JPH09228670A - 建築物 - Google Patents

建築物

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JPH09228670A
JPH09228670A JP3779596A JP3779596A JPH09228670A JP H09228670 A JPH09228670 A JP H09228670A JP 3779596 A JP3779596 A JP 3779596A JP 3779596 A JP3779596 A JP 3779596A JP H09228670 A JPH09228670 A JP H09228670A
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JP
Japan
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floor
building
lifting
divided
lowering
Prior art date
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Pending
Application number
JP3779596A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kosuge
克己 小菅
Hidefumi Suzuki
秀文 鈴木
Terukazu Naruse
輝一 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH09228670A publication Critical patent/JPH09228670A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 彫刻等の展示物の鑑賞を妨げるものの存在し
ない空間を形成する。 【解決手段】 卵型の楕円球型のドーム状建造物1で、
卵型の楕円球型の展示用の内部空間5を形成するととも
に複数の区画の分割床板6aを設け、各分割床板6aの
床下にリンク機構7や油圧ジャッキ8などによる昇降機
構を配設して分割床板6aを昇降自在なものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、展示室などとして
使用する建築物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、彫刻等の展示場として樹木や建
物等でレイアウトした屋外展示場や、博物館等の公共建
物内の展示室、その他一般の建物の内部に設けられた展
示室等があり、展示物はこれらの展示場に適宜配置され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋外展示場の場合、彫
刻等の展示物の背後の屋外風景が展示物といっしょに視
界に入る。この屋外風景は展示物を引き立てる効果を有
するように設定されているものではあるが、場合によっ
ては展示物にとって邪魔になることもある。
【0004】室内に配置する場合は、彫刻を鑑賞できる
方向が限定されて十分鑑賞できないことがある。また、
室内の天井、柱、梁等の存在が彫刻の形状や輪郭等のラ
インに影響し、彫刻から受けるインパクトを弱めること
もある。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、彫刻等の展示物の鑑賞を妨げることのない空間を有
する建築物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、卵型の楕円球型のドーム状建造物で、内部に
卵型の楕円球型の展示用空間を形成するとともに複数の
区画に分割された床板を設け、各分割床板の床下に昇降
機構を配設して分割床板を昇降自在なものとしたこと、
および、分割床板は昇降自在な壁体、及び電源や情報ア
ウトレットを備えた支柱状のファシリティーノードで区
画されること、また、床板は昇降自在な分割床板以外の
部分の一部を収納床に形成し、該収納床の下方に折り畳
みかつ昇降自在な階段状の座席を収納したこと、また、
楕円球型のドーム状建造物は屋外展示ゾーンやカフェテ
リア等を有する建物に接続し、展示施設の一部を構成す
ることを要旨とするものである。
【0007】請求項1記載の本発明によれば、展示用の
空間は床板との接続部以外には境界線のない卵型の楕円
球型の壁面で囲まれて形成されるから、鑑賞の妨げにな
るものがなく、彫刻等の展示物の外郭がくっきりと浮か
ぶ。また、建造物の外郭も卵型に形作られるから、自然
の中に構築した場合に意匠的な美しさが得られる。
【0008】また、展示物を配置する床板の高さを複数
に区画された分割床板ごとに任意の高さに昇降できるか
ら、展示物に最適の高さに設定できて展示効果が高ま
る。
【0009】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、壁体を昇降し、電源や情報アウトレットを備
えた支柱状のファシリティーノードを昇降することで、
床上の空間をこれら壁体やファシリティーノードで区画
し、空間を仕切ったり、壁体にも絵画等を展示すること
もできる。
【0010】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、収納床の下方に収納した折り畳みかつ昇降自
在な階段状の座席を床上に引出して伸長することで、例
えばコンサート等の観客席を任意にセットできる。
【0011】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、楕円球型のドーム状建造物を屋外展示ゾーン
やカフェテリア等を有する建物に接続することで、屋外
の広大な敷地内に大規模な展示ゾーンを形成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の建築物の実施
形態を示す縦断正面図、図2は本発明の建築物を配置し
た展示ゾーンの平面図、図3は同上斜視図で、図中1は
卵型の楕円球型のドーム状の建造物で図2、図3にも示
すように屋外展示ゾーン2やカフェテリア等を有する建
物3に接続し、展示施設の一部を構成する。
【0013】本発明にかかる楕円球型のドーム状の建造
物1は出入口4a,4bの箇所を除いて閉じられた卵型
の楕円球状の内部空間5を有し、床6との境界部分以外
には境目の存在しない三次元の宇宙空間的なものに形成
したもので、一例としてRCシェル構造で築造し、楕円
の長径部が約32m、短径部が15mの大きさのものと
した。
【0014】前記内部空間5は例えば展示室となるもの
であり、床6のレベルを2段の段違いに形成する。この
場合、下段の床6を床全体の面積の約3分の2、上段の
床面積を残りの3分の1とする。そして、上段と下段の
床6の大部分を複数の方形(図示の例では3m×3m)
に区画して分割し、各分割床板6aの床下に昇降機構を
配設する。
【0015】分割床板6aはダブルグリッドで免震構造
とし、昇降機構は一例としてパンタグラフ形式のリンク
機構7に油圧ジャッキ8などによる昇降装置を組み合わ
せるものとし、これらの昇降機構を床下に形成した昇降
床ピット9に収納し、各分割床板6aが単独で任意の高
さに昇降するよう構成した。
【0016】各分割床板6aの境界部に床下に収納され
る昇降自在な壁体10を設けるとともに、各壁体10の交点
に電源や情報アウトレットを備えた支柱状のファシリテ
ィノード11を壁体10と同様に昇降自在に配置する。
【0017】下段の床6の端部に分割床板6aと同様の
機構で昇降する略半円形のステージ12を設け、該ステー
ジ12と対向する位置で下段の床6と上段の床6とを昇降
床6bに形成し、該昇降床6bの下部に、油圧ジヤッキ
等の昇降機構13で昇降し、水平方向に伸縮する階段状の
座席14を設けた。
【0018】また、床6の周囲の壁面に沿って上段と下
段の床6を連結するスロープ15aと出入口4bに連絡す
るスロープ15bとを設ける。
【0019】なお、図示は省略するが、空調は室内温度
の安定と輻射による快適感が得られるように天井内加圧
チャンバー方式とし、照明はメンテナンス性と照明効果
を期して間接照明とリフター付きスポットライトを設
け、天井面は吸音体で構成した。
【0020】以上のようにして構成する楕円球型のドー
ム状の建造物1の内部は、床6との境界部以外には境界
線の存在しない三次元の卵型の膨らみをもった遠近感の
曖昧な奥行き感のある宇宙空間的な内部空間5となる。
【0021】かかる建造物1に出入口4a,4bを介し
て隣接する屋外展示ゾーン2は図2、図3、図5、図7
に示すようにフラットスラブ16を列柱17と壁18で支持す
る開放された空間を有する構造のものとし、前記閉鎖さ
れた内部空間5を有する建築物1と対照的なものに構成
した。そして、この開放された空間は展示室19等として
利用する。
【0022】この屋外展示ゾーン2にさらに隣接する建
物3は、図2、図3、図5、図8に示すように中央部に
耐震コアを有する壁式構造とし自由な平面計画を可能と
するもので、例えば一階部分に学芸員室20、資料室21、
作業場22、収蔵庫23、機械室24などを配置し、二階部分
にカフェテリア25等を配置した。
【0023】そして、建造物1、屋外展示ゾーン2、建
物3は相互に設備トレンチ26で接続する。
【0024】次に建築物1の使用法について説明する。
図9のように分割床板6a、座席14、壁体10、ファシリ
ティノード11の全部を床下に収納した状態では内部に大
きな内部空間5が形成され、彫刻27などの展示物を展示
する。この状態で、彫刻27は床6と壁面との境界以外に
は境界線の存在しない三次元の宇宙空間的な空間内に置
かれるから、彫刻27の輪郭がくっきりと浮かび、良好な
状態で鑑賞できる。
【0025】展示物の種類によっては図10のように内部
空間5の下方を仕切ることも可能であり、この場合は、
適宜位置の壁体10とファシリティノード11を床下から上
昇させる。
【0026】また、展示物の種類や形態によって展示高
さを調整するには図11のように適宜位置の分割床板6a
をそれぞれ単独で任意の高さに上昇させる。
【0027】さらにコンサート会場や講演会場などとし
て使用するには、図12のようにステージ12を上昇させる
とともに、昇降床6bを上昇させ、さらに該昇降床6b
の下方の座席14を水平方向に伸長して階段状の観客席を
形成する。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明の建築物は、三
次元の卵型の膨らみを持つ遠近感の曖昧な奥行き感のあ
る宇宙空間的な空間内に展示物を配置するから、彫刻等
の輪郭がくっきりと空間内に浮かび上がり、展示物の個
性が強調され、また、展示物の鑑賞を妨げるものがなく
展示効果が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の実施形態を示す縦断正面図で
ある。
【図2】本発明の建築物を配置した展示ゾーンの平面図
である。
【図3】本発明の建築物を配置した展示ゾーンの斜視図
である。
【図4】本発明の建築物の内部の斜視図である。
【図5】本発明の建築物を配置した展示ゾーンの一階部
分の平面図である。
【図6】本発明の建築物を配置した展示ゾーンの二階部
分の一部平面図である。
【図7】図5の展示ゾーンの一階部分の平面図のA−A
線断面図である。
【図8】図5の展示ゾーンの一階部分の平面図のB−B
線断面図である。
【図9】本発明の建築物の第1使用例を示す床部分の平
面図である。
【図10】本発明の建築物の第2使用例を示す床部分の
平面図である。
【図11】本発明の建築物の第3使用例を示す床部分の
平面図である。
【図12】本発明の建築物の第4使用例を示す床部分の
平面図である。
【符号の説明】
1…建造物 2…屋外展示ゾーン 3…建物 4a,4b…出入口 5…内部空間 6…床 6a…分割床板 6b…昇降床 7…リンク機構 8…油圧ジャッキ 9…昇降床ピット 10…壁体 11…ファシリティノード 12…ステージ 13…昇降機構 14…座席 15a,15b…スロープ 16…フラットスラブ 17…列柱 18…壁 19…展示室 20…学芸員室 21…資料室 22…作業場 23…収蔵庫 24…機械室 25…カフェテリア 26…設備トレンチ 27…彫刻

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵型の楕円球型のドーム状建造物で、内
    部に卵型の楕円球型の展示用空間を形成するとともに複
    数の区画に分割された床板を設け、各分割床板の床下に
    昇降機構を配設して分割床板を昇降自在なものとしたこ
    とを特徴とする建築物。
  2. 【請求項2】 分割床板は昇降自在な壁体、及び電源や
    情報アウトレットを備えた支柱状のファシリティーノー
    ドで区画される請求項1記載の建築物。
  3. 【請求項3】 床板は昇降自在な分割床板以外の部分の
    一部を収納床に形成し、該収納床の下方に折り畳みかつ
    昇降自在な階段状の座席を収納した請求項1から請求項
    2のいずれかに記載の建築物。
  4. 【請求項4】 楕円球型のドーム状建造物は屋外展示ゾ
    ーンやカフェテリア等を有する建物に接続し、展示施設
    の一部を構成する請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の建築物。
JP3779596A 1996-02-26 1996-02-26 建築物 Pending JPH09228670A (ja)

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