JP2769301B2 - 電子レンジの加熱時間制御装置及びその方法 - Google Patents
電子レンジの加熱時間制御装置及びその方法Info
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- JP2769301B2 JP2769301B2 JP7101217A JP10121795A JP2769301B2 JP 2769301 B2 JP2769301 B2 JP 2769301B2 JP 7101217 A JP7101217 A JP 7101217A JP 10121795 A JP10121795 A JP 10121795A JP 2769301 B2 JP2769301 B2 JP 2769301B2
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- heating
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- food
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24C—DOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
- F24C7/00—Stoves or ranges heated by electric energy
- F24C7/02—Stoves or ranges heated by electric energy using microwaves
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/64—Heating using microwaves
- H05B6/6447—Method of operation or details of the microwave heating apparatus related to the use of detectors or sensors
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジの加熱時間
制御に係るもので、特に、飲食物の加熱による匂いの変
化比を検出し、該検出された匂いの変化比により加熱時
間を算出することで、飲食物の量や初期温度における別
途の調整をせずに最適の加熱時間を算出し得る電子レン
ジの加熱時間制御装置及びその制御方法に関するもので
ある。
制御に係るもので、特に、飲食物の加熱による匂いの変
化比を検出し、該検出された匂いの変化比により加熱時
間を算出することで、飲食物の量や初期温度における別
途の調整をせずに最適の加熱時間を算出し得る電子レン
ジの加熱時間制御装置及びその制御方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、電子レンジを用いて飲食物を加熱する場合、飲食物
の最適加熱時間は飲食物の初期温度、量、加熱目標温度
及びマイクロウェーブの出力パワー等の多様な要因によ
り決定される。このように多様な要因により決定される
飲食物の最適加熱時間を決定するための方法として、米
国特許第３１，０９４号においては、１次加熱の進行中
に飲食物から発生した湿度の急激な変化を利用して飲食
物の状態を感知し、該感知された飲食物の状態により２
次加熱時間が決定されるアルゴリズムを示している。
に、電子レンジを用いて飲食物を加熱する場合、飲食物
の最適加熱時間は飲食物の初期温度、量、加熱目標温度
及びマイクロウェーブの出力パワー等の多様な要因によ
り決定される。このように多様な要因により決定される
飲食物の最適加熱時間を決定するための方法として、米
国特許第３１，０９４号においては、１次加熱の進行中
に飲食物から発生した湿度の急激な変化を利用して飲食
物の状態を感知し、該感知された飲食物の状態により２
次加熱時間が決定されるアルゴリズムを示している。
【０００３】しかし、冷凍された飲食物のように、加熱
初期に湿度の変化が急激に発生する場合、又は加熱して
も湿度の変化が微々な飲食物の場合は、前記米国特許の
方法により算出された加熱時間と実際の最適加熱時間と
の間には相当な誤差が発生する。更に、飲食物を暖める
場合の湿度が急激に変化する時点は、一般に飲食物の暖
められる温度６０〜８５℃を著しく超過した、飲食物の
沸く点を過ぎた状態である。従って、全体加熱時間は、
飲食物の沸く点を過ぎて湿度が急激に変化する時点まで
を基準として算出されるので、加熱時間の誤差が大きく
表われる。
初期に湿度の変化が急激に発生する場合、又は加熱して
も湿度の変化が微々な飲食物の場合は、前記米国特許の
方法により算出された加熱時間と実際の最適加熱時間と
の間には相当な誤差が発生する。更に、飲食物を暖める
場合の湿度が急激に変化する時点は、一般に飲食物の暖
められる温度６０〜８５℃を著しく超過した、飲食物の
沸く点を過ぎた状態である。従って、全体加熱時間は、
飲食物の沸く点を過ぎて湿度が急激に変化する時点まで
を基準として算出されるので、加熱時間の誤差が大きく
表われる。
【０００４】このため、後続の米国特許第４，３３６，
４３３号では、２次加熱時間を決定するにおいての加熱
時間を決定する要素である常数Ｋを、飲食物の種類と量
に従って異にする方法が提案されている。しかし、飲食
物の種類と量に従って常数Ｋを異にしても、急激な湿度
の変化により飲食物の加熱時間を決定する前記特許の方
法としては、飲食物の初期状態が考慮されないので、飲
食物を暖める動作及び冷凍食品の料理等における算出さ
れた加熱時間と実際の最適加熱時間との間には誤差が相
変わらず存在する。それに、前記常数Ｋの値を実験的に
設定するのに相当な時間が必要とされるので、製品の開
発が長期化されるという問題点があった。
４３３号では、２次加熱時間を決定するにおいての加熱
時間を決定する要素である常数Ｋを、飲食物の種類と量
に従って異にする方法が提案されている。しかし、飲食
物の種類と量に従って常数Ｋを異にしても、急激な湿度
の変化により飲食物の加熱時間を決定する前記特許の方
法としては、飲食物の初期状態が考慮されないので、飲
食物を暖める動作及び冷凍食品の料理等における算出さ
れた加熱時間と実際の最適加熱時間との間には誤差が相
変わらず存在する。それに、前記常数Ｋの値を実験的に
設定するのに相当な時間が必要とされるので、製品の開
発が長期化されるという問題点があった。
【０００５】又、他の後続の米国特許第４，３３５，２
９３号では、湿度の変化が最低値から、予め与えられた
所定値だけ増加するまでに要する時間を１次加熱時間と
設定し、該設定した１次加熱時間により２次加熱時間が
設定される方法が提示されている。しかし、この特許に
よる方法においても、前述したような問題点があった。
９３号では、湿度の変化が最低値から、予め与えられた
所定値だけ増加するまでに要する時間を１次加熱時間と
設定し、該設定した１次加熱時間により２次加熱時間が
設定される方法が提示されている。しかし、この特許に
よる方法においても、前述したような問題点があった。
【０００６】本発明は、飲食物の加熱により発生する匂
いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比により
加熱時間を設定することで、飲食物の量とか初期の温度
などに対して別途の調整せずに、最適の加熱時間を算出
し得るようにした電子レンジの加熱時間制御装置及びそ
の方法を提供することを目的とする。
いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比により
加熱時間を設定することで、飲食物の量とか初期の温度
などに対して別途の調整せずに、最適の加熱時間を算出
し得るようにした電子レンジの加熱時間制御装置及びそ
の方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そして、このような本発
明の目的は、加熱室から排出された匂いを感知し、該感
知された匂いを電気的信号に変換して出力する感知セン
サ手段と、該感知センサ手段から出力した信号を最初の
値と比較し、加熱の進行に従い発生した匂いの量を初期
値に対する匂いの変化比に変換する変換手段と、該変換
手段から出力した匂いの変化比が最小値になる値を検出
し、その時までの時間をチェックして１次加熱時間と設
定し、前記匂いの変化比が最小値から所定値だけ変化す
るまでの時間をチェックして２次加熱時間を検出する加
熱時間検出手段と、該加熱時間検出手段から出力した匂
い変化比の最小値、１次加熱時間及び２次加熱時間を貯
蔵する貯蔵手段と、飲食物の種類により設定された係数
を貯蔵する係数貯蔵手段と、該係数貯蔵手段から出力し
た匂い変化比の最小値及び１次加熱時間と係数貯蔵手段
から出力した第１常数とを用いて、２次加熱時間の決定
のために、匂いの変化比が最小値から所定値だけ変化さ
れた値を求め、前記貯蔵手段から出力した１次加熱時間
及び２次加熱時間と係数貯蔵手段から出力した第２常数
とを用いて３次加熱時間を演算する演算手段と、前記加
熱時間検出手段から入力された１次、２次加熱時間及び
演算手段から入力された３次加熱時間をカウントして出
力するカウンタと、該カウンタの出力信号によりマイク
ロウェーブの供給を制御する出力駆動手段と、を備えた
電子レンジの加熱時間制御装置を構成することにより達
成される。
明の目的は、加熱室から排出された匂いを感知し、該感
知された匂いを電気的信号に変換して出力する感知セン
サ手段と、該感知センサ手段から出力した信号を最初の
値と比較し、加熱の進行に従い発生した匂いの量を初期
値に対する匂いの変化比に変換する変換手段と、該変換
手段から出力した匂いの変化比が最小値になる値を検出
し、その時までの時間をチェックして１次加熱時間と設
定し、前記匂いの変化比が最小値から所定値だけ変化す
るまでの時間をチェックして２次加熱時間を検出する加
熱時間検出手段と、該加熱時間検出手段から出力した匂
い変化比の最小値、１次加熱時間及び２次加熱時間を貯
蔵する貯蔵手段と、飲食物の種類により設定された係数
を貯蔵する係数貯蔵手段と、該係数貯蔵手段から出力し
た匂い変化比の最小値及び１次加熱時間と係数貯蔵手段
から出力した第１常数とを用いて、２次加熱時間の決定
のために、匂いの変化比が最小値から所定値だけ変化さ
れた値を求め、前記貯蔵手段から出力した１次加熱時間
及び２次加熱時間と係数貯蔵手段から出力した第２常数
とを用いて３次加熱時間を演算する演算手段と、前記加
熱時間検出手段から入力された１次、２次加熱時間及び
演算手段から入力された３次加熱時間をカウントして出
力するカウンタと、該カウンタの出力信号によりマイク
ロウェーブの供給を制御する出力駆動手段と、を備えた
電子レンジの加熱時間制御装置を構成することにより達
成される。
【０００８】又、本発明の電子レンジの加熱時間制御方
法は、加熱時に飲食物より発生する匂いから初期値に対
する匂いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比
が最小値になるまでの時間を１次加熱時間として算出す
る段階と、該１次加熱時間を飲食物の種類により設定さ
れている第１常数で除して除算された値を求め、飲食物
から発生した匂いの変化比が、最小値から前記除算され
た値だけ変化するのに掛かる時間を２次加熱時間に設定
する段階と、前記１次加熱時間と２次加熱時間との加算
に飲食物の種類により設定された第２常数を乗じて３次
加熱時間を演算する段階と、該演算された３次加熱時間
が経過すると全体の加熱が終了される段階と、を含めて
いる。
法は、加熱時に飲食物より発生する匂いから初期値に対
する匂いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比
が最小値になるまでの時間を１次加熱時間として算出す
る段階と、該１次加熱時間を飲食物の種類により設定さ
れている第１常数で除して除算された値を求め、飲食物
から発生した匂いの変化比が、最小値から前記除算され
た値だけ変化するのに掛かる時間を２次加熱時間に設定
する段階と、前記１次加熱時間と２次加熱時間との加算
に飲食物の種類により設定された第２常数を乗じて３次
加熱時間を演算する段階と、該演算された３次加熱時間
が経過すると全体の加熱が終了される段階と、を含めて
いる。
【０００９】
【作用】飲食物より発生した匂いから初期値に対する匂
いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比が最小
値になるまで必要な時間を１次加熱時間と設定し、匂い
変化比が最小値から所定の値だけ変化するのに掛かる時
間を２次加熱時間と設定し、前記１次加熱時間と２次加
熱時間との加算値に所定の常数を乗じて３次加熱時間を
算出する。
いの変化比を検出し、該検出された匂いの変化比が最小
値になるまで必要な時間を１次加熱時間と設定し、匂い
変化比が最小値から所定の値だけ変化するのに掛かる時
間を２次加熱時間と設定し、前記１次加熱時間と２次加
熱時間との加算値に所定の常数を乗じて３次加熱時間を
算出する。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。本発明に係る電子レンジの加熱時間制御装
置においては、図１に示したように、内部に置かれた飲
食物１が加熱される加熱室２と、該加熱室２の所定場所
に位置し、前記加熱室２に外部の空気を流入する吸気口
３と、前記加熱室２の所定の場所に位置し、前記飲食物
１の加熱により発生した匂いを排出する排気口４と、該
排気口４に隣接した場所に位置し、前記排気口４から排
出された匂いを感知し該感知された匂いを電気的信号に
変換し出力する感知センサー５と、該感知センサー５か
ら出力された初期値Ｒ0 と時間の経過による変化値Ｒs
とを利用して初期値に対する匂いの変化比（Ｒs ／
Ｒ0 ）を算出する変換部６と、該変換部６から出力した
匂いの変化比が最小になる値（ｄＧ１）を検出し、それ
までの所要時間を予備加熱時間Ｔｐに決定し、該予備加
熱時間Ｔｐと後述する最小値設定部に設定されている時
間Ｔｍｉｎとを比較し大きい方の値を１次加熱時間Ｔ１
に選択し、又、匂いの変化比が後述する演算部１０から
出力された値ｄＧだけ増加するのに掛かる時間をチェッ
クし、これを２次加熱時間Ｔ２に決定する加熱時間検出
部７と、該加熱時間検出部７から出力した匂い変化比の
最小値ｄＧ１、１次加熱時間Ｔ１及び２次加熱時間Ｔ２
を貯蔵する貯蔵部８と、飲食物１の種類により実験的に
設定された常数ａ，Ｋを貯蔵する係数貯蔵部９と、前記
貯蔵部８から出力した匂い変化比の最小値ｄＧ１、１次
加熱時間Ｔ１、並びに前記係数貯蔵部９から出力した係
数ａを利用して２次加熱時間Ｔ２を決定するために匂い
変化比の値を演算し、前記貯蔵部８から出力した１次加
熱時間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２、及び前記係数貯蔵部９
から出力した常数Ｋを利用して３次加熱時間Ｔ３を演算
する演算部１０と、前記加熱時間検出部７から出力され
た１次加熱時間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２、及び前記演算
部１０から出力した３次加熱時間Ｔ３を夫々カウントす
るカウンター１１と、該カウンター１１の出力信号によ
りマグネトロン１３を制御する出力駆動部１２と、該出
力駆動部１２の制御により前記加熱室２にマイクロウェ
ーブを供給するマグネトロン１３と、により構成され
る。更に、前記電子レンジの加熱時間制御装置において
は、前記加熱時間検出部７から匂い変化比Ｒ s ／Ｒ0 の
最小値ｄＧ１が検出されない場合に、所定の時間Ｔｍｉ
ｎを出力し該出力された時間を１次加熱時間Ｔ１とする
最小時間設定部１４と、使用者により飲食物１の加熱程
度、例えばウェル−ダン、レア等に対する選択がある場
合には、前記算出された３次加熱時間Ｔ３が適切に調節
されるように加熱時間調節部１５が追加に包含される。
に説明する。本発明に係る電子レンジの加熱時間制御装
置においては、図１に示したように、内部に置かれた飲
食物１が加熱される加熱室２と、該加熱室２の所定場所
に位置し、前記加熱室２に外部の空気を流入する吸気口
３と、前記加熱室２の所定の場所に位置し、前記飲食物
１の加熱により発生した匂いを排出する排気口４と、該
排気口４に隣接した場所に位置し、前記排気口４から排
出された匂いを感知し該感知された匂いを電気的信号に
変換し出力する感知センサー５と、該感知センサー５か
ら出力された初期値Ｒ0 と時間の経過による変化値Ｒs
とを利用して初期値に対する匂いの変化比（Ｒs ／
Ｒ0 ）を算出する変換部６と、該変換部６から出力した
匂いの変化比が最小になる値（ｄＧ１）を検出し、それ
までの所要時間を予備加熱時間Ｔｐに決定し、該予備加
熱時間Ｔｐと後述する最小値設定部に設定されている時
間Ｔｍｉｎとを比較し大きい方の値を１次加熱時間Ｔ１
に選択し、又、匂いの変化比が後述する演算部１０から
出力された値ｄＧだけ増加するのに掛かる時間をチェッ
クし、これを２次加熱時間Ｔ２に決定する加熱時間検出
部７と、該加熱時間検出部７から出力した匂い変化比の
最小値ｄＧ１、１次加熱時間Ｔ１及び２次加熱時間Ｔ２
を貯蔵する貯蔵部８と、飲食物１の種類により実験的に
設定された常数ａ，Ｋを貯蔵する係数貯蔵部９と、前記
貯蔵部８から出力した匂い変化比の最小値ｄＧ１、１次
加熱時間Ｔ１、並びに前記係数貯蔵部９から出力した係
数ａを利用して２次加熱時間Ｔ２を決定するために匂い
変化比の値を演算し、前記貯蔵部８から出力した１次加
熱時間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２、及び前記係数貯蔵部９
から出力した常数Ｋを利用して３次加熱時間Ｔ３を演算
する演算部１０と、前記加熱時間検出部７から出力され
た１次加熱時間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２、及び前記演算
部１０から出力した３次加熱時間Ｔ３を夫々カウントす
るカウンター１１と、該カウンター１１の出力信号によ
りマグネトロン１３を制御する出力駆動部１２と、該出
力駆動部１２の制御により前記加熱室２にマイクロウェ
ーブを供給するマグネトロン１３と、により構成され
る。更に、前記電子レンジの加熱時間制御装置において
は、前記加熱時間検出部７から匂い変化比Ｒ s ／Ｒ0 の
最小値ｄＧ１が検出されない場合に、所定の時間Ｔｍｉ
ｎを出力し該出力された時間を１次加熱時間Ｔ１とする
最小時間設定部１４と、使用者により飲食物１の加熱程
度、例えばウェル−ダン、レア等に対する選択がある場
合には、前記算出された３次加熱時間Ｔ３が適切に調節
されるように加熱時間調節部１５が追加に包含される。
【００１１】このように構成された本発明に係る電子レ
ンジの加熱時間制御装置の動作について図面を用いて以
下に詳細に説明する。先ず、使用者により飲食物１のメ
ニューと加熱程度とが選択され飲食物１の調理が開始さ
れると、マグネトロン１３の発振により加熱室２に置か
れた飲食物１が加熱され、前記飲食物１から発生したガ
ス及び湿度に基づいた匂いが排気口４を通って排出され
る。次いで、感知センサ５は前記排気口４を通って排出
された匂いを感知し、該感知された匂いを電気的信号に
変換して変換部６に出力する。該変換部６においては、
図２に示したように、前記感知センサー５から出力した
初期値Ｒ0 と時間の経過に従う可変値Ｒs とを利用して
初期値に対した匂いの変化比Ｒs ／Ｒ0 を求め、該求め
た匂いの変化比Ｒs ／Ｒ0 を加熱時間検出部７に出力す
る。該加熱時間検出部７は前記匂いの変化比における該
値が最小になる値ｄＧ１を検出し、そのままで所要され
た時間を予備加熱時間Ｔｐと設定する。
ンジの加熱時間制御装置の動作について図面を用いて以
下に詳細に説明する。先ず、使用者により飲食物１のメ
ニューと加熱程度とが選択され飲食物１の調理が開始さ
れると、マグネトロン１３の発振により加熱室２に置か
れた飲食物１が加熱され、前記飲食物１から発生したガ
ス及び湿度に基づいた匂いが排気口４を通って排出され
る。次いで、感知センサ５は前記排気口４を通って排出
された匂いを感知し、該感知された匂いを電気的信号に
変換して変換部６に出力する。該変換部６においては、
図２に示したように、前記感知センサー５から出力した
初期値Ｒ0 と時間の経過に従う可変値Ｒs とを利用して
初期値に対した匂いの変化比Ｒs ／Ｒ0 を求め、該求め
た匂いの変化比Ｒs ／Ｒ0 を加熱時間検出部７に出力す
る。該加熱時間検出部７は前記匂いの変化比における該
値が最小になる値ｄＧ１を検出し、そのままで所要され
た時間を予備加熱時間Ｔｐと設定する。
【００１２】且つ、変換部６において加熱により変換さ
れた匂いの変化比を調べると、飲食物１の加熱初期には
吸気口３を通って吸入された風等の影響で飲食物１から
発生した匂いの変化比は減少するが、ある程度加熱が進
行した後からは前記匂いの変化比は増加し始まる。そし
て、加熱の続行により飲食物１が沸いてからは匂いの発
生は飽和状態になり匂いの変化比はもう増加しない。更
に、同様な種類の飲食物でも加熱する飲食物１の量が多
く、初期温度が低く、又マイクロウェーブのパワーが弱
いと、前記匂いの変化比が最小値ｄＧ１を表すまでの所
要時間である予備加熱時間Ｔｐは長くなる。
れた匂いの変化比を調べると、飲食物１の加熱初期には
吸気口３を通って吸入された風等の影響で飲食物１から
発生した匂いの変化比は減少するが、ある程度加熱が進
行した後からは前記匂いの変化比は増加し始まる。そし
て、加熱の続行により飲食物１が沸いてからは匂いの発
生は飽和状態になり匂いの変化比はもう増加しない。更
に、同様な種類の飲食物でも加熱する飲食物１の量が多
く、初期温度が低く、又マイクロウェーブのパワーが弱
いと、前記匂いの変化比が最小値ｄＧ１を表すまでの所
要時間である予備加熱時間Ｔｐは長くなる。
【００１３】次いで、加熱時間検出部７においては、前
記最小値ｄＧ１を貯蔵部８へ出力し、前記予備加熱時間
Ｔｐと最小時間設定部１４に設定されている最小時間Ｔ
ｍｉｎとを比較する。該比較結果、Ｔｐ≧Ｔｍｉｎであ
れば、前記加熱時間検出部７はＴｐを１次加熱時間Ｔ１
として選択し前記貯蔵部８と前記カウンター１１に各々
出力し、Ｔｐ＜Ｔｍｉｎであれば、Ｔｍｉｎを１次加熱
時間として選択し前記貯蔵部１０と前記カウンター１３
に各々出力する。若し、前記最小時間Ｔｍｉｎが１次加
熱時間Ｔ１として設定される場合は、該最小時間におけ
る匂いの変化比の値が最小値ｄＧ１として設定され貯蔵
部８に出力される。前記カウンター部１１においては、
前記加熱時間検出部７から出力された１次加熱時間Ｔ１
をカウントし出力駆動部１２へ出力する。そして、該出
力駆動部１２は前記カウンター１１の出力信号によりマ
グネトロン１３を駆動し、該マグネトロン１３は前記出
力駆動部１２の制御により発振され、加熱室２にマイク
ロウェーブを供給する。
記最小値ｄＧ１を貯蔵部８へ出力し、前記予備加熱時間
Ｔｐと最小時間設定部１４に設定されている最小時間Ｔ
ｍｉｎとを比較する。該比較結果、Ｔｐ≧Ｔｍｉｎであ
れば、前記加熱時間検出部７はＴｐを１次加熱時間Ｔ１
として選択し前記貯蔵部８と前記カウンター１１に各々
出力し、Ｔｐ＜Ｔｍｉｎであれば、Ｔｍｉｎを１次加熱
時間として選択し前記貯蔵部１０と前記カウンター１３
に各々出力する。若し、前記最小時間Ｔｍｉｎが１次加
熱時間Ｔ１として設定される場合は、該最小時間におけ
る匂いの変化比の値が最小値ｄＧ１として設定され貯蔵
部８に出力される。前記カウンター部１１においては、
前記加熱時間検出部７から出力された１次加熱時間Ｔ１
をカウントし出力駆動部１２へ出力する。そして、該出
力駆動部１２は前記カウンター１１の出力信号によりマ
グネトロン１３を駆動し、該マグネトロン１３は前記出
力駆動部１２の制御により発振され、加熱室２にマイク
ロウェーブを供給する。
【００１４】前述したように、予備加熱時間Ｔｐと最小
時間Ｔｍｉｎとが選択的に１次加熱時間Ｔ１として取ら
れる理由は、飲食物１の特性とかその他加熱条件等によ
り、飲食物１の加熱時匂いの変化比が減少されずに直ぐ
増加するか、又は減少してもその区間が極めて短い場合
のためである。なぜならば、匂いの変化比が減少しない
場合には予備加熱時間Ｔｐは“０”に近く、１次加熱時
間Ｔ１により決定される２次、３次加熱時間Ｔ２，Ｔ３
が正確に算術されないためである。即ち、匂いの変化比
が減少しないか、又は減少してもその区間が極めて短い
場合においては、最小時間設定部１４に適切に設定され
ている時間Ｔｍｉｎとして１次加熱が行われることによ
り、２次、３次加熱時間Ｔ２，Ｔ３が正確に算術される
ことである。
時間Ｔｍｉｎとが選択的に１次加熱時間Ｔ１として取ら
れる理由は、飲食物１の特性とかその他加熱条件等によ
り、飲食物１の加熱時匂いの変化比が減少されずに直ぐ
増加するか、又は減少してもその区間が極めて短い場合
のためである。なぜならば、匂いの変化比が減少しない
場合には予備加熱時間Ｔｐは“０”に近く、１次加熱時
間Ｔ１により決定される２次、３次加熱時間Ｔ２，Ｔ３
が正確に算術されないためである。即ち、匂いの変化比
が減少しないか、又は減少してもその区間が極めて短い
場合においては、最小時間設定部１４に適切に設定され
ている時間Ｔｍｉｎとして１次加熱が行われることによ
り、２次、３次加熱時間Ｔ２，Ｔ３が正確に算術される
ことである。
【００１５】図２においては、重量が各々４オンスと８
オンスであり、予備加熱時間Ｔｐと最小時間Ｔｍｉｎの
関係がＴｐ≧Ｔｍｉｎである場合の飲食物ａとｂから発
生した匂いの変化比を示したもので、１次加熱時間Ｔ１
は各々Ｔ１ａ，Ｔ１ｂに設定されている。図３は飲食物
１から発生した匂いの変化比が減少しなくＴｐ＜Ｔｍｉ
ｎである場合、最小時間Ｔｍｉｎが１次加熱時間Ｔ１と
して選択されることを示している。
オンスであり、予備加熱時間Ｔｐと最小時間Ｔｍｉｎの
関係がＴｐ≧Ｔｍｉｎである場合の飲食物ａとｂから発
生した匂いの変化比を示したもので、１次加熱時間Ｔ１
は各々Ｔ１ａ，Ｔ１ｂに設定されている。図３は飲食物
１から発生した匂いの変化比が減少しなくＴｐ＜Ｔｍｉ
ｎである場合、最小時間Ｔｍｉｎが１次加熱時間Ｔ１と
して選択されることを示している。
【００１６】一方、貯蔵部８には前記加熱時間検出部７
の出力信号ｄＧ１，Ｔ１が貯蔵される。且つ、演算部１
０においては、前記貯蔵部８の１次加熱時間Ｔ１と、飲
食物１の種類により実験的に設定された係数貯蔵部９に
貯蔵されている常数ａとを利用して２次加熱時間Ｔ２の
算出のため演算を行う。前記演算部１０は、先ず１次加
熱時間Ｔ１を前記常数ａで除した値ｄＧを求め、該値ｄ
Ｇと前記貯蔵部８から出力した値ｄＧ１とを加算してｄ
Ｇ２を求める。該式は次のようである。
の出力信号ｄＧ１，Ｔ１が貯蔵される。且つ、演算部１
０においては、前記貯蔵部８の１次加熱時間Ｔ１と、飲
食物１の種類により実験的に設定された係数貯蔵部９に
貯蔵されている常数ａとを利用して２次加熱時間Ｔ２の
算出のため演算を行う。前記演算部１０は、先ず１次加
熱時間Ｔ１を前記常数ａで除した値ｄＧを求め、該値ｄ
Ｇと前記貯蔵部８から出力した値ｄＧ１とを加算してｄ
Ｇ２を求める。該式は次のようである。
【００１７】ｄＧ＝Ｔ１／ａ ｄＧ２＝ｄＧ１＋ｄＧ＝ｄＧ１＋Ｔ１／ａ ここで、２次加熱時間Ｔ２は、１次加熱が終った時点に
おいて匂い変化比の値ｄＧ１がｄＧだけ増加してｄＧ２
になるまでの所要時間により決定される。従って、前記
演算部１０から求められた値ｄＧ２が加熱時間検出部７
へ出力され、該加熱時間検出部７においては、匂いの変
化比がｄＧ１からｄＧだけ変化してｄＧ２になるまで掛
かる時間をチェックし、該チェックした時間を２次加熱
時間Ｔ２に設定して貯蔵部８とカウンター１１へ出力す
る。次いでカウンター１１は２次加熱時間Ｔ２をカウン
トして出力駆動部１２へ出力し、該出力駆動部１２は前
記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１３の
発振を制御する。図２には飲食物ａ，ｂから発生した匂
いの変化比がｄＧａ，ｄＧｂだけ増加してｄＧ２ａ，ｄ
Ｇ２ｂになるまで掛かる時間Ｔ２ａ，Ｔ２ｂを示してい
る。そして、図３は匂いの変化比が減少せず２次加熱時
間Ｔ２が決定される方法を示している。
おいて匂い変化比の値ｄＧ１がｄＧだけ増加してｄＧ２
になるまでの所要時間により決定される。従って、前記
演算部１０から求められた値ｄＧ２が加熱時間検出部７
へ出力され、該加熱時間検出部７においては、匂いの変
化比がｄＧ１からｄＧだけ変化してｄＧ２になるまで掛
かる時間をチェックし、該チェックした時間を２次加熱
時間Ｔ２に設定して貯蔵部８とカウンター１１へ出力す
る。次いでカウンター１１は２次加熱時間Ｔ２をカウン
トして出力駆動部１２へ出力し、該出力駆動部１２は前
記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１３の
発振を制御する。図２には飲食物ａ，ｂから発生した匂
いの変化比がｄＧａ，ｄＧｂだけ増加してｄＧ２ａ，ｄ
Ｇ２ｂになるまで掛かる時間Ｔ２ａ，Ｔ２ｂを示してい
る。そして、図３は匂いの変化比が減少せず２次加熱時
間Ｔ２が決定される方法を示している。
【００１８】更に、前記演算部１０は、前記貯蔵部８に
貯蔵されている１次、２次加熱時間Ｔ１，Ｔ２と、飲食
物１の種類により実験的に設定された係数貯蔵部９に貯
蔵されている常数Ｋとを用いて３次加熱時間Ｔ３を算出
する。該３次加熱時間Ｔ３は前記１次加熱時間Ｔ１と２
次加熱時間Ｔ２を加算した値に常数Ｋを乗じて算出され
る。これを式で示すと次のようである。
貯蔵されている１次、２次加熱時間Ｔ１，Ｔ２と、飲食
物１の種類により実験的に設定された係数貯蔵部９に貯
蔵されている常数Ｋとを用いて３次加熱時間Ｔ３を算出
する。該３次加熱時間Ｔ３は前記１次加熱時間Ｔ１と２
次加熱時間Ｔ２を加算した値に常数Ｋを乗じて算出され
る。これを式で示すと次のようである。
【００１９】Ｔ３＝（Ｔ１＋Ｔ２）×Ｋ このように演算部１０で演算された３次加熱時間Ｔ３は
カウンター１１に出力され、該カウンター１１において
は、２次加熱時間Ｔ２のカウントを完了した後、前記演
算部１０から出力された３次加熱時間Ｔ３を追加にカウ
ントし出力駆動部１２に出力する。該出力駆動部１２は
前記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１３
の発振を制御する。次いで前記マグネトロン１３は前記
出力駆動部１２の駆動により３次加熱時間Ｔ３の間マイ
クロウェーブを前記加熱室２に供給し、調理動作が完了
される。前述のように求められた１次加熱時間Ｔ１、２
次加熱時間Ｔ２、３次加熱時間Ｔ３は全て加算されて全
体の加熱時間Ｔｔになるが、式で示すと次のようであ
る。
カウンター１１に出力され、該カウンター１１において
は、２次加熱時間Ｔ２のカウントを完了した後、前記演
算部１０から出力された３次加熱時間Ｔ３を追加にカウ
ントし出力駆動部１２に出力する。該出力駆動部１２は
前記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１３
の発振を制御する。次いで前記マグネトロン１３は前記
出力駆動部１２の駆動により３次加熱時間Ｔ３の間マイ
クロウェーブを前記加熱室２に供給し、調理動作が完了
される。前述のように求められた１次加熱時間Ｔ１、２
次加熱時間Ｔ２、３次加熱時間Ｔ３は全て加算されて全
体の加熱時間Ｔｔになるが、式で示すと次のようであ
る。
【００２０】Ｔｔ＝Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３＝Ｔ１＋Ｔ２＋Ｋ
×（Ｔ１＋Ｔ２） 一方、使用者の好みにより飲食物１に対してウェールダ
ン又はレアを選択する場合において、使用者は加熱時間
調節部１５を用いて加熱時間を適切に調節し得る。この
ような加熱時間調節において、使用者は加熱時間調節部
１５を調節してほしい加熱程度を選択すると、前記加熱
時間調節部１５は前記３次加熱時間Ｔ３の算出直後に、
使用者が選択した加熱程度による所定の係数βを演算部
１０に出力する。該演算部１０は前記係数βと算出され
た全体加熱時間Ｔｔとを乗じ、該乗じた値ΔＴを全体加
熱時間Ｔｔに加減する。従って、前記演算部１０は選択
された加熱の程度に従い調節された３次加熱時間Ｔ３′
をカウンター１１に出力する。調節された全体加熱時間
Ｔｔ′と３次加熱時間Ｔ３′を式で示すと次のようであ
る。
×（Ｔ１＋Ｔ２） 一方、使用者の好みにより飲食物１に対してウェールダ
ン又はレアを選択する場合において、使用者は加熱時間
調節部１５を用いて加熱時間を適切に調節し得る。この
ような加熱時間調節において、使用者は加熱時間調節部
１５を調節してほしい加熱程度を選択すると、前記加熱
時間調節部１５は前記３次加熱時間Ｔ３の算出直後に、
使用者が選択した加熱程度による所定の係数βを演算部
１０に出力する。該演算部１０は前記係数βと算出され
た全体加熱時間Ｔｔとを乗じ、該乗じた値ΔＴを全体加
熱時間Ｔｔに加減する。従って、前記演算部１０は選択
された加熱の程度に従い調節された３次加熱時間Ｔ３′
をカウンター１１に出力する。調節された全体加熱時間
Ｔｔ′と３次加熱時間Ｔ３′を式で示すと次のようであ
る。
【００２１】 Ｔｔ′＝Ｔｔ±ΔＴ＝Ｔｔ±β×（Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３） Ｔ３′＝Ｔ３±β×（Ｔｔ） 更に、飲食物１の量が多いにも拘らず前述したような理
由で、初期に飲食物１から発生した匂いの変化比が小さ
い場合がある。図４には飲食物ｃ，ｄ，ｅの重量が各々
４oz，８oz，１２ozで、各々のＴｐがＴｍｉｎよりも大
きい場合の匂いの変化比が図示されている。図４におい
ては、飲食物ｅが飲食物ｄより量が多いが、匂いの変化
比が最小になる時間Ｔ１ｅは飲食物ｄにおける最小にな
る時間Ｔ１ｄよりも短い。この場合２次加熱時間Ｔ２は
下記のように、 ｄＧ２＝ｄＧ１＋ｄＧ＝ｄＧ１＋Ｔ１／ａ により決定されるので、飲食物ｄに対する２次加熱時間
Ｔ２ｄは１次加熱時間Ｔ１ｄが終った後、匂いの変化比
がｄＧｄ＝Ｔ１ｄ／ａだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２
ｄに従う。飲食物ｅに対する２次加熱時間Ｔ２ｅも同様
に、１次加熱時間Ｔ１ｅが終った後匂いの変化比がｄＧ
ｅ＝Ｔ１ｅ／ａだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２ｅに従
う。
由で、初期に飲食物１から発生した匂いの変化比が小さ
い場合がある。図４には飲食物ｃ，ｄ，ｅの重量が各々
４oz，８oz，１２ozで、各々のＴｐがＴｍｉｎよりも大
きい場合の匂いの変化比が図示されている。図４におい
ては、飲食物ｅが飲食物ｄより量が多いが、匂いの変化
比が最小になる時間Ｔ１ｅは飲食物ｄにおける最小にな
る時間Ｔ１ｄよりも短い。この場合２次加熱時間Ｔ２は
下記のように、 ｄＧ２＝ｄＧ１＋ｄＧ＝ｄＧ１＋Ｔ１／ａ により決定されるので、飲食物ｄに対する２次加熱時間
Ｔ２ｄは１次加熱時間Ｔ１ｄが終った後、匂いの変化比
がｄＧｄ＝Ｔ１ｄ／ａだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２
ｄに従う。飲食物ｅに対する２次加熱時間Ｔ２ｅも同様
に、１次加熱時間Ｔ１ｅが終った後匂いの変化比がｄＧ
ｅ＝Ｔ１ｅ／ａだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２ｅに従
う。
【００２２】ところが、飲食物ｅの量が飲食物ｄの量よ
り多いので、全体的には飲食物ｅから発生した匂いの変
化比は飲食物ｄから発生した匂いの変化比よりも緩慢な
形状を示す。それで、飲食物ｅに対する匂いの変化量ｄ
Ｇｅが、飲食物ｄの匂いの変化量ｄＧｄよりも小さいに
も拘らず、飲食物ｅにおける匂いの変化比がｄＧｅだけ
増加するまで掛かる時間Ｔ２ｅは、飲食物ｄにおける匂
いの変化比がｄＧｄだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２ｄ
より良くなる。即ち、１次加熱時間Ｔ１は飲食物の初期
特性に従って決定されるが、２次加熱時間Ｔ２の以後か
らは飲食物の量により、各飲食物から発生した匂いの変
化比を示すグラフにより決定される。従って、全体加熱
時間Ｔｔは１次加熱時間Ｔ１の長短に拘らず、飲食物の
量に従い適切な時間が設定されることになる。図４にお
いて、飲食物ｃにおける１次加熱時間Ｔ１ｃは飲食物ｅ
における１次加熱時間Ｔ１ｅと同様であるが、飲食物ｃ
の量が飲食物ｅの量よりも少ないので、全体加熱時間Ｔ
ｔｃは飲食物ｅのそれ（Ｔｔｅ）よりも短くなる場合を
示している。
り多いので、全体的には飲食物ｅから発生した匂いの変
化比は飲食物ｄから発生した匂いの変化比よりも緩慢な
形状を示す。それで、飲食物ｅに対する匂いの変化量ｄ
Ｇｅが、飲食物ｄの匂いの変化量ｄＧｄよりも小さいに
も拘らず、飲食物ｅにおける匂いの変化比がｄＧｅだけ
増加するまで掛かる時間Ｔ２ｅは、飲食物ｄにおける匂
いの変化比がｄＧｄだけ増加するまで掛かる時間Ｔ２ｄ
より良くなる。即ち、１次加熱時間Ｔ１は飲食物の初期
特性に従って決定されるが、２次加熱時間Ｔ２の以後か
らは飲食物の量により、各飲食物から発生した匂いの変
化比を示すグラフにより決定される。従って、全体加熱
時間Ｔｔは１次加熱時間Ｔ１の長短に拘らず、飲食物の
量に従い適切な時間が設定されることになる。図４にお
いて、飲食物ｃにおける１次加熱時間Ｔ１ｃは飲食物ｅ
における１次加熱時間Ｔ１ｅと同様であるが、飲食物ｃ
の量が飲食物ｅの量よりも少ないので、全体加熱時間Ｔ
ｔｃは飲食物ｅのそれ（Ｔｔｅ）よりも短くなる場合を
示している。
【００２３】一方、飲食物１の加熱程度を感知する方法
においては、飲食物１から発生したガスを感知するのが
一般的なことであるが、飲食物１から発生したガス、加
熱室２の温度、及び飲食物１の表面から発生した赤外線
を感知する方法等色々なことがある。感知される対象が
加熱室２の温度（℃）である場合は加熱の進行に従う加
熱室２内の温度（℃）の変化比を、絶対湿度（gm／c
m3 ）である場合は単位体積当り水分の変化比を、相対
湿度（％）である場合は常温時の湿度に対する湿度の変
化比を、赤外線（cm）である場合は温度の変化による赤
外線波長の変化比を、各々感知する。何れにおいても、
感知される対象の変化比は、図５に示したグラフと類似
な特性を表れるので、本発明に適用して飲食物の加熱時
間を算出するのに使用することができる。
においては、飲食物１から発生したガスを感知するのが
一般的なことであるが、飲食物１から発生したガス、加
熱室２の温度、及び飲食物１の表面から発生した赤外線
を感知する方法等色々なことがある。感知される対象が
加熱室２の温度（℃）である場合は加熱の進行に従う加
熱室２内の温度（℃）の変化比を、絶対湿度（gm／c
m3 ）である場合は単位体積当り水分の変化比を、相対
湿度（％）である場合は常温時の湿度に対する湿度の変
化比を、赤外線（cm）である場合は温度の変化による赤
外線波長の変化比を、各々感知する。何れにおいても、
感知される対象の変化比は、図５に示したグラフと類似
な特性を表れるので、本発明に適用して飲食物の加熱時
間を算出するのに使用することができる。
【００２４】図６の流れ図を参照して飲食物の加熱時間
が設定される過程を以下のように説明する。飲食物１を
加熱室２に入れてから、使用者は飲食物１のメニュー及
び好みによる加熱の程度を選択する。次いで、カウンタ
ー１１は使用者により設定されたメニューによる時間を
カウントし出力駆動部１２へ出力し、該出力駆動部１２
は前記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１
３の発振を制御する。次いで、該マグネトロン１３は前
記出力駆動部１２の制御により発振されマイクロウェー
ブが前記加熱室２に供給されることにより飲食物１が加
熱され始まる。
が設定される過程を以下のように説明する。飲食物１を
加熱室２に入れてから、使用者は飲食物１のメニュー及
び好みによる加熱の程度を選択する。次いで、カウンタ
ー１１は使用者により設定されたメニューによる時間を
カウントし出力駆動部１２へ出力し、該出力駆動部１２
は前記カウンター１１の出力信号によりマグネトロン１
３の発振を制御する。次いで、該マグネトロン１３は前
記出力駆動部１２の制御により発振されマイクロウェー
ブが前記加熱室２に供給されることにより飲食物１が加
熱され始まる。
【００２５】このように飲食物１の加熱が始まると、飲
食物１から匂いが発生し、発生した匂いは排気口４を通
って排出される。該排気口の近傍に位置した感知センサ
ー５は前記排気口４を通って排出された匂いを感知した
後、これらを電気的信号に変換し変換部６に出力する。
該変換部６は前記感知センサー５から出力した初期値Ｒ
0 と時間に経過するに従う可変値Ｒs とを利用して匂い
の変化比Ｒs ／Ｒ0 を求め、該求めた匂いの変化比を加
熱時間検出部７へ出力する。
食物１から匂いが発生し、発生した匂いは排気口４を通
って排出される。該排気口の近傍に位置した感知センサ
ー５は前記排気口４を通って排出された匂いを感知した
後、これらを電気的信号に変換し変換部６に出力する。
該変換部６は前記感知センサー５から出力した初期値Ｒ
0 と時間に経過するに従う可変値Ｒs とを利用して匂い
の変化比Ｒs ／Ｒ0 を求め、該求めた匂いの変化比を加
熱時間検出部７へ出力する。
【００２６】該加熱時間検出部７においては、匂いの変
化比が減少すると、その値を更新して最小値ｄＧ１を検
出し貯蔵部１０に出力する。更に、前記加熱時間検出部
７は、前記最小値ｄＧ１が検出されるまでの予備加熱時
間Ｔｐを検出し、該時間Ｔｐと最小時間設定部１４に設
定されている最小時間Ｔｍｉｎとを比較する。比較結果
Ｔｐ≧Ｔｍｉｎである場合はＴｐを１次加熱時間Ｔ１と
して選択し貯蔵部８のカウンター１１に出力し、Ｔｐ＜
Ｔｍｉｎである場合はＴｍｉｎを１次加熱時間Ｔ１とし
て選択し貯蔵部８とカウンター１１とに出力する。一
方、匂いの変化比が減少する区間がないか、あっても最
小値を表すまでの時間がＴｐ＜Ｔｍｉｎである場合はＴ
ｍｉｎ時点における匂いの変化比の値はｄＧ１として設
定され貯蔵部８に出力される。
化比が減少すると、その値を更新して最小値ｄＧ１を検
出し貯蔵部１０に出力する。更に、前記加熱時間検出部
７は、前記最小値ｄＧ１が検出されるまでの予備加熱時
間Ｔｐを検出し、該時間Ｔｐと最小時間設定部１４に設
定されている最小時間Ｔｍｉｎとを比較する。比較結果
Ｔｐ≧Ｔｍｉｎである場合はＴｐを１次加熱時間Ｔ１と
して選択し貯蔵部８のカウンター１１に出力し、Ｔｐ＜
Ｔｍｉｎである場合はＴｍｉｎを１次加熱時間Ｔ１とし
て選択し貯蔵部８とカウンター１１とに出力する。一
方、匂いの変化比が減少する区間がないか、あっても最
小値を表すまでの時間がＴｐ＜Ｔｍｉｎである場合はＴ
ｍｉｎ時点における匂いの変化比の値はｄＧ１として設
定され貯蔵部８に出力される。
【００２７】次いで、前記貯蔵部８は前記最小値ｄＧ１
と１次加熱時間Ｔ１とを演算部１０に出力し、係数貯蔵
部９は飲食物の種類により設定されている係数ａを演算
部１０に出力する。更に、前記演算部１０は２次加熱時
間Ｔ２の決定のため匂い変化比の変化量ｄＧ＝Ｔ１／ａ
を演算し、該演算された値ｄＧと匂い変化比の最小値ｄ
Ｇ１とを加算し該加算された値ｄＧ２＝ｄＧ１＋ｄＧを
前記加熱時間検出部７に出力する。
と１次加熱時間Ｔ１とを演算部１０に出力し、係数貯蔵
部９は飲食物の種類により設定されている係数ａを演算
部１０に出力する。更に、前記演算部１０は２次加熱時
間Ｔ２の決定のため匂い変化比の変化量ｄＧ＝Ｔ１／ａ
を演算し、該演算された値ｄＧと匂い変化比の最小値ｄ
Ｇ１とを加算し該加算された値ｄＧ２＝ｄＧ１＋ｄＧを
前記加熱時間検出部７に出力する。
【００２８】該加熱時間検出部７は匂い変化比がｄＧ１
である時点から、前記演算部１０より出力された値ｄＧ
２に到達するまでの所要時間Ｔ２を検出し、該検出され
た時間Ｔ２を貯蔵部８とカウンター１１に出力する。こ
のように演算された２次加熱時間だけ飲食物１が加熱さ
れる間、演算部１０は貯蔵部８に記載された１次加熱時
間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２及び係数貯蔵部９に貯蔵され
ている常数Ｋを用いて３次加熱時間Ｔ３を算出する。該
３次加熱時間Ｔ３を式で示すとＴ３＝ｋ（Ｔ１＋Ｔ２）
であり、このように算出された値はカウンター１１に出
力される。
である時点から、前記演算部１０より出力された値ｄＧ
２に到達するまでの所要時間Ｔ２を検出し、該検出され
た時間Ｔ２を貯蔵部８とカウンター１１に出力する。こ
のように演算された２次加熱時間だけ飲食物１が加熱さ
れる間、演算部１０は貯蔵部８に記載された１次加熱時
間Ｔ１、２次加熱時間Ｔ２及び係数貯蔵部９に貯蔵され
ている常数Ｋを用いて３次加熱時間Ｔ３を算出する。該
３次加熱時間Ｔ３を式で示すとＴ３＝ｋ（Ｔ１＋Ｔ２）
であり、このように算出された値はカウンター１１に出
力される。
【００２９】前記演算部１０は、演算された３次加熱時
間Ｔ３を出力する前に加熱時間調節部１５をチェック
し、使用者の選択による加熱程度の調節があったかを判
断する。若し、使用者による加熱程度が設定されていな
いと、前記演算部１０は前記演算された３次加熱時間Ｔ
３をカウンター１１に出力し、使用者による加熱程度の
設定がある場合は、前記演算部１０は調節された加熱時
間を演算しカウンター１１に出力する。次いで、該カウ
ンター１１は調節された全体加熱時間Ｔｔ′による調節
された３次加熱時間Ｔ３′をカウントし出力駆動部１２
に出力する。該出力駆動部１２は前記３次加熱時間Ｔ
３′だけマグネトロン１３を駆動することにより動作は
終了される。
間Ｔ３を出力する前に加熱時間調節部１５をチェック
し、使用者の選択による加熱程度の調節があったかを判
断する。若し、使用者による加熱程度が設定されていな
いと、前記演算部１０は前記演算された３次加熱時間Ｔ
３をカウンター１１に出力し、使用者による加熱程度の
設定がある場合は、前記演算部１０は調節された加熱時
間を演算しカウンター１１に出力する。次いで、該カウ
ンター１１は調節された全体加熱時間Ｔｔ′による調節
された３次加熱時間Ｔ３′をカウントし出力駆動部１２
に出力する。該出力駆動部１２は前記３次加熱時間Ｔ
３′だけマグネトロン１３を駆動することにより動作は
終了される。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
レンジの加熱時間制御装置及びその方法においては、１
次加熱による匂い変化比を求め、該変化比に基づいて２
次、３次加熱時間を算出することにより、飲食物の量と
か初期温度（冷凍状態、冷蔵状態、常温状態等）による
別途の調整せずに広範囲な種類の飲食物を最適に調理し
得る効果がある。
レンジの加熱時間制御装置及びその方法においては、１
次加熱による匂い変化比を求め、該変化比に基づいて２
次、３次加熱時間を算出することにより、飲食物の量と
か初期温度（冷凍状態、冷蔵状態、常温状態等）による
別途の調整せずに広範囲な種類の飲食物を最適に調理し
得る効果がある。
【００３１】更に、本発明は匂い変化比を示すグラフが
最小になる点、又は最小値がない場合に所定の時間まで
を１次加熱時間とすることにより、飲食物を暖める場合
において沸くことを防止し、使用目的に従い最適の調理
を可能にする効果がある。
最小になる点、又は最小値がない場合に所定の時間まで
を１次加熱時間とすることにより、飲食物を暖める場合
において沸くことを防止し、使用目的に従い最適の調理
を可能にする効果がある。
【図１】本発明に係る電子レンジの構成を示したブロッ
ク図である。
ク図である。
【図２】本発明において加熱時間が算出される過程を説
明した図である。
明した図である。
【図３】本発明において匂い変化比が減少する区間がな
い場合の１次加熱時間を算出する方法を説明した図であ
る。
い場合の１次加熱時間を算出する方法を説明した図であ
る。
【図４】本発明において飲食物の量及び初期状態により
加熱時間を算出する方法を説明した図である。
加熱時間を算出する方法を説明した図である。
【図５】本発明において加熱の進行に従い飲食物から発
生した各種の物理的変化が初期値に対する変化比に変化
された時の特性を示したグラフである。
生した各種の物理的変化が初期値に対する変化比に変化
された時の特性を示したグラフである。
【図６】本発明による電子レンジの加熱時間制御方法を
説明したフローチャートである。
説明したフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−369320（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−88620（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−297930（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F24C 7/02 310 F24C 7/02 345 H05B 6/68 320
Claims (10)
- 【請求項１】 電子レンジの加熱時間制御装置であっ
て、 加熱の進行に伴って飲食物から発生した物理的変化を感
知し、感知された前記物理的変化を電気的信号に変換し
て出力する感知センサー手段と、 該感知センサー手段から出力した物理的変化を初期値と
比較し、加熱の進行に伴う物理的変化を前記初期値に対
する変化比に変換する変換手段と、 該変換手段から出力した変化比の最小値を検出し、前記
初期値から前記最小値までの所要時間を１次加熱時間に
設定し、前記変化比が前記最小値から所定値だけ変化す
るまでの所要時間を２次加熱時間に設定する加熱時間検
出手段と、 該加熱時間検出手段から出力した変化比の前記最小値、
前記１次加熱時間、前記２次加熱時間を貯蔵する貯蔵手
段と、 飲食物の種類により設定された常数を貯蔵する係数貯蔵
手段と、 該貯蔵手段から出力した変化比の最小値及び１次加熱時
間と、前記係数貯蔵手段から出力される飲食物の種類に
より設定される第１常数を用いて、２次加熱時間の決定
のため、前記変化比が最小値から所定値だけ変化した値
を求め、前記貯蔵手段から出力した１次加熱時間及び２
次加熱時間と、前記係数貯蔵手段から出力される飲食物
の種類により設定される第２常数とを用いて３次加熱時
間を演算する演算手段と、 前記加熱時間検出手段から入力された１次加熱時間及び
２次加熱時間と、前記演算手段から入力された３次加熱
時間をカウントして出力するカウンターと、 該カウンターの出力信号によりマイクロウェーブの供給
を制御する出力駆動手段と、 を備えた電子レンジの加熱時間制御装置。 - 【請求項２】 前記感知センサー手段が検出する飲食物
の物理的変化は、飲食物から発生したガス、匂い、温
度、絶対湿度、相対湿度及び赤外線波長等の変化が個別
的に各々感知されるか、又は２種類以上の組合せにより
感知されることを特徴とする請求項１記載の電子レンジ
の加熱時間制御装置。 - 【請求項３】 前記加熱時間検出手段は、飲食物から発
生した物理的変化の変化比における最小値が現われない
場合は、所定の設定された時間を１次加熱時間として選
択し、該選択した時間において変化比の値を最小値とし
て出力することを特徴とする請求項１記載の電子レンジ
の加熱時間制御装置。 - 【請求項４】 前記２次加熱時間は、前記１次加熱時間
が終った時点において飲食物から発生した物理的変化の
変化比が、前記演算手段で演算された所定値だけ変化す
るのに必要な時間であることを特徴とする請求項１記載
の電子レンジの加熱時間制御装置。 - 【請求項５】 前記演算手段は、使用者により加熱の程
度が設定されているとき、算出された全体の加熱時間と
加熱程度による常数とを乗算し、該乗算された値を３次
加熱時間に加減することで、加熱程度により調節された
３次加熱時間を得ることを特徴とする請求項１記載の電
子レンジの加熱時間制御装置。 - 【請求項６】 前記演算された所定値は、前記１次加熱
時間を前記第１常数で除した値であることを特徴とする
請求項４記載の電子レンジの加熱時間制御装置。 - 【請求項７】 加熱の進行に伴って飲食物から発生した
物理的変化を初期値に対する変化比に変換し、該変換さ
れた変化比が最小値になるまでの所要時間を１次加熱時
間と設定する段階と、 前記１次加熱時間を飲食物の種類により設定された第１
常数で除して算出された値を求め、前記変化比が前記最
小値から該除算して算出された値だけ変化するのに必要
な時間を２次加熱時間と設定する段階と、 前記１次加熱時間と前記２次加熱時間との加算に、飲食
物の種類により設定された第２常数を乗算して３次加熱
時間を演算する段階と、 演算された前記３次加熱時間が経過すると、全体加熱を
終了する段階と、 を備える電子レンジの加熱時間制御方法。 - 【請求項８】 前記１次加熱時間は、飲食物から発生し
た物理的変化の変化比が減少せずに直ちに増加すると
き、所定の設定された時間が１次加熱時間として選択さ
れ、該選択された時間において変化比の値を最小値に出
力することを特徴とする請求項７記載の電子レンジの加
熱時間制御方法。 - 【請求項９】 前記第３次加熱時間は、加熱の程度につ
いて使用者の選択がある場合、前記３次加熱時間の演算
直後に、算出された全体の加熱時間に所定常数を乗算
し、前記３次加熱時間に加減することにより、加熱の程
度により調節された３次加熱時間が演算されることを特
徴とする請求項７記載の電子レンジの加熱時間制御方
法。 - 【請求項１０】 飲食物の物理的変化は、飲食物から発
生したガス、匂い、温度、絶対湿度、相対湿度及び赤外
線波長等の変化が個別的に感知されるか、又は２種類以
上の組合せにより感知されることを特徴とする電子レン
ジの加熱時間制御方法。
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