JP2001266301A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用するデータチャネル - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置に適用するデータチャネル

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JP2001266301A
JP2001266301A JP2000085259A JP2000085259A JP2001266301A JP 2001266301 A JP2001266301 A JP 2001266301A JP 2000085259 A JP2000085259 A JP 2000085259A JP 2000085259 A JP2000085259 A JP 2000085259A JP 2001266301 A JP2001266301 A JP 2001266301A
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Yuji Sakai
裕児 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】垂直磁気記録方式を適用した磁気ディスク装置
において、高品質の再生信号を確保できるようにして、
エラーレートの低いデータ再生動作を実現できる磁気デ
ィスク装置を提供することにある。 【解決手段】垂直磁気記録方式を適用したディスクドラ
イブにおいて、リードヘッド素子31から読出された混
合再生信号からフリンジ磁化エリアからのノイズを除去
して、高品質の再生信号を抽出するノイズ除去回路2を
有するデータチャネル1が開示されている。ノイズ除去
回路2は、データ磁化極性とは逆極性で、かつライトヘ
ッド素子30の記録ギャップ長に応じた遅延時間を有す
るノイズを相殺できる回路を有し、混合再生信号からフ
リンジ磁化領域から再生されたノイズを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直磁気記録方式
を適用し、特にリング型磁気ヘッドを使用した磁気ディ
スク装置を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスクドライブの分野で
は、高記録密度の向上が可能な垂直磁気記録方式の適用
が検討されている。従来の長手記録方式では、データ
(0/1)に対応する記録磁化が、磁気記録媒体である
ディスクの長手方向に形成される。これに対して、垂直
記録方式では、当該記録磁化がディスクの深さ方向に形
成される。垂直記録方式は、長手記録方式と比較して、
信号分解能が高く、高線記録密度の場合でも信号振幅の
減衰が小さいため、高い面記録密度化を実現できる方式
である。
【0003】垂直記録方式は、二層膜媒体と単磁極ヘッ
ドとを組み合わせた方式と、単層膜媒体とリング型磁気
ヘッドとを組み合わせた方式とに大別される。二層膜媒
体とは、ディスク上に垂直記録磁性層と、記録磁界のリ
ターンパスを作るための裏打層とを形成したものであ
る。これに対して、単層膜媒体とは、ディスク上に垂直
記録磁性層のみを形成したものである。また、リング型
磁気ヘッドは、従来の長手記録方式で使用されている磁
気ヘッドである。
【0004】前者の方式は、単磁極ヘッドが外部磁界の
影響を受けやすい構造上の問題がある上に、現時点では
製品としての使用実績がないため、実用化の過程で発生
する各種の問題が懸念されている。これに対して、後者
の方式は、リング型磁気ヘッドが長手記録方式において
十分な実績のある周知のヘッドであるため、当該ヘッド
を使用することにより、相対的に実用化が容易であると
推定される。
【0005】従来の代表的なリング型磁気ヘッドとし
て、図2に示すように、リードヘッド素子31としてM
R(magnetoresistive)膜310を使用し、ライトヘッ
ド素子30とは分離して、同一スライダ22上に実装さ
れたマージ(merge)型磁気ヘッドが周知である。この
マージ型ヘッドは、図2(A)に示すように、ヘッド
(スライダ22)の移動方向(矢印200)に対して、
トレーリング側(後縁側)の記録磁極300と、リーデ
ィング側(前縁側)の記録磁極301とによりライトヘ
ッド素子30の記録ギャップを構成している。ライトヘ
ッド素子30は、記録用コイル302に記録電流が流れ
ることにより、記録ギャップから記録磁界を発生する。
さらに、マージ型ヘッドは、リーディング側の記録磁極
301を、リードヘッド素子31とライトヘッド素子3
0とを分離するためのシールド膜として兼用している構
造である。リードヘッド素子31は、MR膜310に接
続されたリード線311を介して再生信号を出力する。
【0006】同図(B)及び(C)は、図2(A)に示
す各側面から見た図である。同図(B)及び(C)に示
すように、当該ライトヘッド素子30によりディスク上
にデータを記録した場合に、データトラックのトラック
幅(DTW)は、トレーリング側の記録磁極300の幅
に相当する。一方、リードヘッド素子31は、記録され
たデータトラック幅より広い再生感度分布を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のリング型磁気ヘッドと単層膜媒体とを組み合わせた垂
直記録方式は、実用化が容易と考えられるため、高記録
密度化のドライブを実現する方式として有望である。し
かしながら、当該垂直記録方式には、以下のような解決
すべき課題がある。図3を参照して具体的に説明する。
【0008】前述のマージ型ヘッドは、リーディング側
の記録磁極301がMR膜310のシールド膜として兼
用されているため、トレーリング側記録磁極300によ
るトラック幅(データトラック幅DTW)に対して、広
いトラック幅を有する構造である。このような構造上の
理由から、図3(C)に示すように、当該ヘッドにより
ディスク上にデータを記録した場合に、トレーリング側
の記録磁極300によるデータ記録磁化エリア(即ち、
トラック幅DTWのデータトラック)400の両サイド
には、サイドフリンジ(fringe)磁化エリア(以
下フリンジ磁化エリアと呼ぶ)401が形成されること
が確認されている。
【0009】ここで、ライトヘッド素子30には、図3
(A),(B)に示すように、記録データ(符号化デー
タ)に対応する記録電流が供給されている状態を想定す
る。データトラック400には、符号化データに対応す
る正極性の垂直記録磁化領域(Dp)及び負極性の垂直
記録磁化領域(Dn)が形成される。一方、フリンジ磁
化エリア401には、当該データ記録磁化(Dp,D
n)に対して、位相が180度異なり、記録ギャップ長
(GL)にほぼ相当する長さだけ遅延した磁化領域(S
n,Sp)が形成される。即ち、データトラック400
のデータ記録磁化(Dp,Dn)に対して、記録ギャッ
プ長(GL)分だけ遅延した逆極性のフリンジ磁化領域
(Sn,Sp)が、データトラック400の両サイドに
形成される。
【0010】このようなフリンジ磁化エリア401の幅
(トラック幅方向)は、記録電流波形には依存せずに、
記録磁極の構造やその磁性材料に大きく依存しているこ
とが確認されている。このため、ヘッド構造により、デ
ータトラックの片側サイドだけにフリンジ磁化エリア4
01が形成される場合もある。
【0011】リードヘッド素子31は、MR膜310で
のトラック幅方向の再生感度分布において、データトラ
ック400の中心近傍で最大再生感度を示すが、その外
側(即ち、フリンジ磁化エリア401)まで再生感度が
及ぶ。従って、データ再生動作において、リードヘッド
素子31は、データトラック400だけでなく、同時に
フリンジ磁化エリア401からも再生することになる。
これにより、ヘッドからの再生信号は、本来のデータ記
録磁化(Dp,Dn)に応じた再生信号に、遅延した逆
極性のフリンジ磁化領域(Sn,Sp)に応じたノイズ
が混合された混合再生信号になる。このようなノイズが
混合された再生信号がデータチャネル(再生処理回路)
に入力されると、データ復号化の性能が低下し、データ
再生処理におけるエラーレートが高くなる。
【0012】そこで、本発明の目的は、垂直磁気記録方
式を適用した磁気ディスク装置において、データトラッ
クのサイドに形成されるフリンジ磁化エリアからのノイ
ズを再生信号から除去し、高品質の再生信号を確保でき
るようにして、エラーレートの低いデータ再生動作を実
現できる磁気ディスク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、特にリング型
磁気ヘッドと単層膜媒体とを組み合わせた垂直磁気記録
方式を適用した磁気ディスク装置において、データトラ
ックからデータを再生する場合に、リードヘッド素子か
ら読出された再生信号からフリンジ磁化エリアからのノ
イズを除去して、高品質の再生信号を抽出できる機能を
備えたデータ再生手段に関する。
【0014】本装置では、記録用ヘッド素子を使用し
て、垂直磁気記録動作が実行されると、ディスク上に記
録されたデータトラックのサイドには、データ磁化極性
とは逆極性で、かつ記録用ヘッド素子の記録ギャップ長
に応じて遅延された位置に形成されたフリンジ磁化領域
が形成される。データ再生動作時には、再生用ヘッド素
子を使用して、データトラックからの再生信号と、フリ
ンジ磁化領域からのノイズとが混合された混合再生信号
が読出される。データ再生手段は、混合再生信号からフ
リンジ磁化領域のノイズを除去するためのノイズ除去回
路を有し、混合再生信号から本来の再生信号を抽出して
記録データを再生する。
【0015】本装置に使用されるリング型磁気ヘッド
は、記録用ヘッド素子の記録ギャップを構成するトレー
リング側記録磁極部とリーディング側記録磁極部とを有
し、当該リーディング側記録磁極部が再生用ヘッド素子
とのシールド部材を兼用している構造である。また、デ
ータ再生手段に含まれるノイズ除去回路は、再生用ヘッ
ド素子により読出された混合再生信号を入力し、記録ギ
ャップ長に応じた遅延時間だけ遅延させる遅延回路と、
ノイズの振幅に合わせるように遅延回路から出力される
遅延信号の振幅を調整するための振幅調整回路と、振幅
調整回路により振幅調整された遅延信号と、混合再生信
号とを加算して、当該混合再生信号からノイズを除去し
た再生信号を抽出する回路とを有する。
【0016】このような構成により、データ再生動作時
に、再生用ヘッド素子によりデータトラックから読出さ
れた再生信号から、フリンジ磁化エリアから混合された
ノイズを除去し、高品質の再生信号を抽出することがで
きる。従って、この高品質の再生信号に対してデータ復
号化処理を実行することにより、エラーレートの低いデ
ータ再生動作を実現して、記録データを正確に再現する
ことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】(垂直記録方式のディスクドライブ)図1
は、同実施形態の垂直記録方式を適用したディスクドラ
イブの要部を示すブロック図である。本ドライブは、垂
直記録方式を実現するリング型磁気ヘッド(スライダ)
22と、垂直磁気記録層として単層膜媒体構造のディス
ク20とを有する。スライダ22は、前述の図2に示す
ように、MR膜310を使用したリードヘッド素子31
と、ライトヘッド素子30とを分離して実装したマージ
型磁気ヘッドを構成している。スライダ22は、ボイス
コイルモータ(VCM)23により駆動するアクチュエ
ータ24に搭載されている。このアクチュエータ24に
より、スライダ22は、ディスク20の径方向に移動さ
れて、ディスク20上の指定されたトラック位置(デー
タトラック)に位置決めされる。また、ディスク20
は、スピンドルモータ21により回転している。なお、
同実施形態では、VCM23とスピンドルモータ21の
制御系については説明を省略する。
【0019】ディスクドライブは、ライトヘッド素子3
0によりディスク20上にデータを記録するための記録
信号、及びリードヘッド素子31によりディスク20上
から読出された再生信号を処理するためのデータチャネ
ル1を有する。データチャネル1は、ホストシステム
(図示せず)から転送される記録データを符号化データ
に変換するためのエンコーダ11を含むライトチャネル
を有する。エンコーダ11からの符号化データは、ヘッ
ドアンプ回路に含まれる記録ドライバ(ライトアンプ)
12により記録電流(図4(B)を参照)に変換され
て、ライトヘッド素子30に供給される。
【0020】一方、データチャネル1は、リードヘッド
素子31からの再生信号を処理して、記録データを再現
した再生データとしてホストシステムに出力するリード
チャネルを有する。リードチャネルは、ヘッドアンプ回
路に含まれる再生アンプ(リードアンプ)13により増
幅された再生信号を入力し、高域ノイズを除去するため
のローパスフィルタ(LPF)6と、A/Dコンバータ
7と、波形等化回路8と、データ検出部(ビダビデコー
ダ)9と、デコーダ10とを有する。A/Dコンバータ
7は、アナログ再生信号波形をディジタル信号に変換す
る。波形等化回路8は、ディジタル信号に対する波形等
化処理を行なうディジタル・イコライザである。データ
検出部9及びデコーダ10は、元の記録データに再生す
るためのデータ復号化系を構成する。
【0021】同実施形態のデータチャネル1は、リード
チャネルの入力部に設けられて、再生アンプ13から入
力される混合再生信号からフリンジ磁化領域からのノイ
ズを除去するためのノイズ除去回路2を有する。ノイズ
除去回路2は、アナログ遅延回路3と、振幅調整回路4
と、加算回路5とを有する。なお、アナログ遅延回路3
は、振幅調整回路4の前段に配置されているが、逆に後
段に配置された構成でもよい。
【0022】(データ再生動作)以下図1と共に、図4
を参照して、同実施形態のデータ再生動作及びノイズ除
去回路2の動作について説明する。
【0023】まず、前述したように、同実施形態のドラ
イブに使用されるリング型磁気ヘッド(スライダ)22
は、図2に示すようなマージ型ヘッド構造である。即
ち、リーディング側の記録磁極301がMR膜310の
シールド膜として兼用されているため、トレーリング側
記録磁極300によるトラック幅(データトラック幅D
TW)に対して、広いトラック幅を有する構造である。
従って、図4(D)に示すように、ライトヘッド素子3
0のトレーリング側の記録磁極300によるデータトラ
ック(トラック幅DTWのデータ記録磁化エリア)40
0の両サイドには、フリンジ磁化エリア401が形成さ
れる。ライトヘッド素子30は、図4(A),(B)に
示すように、記録データ(符号化データ)に対応する記
録電流が供給されると、符号化データに対応する正極性
の垂直記録磁化領域(Dp)及び負極性の垂直記録磁化
領域(Dn)からなるデータトラック400を記録す
る。
【0024】一方、フリンジ磁化エリア401には、当
該データ記録磁化(Dp,Dn)に対して、位相が18
0度異なり、記録ギャップ長(GL)にほぼ相当する長
さだけ遅延した磁化領域(Sn,Sp)が形成される。
即ち、データトラック400のデータ記録磁化(Dp,
Dn)に対して、記録ギャップ長(GL)分だけ遅延し
た逆極性のフリンジ磁化領域(Sn,Sp)が、データ
トラック400の両サイドに形成される。なお、フリン
ジ磁化エリア401の幅は、データトラック幅(DT
W)よりも小さく、「1/n(n=5〜10)」程度で
ある。
【0025】次に、データ再生動作時には、リードヘッ
ド素子31により読出された再生信号(RS)は、再生
アンプ13により増幅されて、リードチャネルに入力さ
れる。このとき、再生信号(RS)は、前述したよう
に、本来のデータトラックからの再生信号(RD)に、
フリンジ磁化領域(Sn,Sp)からのノイズ(NS)
が混合された混合再生信号である(図4(F)を参
照)。本来の再生信号(RS)は、図4(E)に示すよ
うな信号波形である。
【0026】ノイズ(NS)は、同図(E)に示すよう
な信号波形であり、本来の再生信号(RS)の逆極性を
有し、記録ギャップ長(GL)の距離を通過する時間に
ほぼ等しい遅延時間(Td)を有する。この遅延時間
(Td)は、ディスク20の半径位置により異なる。デ
ィスク20とヘッド22との相対速度(周速)をV(m
/s)と、データトラック中心の半径位置をr(m)と
すると、遅延時間(Td)は、「Td=2πr/V」の
式により求められる。また、フリンジ磁化領域(Sn,
Sp)から再生されるノイズ(NS)の信号振幅は、デ
ータトラックから得られる再生信号(RD)の信号振幅
に対して、「1/a(但し、aはnより大きい値であ
る)」程度である。
【0027】リードチャネルのノイズ除去回路2では、
再生アンプ13から入力された混合再生信号(RS)
は、遅延時間(Td)を有するアナログ遅延回路3によ
り遅延されて、かつ振幅調整回路4により調整ゲイン
「1/a」に調整された調整信号として、加算回路5に
入力される。なお、前述したように、アナログ遅延回路
3と振幅調整回路4の各処理順序は逆でもよい。
【0028】加算回路5は、混合再生信号(RS)と調
整信号とを加算することにより、当該調整信号とその逆
極性のノイズ(NS)とが相殺されて、結果的にノイズ
(NS)が除去された本来の再生信号(RD)を出力す
る(図4(F)を参照)。
【0029】ここで、本来の再生信号(RD)をD
(t)とすると、フリンジ磁化領域(Sn,Sp)から
再生されるノイズ(NS)は、「ーD(t−Td)/
a」として表現できる。従って、これらの和である混合
再生信号(RS)をR(t)とした場合に、「R(t)
=D(t)ーD(t−Td)/a」となる。次に、遅延
時間(Td)を有するアナログ遅延回路3と、振幅調整
ゲイン「1/a」で振幅調整回路4により調整された調
整信号をC(t)とした場合に、「C(t)=D(t−
Td)/a−D(t−2Td)/a」となる。従っ
て、加算回路5の出力信号をS(t)とした場合に、
「S(t)=R(t)+C(t)=D(t)−D(t−
2Td)/a」となる。この式の第2項は、D(t)
に対して、無視できる程度の非常に小さい値である。従
って、加算回路5は、「S(t)≒D(t)」である信
号、即ち本来の再生信号(RD)を出力することにな
る。
【0030】なお、遅延時間(Td)は、記録ギャップ
長(GL)から前記式により推定することが可能である
が、振幅調整ゲイン「1/a」は、デコーダ10による
復号処理後のデータ復号化誤り率が最も低くなるように
設定される。
【0031】以上のようにして、ノイズ除去回路2によ
り、混合再生信号(RS)から本来のデータトラックか
らの再生信号(RD)が抽出されて、リードチャネルの
各回路6〜10によりデータ復号化処理が実行されて、
元の記録データに再生される。従って、ノイズが除去さ
れた高品質の再生信号(RD)に対するデータ復号化処
理を実行できるため、エラーレートの低い高精度のデー
タ再生動作を実現することが可能となる。
【0032】なお、同実施形態のデータチャネル1にお
いて、ノイズ除去回路2と、LPF6との位置は逆でも
よい。さらに、同実施形態では、リーディング側の記録
磁極301がトレーリング側記録磁極300によるトラ
ック幅に対して、広いトラック幅を有する構造が想定さ
れている。ヘッド構造としては、両記録磁極300,3
01が同一トラック幅になるように構成することは可能
である。しかしながら、このような構造であっても、デ
ィスク上のデータトラックに対してスキュー角が発生す
るため、少なくともデータトラックの片側には前述のフ
リンジ磁化領域が発生する。従って、このようなヘッド
構造のリング型磁気ヘッドを使用するディスクドライブ
に対しても、本発明は有効である。
【0033】(変形例)図5は、同実施形態の変形例を
示すブロック図である。本変形例は、ディジタル式のノ
イズ除去回路51を使用したデータチャネル50を示
す。ノイズ除去回路51は、混合再生信号(RS)をデ
ィジタル信号に変換するA/Dコンバータ7の次段に配
置されている。
【0034】ノイズ除去回路51は、例えばディジタル
フィルタ(FIRフィルタ)からなるディジタル遅延回
路52と、ディジタル乗算器からなるディジタル振幅調
整回路53と、ディジタル加算回路54とを有する。な
お、ディジタル遅延回路52と、ディジタル振幅調整回
路53との位置関係は逆でもよい。
【0035】このようなディジタル式のノイズ除去回路
51の場合でも、作用効果は前述の図1に示すアナログ
式のノイズ除去回路2の場合と同様であるため、ディス
クドライブのほかの構成と共に、詳細な説明を省略す
る。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、特
にリング型磁気ヘッドと単層膜媒体とを組み合わせた垂
直磁気記録方式を適用した磁気ディスク装置において、
データ再生動作時に、データトラックのサイドに形成さ
れるフリンジ磁化エリアからのノイズを除去して、高品
質の再生信号を抽出することができる。従って、エラー
レートの低い高精度のデータ再生動作を実現することが
できる。本発明を適用すれば、高記録密度化を可能とす
る垂直磁気記録方式を適用した磁気ディスク装置の実用
化を推進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するディスクドライブ
の要部を示すブロック図。
【図2】従来のリング型磁気ヘッドの構造を説明するた
めの図。
【図3】従来の垂直記録方式の問題店を説明するための
図。
【図4】同実施形態2関係する作用効果を説明するため
のタイミングチャート。
【図5】同実施形態の変形例に関係するディスクドライ
ブの要部を示すブロック図。
【符号の説明】
1…データチャネル 2…ノイズ除去回路 3…アナログ遅延回路 4…振幅調整回路 5…加算回路 6…LPF 7…A/Dコンバータ 8…波形等化回路 9…データ検出部 10…デコーダ 11…エンコーダ 12…記録ドライバ 13…再生アンプ 20…ディスク 21…スピンドルモータ 22…スライダ 23…ボイスコイルモータ(VCM) 24…アクチュエータ 30…ライトヘッド素子 31…リードヘッド素子 51…ディジタル式ノイズ除去回路 52…ディジタル遅延回路 53…ディジタル振幅調整回路 54…ディジタル加算回路 300…トレーリング側記録磁極 301…リーディング側記録磁極 310…MR膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用ヘッド素子を使用して、垂直磁気
    記録方式によりディスク上にデータを記録してなるデー
    タトラックと、当該データトラックのサイドであって当
    該データトラックでのデータ磁化極性とは逆極性で、か
    つ記録用ヘッド素子の記録ギャップ長に応じて遅延され
    た位置に形成されたフリンジ磁化領域とを記録するデー
    タ記録手段と、 再生用ヘッド素子を使用して、前記データトラックから
    の再生信号と、前記フリンジ磁化領域からのノイズとが
    混合された混合再生信号を読出すデータ読出し手段と、 前記データ読出し手段から出力された混合再生信号から
    前記ノイズを除去するためのノイズ除去回路を有し、前
    記混合再生信号から前記再生信号を抽出して記録データ
    を再生するデータ再生手段とを具備したことを特徴とす
    る磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記記録用ヘッド素子と、前記再生用ヘ
    ッド素子とが同一スライダ上に分離された状態で実装さ
    れたリング型磁気ヘッドを使用することを特徴とする請
    求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記リング型磁気ヘッドは、前記記録用
    ヘッド素子の記録ギャップを構成するトレーリング側記
    録磁極部とリーディング側記録磁極部とを有し、 当該リーディング側記録磁極部は、前記再生用ヘッド素
    子とのシールド部材を兼用し、前記トレーリング側記録
    磁極部とで前記データトラック幅の記録磁化領域を構成
    するときに、前記データトラックの片側又は両側に前記
    フリンジ磁化領域を形成するような構造であることを特
    徴とする請求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記ノイズ除去回路は、再生用ヘッド素
    子により読出された混合再生信号を入力し、 前記記録ギャップ長に応じた遅延時間だけ遅延させる遅
    延回路と、 前記ノイズの振幅に合わせるように前記遅延回路から出
    力される遅延信号の振幅を調整するための振幅調整回路
    と、 前記振幅調整回路により振幅調整された前記遅延信号
    と、前記混合再生信号とを加算して、当該混合再生信号
    から前記ノイズを除去した再生信号を抽出する回路とを
    有する特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置に
    適用し、記録用ヘッド素子によりディスク上に記録され
    たデータトラックから、再生用ヘッド素子により読出し
    た再生信号を処理して記録データを再生する機能を有す
    るデータチャネルであって、 前記再生用ヘッド素子から読出された混合再生信号であ
    って、前記データトラックからの再生信号と、当該デー
    タトラックのサイドであって当該データトラックでのデ
    ータ磁化極性とは逆極性で、かつ記録用ヘッド素子の記
    録ギャップ長に応じて遅延された位置に形成されたフリ
    ンジ磁化領域からのノイズとが混合された前記混合再生
    信号を入力する手段と、 前記入力手段から入力された混合再生信号に対して記録
    ギャップ長に応じた遅延時間だけ遅延させた遅延信号を
    生成する遅延回路と、 前記ノイズの振幅に合わせるように前記遅延回路から出
    力される遅延信号の振幅を調整するための振幅調整回路
    と、 前記振幅調整回路により振幅調整された前記遅延信号
    と、前記混合再生信号とを加算して、当該混合再生信号
    から前記ノイズを除去した再生信号を抽出する回路と、 前記再生信号から記録データを再生するデータ再生手段
    とを具備したことを特徴とするデータチャネル。
JP2000085259A 2000-03-24 2000-03-24 磁気ディスク装置及び同装置に適用するデータチャネル Withdrawn JP2001266301A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7009792B2 (en) * 2002-10-01 2006-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for data reproducing in a disk drive

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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