JPS63297930A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品等の味を人工的に検出する機能を備えた
高周波加熱装置に関するものである。

〔従来の技術〕

食品を加熱調理する場合、これを美味とするために味付
けがおこなわれる。味には甘味、塩味、酸味、苦味の４
基本味（以下涼味と呼ぶ）があり、またそれぞれの涼味
は襄式によって影響を受ける。

このほか味には相互作用や対比作用があシ、その影響ｙ
！ｒ父けるので味覚の定量的評価はむずかしいものであ
る。その丸め味覚の評価は、人間の舌の感覚によってな
されているのが一般的である。

一方味覚を評価する一つの方法として、涼味それぞれの
皺度を計測器によって計測する手段がある。この方法は
涼味のうち甘味、塩味、酸味（苦味は簡便な計測手段が
ない）をそれぞれ糖度計。

塩分濃度計（または導電率計）、水素イオン指数計によ
って測定するものである。この計測手段によれば味覚の
各涼味成分の評価によって大体の味覚を知ることができ
便利であるが、この厚味濃度から味覚を評価する手段に
ついては例えば特開昭５８−８７４５９号公報に提示さ
れる方法があるものの実際の調理器、例えば高周波加熱
装置に対する適用手段にづいては触れられていない。

ところで従来の食品加熱調理器、とくに煮込み調理ので
きる高周波加熱装置においては、煮込みの終了を判定す
る手段として、タイマーによる調理時間の管理に頼って
い友。しかしこの方法においては、食品に対して味が十
分浸透したかどうかの判定ができないとか、例えば調理
メニューの設定粂件（分菫、材料等）が変動したときの
調理時間の設定がむずかしいなどの問題があシ、そのた
め調理に過不足が生ずる問題があった。また食品によっ
ては低火力でゆりくシ煮込んで濃縮させる必要があるが
、その場合の味覚の管理ができないなどの問題があっｆ
ｃ、。

さらに従来の提案された手段においては味覚を検出して
高周波加熱源を制御する手段が提案されているものの味
覚涼味譲匿の複雑な変化に対しての対応が不十分であっ
た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記したように従来技術は、高周波加熱調理における味
覚の検出、制御手段が限定されていたため調理器として
の使い勝手が悪く、折角検出された味覚ｔ！報が十分活
用されないという問題があった。

本発明の目的は、上記した問題を屏消し、調理機能を同
上させた、使い勝手のよい高周波加熱装置を提供するも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、味覚を検出する味覚センサを高周波加熱装
置に装着、あるいは接続し、その出力信号の変化によっ
て高周波加熱源を制御し、追加加熱を低目の高周波出力
にして加熱し、所定時間後の検知信号の変化に基づいて
高周波加熱源を停止することにより達成される。

〔作用〕

本発明は上記した問題点を解決するため、味覚センサの
検出した味覚濃度の出力信号を高周波加熱源［ｔＫ送り
、この出力信号が調理の進行に伴って変化する状況を検
知し、調理の初期段階における出力信号が調理の過程で
低下（調理段階で食品に味覚成分が吸収されることＫよ
る濃度の低下）し、゛所定のレベルに到達することＫよ
って味覚が食品に浸透したことを検知した後、食品の重
量、あるいは食品の種類に応じて高周波出力を低下させ
た状態で追加加熱をおこない所定時間経過後、または追
加加熱による味覚ｅｌｆの変化を検出し、その時間また
は変化量に基づいて加熱を停止せしめるものである。か
かる方法によれば、従来の調理時間のみに頼っていた方
法よシ実際の味覚検知ができ味付けの失敗がない。また
味覚濃宸が一足レベルに到達したら加熱を停止するよう
な従来技術に比較し、とくに長時間の煮込み調理の自動
化が図られるなどの効果かある。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例上、図によって説明する。

第１図は、本発明の高周波加熱装置の外観を示す斜視図
である。図において１は高周波加熱装置の本体、２は加
熱室を包むように形成されたキャビネット、６は高周波
加熱装置を制御し、あるいは調理操作をおこなうための
制御、操作、表示部分である。４は加熱室前面に設けら
れた開閉自在のドア、５はドア４の覗き窓部分、６は加
熱室の排気口である。

第２図は本発明の高周波加熱装置の断面である。

図において７は金属壁面によって囲まれた加熱室であっ
て、天井面８には高周波１を彼励撮口９があシ、また前
面にはドア４が加熱室１に対し開閉自在に配置されてい
る。１０は高周波電板を励振するためのマグネトロンで
、励損された高周鼓亀波は、導波管１１を介して、励熾
口９よシ加熱室内に供給され、加熱室内の食品１２ヲ高
周匝加熱する。加熱室１内には耐熱ガラス製の載置台１
５かめ９、耐熱ガラス、磁器などよりなる調理容器１４
が載置される。１５は味覚センサ及び温度センサのリー
ト巌、１６は甘味、塩味、酸味のいずれかまたはこれら
を組合せ之味賞の検知できる温度補償機構を有するｉｔ
センサプローブである。リードｉ１０と味覚センサプロ
ープ１１は、高周波［Ｎによって発熱しないように、計
測部位を除き金属編組など釦よってシールドされる。な
お図において１７は把手である。

第３図は、第２図における味覚センサプローブ１１の検
知した検知出力信号の変化を示す特性図である。被加熱
物である食品は、第２図に示したように加熱室内の調理
容器内に入れられ、水を加えて加熱される。このとき味
覚センサも投入される。

つぎに調味料（塩分なら食塩）を投入する。このときの
検知出力信号は、第３図に示すＨ５とする。

加熱か進み、時間ｔ。からｔｌに達したとき（Δ１１経
過後）の出力信号は八となシ、味覚濃度はほぼ一定化し
、味が食品に浸透した状態を示す。し九がって時間１．
において加熱を制御すれば一応の味付は完了する。しか
しこの状、−においては、長時間の煮込みを行った方が
美味の仕上りとなる調理食品、例えばシチユーやカレー
の調理が不完全であシ、時間１．からさらに追加加熱を
ｔ、までΔｔ、の間続行し、食品の水分の蒸発に伴う濃
度変化によシ味覚センサの出力信号がＨ７に到達したら
加熱を停止する。すなわち味覚センサ出力が極小値を経
た後、次第に増加に転じてから所定時間経過するまで加
熱を持続した後、加熱を停止する。この追加加熱時間Δ
ｔ、においては高周波発振出力をΔ１．における発振出
力、すなわち定格値よシ小さくし、例えば定格高周波出
力５００ｗに対し２００〜５００ｗ程度にして急激な加
熱を避け、調理品が突洲したシ焦げたりしないように配
慮する。

第４図は、第３図に示した味覚センサ出力値の変化に対
応して加熱源を制御し、本発明を実現するための加熱制
御回路である。図において１９は味覚センサと一体に取
付けられたサーミスタ等を使用した温度計で、その出力
信号はＡ／Ｄ変換され、食品の味覚の温度特性の補正係
数をあらかじめ記憶させたＲＩＪＭ２７に送られる。

一方味覚センサを構成する糖度計（Ｂｒ二Ｘ循菱計）２
１の検知出力信号（以下味覚センサ出力と呼ぶ）は、Ａ
／ＤＫ換器２５によってディジタル信号に変換されてマ
イクロコンビーータ２６（以下マイコンと呼ぶ）に送ら
れる。また味覚センサ出力は増幅器２２により増幅され
、微分回路２３、ゼロクロス比較器２４ヲ経てマイコン
２６に送られる。２８は乗算回路、２９はタイマ、３０
はマイコンの入力回路、３１は出力回路、６２は高周波
発振制御回路である。

糖度計２１°の出力は前述のようにＲＯＭ２７、その補
正手段である乗算回路２日を経て出力回路５１　Ｋ送ら
れる。入力回路６０からはマイコン２６０指令に基づい
て真理品名、測定開始データなどをマイコン２６に入力
する。またマイコン２６は味覚センサからの情報を読み
取シ、測定開始データからの変化量、変化率等を演算し
、その結果を出力回路３１に送るとともに、高周波発信
制御回路５２に信号を送って、発振出力を制御せしめる
。すなわち味覚センサ出力値号がほぼ一定になる点（微
分値＝０、第３図、Ｐ、の点）を求め、以後引続き一定
時間（第３図、Δ１１）の間、加熱を持続する。このΔ
ｔ２の間は、マイコン２６およびタイマ２９の指令によ
シ、マグネトロン１０は第５図の波形６３のように間欠
的に励損され、その結果、所定時間内の高周波電波の発
振出力は半減する。この結果、食品の加熱はゆっくシ行
われ、目的とする煮込み調理が可能となる。

なお味覚センサの変化は、出力回路に用意される表示部
によって表示されるのがよく、この表示部には食品名、
数量、調理手順のほか、味覚センサ出力を濃度換算して
その変化状況を示し、また加熱の終了、加熱の制御に関
する情報を表示する。

なお本実施例においては、糖度計を味覚センサとして使
用した場合について説明したが、他のセンシング手段と
して塩分子Ｉｋ度計や導′ｗＬ率計による塩分凝度計測
手段や水素イオン指数計による酸味濃度計測手段やこれ
らを組合せた計測によっても本発明は実現できる。

また本発明を笑施する釦際しては、高周波加熱装置に食
品重量の検知手段を設け、重ｉ−に応じた追加加熱時間
を設定する方法も有効である。

〔発明の効果〕

以上のべたように、本発明によれば、人の味覚に近似し
た人工的な味覚検知信号によって高周波加熱源を制御で
きるのでつぎのような効果が得られる。

（１）食品の味覚濃度が検知でき、味付けの失敗がない
。

（２）加熱開始時点から調理の終了までの間に加熱スケ
ジュールを自動的に変化させることによシＩ１１理品の
突沸による飛散や焦げるなどの問題がなく、とくにゆり
（シと、長時間煮込むような調理が自動的に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の高周波加熱装置の外観を示
す斜視図、第２図は本発明の高周波加熱装置の断面図、
第３図は、味覚センサ出力の変化を示す特性図、第４図
は本発明における制御手段を示す回路ブロック図、第５
図は本発明の実施例における高周波光を出力の波形を示
す特性図でおる。 １・・・高周波加熱装置、７・・・加熱室、１０・・・
マグネトロン、１２・・・食品、１６・・・味覚センサ
プローブ、１９・・、温度計、２１・・・糖度計、２０
．２５・・・Ａ／Ｄ変換器、２６・・・マイコン、２７
・・・ＲＯＭ％　３１・・・出力回路、−３２・・・高
周波発振制御回路。 １１゛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、食品の味覚を構成する甘味、塩味、酸味のいづれか
   、または全部をセンシングできる味覚センサと、食品の
   温度を検出する濃度センサよりなる検出手段と、高周波
   エネルギー発生手段と、前記味覚センサ及び温度センサ
   の検出信号によって高周波エネルギー発生手段を制御す
   るための制御手段を設け、前記検出手段によって得られ
   た味覚検知信号に基づき高周波加熱源を制御するものに
   おいて、前記検出手段によって加熱開始時点からの加熱
   調理による味覚濃度の変化状態を計測し、該検出手段に
   よる味覚検知信号の変化が一定または所定変化量に到達
   し後、さらに一定時間だけ追加加熱できる制御手段を設
   けるとともに、追加加熱段階においては高周波発振出力
   を定格値以下に抑制せしめることを特徴とする高周波加
   熱装置。