JP2765941B2 - 記録再生装置のクリーニング機構 - Google Patents

記録再生装置のクリーニング機構

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テープを用いた記録再生装置に係り特にそ
の信頼性向上に好適なクリーニング機構に関する。
〔従来の技術〕
回転ドラムに配設された磁気ヘッド(以下、回転ヘツ
ドという)を使用する例えば磁気テープ記録方式におい
ては、上記回転ヘツドは絶えず磁気テープ上の塵埃,ゴ
ミ,酸化物粒子等の異物による影響を受易い。回転ヘツ
ドにこれらの異物がついたまま磁気テープ上を回転ヘツ
ドが走査し続けると、記録再生信号が極めて劣化する。
さらに進むと、回転ヘツドにこれら異物が強固に付着し
ていわゆるクロツギング現象を起こし、磁気テープ上に
記録,再生が正常に行えなくなる。
このような、クロツギング現象は、従来のVHS方式ビ
デオテープレコーダ(VTR)に比べ、回転ドラムの回転
数が大きく、回転ヘツドとテープの相対速度の速い1/2
インチハイビジヨン方式VTRなどにおいて顕著に起き易
い。(相対速度,VHS:6m/s,ハイビジヨン:21m/s) 従来、回転ヘツドへの磁性粉,異物の付着に対して
は、定期的に回転ヘツドの外周面や回転ヘツドをいわゆ
る手作業でクリーニングするようにした。しかし、この
クリーニング作業は、操作者がクリーニングを行なおう
とするごとに、機械を停止させ、機械の上部ケースカバ
ー等を取り外して、直接回転ドラムを手でゆつくり回し
ながら例えばエチルアルコール等を浸み込ませた柔い鹿
皮などで回転ドラムの外周面、回転ヘツドを拭きそれら
の表面に付着している塵埃等の異物のクリーニングを行
なうようにしている。これは、操作者にとつて極めてわ
ずらわしい作業であり、また故障,回転ヘツドの破損を
生じる恐れもあつた。
上記実情により、自動的にクリーニングを行い得る装
置が例えば、特公昭63−29329号公報に開示される如く
種々提案されている。
また、最近ではクリーニングテープが巻装されたクリ
ーニングカセツトが用意され、操作者が定期的にそれを
VTRに装着する方法もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、回転ヘツド等の破損を防ぐため回転
ドラムが高回転していない間つまり、回転ドラムに磁気
テープをローデイング機構により巻き付ける前、あるい
は回転ドラムに巻き付かれた磁気テープがその回転ドラ
ムからはずされた後に行つている。また、クリーニング
部材の回転ドラムへの圧着時間,圧着力は回転ヘツドに
ダメージを与えない様に選定している。
しかし、クリーニングの効果については、十分に配慮
されているとは言い難い。
本発明の目的は、回転ヘツドのダメージ,寿命に十分
配慮しかつクリーニング効果も高い高信頼性のクリーニ
ング機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、以下に記す各手
段を考案した。すなわち、 1) クリーニング効果を増加するため、テープ走行路
の途中に、テープ面をクリーニングする部材を設ける。
2) クリーニング部材接触時における回転ヘツドおよ
びテープへのダメージを軽減するため、クリーニング部
材の接近動作の速度を減衰せしめるダンパー機構を設け
る。
3) 回転ヘツドおよびテープへのダメージを過大とす
ることなく、十分なクリーニング効果を得るため、記録
再生装置の各モード、例えばローデイング,アンロー
デイング動作時、記録,再生時、早送り,巻もどし
時、可変速再生時、前記各モード間の遷移期間ごと
にクリーニング部材の圧接力を最適値となるように変化
させる制御手段を設ける。
4) 回転ヘツドおよびテープへのダメージを過大とす
ることなく、十分なクリーニング効果を得るために、ク
リーニング部材をローラ構造とするとともに、このクリ
ーニング部材が回転ヘツドおよびテープに圧接して回転
する際には所定の負荷トルクを発生させる。
〔作用〕
前記の1)〜4)各手段は各々、以下の様に作用す
る。
1) 前記手段1)により、テープ面に付着したゴミ等
を清掃することができるので、クリーニング効果が増加
され、信頼性を向上させることができる。
2) 前記手段2)により、クリーニング部材が回転ヘ
ツドまたはテープ面へ圧接する際の速度を低減すること
ができるので、回転ヘツドおよびテープへのダメージが
軽減され、信頼性を向上させることができる。
3) 前記手段3)により、回転ヘツドの回転速度、お
よびテープの走行速度毎にクリーニング効果と過大ダメ
ージ回避を勘案した最適値にてクリーニング部材を圧接
可能となるので、信頼性を向上させることができる。
4) 前記手段4)により、クリーニング部材は圧接時
において回転可能となるため、回転ヘツドおよびテープ
へのダメージが回避され、かつ、適度な負荷をもつて回
転せしめることにより、十分なクリーニング効果をも確
保可能とすることができる。また、同時にクリーニング
部材の外周面全面を均一に使用することを可能とならし
めるので、クリーニング効果を長く継持可能とできる。
これらにより、結果として、信頼性を向上させることが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明による記録再生装置をビデオテープレ
コーダに採用した実施例を示す平面図である。まず、そ
の概要につき説明する。1,2は幅規制ガイドとしてのガ
イドローラ,3,4はガイドローラ,5はシリンダ,6は磁気テ
ープ,7,8は傾斜ガイド,9,10はインピーダンスローラ,11
はAC(音声・コントロール)ヘツド,12はピンチローラ,
13はキヤプスタン,14はテンシヨンピン,15,16はガイド
板,17〜20は案内溝,21,22はローデイングリング,23〜26
はキヤツチヤ,27はローデイングモータ,28はキヤプスタ
ンモータ,29〜32はガイドベース,33はテンシヨンレバ
ー,34はピンチローラアーム,35はピン,36はウオームホ
イール,37はピンチローラ駆動モータ,38はテープカセツ
ト,39は開口部,40は供給リール,41は巻取リール,42は供
給側リール台,43は巻取側リール台,44はシヤーシ,45は
テンシヨンプレート,46はピンである。
第1図において、シヤーシ44上には、所定の角度で傾
斜してシリンダ5が設けられ、さらに、このシリンダ5
の一方側にガイド板15が、他方側にガイド板16が夫々設
けられている。これらガイド板16,17は、それらの一方
の端部が装着されたテープカセツト38の開口部39内に一
部位置し、この位置からシリンダ5のまわりを回り込む
ように配置されており、これらの他端部はテープカセツ
ト38側の端部よりも多少幅広となつている。ガイド板17
のこの他端部が、磁気テープ6が順方向走行でシリンダ
5に巻き込まれる側、すなわちシリンダ5の上流側とな
り、ガイド板16の上記他端部が、同じく磁気テープ6が
シリンダ5から離れる側、すなわちシリンダ5の下流側
となる。
ガイド板15には、テープカセツト38の開口部39側の端
部からシリンダ5の上流側端部に伸延する2つの案内溝
17,18が設けられており、案内溝18が案内溝17よりもシ
リンダ5側に配置されてその一端はシリンダ5の近傍に
位置している。案内溝17,18におけるシリンダ5の上流
側端部には夫々キヤツチヤ23,25が設けられている。夫
々ガイドローラ3,幅規制ガイドとしてのガイドローラ1
を搭載したガイドベース29,30は夫々案内溝17,18に沿つ
て移動可能にガイド板15に取りつけられており、案内溝
17,18の一方の端部ではテープカセツト38の開口部39内
に位置し、他方の端部では夫々キヤツチヤ23,25によつ
て位置決めされる。
また、ガイド板16にも、同様にして、テープカセツト
38の開口部側の端部からシリンダ5の下流側端部に伸延
する2つの案内溝19,20が設けられており、案内溝19が
案内溝20よりもシリンダ5側に配置されてその一端はシ
リンダ5の近傍に位置している。案内溝19,20における
シリンダ5の下流側端部には夫々キヤツチヤ26,24が設
けられている。夫々幅規制ガイドとしてのガイドローラ
2,ガイドローラ4を搭載したガイドベース31,32は夫々
案内溝19,20に沿つて移動可能にガイド板16に取りつけ
られており、案内溝19,20の一方の端部にはテープカセ
ツト38の開口部39内に位置し、他方の端部ではキヤツチ
ヤ26,24によつて位置決めされる。
第1図では、ガイドベース29,30,31,32が夫々案内溝1
7,18,19,20の両端にある状態を示している。
第2図は、これらガイド板15,16およびこれらに関連
する部分を示す斜視図であつて、47はテープリード部で
あり、第1図に対応する部分には同一符号をつけてい
る。
同図において、ガイド板15の案内溝17が設けられた部
分はシヤーシ44(第1図)に平行であるが、案内溝18が
設けられている部分では、シリンダ5の上流側に、シヤ
ーシ44に平行な部分からこの上流側へシヤーシ44に対し
て上方に傾斜する傾斜部15aが設けられている。したが
つて、案内溝17はシヤーシ44に平行に伸延するが、案内
溝18は、テープカセツト38(第1図)側端部からシヤー
シ44に平行に伸延し、途中から傾斜部15aで上昇しなが
ら上記上流側に伸延している。
ガイド板16については、案内溝20が設けられた部分は
シヤーシ44に平行であるが、案内溝19が設けられた部分
では、シリンダ5の下流側に、シヤーシ44に平行な部分
からこの下流側にシヤーシ44に対して下方に傾斜した傾
斜部16aが設けられている。したがつて、案内溝20はシ
ヤーシ44に平行に伸延するが、案内溝19は、テープカセ
ツト38側の端部からシヤーシ44に平行し、途中から傾斜
部16aで降下しながらシリンダ5の下流側に伸延してい
る。
このように案内溝17〜20が形成されているから、ガイ
ドベース29〜32をテープカセツト38側から移動させる
と、ガイドベース29,32は夫々案内溝17,20に沿つてシヤ
ーシ44に平行に移動するが、ガイドベース30はシヤーシ
44に平行に移動した後上昇し、ガイドベース31はシヤー
シ44に平行に移動した後加工し、夫々シリンダ5の近傍
のキヤツチヤ25,26で決まる位置に達する。
第2図はガイドベース29,30,31,32が夫々キヤツチヤ2
3,25,26,24によつて位置決めされた状態を示すが、かか
る状態において、ガイドベース29,30上のガイドローラ
3,1間に位置するように、ガイドローラ3側から傾斜ガ
イド7,インピーダンスローラ9がガイド板15に設けら
れ、また、ガイドベース31,32上のガイドローラ2,4間に
位置するように、ガイドローラ2側からインピーダンス
ローラ10,ACヘツド11,傾斜ガイド8がガイド板16に設け
られている。
第1図に戻つて、シヤーシ45上には、シリンダ5のま
わりをまわるように、2つのローデイングリング21,22
が配置されている。これらローデイングリング21,22が
配置されている。これらローデイングリング21,22は上
下に配置され、ともにガイド板15,16の下方を通つてい
る。これらローデイングリング21,22はシヤーシ44の上
面に取りつけられたローデイングモータ27とギヤ部を介
して結合され、このローデイングモータ27によつて互い
に逆方向に回転し、ローデイングリング21の回転によつ
てガイドベース29,30が、ローデイングリング22の回転
によつてガイドベース31,32が夫々移動する。ここで、
回転中心に関するローデイングリング21の回転角は108
゜,ローデイングリング22の回転角は120゜としてい
る。このために、ローデイングリング21,22の回転速度
は異なる。ローデイングリング22の下面には小型マグネ
ツトが、シヤーシ44にホール素子などのセンサが設けら
れ、小型マグネツトをセンサが検出することにより、ロ
ーデイングリング21,22の停止タイミングが得られる。
テープカセツト38の供給リール40側には、テンシヨン
プレート45上のピン46を中心に回動可能にテンシヨンレ
バー33が軸支され、このテンシヨンレバー33の先端にテ
ンシヨンピン14が植設されている。
また、テープカセツト38の巻取リール41側には、ピン
チローラ駆動モータ37によつて回転駆動されるウオーム
ホイール36が設けられ、このウオームホイール36が取り
つけられた軸上のピン35にピンチローラアーム34が設け
られている。このピンチローラアーム34の先端にはピン
チローラ12が設けられ、ピンチローラ駆動モータ37によ
つてピンチローラアーム34がピン35を中心に時計方向に
回動することにより、ピンチローラアーム12がキヤプス
タンモータ28によつて回転するキヤプスタン13に当接可
能となつている。
次に、この実施例の動作を説明する。
いま、テープカセツト38が装着されたままのアンロー
デイング状態にあるものとする。このときには、シヤー
シ44上に回転可能に設けられた供給側リール台42にテー
プカセツト38の供給リール40が、巻取側リール台43に巻
取リール41が搭載され、磁気テープ6はテープカセツト
38内で供給リール40,巻取リール41間に張架されてい
る。また、このとき、ガイドベース29,30,31,32に搭載
されたガイドローラ3,1,2,4,テンシヨンレバー33上のテ
ンシヨンピン,ピンチローラアーム34のピンチローラ12
などは、テープカセツト38の開口部39内の磁気テープ6
よりも奥の方に位置している。
かかる状態でローデイング動作が開始すると、ローデ
イングモータ27により、ローデイングリング21が時計方
向に回転してガイドベース29,30は夫々案内溝17,18に沿
つて移動し、ローデイングリング22は反時計方向に回転
してガイドベース31,32が案内溝19,20に沿つて回転す
る。
また、ローデイングリング22の反時計方向の回転とと
もに、このローデイングリング22に対して遊びをもつて
テンシヨンレバー33が反時計方向に回動し、さらに、ピ
ンチローラ駆動モータ37の回転によつてピンチローラア
ーム34が時計方向に回動する。
ガイドベース29,30,31,32の移動により、これらに搭
載されるガイドローラ3,1,2,4がテープカセツト38内の
磁気テープ6を引掛け、テープカセツト38から引き出し
ていく。このとき、テンシヨンピン14やピンチローラ12
は引き出される磁気テープ6に当接しているが、これら
はテープカセツト38からの磁気テープ6の引き出しには
寄与していない。
その後、ガイドベース29,30,31,32がキヤツチヤ23,2
5,26,24に達して位置決めされ、磁気テープ6がシリン
ダ5の外周に所定の角度範囲にわたり、螺旋状のテープ
リード部47に沿つて巻きつけられてローデイング動作が
完了する。
第3図はこのようにして得られるローデイング状態の
テープ走行路を示す平面図であつて、48,49はテンシヨ
ンガイドローラ,50は全幅消去ヘツド,52はガイドローラ
であり、第1図に対応する部分には同一符号をつけてい
る。
同図において、磁気テープ6は、供給リール40からテ
ンシヨンガイドローラ48,テンシヨンピン14,テンシヨン
ガイドローラ49に当接した後、全幅消去ヘツド50に接
し、ガイドローラ3によつて走行方向がシリンダ5の方
に変更される。方向変更された磁気テープ6は、その面
が傾斜ガイド7によつてシリンダ5の傾きに応じて傾斜
され、インピーダンスローラ9に接した後、幅規制ガイ
ドであるガイドローラ1によつてシリンダ5に当接され
る。
また、シリンダ5の下流側では、シリンダ5からの磁
気テープ6が幅規制ガイドであるガイドローラ2に当接
し、インピーダンスローラ10,ACヘツド11に接した後、
傾斜ガイド8でテープ面がシヤーシ44(第1図)に垂直
になつてガイドローラ4でテープ走行方向がテープカセ
ツト38の方に変更される。方向変更された磁気テープ6
は、ガイドローラ51に当接した後、ピンチローラ12とキ
ヤプスタン13との間を通り、さらにガイドローラ52に当
接してテープカセツト38の巻取リール41に巻き取られ
る。
以上のテープ走行路が形成され、磁気テープ6がピン
チローラ12とキヤプスタン13とで挾持されてキヤプスタ
ン13がキヤプスタンモータ28によつて回転すると、磁気
テープ6はこの走行路に沿つて走行する。このとき、テ
ンシヨンピン14によつてテープテンシヨンが検出され、
その検出に応じた負荷が供給リール40にかけられてテー
プテンシヨンが一定に保持される。
次に、本発明によるところのクリーニング機構部の構
成,動作につき詳説する。
第4図は、回転ヘツド80とシリンダ5の側面をクリー
ニングする機構部の詳細を示す平面図と側面図であり、
61はクリーニング部材,63は前記クリーニング部材を載
置するアーム,62は前記アーム63と連結するパルスモー
タである。前記構成により、パルスモータ62が駆動され
ると、クリーニング部材は回動し、回転ヘツド80および
シリンダ5の側面へ圧接,離脱可能となつている。
第5図は第4図における、パルスモータ62の回転軸と
アーム63の連結部の構造の詳細を一部断面図をもつて示
すものである。
パルスモータ62の回転軸62aに対し、アーム63は回転
自在に軸支されており、両者の間には高粘度のオイル74
が封入されており、アーム63の前記回転軸の回りの回動
に対してダンパー効果を持たせている。これにより、ク
リーニング部材61は十分にゆるやかな速度で回転ヘツド
80に圧接させることができるので、回転ヘツドを破損さ
せる等の事故を防止可能である。
また、前記回転軸62aと前記アーム63の間には、各々7
3aと73bにて係止されるトーシヨンバネ73が介在,設置
されている。いま、クリーニング部材が第4図中で61d
の如く離脱している時には前記トーシヨンバネ73には変
形はなく自然状態にある。これに対し、パルスモータ62
によりアーム63が回動され、クリーニング部材63が回転
ヘツド80およびシリンダ5の側面に圧接しはじめると、
トーシヨンバネ73はたわみ始め、その後さらにパルスモ
ータが回動してゆく角度によつて、クリーニング部材の
圧接力を自在に制御可能としている。ここで、本実施例
ではクリーニング部材をバネ力により圧接していること
から、共振,振動を起こすことが危惧されるが、前記の
如く、本実施例ではアーム63の回動に対してダンパー効
果を持たせていることにより、前記の共振,振動といつ
た問題を未然に回避可能としている。
第6図はクリーニング部材部の詳細を示している。本
クリーニング部材はローラ構造となつており、クリーニ
ング部材本体61は軸71に回転自在に支持されている。ク
リーニング部材本体61の外周部には不織布がはり付けら
れており、この部分が回転ヘツドおよびテープ面へ圧接
してクリーニングを行なう。ここで、前記軸71には板バ
ネ71がはめ込まれており、前記クリーニング部材本体61
を図中下方へと常に押圧している。これにより、クリー
ニング部材本体61が回動する時には、前記の押圧力によ
り摩擦力が生じ負荷トルクが発生する。ここで、前記板
バネ71のバネ力はクリーニング部材61の回転時における
外周の風速が、その圧接時には、回転ヘツドの周速もし
くは、テープの速り速度より遅くなるように設定されて
おり、この遅れ分が圧接表面におけるすべりとなり、ク
リーニング効果をもたらすものである。また、本実施例
の構成によれば圧接力が万一の事故等により過大となつ
た場合には、クリーニング部材61と回転ヘツド80もしく
はテープ6が同じ周速もしくは速度にて動作し、回転ヘ
ツドおよびテープに過大なダメージを与えないという信
頼性向上の効果を合わせ持つている。
なお、本発明の主旨は、クリーニング部材の回転に負
荷があればよく、クリーニング部材の回転軸回りに粘性
体、例えば高粘度の油を封入したいわゆるオイルダンパ
ーの如き構成としても同様の効果が得られる。
第7図は、テープ表面をクリーニングする機構部の詳
細を示す平面図および側面図であり、シリンダ5の入側
部に設置されているものを示している。出側部にもちよ
うど第7図とほぼ左右対称で、同様の機構が設置されて
いる。
第5図において、61はクリーニング部材,63は前記ク
リーニング部材を載置するアーム,62はパルスモータで
ある。パルスモータ62の回転軸62aは前記アーム63に結
合されており、パルスモータ62の回転にともない、クリ
ーニング部材は図示の61a〜cの如くテープ6に対する
位置を変え、接触,離脱の切換,さらには接触時におけ
るテープ6の巻付角を変化,制御可能としている。
なお、本実施例のテープ面のクリーニング部材は入
側,出側ともヘツド目づまりに影響の大きいテープの記
録面より当接するものであるが、記録面の裏面にも当接
させればよりクリーニング効果を向上させることができ
る。
第8図は、本発明におけるクリーニング部材の、各モ
ードにおける圧接(圧接力を含む),離脱の状態の設定
条件を示す。
まず、回転ヘツドのクリーニング部材について説明す
る。
図中において、×印はクリーニング部材が離脱するこ
とを示し、また、高,中,低は各々、高い,中程度,低
い,圧縮力にてクリーニング部材が圧接していることを
示している。圧接力の制御は回転ヘツドに対しては図示
の様に3段階に切換えている。
回転ヘツドに対する圧接力については、クリーニング
部材の圧接によるシリンダの回転ムラの増加が実用上の
問題とならぬ程度に抑えるため、通常の記録・再生モー
ドでは低圧で、また、特に、信号を記録再生しないテー
プローデイング期間中や、早送り・巻もどしモードにお
いては高圧にて圧接させている。また、本実施例では各
モード間の遷移期間に着目し、信号の記録再生をしない
ことから高圧にて圧接することにより、クリーニング効
果を向上させている。
次に、テープ面のクリーニング部材の動作につき説明
する。テープ面のクリーニングについては、各モードに
おけるテープ速度を考慮し、テープ速度の速い可変速再
生、および早送り・巻もどしのモードでは第7図に示す
如くクリーニング部材を61aの位置に制御してテープ6
を小さな角度分だけ巻きつけることにより、テープの過
大なダメージを回避する。また、比較的低速の記録・再
生モードでは、テープダメージは問題とならないので第
7図中で、クリーニング部材を61bの位置に制御してテ
ープ6を大きな角度にわたり巻付けることにより、十分
なクリーニング効果を得るものである。
なお、テープ面のクリーニングに対しても、本実施例
の回転ヘツドのクリーニングの様に圧接力を制御する方
式としても同様にテープダメージを回避することは可能
である。
ここで、前記の様なモードごとの圧接,離脱,圧接力
の制御に加え、さらに高信頼性な制御を行なうため、本
実施例では以下の様な制御をも実施している。
すなわち、本実施例におけるVTRでは、シリンダの回
転速度、およびテープ送り速度を制御するサーボ回路に
おけるエラー成分が所定値以上となつた場合には、性能
劣化を回避するために、クリーニング部材の圧接力およ
びテープ巻付角を減少、もしくは離脱せしめる制御を行
なつている。これにより、不慮の事故等により、本発明
のクリーニング機構が原因となつて性能劣化が生じるこ
とを未然に防止している。
なお、本実施例では、圧接力およびテープ巻付角を減
少するように制御しているが、例えば、再生信号のS/N
値やドロツプアウト数を検知し、これらが劣化したとき
には、逆に圧接力およびテープ巻付角を一時的に増加さ
せる制御を行なえば、より効果の高いクリーニング機構
を得ることができる。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱
することなく、上記実施例の他の形態でも実施すること
が可能である。従つて、上記実施例は、全ての点で本発
明の単なる一例示に過ぎず、限定的に解されるべきでな
い。本発明の範囲は、特許請求の範囲によつて示されて
いる。さらに、この特許請求の範囲の均等範囲に属する
変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以下の効果が得られる。すなわち、 1) テープ面をクリーニングするクリーニング部材を
設けることにより、クリーニング効果を増加させること
ができるので、信頼性向上の効果が得られる。
2) 回転ヘツド、およびテープ面に対するクリーニン
グ部材の圧接動作の速度を減衰させることにより、回転
ヘツドおよびテープのダメージを軽減することができ、
信頼性向上の効果が得られる。
3) 回転ヘツド、およびテープ面に対する、クリーニ
ング部材の圧接力を可変とし、各モード毎において最適
値となるよう制御することにより、十分なクリーニン
グ効果と、回転ヘツドおよびテープのダメージ回避を
両立することができるので、信頼性向上の効果が得られ
る。
4) クリーニング部材をローラ構造とし、その回転に
対してダンピング力を働かせることにより、テープおよ
びヘツドへの過大なダメージを回避しつつクリーニング
効果を得、さらには、クリーニング部材の全周を均一に
使用可能とすることができるので、結果として、信頼性
向上の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録再生機の一実施例を示す平面図、
第2図は第1図に示す構成の斜視図、第3図はテープ走
行路を示す平面図、第4図はヘッド部のクリーニング機
構を示す平面図、および側面図、第5図はパルスモータ
とアームの連結部を示す断面図、第6図はクリーニング
部材の構造を示す断面図、第7図はテープ面クリーニン
グ機構を示す平面図および側面図、第8図は、クリーニ
ング部材の各モードにおける接触,離脱状況を示す状態
図である。 5……シリンダ、6……テープ、40……供給リール、41
……巻取リール、61……クリーニング部材、62……パル
スモータ、80……回転ヘツド
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−111019(JP,U) 実公 昭58−50554(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/41

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープに情報を記録、またはテープより情
    報を再生する回転ヘツドを搭載したシリンダと、 2つのリール間に架張された上記テープを引き出して上
    記シリンダに対して情報を記録または再生可能に巻装す
    るとともに、所定のテープ走行路を形成するためのテー
    プローディング手段と、 上記テープの面、および上記シリンダの側面、のうち少
    なくとも一方へ圧接可能に保持されるクリーニング部材
    と、 上記クリーニング部材を上記テープ面、もしくは上記シ
    リンダ側面へ接触、離脱を選択可能に保持する切換手段
    と、 上記切換手段によるクリーニング部材の接触圧力をモー
    ドに応じて複数種類に制御する圧接力制御手段と、を備
    えて成ることを特徴とする記録再生装置のクリーニング
    機構。
  2. 【請求項2】テープに情報を記録、またはテープより情
    報を再生する回転ヘツドを搭載したシリンダと、 2つのリール間に架張された上記テープを引き出して上
    記シリンダに対して情報を記録または再生可能に巻装す
    るとともに、所定のテープ走行路を形成するためのテー
    プローディング手段と、 回転する時に所定の負荷トルクが加わっているローラ構
    造をなし、上記テープの面、および上記シリンダの側
    面、のうち少なくとも一方へ圧接可能に保持されるクリ
    ーニング部材と、 上記クリーニング部材を保持し、上記クリーニング部材
    を上記テープ面、もしくは上記シリンダ側面へ接触,離
    脱を選択可能に保持する切換手段と、を備えて成ること
    を特徴とする記録再生装置のクリーニング機構。
  3. 【請求項3】テープに情報を記録、またはテープより情
    報を再生する回転ヘッドを搭載したシリンダと、 2つのリール間に架張された上記テープを引き出して上
    記シリンダに対して情報を記録または再生可能に巻袋す
    るとともに、所定のテープ走行路を形成するためのテー
    プローディング手段と、 上記テープの面へ接触し、上記テープを巻装可能に保持
    されるクリーニング部材と、 上記クリーニング部材を保持し、上記クリーニング部材
    と上記テープとの巻付角を変化可能の巻付角可変手段と
    を備えて成ることを特徴とする記録再生装置のクリーニ
    ング機構。
  4. 【請求項4】上記切換手段によるクリーニング部材の接
    触動作を減衰せしめるダンパー機構を備えてなることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録再生装
    置のクリーニング機構。
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JPS5850554U (ja) * 1981-10-01 1983-04-05 日本電信電話株式会社 原稿読取光源
JPS61111019U (ja) * 1984-12-25 1986-07-14
JPS62256212A (ja) * 1986-04-28 1987-11-07 Mitsubishi Electric Corp 回転ヘツド式磁気記録再生装置

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