JP2764625B2 - 半地下型で屋根昇降式の多目的ドーム構造物 - Google Patents

半地下型で屋根昇降式の多目的ドーム構造物

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JP2764625B2 JP1334752A JP33475289A JP2764625B2 JP 2764625 B2 JP2764625 B2 JP 2764625B2 JP 1334752 A JP1334752 A JP 1334752A JP 33475289 A JP33475289 A JP 33475289A JP 2764625 B2 JP2764625 B2 JP 2764625B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、野球、サッカー、ラグビー等のスポーツ
競技用、あるいは各種の大規模な集会、展示会その他の
イベント用等に多目的に使用される多目的ドーム構造物
に係り、さらにいえば、特に周辺環境と適切に対応する
半地下型の構造で建設され、しかも屋根兼可動床版が時
には屋根として、またある時は可動部アリーナとして使
用可能に昇降される構成の多目的ドーム構造物に関す
る。
従来の技術 従来、スポーツ競技用又は集会、展示会その他のイベ
ント用等に使用されるドーム構造物は、例えば東京ドー
ムに代表されるようなものが既に種々公知に属する。
本発明が解決しようとする課題 従来一般のドーム構造物は、東京ドームで周知である
とおり、通常の建物と同様地上に高く建設され、その屋
根あるいは床は一定レベル位置に固定され、内部の空間
構成も固定されている。従って、例えば公園緑地のよう
に地上部の周辺環境との適切な対応が要求される場所に
は、とうてい建設できない。つまり、既知のドーム構造
物は、地上空間の利用を前提として地上に高く建設され
ており、地下空間の高度な有効利用を図る構成にはなっ
ていないので、前記の問題が起きるのである。
また、従来のドーム構造物は、その大張間、大空間を
活用する意味で種々な目的に使用されているが、そうし
た利用はあくまでも固定された空間構成を前提とした色
々な使用法であり、又は使用法が精一杯工夫されている
に過ぎない。使用目的に応じて空間構成を変化させて多
目的、多段階に立体的な使用を可能ならしめるものでは
ないから、この点に未だ解決するべき課題が残されてい
ると言わねばならない。
従って、この発明の目的は、特に地下空間の高度な有
効利用が可能で、地上部の周辺環境との適切な対応、又
は環境の保全が図れるほか、場合によっては地上空間の
有効利用を図ることも可能で、屋根の高さ、又は床の高
さ、ひいては室内空間の立体的構成を使用目的に応じて
高さ方向に調整可能に構成した、半地下型で屋根昇降式
の多目的ドーム構造物を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明に係る半地下型で屋根昇降式の多目的ドームは、
図面に実施例を示したとおり、 外周部躯体構造1の大部分が地表面G.Lより以下に構
築され、地表面より以上には略屋根のせいの高さ相当が
突き出されており、この外周部躯体構造1の内周部に観
客席2a,2b,2cが設けられていること、 前記外周部躯体構造1に囲まれた内側の下底部が固定
の最下部アリーナ3として構成されており、上面を天然
芝を植栽するなどして可動部アリーナに形成された屋根
兼可動床版が、前記外周部躯体構造の観客席2a,2b,2cの
内側に垂直方向にはまり込む大きさ、形状で複数本の昇
降式支柱5の上部に支持されていること、 前記昇降式支柱5を介して屋根兼可動床版を昇降させ
る昇降駆動装置6が設置されており、前記屋根兼可動床
版は、本来の屋根の位置から外周部躯体構造の観客席で
の観覧に適切な位置まで下降され、又は本来の屋根位置
より以上に地上の必要な高さまで上昇されること、 をそれぞれ特徴とする、半地下型で屋根昇降式の多目的
ドーム構造物。
本発明に係る半地下型で屋根昇降式の多目的ドーム構
造物はまた、観客席は最下部アリーナ用の下側客席、及
び可動部アリーナ用の上側客席として少なくとも上下二
段に設けられ、屋根兼可動床版は外周部躯体構造内の上
側客席での観覧に適切な位置まで下降されることも特徴
とする。
作用 外周部躯体構造1の大部分は地表面G.L.より以下に構
築され、地表面より以上には略屋根のせいの高さ相当が
突き出されたいわゆる半地下型構造物であるから(第2
図)、地表面G.Lより上方に突出する高さは比較的小さ
く、周辺環境の保全あるいは周辺環境との適切な対応が
図れる。
最下部アリーナ3はそのままスポーツ競技用、又は展
示、集会その他のイベント用に使用できる。この場合、
全ての観客席2a,2b,2cが同一の使用目的に利用される。
天然芝を植栽するなどして可動部アリーナ7に形成さ
れた屋根兼可動床版4の上面は、同屋根兼可動床版4を
外周部躯体構造1の頂部に屋根として位置せしめている
とき(第2図)は、例えば公園緑地においても、周囲の
地面よりは少し高い台地程度のグランドを形成する。よ
って通常の公園緑地内の地面と同様に、散歩とか各種の
娯楽用芝グランド、又はアトリウム、人工地盤として利
用することが出来る。
昇降駆動装置6により昇降式支柱5を昇降させると、
屋根兼可動床版4は上下に昇降操作される。屋根兼可動
床版4が外周部躯体構造1の中の所定位置にまで下降さ
せたとき(第5図)は、最下部アリーナ3と、屋根兼可
動床版4の上面の可動部アリーナ7の双方を同時に上下
2面に分かれて立体的に各々異なった使用目的に利用可
能である。従って、上下に分かれた観客席2cと2aもそれ
ぞれ最下部アリーナ3用の客席、及び可動部アリーナ7
用の客席としてそれぞれ利用できる。このとき可動部ア
リーナ7の上においては、大気に完全に開放された屋根
無しの地上空間を有効利用できるので、ある程度高さを
必要とする野球、ラグビーとかサッカーの如きスポーツ
の開催にも適する。最下部アリーナ3は天井の高さに限
りがあるので、集会、展示会、音楽会などのイベンド開
催に適する。
また、第3図と第4図のように屋根兼可動床版4を外
周部躯構造を越えて地上所定の高さまで上昇させて、屋
根兼可動床版4を高架の屋根として利用すると、最下部
アリーナ3から屋根4までの高さ空間の全部を有効利用
することができるので、特に野球の如く非常に高い空間
を必要とし、しかも天候に左右されない屋根が必要とさ
れる場合のイベント開催に適する。この場合も、全部の
観客席2a,2b,2cを同一の使用目的に利用できる。
実 施 例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
鉄筋コンクリート造などとして平面形状をおよそ円形
状に構築された外周部躯体構造1は、その大部分が地表
面G.Lより以下に、例えば地下約32mに達する深さの半地
下構造物として構築されている。地上には後述する屋根
兼可動床版4の座り具合と雨仕舞などを考慮して、外周
部躯体構造1の上部が地上約10m位の高さ突き出る構成
とされている(第2図)。この地上の高さは、屋根のせ
いの高さでもある。前記の地上突出部分は地表面G.Lか
ら中央にむかって高くなる傾斜面に形成され、同傾斜面
に植栽10を施すなどして周辺環境との自然な調和が図ら
れている(第2図)。従って、第1図の公園緑地の環境
下では、階段状のアプローチ12を通って地上突出部分の
屋根上面に至る構成で実施することができる。
外周部躯体構造1は、内径が170m位の大きさに構築さ
れ、その内周部に低層、中層、高層のレベルに分かれて
たくさんの観客席2a,2b,2cが設けられている。前記外周
部躯体構造1に囲まれた中の地盤を掘削して地下約32m
位の深さに形成された下底部は、人工芝を敷くなどして
固定の最下部アリーナ3として構成されている。
屋根兼可動床版4は、前記外周部躯体構造1の観客席
2a,2b,2cの内側に垂直方向にはまり込む大きさ、形状と
し、この屋根兼可動床版4は周囲を第1図又は第4図の
ように4本(但し、本数はこの限りでない。)の昇降式
支柱5の上部に支持せしめられている。この屋根兼可動
床版4は、人工地盤としての強度、剛性をもつように、
例えば平版状立体トラスとして軽量に構成されている。
そして、この屋根兼可動床版4の上面は、天然芝を植栽
するなどして可動部アリーナ7に形成されている。
前記昇降式支柱5には、地下部分に昇降駆動装置6が
付設されている。昇降駆動装置6は、油圧ジャッキ等を
動力源として構成されており、昇降式支柱5を介して屋
根兼可動床版4を平常時は外周部躯体構造1の頂部に屋
根として位置せしめ固定する(第2図)。このとき屋根
上面の可動部アリーナ7は、云わば公園緑地と一連の少
し高い台地状の芝グランド(人工地盤)として散歩とか
各種の娯楽用スペースとして利用できる。そして、ドー
ム内の最下部アリーナ3は、低、中、高全ての客席2a,2
b,2cから見下ろせる場所となり、云わば天井の高い大空
間の催し場となるので、この空間構成に適応するスポー
ツ又はイベントその他の各種の用途に利用することが出
来る。
また、必要があるときは屋根兼可動床版4を第3図の
ように地上約33m位の高さまで上昇させて固定すると、
天井の高さがおよそ60m位の大張間、大空間となり、最
下部アリーナ3をプロ野球の開催も十分可能な屋根付野
球場に空間構成を立体的に変化させることができる。
あるいは前記昇降駆動装置6は、屋根兼可動床版4を
外周部躯体構造1の中に第5図のように地下約9m位の深
さ位置まで下降させその位置を固定することができる。
かくすると、最下部アリーナ3は、天井の高さがおよそ
20m位の大張間、大空間となるので、集会や展示会、音
楽会などに広く使用することができる。そして、この催
し物は低層の観客席2cを利用して見物できる。また、屋
根兼可動床版4の上の可動部アリーナ7は、云わば大気
に開放されたすり鉢場の芝グランドとして、室外スポー
ツのラグビー、サッカー、野球などの開催に好適に使用
できる。かくして上下2段の面に分かれて併用すること
ができる。可動部アリーナ7上の催し物は上層部の観客
席2aを利用して見物できる。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この
発明に係る半地下型で屋根昇降式の多目的ドーム構造物
は、地下空間の有効利用が図れる半地下型の構成で、地
表面G.Lの上には基本的に略屋根のせいの高さ相当しか
突き出ない構成であり、しかも屋根兼可動床版4の上の
可動部アリーナ7は、一般の地表面G.Lよりも少し小高
い台地程度のグランド(人工地盤)として、例えば周辺
の公園緑地などの一部としてそのまま利用できるので、
周辺環境との適切な対応、周辺環境の保全に寄与する。
また、屋根昇降式でドーム内の空間構成を高さ方向に
立体的に大きく変化させられるので、最下部アリーナ3
を単独で、又は最下部アリーナ3と可動部アリーナ7の
両方を上下2面で併用して多目的利用を図れる。
しかも地下空間のみならず、必要に応じて地上空間の
有効利用も図れるので、催し物の種類、内容に応じた使
い分け、多目的利用ができる便利さがあり、よってすこ
ぶる経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る多目的ドーム構造物を俯瞰した斜
視図、第2図は同ドーム構造物の通常の使用状態の断面
図、第3図は屋根兼可動床版を地上に高く上昇させた使
用状態の断面図、第4図は同前の屋根兼可動床版と昇降
式支柱の関係を示した断面図、第5図は屋根兼可動床版
を外周部躯体構造の中へ下降させた使用状態の断面図で
ある。 1……外周部躯体構造、G.L……地表面 2a,2b,2c……観客席 3……最下部アリーナ、4……屋根兼可動床版 5……昇降式支柱、6……昇降駆動装置 7……可動部アリーナ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部躯体構造の大部分が地表面より以下
    に構築され、地表面より以上には略屋根のせいの高さ相
    当が突き出されており、この外周部躯体構造の内周部に
    観客席が設けられていること、 前記外周部躯体構造に囲まれた内側の下底部が固定の最
    下部アリーナとして構成されており、上面を天然芝を植
    栽するなどして可動部アリーナに形成された屋根兼可動
    床版が、前記外周部躯体構造の観客席の内側に垂直方向
    にはまり込む大きさ、形状で複数本の昇降式支柱の上部
    に支持されていること、 前記昇降式支柱を介して屋根兼可動床版を昇降させる昇
    降駆動装置が設置されており、前記屋根兼可動床版は、
    本来の屋根の位置から外周部躯体構造の観客席での観覧
    に適切な位置まで下降され、又は本来の屋根位置より以
    上に地上の必要な高さまで上昇されること、 をそれぞれ特徴とする、半地下型で屋根昇降式の多目的
    ドーム構造物。
  2. 【請求項2】観客席は最下部アリーナ用の下側客席、及
    び可動部アリーナ用の上側客席として少なくとも上下二
    段に設けられ、屋根兼可動床版は外周部躯体構造内の前
    記上側客席での観覧に適切な位置まで下降されることを
    特徴とする、請求項1に記載した半地下型で屋根昇降式
    の多目的ドーム構造物。
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