JP2869093B2 - 可動屋根付き建築構造物 - Google Patents

可動屋根付き建築構造物

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幸嗣 船橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、開閉自在の可動屋根を有する建築構造物
に関し、特に大型の競技場等に使用される可動屋根付き
建築構造物に関するものである。
[従来の技術] 近年、天候に作用されることなく、特に雨天に影響さ
れずに本来野外で行われるスポーツを鑑賞したり、ある
いは自ら競技をしたいという要望が高まってきている。
また野外スポーツの活動シーズンを四季に関係なく比
較的長期化させたいという要求があり、これらの要請か
ら屋根付き大型ドームが建築されるに至っている。
しかし、屋根付きの大型ドームにおける運動環境ある
いは鑑賞環境は、天気がよい晴天の場合でも屋根を付け
た状態で行わなければならず、特に上方に存する屋根に
より圧迫感が感じられ、前記の晴天の場合にはかえって
屋根のない競技場より運動環境あるいは鑑賞環境が悪化
するとの課題があった。
そこで、雨の降らない場合にはドーム上方を外気にさ
らすことができるよう屋根を開閉させる着想が提案され
るに至った。
ところで、従来より可動屋根を有する競技場は存在し
ており、その可動屋根のタイプとしては完全に屋根がス
ライドする四角形屋根タイプ、カメラのシャッターのよ
うに動く円形屋根タイプ等がある。
しかし、いずれもテニス場など小型で小規模の競技場
に限られ、野球場あるいはフットボール場など大型の競
技場(ドーム)には採用されるに至ってはいなかった。
大型の競技場で可動する屋根を形成した場合の製造コ
スト、維持コスト、安全性などに課題があったからであ
る。
[発明が解決しようとする課題] この発明は前記従来の課題に鑑みて創案されたもので
あり、建築費が安価で、また開閉自在の屋根を格納する
ために特に格納場所を設ける必要がなく、さらに大型競
技場の屋根として構造上の強度も十分に維持でき、ま
た、前記可動する屋根の移動操作もスムーズに行うこと
ができる大型の可動屋根付き建築構造物を提供すること
を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] この発明の可動屋根付き建築構造物は、 基礎上に立設された環状側壁と、 環状側壁の外側に立設された円弧状側壁と、 前記環状側壁を挾んで円弧状側壁と対向する位置に設
けられた支持柱と、 前記環状側壁の内側に設けられたフィールドと、 前記環状側壁の上部に敷設された2条の環状軌道と、 前記2条の環状軌道上に移動可能な支持部材を介して
設置され、別個に前記各々の環状軌道上を移動する2枚
の欠円状可動屋根と、 前記円弧状側壁の上部に敷設された2条の円弧状軌道
と、 角部の前記支持柱にピン支持され、円弧部は前記2条の
円弧状軌道上に移動可能な支持部材を介して設置され、
別個に前記各々の円弧状軌道上を移動する2枚の円分状
可動屋根と、からなり、 屋根収納時には前記欠円状可動屋根および前記円分状
可動屋根はフィールド端部側に互いに重なり合い、屋根
形成時には前記円分状可動屋根はフィールド中央部を覆
い、前記欠円状可動屋根はフィールド両端側を覆うこと
を特徴とするものである。
[実施例] 以下、本発明の可動屋根付き建築構造物を図面に示す
実施例に基づいて説明する。
第1図,第2は本発明の第1実施例を示すものであ
る。
図において符号1は環状側壁を示す。
環状側壁1は基礎上に立設されており、内側には斜面
状に観覧席が設けられている。この環状側壁1は内部に
複数の部屋を備えた高層ビルと一体に構築することもで
きる。
さらに環状側壁1の上部には2条の環状軌道6,7が敷
設されている。
ここで、環状軌道6は環状側壁1上部の内側に設けら
れ、環状軌道7は環状軌道6の外側に所定の間隔を有し
て設けられている(第2図参照)。
また、環状側壁1の内方にはフィールド2が設けられ
ている。このフィールド2には人工芝等を敷設し、野
球,サッカー,フットボール等のスポーツイベントはも
ちろんコンサート等も行えるものとされている。
前記環状側壁1の外側には円弧状側壁3が立設されて
いる。この円弧状側壁3も環状側壁1と同様に内部に複
数の部屋を備えた高層ビルと一体に構築することができ
る。
円弧状側壁3の上部には2条の円弧状軌道8,9が敷設
されている。
ここで、円弧上軌道8は環状側壁1側に設けられ、円
弧状軌道9は円弧状軌道8の外側に所定の間隔をおいて
設けられている(第1図、第2図参照)。
そして前記環状側壁1を挾んで円弧状側壁3と対向す
る位置には、支持柱4が設けられている。
第1実施例において支持柱4は環状側壁1の外側に配
置されている(第2図参照)。
ところで前記環状側壁1には2条の環状軌道6,7上を
各々別個独自に移動する2枚の欠円状可動屋根10,11が
取り付けられている。
各欠円状可動10,11の下端には環状軌道6,7を走行する
複数の車輪が設けられている。
また前記円弧状側壁3と支持柱4との間には2枚の円
分状可動屋根12,13が環状側壁1をまたぐように配置さ
れている。各円分状可動屋根12,13はその角部が支持柱
4にピン支持されている。そして円弧部が円弧状軌道8,
9上を各々別個独自に移動するように円弧部下端には複
数の車輪が取り付けられている。
そして屋根収納時には前記欠円状可動屋根10,11およ
び円分状可動屋根12,13はフィールド2の端部側に互い
に4重に重なり合うように配置されている。
すなわち欠円状可動屋根11は欠円状可動屋根10を覆う
ように入れ子状に収納される。さらに円分状可動屋根12
は重なり合って収納された欠円状可動屋根10,11を覆う
ようにフィールド2端部側へ移動する。さらに円分状可
動屋根13は欠円状可動屋根10,11上に移動した円分状可
動屋根12を覆うように円分状可動屋根12に対し入れ子状
に収納される(第2図参照)。
また屋根形成時には第1図から理解されるように、円
分状可動屋根12,13はフィールド2の中央を覆うように
移動し、欠円状可動屋根11はフィールド端部を覆うよう
に移動することにより、可動屋根10,11,12,13でフィー
ルド2上部を完全に覆うことができる。
以上において、欠円状可動屋根10,11,円分状可動屋根
12,13の移動を同時に行えば、屋根の収納、形成をきわ
めて短時間で行うことができる。
本発明においては、欠円状可動屋根10,11および円分
状可動屋根12,13はすべて移動できるように構成されて
いるため、フィールド部側、観客席側の要求に応じて日
影部,日射部を自由に作ることができる。
さらに第5図に示すように欠円状可動屋根10,11,円分
状可動屋根12,13を移動させることにより開口位置,開
口面積を変化させ、これにより各種のイベントあるいは
競技の演出効果を高めることができる。
すなわち第5図において、(a)はすべて欠円状可動
屋根10,11及び円分状可動屋根12,13で覆った図であり、
この欠円状可動屋根10,11及び円分状可動屋根12,13の移
動状態を変化させることにより各種各様のバラエティに
富んだ屋根開口状態を演出できる。
そして、最大の開口面積を取得したい場合には第5図
(f)の様に、また第2図のように4枚の各欠円状可動
屋根10,11及び円分状可動屋根12,13を4重に重ね合わせ
ればよいのである。
次に本発明の第2実施例を説明する。
図面第6図,第7図は本発明の第2実施例を示すもの
で、環状側壁1の内側位置で、かつフィールド2をはさ
んで円弧状側壁3と対向する位置には、柱状構造物5が
設けられており、この柱状構造物5内側端部には支持柱
4が設けられている。
このように本実施例では支持柱4を環状側壁1の内側
に設けてあるので、環状側壁1の外側には円弧状側壁3
を除いて突出部分がなくなるので、スペースをより有効
に使用することができる。
なお、以上に述べた2つの実施例においては円分状可
動屋根はいずれも2枚使用しているが3枚以上使用する
こともできる。
円分状可動屋根を3枚以上使用すれば各可動屋根の投
影面積をより小さくすることができるので、開口率をよ
り高めることができる。
[発明の効果] 本発明による可動屋根付き建築構造物は以上の構成よ
りなる。
そして、本発明による構造物であれば、晴天の際は屋
根のない自然環境状態で、雨天などの際は屋根を閉めた
屋根環境状態で野外スポーツが行え、あるいはそれらを
鑑賞することができる。
また、欠円状可動屋根及び円分状可動屋根はフィール
ド端部側に重なり合った状態で収納されるので、構造物
内の開口率を大きくとることができる。
さらに、2枚の欠円状可動屋根は互いに各々の環状軌
道上を別個に、独自に、自由に移動でき、2枚の円分状
可動屋根も各々の円弧状軌道上を別個に、独自に、自由
に移動できるので、フィールド部側,観覧席側の要求に
応じ日影部,日射部を自由に作ることができ、四季や時
間帯によって変化する日ざしによる悪影響を受けること
はない。
また欠円状可動屋根および円分状可動屋根を別個に、
独自に、自由に移動させることにより、その日の風向き
によって風よけ用に屋根を移動したり、あるいは良好な
自然換気を可能とするように屋根を移動したりすること
ができる。
さらに、屋根の位置を自由に変えることができ、その
屋根の開口程度あるいは開口箇所を任意にとることがで
きる。
さらに、屋根を可動させるための構造および動きが単
純であるので、建築費も安価であり、そのメンテナンス
も容易である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の可動屋根付き建築構造物を示すもの
で、第1図,第2図は第1実施例の平面図、第3図は第
1図のI−I線断面図、第4図は第1図のII−II線断面
図、第5図は屋根の開閉動作の概要を示す動作説明図、
第6図,第7図は第2実施例の平面図である。 1……環状側壁 2……フィールド 3……円弧状側壁 4……支持柱 5……柱状構造物 6,7……環状軌道 8,9……円弧状軌道 10,11……欠円状可動屋根 12,13……円分状可動屋根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/32 E04B 7/16 E04H 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎上に立設された環状側壁と、 環状側壁の外側に立設された円弧状側壁と、 前記環状側壁を挾んで円弧状側壁と対向する位置に設け
    られた支持柱と、 前記環状側壁の内側に設けられたフィールドと、 前記環状側壁の上部に敷設された2条の環状軌道と、 前記2条の環状軌道上に移動可能な支持部材を介して設
    置され、別個に前記各々の環状軌道上を移動する2枚の
    欠円状可動屋根と、 前記円弧状側壁の上部に敷設された2条の円弧状軌道
    と、 角部の前記支持柱にピン支持され、円弧部は前記2条の
    円弧状軌道上に移動可能な支持部材を介して設置され、
    別個に前記各々の円弧状軌道上を移動する2枚の円分状
    可動屋根と、からなり、 屋根収納時には前記欠円状可動屋根および前記円分状可
    動屋根はフィールド端部側に互いに重なり合い、屋根形
    成時には前記円分状可動屋根はフィールド中央部を覆
    い、前記欠円状可動屋根はフィールド両端側を覆うこと
    を特徴とする可動屋根付き建築構造物。
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