JPH05209436A - 仮設単体構築物 - Google Patents

仮設単体構築物

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JPH05209436A
JPH05209436A JP29806791A JP29806791A JPH05209436A JP H05209436 A JPH05209436 A JP H05209436A JP 29806791 A JP29806791 A JP 29806791A JP 29806791 A JP29806791 A JP 29806791A JP H05209436 A JPH05209436 A JP H05209436A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] 設置,撤去が容易で,輸送や保管スペースを
可及的に減少した仮設単体構築物を提供する。 [構成] 対向する一対の平側パネル10を基準とし
て,構築物Aを折畳むように,平側パネル10上端及び
側端にアルミ蝶番装置を介して一対の屋根パネル及び妻
側パネルをそれぞれ蝶番連結し且つこれらの間を更に蝶
番連結して屋根パネルを山折り状に,妻側パネルを谷折
り状とすることにより,構築物を伸張設置し,また縮少
撤去,保管する。必要に応じて同様に一対の天井パネ
ル,床パネルを追加的に設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば工事現場の仮設
ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所,温室等として
用いられる仮設構築物に関し,特に単体で設置利用する
に好適な仮設単体構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途を有する仮設構築物として
組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
【0003】組立て式の仮設ハウスは,屋根,側壁,妻
壁等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固定
して組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合
と,組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設
置する場合とがある。
【0004】また,テントはフレームを現場において組
立て,これにテント形状に添うシートを被覆配設して固
定せしめる,一般に現場組立て式のものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この種仮設ハ
ウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び撤
去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑である
一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技能を必要とす
るので,これら技能者に頼らざるを得ず,従って設置,
撤去を容易に行い難い。また部品数も多く,撤去後の整
理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大きなスペー
スを必要とする。
【0006】予め組立てたものを搬入する場合には,作
業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際し
て各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必要
とするので輸送の効率は極めて悪く,また撤去後の保管
スペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟毎
に必要とし,その効率も極めて悪い。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので,その課題とする処は,設置,撤去が容易であると
ともに輸送や保管のスペースを可及的に減少せしめた仮
設単体構築物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題のために,本発
明は単体として用いる仮設構築物を,それ自体折畳み自
在のものとして構成し,これを設置場所において伸張設
置し,また折畳むことにより縮少撤去乃至保管し得るよ
うにしたものであって,即ち本発明は,対向する一対の
平側パネルと,該各平側パネル上端にそれぞれ一側端を
蝶番連結するとともに,他側端を相互に蝶番連結せしめ
た一対の屋根パネル及び一対の前後各妻側パネルとを備
えてなることを特徴とする仮設単体構築物(請求項
1),請求項1の各平側パネル下端にそれぞれ蝶番連結
するとともに,他端を蝶番連結した一対の床パネルを追
加的に備えてなることを特徴とする仮設単体構築物(請
求項2),請求項1又は2の各平側パネル上端にして屋
根パネル下方にそれぞれ一端を蝶番連結するとともに,
他端を蝶番連結した一対の天井パネルを追加的に備えて
なることを特徴とする仮設単体構築物(請求項3),請
求項1又は2の平側パネル,屋根パネル,妻側パネル,
床パネルの全部又は一部を枠組みフレームとするととも
に,該枠組みフレームにシートを配設せしめてなること
を特徴とする仮設単体構築物(請求項4),請求項1乃
至4における一対の屋根パネル間,一対の天井パネル
間,一対の床パネル間,又はこれらに代る枠組みフレー
ム間の蝶番連結を山折りの蝶番連結としてなることを特
徴とする仮設単体構築物(請求項5)及び請求項1乃至
5のパネル又はフレームの各蝶番連結がパネル又はフレ
ーム側端長手方向全長のアルミ蝶番装置を介して行われ
てなることを特徴とする仮設単体構築物(請求項6)に
係り且つこれらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題
解決の手段としたものである。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば,Aは仮設単体構築物であり,10
はその平側パネル,20は屋根パネル,30は妻側パネ
ルをそれぞれ示す。
【0010】本例の構築物Aは,別途室内に照明装置を
設置する独自照明のものとしてあり,このため上記各パ
ネル10,20,30は不透明ハニカム製にして厚さ3
cm強となるパネル体をそれぞれ用いて構成せしめてあ
る。
【0011】構築物Aは,また,建物フロアー,地面等
を床としてそのまま用いるように下面開放のテント状の
ものとしてあり,従って本例の構築物Aは,その平側に
位置する平側パネル10を対向して一対,屋根に位置す
る屋根パネル20を隣接傾斜状に配置して一対,更に前
後の妻側に位置する前後の妻側パネル30を各一対備え
てなるとともに,上記一対の平側パネル10を基準にし
て,これに屋根パネル20,妻側パネル30の一側端を
それぞれ蝶番連結し且つこれら屋根パネル20,妻側パ
ネル30の各他側端を更にそれぞれ蝶番連結せしめて,
一対の屋根パネル20を平側パネル10間で山折り連結
し,また各一対の妻側パネル30を同じく平側パネル1
0間で谷折り連結してある。
【0012】本例の蝶番連結は,それぞれ各連結部位に
おいて雄型突条50及び雌型凹条51とによるアルミ全
面蝶番装置Bを用い,これを介して各所定方向に所定角
度回動自在としたパネル側端長手方向全長に亘る連結を
なさしめたものとしてある。
【0013】蝶番装置Bの雄型突条50及び雌型凹条5
1は,それぞれ平側パネル10と屋根パネル20との間
及び妻側パネル30との間において,また屋根パネル2
0間及び妻側パネル30間において,これら各パネルの
一側端に一体的に固定配置した雄型連結枠60,61及
び雌型連結枠62,64に設けられ,またはパネル他側
端に同じく一体的に固定配置した雌型連結枠63,64
及びこれらパネル間に介設した一体成型或いは一体的に
固定した雄型介設枠65,66に設けてあり,本例にお
いて雄型突条50は円筒状断面,雌型凹条51は240
°乃至270°の一側開口円弧状断面を呈するものとし
てある。
【0014】即ち平側パネル10と屋根パネル20間及
び平側パネル10と妻側パネル30の蝶番装置Bにおけ
る雄型突条50は,雄型連結枠60,61の内側湾曲基
部70の先端又は中間にそれぞれ45°の角度に傾斜ブ
リッジ71を突設し,該ブリッジ71が中心線をなすよ
うにその先端に突出形成せしめてあり,これにより上記
内側湾曲基部70との間に回動ガイド用にして,特に屋
根パネル20側にあっては荷重支持台を兼ねるようにし
た湾曲受溝72を形成したものとしてある。
【0015】これら雄型連結枠60,61は,屋根パネ
ル20側では,平側パネル10の上枠11に載置固定
し,また妻側パネル30側では,平側パネル10の側端
に立設固定した連結支柱13に固定することにより,該
連結支柱13を介して平側パネル10に直角をなすよう
に添設固定せしめてある。
【0016】また屋根パネル20間の蝶番装置Bにおけ
る雄型突条50は,屋根パネル20間に介設した幅広の
雄型介設枠65の両端に内側湾曲基部70を設け,厚肉
としたブリッジ71を介して同様に45°の角度に突出
形成し,併せて基部71との間に受溝72を形成せしめ
たものとしてある。
【0017】妻側パネル30間の蝶番装置Bにおける雄
型突条50は,妻側パネル30間に介設した同じく雄型
介設枠66の両端に設けてあり,本例にあってこの雄型
介設枠66は,上記平側パネル10の連結支柱13を共
通に用い,この連結支柱13の両端に,同じく平側パネ
ル10と妻側パネル30間と共通に用いた雄型連結枠6
1を各雄型突条50が外側に位置するようにそれぞれ逆
向きに固定せしめてある。
【0018】一方,これら雄型突条50に対する雌型凹
条51は,それぞれ基部73と該基部73から突設した
円弧突条74とを備えた雌型連結枠62,64を用い,
該雌型連結枠62,64の円弧突条74内面側に形成せ
しめてある。
【0019】屋根パネル20の雌型連結枠62,63
は,単一の円弧突条74を基部73一端より突設して,
該基部73との間に240°の円弧状雌型凹条51を,
また妻側パネル30の雌型連結枠64は,一対の円弧突
条74を基部73両端より突設し,該基部73及び一対
の円弧突条74間に290°の円弧状雌型凹条51をそ
れぞれ形成したものとしてある。
【0020】このように形成された雄型突条50は,雌
型凹条51に対して長手方向一端側からスライド嵌合せ
しめることにより,平側パネル10と屋根パネル20と
の間にあっては,雄型突条50のブリッジ71と雌型凹
条51の円弧突条74先端の当接位置及び雄型連結部6
0基部70と雌型連結部62の当接位置間における60
°の角度範囲において,屋根パネル20間にあってはブ
リッジ71と円弧突条74及び雌型連結部63の各当接
位置間における65°の角度範囲において,更に平側パ
ネル10と妻側パネル30間並びに妻側パネル30間に
あっては,ブリッジ71と一対の円弧突条74先端との
各当接位置間における90°の角度範囲においてそれぞ
れ相互に回動自在とした蝶番装置Bが形成されることに
なる。
【0021】従って,この蝶番装置Bを介してそれぞれ
蝶番連結した構築物Aは,一対の平側パネル10を基準
として,屋根パネル20及び妻側パネル30を伸張させ
て,工場内設置の事務所,屋外設置の仮設ハウス,救護
所等として使用することができ,また同じく平側パネル
10を基準として屋根パネル20を上方突出状の山折り
に,妻側パネル30を平側パネル10間重合状の谷折り
にそれぞれ折畳んで,屋根パネル20間の雄型介設枠の
幅寸法に相応した奥行寸法でコンパクトに縮少し,撤去
保管,輸送等を行うことができるものとされる。
【0022】なお図中12は平側パネル10の下枠,1
4は同じく平側パネル10の面内連結支柱13間に介設
した出入り用のドア,31は妻側パネル30の上端に一
体的延設状に設けた,特に気密性を確保するに好適な妻
面密封用の追加閉塞パネル,75は屋根パネル20の各
雌型連結枠62,63に一体成型して設けた,特に屋外
使用時の防水性を確保するに好適な先端に気密材76を
嵌着した防水フイン,77は蝶番装置Bの位置ズレ,離
脱防止用に蝶番装置B端部に設けた固定プレート,15
は平側パネル10に連結支柱13を固定したコーナーブ
ロック,40は設置撤去ひいては移動を容易化するため
に平側パネル10の連結支柱13及び妻側パネル30間
雄型介設枠66下端にそれぞれ設置した転動手段として
のキャスターを示す。
【0023】図16及び図17は,上記構築物Aに,伸
張縮少を安定して確実に行うとともに構築物Aの独立構
築物としての保形性を向上するために,必要に応じて追
加的に設置し得る伸縮操作装置Cを示したもので,本例
の伸縮操作装置Cは,長尺雄ネジロッド80を妻側パネ
ル30間の各雄型介設枠66に架設固定し,これに螺装
した一対の移動ナット83の離隔間隔に応じてリンク棒
84を介して,屋根パネル20間の雄型介設枠65を上
下に昇降自在としたものとしてある。
【0024】妻側パネル30間雄型介設枠66との固定
は,雄ネジロッド80端部に螺装した一対の固定ナット
81を,雄型介設枠66の透孔内にそれぞれ挿入し,透
孔両側から嵌合固定した一対のナット受金具82内に回
転不能に嵌め入れることによってなされており,また屋
根パネル20間雄型介設枠65の昇降は,各移動ナット
83に連結したリンク棒84を上端側で連結する固定金
具85を,該雄型介設枠65の下面に当接固定すること
になってなされている。
【0025】従って,雄ネジロッド80をその一端側又
は両端側に設けた回転ハンドル86を正逆方向に回転操
作すれば,固定ナット81及び移動ナット83はそれぞ
れ同間隔分移動し,移動ナット83が昇降方向に作用し
て雄型介設枠65を昇降させて屋根パネル20の山折り
折畳み又は伸張を,固定ナット81が離接方向に作用し
て雄型介設枠66を引寄せ又は離隔させて妻側パネル3
0の谷折り折畳み又は伸張を同時的に行うことが可能と
なる。
【0026】図18及び図19は,上記構築物Aに更に
天井パネル35及び/又は床パネル36を追加的に設け
た例を示し,これら天井パネル35及び/又は床パネル
36はいずれも平側パネル10に一側端を蝶番連結し,
併せて他側端を相互に蝶番連結せしめ,いずれも山折り
連結一対となるように上記屋根パネルと同様に配置すれ
ばよい。
【0027】このとき天井パネル35は,平側パネル1
0と屋根パネル20の蝶番連結位置より下方となるよう
にし,且つ天井パネル35間雄型介設枠67はこれを屋
根パネル20間のものより幅狭のものとすることによ
り,屋根パネル20間に山折り折畳みをなし得るものと
なり,また床パネル36は,妻側パネル30の高さの範
囲を超えないように上記幅広の雄型介設枠68を介設し
又はより幅狭のものを介設し,或いは直接の蝶番連結を
行うようにすればよい。
【0028】図20及び図21は,屋根パネル20を水
平となるように平側パネル10間に設置した,例えばベ
ランダ据置きの小型温室等として好適な構築物Aとした
例であり,この場合,上記床パネル36に用いた構成を
それぞれそのまま適用することができる。
【0029】図22及び図23は,妻側パネル30を上
記谷折りに代えて,山折りとなるように蝶番連結した例
を示したもので,この山折りとするには上記各蝶番装置
Bの方向を屋根パネル20に準じて内外逆となるように
すればよく,特に平側パネル10の幅より妻側パネル3
0の2枚分の幅が小であることを必要とする谷折りに対
して,妻側パネル30の山折りは,これら幅寸法と無関
係に妻側パネル30の幅を設定することによる長方形妻
面大の構築物Aを得る上で都合がよい。
【0030】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明にあっては上記不透明のパネル体に代えて,硝子,着
色又は無着色の合成樹脂等の透明乃至半透明のパネル体
を,平側パネル,屋根パネル,妻側パネル等の全部又は
一部に用いることができ,更に不透明のパネル体とする
とき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系或いは
これらの複合材料,更には断熱,防音材を介設したもの
等を広く用いることができる。
【0031】パネル体はそのまま平側パネル,屋根パネ
ル,妻側パネル等を形成することができるが,一般には
所定のフレームとともにこれらパネルを形成するように
する。この場合,蝶番連結はフレーム間で行われるの
で,本発明にあっては一方でこのフレームが存在すれば
構築物の骨組みを構成できる。従って,上記平側パネ
ル,屋根パネル,妻側パネル,床パネル,天井パネルに
代えて枠材を枠組みした枠組みフレームを,全部又は一
部に用いることができ,この場合,例えば透明合成樹
脂,キャンバス布材等のシートをこの枠組みフレームに
張設し,或いは上吊りする等して配設せしめて構築物を
構成する。平側パネル,屋根パネル,妻側パネルを用
い,これに透明合成樹脂シートを延設したものは,上記
小型温室の他,大型の温室等として,キャンバス布材を
張設したものは,平側一方のフレームを開放乃至開閉す
ることによりガレージ等としてそれぞれ利用することが
できる。
【0032】平側パネル,妻側パネル或いはこれらに代
えてフレームに出入口,通気口,窓等を設けること,更
に屋根パネルに天窓を設けること等が可能である。一般
に妻側パネルは谷折りにすることがコンパクトな縮少に
便利であるから,この場合,出入口は平側に設置し易い
が,妻側パネルにその開口幅を得られれば,もとよりこ
の妻側パネルに出入口を設けることが可能である。
【0033】上記妻側パネルにおけるが如く,屋根パネ
ル更には天井パネル又は床パネルの蝶番連結は,いずれ
も上記山折り連結に代え,谷折り連結とすることができ
る。床パネルは谷折り連結としたとき,その荷重支持を
建物フロー,地面によって直接に又は突設脚等を介して
間接的に行うことができるが,屋根パネル,天井パネル
は,伸張に際して伸張状態を保持する固定措置を必要と
し,この固定措置を設けない限り構築物として保形をな
し難くなるため,一般にはこれら屋根パネル,天井パネ
ルは山折りとするのがよく,また床パネルも併せて山折
りとするのが,例えば介物を介設するも浮し状にこれを
設置したりするに際して強度確保手段となり得るために
好ましい。
【0034】平側パネルと屋根パネル,妻側パネル等の
蝶番連結及び屋根パネル,妻側パネル等の蝶番連結は,
片開き用の角蝶番,ぎぼし蝶番等を含めて各種の蝶番金
具を用いて行うことができ,例えば鋼製のフレームを用
いた場合にはこれらによることが好ましいことがある。
【0035】一般には上記の如くに,パネル又はフレー
ム側端長手方向全長に亘るアルミ蝶番装置によってこれ
らの蝶番連結を行うのが簡便にして,精度が高く且つ連
結強度を確保することが可能となるが,このアルミ蝶番
装置を用いるに際しては,雄型突条,雌型凹条をそれぞ
れパネルフレーム乃至枠組みフレーム或いは介設枠と一
体成型し又は上記例の如く,これらと別体に成型してこ
れを一体的に固定することのいずれも可能である。従っ
て,例えば鋼製のパネルフレーム等を用いるとき,これ
がステンレスであれば直接に添設固定することができる
が,鉄であれば絶縁材を介する等電触防止措置を施して
添設固定せしめることが連結強度の耐久性を高める上で
好ましい。
【0036】アルミ蝶番装置によるとき,雄型突条,雌
型凹条とパネル乃至フレーム又は介設枠との位置関係は
任意にこれを定め,対をなす一方に雄型突条,他方に雌
型凹条が位置するように配置すれば足りる。従って,例
えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端に雌型凹
条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれぞれ平側
パネル,介設枠との間で蝶番装置を構成することが可能
である。
【0037】更に,例えばクレーンによって吊下げ設置
し,撤去するために構築物,特に屋根パネル,屋根フレ
ーム或いは介設枠に単一又は複数のフックを設けるこ
と,キャスターに代る転動装置として戸車を用いるこ
と,該転動装置の設置を一部又は全部について省略する
こと,屋根パネルと上記妻側パネルの閉塞パネル間等に
気密材を介設し,密封性を高めること,逆に閉塞パネル
の設置を省略し,または上記防水フインの設置を省略し
て構築物を,例えば工場内等屋内設置専用のものとする
こと,転動装置にストッパーを付し,蝶番連結部分にお
いて伸張状態保持用に着脱自在のかんぬきをパネル間又
はパネルと介設枠間に設置し,或いは平側パネルと屋根
パネル又は妻側パネル間等に着脱自在の筋交を設置する
等構築物の形状保持措置を施すこと,平側パネルのパネ
ル体に代えて妻側パネルと同様の伸長縮小自在のシャッ
タ−を用いること,各構築ユニットに必要に応じて配線
を施し,又例えば屋根パネル間又は天井パネル間の介設
枠を用いて構築物に蛍光灯等照明装置,火災感知装置等
の装置や設備を設置すること等を含めて,本発明の実施
に当っては,平側パネル,屋根パネル,妻側パネル,床
パネル,天井パネル,これらに代る枠組みフレーム,蝶
番連結手段等の各具体的材質,形状,構造,寸法,他の
ものの付加,構築物の形状,用途等は前記発明の要旨に
反しない限りこれを様々に変更することができ,以上に
図示し,説明したものに限定されない。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
それぞれ対向する一対の平側パネル又は枠組みフレーム
を基準として一対の屋根パネル及び妻側パネルを,更に
は天井パネル及び/又は床パネルを伸張し,折畳み縮少
することができる折畳み自在な仮設単体構築物を得られ
る。従って伸張,折畳み縮少という簡易にして単純な作
業で設置,撤去をなし得る上,縮少状態の保管,輸送を
なし得るので,併せて保管,輸送作業が簡易化するとと
もに,そのスペースを可及的に減少せしめることができ
る。
【0039】上記に加えて,請求項5は一対の屋根パネ
ル間,一対の天井パネル間又は一対の床パネル間の蝶番
連結を山折りの蝶番連結とすることにより,伸張状態に
おいて蝶番連結部分が下支え状の支持作用を行い,構築
物としての形状確保及び強度向上に資することになり,
また請求項6は蝶番連結をパネル又はフレーム側端長手
方向全長のアルミ蝶番装置を介して行うことにより,精
度が高くスムーズな伸張,折畳み縮少をなし得る構築物
とし,また該蝶番連結部分における長手方向に亘る密封
を可能とする。
【図面の簡単な説明】
図1 構築物の斜視図 図2 構築物の縮少状態を示す斜視図 図3 平側パネルと屋根パネルの連結状態を示す縦断面図 図4 平側パネルと妻側パネルの連結状態を示す横断面図 図5 屋根パネル間の連結状態を示す縦断面図 図6 屋根パネルの縮少状態を示す縦断面図 図7 妻側パネル間の連結状態を示す横断面図 図8 妻側パネルの縮少状態を示す横断面図 図9 雄型連結枠の縦断面図 図10 雌型連結枠の縦断面図 図11 雄型連結枠の縦断面図 図12 雌型連結枠の縦断面図 図13 平側パネル隅部上方正面図 図14 平側パネル隅部下方正面図 図15 平側パネルの部分縦断面図 図16 伸縮操作装置の正面図 図17 伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図 図18 他の例を示す縦断面図 図19 縮少状態を示す縦断面図 図20 他の例を示す縦断面図 図21 縮少状態を示す縦断面図 図22 他の例を示す横断面図 図23 縮少状態を示す横断面図
【符号の説明】
A 構築物 B 蝶番装置 C 伸縮操作装置 10 平側パネル 20 屋根パネル 30 妻側パネル 40 キャスター 50 雄型突条 51 雌型凹条 60,61 雄型連結枠 62〜64 雌型連結枠 65〜68 雄型介設枠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の平側パネルと,該各平側
    パネル上端にそれぞれ一側端を蝶番連結するとともに,
    他側端を相互に蝶番連結せしめた一対の屋根パネル及び
    一対の前後各妻側パネルとを備えてなることを特徴とす
    る仮設単体構築物。
  2. 【請求項2】 請求項1の各平側パネル下端にそれぞれ
    蝶番連結するとともに,他端を蝶番連結した一対の床パ
    ネルを追加的に備えてなることを特徴とする仮設単体構
    築物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の各平側パネル上端にし
    て屋根パネル下方にそれぞれ一端を蝶番連結するととも
    に,他端を蝶番連結した一対の天井パネルを追加的に備
    えてなることを特徴とする仮設単体構築物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の平側パネル,屋根パネ
    ル,妻側パネル,床パネルの全部又は一部を枠組みフレ
    ームとするとともに,該枠組みフレームにシートを配設
    せしめてなることを特徴とする仮設単体構築物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4における一対の屋根パネ
    ル間,一対の天井パネル間,一対の床パネル間,又はこ
    れらに代る枠組みフレーム間の蝶番連結を山折りの蝶番
    連結としてなることを特徴とする仮設単体構築物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のパネル又はフレームの
    各蝶番連結がパネル又はフレーム側端長手方向全長のア
    ルミ蝶番装置を介して行われてなることを特徴とする仮
    設単体構築物。
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