JPS63101030A - ハゼ継ぎパイプの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金属板をハゼ継ぎ接合した際にそのハゼ継ぎ
部を固着させるためのカシメ装置に関するものである。

（従来技術） 金属製の板材をハゼ継ぎ接合する場合、殊に金属板を折
曲し、その両側端を内側でハゼ継ぎ接合してパイプを形
成するような場合、このハゼ継ぎ接合部をカシメ固着す
るにあたっては、通常第６図に見られるような装置が用
いられる。

即ち、先ず、連続的に上記パイプを折曲形成する製造ラ
インにおいて、ハゼ継ぎ接合用の中子を介して金属板両
側端の折曲げ部をかけ合わせ、ハゼ継ぎ接合の終了した
パイプ本体は、成形ロールによってカシメ固着部Ａにそ
のまま移送される。

カシメ固着部Ａは、上下部の成形ロールＢと、パイプ本
体Ｐの内部に挿入される中子Ｃと、この中子Ｃに回動自
在に支持された圧着ロールＤとから成り、パイプ本体Ｐ
のハゼ継ぎ接合部Ｈは上部成形ロールＢｌと圧着ロール
Ｄとの間に差し込まれ、またパイプ本体Ｐの下面は、下
部成形ロールＢ２と中子Ｃの底面間に差し込まれる。

圧着ロールＤの周面にはその軸方向にローレットＥが刻
まれていて、パイプ本体Ｐが搬送される間にこのローレ
ットＥの山部によって搬送方向と直交する方向の圧着痕
Ｆを連続形成しつつ、ハゼ継ぎ接合部Ｈをカシメ固着す
るようにしている。

ところが、この装置の場合、パイプ本体Ｐとの関係で圧
着ロールＤの径に限度があり、しかもローレットＥの山
部を高く形成しようとすると、山部の間隔を広くとらね
ばならなくなって圧着ロールＤの回動がスムースにゆか
なくなるため、実際には山部の高さをそれほど高く設定
することができない。このため、従来装置では第７図に
見られるように下方の層にまで充分なカシメカが伝わら
ず、確実な固着ができないばかりでなく、圧着ロールＤ
の枢軸のぶれが圧着痕の深さに直接影響して、製造され
るパイプの品質が安定しない結果になることがある。

また、カシメ時にハゼ継ぎ部Ｈがローレットの山部によ
ってほとんど面圧状態に近い圧力を受けるので、薄板の
場合には圧延してしまう。このことは、中子Ｃの底面と
下部ロールＢ２によって押圧されるパイプ本体底面にお
いても同様である。

しかも場合によってはハゼ継ぎ接合部Ｈが降伏点に達し
て横方向に延びて更にカシメが悪くなる。

（目的） 本発明はこのような点に鑑み、板の厚さに関係なくハゼ
継ぎ部を確実に圧着すると共に、金属板の圧延等を生じ
させない金属板のハゼ継ぎ部のカシメ装置を提供するこ
とを目的とするものである。

（構成） 本発明は上記した目的を達成するために、金属製の板材
の側端部に設けた折曲げ部を互いにかけ合わせて形成し
たハゼ継ぎ接合部に、この金属板が成形ロール間を通過
する間に圧着ロールを圧接させることにより、上記ハゼ
継ぎ接合部をカシメ固着するカシメ装置において、圧着
ロールの外周面に、圧着ロールの周面幅方向には連続す
ることのない多数の圧接用突部を周方向に間隔を置いて
突設し、この圧接用突部をハゼ継ぎ接合部に圧接させる
ことにより、ハゼ継ぎ接合部に金属板の搬送方向と直交
する方向以外の方向に配列される圧着痕が形成されるよ
うにした点に特徴を有するものである。

（実施例） 以下、図示した実施例に基づいて本発明の詳細な説明す
る。

第１図乃至第４図は本発明を角パイプの製造ラインに組
込んだ場合の一実施例を示すもので、第４図がその製造
ラインの概略を示す。

図中、金属板は右側から左側に引き抜き移送される。符
号１の位置に金属板を所定角形状に一次折曲してパイプ
本体Ｐを形成する図示しない一次折曲部が設けられ、２
は両側端の折り曲げ部を上にして移送されてきたパイプ
本体Ｐの上記折り曲げ部を互いにかけ合わせてハゼ継ぎ
接合をするハゼ遵ぎ操作部、３はハゼ継ぎ接合部Ｈをカ
シメることにより角バイブを得るカシメ固着部である。

ハゼ継ぎ操作部２とカシメ固着部３では、ハゼ継ぎ接合
部Ｈがパイプ本体Ｐの内部に形成される関係上、中子４
，５が用いられる。この中子４゜５は一次折曲部１とハ
ゼ継ぎ操作部２との間に設けられた支持体６に突設され
たロッド７に固定されていて、パイプ本体Ｐ内部に挿入
される。ハゼ継ぎ接合用の中子４は、図示しないが上面
にパイプ本体端部の折曲げ部をかけ合わせつつ押圧して
ハゼ継ぎをするための凹部が設けられている。

第１図及び第２図を参照してカシメ固着部３を説明する
と、中子５は支持体６から前方に突出したロッド７の先
端に固定され、内部に圧着ロール８か回動自在に支持さ
れている。圧着ロール８はハゼ継ぎ接合部Ｈの幅より若
干狭めの周面を持ったロール状に形成され、周面の幅方
向中央には周方向に間隔を置いて４個の圧接片９が突設
されている。この圧接片９は、中子５の上面開口部から
突出した先端部がハゼ継ぎ接合部Ｈの全層に食い込むに
必要な高さを有し、上部ロール１０と中子間に介在され
たパイプ本体Ｐのハゼ継ぎ接合部表面にパイプ本体Ｐの
搬送方向と平行する方向に押圧される。圧接片９と圧接
片９との間は、パイプ本体Ｐの移送に（ｆ−って圧着ロ
ール８か支障なく回動し得るような間隔が保持されてお
り、その数及び長さは、パイプ本体Ｐの板厚等に応じて
適宜設定される。

従って、パイプ本体Ｐが圧着部に達すると、ハゼ継ぎ接
合部Ｈは、上部成形ロール１０の押圧力を受け、前方に
移動しつつも圧着ロール８の圧接片先端部９ａに押し付
けられる。圧接片９は中イ・５に回動自在に支持され、
中子５はロッド７に固定されると共にバーＣブ本体Ｆ面
に摺接しているので、ハゼ継ぎ接合部Ｈは圧接片先端部
９ａによってカシメか行われ、ハゼ継ぎ接合部Ｈの搬送
方向と平行する方向の圧着痕１１が形成される。この圧
着痕１１は圧接片９が充分な高さを存しているので、深
い溝を形成し、７ｉ２３図にｑられるようにハゼ継ぎ接
合部Ｈの全層にまて食い込／、て上記カシメを完全に行
うものである。

しかも、このカシメ部において圧接片９はハゼ継ぎ接合
部Ｈに線接触しているだけであるから、ハゼ継ぎ接合部
Ｈを圧延することがなくなり、また中子５の底面も上方
での接触部が上記したように線接触であることから、パ
イプ本体下面の圧延を可及的に少なくすることができる
ものである。

第５図は本発明の他の実施例を示しており、この実施例
では、圧着ロール１８の周面に突設される突部が突起１
９によって構成されている。

この突起１９は、圧着ロール１８の周面の幅方向には一
列に並ばないように配慮され、かつ周方向には圧着ロー
ル１８の回動に支障を気たさない程度の間隔をもって配
設されている。

この実施例によっても上記したパイプ製造の場合に同様
の作用効果を奏するものであり、かつハゼ継ぎ接合部の
幅方向の複数箇所にカシメ部を設けることができ、しか
も点圧であるから、強いカシメを行うことができるもの
である。

尚、圧着ロール周面に突設される圧接突起は、その圧着
痕がハゼ継ざ部の搬送方向に対して直交する方向以外の
方向に配列されるようなものであれば、上記した実施例
に眼定されるものではなくこの他、例えば搬送方向に斜
めに交差するようなものであっても良い。

また、上述した実施例では、本発明を角バイブの内側に
形成されるハゼ継ぎ接合部をカシメ固着するものについ
て説明したが、本発明はこの他、金属板の端部を単にカ
シメ固着する場合あるいはハゼ継ぎ接合部がパイプの外
側に位置する場合についても同様に実施できるものであ
る。

（効果） 以上述べたように本発明によれば、ハゼ継ぎ接合部をカ
シメ固着する圧着ロールの外周面に設けられた圧接用突
起が、圧着ロールの回転方向と直行する方向には並んで
おらず、その圧着痕が金属板の搬送方向と直交する方向
以外の方向に形成されるようにしであるので、圧接用突
起の高さを高くすることができ、金属板の厚さに関係な
くハゼ継ぎ部に深い圧着痕を形成させることができ、ハ
ゼ継ぎ部を確実に圧着することができるばかりでなく、
圧着ロールの枢支軸のブレ等に影晋されることがなくな
って質的に安定したカシメを行うことができる。

また、圧接用突起が結果的に線圧あるいは点圧によって
ハゼ継ぎ接合部を圧着するので、金属板の圧延を生じさ
せることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るカシメ装置の斜視図、
第２図はその要部を示す斜視図、第３図は同装置の断面
図、第４図は本発明が実施される角パイプ製造ラインの
概略を示す説明図、第５図は本発明の他の実施例に係る
装置に用いられる圧着ロールの斜視図、第６図は従来装
置の斜視図、第７図は従来装置によるハゼ継ぎ接合部の
カシメ部分を示す断面図である。 Ａ、３・・・カシメ固着部、 Ｂ・・・成形ロール、１０＠・・上部ロールＣ，４，５
・・・中子。 Ｄ、８．１８・・・圧着ロール。 Ｅ・・・ローレフト、 Ｆ、１１・・・圧着痕、 １・・・−次折曲部、２・・・ハゼ継ぎ操作部７・・・
ロッド、９・・・圧接片、 １９・・・圧接突起、 Ｐ・・・パイプ本体、 Ｈ・・・ハゼ継ぎ接合部 特許出願人　　　奥地建産株式会社 株式会社阪南特殊ロール 代理人　　　　　弁理士　植田茂樹 第１図 第４図　６ 第５図 Ｑ 第６図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）、金属製の板材の側端部に設けた折曲げ部を互い
   にかけ合わせて形成したハゼ継ぎ接合部に、この金属板
   が成形ロール間を通過する間に圧着ロールを圧接させる
   ことにより、上記ハゼ継ぎ接合部をカシメ固着するカシ
   メ装置において、圧着ロールの外周面に、圧着ロールの
   周面幅方向には連続することのない多数の圧接用突部を
   周方向に間隔を置いて突設し、この圧接用突部をハゼ継
   ぎ接合部に圧接させることにより、ハゼ継ぎ接合部に金
   属板の搬送方向と直交する方向以外の方向に配列される
   圧着痕が形成されるようにしたことを特徴とする金属板
   のハゼ継ぎ部のカシメ装置。
2. （２）、上記金属製の板材は、その両側端部が内側でハ
   ゼ継ぎ接合された角パイプ状を成し、圧着ロールは、上
   下の成形ロールの間に位置すると共に各パイプ本体の内
   部に挿入された中子に回動自在に支持され、その圧接用
   突部と成形ロールとの間にハゼ継ぎ接合部が強制的に挿
   入され、角パイプ本体の搬送に伴なって圧着ロールが回
   動しつつハゼ継ぎ接合部をカシメ固着することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の金属板のハゼ継ぎ部の
   カシメ装置。
3. （３）、上記圧接用の突部は、圧着ロールの周面方向に
   添って形成された突片であって、ハゼ継ぎ接合部に金属
   板の搬送方向と平行な圧着痕を形成する突片であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項及び第２項記載の金
   属板のハゼ継ぎ部のカシメ装置。
4. （４）、上記圧接用の突部は、圧着ロールの周面に突設
   された多数の突起から成り、この突起は圧着ロールの周
   面の幅方向には連続しないように配列されていることを
   特徴とする金属板のハゼ継ぎ部のカシメ装置。