JPH06126336A - 管製造用フォーミングロール、管製造方法及び電縫管 - Google Patents

管製造用フォーミングロール、管製造方法及び電縫管

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JPH06126336A
JPH06126336A JP15390792A JP15390792A JPH06126336A JP H06126336 A JPH06126336 A JP H06126336A JP 15390792 A JP15390792 A JP 15390792A JP 15390792 A JP15390792 A JP 15390792A JP H06126336 A JPH06126336 A JP H06126336A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミスマッチ欠陥やネレ欠陥の発生を防止する
ことができ、極薄の板材でも容易にかつ確実に管状に成
形することができるフォーミングロールを提供すること
を目的とする。 【構成】 外周に凹溝22が形成された凹状ローラ23
と、外周に凸条25が形成された凸状ローラ26とを備
えた管製造用フォーミングロール20において、凸状ロ
ーラ26と凹状ローラ32との間には、凹溝22の側壁
と凸条25の側壁との間の間隙が軸線方向2箇所で相互
にほぼ同一となるように、凸状ローラ26と凹状ローラ
23との軸線方向の相対位置を規制する規制機構27が
設けられており、凹溝22の両側壁には、板材Aの各端
部aが当接して板材Aの凹状ローラ23に対する相対位
置を規制する凸部30が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凹溝と凸条との間に帯
状の金属製の板材(例えば、薄肉の鉄材、黄銅材、アル
ミ材)を挾持して塑性加工を施して前記板材を連続的に
管状体とする管製造用フォーミングロール(以下、単に
フォーミングロールという。)、管製造方法及び電縫管
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管状体を製造するには、図3に示
すような管製造ラインが使用されている。すなわち、帯
状の金属製の板材Aが巻回されて貯留されたコイラー1
から前記板材Aを5段のフォーミングロール2に供給し
て板材Aに段階的に塑性加工を施して湾曲させて管状体
としている。そして、前記フォーミングロール2から排
出された管状体の接合部を溶接機3により連続的に溶接
し、8段のリデューサーロール4により前記接合された
管状体の径を所定の径まで連続的に縮径し、次に5段の
ストレーナロール5により前記管状体の曲がりを連続的
に矯正するとともに、管状体を連続的に偏平させるよう
にしている。最後に、切断機6により管状体を所定の長
さに切断し、パイラ7に落下させて貯留する。
【0003】ここで、前記各フォーミングロール2は、
図4に示すように、外周に凹溝10が形成された凹状ロ
ーラ11と、外周に凸条12が形成された凸状ローラ1
3とを、前記凸条12は前記凹溝10内に挿入した状態
で、軸部材14、15に回転自在に取り付けて構成され
る。そして、凸条12と凹溝10との間の間隙に前記板
材Aが連続的に挾持されて加圧されフォーミングされる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フォーミングロールは、前記凹状ローラ11と凸状ロー
ラ13とが別々に軸部材14、15に取り付けられてい
るので、凸状ローラ13と凹状ローラ11との相対位置
が軸線方向にずれることがあり、この結果、図4に示す
ように、凹溝10の一側壁10aと凸条12の一側壁1
2aとの間隙と、凹溝10の他側壁10bと凸条12の
他側壁12bとの間隙とに差がでる。このように、軸線
方向2箇所の間隙に差がでると、凹溝10と凸条12と
の間に板材Aを挟んだときに、一方の間隙は基準値より
も小さくなっているので、不必要に加圧されて板材Aが
圧延される一方、他方の間隙は基準値よりも大きくなっ
ているので、板材Aと凹溝10、凸条12との間にクリ
アランスが生じ、前記板材Aが全く加圧されることなく
フォーミング不足になり、この結果、板材Aの左右の曲
率が変わってしまい、図6(a)に示すように、前記板
材Aの端部が接合部A1において径方向にずれるといっ
た欠陥(以下、ミスマッチ欠陥という。)を生じさせる
といった問題がある。
【0005】また、従来のフォーミングロール2によれ
ば、図5に示すように、単に板材Aが前記凹溝10と前
記凸条12との間に挟まれるだけであり前記板材Aの幅
方向の位置決めがされず、前記板材Aが前記凹溝10に
対して所定の位置からずれて偏ることがある。このよう
に、板材Aの凹溝10に対する相対位置のずれたまま前
記板材Aを管状に成形していくと、図6(b)に示すよ
うに、溶接ロール17の溶接位置18に対して前記板材
Aの接合部A1が周方向にずれ、接合部A1の溶接不良
となるといった欠陥(以下、ネジレ欠陥という。)が発
生するといった問題がある。
【0006】以上のように、前記ミスマッチ欠陥やネジ
レ欠陥は板材Aの板厚が小さいときに特に顕著に発生す
るので、従来、極薄の板材(例えば、0.25mm以下
のアルミ材)を管状に成形することができなかった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、前記ミスマッチ欠陥やネジレ欠陥の発生を防止する
ことができ、極薄の板材でも容易にかつ確実に管状に成
形することができるフォーミングロール、管製造方法及
び電縫管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フォーミングロールは、外周に凹溝が形成された凹状ロ
ーラと、外周に凸条が形成された凸状ローラとを備え、
前記凹溝と凸条との間に帯条の板材を挾持して塑性加工
を施して前記板材を管状に形成する管製造用フォーミン
グロールにおいて、前記凸状ローラと凹状ローラとの間
には、前記凹溝の側壁と凸条の側壁との間の間隙が軸線
方向2箇所で相互にほぼ同一となるように、前記凸状ロ
ーラと凹状ローラとの軸線方向の相対位置を規制する規
制機構が設けられており、前記凹溝の両側壁には、前記
板材の各端部が当接して前記板材の凹状ローラに対する
相対位置を規制する凸部が形成されていることを特徴と
する。
【0009】本発明の請求項2記載のフォーミングロー
ルは、請求項1記載のフォーミングロールにおいて、前
記規制機構が、前記凸状ローラ又は凹状ローラの一方に
同軸状に取り付けられ、端部が他方の凸状ローラ又は凹
状ローラに当接するリング部材からなる。
【0010】本発明の請求項3記載のフォーミングロー
ルは、請求項1又は2記載のフォーミングロールにおい
て、前記凸状ローラの少なくとも凸条が被加工材よりも
弾性に優れる材料から形成されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明の請求項4記載の管製造方法は、請
求項1、2、3のいずれかに記載された管製造用フォー
ミングロールを用いて前記板材を順次湾曲形成して管状
体を形成する。
【0012】本発明の請求項5記載の電縫管は、請求項
1、2、3のいずれかに記載された管製造用フォーミン
グロールを用いて前記板材を順次湾曲形成して管状体を
形成し前記板材の接合部を溶接して得られる。
【作用】本発明の請求項1記載のフォーミングロールに
よれば、規制機構により前記凸条ローラと凹状ローラと
の軸線方向の相対位置が規制されて、前記凹溝の側壁と
凸条の側壁との間の間隙が軸線方向2箇所で相互にほぼ
同じとなるようにされるので、前記凹溝の側壁と凸条の
側壁との間の間隙に差がでることが防止され、したがっ
て、板材を左右均一にフォーミングすることができ、板
材を左右同一曲率で湾曲させることができ、この結果、
ミスマッチ欠陥が発生することを未然に防止することが
できる。
【0013】また、請求項1記載のフォーミングロール
によれば、凹溝の両側壁に形成された凸部により、板材
の凹状ローラに対する相対位置が規制されるので、前記
板材が凹状ローラに対してずれて偏ることが防止され、
板材を中心から均等に湾曲させることができ、この結
果、板材の端部の接合部が周方向にずれることなく正規
の位置に位置させることができ、ネジレ欠陥の発生を未
然に防止することができる。
【0014】以上の作用の相乗効果により、従来の成形
限界板厚よりも薄い板材を管状に成形することができる
ようになる。
【0015】請求項2記載のフォーミングロールによれ
ば、リング部材と凸条ロール又は凹状ロールとの係合に
より、凸条ローラと凹状ローラとの相対位置が規制さ
れ、請求項1記載のフォーミングロールと同様に、ミス
マッチ欠陥の発生することを防止することができる。し
かも、リング部材といった簡単な構造で所望の目的を達
成することができるので、従来装置の改良も最小限で済
み極めて経済的である。
【0016】請求項3記載のフォーミングロールによれ
ば、前記凸状ローラが従来のフォーミングロールに使用
されていた被加工材よりも弾性に優れた材料から形成さ
れているので、板材の厚さよりも凹溝と凸条との間隙を
小さくなるように凸条ローラと凹状ローラとの位置関係
を定めて前記凹溝と凸条との間に板材を挟み込むことが
でき、前記板材に凸条ローラの弾性復元力を作用させた
状態で管状に成形することができる。この結果、剛性の
高い鋼で成形された凸条ローラにより成形した場合に
は、凹溝と凸条との間隔を板材の板厚とほぼ等しい寸法
にせざるを得ず、板材を完全に押さえ込むことができな
いので、凸条ローラと凹状ローラとから出たところで板
材のスプリングバック成形部分が広がり、次の段のフォ
ーミングロールに入るときにこのフォーミングロールと
板材とが干渉して、板材に無理な荷重が作用して、この
板材が座屈してしまうといった問題が生じていたが、本
発明では、板材に前記弾性復元力が作用した状態で成形
されるので、板材のスプリングバックが抑えられ、板材
の座屈を防止することができる。
【0017】また、請求項3記載のフォーミングロール
によれば、弾性復元力を作用させるべく、凹溝と凸条と
の間隔を板材の板厚よりもかなり小さくしても、剛性の
ある凸状ローラと異なり、前記板材が圧延されて板厚が
減少することもない。しかも、前記板材が凸状ローラの
弾性復元力により凹溝と凸条との間に密着して挾持され
るので、板材を送る際に板材と凸状ローラ又は凹状ロー
ラとの間に滑りが生ずることが抑制でき、板材の円滑な
送りを確保することができる。
【0018】また、請求項4記載の管製造方法によれ
ば、板材を左右均一にフォーミングすることができ、板
材を左右同一曲率で湾曲させることができ、この結果、
ミスマッチ欠陥が発生することを未然に防止することが
できるとともに、板材が凹状ローラに対してずれて偏る
ことが防止され、板材を中心から均等に湾曲させること
ができ、この結果、板材の端部の接合部が周方向にずれ
ることなく正規の位置に位置させることができ、ネジレ
欠陥の発生を未然に防止することができる。
【0019】請求項5記載の電縫管によれば、前記ミス
マッチ欠陥やネジレ欠陥が発生することがなく、板材の
接合部の溶接がきれいにかつ確実に行なわれる。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例のフ
ォーミングロール20について説明する。
【0021】本実施例のフォーミングロール20は、図
1に示すように、シャフト21に固定され、外周に凹溝
22が形成された凹状ローラ23と、前記シャフト21
と平行に配置されたシャフト24に固定され、外周に凸
条25が形成された凸状ローラ26とを備えている。前
記凸条25の外端は前記凹溝22内に収納されるように
なっている。
【0022】前記凸状ローラ26の両端部には、リング
部材(規制機構)27がボルト28により同軸状に固定
されており、前記凸条25が前記凹溝22内に収納され
た状態で、前記各リング部材27の側面が前記凹状ロー
ラ23の両端面に当接して、前記各リング部材27によ
り前記凹状ローラ23を挟んだ状態となっている。これ
のリング部材27と凹状ローラ23の当接により、凹状
ローラ23と凸状ローラ26との相対位置を規制してい
る。この規制により、前記凹溝22の側壁22aと凸条
25の側壁25aとの間の間隙寸法と、前記凹溝22の
側壁22bと凸条25の側壁25bとの間の間隙寸法と
が軸線方向2箇所でほぼ同一になる。
【0023】前記凸条25は、リング状の形状をしてお
り、凸状ローラ26に同軸状に嵌挿されてボルト29に
より一体とされている。この凸条25は、従来のフォー
ミングロールの材料である鋼よりも弾性に優れた材料、
例えばウレタン樹脂から形成されている。
【0024】図2(a)に示すように、前記凹状ローラ
23の凹溝22の両肩部(凹溝22の側壁上部)には、
周方向に延びる凸部30が形成されている。凹溝22と
凸条25との間に板材Aを引き込んだときに、前記各凸
部30に板材Aの両端部aが当接してその位置が規制さ
れるようになっている。このように、板材Aの両端部a
が凸部30に当接することにより、板材Aが前記凹溝2
2に対して所定位置に位置決めされる。なお、図2
(b)に示すように、凹部30の突出量を小さくしたも
のであってもよい。
【0025】次に、本実施例のフォーミングロール20
の作用について説明する。
【0026】まず、コイラに巻回された板材Aをフォー
ミングロール20の凹溝22と凸条25との間に導く。
次に、シャフト21,24を回転駆動して凸状ローラ2
6と凹状ローラ23とを回転駆動して、前記板材Aを連
続的にフォーミングロール20に噛み込んでいく。する
と、前記板材Aは、凹溝22と凸条25とによりフォー
ミングされて管状に成形されていく。
【0027】ここで、リング部材27と凹状ローラ23
との当接により凸条ローラ26と凹状ローラ23との相
対位置が規制されて、凹状ローラ23の凹溝22の側壁
22a,22bと凸状ローラ26の凸条25の側壁25
a,25bとの間の間隙が軸線方向2箇所で相互にほぼ
同じとなるようにされている。したがって、前記凹溝2
2の側壁22a,22bと凸条25の側壁25a,25
bとの間の間隙に差がでることが防止され、板材Aを左
右均一にフォーミングすることができ、板材Aを左右同
一曲率で湾曲させることができる。この結果、板材Aの
端部を径方向にずれることなく、正確に接合することが
でき、ミスマッチ欠陥の発生が防止される。
【0028】また、前記実施例では、凹溝22の両側壁
22a,22bの上部に凸部30を形成してあり、この
凸部30に板材Aの端部aを当接させることにより、板
材Aの凹状ローラ23に対する相対位置を規制するよう
にしたので、前記板材Aが凹状ローラ23に対してずれ
て偏ることが防止される。したがって、板材Aヲフォー
ミングした際に板材Aを中心から均等に湾曲させること
ができる。この結果、板材Aの端部aの接合部が周方向
にずれることなく正規の位置に位置させることができ、
ネジレ欠陥の発生が防止される。
【0029】本実施例では、前記リング部材27と凸部
30との相乗効果により、従来の成形限界板厚よりも薄
い板材を管状に成形することができるようになった。ち
なみに、板材Aにアルミ材を用いた場合には、従来0.
25mm以下のものは成形することができなかったが、
本実施例のフォーミングロール20を用いると、0.2
0mmの板厚のものでも、座屈を生ずることなくきれい
に成形することができた。
【0030】また、本実施例によれば、リング部材27
と凹状ロール23との当接により凸条ローラ26と凹状
ローラ23との相対位置を規制するようにしており、前
記リング部27を設けるといった簡単な構造で所望の目
的を達成することができるので、従来装置の改良も最小
限で済み極めて経済的である。なお、前記実施例では、
凸状ローラ26にリング部材27を設けるようにしてい
るが、凹状ローラ23に同様なリング部材を設けてこの
リング部材と凸状ローラ23との当接により凹状ローラ
23と凸状ローラ26との相対位置を規制するようにし
てもよい。
【0031】また、前記実施例のフォーミングロール2
0によれば、前記凸状ローラ26が弾性を有する材料か
ら形成されているので、板材Aの厚さよりも凹溝22と
凸条25との間隙を小さくなるように凸状ローラ26と
凹状ローラ23との位置関係を定めて前記凹溝22と凸
条25との間に板材Aを挟み込むことができ、前記板材
Aに凸状ローラ26の凸条25の弾性復元力を作用させ
た状態で管状に成形することができる。したがって、板
材Aは弾性復元力が作用した状態で成形されるので、板
材Aのスプリングバックが抑えられ、次の段のフォーミ
ングロール20に侵入する際にこのフォーミングロール
20と板材Aとが干渉することが防止でき、干渉による
板材Aの座屈を防止することができる。
【0032】また、前記実施例のフォーミングロール2
0によれば、弾性復元力を作用させるべく、凹溝22と
凸条25との間隔を板材Aの板厚よりもかなり小さくし
ても、剛性のある凸状ローラと異なり、前記板材Aがフ
ォーミングによる加圧により圧延されて板厚が減少する
こともない。
【0033】しかも、前記板材Aが凸状ローラ26の凸
条25の弾性復元力により凹溝22と凸条25との間に
密着して挾持されるので、板材Aを送る際に板材Aと凸
状ローラ26又は凹状ローラ23との間に滑りが生ずる
ことが抑制できる。したがって、円滑に板材Aを移送さ
せて成形することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフォーミ
ングロールによれば、外周に凹溝が形成された凹状ロー
ラと、外周に凸条が形成された凸状ローラとを備え、前
記凹溝と凸条との間に帯状の板材を挾持して塑性加工を
施して前記板材を管状に形成する管製造用フォーミング
ロールにおいて、前記凸状ローラと凹状ローラとの間に
は、前記凹溝の側壁と凸条の側壁との間の間隙が軸線方
向2箇所で相互にほぼ同一となるように、前記凸状ロー
ラと凹状ローラとの相対位置を規制する規制機構が設け
られており、前記凹溝の両側壁には、前記板材の各端部
が当接して前記板材の凹状ローラに対する相対位置を規
制する凸部が形成されているので、ミスマッチ欠陥やネ
ジレ欠陥の発生を防止することができ、極薄の板材でも
容易にかつ確実に管状に成形することができるようにな
る。
【0035】本発明の管製造方法によれば、前記製造用
フォーミングロールを用いて前記板材を順次湾曲形成し
て管状体を形成するので、板材を左右均一にフォーミン
グすることができ、板材を左右同一曲率で湾曲させるこ
とができ、この結果、ミスマッチ欠陥が発生することを
未然に防止することができるとともに、板材が凹状ロー
ラに対してずれて偏ることが防止され、板材を中心から
均等に湾曲させることができ、この結果、板材の端部の
接合部が周方向にずれることなく正規の位置に位置させ
ることができ、ネジレ欠陥の発生を未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーミングロールを示す断面図であ
る。
【図2】図1の凹状ローラを示す拡大断面図である。
【図3】従来の管製造ラインを示す全体構成図である。
【図4】従来のフォーミングロールを示す断面図であ
る。
【図5】図4の凹状ローラと凸状ローラとを示す拡大断
面図である。
【図6】従来の管製造方法の欠点を示す断面図である。
【符号の説明】
20 フォーミングロール 22 凹溝 23 凹状ローラ 25 凸条 26 凸状ローラ 27 リング部材(規制機構) 30 凸部 A 板材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に凹溝が形成された凹状ローラと、
    外周に凸条が形成された凸状ローラとを備え、前記凹溝
    と凸条との間に帯状の板材を挾持して塑性加工を施して
    前記板材を管状に形成する管製造用フォーミングロール
    において、前記凸状ローラと凹状ローラとの間には、前
    記凹溝の側壁と凸条の側壁との間の間隙が軸線方向2箇
    所で相互にほぼ同一となるように、前記凸状ローラと凹
    状ローラとの軸線方向の相対位置を規制する規制機構が
    設けられており、前記凹溝の両側壁には、前記板材の各
    端部が当接して前記板材の凹状ローラに対する相対位置
    を規制する凸部が形成されていることを特徴とする管製
    造用フォーミングロール。
  2. 【請求項2】 前記規制機構が、前記凸状ローラ又は凹
    状ローラの一方に同軸状に取り付けられ、端部が他方の
    凸状ローラ又は凹状ローラに当接するリング部材からな
    ることを特徴とする請求項1記載の管製造用フォーミン
    グロール。
  3. 【請求項3】 前記凸状ローラが被加工材よりも弾性に
    優れる材料から形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の管製造用フォーミングロール。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載され
    た管製造用フォーミングロールを用いて前記板材を順次
    湾曲形成して管状体を形成する管製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3のいずれかに記載され
    た管製造用フォーミングロールを用いて前記板材を順次
    湾曲形成して管状体を形成し前記板材の接合部を溶接し
    て得られる電縫管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6018336A (en) * 1996-07-25 2000-01-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Computer system having digitizing tablet
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WO2010074345A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 新日本製鐵株式会社 鋼板のロール曲げ装置及びこれを用いた鋼板のロール曲げ成形方法

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