JP2588452B2 - 仮設単体構築物 - Google Patents

仮設単体構築物

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JP2588452B2
JP2588452B2 JP3298067A JP29806791A JP2588452B2 JP 2588452 B2 JP2588452 B2 JP 2588452B2 JP 3298067 A JP3298067 A JP 3298067A JP 29806791 A JP29806791 A JP 29806791A JP 2588452 B2 JP2588452 B2 JP 2588452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は,例えば工事現場の仮
設ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所,温室等とし
て用いられる仮設構築物に関し,特に単体で設置利用す
るに好適な仮設単体構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】 この種の用途を有する仮設構築物とし
て組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
【0003】 組立て式の仮設ハウスは,屋根,側壁,
妻壁等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固
定して組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合
と,組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設
置する場合とがある。
【0004】 また,テントはフレームを現場において
組立て,これにテント形状に添うシートを被覆配設して
固定せしめる,一般に現場組立て式のものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし,この種仮設
ハウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び
撤去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑であ
る一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技能を必要と
するので,これら技能者に頼らざるを得ず,従って設
置,撤去を容易に行い難い。また部品数も多く,撤去後
の整理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大きなス
ペースを必要とする。
【0006】 予め組立てたものを搬入する場合には,
作業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際
して各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必
要とするので輸送の効率は極めて悪く,また撤去後の保
管スペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟
毎に必要とし,その効率も極めて悪い。
【0007】 本発明はかかる問題点に鑑みてなされた
もので,その課題とする処は,設置,撤去及びその移動
が容易であるとともに輸送や保管のスペースを可及的に
減少せしめた仮設単体構築物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記課題のために,本
発明は単体として用いる仮設構築物を,それ自体折畳み
自在にして移動自在のものとして構成し,これを設置場
所において伸張設置し,また折畳むことにより縮少撤去
乃至保管し得るようにしたものであって,即ち本発明
は,対向する一対の平側パネルと,該一対の平側パネル
上端及び側端にそれぞれ一側端を蝶番連結するととも
に,他側端を相互に蝶番連結せしめた一対の屋根パネル
及び前後各一対の妻側パネルと,該前後各一対の妻側パ
ネル蝶番連結部位の上記一対の平側パネル各両端の連結
支柱下端に設置したキャスター又は戸車による転動手段
とを備えてなることを特徴とする仮設単体構築物(請求
項1),請求項1の各一対の平側パネル下端にそれぞれ
蝶番連結するとともに,他端を蝶番連結した一対の床パ
ネルを追加的に備えてなることを特徴とする仮設単体構
築物(請求項2),請求項1又は2の各一対の平側パネ
ル上端にして屋根パネル下方にそれぞれ一端を蝶番連結
するとともに,他端を蝶番連結した一対の天井パネルを
追加的に備えてなることを特徴とする仮設単体構築物
(請求項3),請求項1又は2の平側パネル,屋根パネ
ル,妻側パネルの全部又は一部を枠組みフレームとする
とともに,該枠組みフレームにシートを配設せしめてな
ることを特徴とする仮設単体構築物(請求項4),請求
項1乃至4のいずれかの一対の屋根パネル間又はこれに
代る枠組みフレーム間の蝶番連結を山折りの蝶番連結と
してなることを特徴とする仮設単体構築物(請求項5)
及び請求項1乃至5のいずれかの各蝶番連結がそれぞれ
長手方向全長のアルミ蝶番装置を介して行われてなるこ
とを特徴とする仮設単体構築物(請求項6)に係り且つ
これらをそれぞれ発明の要旨として,上課題解決の手段
としたものである。
【0009】
【実施例】 以下実施例を示す図面に従って本発明を更
に具体的に説明すれば,Aは仮設単体構築物であり,1
0はその平側パネル,20は屋根パネル,30は妻側パ
ネルをそれぞれ示す。
【0010】 本例の構築物Aは,別途室内に照明装置
を設置する独自照明のものとしてあり,このため上記各
パネル10,20,30は不透明ハニカム製にして厚さ
3cm強となるパネル体をそれぞれ用いて構成せしめて
ある。
【0011】 構築物Aは,また,建物フロアー,地面
等を床としてそのまま用いるように下面開放のテント状
のものとしてあり,従って本例の構築物Aは,その平側
に位置する平側パネル10を対向して一対,屋根に位置
する屋根パネル20を隣接傾斜状に配置して一対,更に
前後の妻側に位置する前後の妻側パネル30を各一対備
えてなるとともに,上記一対の平側パネル10を基準に
して,該基準とした一対の平側パネル10上端及び側端
に屋根パネル20,妻側パネル30の一側端をそれぞれ
蝶番連結し且つこれら屋根パネル20,妻側パネル30
の各他側端を更にそれぞれ蝶番連結せしめて,一対の屋
根パネル20を平側パネル10間で山折り連結し,また
各一対の妻側パネル30を同じく平側パネル10間で谷
折り連結してある。
【0012】 本例の蝶番連結は,それぞれ各連結部位
において雄型突条50及び雌型凹条51とによるアルミ
全面蝶番装置Bを用い,これを介して各所定方向に所定
角度回動自在としたパネル側端長手方向全長に亘る連結
をなさしめたものとしてある。
【0013】 蝶番装置Bの雄型突条50及び雌型凹条
51は,それぞれ平側パネル10と屋根パネル20との
間及び妻側パネル30との間において,また屋根パネル
20間及び妻側パネル30間において,これら各パネル
の一側端に一体的に固定配置した雄型連結枠60,61
及び雌型連結枠62,64に設けられ,またはパネル他
側端に同じく一体的に固定配置した雌型連結枠63,6
4及びこれらパネル間に介設した一体成型或いは一体的
に固定した雄型介設枠65,66に設けてあり,本例に
おいて雄型突条50は円筒状断面,雌型凹条51は24
0゜乃至270゜の一側開口円弧状断面を呈するものと
してある。
【0014】 即ち平側パネル10と屋根パネル20間
及び平側パネル10と妻側パネル30の蝶番装置Bにお
ける雄型突条50は,雄型速結枠60,61の内側湾曲
基部70の先端又は中間にそれぞれ45゜の角度に傾斜
ブリッジ71を突設し,該ブリッジ71が中心線をなす
ようにその先端に突出形成せしめてあり,これにより上
記内側湾曲基部70との間に回動ガイド用にして,特に
屋根パネル20側にあっては荷重支持台を兼ねるように
した湾曲受溝72を形成したものとしてある。
【0015】 これら雄型連結枠60,61は,屋根パ
ネル20側では,平側パネル10の上枠11に載置固定
し,また妻側パネル30側では,平側パネル10の側端
に立設固定した連結支柱13に固定することにより,該
連結支柱13を介して平側パネル10に直角をなすよう
に添設固定せしめてある。
【0016】 また屋根パネル20間の蝶番装置Bにお
ける雄型突条50は,屋根パネル20間に介設した幅広
の雄型介設枠65の両端に内側湾曲基部70を設け,厚
肉としたブリッジ71を介して同様に45゜の角度に突
出形成し,併せて基部71との間に受溝72を形成せし
めたものとしてある。
【0017】 妻側パネル30間の蝶番装置Bにおける
雄型突条50は,妻側パネル30間に介設した同じく雄
型介設枠66の両端に設けてあり,本例にあってこの雄
型介設枠66は,上記平側パネル10の連結支柱13を
共通に用い,この連結支柱13の両端に,同じく平側パ
ネル10と妻側パネル30間と共通に用いた雄型連結枠
61を各雄型突条50が外側に位置するようにそれぞれ
逆向きに固定せしめてある。
【0018】 一方,これら雄型突条50に対する雌型
凹条51は,それぞれ基部73と該基部73から突設し
た円弧突条74とを備えた雌型連結枠62,64を用
い,該雌型連結枠62,64の円弧突条74内面側に形
成せしめてある。
【0019】 屋根パネル20の雌型連結枠62,63
は,単一の円弧突条74を基部73一端より突設して,
該基部73との間に240゜の円弧状雌型凹条51を,
また妻側パネル30の雌型連結枠64は,一対の円弧突
条74を基部73両端より突設し,該基部73及び一対
の円弧突条74間に290゜の円弧状雌型凹条51をそ
れぞれ形成したものとしてある。
【0020】 このように形成された雄型突条50は,
雌型凹条51に対して長手方向一端側からスライド嵌合
せしめることにより,平側パネル10と屋根パネル20
との間にあっては,雄型突条50のブリッジ71と雌型
凹条51の円弧突条74先端の当接位置及び雄型連結部
60基部70と雌型連結部62の当接位置間における6
0゜の角度範囲において,屋根パネル20間にあっては
ブリッジ71と円弧突条74及び雌型連結部63の各当
接位置間における65゜の角度範囲において,更に平側
パネル10と妻側パネル30間並びに妻側パネル30間
にあっては,ブリッジ71と一対の円弧突条74先端と
の各当接位置間における90゜の角度範囲においてそれ
ぞれ相互に回動自在とした蝶番装置Bが形成されること
になる。
【0021】 更に構築物Aは,上記前後各一対の妻側
パネル30蝶番連結部位の上記一対の平側パネル10両
端の連結支柱13下端に設置した転動手段40を備えた
ものとしてあり,本例にあって転動手段40はキャスタ
ーによるものとし,上記連結支柱13とともに妻側パネ
ル30間の雄型介設枠66下端にも設置したものとして
あるが,上記連結支柱13は,屋根パネル20及び妻側
パネル30蝶番連結の基準とした一対の平側パネル10
にあって妻側パネル20蝶番連結用の上記雄型連結枠6
1を固定したものとされるから,構築物Aの設置撤去及
びその移動に際して,これを容易化するとともに極めて
安定した設置撤去及びその移動をなし得るようにしたも
のとしてある。
【0022】 従って,上記蝶番装置Bを介してそれぞ
れ蝶番連結したキャスターによる転動手段40を備えた
構築物Aは,一対の平側パネル10を基準として,屋根
パネル20及び妻側パネル30の伸張させて,工場内設
置の事務所,屋外設置の仮設ハウス,救護所等として使
用することができ,また同じく平側パネル10を基準と
して屋根パネル20を上方突出状の山折りに,妻側パネ
ル30を平側パネル10間重合状の谷折りにそれぞれ折
畳んで,屋根パネル20間の雄型介設枠の幅寸法に相応
した奥行寸法でコンパクトに縮少し,撤去保管,輸送等
を行うことができるものとされ,またその設置撤去及び
その移動を極めて容易に安定して行うことができるもの
とされる。
【0023】 なお図中12は平側パネル10の下枠,
14は同じく平側パネル10の面内連結支柱13間に介
設した出入り用のドア,31は妻側パネル30の上端に
一体的延設状に設けた,特に気密性を確保するに好適な
妻面密封用の追加閉塞パネル,75は屋根パネル20の
各雌型連結枠62,63に一体成型して設けた,特に屋
外使用時の防水性を確保するに好適な先端に気密材76
を嵌着した防水フイン,77は蝶番装置Bの位置ズレ,
離脱防止用に蝶番装置B端部に設けた固定プレート,1
5は平側パネル10に連結支柱13を固定したコーナー
ブロックを示す。
【0024】 図16及び図17は,上記構築物Aに,
伸張縮少を安定して確実に行うとともに構築物Aの独立
構築物としての保形性を向上するために,必要に応じて
追加的に設置し得る伸縮操作装置Cを示したもので,本
例の伸縮操作装置Cは,長尺雄ネジロッド80を妻側パ
ネル30間の各雄型介設枠66に架設固定し,これに螺
装した一対の移動ナット83の離隔間隔に応じてリンク
棒84を介して,屋根パネル20間の雄型介設枠65を
上下に昇降自在としたものとしてある。
【0025】 妻側パネル30間雄型介設枠66との固
定は,雄ネジロッド80端部に螺装した一対の固定ナッ
ト81を,雄型介設枠66の透孔内にそれぞれ挿入し,
透孔両側から嵌合固定した一対のナット受金具82内に
回転不能に嵌め入れることによってなされており,また
屋根パネル20間雄型介設枠65の昇降は,各移動ナッ
ト83に連結したリンク棒84を上端側で連結する固定
金具85を,該雄型介設枠65の下面に当接固定するこ
とになってなされている。
【0026】 従って,雄ネジロッド80をその一端側
又は両端側に設けた回転ハンドル86を正逆方向に回転
操作すれば,固定ナット81及び移動ナット83はそれ
ぞれ同間隔分移動し,移動ナット83が昇降方向に作用
して雄型介設枠65を昇降させて屋根パネル20の山折
り折畳み又は伸張を,固定ナット81が離接方向に作用
して雄型介設枠66を引寄せ又は離隔させて妻側パネル
30の谷折り折畳み又は伸張を同時的に行うことが可能
となる。
【0027】 図18及び図19は,上記構築物Aに更
に天井パネル35及び/又は床パネル36を追加的に設
けた例を示し,これら天井パネル35及び/又は床パネ
ル36はいずれも平側パネル10に一側端を蝶番連結
し,併せて他側端を相互に蝶番連結せしめ,いずれも山
折り連結一対となるように上記屋根パネルと同様に配置
すればよい。
【0028】 このとき天井パネル35は,平側パネル
10と屋根パネル20の蝶番連結位置より下方となるよ
うにし,且つ天井パネル35間雄型介設枠67はこれを
屋根パネル20間のものより幅狭のものとすることによ
り,屋根パネル20間に山折り折畳みをなし得るものと
なり.また床パネル36は,妻側パネル30の高さの範
囲を超えないように上記幅広の雄型介設枠68を介設し
又はより幅狭のものを介設し,或いは直接の蝶番連結を
行うようにすればよい。
【0029】 図20及び図21は,屋根パネル20を
水平となるように平側パネル10間に設置した,例えば
ベランダ据置きの小型温室等として好適な構築物Aとし
た例であり,この場合,上記床パネル36に用いた構成
をそれぞれそのまま適用することができる。
【0030】 図22及び図23は,妻側パネル30を
上記谷折りに代えて,山折りとなるように蝶番連結した
例を示したもので,この山折りとするには上記各蝶番装
置Bの方向を屋根パネル20に準じて内外逆となるよう
にすればよく,特に平側パネル10の幅より妻側パネル
30の2枚分の幅が小であることを必要とする谷折りに
対して,妻側パネル30の山折りは,これら幅寸法と無
関係に妻側パネル30の幅を設定することによる長方形
妻面大の構築物Aを得る上で都合がよい。
【0031】 図示した例は以上のとおりとしたが,本
発明にあっては上記不透明のパネル体に代えて,硝子,
着色又は無着色の合成樹脂等の璋明乃至半透明のパネル
体を,平側パネル,屋根パネル,妻側パネル等の全部又
は一部に用いることができ,更に不透明のパネル体とす
るとき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系或い
はこれらの複合材料,更には断熱,防音材を介設したも
の等を広く用いることができる。
【0032】 パネル体はそのまま平側パネル,屋根パ
ネル,妻側パネル等を形成することができるが,一般に
は所定のフレームとともにこれらパネルを形成するよう
にする。この場合,蝶番連結はフレーム間で行われるの
で,本発明にあっては一方でこのフレームが存在すれば
構築物の骨組みを構成できる。従って,上記平側パネ
ル,屋根パネル,妻側パネル,或いは用いることある天
井パネルに代えて枠材を枠組みした枠組みフレームを,
全部又は一部に用いることができ,この場合,例えば透
明合成樹脂,キャンバス布材等のシートをこの枠組みフ
レームに張設し,或いは上吊りする等して配設せしめて
構築物を構成する。平側パネル,屋根パネル,妻側パネ
ルを用い,これに透明合成樹脂シートを延設したもの
は,上記小型温室の他,大型の温室等として,キャンバ
ス布材を張設したものは,平側一方のフレームを開放乃
至開閉することによりガレージ等としてそれぞれ利用す
ることができる。
【0033】 平側パネル,妻側パネル或いはこれらに
代えてフレームに出入口,通気口,窓等を設けること,
更に屋根パネルに天窓を設けること等が可能である。一
般に妻側パネルは谷折りにすることがコンパクトな縮少
に便利であるから,この場合,出入口は平側に設置し易
いが,妻側パネルにその開口幅を得られれば,もとより
この妻側パネルに出入口を設けることが可能である。
【0034】 上記妻側パネルにおけるが如く,屋根パ
ネル或いは用いることある天井パネル又は床パネルの蝶
番連結は,いずれも上記山折り連結に代え,谷折り連結
とすることができる。床パネルは谷折り連結としたと
き,その荷重支持を建物フロー,地面によって直接に又
は突設脚等を介して間接的に行うことができるが,屋根
パネル,必要に応じて用いる天井パネルは,伸張に際し
て伸張状態を保持する固定措置を必要とし,この固定措
置を設けない限り構築物として保形をなし難くなるた
め,一般には屋根パネル,必要に応じて用いる天井パネ
ルは山折りとするのがよく,また床パネルを用いるとき
は,これも併せて山折りとするのが,例えば介物を介設
するも浮し状にこれを設置したりするに際して強度確保
手段となり得るために好ましい。
【0035】 平側パネルと屋根パネル,妻側パネル等
の蝶番連結及び屋根パネル,妻側パネル等の蝶番連結
は,片開き用の角蝶番,ぎぼし蝶番等を含めて各種の蝶
番金具を用いて行うことができ,例えば鋼製のフレーム
を用いた場合にはこれらによることが好ましいことがあ
る。
【0036】 一般には上記の如くに,パネル又はフレ
ーム側端長手方向全長に亘るアルミ蝶番装置によってこ
れらの蝶番連結を行うのが簡便にして,精度が高く且つ
連結強度を確保することが可能となるが,このアルミ蝶
番装置を用いるに際しては,雄型突条,雌型凹条をそれ
ぞれパネルフレーム乃至枠組みフレーム或いは介設枠と
一体成型し又は上記例の如く,これらと別体に成型して
これを一体的に固定することのいずれも可能である。従
って,例えば鋼製のパネルフレーム等を用いるとき,こ
れがステンレスであれば直接に添設固定することができ
るが,鉄であれば絶縁材を介する等電触防止措置を施し
て添設固定せしめることが連結強度の耐久性を高める上
で好ましい。
【0037】 アルミ蝶番装置によるとき,雄型突条,
雌型凹条とパネル乃至フレーム又は介設枠との位置関係
は任意にこれを定め,対をなす一方に雄型突条,他方に
雌型凹条が位置するように配置すれば足りる。従って,
例えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端に雌型
凹条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれぞれ平
側パネル,介設枠との間で蝶番装置を構成することが可
能である。
【0038】 更に,例えばクレーンによって吊下げ設
置し,撤去するために構築物,特に屋根パネル,屋根フ
レーム或いは介設枠に単一又は複数のフックを設けるこ
と,キャスターによる転動手段に代えて戸車によるもの
とすること,該転動手段の設置を連結支柱以外の部位の
一部又は全部について省略すること,屋根パネルと上記
妻側パネルの閉塞パネル間等に気密材を介設し,密封性
を高めること,逆に閉塞パネルの設置を省略し,または
上記防水フインの設置を省略して構築物を,例えば工場
内等屋内設置専用のものとすること,転動装置にストッ
パーを付し,蝶番連結部分において伸張状態保持用に着
脱自在のかんぬきをパネル間又はパネルと介設枠間に設
置し,或いは平側パネルと屋根パネル又は妻側パネル間
等に着脱自在の筋交を設置する等構築物の形状保持措置
を施すこと,平側パネルのパネル体に代えて妻側パネル
と同様の伸長縮小自在のシャッターを用いること,各構
築物ユニットに必要に応じて配線を施し,又例えば屋根
パネル間又は天井パネル間の介設枠を用いて構築物に蛍
光灯等照明装置,火災感知装置等の装置や設備を設置す
ること等を含めて,本発明の実施に当っては,平側パネ
ル,屋根パネル,妻側パネル,必要に応じて用いる床パ
ネル,天井パネル,これらに代る枠組みフレーム,蝶番
連結手段,転動手段等の各具体的材質,形状,構造,寸
法,他のものの付加、構築物の形状,用途等は前記発明
の要旨に反しない限りこれを様々に変更することがで
き,以上に図示し,説明したものに限定されない。
【0039】
【発明の効果】 本発明は以上のとおりに構成したか
ら,それぞれ対向する一対の平側パネル又は枠組みフレ
ームを基準として一対の屋根パネル及び妻側パネルを,
更には天井パネル及び/又は床パネルを伸張し,折畳み
縮少することができ,転動手段を上記基準とした一対の
平側パネル又は枠組みフレーム両端の連結支柱下端に備
えた折畳み自在な仮設単体構築物を得られる。従って伸
張,折畳み縮少という簡易にして単純な作業で容易且つ
安定した設置,撤去及びその移動をなし得る上,縮少状
態の保管,輸送をなし得るので,併せて保管,輸送作業
が簡易化するとともに,そのスペースを可及的に減少せ
しめることができる。
【0040】 上記に加えて,請求項5は一対の屋根パ
ネル間又はこれに代る枠組みフレーム間の蝶番連結を山
折りの蝶番連結とすることにより,伸張状態において蝶
番連結部分が下支え状の支持作用を行い,構築物として
の形状確保及び強度向上に資することになり,また請求
項6は蝶番連結をパネル又はフレーム側端長手方向全長
のアルミ蝶番装置を介して行うことにより,精度が高く
スムーズな伸張,折畳み縮少をなし得る構築物とし,ま
た該蝶番連結部分における長手方向に亘る密封を可能と
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 構築物の斜視図
【図2】 構築物の縮少状態を示す斜視図
【図3】 平側パネルと屋根パネルの連結状態を示す縦
断面図
【図4】 平側パネルと妻側パネルの連結状態を示す横
断面図
【図5】 屋根パネル間の連結状態を示す縦断面図
【図6】 屋根パネルの縮少状態を示す縦断面図
【図7】 妻側パネル間の連結状態を示す横断面図
【図8】 妻側パネルの縮少状態を示す横断面図
【図9】 雄型連結枠の縦断面図
【図10】 雌型連結枠の縦断面図
【図11】 雄型連結枠の縦断面図
【図12】 雌型連結枠の縦断面図
【図13】 平側パネル隅部上方正面図
【図14】 平側パネル隅部下方正面図
【図15】 平側パネルの部分縦断面図
【図16】 伸縮操作装置の正面図
【図17】 伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図
【図18】 他の例を示す縦断面図
【図19】 縮少状態を示す縦断面図
【図20】 他の例を示す縦断面図
【図21】 縮少状態を示す縦断面図
【図22】 他の例を示す横断面図
【図23】 縮少状態を示す横断面図
【符号の説明】
A 構築物 B 蝶番装置 C 伸縮操作装置 10 平側パネル 20 屋根パネル 30 妻側パネル 40 転動手段 50 雄型突条 51 雌型凹条 60,61 雄型連結枠 62〜64 雌型連結枠 65〜68 雄型介設枠

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の平側パネルと,該一対の
    平側パネル上端及び側端にそれぞれ一側端を蝶番連結す
    るとともに,他側端を相互に蝶番連結せしめた一対の屋
    根パネル及び前後各一対の妻側パネルと,該前後各一対
    の妻側パネル蝶番連結部位の上記一対の平側パネル各両
    端の連結支柱下端に設置したキャスター又は戸車による
    転動手段とを備えてなることを特徴とする仮設単体構築
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1の各一対の平側パネル下端にそ
    れぞれ蝶番連結するとともに,他端を蝶番連結した一対
    の床パネルを追加的に備えてなることを特徴とする仮設
    単体構築物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の各一対の平側パネル上
    端にして屋根パネル下方にそれぞれ一端を蝶番連結する
    とともに,他端を蝶番連結した一対の天井パネルを追加
    的に備えてなることを特徴とする仮設単体構築物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の平側パネル,屋根パネ
    ル,妻側パネルの全部又は一部を枠組みフレームとする
    とともに,該枠組みフレームにシートを配設せしめてな
    ることを特徴とする仮設単体構築物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの一対の屋根
    パネル間又はこれに代る枠組みフレーム間の蝶番連結を
    山折りの蝶番連結としてなることを特徴とする仮設単体
    構築物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの各蝶番連結
    がそれぞれ長手方向全長のアルミ蝶番装置を介して行わ
    れてなることを特徴とする仮設単体構築物。
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