JP2768680B2 - マグネトロン用陽極円筒の製造方法 - Google Patents

マグネトロン用陽極円筒の製造方法

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JP2768680B2
JP2768680B2 JP63034374A JP3437488A JP2768680B2 JP 2768680 B2 JP2768680 B2 JP 2768680B2 JP 63034374 A JP63034374 A JP 63034374A JP 3437488 A JP3437488 A JP 3437488A JP 2768680 B2 JP2768680 B2 JP 2768680B2
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roller
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inner roller
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和彦 森
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Toshiba Corp
Toshiba Hokuto Electronics Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] この発明は、マグネトロン用陽極円筒の製造方法に関
する。
(従来の技術) 一般に、マグネトロンでは陽極円筒を使用し、この陽
極円筒の内側に複数のベインを放射状に固定している。
このような陽極円筒を製造するには、従来、第4図
(a)乃至(d)に示すような工程により行なってい
る。
先ず、同図(a)に示すように、板状部材1を丸め工
程により丸め、次に同図(b)に示すようにしごき落し
工程によりしごき成形し、次に同図(c)に示すように
圧縮成形工程により合わせ目2を密着させる。次に同図
(d)に示すようにプレスのエンボス出し工程により陽
極円筒の内周壁に多数のエンボス3を形成する。このエ
ンボス3は、陽極円筒の内側に複数のベインを放射状に
かしめ固定するための突起である。この製造方法は、特
開昭62−61243号公報に詳細に述べられており、その方
法を用いる。このようにして陽極円筒が完成する。
(発明が解決しようとする課題) 上記のようにプレスによりエンボス出し加工を行なう
と、その際の加工歪み及び部材内残留応力によって、し
ごき成形又は圧縮成形工程を経て完全に閉じ合わされて
いた板状部材1の合わせ目2が開いてしまう。それによ
り、合わせ目2の気密接合が困難になる。
この発明は、開いてしまった合わせ目を再び素材自身
の応力で閉じているようにするべく、エンボス出し工程
後に、更にその矯正成形加工工程を追加したマグネトロ
ン用陽極円筒の製造方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、板状部材から、丸め工程、しごき落し工
程又は圧縮成形工程により陽極円筒を形成し、更にこの
陽極円筒の内周壁にエンボス出し工程により複数のベイ
ンを固定するための円周方向に並ぶ多数のエンボスを突
出形成するマグネトロン用陽極円筒の製造方法におい
て、エンボス出し工程の後に、陽極円筒のエンボスの位
置に対応した位置に外周溝が形成された内側ローラを、
複数の外側ローラ間に対応する位置に配置するととも
に、これら内側ローラと外側ローラとの間に上記陽極円
筒をそのエンボスが内側ローラの外周溝に入って案内さ
れるように挾持させ、内側ローラ及び外側ローラ同士に
押付けあう力を加えながらローリングを行なうローリン
グ成形工程を設けてなるマグネトロン用陽極円筒の製造
方法である。
(作用) この発明によれば、ローリング成形工程において、板
状部材から丸めた陽極円筒の全体に対して実質的に均一
且つ連続的に局部的な曲げ加工を施していくことにな
り、陽極円筒の曲率が一様に矯正される。この結果、エ
ンボス出し工程で開いてしまう陽極円筒の合わせ目が再
び素材自身の内部応力で閉じられる。しかも、このロー
リング成形工程で、陽極円筒のエンボスが内側ローラの
外周溝に入って案内されるので、他の陽極円筒位置決め
装置を要しない利点がある。
(実施例) 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に
説明する。
この発明によるマグネトロン用陽極円筒の製造方法
は、第1図(a)乃至(e)に示すような工程により行
なわれ、従来例(第4図)と同一箇所は同一符号を付す
ことにする。
先ず、第1図(a)に示すように、素材である銅の板
状部材1を丸め工程により丸め、次に同図(b)に示す
ようにしごき落し工程によりしごき成形し、次に同図
(c)に示すように圧縮成形工程により合わせ目2を閉
じる。この丸め成形法は、特開昭57−121823号公報等に
詳細に述べられており、その方法を適用する。尚、しご
き落し工程、圧縮成形工程は、いずれか一方のみでも良
いし、この順序で組み合わせても良い。
次に同図(d)に示すようにプレスのエンボス出し工
程により陽極円筒の内周壁に多数のエンボス3を形成す
る。この製造方法は、特開昭62−61243号公報に詳細に
述べられており、その方法を用いる。このエンボス3
は、陽極円筒の内側に複数のベインを放射状にかしめ固
定するための突起である。
次に、同図(e)に示すように、ローリング成形工程
によりローリングを行なう。この場合、第2図に示すよ
うに、陽極円筒となる丸められた板状部材1を、径大な
内側ローラ4と径小な外側ローラ5の間に挾持させてロ
ーリングを行ない、矯正成形加工する。図示のように外
側ローラ5は複数例えば2個にして、これらの間に対応
して1個の内側ローラ4が配置されており、ローラ4、
5同士に互いに押付けあう力を加えながらローリングを
行なう。板状部材1、内側ローラ4、外側ローラ5は、
それぞれ図示の矢印方向に回転し、内側ローラ4は更に
矢印方向に上下動することになる。
又、第3図に示すように、内側ローラ4には板状部材
1のエンボス3が当るのを避けるため、それに対応して
外周溝6が形成され、ローリング時にはこの外周溝6に
エンボス3が入り、案内されることになる。
このようにして、丸められた板状部材1全体に対し、
実質的に均一且つ連続的に局部的な曲げ加工を施してい
く訳で、部材曲率が一様になり、又、開いてしまった合
わせ目2が素材内部の応力で再び閉じられ、密着させら
れる。
こうして矯正成形された陽極円筒が完成する。
その後、各エンボス3により陽極ベインを固定保持さ
せ、合わせ目2に薄板ろう材を挾んで保持させ、気密ろ
う接する。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、エンボス出
し工程の後のローリング成形工程において、板状部材か
ら丸めた陽極円筒の全体に対して実質的に均一で連続的
な曲げ加工が施されていくことになり、エンボス出し工
程で生じる陽極円筒の加工歪み及び部材内残留応力によ
る合わせ目の開放が矯正されて密着され、より真円度の
高い陽極円筒が得られる。その結果、信頼性の高い合わ
せ目の気密接合が得られ、且つ特性のよく揃った共振空
胴を持つマグネトロンを完成することが出来る。しか
も、ローリング成形工程で、陽極円筒のエンボスが内側
ローラの外周溝に入って案内されるので、他の陽極円筒
位置決め装置を要しない利点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)乃至(e)はこの発明の一実施例に係るマ
グネトロン用陽極の製造方法を示す斜視図、第2図は第
1図(e)の工程を具体的に示す正面図、第3図は第2
図の要部を拡大して示す断面図、第4図(a)乃至
(d)は従来のマグネトロン用陽極の製造方法を示す斜
視図である。 1……板状部材、2……合わせ目、3……エンボス、4
……内側ローラ、5……外側ローラ、6……溝。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/14 B21D 5/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状部材から、丸め工程、しごき落し工程
    又は圧縮成形工程により陽極円筒を形成し、更にこの陽
    極円筒の内周壁にエンボス出し工程により複数のベイン
    を固定するための円周方向に並ぶ多数のエンボスを突出
    形成するマグネトロン用陽極円筒の製造方法において、 上記エンボス出し工程の後に、上記陽極円筒のエンボス
    の位置に対応した位置に外周溝が形成された内側ローラ
    を、複数の外側ローラ間に対応する位置に配置するとと
    もに、これら内側ローラと外側ローラとの間に上記陽極
    円筒をその上記エンボスが上記内側ローラの外周溝に入
    って案内されるようにして挾持させ、上記内側ローラ及
    び外側ローラ同士に押付けあう力を加えながらローリン
    グを行なうローリング成形工程を設けてなることを特徴
    とするマグネトロン用陽極円筒の製造方法。
JP63034374A 1988-02-17 1988-02-17 マグネトロン用陽極円筒の製造方法 Expired - Lifetime JP2768680B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6024225A (ja) * 1983-07-20 1985-02-06 Kurimoto Iron Works Ltd ベンデイングロ−ルによるパイプ成形方法
JP2538864B2 (ja) * 1985-09-09 1996-10-02 株式会社東芝 マグネトロンの陽極構体およびその製造方法

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