回路の他方の出力を減衰器選択
    回路に入力し、アンダーシュートと同程度の振幅に減衰
    させ、減衰器選択回路の出力を第2の差動増幅回路の逆
    相入力に入力し、第2の差動増幅回路において正相入力
    と逆相入力の差を取ることによって、主ピークより進み
    位置にあるアンダーシュートを補償することを特徴とす
    るディジタル磁気記録再生装置。
  13. 【請求項13】磁気抵抗効果型再生ヘッドにより記録再
    生を行う磁気記録再生装置において、本磁気ヘッドの場
    合の主ピークの進み側のスプリアスピークを補償する等
    化回路構成は、第1の差動増幅回路の正相出力と逆相出
    力の両方を極性選択回路へ入力し、スプリアスピークの
    発生極性によって信号を選択し、その出力を減衰器選択
    回路に入力し、スプリアスピークと同程度の振幅に減衰
    させ第2の差動増幅回路の逆相入力へ入力し、一方第1
    の差動増幅回路の正相出力をバッファ回路を介し、イン
    ピーダンスマッチング抵抗を介して遅延手段に入力し、
    遅延手段の出力をスプリアスピークの位置に遅延信号の
    ピークが重なるようにタップ選択回路でタップを選択
    し、その出力を信号反射のための抵抗を介して第2の差
    動増幅回路の正相入力に入力し、第2の差動増幅回路に
    おいて正相入力と逆相入力の差を取ることによって、主
    ピークより進み位置にあるスプリアスピークを補償する
    ことを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  14. 【請求項14】前記信号遅延手段において、伝送帯域内
    の遅延時間を持つ遅延素子を複数個直列に接続し、途中
    に伝送特性補償用の回路を挿入して、全体として遅延時
    間が大きいにもかかわらず伝送特性が良好な遅延手段を
    構成することを特徴とする請求項12または請求項13
    に記載のディジタル磁気記録再生装置。
  15. 【請求項15】前記減衰器選択回路の前または後に低周
    波ろ波器を設けることを特徴とする請求項12または請
    求項13に記載のディジタル磁気記録再生装置。
  16. 【請求項16】スプリアスピークを補償するための信号
    処理系において、磁気ヘッドの半径位置情報をもとに作
    った制御信号により減衰器選択回路およびタップ選択回
    路および極性選択回路を制御し、各状態に選択すること
    を特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】スプリアスピークを補償するための信号
    処理系において、各磁気ヘッドごとに減衰器選択回路お
    よびタップ選択回路を制御し、最適化することを特徴と
    するディジタル磁気記録再生装置。
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