JP2769661B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2769661B2
JP2769661B2 JP4259744A JP25974492A JP2769661B2 JP 2769661 B2 JP2769661 B2 JP 2769661B2 JP 4259744 A JP4259744 A JP 4259744A JP 25974492 A JP25974492 A JP 25974492A JP 2769661 B2 JP2769661 B2 JP 2769661B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、種結晶から絶縁膜上に横方向
に単結晶を成長させることにより形成したSOI(Si
liconOn Insulator)構造を有する半
導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種結晶から絶縁膜上に単結晶を横
方向に成長させることにより単結晶層を形成し、その単
結晶層を用いてピエゾ特性を有する感圧抵抗体を形成し
たSOI構造を有する半導体圧力センサや半導体加速度
センサが知られている。このようなSOI構造を有する
従来の半導体圧力センサや半導体加速度センサでは、各
々の感圧抵抗体間、および感圧抵抗体と単結晶シリコン
基板との間の電気的な分離にpn接合を用いていないた
め、高温下での動作が可能である。また、種結晶から絶
縁膜上に単結晶を横方向に成長させることによりSOI
構造の単結晶層を形成する方法は、ラテラルシーディン
グ法と呼ばれている。ラテラルシーディング法の1つと
して、絶縁膜上に形成した非単結晶シリコン層にレーザ
光を照射することにより溶融再固化を行なうレーザ再結
晶化法が知られている。レーザ再結晶化法は、低いコス
トで上質のSOI構造を形成できるとともにレーザ再結
晶化装置の取扱いが簡単であるため広く用いられてい
る。レーザ再結晶化法を用いて単結晶半導体層を形成す
るためには、溶融した半導体中の温度分布を制御するこ
とによって種結晶(シード)領域から再結晶化を起こす
ことが必要である。すなわち、結晶化は溶融シリコン中
の温度の低い領域から高温部に向かって進行するため、
種結晶領域が温度の低い領域になるように温度分布を制
御する必要がある。このような温度分布を制御する方法
として、反射防止膜を用いる方法が知られている。これ
らは、たとえば、USP4822752などに詳細に説
明されている。
【0003】図12は、従来の反射防止膜を用いたレー
ザ再結晶化法を説明するための断面斜視図である。図1
3および図14は従来の反射防止膜を用いたレーザ再結
晶化法の第1工程および第2工程を説明するための断面
図である。図15は従来の反射防止膜を用いたレーザ再
結晶化法の第3工程を説明するための断面斜視図であ
る。図12〜図15を参照して、次に従来の反射防止膜
を用いたレーザ再結晶化法について説明する。
【0004】まず、図12に示すように、単結晶シリコ
ン基板101の表面上にシリコン酸化膜からなる絶縁層
102を形成する。この絶縁層102の所定領域には開
口部105が形成されている。この開口部105はシー
ド部を構成する。絶縁層102の表面上および開口部1
05の内部に非単結晶半導体層(多結晶シリコン層11
3)を形成する。多結晶シリコン層113の表面上に所
定形状の反射防止膜104を形成する。この反射防止膜
104は、たとえばシリコン窒化膜(Si3 4 )から
なる。反射防止膜104は、絶縁層102中に形成され
た開口部15からほぼ均等な間隔を隔てた位置に形成す
る。なお、再結晶化中における表面の変形を抑制するた
めに、多結晶シリコン層113と反射防止膜104との
全面上に薄いキャップ膜を形成してもよい。開口部10
5は非単結晶半導体である多結晶シリコン層113によ
って埋込まれている。そのため、再結晶化される多結晶
シリコン層113の結晶方位は単結晶シリコン基板10
1の結晶方位に従って制御される。反射防止膜104を
構成するシリコン窒化膜の反射率は、シリコン窒化膜の
膜厚によって周期的に極大値と0とを示す。このような
性質を利用して、その反射率が0となる膜厚を有するシ
リコン窒化膜が反射防止膜104として用いられる。こ
の従来例では、600Å程度の膜厚を有するシリコン窒
化膜が反射防止膜104として用いられる。
【0005】次に、図13に示すように、全面にレーザ
光170を照射する。ここで、多結晶シリコン層113
の表面上に選択的に形成された反射防止膜104は、レ
ーザ光170に対して反射率が0である。これは反射防
止膜104がほぼすべての入射光を吸収することを意味
する。これに対して、反射防止膜104の膜厚が0の領
域である多結晶シリコン層113の表面が露出している
領域は、レーザ光170に対して約40%の反射率を有
している。これにより、多結晶シリコン層113の全面
に照射されるレーザ光170は、反射防止膜104の下
部においてよく吸収され、この領域がより高温度に加熱
される。レーザ光170としては、波長488nm、ビ
ーム径120〜180μm程度のものが用いられる。な
お、絶縁層102には1〜3μmの膜厚を有するシリコ
ン酸化膜が用いられ、非単結晶半導体層としては、0.
6μm程度の厚みを有する多結晶シリコン層113が用
いられる。反射防止膜104の幅は約5μm、その位置
間隔は15μm程度である。レーザ光170は、多結晶
シリコン層113の表面上を照射しながら一定の速度で
移動する。このレーザ光170が照射された多結晶シリ
コン層113はその温度が上昇し溶融した状態になる。
図16は、多結晶シリコン層113の表面位置とその内
部温度との関係を示す温度分布図である。図16を参照
して、反射防止膜104の下部において多結晶シリコン
層113の内部温度がより高くなっていることがわか
る。言い換えると、開口部105の近傍において多結晶
シリコン層113の内部温度が低くなっている。
【0006】次に、図14に示すように、レーザ光17
0が通過した後、溶融した多結晶シリコン層113は冷
却される。これにより溶融した多結晶シリコン層113
の温度が低下し始め、温度の低い領域から再結晶化(固
化)し始める。図16の温度分布に示されるように、開
口部105の近傍では多結晶シリコン層113の内部温
度が低くなっている。したがって、この冷却過程におい
てはその開口部105に埋込まれた多結晶シリコン層1
13がシード部106となる。これにより、シード部1
06を起点として多結晶シリコン層113の再結晶化が
開始される。このシード部106は、単結晶シリコン基
板101に接続されている。このため、単結晶シリコン
基板101の結晶方位と同じ方位を有する単結晶シリコ
ン領域103aがシード部106を起点としてその周囲
に広がる。
【0007】次に、図15に示すように、再結晶化が終
了した多結晶シリコン層113は均質な単結晶シリコン
層103に変化する。その後、反射防止膜104を除去
する。
【0008】上記のようにして単結晶シリコン層103
が形成されると、反射防止膜104の下部はより高温と
なっているので、多結晶シリコン層113の再結晶化は
反射防止膜104の間のシード部106から始まり反射
防止膜104の下部に向かって進行する。このため、反
射防止膜104の下部において反射防止膜104の両側
から成長してきた結晶が衝突することになる。この成長
結晶の衝突した位置に結晶亜粒界150が発生する。す
なわち、反射防止膜104を介して隣合う単結晶シリコ
ン層103は別々に成長するためそれらの結晶方位は僅
かにずれている。この結果、その境界部分において結晶
亜粒界150が発生する。
【0009】なお、上記した反射防止膜104を用いた
レーザ再結晶化法では、主面が(100)面の単結晶シ
リコン基板を用い、反射防止膜104のストライプを<
100>方向に設けるのが一般的である。この場合、結
晶亜粒界150は、反射防止膜104のストライプと同
じ<100>方向に生じる。
【0010】このような結晶亜粒界150に存在する結
晶欠陥密度は、1011cm-2のオーダであるため、単結
晶層の結晶亜粒界を含む領域を感圧抵抗体として用いた
としても、感圧抵抗体のピエゾ抵抗効果にはほとんど影
響がないことが確かめられている。すなわち、感圧抵抗
体内に結晶亜粒界が存在していても、バルク単結晶シリ
コンによって形成した感圧抵抗体と同等のピエゾ抵抗効
果を示すことが実際に確認されている。
【0011】図17は、従来のSOI構造を有する感圧
抵抗体を用いた半導体圧力センサを示した平面図であ
り、図18は図17に示した半導体圧力センサのX−X
における断面構造図である。また図19は図17に示し
た半導体圧力センサのA部分の部分拡大図である。図1
7〜図19を参照して、従来の半導体圧力センサは、単
結晶シリコン基板201と、単結晶シリコン基板201
の裏表面の所定領域に形成されたダイヤフラム208
と、単結晶シリコン基板201の主表面上の所定領域に
形成されたシリコン酸化膜202と、単結晶シリコン基
板201の主表面上のシリコン酸化膜202が形成され
ない領域に所定の間隔を隔てて形成された種結晶となる
ドットシード203と、シリコン酸化膜202上の所定
領域に形成された単結晶シリコンからなるピエゾ特性を
有する感圧抵抗体204と、単結晶シリコン基板201
および感圧抵抗体204を覆うように形成され、感圧抵
抗体204上の所定領域にコンタクトホール206を有
するCVDシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜205
と、コンタクトホール206を介して感圧抵抗体204
に電気的に接続されるとともに層間絶縁膜205上に沿
って延びるように形成された配線層207と、配線層2
07および層間絶縁膜205を覆うように形成されたプ
ラズマ窒化膜またはシリコン酸化膜からなる保護膜20
9とを備えている。ここで、従来のSOI構造を有する
感圧抵抗体204は、ラテラルシーディング法によって
形成されているため、その中に結晶亜粒界250が存在
する。しかし、このように感圧抵抗体204内に結晶亜
粒界250が存在していても、上記したようにバルク単
結晶シリコンによって形成した感圧抵抗体と同等のピエ
ゾ抵抗効果を示すことが実際に確認されている。
【0012】ここで、図17〜図19に示した従来の半
導体圧力センサを使用する場合、その半導体圧力センサ
の使用温度に対して出力補償を行なう必要がある。すな
わち、ピエゾ抵抗効果は温度依存性を持つため使用温度
に応じた出力補償が必要となる。出力補償の方法とし
て、感圧抵抗体204の抵抗温度特性を利用した励起電
圧補償法が知られている。この励起電圧補償法では、感
圧抵抗体204が温度センサを兼ねているため、精度の
高い出力補償が可能となる。このため、励起電圧補償法
はピエゾ抵抗効果の温度依存性を補償する方法として最
良と考えられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した感圧抵抗体2
04の抵抗温度特性を用いる出力補償法では、感圧抵抗
体204の抵抗温度係数をピエゾ抵抗効果の温度係数よ
りも大きくする必要がある。ここで、従来のバルク単結
晶シリコンによって形成した感圧抵抗体では感圧抵抗体
の不純物濃度が約3×1018cm-3の場合、ピエゾ抵抗
効果の温度係数は約2000ppm/℃であった。そし
て、同じ条件下で感圧抵抗体の抵抗温度係数は約400
0ppm/℃であった。これに対して、図17〜図19
に示したSOI構造の感圧抵抗体204では、ピエゾ抵
抗効果の温度係数は上記したバルク単結晶シリコンから
なる感圧抵抗体と同等(約2000ppm/℃)である
が、抵抗温度係数は1000ppm/℃とかなり小さい
ことが判明した。このようにSOI構造の感圧抵抗体2
04の抵抗温度係数が小さいのは、結晶亜粒界250の
結晶欠陥が原因であることが判明した。すなわち、この
ような結晶欠陥は、不純物の添加によって供給される伝
導キャリア(電子または正孔)を捕獲してポテンシャル
バリアを形成する。そしてこのポテンシャルバリアによ
って感圧抵抗体204の電気伝導が熱放出電流に依存す
るようになる。このため、感圧抵抗体204の抵抗値の
温度に対する変化は、ポテンシャルバリアの高さで決ま
ることになる。これにより、感圧抵抗体204の抵抗値
の温度に対する変化はバルクシリコンによって形成した
感圧抵抗体の温度に対する変化よりも小さくなる。この
結果、結晶亜粒界250を含む感圧抵抗体204の抵抗
温度係数は、バルク単結晶シリコンによって形成した感
圧抵抗体の抵抗温度係数よりも小さくなると考えられ
る。このように、従来のSOI構造に形成した感圧抵抗
体204では、感圧抵抗体204の抵抗温度係数がピエ
ゾ抵抗効果の温度係数よりも小さいため、励起電圧補償
法による高精度な温度補償を行なうことが困難であっ
た。
【0014】ところで、シリコン単結晶によって形成し
た感圧抵抗体のピエゾ抵抗効果は、感圧抵抗体の不純物
濃度に依存することが知られている。すなわち、感圧抵
抗体の不純物濃度が1017cm-3以上である場合には、
不純物濃度が低いほどピエゾ抵抗効果が大きく現われる
ことが知られている。ここで、図17〜図19に示すよ
うなレーザ再結晶化法により形成された単結晶シリコン
によって感圧抵抗体204を形成すると、感圧抵抗体2
04はその不純物濃度を低くしていくに従ってそのピエ
ゾ抵抗効果が大きくなる。しかし、その感圧抵抗体20
4の不純物濃度を低くしていくに従ってウエハ面内での
抵抗値のばらつきが大きくなってしまうという問題点が
あった。このように抵抗値のばらつきが生じるのは、以
下の理由による。すなわち、結晶亜粒界250に存在す
る結晶欠陥密度は1011cm-2のオーダではあるが均一
ではないためである。つまり、結晶亜粒界250に存在
する結晶欠陥は、不純物の添加によって供給される伝導
キャリア(電子または正孔)を捕獲することによってポ
テンシャルバリアを形成する。感圧抵抗体204の不純
物濃度が低くなるほどポテンシャルバリアは高くなる。
そして、ポテンシャルバリアが高くなると結晶欠陥密度
のばらつきによるポテンシャルバリアのばらつきが大き
くなる。この結果、不純物濃度が低くなるほど感圧抵抗
体の抵抗値のばらつきが大きくなると考えられる。つま
り、従来のSOI構造の感圧抵抗体では、感圧抵抗体の
抵抗値のばらつきを抑えながらピエゾ抵抗効果を大きく
することは困難であった。
【0015】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、請求項1および2に記載の発明
の目的は、半導体装置において、SOI構造の単結晶シ
リコンによって感圧抵抗体を形成した場合にも高精度の
温度補償を可能にすることである。
【0016】請求項3に記載の発明の目的は、半導体装
置において、感圧抵抗体の抵抗値のばらつきをある程度
抑えながらピエゾ抵抗効果を大きくすることである。
【0017】請求項4および5に記載の発明の目的は、
半導体装置の製造方法において、SOI構造の単結晶シ
リコンによって感圧抵抗体を形成した場合にも高精度の
温度補償が行なえる半導体装置を容易に製造することで
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1における半導体
装置は、種結晶領域を有する単結晶半導体基板と、単結
晶半導体基板上に形成された絶縁層と、種結晶領域から
絶縁層上に横方向に単結晶を成長させることにより形成
した単結晶層からなるピエゾ特性を有する感圧抵抗体層
とを備えている。そして、その感圧抵抗体層はその中に
結晶亜粒界を含まないように形成されている。
【0019】請求項2における半導体装置は、種結晶領
域を有する単結晶半導体基板と、その単結晶半導体基板
上に形成された絶縁層と、種結晶領域から絶縁層上に横
方向に単結晶を成長させることにより形成した単結晶層
からなるピエゾ特性を有する感圧抵抗体層とを備えてい
る。そして、感圧抵抗体層はその中に結晶亜粒界を有す
るとともに、その電流経路が結晶亜粒界を横切らないよ
うに形成されている。
【0020】請求項3における半導体装置は、種結晶領
域を有する単結晶半導体基板と、単結晶半導体基板上に
形成された絶縁層と、種結晶領域から絶縁層上に横方向
に単結晶を成長させることにより形成した単結晶層から
なるピエゾ特性を有する感圧抵抗体層とを備えている。
そして、感圧抵抗体層はその中に結晶亜粒界を有すると
ともに、感圧抵抗体層の不純物濃度は4×1017cm-3
以上に設定されている。
【0021】請求項4における半導体装置の製造方法
は、種結晶領域を有する単結晶半導体基板上に絶縁層を
形成する工程と、種結晶領域から絶縁層上に横方向に単
結晶を成長させることにより単結晶層を形成する工程
と、単結晶層のうち結晶亜粒界が存在しない領域に感圧
抵抗体層を形成する工程とを備えている。
【0022】請求項5における半導体装置の製造方法
は、種結晶領域を有する単結晶半導体基板上に絶縁層を
形成する工程と、種結晶領域から絶縁層上に横方向に単
結晶を成長させることにより単結晶層を形成する工程
と、単結晶層の結晶亜粒界が存在する領域に結晶亜粒界
がその電流経路を横切らないように感圧抵抗体層を形成
する工程とを備えている。
【0023】
【作用】請求項1に係る半導体装置では、感圧抵抗体層
がその中に結晶亜粒界を含まないように形成されている
ので、感圧抵抗体層の抵抗温度係数が大きくなり、これ
によりSOI構造の単結晶シリコンによって感圧抵抗体
層を形成した場合にも高精度の温度補償が行なわれる。
【0024】請求項2に係る半導体装置では、感圧抵抗
体層がその中に結晶亜粒界を有するとともに感圧抵抗体
層の電流経路がその結晶亜粒界を横切らないように形成
されているので、感圧抵抗体層内の電気伝導がポテンシ
ャルバリアによって妨げられるのが極力防止される。こ
れにより、SOI構造の単結晶シリコン層によって感圧
抵抗体層を形成した場合にも感圧抵抗体層の抵抗温度係
数が高くなり、高精度の温度補償が可能となる。
【0025】請求項3に係る半導体装置では、感圧抵抗
体層がその中に結晶亜粒界を有するとともに感圧抵抗体
層の不純物濃度が4×1017cm-3以上に設定されてい
るので、感圧抵抗体層の抵抗値のばらつきがある程度抑
えられながらピエゾ抵抗効果が大きくなる。
【0026】請求項4に係る半導体装置の製造方法で
は、絶縁層上に形成された単結晶層のうち結晶亜粒界が
存在しない領域に感圧抵抗体層が形成されるので、SO
I構造の単結晶層によって感圧抵抗体層を形成したとし
ても感圧抵抗体層の抵抗温度係数が小さくなることはな
い。これにより、感圧抵抗体層の抵抗温度係数を高く設
定でき、高精度の温度補償が可能となる。
【0027】請求項5に係る半導体装置の製造方法で
は、単結晶層の結晶亜粒界が存在する領域に結晶亜粒界
が感圧抵抗体層の電流経路を横切らないように感圧抵抗
体層が形成されるので、感圧抵抗体層内に発生するポテ
ンシャルバリアによって電気伝導が妨げられるのが極力
防止され、感圧抵抗体層の抵抗温度係数が小さくなるの
が防止される。これにより、感圧抵抗体層の抵抗温度係
数を高く設定でき、高精度の温度補償が可能な半導体装
置が容易に製造される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0029】図1は、本発明の第1実施例によるSOI
構造の感圧抵抗体を用いた半導体圧力センサを示した平
面図であり、図2は図1に示した半導体圧力センサのX
−Xにおける断面構造図である。図3は図1に示した半
導体圧力センサのB部分の部分拡大図である。図1〜図
3を参照して、この第1実施例の半導体圧力センサは、
単結晶シリコン基板1と、単結晶シリコン基板1の裏表
面の所定領域に形成されたダイヤフラム8と、単結晶シ
リコン基板1の主表面上の所定領域に形成されたシリコ
ン酸化膜2と、単結晶シリコン基板1の主表面上のシリ
コン酸化膜2が形成されない領域に所定の間隔を隔てて
形成された種結晶となるドットシード3と、シリコン酸
化膜2上の所定領域に形成された単結晶シリコンからな
るとともにピエゾ特性を有する感圧抵抗体4と、単結晶
シリコン基板1および感圧抵抗体4を覆うように形成さ
れ、感圧抵抗体4上の所定領域にコンタクトホール6を
有するCVDシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜5と、
コンタクトホール6を介して感圧抵抗体4に電気的に接
続されるとともに層間絶縁膜5上に沿って延びるように
形成された配線層7と、配線層7および層間絶縁膜5を
覆うように形成されたプラズマ窒化膜またはシリコン酸
化膜からなる保護膜9とを備えている。ここで、本実施
例では、図17〜図19に示した従来の半導体圧力セン
サと異なり、感圧抵抗体4が結晶亜粒界を有していな
い。このように感圧抵抗体4を結晶亜粒界を有しないよ
うに形成することによって、図17〜図19に示した従
来の半導体圧力センサと異なり、感圧抵抗体4の抵抗温
度係数が小さくなることがない。これにより、感圧抵抗
体4の抵抗温度係数を大きく設定することができるの
で、励起電圧補償法による高精度の温度補償が可能とな
る。
【0030】図4は図1〜図3に示した第1実施例の半
導体圧力センサの感圧抵抗体の製造方法を説明するため
の平面図である。図4を参照して、図12〜図16にお
いて説明したレーザ再結晶化法によってまず単結晶シリ
コン層(図示せず)を形成する。その単結晶層には所定
の方向に延びるように結晶亜粒界51が形成される。こ
の第1実施例の半導体圧力センサでは、単結晶層のうち
結晶亜粒界51が存在しない領域に感圧抵抗体4を形成
する。すなわち、通常のレーザ再結晶化法では、(10
0)面の単結晶シリコン基板1を用い、反射防止膜スト
ライプ(図示せず)を<100>方向に形成する。この
場合、結晶亜粒界51は反射防止膜ストライプと同じ<
100>方向に発生する。したがって、感圧抵抗体4を
<100>方向でかつ隣接する2つの結晶亜粒界51の
間に形成することにより、容易に結晶亜粒界51を含ま
ない感圧抵抗体4を形成することができる。この第1実
施例の感圧抵抗体4は、2つのコンタクトホール6間を
流れる電流の方向を<100>方向にとっている。つま
り、第1実施例では、感圧抵抗体4の電流方向と結晶亜
粒界51の向きとがほぼ平行になっている。なお、ドッ
トシード3は、最低限、感圧抵抗体4を形成する領域の
一方側にのみ形成すればよい。すなわち、レーザの走査
方向が1方向である場合には、感圧抵抗体4が形成され
る領域の片方側にのみドットシード3を1つ設ければよ
い。この場合、図1に示した第1実施例の半導体圧力セ
ンサでは、4つの感圧抵抗体4を有するので、それぞれ
の感圧抵抗体4の同じ側にドットシード3を最低限1つ
ずつ設ける。
【0031】図5は、本発明の第2実施例による半導体
圧力センサを構成するSOI構造の感圧抵抗体の製造方
法を説明するための平面図である。図5を参照して、こ
の第2実施例では、上記した第1実施例と同様に結晶亜
粒界51を含まないように感圧抵抗体14を形成する。
しかし、この第2実施例では、第1実施例と異なり感圧
抵抗体14の電流方向を結晶亜粒界51の方向から約4
5°傾いた方向に形成する。ここで、シリコンのピエゾ
抵抗効果はn型とp型とでその効果が最大となる結晶方
位が異なっている。すなわち、(100)面のシリコン
においては、n型シリコンの場合は電流方向を<100
>方向にした場合にピエゾ抵抗効果が最大になる。これ
に対して、(100)面のシリコンでp型シリコンの場
合には<110>方向にしたときにピエゾ抵抗効果は最
大になる。したがって図5に示した第2実施例のように
感圧抵抗体14の電流方向が<110>方向である場合
には、感圧抵抗体14にボロンを添加してp型シリコン
にすればよい。また、図4に示した第1実施例では、感
圧抵抗体4の電流方向が<100>であるため、感圧抵
抗体4にリンや砒素などのn型の不純物を導入してn型
シリコンにすればよい。
【0032】なお、反射防止膜を<110>方向に形成
してレーザ再結晶化を行なう方法もある。このような場
合には、結晶亜粒界の向きも<110>方向になる。し
かし、このような場合でも感圧抵抗体の導電型および電
流方向とピエゾ抵抗効果の最大値との関係は上記した場
合と同じである。すなわち、(100)面のシリコンに
おいて、n型シリコンの場合は電流方向を<100>、
p型シリコンの場合は電流方向を<110>にした場合
にそれぞれピエゾ抵抗効果は最大になる。
【0033】図6は、本発明の第3実施例による半導体
圧力センサを構成するSOI構造の感圧抵抗体の製造方
法を説明するための平面図である。図6を参照して、こ
の第3実施例では、感圧抵抗体24内に結晶亜粒界51
が存在する。しかし、感圧抵抗体24は2つのコンタク
トホール26間を結ぶ電流経路が結晶亜粒界51を横切
らないように形成されている。これにより結晶亜粒界5
1によるポテンシャルバリアによって感圧抵抗体24の
電気伝導が妨げられるのを有効に防止できる。この結
果、感圧抵抗体24の抵抗温度係数を大きく設定するこ
とができるので、励起電圧補償法による高精度の温度補
償が可能となる。この第3実施例では感圧抵抗体24の
電流方向は<100>方向である。したがって、図4に
示した第1実施例と同様に、感圧抵抗体24にリンや砒
素などのn型の不純物を導入することによってn型シリ
コンになるようにすればよい。これにより、ピエゾ抵抗
効果を最大にすることができる。
【0034】図7は、本発明の第4実施例による半導体
圧力センサを構成するSOI構造の感圧抵抗体の製造方
法を説明するための平面図である。図7を参照して、こ
の第4実施例では、図6に示した第3実施例と同様に、
感圧抵抗体34内に結晶亜粒界51が存在する。そし
て、結晶亜粒界51は感圧抵抗体34の2つのコンタク
トホール36間を結ぶ電流経路を横切らないように感圧
抵抗体34内に存在する。これにより、図6に示した第
3実施例と同様、結晶亜粒界51によるポテンシャルバ
リアが感圧抵抗体34の電気伝導を妨げるのを有効に防
止することができる。この結果、感圧抵抗体34の抵抗
温度係数を従来に比べて大きく設定できるので、励起電
圧補償法による高精度の温度補償が可能な半導体圧力セ
ンサを提供できる。なお、この第4実施例では感圧抵抗
体34の電流方向が<110>方向である。したがっ
て、図5に示した第2実施例と同様に、感圧抵抗体34
内にボロンなどのp型の不純物を導入してp型のシリコ
ンにする。これにより、ピエゾ抵抗効果を最大にするこ
とができる。
【0035】図8〜図11は、本発明の第5実施例によ
る半導体圧力センサを説明するための分布図である。す
なわち、図8〜図11は結晶亜粒界が感圧抵抗体内に存
在する場合の感圧抵抗体の不純物濃度と感圧抵抗体の抵
抗値との関係を示した分布図である。図8〜図11を参
照して、不純物としてはボロン(B)を用いている。そ
してボロンの不純物濃度が2×1017cm-3、4×10
17cm-3、1×1018cm-3および2×1019cm-3
ある場合のそれぞれの感圧抵抗体の抵抗値をそれぞれ図
8〜図11に示している。前述したように、不純物濃度
が低くなるとポテンシャルバリアが高くなり、感圧抵抗
体の抵抗値が大きくなる。これとともに、ポテンシャル
バリアが高くなると、結晶欠陥密度のばらつきによるポ
テンシャルバリアのばらつきも大きくなり、この結果感
圧抵抗体の抵抗値のばらつきも大きくなる。このよう
に、その中に結晶亜粒界を有する感圧抵抗体では、その
不純物濃度が低いほど抵抗値のばらつきが大きくなる。
【0036】ここで、最小の抵抗値に対して10%以内
の変動(ばらつき)を許容範囲とする。そして許容範囲
にあるものを良品として良品歩留り(良品率)を考え
る。図8〜図11を参照して、不純物濃度が2×1017
cm-3、4×1017cm-3、1×1018cm-3、2×1
19cm-3である場合のそれぞれの良品率は、23%、
74%、98%、〜100%であった。この良品率は、
感圧抵抗体1個についてのものである。したがって、図
17に示すような半導体圧力センサでは4個の感圧抵抗
体の良品率を考える必要がある。すなわち、半導体圧力
センサとしての良品率は、不純物濃度が2×1017cm
-3、4×1017cm-3、1×1018cm-3、2×1019
cm-3の場合に対してそれぞれ0.3%、30%、92
%、〜100%となる。上記したことから、感圧抵抗体
の不純物濃度を4×1017cm-3以上に設定すれば、半
導体圧力センサをある程度の良品率で製造できることが
判明した。このように、この第5実施例では、感圧抵抗
体の不純物濃度を規定することによって、SOI構造の
感圧抵抗体を有する半導体圧力センサの良品率を向上さ
せることができる。
【0037】なお、上記した実施例では、反射防止膜を
用いたレーザ再結晶化法により形成したSOI構造の単
結晶層によって感圧抵抗体を形成する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、他のラテラルシーディン
グ法によって形成したSOI構造の単結晶層によって感
圧抵抗体を形成する場合にも同様に適用可能である。す
なわち、他のラテラルシーディング法によってSOI構
造の単結晶層を形成したとしても、結晶亜粒界が存在す
るので、レーザ再結晶化法を用いた場合と同様の問題点
が生じる。したがって、そのような場合には上記した実
施例を適用可能である。
【0038】また、本実施例ではレーザ再結晶化法によ
り形成したSOI構造を有する半導体圧力センサについ
て説明したが、本発明はこれに限らず、同様の構造を有
する他の半導体装置(たとえば半導体加速度センサ)な
どにも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る半導体装置によれば、種
結晶領域から絶縁層上に横方向に単結晶を成長させるこ
とにより形成した単結晶層からなるピエゾ特性を有する
感圧抵抗体層を、その中に結晶亜粒界を含まないように
形成することによって、結晶亜粒界によるポテンシャル
バリアによって感圧抵抗体層の電気伝導が妨げられるこ
とがなく、これにより感圧抵抗体層の抵抗温度係数が小
さくなることもない。この結果、感圧抵抗体層の抵抗温
度係数を高く設定することができ励起電圧補償法による
高精度の温度補償が可能となる。
【0040】請求項2に係る半導体装置によれば、種結
晶領域から絶縁層上に横方向に単結晶を成長させること
により形成した単結晶層からなるピエゾ特性を有する感
圧抵抗体層を、その中に結晶亜粒界を有するとともにそ
の電流経路が結晶亜粒界を横切らないように形成するこ
とによって、結晶亜粒界によって形成されるポテンシャ
ルバリアが感圧抵抗体層の電気伝導を妨げるのが極力防
止されるので、感圧抵抗体層の抵抗温度係数が従来のよ
うに小さくなるのを有効に防止することができる。この
結果、感圧抵抗体の抵抗温度係数を高く設定することが
でき、励起電圧補償法による高精度の温度補償が可能な
半導体装置を提供することができる。
【0041】請求項3に係る半導体装置によれば、種結
晶領域から絶縁層上に横方向に単結晶を成長させること
により形成した単結晶層からなるピエゾ特性を有する感
圧抵抗体層を、その中に結晶亜粒界を有するとともに感
圧抵抗体層の不純物濃度を4×1017cm-3以上に設定
することによって、感圧抵抗体層の抵抗値のばらつきを
ある程度抑えながらピエゾ抵抗効果を大きくすることが
できる。また、高い良品率で半導体装置を製造すること
ができる。
【0042】請求項4に係る半導体装置の製造方法によ
れば、種結晶領域を有する単結晶半導体基板上に絶縁層
を形成し、種結晶領域からその絶縁層上に横方向に単結
晶を成長させることにより単結晶層を形成し、その単結
晶層のうち結晶亜粒界が存在しない領域に感圧抵抗体層
を形成することにより、従来のように感圧抵抗体層内の
結晶亜粒界によるポテンシャルバリアが感圧抵抗体層の
電気伝導を妨げることがなく、感圧抵抗体層の抵抗温度
係数が小さくなることはない。この結果、感圧抵抗体層
の抵抗温度係数を高く設定することができる。これによ
り、励起電圧補償法による高精度の温度補償が可能な半
導体装置を容易に製造することができる。
【0043】請求項5に係る半導体装置の製造方法によ
れば、種結晶領域を有する単結晶半導体基板上に絶縁層
を形成し、種結晶領域から絶縁層上に横方向に単結晶を
成長させることにより単結晶層を形成し、その単結晶層
の結晶亜粒界が存在する領域に結晶亜粒界がその電流経
路を横切らないように感圧抵抗体層を形成することによ
って、感圧抵抗体層内に存在する結晶亜粒界によるポテ
ンシャルバリアが感圧抵抗体層の電気伝導を妨げるのが
有効に低減される。これにより、感圧抵抗体層の抵抗温
度係数を高く設定することができる。この結果、励起電
圧補償法による高精度の温度補償が可能な半導体装置を
容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるSOI構造を有する半
導体圧力センサを示した平面図である。
【図2】図1に示した第1実施例の半導体圧力センサの
X−Xにおける断面構造図である。
【図3】図1に示した第1実施例の半導体圧力センサの
B部分を示した部分拡大図である。
【図4】図1〜図3に示した第1実施例の半導体圧力セ
ンサの感圧抵抗体の製造方法を説明するための平面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例によるSOI構造を有する
半導体圧力センサの感圧抵抗体の製造方法を説明するた
めの平面図である。
【図6】本発明の第3実施例によるSOI構造を有する
半導体圧力センサの感圧抵抗体の製造方法を説明するた
めの平面図である。
【図7】本発明の第4実施例によるSOI構造を有する
半導体圧力センサの感圧抵抗体の製造方法を説明するた
めの平面図である。
【図8】その中に結晶亜粒界を有する感圧抵抗体の不純
物濃度が2×1017cm-3である場合の抵抗値の分布を
示した分布図である。
【図9】その中に結晶亜粒界を有する感圧抵抗体の不純
物濃度が4×1017cm-3である場合の抵抗値の分布を
示した分布図である。
【図10】その中に結晶亜粒界を有する感圧抵抗体の不
純物濃度が1×1018cm-3である場合の抵抗値の分布
を示した分布図である。
【図11】その中に結晶亜粒界を有する感圧抵抗体の不
純物濃度が2×1019cm-3である場合の抵抗値の分布
を示した分布図である。
【図12】従来の反射防止膜を用いたレーザ再結晶化法
を説明するための断面斜視図である。
【図13】従来の反射防止膜を用いたレーザ再結晶化法
の第1工程を説明するための断面図である。
【図14】従来の反射防止膜を用いたレーザ再結晶化法
の第2工程を説明するための断面図である。
【図15】従来の反射防止膜を用いたレーザ再結晶化法
の第3工程を説明するための断面斜視図である。
【図16】多結晶シリコン層の表面温度とその内部温度
との関係を示す温度分布図である。
【図17】従来のSOI構造の感圧抵抗体を用いた半導
体圧力センサを示した平面図である。
【図18】図17に示した半導体圧力センサのX−Xに
おける断面構造図である。
【図19】図17に示した半導体圧力センサのA部分の
部分拡大図である。
【符号の説明】
1:単結晶シリコン基板 2:シリコン酸化膜 3:ドットシード(種結晶領域) 4:感圧抵抗体 8:ダイヤフラム なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/84 H01L 21/20 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶領域を有する単結晶半導体基板
    と、 前記単結晶半導体基板上に形成された絶縁層と、 前記種結晶領域から前記絶縁層上に横方向に単結晶を成
    長させることにより形成した単結晶層からなるピエゾ特
    性を有する感圧抵抗体層とを備え、 前記感圧抵抗体層は、その中に結晶亜粒界を含まないよ
    うに形成されている、半導体装置。
  2. 【請求項2】 種結晶領域を有する単結晶半導体基板
    と、 前記単結晶半導体基板上に形成された絶縁層と、 前記種結晶領域から前記絶縁層上に横方向に単結晶を成
    長させることにより形成した単結晶層からなるピエゾ特
    性を有する感圧抵抗体層とを備え、 前記感圧抵抗体層は、その中に結晶亜粒界を有するとと
    もに、その電流経路が前記結晶亜粒界を横切らないよう
    に形成されている、半導体装置。
  3. 【請求項3】 種結晶領域を有する単結晶半導体基板
    と、 前記単結晶半導体基板上に形成された絶縁層と、 前記種結晶領域から前記絶縁層上に横方向に単結晶を成
    長させることにより形成した単結晶層からなるピエゾ特
    性を有する感圧抵抗体層とを備え、 前記感圧抵抗体層は、その中に結晶亜粒界を有するとと
    もに、前記感圧抵抗体層の不純物濃度は4×1017cm
    -3以上に設定されている、半導体装置。
  4. 【請求項4】 種結晶領域を有する単結晶半導体基板上
    に絶縁層を形成する工程と、 前記種結晶領域から前記絶縁層上に横方向に単結晶を成
    長させることにより単結晶層を形成する工程と、 前記単結晶層のうち結晶亜粒界が存在しない領域に感圧
    抵抗体層を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 種結晶領域を有する単結晶半導体基板上
    に絶縁層を形成する工程と、 前記種結晶領域から前記絶縁層上に横方向に単結晶を成
    長させることにより単結晶層を形成する工程と、 前記単結晶層の結晶亜粒界が存在する領域に前記結晶亜
    粒界がその電流経路を横切らないように感圧抵抗体層を
    形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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