JP2001076450A - ディスク記憶装置及びリード/ライト信号処理回路 - Google Patents

ディスク記憶装置及びリード/ライト信号処理回路

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JP2001076450A
JP2001076450A JP25192699A JP25192699A JP2001076450A JP 2001076450 A JP2001076450 A JP 2001076450A JP 25192699 A JP25192699 A JP 25192699A JP 25192699 A JP25192699 A JP 25192699A JP 2001076450 A JP2001076450 A JP 2001076450A
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Yuji Sakai
裕児 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】深層サーボ方式のディスクドライブにおいて、
データ記録動作時に発生して、再生信号に混合される漏
洩信号ノイズを、当該再生信号から確実に除去して、高
品質のサーボデータを再生できるようにして、高精度の
ヘッド位置決め制御を実現して、結果的に高トラック密
度化を図ることにある。 【解決手段】深層サーボ式のディスク1を使用するHD
Dにおいて、当該ディスク1のデータ面にユーザデータ
を記録するときに、漏洩信号推定回路24はリードヘッ
ドの再生信号に混合される漏洩信号成分を推定する。減
算回路10は、リードヘッドからの再生信号から、推定
された漏洩信号成分を除去して、データ信号(DS)と
サーボ信号(SS)とを分離する分離回路11に送出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に深層サーボ方
式のハードディスクドライブに適用し、データ記録時に
おけるサーボデータの再生動作を向上させたディスク記
憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特にハードディスクドライブ(H
DD)では、記録媒体であるディスクの表層にはユーザ
データの記録領域(以下データ領域と表記する場合があ
る)が設けられて、当該表層に対して深さ方向の深層に
サーボデータの記録領域(以下サーボ領域と表記する場
合がある)が設けられた深層サーボ方式のドライブが開
発されている。
【0003】深層サーボ方式のHDDは、通常のセクタ
サーボ方式と比較して、ディスク上のデータ面以外に、
いわばサーボ専用のデータ面を有する構造であるため、
磁気ヘッドを位置決め制御するためのサーボデータを連
続的に再生することができる。セクタサーボ方式のHD
Dは、データ面に間欠的にサーボ領域(サーボセクタ)
が配置された構成であるため、サーボデータを間欠的に
しか得られない。従って、深層サーボ方式のHDDは、
高精度のヘッド位置決め制御を実現できる可能性がある
ため、特にディスク上のデータ面に構成するトラック密
度の高密度化を図ることができる。
【0004】ところで、近年のHDDでは、磁気ヘッド
は、スライダ上にリードヘッドとライトヘッドとが分離
して実装された構造になっている。リードヘッドは、G
MRヘッドなどの磁気抵抗効果型のデータ読出し専用ヘ
ッドである。また、ライトヘッドは、インダクティブ式
の薄膜ヘッドであり、通常ではデータ記録動作のみに使
用される。
【0005】このような構造の磁気ヘッドを深層サーボ
方式のHDDに適用した場合に、ライトヘッドにより、
ディスクのデータ領域に、ユーザデータのみの記録動作
が実行される。一方、リードヘッドにより、ディスクの
データ領域からユーザデータが読出されて、同時に深層
のサーボ領域からサーボデータが読出される。このた
め、深層サーボ方式のHDDには、リードヘッドからの
再生信号からユーザデータに対応する再生信号(データ
信号)と、サーボデータに対応する再生信号(サーボ信
号)とを分離するための分離回路が必要となる。
【0006】サーボ信号は、データ信号の帯域に対して
低い周波数を有する信号として、サーボ領域に記録され
ている。ここで、サーボ信号は、HDDに使用されるサ
ーボデータの中で、ヘッドのトラック追従制御に使用さ
れる位置信号の場合を想定している。分離回路は、要す
るにリードヘッドからの再生信号をローパスフィルタ
(LPF)に入力させて、低周波数のサーボ信号を抽出
する。また、当該再生信号をハイパスフィルタ(HP
F)に入力させて、高周波数のデータ信号を抽出する。
【0007】深層サーボ方式のHDDでは、リードヘッ
ドによるデータ再生動作は、リード/ライト動作中では
常にオン状態である。従って、ライトヘッドによるデー
タ記録動作時にも、リードヘッドによるデータ再生動作
が実行されている。但し、データ記録動作時には、サー
ボデータの再生動作のみが有効である。ところで、デー
タ記録動作時には、ライトヘッドから発生する記録磁界
(記録信号に応じた磁界)が、リードヘッドに対して影
響を与えることが確認されている。即ち、リードヘッド
は、ライトヘッドからの記録磁界に感応して、当該記録
磁界の感応に伴う漏洩信号が混合された再生信号を出力
する。
【0008】データ記録動作時には、データ信号の再生
処理(復調)は実行しないため、ユーザデータの再生動
作には関係しないが、サーボデータの再生動作ではサー
ボ信号に漏洩信号がノイズとして混入することになる。
これにより、データ記録動作には、サーボデータの再生
精度が劣化し、ヘッド位置決め制御の精度の低下を招く
ことになる。ヘッド位置決め制御の精度の低下は、前述
した高トラック密度化を妨げる要因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、深層
サーボ方式のHDDは、高トラック密度化を妨げる要因
が実用化を困難にしている。そこで、この要因を解消す
るために、磁気ヘッドとして、リードヘッドとライトヘ
ッドとの物理的位置を離した構造が研究されている。し
かしながら、リードヘッドとライトヘッド間の物理的距
離が大きい場合には、各ヘッドのスペーシング(浮上
高)を最適値に設定することが非常に困難である。スペ
ーシングとは、リードヘッド及びライトヘッドの各ギャ
ップとディスクのデータ領域との距離を意味する。
【0010】各ヘッドのスペーシングを最適値に設定で
きない場合には、結果的にディスクの線記録密度(トラ
ック上の単位長さ当たりのビット数BPI)が低下する
問題がある。また、データ記録動作時には、連続的なサ
ーボデータの再生動作を実行しない方法や、また前述の
漏洩信号の混合によるS/N比が劣化したサーボ信号を
そのまま、連続的に使用する方法も考えられる。しか
し、いずれにしてもデータ記録動作時のヘッド位置決め
制御の精度が悪化し、結局トラック密度の向上は困難で
ある。
【0011】そこで、本発明の目的は、深層サーボ方式
のディスクドライブにおいて、データ記録動作時に発生
して、再生信号に混合される漏洩信号ノイズを、当該再
生信号から確実に除去して、高品質のサーボデータを再
生できるようにして、高精度のヘッド位置決め制御を実
現して、結果的に高トラック密度化を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点は、
深層サーボ式のディスクを使用するディスク記憶装置に
おいて、表層のデータ面にユーザデータを記録するとき
に、深層のサーボ面からリードヘッドにより読出された
サーボ信号に混合される漏洩記録信号を除去する手段を
有し、深層のサーボ面から正確なサーボデータを再生で
きるディスク記憶装置に関する。
【0013】即ち、本装置は、リードヘッドにより読出
された再生信号から、ユーザデータとサーボデータとを
分離してそれぞれを再生するリード処理回路と、当該サ
ーボデータを使用して、磁気ヘッドの位置決め制御を実
行する制御手段と、ユーザデータ領域へのデータの記録
動作時に、ライトヘッドから発生する記録磁界に感応し
てリードヘッドから出力される漏洩信号(漏洩記録信
号)を記録信号から推定する推定手段と、リードヘッド
により読出されたサーボデータに対応する再生信号から
推定手段により推定された漏洩信号を除去する除去手段
とを有する。
【0014】このような構成であれば、ユーザデータの
記録動作時に、リードヘッドにより深層から読出したサ
ーボ信号に混合された漏洩信号(記録磁界に伴うノイ
ズ)を除去できるため、サーボデータを高精度で再生す
ることができる。従って、ユーザデータの再生動作時と
同様に、記録動作時においても、リードヘッドにより深
層のサーボ面から連続的に高精度のサーボデータを再生
することが可能となる。これにより、深層サーボ方式の
利点である高精度のヘッド位置決め制御を実現すること
ができるため、結果的に高トラック密度化を推進でき
る。
【0015】本発明の第2の観点は、深層サーボ式のデ
ィスク記憶装置に使用されるリード/ライト信号処理回
路(リード/ライトチャネルまたはリードチャネル)に
関する。即ち、本発明のリード/ライト信号処理回路
は、リードヘッドにより読出された再生信号からユーザ
データに対応するデータ信号とサーボデータに対応する
サーボ信号とに分離するための分離回路と、ユーザデー
タを再生するデータ再生回路と、サーボデータを再生す
るサーボ再生回路と、記録信号をライトヘッドに供給す
るためのライト処理回路と、ライトヘッドから発生する
記録磁界に感応してリードヘッドから出力される漏洩信
号を推定する推定回路と、リードヘッドにより読出され
た再生信号から漏洩信号分を除去する除去回路とを有す
る。
【0016】推定回路は、ユーザデータの記録動作時
に、ライト処理回路から出力される記録信号を入力し
て、ライトヘッドから発生する記録磁界に感応してリー
ドヘッドから出力される漏洩信号を、当該記録信号から
推定して出力する。除去回路は、リードヘッドにより読
出された再生信号(データ信号とサーボ信号)及び推定
回路からの漏洩信号を入力して、当該再生信号から漏洩
信号分を除去する減算回路(キャンセル回路)である。
【0017】このような構成のリード/ライト信号処理
回路であれば、深層サーボ式のディスクを使用したディ
スク記憶装置に適用した場合に、ユーザデータの記録動
作時でも、サーボデータを高精度で再生することができ
る。従って、ユーザデータの再生動作時と同様に、記録
動作時においても、リードヘッドにより深層のサーボ面
から連続的に高精度のサーボデータを再生することが可
能となる。これにより、ディスクの高トラック密度化を
実現することが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0019】(ディスクドライブの構成)図1は、本実
施形態に関係するディスクドライブの要部を示すブロッ
ク図であり、深層サーボ式のディスクを使用したHDD
を想定している。本ドライブは大別して、深層サーボ式
のディスク1と、磁気ヘッド2と、ヘッドアンプ回路3
と、リード/ライトチャネル4と、ディスクコントロー
ラ(HDC)5と、CPU6とを有する。HDC5は、
ディスクドライブとホストシステム(図示せず)とのイ
ンターフェースを構成し、記録データと再生データとの
データ転送を制御している。
【0020】ディスク1は、スピンドルモータ25に固
定されて、当該モータ25より回転される。磁気ヘッド
2は、アクチュエータ9に搭載されて、ディスク1上に
スペーシングを維持している状態で、ディスク1の半径
方向に移動される。
【0021】磁気ヘッド(以下単にヘッドと表記する)
2は、図4に示すように、スライダ40上に実装された
リードヘッド2Aとライトヘッド2Bとを有し、アクチ
ュエータ9の先端部であるサスペンション9Bに取付け
られている。一方、ディスク1は、表層にユーザデータ
領域であるデータ用磁性層(以下データ層と表記する)
100が設けられて、表層から深さ方向の深層にサーボ
データ領域であるサーボ用磁性層(以下サーボ層と表記
する)200が設けられている。なお、HDDは、ディ
スク1の両面側のそれぞれにヘッド2が設けられている
が、同実施形態では便宜的に、ヘッド2に対応する上面
側のデータ層100及びサーボ層200のみを対象とす
る。
【0022】リードヘッド2Aは、GMR素子などの磁
気抵抗効果型素子からなるリード専用ヘッドである。リ
ードヘッド2Aは、データ層100からユーザデータを
読出し、かつサーボ層200から後述するサーボデータ
を読出す。ライトヘッド2Bは、インダクティブ薄膜ヘ
ッドであり、データ層100に対してユーザデータを書
込む(記録する)ときに動作する。なお、ライトヘッド
2Bによる書換え動作は、データ層100のデータだけ
に可能であり、サーボ層200に記録されたサーボデー
タに対してはできないように構成されている。
【0023】ディスク1の深層サーボ層200には、図
6に示すように、全面に渡ってサーボデータが連続的に
記録されている。サーボデータは、サーボセクタ60の
単位に分割されており、サーボパターン61、プリアン
ブル62、シリンダアドレス63からなる。プリアンブ
ル62は、サーボ信号を再生するときの振幅調整やサン
プリングクロックの同期に使用される領域である。シリ
ンダアドレス63は、データ層100に構成するデータ
トラックを識別するためのトラックコードである。但
し、シリンダアドレス63は、データ層100のデータ
セクタ(ユーザデータ領域単位)間の領域に記録されて
もよい。
【0024】サーボパターン61は、点線で示すトラッ
ク中心に相当する位置に対して、ヘッド2(リードヘッ
ド2A)を位置決めするための位置データである。同実
施形態では、位相変調サーボ方式におけるサーボパター
ンA,Bが、サーボパターン61として記録されてい
る。即ち、図7(A)に示すように、サーボパターン
A,Bはそれぞれ、正方向と負方向とが交互になるよう
に磁化されたパターンである。後述するように、サーボ
システムを構成するCPU6は、同図(B)に示すよう
に、サーボパターンA,Bに対応するサーボ信号70
A,70Bの有効範囲に含まれる信号の位相が同じにな
る位置に、リードヘッド2Aを位置決め制御する。CP
U6は、同図(C)に示すように、各位相(PA,P
B)の誤差を示す位置信号(X)71(X=PA−P
B)を使用して、当該位置信号71がゼロになる位置に
リードヘッド2Aを位置決め制御する。
【0025】(リード/ライトチャネルの構成)同実施
形態の深層サーボ式のHDDでは、リードヘッド2A
は、常にディスク1から記録データ(ユーザデータ及び
サーボデータ)を連続的に読出している状態である。ヘ
ッドアンプ3のリードアンプ(プリアンプ)3Bは、リ
ードヘッド2Aから出力されるリード信号(再生信号)
RSを増幅して、リード/ライトチャネル4に送出す
る。再生信号RSは、ディスク1のデータ層100から
のデータ信号(ユーザデータ)と、サーボ層200から
のサーボ信号(サーボデータ)との混合信号である。
【0026】リード/ライト(R/W)チャネル4は、
リード/ライト信号処理回路であり、通常では専用LS
I回路から構成されており、単にリードチャネル又はデ
ータチャネルと呼ばれる場合もある。R/Wチャネル4
は大別して、データ再生回路群及びデータ記録回路群か
らなる。データ再生回路群は、図1に示すように、減算
回路10と、分離回路11と、サーボ信号処理回路15
と、データ信号処理回路16と、漏洩信号推定回路24
とを有する。また、データ記録回路群は、エンコーダ2
2及びライト信号処理回路23からなる。
【0027】分離回路11は、リードヘッド2Aからの
混合信号(RS)から、サーボ信号(SS)とデータ信
号(DS)とに分離するための回路である。なお、減算
回路10及び漏洩信号推定回路24は後述する。サーボ
信号(SS)及びデータ信号(DS)は、図8に示すよ
うに、周波数特性が異なる信号である。即ち、サーボ信
号(SS)は、同図(C)に示すように、相対的に低周
波数帯域の信号であり、最高周波数がデータ信号(D
S)の使用周波数帯域より低く設定されている。データ
信号(DS)は、同図(B)に示すように、相対的に高
周波数帯域の信号である。
【0028】従って、分離回路11は、サーボ信号(S
S)を抽出するためのLPF(ローパスフィルタ)11
Bと、データ信号(DS)を抽出するためのHPF(ハ
イパスフィルタ)11Aとを有する。分離回路11は、
図8(A)に示すようなサーボ信号(SS)とデータ信
号(DS)との混合信号(RS)を入力すると、LPF
11Bからサーボ信号(SS)を出力する。また、HP
F11Aからデータ信号(DS)を出力する。
【0029】データ信号処理回路16は、HPF11A
からデータ信号(DS)を、PRML(partial respon
se maximum likelihood)式信号処理システムにより再
生処理して、元の記録データ(ユーザデータ)に再生す
る。R/Wチャネル4は、再生した再生データをHDC
5に送出する。データ信号処理回路16は、LPF17
によりデータ信号(DS)からノイズ除去した後に、A
/Dコンバータ18によりディジタル信号に変換する。
更に、データ信号処理回路16は、波形等化回路19に
より所定の波形に波形等化した後に、データ検出部20
により2値化データに弁別し、デコーダ21により元の
記録データに復号化する。データ検出部20は、例えば
ビタビ(Viterbi)デコーダからなる。
【0030】一方、サーボ信号処理回路15は、LPF
11Bにより抽出されたサーボ信号(SS)を入力し、
A/Dコンバータ12によりディジタル信号に変換した
後に、波形等化回路13により所定の波形に波形等化
し、サーボ復調部14によりサーボデータを復調する。
即ち、サーボ信号処理回路15は、リードヘッド2Aの
ディスク1上の現在位置を示すシリンダアドレス63及
び位置信号71(位相誤差X)を生成して、CPU6に
出力する。
【0031】CPU6は、シリンダアドレス63及び位
置信号71を使用して、リードヘッド2A(データ記録
動作時にはライトヘッド2B)を目標位置(アクセス対
象トラック)に位置決め制御する。即ち、CPU6は、
位置決め制御に必要な制御値をD/Aコンバータ7によ
りアナログ値(電圧値)に変換して、VCM(ボイスコ
イルモータ)ドライバ8を制御する。VCMドライバ8
は、アクチュエータ9の駆動モータであるVCM9Aを
駆動制御することにより、アクチュエータ9に搭載され
ているヘッド2をディスク1上の目標位置まで移動し、
かつ位置制御する。
【0032】(データ記録動作)以上のように、リード
/ライトチャネル4では、リードヘッド2Aから出力さ
れる混合再生信号(RS)からデータ信号(DS)とサ
ーボ信号(SS)とが分離抽出されて、ユーザデータ及
びサーボデータが再生処理される。ここで、前述したよ
うに、リードヘッド2Aは、データ再生動作及びデータ
記録動作に関係なく、常にデータ層100及びサーボ層
200からデータとサーボの混合信号(RS)を出力し
ている。
【0033】データ記録動作では、HDC5によりホス
トシステムから転送された記録データが、リード/ライ
トチャネル4のデータ記録回路群に送られる。エンコー
ダ22は、データ層100に磁気記録される符号化デー
タ(例えばRLL符号)に記録符号化する。ライト信号
処理回路23は、書き込み補償処理などの信号処理を実
行して、ライト電流信号(WS)をヘッドアンプ3のラ
イトアンプ(電流ドライバ)3Aを介して、ライトヘッ
ド2Bに供給する。
【0034】ライトヘッド2Bは、図3(A)に示すよ
うなライト電流信号(WS)に比例した記録磁界を発生
し、ディスク1上のデータ層100に磁気記録を行な
う。このとき、リードヘッド2Aは、ライトヘッド2B
の記録磁界に感応して、同図(B)に示すような漏洩信
号を再生する。この漏洩信号は、同図(A)に示すライ
ト電流信号(WS)の高域成分が減衰した特性の記録信
号に相当する。要するに、リードヘッド2Aの再生特性
(GMRヘッドのリード特性)及びライト電流信号(W
S)の特性に基づいて、漏洩信号を推定することが可能
である。
【0035】そこで、図1に示すように、同実施形態の
リード/ライトチャネル4には、データ記録動作時のラ
イト電流信号(WS)の特性(リードヘッド2Aの再生
特性は製造時に既知となる)に基づいて、漏洩信号を推
定して出力する漏洩信号推定回路24が設けられてい
る。
【0036】漏洩信号推定回路24は、図2に示すよう
に、極性調整回路240と、高域減衰フィルタ241
と、遅延回路242と、振幅調整回路243とを有し、
ライト信号処理回路23から出力されるライト電流信号
(WS)を入力して、漏洩信号(LN)を出力するよう
な伝達特性を有する回路である。高域減衰フィルタ24
1は一種のローパスフィルタ(LPF)であり、ライト
電流信号(WS)の入力からリードヘッド2Aの再生特
性に応じた漏洩信号(LN)の出力までの伝達特性に一
致する減衰特性を有する。遅延回路242は、推定信号
と実際の漏洩信号の位相が一致するように群遅延を調整
するための回路である。振幅調整回路243は、推定信
号と実際の漏洩信号の振幅が一致するように振幅を調整
するための回路である。また、極性調整回路240は、
推定信号と実際の漏洩信号の極性が一致するように極性
を調整するための回路である。
【0037】減算回路10は、リードアンプ3Bからの
再生混合信号(RS)と、漏洩信号推定回路24からの
漏洩信号(LN)とを入力し、当該再生混合信号(R
S)から漏洩信号成分を除去する。即ち、データ記録動
作時においても、リードヘッド2Aにより、データ層1
00及びサーボ層200から再生動作が実行されてお
り、サーボ信号(SS)とデータ信号(DS)との混合
信号(RS)が再生されている。このとき、リードヘッ
ド2Aにはライトヘッド2Bの記録磁界が影響して、再
生される混合信号(RS)には漏洩信号が含まれてい
る。
【0038】従って、データ記録動作時には、漏洩信号
推定回路24及び減算回路10により、リードヘッド2
Aにより読出された再生混合信号(RS)は、漏洩信号
(LN)が除去された後に、データ再生回路群に送られ
る。これにより、サーボ信号処理回路15は、再生混合
信号(RS)から記録磁界による漏洩ノイズを含まない
サーボ信号(SS)を入力して、正確なサーボデータを
連続的に再生することができる。
【0039】なお、図1に示すように、データ再生動作
時には、ライトヘッド2Bからの記録磁界は発生しない
ため、データ信号(DS)の抽出に必要なリードヘッド
2Aからの再生信号を、減算回路10を介することな
く、分離回路11に入力させる。また、データ再生動作
時には、減算回路10は機能しないため、リードヘッド
2Aからの再生信号は全て減算回路10を介して、分離
回路11に入力させる様にしてもよい(点線)。
【0040】(変形例1)図9は、同実施形態の漏洩信
号推定回路24の変形例を示す図である。本変形例は、
リードヘッド2Aが例えばインダクティブ薄膜ヘッドの
ように、再生信号が微分波形となる再生特性を有する場
合を想定している。
【0041】このようなリードヘッド2Aの場合には、
データ記録動作時に、ライトヘッド2Bの記録磁界に感
応して、再生信号である微分信号の高域が減衰する特性
の再生信号を出力する。従って、漏洩信号推定回路24
としては、図9に示すように、微分回路244を有する
構成となる。即ち、微分回路244から高域減衰フィル
タ241までの特性は、ライト電流信号(WS)の入力
から漏洩信号(LN)の出力までの伝達特性に一致する
ように設定される。なお、他の回路の機能については、
図2に示す回路と同様である。
【0042】(変形例2)図5は、いわばアナログ方式
の同実施形態に対して、ディジタル方式の変形例を示す
図である。本変形例は、漏洩信号推定回路24の代わり
に、エンコーダ22からのディジタル符号化データ(記
録データ)WDを入力して、漏洩信号(LN)に相当す
るディジタル信号を推定して出力するディジタル推定回
路50を有する。更に、サーボ信号処理回路15は、A
/Dコンバータ12と波形等化回路13との間に、同実
施形態の減算回路10に相当するディジタル減算回路5
1を有する。
【0043】ディジタル減算回路51は、リードヘッド
2Aにより読出されたサーボ信号(SS)のディジタル
信号から、ディジタル推定回路50により推定された漏
洩信号(LN)相当するディジタル信号成分を除去す
る。従って、本変形例であれば、データ記録動作時に、
記録磁界による漏洩ノイズを含まないサーボデータを連
続的に再生することができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、深
層サーボ方式のディスクドライブにおいて、データ記録
動作時に発生して再生信号に混合される漏洩信号ノイズ
を、当該再生信号から確実に除去することができる。従
って、高品質のサーボデータを連続的に再生することが
可能となり、高精度のヘッド位置決め制御を実現でき
る。これにより、結果的に高トラック密度化を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するディスクドライブ
の要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関係する漏洩信号推定回路の構成
を示すブロック図。
【図3】同漏洩信号推定回路の動作を説明するための信
号波形図。
【図4】同ディスクドライブのヘッドとディスクの構造
を説明するための図。
【図5】同実施形態の変形例に関係するリード/ライト
チャネルの部分的構成を示すブロック図。
【図6】同実施形態のディスクにおける深層サーボ領域
の構成を説明するための図。
【図7】同実施形態に関係する位相変調サーボパターン
及びサーボ信号波形を説明するための図。
【図8】同実施形態の分離回路の動作を説明するための
信号波形図。
【図9】同実施形態の変形例に関係する同漏洩信号推定
回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…ディスク 2…磁気ヘッド 2A…リードヘッド 2B…ライトヘッド 3…ヘッドアンプ回路 4…リード/ライトチャネル(リード/ライト信号処理
回路) 5…ディスクコントローラ(HDC) 6…CPU 7…D/Aコンバータ 8…VCMドライバ 9…アクチュエータ 10…減算回路 11…分離回路 12…A/Dコンバータ 13…波形等化回路 14…サーボ復調部 15…サーボ信号処理回路 16…データ信号処理回路 17…LPF(ローパスフィルタ) 18…A/Dコンバータ 19…波形等化回路 20…データ検出部(ビタビデコーダ) 21…デコーダ 22…エンコーダ 23…ライト信号処理回路 24…漏洩信号推定回路 25…スピンドルモータ 50…ディジタル推定回路 51…ディジタル減算回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層にユーザデータを記録するためのユ
    ーザデータ領域を有し、当該表層に対して深さ方向の深
    層にサーボデータを記録するためのサーボデータ領域を
    有するディスク記録媒体と、 前記ユーザデータ領域及び前記サーボデータ領域のそれ
    ぞれに記録されたデータを読出すためのリードヘッド及
    び前記ユーザデータ領域にデータを記録するためのライ
    トヘッドを有する磁気ヘッドと、 前記リードヘッドにより読出された再生信号から、前記
    ユーザデータと前記サーボデータとを分離してそれぞれ
    を再生するリード処理回路と、 前記リード処理回路から再生されたサーボデータを使用
    して、前記磁気ヘッドの位置決め制御を実行する制御手
    段と、 前記ユーザデータ領域に記録すべきデータに対応する記
    録信号を前記ライトヘッドに供給するためのライト処理
    回路と、 前記ユーザデータ領域へのデータの記録動作時に、前記
    ライトヘッドから発生する記録磁界に感応して前記リー
    ドヘッドから出力される漏洩信号を、前記記録信号から
    推定する推定手段と、 前記データの記録動作時に、前記リードヘッドにより読
    出されて、前記サーボデータを含む再生信号から前記推
    定手段により推定された漏洩信号成分を除去する除去手
    段とを具備したことを特徴とするディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記除去手段は、前記リードヘッドによ
    り読出された再生信号から前記漏洩信号成分を抽出して
    除去する減算回路からなり、 前記漏洩信号分を除去した前記再生信号を、前記リード
    処理回路に含まれて前記サーボデータを再生するサーボ
    再生回路に送出することを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスク記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は、前記ライト処理回路か
    ら出力される記録信号を入力して、前記漏洩信号を出力
    するような伝達特性を有する回路からなることを特徴と
    する請求項1記載のディスク記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記サーボデータ領域には、前記磁気ヘ
    ッドの位置を検出するための位相変調サーボパターンか
    らなるサーボデータが記録されていることを特徴とする
    請求項1記載のディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記推定手段は、前記ライト処理回路か
    ら出力される記録信号特性と前記リードヘッドの再生特
    性とに基づいて測定された前記漏洩信号特性を既知とし
    て、前記ライト処理回路からの記録信号から前記漏洩信
    号を推定するための伝達特性を有する回路から構成され
    ており、 前記伝達特性に一致する減衰特性を有する高域減衰フィ
    ルタと、推定信号から実際の前記漏洩信号を出力するた
    めに必要な極性、位相、振幅を調整する調整回路群とを
    有することを特徴とする請求項1記載のディスク記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記推定手段は、前記リードヘッドの再
    生特性が微分特性を有する場合に、前記高域減衰フィル
    タの減衰特性と微分特性と共に、前記伝達特性に一致す
    るような当該微分特性を有する微分回路を追加したこと
    を特徴とする請求項5記載のディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】 表層にユーザデータを記録するためのユ
    ーザデータ領域を有し、当該表層に対して深さ方向の深
    層にサーボデータを記録するためのサーボデータ領域を
    有するディスク記録媒体と、前記ユーザデータ領域及び
    前記サーボデータ領域のそれぞれに記録されたデータを
    読出すためのリードヘッド及び前記ユーザデータ領域に
    データを記録するためのライトヘッドを有する磁気ヘッ
    ドとを備えたディスク記憶装置に適用するリード/ライ
    ト信号処理回路であって、 前記リードヘッドにより読出された再生信号から、前記
    ユーザデータに対応するデータ信号と前記サーボデータ
    に対応するサーボ信号とに分離するための分離回路と、 前記分離回路により分離された前記データ信号を入力し
    て、前記ユーザデータを再生するデータ再生回路と、 前記分離回路により分離された前記サーボ信号を入力し
    て、前記サーボデータを再生するサーボ再生回路と、 前記ユーザデータ領域に記録すべきデータに対応する記
    録信号を前記ライトヘッドに供給するためのライト処理
    回路と、 前記ライト処理回路から出力される記録信号を入力し
    て、前記ライトヘッドから発生する記録磁界に感応して
    前記リードヘッドから出力される漏洩信号を、当該記録
    信号から推定して出力する推定回路と、 前記リードヘッドにより読出された再生信号を入力し
    て、前記推定回路により推定された漏洩信号成分を当該
    再生信号から除去する除去回路とを具備したことを特徴
    とするリード/ライト信号処理回路。
  8. 【請求項8】 前記除去回路は、前記ユーザデータ領域
    へのデータ記録動作時に、前記リードヘッドにより読出
    されて、前記サーボデータを含む再生信号から漏洩信号
    成分を除去して前記サーボ再生回路に送出することを特
    徴とする請求項7記載のリード/ライト信号処理回路。
  9. 【請求項9】 前記推定回路は、前記ライト処理回路か
    ら出力される記録信号を入力して、前記漏洩信号を出力
    するような伝達特性を有する回路からなることを特徴と
    する請求項7記載のリード/ライト信号処理回路。
  10. 【請求項10】 表層にユーザデータを記録するための
    ユーザデータ領域を有し、当該表層に対して深さ方向の
    深層にサーボデータを記録するためのサーボデータ領域
    を有するディスク記録媒体と、前記ユーザデータ領域及
    び前記サーボデータ領域のそれぞれに記録されたデータ
    を読出すためのリードヘッド及び前記ユーザデータ領域
    にデータを記録するためのライトヘッドを有する磁気ヘ
    ッドとを備えたディスク記憶装置に適用するリード/ラ
    イト信号処理回路であって、 前記リードヘッドにより読出された再生信号から、前記
    ユーザデータに対応するデータ信号と前記サーボデータ
    に対応するサーボ信号とに分離するための分離回路と、 前記分離回路により分離された前記データ信号を入力し
    て、前記ユーザデータをディジタル処理して再生するデ
    ータ再生回路と、 前記分離回路により分離された前記サーボ信号を入力し
    て、前記サーボデータをディジタル処理して再生するサ
    ーボ再生回路と、 前記ユーザデータ領域に記録すべきデータに対応する記
    録信号を前記ライトヘッドに供給するためのライト処理
    回路と、 前記ライト処理回路から出力される記録信号に対応する
    ディジタルデータを入力して、前記ライトヘッドから発
    生する記録磁界に感応して前記リードヘッドから出力さ
    れる漏洩信号に対応するディジタル信号を、当該ディジ
    タルデータから推定して出力するディジタル推定回路
    と、 前記サーボ再生回路によりディジタル処理されたサーボ
    データから、前記ディジタル推定回路からの漏洩信号成
    分を除去する除去回路とを具備したことを特徴とするリ
    ード/ライト信号処理回路。
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