JP2975787B2 - 高層建築物 - Google Patents

高層建築物

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JP2975787B2 JP4327883A JP32788392A JP2975787B2 JP 2975787 B2 JP2975787 B2 JP 2975787B2 JP 4327883 A JP4327883 A JP 4327883A JP 32788392 A JP32788392 A JP 32788392A JP 2975787 B2 JP2975787 B2 JP 2975787B2
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住環境を考慮した高層建
築物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な高層建築物は、柱、梁、スラブ
等を組み合わせて骨格が構成され、その外側をカーテン
ウォールで取り囲むことにより構築されている。また、
意匠的な効果を持たせるために、立面形状が特殊な高層
建築物も各種建設されている。
【0003】ところで、このような高層建築物では、外
側に面した居室でしか太陽光あるいは風を取り込むこと
ができないため、図6に示すように、中央部に鉛直方向
へ延びる吹抜け40を設け、太陽光あるいは風を居室に
取り込むことができる建築物も実用化されている。
【0004】しかしながら、図6からも判断できるよう
に、鉛直方向へ延びる吹抜け40の恩恵を受けるのは、
吹抜け40に面した居室だけであり、破線Lに面した居
室は殆ど恩恵を受けることがない。
【0005】また、高層建築物では、高層となるに従っ
て横方向から吹く風の影響、いわゆる風圧の影響が設計
上大きな問題となってくる。しかしながら、従来の高層
建築物では、立面形状が特殊であっても、風当たりの面
積は、結局、高層建築物の立面全体であり、高層となる
に従って相当な風圧が高層建築物に作用する。しかも風
圧が作用する方向は、季節によって複雑に変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、居住空間に太陽光や風、あるいは緑地帯を取り
込むことができ、風圧の影響を最小限に押さえ構造的に
安定した高層建築物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の高層建
築物は、居室を構成する構造体がブロック化され、この
ブロック化された構造体が水平方向に所定の間隔を置い
て構築され、このブロック化された構造体の両端部の上
面へ交差するように次のブロック化された構造体が積み
上げられ、井桁状の構造物とされたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項2に記載の高層建築物は、井桁状に
積み上げられることによって構成される水平吹抜けの下
面へ人工地盤を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成に係る高層建築物では、居室を構成す
る構造体がブロック化され、このブロック化された構造
体が井桁状に積み上げられた構造となり、このブロック
化された構造体の周側面と一部頂面は、外部空間に面す
ることになる。
【0010】すなわち、井桁状の構造とすることによっ
て、水平2軸方向へ水平吹抜けが形成され、この水平吹
抜けの交差部に上下方向へ抜ける鉛直吹抜けが構成され
る。すなわち、ある階にX軸に沿って水平吹抜けを形成
し、この上階あるいは下階に、Y軸に沿って水平吹抜け
を形成することによって、X軸とY軸の交差部に鉛直吹
抜けが必然的に形成されることになる。
【0011】従って、この構造体にある居室内へ、四方
及び上方から太陽光や風を取り込むことが可能となる。
【0012】また、高層建築物の風当たり面積は、水平
吹抜けが形成された分だけ減少するので、風圧の影響を
最小限に押さえることができ、耐風設計上有利なものと
なる。さらに、水平吹抜けは水平2軸方向へ形成されて
いるので、風向きの変化にも対応でき、また、ビル風の
発生が抑制され、周辺建物へ影響を与えない。さらに、
この水平吹抜けを抜ける風は、横一方向だけではなく、
鉛直吹抜けを通じて上下方向へも抜けるので風通しがさ
らに良くなる。
【0013】また、構造体がブロック化されているの
で、構成部材の標準化が容易となり、機械化による自動
施工が可能となる。さらに、この高層建築物には、4隅
に下部から上部にかけて連続した巨大な柱が必然的に構
成されることになるので、転倒モーメントに対する抵抗
力が大きくなる。
【0014】また、水平吹抜けのベース面へ人工地盤を
設けることによって、緑地帯あるいは火災時の非難場所
として利用でき、また上下階への延焼防止の役割を持た
せることができる。
【0015】
【実施例】図1に示すように、本実施例に係る高層建築
物10は概念的に直方体のブロック12を井桁状に積み
上げた構造とされている。なお、ブロック12とは、高
層建築物10の構造を説明するために使用した概念であ
って、高層建築物10は一体の構造体とされている。
【0016】図1から図3に示すように、このブロック
12は、本実施例では20階分のフロアを構成できる容
積とされており、長手軸がX軸に沿うように配設された
一対のブロック12Aの間には、X軸方向へ抜ける水平
吹抜け14が形成されている。また、この一対のブロッ
ク12Aの端部に架け渡されるように配設されたブロッ
ク12B、すなわち、長手軸がY軸に沿うように配設さ
れた一対のブロック12Bの間には、Y軸方向へ抜ける
水平吹抜け14が形成されている。さらに、このように
ブロック12A及びブロック12Bが井桁状に順次積み
上げられると、中央部に鉛直吹抜け16が形成される。
【0017】一方、ブロック12Aとブロック12Bが
重なり合う部分、計4箇所にはエレベータシャフト、ト
イレ、及び階段等が設けられるコア18が、鉛直方向へ
配設されている。また、最上部は、半筒状体のルーフ2
0で覆われるようになっている。このように、ブロック
12Aとブロック12Bが重なり合う部分で、下部から
上部にかけて巨大な柱が構成されることになるので、転
倒モーメントに対する抵抗力が大きくなる。
【0018】ここで、この高層建築物10の機能につい
て説明する。図1に示すように、高層建築物10には、
水平2軸方向へ水平吹抜け14が形成され、ブロック1
2A、12Bの周側面と一部頂面は、外部空間に面する
ことになる。従って、このブロック12A、12Bにあ
る居室内へ、四方及び上方から太陽光や風を取り込むこ
とが可能となり、太陽光と照明を組み合わせた光の計画
ができる。また、構造体をブロック化することによっ
て、構成部材の標準化が容易となり、機械化による自動
施工が可能となる。
【0019】さらに、各ブロックの用途(例えば、オフ
ィス、店舗、住宅等)を明確にすることによって、用途
構成、外観の変化などユニークな設計が容易となる。ま
た、用途を明確にすることで、部分竣工の考え方が導入
でき、必要に応じて完成したブロックの部分使用が可能
となる。さらに、鉛直吹抜け16は、資材の揚重スペー
スとして利用できるので、工事用のスペースをコンパク
トにまとめることができる。
【0020】また、図2に示すように、高層建築物10
の風当たり面積は、水平吹抜け14(斜線で表示)が形
成された分だけ減少するので、風圧の影響を最小限に押
さえることができ、耐風設計上構造的に安定したものと
なる。さらに、図3に示すように、水平吹抜け14は水
平2軸方向へ形成されているので、風向きの変化にも対
応でき、また、ビル風の発生が抑制され、周辺建物へ影
響を与えない。さらに、この水平吹抜け14を抜ける風
は、横一方向だけではなく、中央部に形成された鉛直吹
抜け16を通じて上下方向へも抜けるので風通しがさら
に良くなる。
【0021】また、図4には、鉛直吹抜け16が図示し
ないスラブで閉鎖され、水平吹抜け14の下面へ人工地
盤が設けられ、庭園Gが配備された高層建築物22が示
されている。これによって、水平吹抜け14の空間を広
くアトリウムとして利用でき、植物を植えるなど半屋外
的な開放感を得られる。さらに、この庭園Gは、火災時
の非難場所あるいは、上下階への延焼防止の役割をも有
している。
【0022】なお、高層建築物10の形状は、上記説明
したものに限定されるものではなく、例えば、図5に示
すように、上方に積み上げるブロックの大きさを段々と
小さくして、所謂塔状の高層建築物30としてもよい。
すなわち、水平2軸方向へ水平吹抜け14が形成される
ものであれば、形状は特定されない。
【0023】また、耐風設計上有利な構造物を構築する
場合、ブロックの外面を楕円形に近い流線形とすること
も容易にできる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る高層建築物は上記構成とし
たので、居住空間に太陽光や風、あるいは緑地帯を取り
込むことができ、風圧の影響を最小限に押さえ耐風設計
上構造的に安定したものとすることができる。また、構
成部材の標準化が可能となるので、機械化による自動施
工が可能となる。さらに、高層建築物の四隅には、巨大
な柱が構成されることになるので、転倒モーメントに対
する抵抗力が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る高層建築物を示した斜視図であ
る。
【図2】本実施例に係る高層建築物を示した立面図であ
る。
【図3】本実施例に係る高層建築物を水平面で切断して
上方から見た断面図である。
【図4】庭園が設けられた高層建築物を示した斜視図で
ある。
【図5】立体面が搭状とされた高層建築物を示した立面
図である。
【図6】従来の吹抜け構造を備えた高層建築物を水平面
で切断して上方から見た断面図である。
【符号の説明】
12 ブロック 14 水平吹抜け 16 鉛直吹抜け G 庭園(人工地盤)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 1/00 E04B 1/348

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居室を構成する構造体がブロック化さ
    れ、このブロック化された構造体が水平方向に所定の間
    隔を置いて構築され、このブロック化された構造体の両
    端部の上面へ交差するように次のブロック化された構造
    体が積み上げられ、井桁状の構造物とされたことを特徴
    とする高層建築物。
  2. 【請求項2】 井桁状に積み上げられることによって構
    成される水平吹抜けの下面へ人工地盤を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の高層建築物。
JP4327883A 1992-12-08 1992-12-08 高層建築物 Expired - Fee Related JP2975787B2 (ja)

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JP4926744B2 (ja) * 2007-02-15 2012-05-09 ミサワホーム株式会社 建物
SG147324A1 (en) * 2007-04-13 2008-11-28 Lim Tong Kay Multi-storey building design
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