JPH071386Y2 - 開閉式屋根 - Google Patents

開閉式屋根

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JPH071386Y2
JPH071386Y2 JP1410288U JP1410288U JPH071386Y2 JP H071386 Y2 JPH071386 Y2 JP H071386Y2 JP 1410288 U JP1410288 U JP 1410288U JP 1410288 U JP1410288 U JP 1410288U JP H071386 Y2 JPH071386 Y2 JP H071386Y2
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roof
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shaped
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shaped roof
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博夫 富永
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、構造体の上部に、その梁間にわたって形成し
た箱型屋根ユニットをほぼ一定間隔に設けると共に、そ
れら箱型屋根ユニット間に膜屋根体を形成し、前記箱型
屋根ユニットを前記構造体の桁行方向にスライドさせて
隣り合う箱型屋根ユニットどうしを近接させることによ
り前記構造体の上部に開口部を生じるようにした開閉式
屋根に関するものである。
「従来の技術」 いわゆる大屋根を有する構造物、例えばイベント会場、
格納庫といったものの屋根体の構造としては、立体トラ
スからなるもの、シェル構造のもの、空気膜構造のも
の、吊り構造のものなどがあるが、これらは、いずれも
それら屋根を支持する構造体に固定されたものとなって
いる。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、屋外と、屋根を有した有蓋空間とを比べた場
合、屋外では、緩やかな気候の元、日光による暖かさ、
明るさ、あるいはさわやかなそよ風等を享受することが
できるが、悪天候時、特に雨天時においては予定されて
いた催し物等が中止となることなどがある。一方、屋根
を有したいわゆる有蓋空間にあっては、天候、特に雨を
思い煩う必要がないという利点があるが、明るさ、解放
感といったものに欠けるという欠点を有し、このよう
に、上部が完全に解放された空間と有蓋空間とは、それ
ぞれ相反する利点と欠点とを有したものとなっている。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、上記の相
反する性質を持つ屋外と有蓋という二つの状況を同一空
間に作り出し、しかもそれを任意に行うことによって両
者の利点のみを利用することのできる屋根を提供するこ
とをその目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案に係る開閉式屋根は、構造体の上部に、その梁間
にわたる箱型屋根ユニットを前記構造体の桁行方向にほ
ぼ一定間隔に設けると共にそれら箱型屋根ユニット間に
膜屋根部を形成し、前記箱型屋根ユニットを前記構造体
の桁行方向にスライドさせることにより前記膜屋根部を
構成する膜状体を折り曲げ、隣り合う前記箱型屋根ユニ
ットどうしを近接させ前記構造体の上部に開口部を生じ
せしめるものであって、前記膜屋根部が、前記箱型屋根
ユニット間にわたりかつ梁間方向に並設された複数本の
スライドガイドと、それぞれのスライドガイドに摺動自
在に設けられた複数個の摺動体と、前記スライドガイド
に直交して前記摺動体間に平行にわたる複数本の懸架部
材とを備え、これら懸架部材間に前膜状体が張設され、
しかもこれら懸架部材のうち1本置きに配されたもの
が、前記摺動体の前記スライドガイドに沿った水平移動
に伴い上下摺動する縦スライド棒に支持されていること
を特徴とするものである。
「作用」 箱型ユニットを構造体の桁行方向に移動させると、スラ
イドガイドに設けられた複数個の摺動体がスライドガイ
ドに沿って摺動し、互いの間隔を狭める。これに伴い、
これら摺動体に架設された懸架部材のうち縦スライド棒
に支持されたもの、すなわち一本置きに配された懸架部
材が上方に平行移動し、膜状体13を折り畳む。複数箇所
の膜状体が折り畳まれることにより、屋根にはその分の
開口部が生ずる。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図において全体として符号1で示すものが、本考案
に係る開閉式屋根を有する構造体である。構造体1は、
例えばイベント会場、あるいは格納庫等、長大スパンに
形成されたもので、ちなみに本実施例に示す構造体1
は、その梁間(スパン)Mが100m、桁行Lが160mのもの
としている。この構造体1の上部に架設される屋根(開
閉式屋根)2は、箱型屋根ユニット3と膜屋根部4とで
構成される。
箱型屋根ユニット3は、前記構造体1の梁間にわたるも
ので、その幅、つまり構造体1の桁行方向に延びる長さ
は数メートルのものである。この箱型屋根ユニット3
は、第2図に示すように、構造体1の梁間にわたる平行
弦トラス20を2本並列に配置してそれらを連結部材21お
よびブレス22等で接続することにより箱状に形成された
もので、その上部には屋根仕上材23が付設されている。
構造体1の梁間の両端部に位置する桁梁25には、それに
沿う軌道5が形成されており、前記箱型屋根ユニット3
は、地上または構造体1の桁行方向の端部に組まれた仮
設構台(図示せず)上にて組み立てられた後、その軌道
5上を桁行方向にスライド移動されることにより構造体
1の上部に架設される。これらは、屋根の架設法の一つ
として既に提供、実施されている手段である。これらの
スライド機構としては、前記軌道5をレールとして箱型
屋根ユニット3の両端下部にそのレールに係合する車輪
を設けたもの、あるいは、軌道5を溝として箱型屋根ユ
ニット3の両端下部にその溝に係合するタイヤを設けた
もの、軌道5をテトラフルオロエチレン(通称テフロ
ン)で形成すると共に箱型屋根ユニット3の、その軌道
に対応する部分にもテトラフルオロエチレンを付着し
て、それら両者間の摩擦低減化を図ったもの等、箱型屋
根ユニット3がスムーズに軌道5上をスライドできるも
のであればその様式を問わない。そして、この箱型屋根
ユニット3は、上記のスライド機構と図示しない駆動機
構とにより、屋根2の完成後においても構造体1の上部
を軌道5に沿ってスライド移動できるものとなってい
る。すなわち、架設時に用いたスライド機構を架設後に
おいても利用するものである。また、第1図に示すよう
に、屋根2が構造体1の上部に一様に架設された状態に
おいては、前記屋根ユニット3は、その大部分(実施例
では構造体1の桁行方向の中央部分)において、一定間
隔をおいて配置された形態となっていて、本実施例のも
のではその間隔が箱型屋根ユニット3の幅にほぼ等し
く、ちょうど箱型屋根ユニット3が一つ置きに配された
形態となっている。本実施例のものでは、構造体1の上
部に架設された箱型屋根ユニット3のうち、構造体1の
桁行のちょうど中央部分に位置した箱型屋根ユニット3
a,3aが、前記駆動装置によりそれぞれ外側に向うよう
に、すなわち互いに離反する方向に移動されるものとな
っている。また、照明等の天井設備にはこれらの屋根ユ
ニット3に付設される。
ほぼ一つ置きに配された前記箱型屋根ユニット3の間に
は前記膜屋根部4が形成されている。第3図に示すよう
に、隣り合う箱型屋根ユニット3どうし間にはこれら2
つの箱型屋根ユニット3にわたるスライドガイド6が、
箱型屋根ユニット3の長手方向、すなわち構造体1の梁
間方向に数メートル間隔で並設されている。このスライ
ドガイド6は、その一端は箱型屋根ユニット3に固定さ
れているが他端は箱型屋根ユニット3に対してスライド
ガイド6自身の軸方向に摺動自在となるように支持され
ている。各スライドガイド6にはそれぞれ、第4図に示
すように、このスライドガイド6に沿って摺動する複数
個の摺動体7が設けられている。それら複数個の摺動体
7は、一つ置きに縦スライド棒8を備えている。縦スラ
イド棒8は、摺動体7に対し上下動自在なものとなって
おり、その下端部には抜け出し防止用のストッパ8aを備
える。またその上端部には、円筒形のスリーブ9aが、そ
の軸を前記スライドガイド6と直交させた形態に設けら
れている。一方、前記縦スライド棒8を備えた摺動体7a
の間に位置してスライド棒8を持たない摺動体7bは、そ
の上部に直接、円筒形のスリーブ9bが、上記同様その軸
をスライドガイド6に直交させて設けられている。これ
ら、縦スライド棒8の上端部に設けられたスリーブ9a
と、前記摺動体7bに直接設けられたスリーブ9bとは、細
径の接続部材10により連結されている。この接続部材10
は、前記スリーブ9a,9bに例えばユニバーサルピンジョ
イント11等を介してヒンジ結合されており、それらスリ
ーブ9a,9bを回転中心として垂直平面内において回動自
在なるものとなっている。また、前記スリーブ9aには構
造体1の梁間のほぼ全長にわたる懸架部材12aが挿通さ
れ、かつ前記スリーブ9bには同じく懸架部材12bが挿通
されている。そして、これら懸架部材12a,12b間には、
例えばテトラフルオロエチレン等からなる膜状体13(第
4図は図示せず)が張設されている。膜状体13は、第5
図に示すように、前記懸架部材12aおよび懸架部材12bの
いずれにおいてもそれらの上部に位置するように張設さ
れており、それら懸架部材12の下方から、当て材14によ
り懸架部材12を包み込むように補強されている。ただ
し、懸架部材12は、膜状体13および当て材14のいずれに
も固着されているものではなく、それらに対し自由度を
有している。
ところで、前記スライドガイド6は、第6図に示すよう
に、その最も端部寄りに位置したものであっても構造体
1の桁梁25までには至らず、その数メートル手前に位置
したものとなっている。すなわち、本実施例のもので
は、膜屋根部4においてその両端部には前記膜状体13が
張設されない構造となっているわけである。
そして、最端部のスライドガイド6aの外側には雨仕舞用
屋根15が形成されている。ただしこの雨仕舞用屋根15
は、箱型屋根ユニット3の上部に付設される前記屋根仕
上材23より低い位置に設けられ、屋根仕上材23とは段違
いに形成されている。また雨仕舞用屋根15は、第6図
(b)に示すように、前記膜状体13とも段違いに形成さ
れており、その前記スライドガイド6aの側端部は、膜状
体13の下端部に若干もぐり込んで重なり部を形成してい
る。この重なり部分には膜端押え27がその段部に沿って
設けられている。ちなみにこの膜端押え部27は、屋根の
移動時に膜状体13の外側、つまり雨仕舞用屋根15の方に
回転させて倒されるようになっている。雨仕舞用屋根15
のもう一方の端部、すなわち構造体1の外側に位置する
端部には、さらにこの雨仕舞用屋根15と段違いを形成す
る水切り板16が設けられている。この水切り板16は、箱
型屋根ユニット3、膜屋根部4を問わず屋根2の梁間方
向端部に固定されて一様に設けられ、ここに流下してき
た雨水を雨どい26に導くものである。
次に、上記のように構成された屋根2の作用について説
明する。
第1図に示すように、屋根2の架設状態にあっては、構
造体1の全スパンにわたる箱型屋根ユニット3が桁行方
向にほぼ一つ置きに配されると共に、それら一つ置きの
箱型屋根ユニット3の間に膜屋根部4を構成する膜状体
13が張設され、これらにより構造体1の上部は一様に覆
われる。従って、構造体1が形成する空間は有蓋空間と
なり、雨や強い日差しをしのぐことができる。
一方、晴天時などには、前記屋根2をその桁行の中央部
より左右に移動させればよい。これには次のようにす
る。まず、構造体1の桁行中央部に位置する箱型屋根ユ
ニット3a,3aを、前記駆動装置を作動させて、それぞれ
が互いに離反する方向に、つまり外側へ移動させる。い
ま、その中央部から左側の部分を例にとって説明する
と、第7図に示すように、中央部に位置していた箱型屋
根ユニット3aが左側方向に移動することにより、この箱
型屋根ユニット3aとこの箱型屋根ユニット3aの隣に配さ
れた箱型屋根ユニット3bとの間に形成された膜屋根部4
が狭まろうとする。これら箱型屋根ユニット3aと箱型屋
根ユニット3bとの間には前記スライドガイド6が架設さ
れているが、これらスライドガイド6は前述したとお
り、その一端が箱型屋根ユニット3a(3b)に固定され他
端が箱型屋根ユニット3b(3a)に軸方向摺動自在に支持
されているものであるから、前記2つの箱型屋根ユニッ
ト3a,3bがこのスライドガイド6による拘束を受けるこ
とがない。仮に、スライドガイド6の前記箱型屋根ユニ
ット3a側が固定され、箱型屋根ユニット3b側が摺動自在
に支持されたものであった場合、箱型屋根ユニット3a
は、スライドガイド6を箱型屋根ユニット3bの屋根仕上
材料23の下部に滑り込ませながら箱型屋根ユニット3bに
近接して行くことになる。前記箱型屋根ユニット3aと箱
型屋根ユニット3bとの間隔が狭まると、スライドガイド
6に摺動自在に取り付けられた複数個の摺動体7は、そ
れら互いの間隔を狭める。摺動体7どうしの間隔が狭ま
ることにより、いわゆるパンタグラフと同様の作用が生
じ、縦スライド棒8により上下動自在に支持された前記
懸架部材12aが上方に平行移動すると同時に、これら平
行なる懸架部材12の間隔が次第に狭まれていく。ここ
で、前記懸架部材12aと上下動しない懸架部材12bとの間
には前記膜状体13が張設してあるから、懸架部材12aの
上方移動に伴いその膜状体13は、ほぼ平面を形成してい
た状態から次第に波型となり、さらには折り畳まれた状
態となるのである(第8図参照)。また、このとき、膜
屋根部4の梁間方向の端部に形成された前記雨仕舞用屋
根15は一方の箱型屋根ユニット3の屋根仕上材23の下部
に重畳状態に収められる。箱型屋根ユニット3aと箱型屋
根ユニット3bとの間隔が、膜屋根部4の膜状体13が折り
畳まれることにより次第に狭くなるとこれら2つの箱型
屋根ユニット3a,3bはやがて互いに隣接した状態とな
る。この状態からさらに箱型屋根ユニット3aを左方向に
移動させると、今度は、上記と同様の操作が、箱型屋根
ユニット3bとこの箱型屋根ユニット3bに並設された箱型
屋根ユニット3c(図示せず)との間で行なわれる。この
操作を順次実施しておけば、一つ置きに配された箱型屋
根ユニット3の間を形成する膜屋根部4の膜状体13が全
て折り畳まれた状態なると共に、一つ置きに配されてい
た箱型屋根ユニット3が全て隣接状態となる。
以上は屋根2の中央部から左側について述べたものであ
るが、右側についても同様である。
これにより、屋根2は、第9図に示すように、その桁行
の中央部に開口部Aを形成し、構造体1の上部中央部分
を解放する。従って、構造体1の内部空間に明るい日差
しを取り入れると共に、特に構造体1が側壁を有して完
全な囲繞空間を形成したものであった場合には、内部に
爽やかなそよ風を導くこともできるようになる。このよ
うな状態から屋根2を閉状態とするには、前記箱型屋根
ユニット3aを上記と逆に、構造体1の桁行中央部に向け
て移動させればよい。この先頭の箱型屋根ユニット3aに
牽引されるかたちで折り畳まれていた膜状体13が繰り出
されて膜屋根部4が再び形成され、さらにそれに続く箱
型屋根ユニット3bがこれに牽引されて桁行中央部に送り
出される。そして左右に分離状態にあった箱型屋根ユニ
ット3a,3aが中央で当接すれば、構造体1は再び屋根2
により完全に覆われたものとなる。
屋根2の開口部Aは、膜屋根部4を構成する膜状体13が
折り畳まれることにより箱型屋根ユニット3の移動分を
吸収したものによるから、屋根の退去場所または収納場
所といったものを別に設ける必要がなく、したがって新
たな面積を犠牲にするようなこともない。また、箱型屋
根ユニット3の移動は、これらを構造体1上に架設する
時に使用した軌道5を利用して行うものであるためコス
トの低減化を図れる。
なお、本実施例においては、箱型屋根ユニット3とこれ
ら箱型屋根ユニット3の間に形成される膜屋根部4の幅
をほぼ等しいものとしているが、これは、膜屋根部4の
膜状体13が折り畳まれて隣合う箱型屋根ユニット3どう
しが当接した状態となったときに、膜屋根部4を構成す
る前記スライドガイド6および雨仕舞用屋根15等が完全
に箱型屋根ユニット3の下部に収納されるようにするた
めであって、箱型屋根ユニット3の幅は必ずしも膜屋根
部分4と同等の幅を有しなければならないというもので
はない。移動時の安定性、および横倒れ防止等を考慮し
た上で箱型屋根ユニット3の幅を実施例のものより狭い
ものとすることもできる。そして、そのようにした場合
には、その分、屋根2の全体において膜屋根部4の占め
る割合が増加するため、屋根2の解放時においてさらに
広い開口部を形成することが可能となる。
また、実施例では、膜屋根部4を構成する膜状体13をテ
トラフルオロエチレンより形成されたものとしている
が、この膜状体13についてはこれに限定されるものでは
なく、例えばこれを、ポリエステル製の透明シート、あ
るいはポリエステルシートにアルニウム等を蒸着して半
透光性を持たせたいわゆるハーフミラーなどとしてもよ
い。この場合には、屋根2の閉状態であっても構造体1
の内への採光が可能となる。さらに本実施例では、屋根
2を、その中央部分から左右に開くようにした両開きの
ものとしているが、片端が中央部に向って移動するよう
にした片開きのものとすることもできる。
「考案の効果」 以上説明したとおり、本考案に係る開閉式屋根によれ
ば、構造体上部に箱型屋根ユニットをほぼ一定間隔ごと
に配すると共にそれら箱型屋根ユニット間に膜屋根体を
形成し、これら膜屋根体を構成する膜状体を折り畳みな
がら箱型屋根ユニットをスライド移動させることにより
屋根に開口部を形成するものとしたので、構造体上部へ
の屋根の架設、および構造体上部からの屋根の退去を任
意に行うことができ、天候等への対応が自在となる。し
かも、屋根の開口部は、屋根が構造体の外部の他の場所
に退去することによってではなく、膜屋根部を構成する
膜状体の折り畳みにより、言わば、この膜状体が開口部
分の面積を吸収するものであるから、屋根の退去・収納
場所といったものを別に設ける必要がない。これに加
え、箱型屋根ユニットの移動は架設時に使用した軌道を
利用して行え、コストの低減化が図れる、等の優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図(a)は本考案に係る開閉式屋根の全体を該開閉
式屋根が架設される構造体と共に示す平面図、第1図
(b)は第1図(a)の正面断面図、第2図は箱型屋根
ユニット3を側面から見た拡大図、第3図は膜屋根部4
を箱型屋根ユニットと一部と共に示す側面図、第4図は
膜屋根部4の機構を示す部分斜視図、第5図は膜状態13
の懸加部材12への張設状態を示す部分側面図、第6図
(a)は屋根の端部の一部を示す上面図、第6図(b)
は第6図(a)におけるI−I断面図。第7図ないし第
9図は実施例における開閉式屋根の作用を説明するため
のもので第7図、第8図はそれぞれ膜屋根部4を箱型屋
根ユニット3の端部と共に示す側面図、第9図は開閉式
屋根の解放された状況を示す全体側面図である。 1……構造体、2……屋根(移動式屋根)、3……箱型
屋根ユニット、4……膜屋根部、6……スライドガイ
ド、7……摺動体、8……縦スライド棒、12……懸架部
材、13……膜状体、A……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造体の上部に、その梁間にわたる箱型屋
    根ユニットを前記構造体の桁行方向にほぼ一定間隔に設
    けると共にそれら箱型屋根ユニット間に膜屋根部を形成
    し、前記箱型屋根ユニットを前記構造体の桁行方向にス
    ライドさせることにより前記膜屋根部を構成する膜状体
    を折り曲げ、隣り合う前記箱型屋根ユニットどうしを近
    接させて前記構造体の上部に開口部を生じせしめる開閉
    式屋根であって、前記膜屋根部は、前記箱型屋根ユニッ
    ト間にわたりかつ梁間方向に並設された複数本のスライ
    ドガイドと、それぞれのスライドガイドに摺動自在に設
    けられた複数個の摺動体と、前記スライドガイドに直交
    して前記摺動体間に平行にわたる複数本の懸架部材とを
    備え、これら懸架部材間に前膜状体が張設され、しかも
    これら懸架部材のうち1本置きに配されたものが、前記
    摺動体の前記スライドガイドに沿った水平移動に伴い上
    下摺動する縦スライド棒に支持されていることを特徴と
    する開閉式屋根。
JP1410288U 1988-02-04 1988-02-04 開閉式屋根 Expired - Lifetime JPH071386Y2 (ja)

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