JP2843435B2 - 開閉式ドーム屋根 - Google Patents

開閉式ドーム屋根

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JP2843435B2 JP27930190A JP27930190A JP2843435B2 JP 2843435 B2 JP2843435 B2 JP 2843435B2 JP 27930190 A JP27930190 A JP 27930190A JP 27930190 A JP27930190 A JP 27930190A JP 2843435 B2 JP2843435 B2 JP 2843435B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレジャー施設、イベント会場等の多目的ホー
ルあるいは競技場等に利用される開閉式ドーム屋根に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、野球場や競技場用の施設として利用されている
全天候型のドームは、施設全体を球面あるいはアーチ状
の屋根で覆い、主として、降雨、降雪、風等に対処する
ことを目的としたものである。
これに対し、天候の良いときにはできるだけ自然光や
外気を採り入れ、開放感を与える開閉式ドーム屋根の要
望が高まっている。このような開閉式ドーム屋根に関
し、従来種々の形式のものが開発されている。
例えば、特開昭59−126835号公報には中空半球状のド
ームにおいて、ドーム本体の頂部に直径方向の帯状の開
口部を形成し、その開口部に開閉自在な蓋体を設けた構
造が開示されている。
また、特開昭61−274029号公報にはドーム屋根を径方
向にほぼ同一幅で分割し、曲率半径の異なる複数のアー
チ状の可動屋根で構成し、各可動屋根を平行軌道に沿っ
て摺動自在とした構造が開示されている。
また、日経アーチテクチュア1989年8月21日号(日経
BP社)第108〜119頁には、平行軌道に沿って平行移動可
能な2つの頂部屋根と、一側の固定屋根および円軌道に
沿って回転移動可能な他側の回転屋根の4つの屋根要素
から構成されたスカイドームと呼ばれる開閉式ドーム屋
根が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように種々の形式の開閉式ドーム屋根が開発さ
れているが、従来の開閉式ドーム屋根には以下のような
問題点がある。
まず、開口部をドーム屋根の頂部に設けた形式では換
気の面はともかく、直射日光を採り入れたいという要望
に対しては、日照の角度等により十分対処することがで
きない。
また、可動屋根部を平行軌道に沿って走行させる形式
の自立型の屋根では、屋根収納用のスペースを必要とす
る他、開閉方向が一方向のみであるため、使用目的や、
時間、天候等に応じて、開口形状を選択する場合におい
て、開口形状のバリエーションが少なく、選択の幅が狭
い。
また、上述したスカイドームの場合、比較的大きな開
口面積が得られるという利点があるが、2枚の頂部屋根
の収納方向および一側の固定屋根については変更がきか
ず、やはり開口形状のバリエーションが少なく、日射方
向や風向き、使用目的に応じて、開口位置を変えたい場
合の選択の幅が狭い。
本発明は従来技術における上述のような問題点の解決
を図ったものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の開閉式ドーム屋根はドーム屋根面をアーチ状
の頂部屋根を含む複数の屋根要素に分割し、少なくとも
頂部屋根が平行軌道および円軌道に沿って平行移動およ
び水平回転移動できるようにしたものである。
平行軌道は頂部屋根のアーチの両下端間の距離に対応
した間隔で設置され、一方円軌道もこの両下端間の距離
に対応した直径の円軌道が設置される。また、これら平
行軌道と円軌道との間には、頂部屋根の平行移動と水平
回転移動を切り換えるための走行軌道切り換え手段が設
けられる。
平行軌道は必ずしも一方向である必要はなく、複数方
向に設けることもできる。
走行軌道切り換え手段は例えば鉄道におけるポイント
形式のものでよく、頂部屋根の下端に設けられた台車を
平行軌道および円軌道に沿って走行させ、ポイント位置
で軌道を切り換える等の操作により、頂部屋根を平行移
動させたり、回動移動させたりすることができる。この
他、平行軌道専用の台車と円軌道専用の台車の間で台車
の切り換えにより頂部屋根の走行軌道を換えることも考
えられる。また、頂部屋根の移動手段も台車形式に限ら
ず、ラックピニオン式のものや索を用いたもの等も考え
られる。
本発明において頂部屋根以外の屋根要素については、
形状、その他特に限定されないが、大きな開口率が得ら
れ、かつ開口形状のバリエーションを多くするために
は、その一部または全部が頂部屋根と別個に移動できる
ようにすることが望ましい。
〔実施例〕
次に、図示した実施例について説明する。
第1図は本発明の開閉式ドーム屋根を競技場やイベン
ト会場等に利用する場合の一実施例を示したものであ
る。
本実施例におけるドームは鉄筋コンクリート製または
鉄骨鉄筋コンクリート製の筒状に構築したドーム側壁7
の上部に球面状のドーム屋根1を架設したものである。
屋根面は3つの屋根要素に分割され、ドーム屋根1の頂
部を覆うアーチ状の頂部屋根2と、側部内屋根5および
側部外屋根6から構成される。これらの3分割された各
屋根要素としては、例えば立体トラスからなる骨組の上
面に透光性のあるテフロン膜等の膜材を張ったもの等が
利用できるが、これに限らず膜材として金属板その他の
パネルを用いたものや、膜構造以外の屋根構造でもよ
く、比較的小規模なドーム屋根においてはコンクリート
系の屋根材等も可能である。
頂部屋根2は互いに直角な2方向に設けた平行軌道3
a,3bに沿って平行移動可能であるとともに、ドーム側壁
7上部に位置する円軌道4に沿って回転移動可能になっ
ている。なお、第1図中、8は平行軌道3a,3bおよびこ
れらに沿って摺動する頂部屋根2の荷重を支持するため
の軌道支持フレームである。
第2図〜第5図は平行軌道3a,3bおよび円軌道4に沿
っての頂部屋根2の移動の様子を示したものである。第
2図は一対の平行軌道3aに沿っての摺動の様子で、頂部
屋根2は図の上下方向に移動する。第3図は円軌道4に
沿っての摺動の様子で、第2図の位置から後述する第4
図の位置への水平回転移動を行うことができる。なお、
図の矢印は右回転の場合であるが、もちろん左回転させ
ることも可能である。第4図は平行軌道3bに沿っての摺
動の様子で、頂部屋根2は図の左右方向に移動する。第
5図は円軌道4に沿っての摺動の様子で、第4図の位置
から第2図の位置への水平回転である。ただし、この場
合、頂部屋根2の前後は第2図の場合と逆になる。
第1図の実施例における側部内屋根5および側部外屋
根6は球面を半割りにした形状に近い形状を有してお
り、円弧状の下端を支持することにより、構造的に安定
している。これらの側部内屋根5および側部外屋根6
も、それぞれ別個の円軌道に沿って回転可能であり、図
示しないが、頂部屋根2の円軌道4の内側に側部外屋根
6の円軌道が設けられ、その内側に側部内屋根5の円軌
道が設けられている。また、側部内屋根5は水平回転に
より、側部外屋根6の内側に納めることができる。
駆動手段としては、ボギーその他従来の開閉式ドーム
屋根で使用されている各種走行装置を利用することがで
きる。
第6図〜第13図は上述の第1図の実施例における種々
の開口形状の内の幾つか示したものである。
第6図および第7図は野球場等として利用する場合を
想定したものであり、第6図では頂部屋根2および側部
内屋根5および側部外屋根6を全て内野席側に寄せて、
開口率を大きくした場合である。日射方向や風向き等に
よっては、外野席側、左翼席側、右翼席側等に寄せるこ
ともできる。第7図では頂部屋根2を内野席側に寄せ、
これと側部内屋根5および側部外屋根6を斜めに交差さ
せることにより、外野側だけを開放している。
第8図〜第10図は主として陸上競技、サッカー、フッ
トボール等に利用する場合を想定したものであり、第8
図では頂部屋根2を図中下側に寄せ、側部内屋根5およ
び側部外屋根6を左右に移動させて、矩形に近い開口形
状を与えている。第9図は第8図の状態から側部内屋根
5を側部外屋根6の内側へ回転移動させた状態に相当す
る。また、第10図は頂部屋根2を中央で水平回転させた
後、側部外屋根6の上に重ねた状態に相当する。
第11図〜第13図は主としてイベント等に利用する場合
を想定したものであり、第11図では頂部屋根2を含む全
ての屋根要素を、図中の上側に寄せて、開口率を大きく
している。第12図は頂部屋根2と側部内屋根5および側
部外屋根6が直角に交差するようにしたもので、中央に
位置する頂部屋根2の下にステージを組む場合、頂部屋
根2に照明や音響関係の装置を吊り下げることができ
る。第13図は第12図の状態から各屋根要素を90゜回転さ
せた状態に相当する。
なお、以上説明した実施例は、ドーム屋根面を3分割
した場合であるが、分割数、分割形状等は任意である。
また、分割された屋根要素の一部または全部を固定の屋
根要素としてもよい。
〔発明の効果〕 アーチ状の頂部屋根は形状的に安定しており、それ
自体で自立させることができる。
ポイントの切り換え等により、頂部屋根を平行移動
させたり、回転移動させたりすることができ、開口形状
のバリエーションが多い。
従って、使用目的(例えば野球、ステージ、トラッ
ク、フットボール等)、時間、天候等に応じ、それに適
した開口形状を選択することができる。
平行軌道を複数方向に設ければ、さらに開口形状の
バリエーションを増やすことができる。
頂部屋根以外の屋根要素についても、別個の軌道を
設け、摺動させることにより、開口形状のバリエーショ
ンが増す。
頂部屋根はその下端で支持され、下端が摺動する構
成であるため、施工時の走行装置の取付けや施工後のメ
ンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の開閉式ドーム屋根の一実施例における
全体構造を示す斜視図、第2図〜第5図は本発明におけ
る頂部屋根の移動を平面的に示した説明図、第6図〜第
13図は種々の開口形状の例を示す平面図である。 1……ドーム屋根、2……頂部屋根、3a,3b……平行軌
道、4……円軌道、5……側部内屋根、6……側部外屋
根、7……ドーム側壁、8……軌道支持フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 由郎 大阪府大阪市中央区北久宝寺町3丁目6 番1号 株式会社鴻池組大阪本店内 (56)参考文献 特開 平2−186028(JP,A) 特開 平1−304237(JP,A) 実開 平2−30403(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 7/16 E04B 1/32 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドーム屋根面をアーチ状の頂部屋根を含む
    複数の屋根要素に分割し、前記頂部屋根に対し、該頂部
    屋根の両下端間の距離に対応した間隔を有する平行軌道
    と、前記両下端間の距離に対応した直径を有する円軌道
    とをそれぞれ設け、前記平行軌道と円軌道との間には、
    前記頂部屋根の前記平行軌道に沿った平行移動と前記円
    軌道に沿った回転移動を切り換えるための走行軌道切り
    換え手段を設けたことを特徴とする開閉式ドーム屋根。
  2. 【請求項2】前記平行軌道は前記円軌道の中心に対し、
    複数方向に設けられている請求項1記載の開閉式ドーム
    屋根。
  3. 【請求項3】前記頂部屋根の両下端には該頂部屋根を摺
    動させるための台車が設けられており、前記台車が前記
    平行軌道および前記円軌道に沿って走行する請求項1記
    載の開閉式ドーム屋根。
  4. 【請求項4】前記頂部屋根以外の屋根要素は、前記平行
    軌道および前記円軌道とは別個に設けた軌道に沿って摺
    動する請求項1または2記載の開閉式ドーム屋根。
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