JPH0786250B2 - 開閉式切妻屋根 - Google Patents

開閉式切妻屋根

Info

Publication number
JPH0786250B2
JPH0786250B2 JP20613286A JP20613286A JPH0786250B2 JP H0786250 B2 JPH0786250 B2 JP H0786250B2 JP 20613286 A JP20613286 A JP 20613286A JP 20613286 A JP20613286 A JP 20613286A JP H0786250 B2 JPH0786250 B2 JP H0786250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
roof body
inner roof
divided
gable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20613286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6363839A (ja
Inventor
実 鈴木
秀夫 小泉
武紀 熊谷
雍夫 久野
岡野  正
忍 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP20613286A priority Critical patent/JPH0786250B2/ja
Publication of JPS6363839A publication Critical patent/JPS6363839A/ja
Publication of JPH0786250B2 publication Critical patent/JPH0786250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、切妻屋根を内屋根体と外屋根体とにより二重
に構成し、これら双方の屋根体を桁行方向に相対移動さ
せることによって屋根の開閉を行え、しかも大スパンを
有する開閉式切妻屋根に関するものである。
「従来の技術」 例えば大勢の人が集まる場所としては、各種博覧会会
場、展示会場、ステージ等を備えた発表会場等のイベン
ト施設、あるいは競技場、レジャー施設などがあるが、
従来これらの施設は、室内に設置されたもの、逆に全く
の屋外に設置されたもの、ないしは、発表会場等におい
てステージ部のみにひさし状の屋根が設けられたもの、
柱に支持されて屋根だけが固定式に設けられたもの(例
えば万博のお祭り広場)などがあった。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、屋外、それも春季や秋季等、穏やかな気候の
下で暖かい日差しを浴び、爽やかなそよ風に吹かれなが
らのイベント見物、スポーツ観戦、またはレジャーに興
じることは大変気持ちの良いものであり、楽しさを倍加
させるものである。また、これとは逆に、雨天のため
に、イベントが中止となってがっかりしたり、あるいは
真夏の炎天下におけるスポーツ観戦等にうんざりした経
験は誰しもが持つものであろう。一方、屋根を有した有
蓋空間にあっては、天候、特に雨を思い煩う必要がない
という利点があるが、開放感に欠けるといった欠点を有
し、このように、上部が完全に開放された空間と有蓋空
間とでは、それぞれ相反する利点と欠点を有したものと
なっている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、上記の相
反する性質を持つ屋外と有蓋という2つの状況を同一空
間に作り出し、それを任意に行うことによって両者の利
点のみを利用することのできる屋根、しかも、これら広
大なる施設全体を覆うことのてできる屋根を提供するこ
とをその目的とするものである。
「問題点を解決するための手段」 本発明に係る開閉式切妻屋根は、共にトラスからなる合
掌梁を有して切妻状に形成された複数の分割内屋根体
を、各分割内屋根体の桁行方向を揃え、この桁行方向に
沿って相互の間に所定の間隔をあけ、各々接続部材を介
し相互に連結して内屋根が構成し、トラスからなる合掌
梁を有して切妻状に形成された複数の分割外屋根体を、
各分割外屋根体の桁行方向を揃え、この桁行方向に沿っ
て相互の間に所定の間隔をあけ、各々接続部材を介し相
互に連結して外屋根を構成するとともに、前記分割外屋
根体が前記分割内屋根体よりも大きく形成し、前記分割
内屋根体の桁行方向の寸法を、隣り合った分割外屋根体
間の間隔よりも大きく形成し、前記内屋根体と外屋根体
がそれぞれの桁行方向を揃えて同一位置に設置し、前記
内屋根体と外屋根体の少なくとも一方を、スライド機構
によりそれらの桁行方向に移動自在に構成し、前記分割
外屋根体と分割内屋根体を同一位置で重畳自在に、か
つ、分割外屋根体間の間隔に分割内屋根体を配した位置
で内屋根体と外屋根体を連続させて大屋根を構成自在に
してなり、前記合掌梁を構成するトラスにプレストレス
が導入してなるものである。
「作用」 切妻状に形成された分割内屋根体またはこの分割内屋根
体より大きい分割外屋根体を桁行方向に揃えて移動自在
に並設しているので、これらを桁行方向に相対移動させ
ることにより、これらの分割内屋根体と分割外屋根体を
桁行方向に連続させて閉じた状態の大屋根を構成させる
ことができ、開閉式切妻屋根を閉じることができる。ま
た、分割内屋根体または分割外屋根体を移動させてそれ
らを不連続な状態に配置することで、それらの間に開口
部を生じさせ、開閉式切妻屋根を開放した状態とするこ
とができる。
「実施例」 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図および第6図は本発明を、競技場および遊園地な
どの各種レジャー施設が集合したレジャーランドに適用
したものであり、これらの図において全体として符号2
で示すものがレジャーランドであり、符号1で示すもの
が、そのレジャーランド2上部を覆う、本発明に係る開
閉式切妻屋根である。
レジャーランド2は、例えば遊園地、競技場、プール、
公園等が集合してなり、本実施例においてこのレジャー
ランド2は、細長い長方形に形成されたものとなってい
る。
レジャーランド2の上部に架設される前記開閉式切妻屋
根1は、ちょうどレジャーランド2全体を覆うように同
じく細長に形成され、しかも外屋根体10と内屋根体20と
により概略構成されたものとなっている。
前記外屋根体10は、第2図に模式的に示すように、切妻
を形成する複数(実施例では5個)の分割外屋根10a
が、それらの桁行方向に間隔l1を隔てて配置されると共
に、それら分割外屋根体10aが一体となるように接続部
材25により互いに接続されてなるものである。ここにお
いて、1つの分割外屋根体10aの桁行方向の寸法l2は、
前記間隔l1よりも若干大きいものとなっている。この間
隔l1は、後述する内屋根体20の分割内屋根体20aをスラ
イド機構によりこの部分にスライド移動した際に該分割
内屋根体20aに覆われる長さにされている。分割外屋根
体10aは、第3図に示すように、合掌梁(外屋根用合掌
梁)11により構成されることによって切妻に形成されて
いるが、この合掌梁11はトラスより構成されたものとな
っている。また合掌梁11は、長方形をしたレジャーラン
ド2の長辺部に沿って設けられた支持体3により、その
下端部5を固定されて支持されている。
上記外屋根体10と共に開閉式切妻屋根1を構成するもう
一つの屋根体が前記内屋根体20である。内屋根体20は、
前記分割外屋根体10aよりも一回り小さい切妻を形成す
る複数(実施例では5個)の分割内屋根体20aが、第2
図に示すように、前記分割外屋根体10aと同様にそれら
の桁行方向に等間隔を隔てて配置されると共に、それら
分割内屋根体20aが一体となるように接続部材25により
互いに接続されてなるものである。ここにおいて、1つ
の分割内屋根体20aの桁行方向の寸法l3は、前記間隔l1
よりも若干大きく、かつ、前記分割外屋根体10aの桁行
寸法l2以下となるものであるが、この作用については後
述する。分割内屋根体20aは、分割外屋根体10a同様、ト
ラスにより構成された合掌梁(内屋根用合掌梁)21によ
り構成されることによって切妻に形成されている(第3
図参照)。内屋根用合掌梁21は、外屋根体10を支持する
前記支持体3の内側に、これと並列してかつレジャーラ
ンド2の全長にわたって設けられた内屋根用の支持体4
により、その下端部6を支持されている。
ところで、前記外屋根体10を構成する外屋根用合掌梁1
1、および内屋根体20を構成する内屋根用合掌梁21は、
これらがトラスで形成されていることは既に述べたが、
その下弦材11a,21aには、例えばこれらの下弦材11a,21a
が第4図に示すようにH形鋼で構成されると共に、この
H形鋼のウェブ12の両側に所定間隔で設けられたリブ13
を貫通して、下弦材11a,21a全長に渡るPC鋼線14を緊張
することによってプレストレスが導入されている。この
ようにプレストレスを導入された合掌梁11,21は、その
撓みを低減させることが可能であるばかりでなく、導入
されたプレストレスにより下弦材11a,21aに加わる引張
荷重の一部を負担させて、その分、分割外屋根体10a、
分割内屋根体20aを軽量化することができる。これによ
り、レジャーランド2を一様に覆い、しかも中央部に柱
を有しない大型切妻屋根の実現を可能としているわけで
ある。ちなみに、本実施例における開閉式切妻屋根1の
寸法は、スパン(前記支持体3間の距離)約200m、桁行
約1000mのものとなっている。このように、屋根を、大
スパンを有する切妻形とし、その下端部を地上付近まで
延ばすことにより、屋根はレジャーランド2のいわゆる
側壁ともなり得るわけである。
前記内屋根用支持体4の上端には、第5図(a)(b)
に示すように、この支持体4全長におよんで、例えばH
形鋼を利用するなどして軌道16が形成されている。軌道
16は、その断面形状が、底面が平らに形成されたU字形
をなすもので、その側面16aはH形鋼に相対して立設さ
れた2本のガイドレール17により構成され、かつ底面16
bは充分平滑なものとされている。一方、前記内屋根体2
0を構成する合掌梁21の下端部6の、前記内屋根用支持
体4に対応してこれに支持される部位には、ブラケット
15が若干下方に突出して設けられている。ブラケット15
には、その下端にエアパレット19が装着されるととも
に、側面には、前記ガイドレール17とそれぞれ平行なる
ガイドプレート18が取り付けられている。対向する2枚
のガイドプレート18の間隔は前記エアパレット19より幅
広のものであるが、前記軌道6の幅を形成する前記ガイ
ドレール17に対しては、それとの間隙が相当に設けられ
たものとされている。本実施例においては、これら軌道
16とブラケット15、エアパレット19等によりスライド機
構が構成させるものとなっている。このエアパレット19
は、底面が凹面に形成された短身(薄型)の円柱体をな
すもので、その円柱体の側面には底面の凹部に通ずる空
気孔が設けられ、平滑な床面などに載置した状態でこの
空気孔に圧縮空気を送ることによって、このエアパレッ
ト19自身を床面から浮上せしめるもので、このエアパレ
ット19の上に荷重体が載置されている場合には、その荷
重体をも浮上させるか、ないしはその荷重体の荷重を極
力低減し得る作用を持つものである。なお、エアパレッ
ト19は市販品を用いるものである。また、内屋根体20に
は、図示されない走行駆動装置が装備されている。走行
駆動装置は、例えば、内屋根体20に付設されたワイヤと
ウインチとで構成された巻回装置、あるいは、油圧シリ
ンダとプッシュロッドとで構成されたジャッキ装置など
である。
また、外屋根体10の両下端部5の外方には、この外屋根
体10の下端外縁部に沿い、かつ開閉式切妻屋根1の全長
にわたるアーケード7がそれぞれ形成されている。この
アーケード7は、その屋上部に図示しない貯水設備を備
えており、雨天の際、このアーケード7および開閉式切
妻屋根1上に降った雨を溜めておくと共に、そこに溜め
られた雨水を図示しない散水設備により、任意に、前記
外屋根体10の内面などからレジャーランド2に散水する
ことができるようになっている。
次に、以上のように構成された開閉式切妻屋根1の作用
について説明する。
開閉式切妻屋根1を構成する前記内屋根体20を構成する
分割内屋根体20aが、第2図に示すように、外屋根体10
を形成するそれぞれの分割外屋根体10aの間に位置した
状態にある場合には、これら外屋根体10および内屋根体
20が一体的にレジャーランド2上部を覆い、レジャーラ
ンド2上に一つの大屋根を形成する。これにより、レジ
ャーランド2は雨風をしのげるものとなり、悪天候時に
おいても、人々はレジャーを存分に楽しむことができる
ようになるわけである。
一方、開閉式切妻屋根1をあけるためには、内屋根体20
の合掌梁21を下端部6にあって、前記スライド機構を構
成するエアパレット19に、高圧空気を供給すると共に、
内屋根体20に装備された前記走行駆動装置を作動させ
て、内屋根体20に桁行方向の力を作用させればよい。内
屋根体20と、これを支持する前記内屋根用の支持体4と
の間には、前述したようなスライド機構が構成されてい
るから、これにより、内屋根体20は前記軌道16に沿って
移動する。ここにおいて、スライド機構を前記エアパレ
ット19を用いて上記の如く構成することにより、軌道16
との摩擦が極力低減され、内屋根体20の移動は非常にス
ムーズに行なわれるものとなる。さらに、例えば上記ス
ライド機構を、レールよりなる軌道と、これに係合して
転動自在なる車輪とにより構成することも可能である
が、そのようにした場合には、特に本実施例の如く長大
スパンのものにおいては、前記合掌梁21の温度差による
伸縮を考慮すると、車輪とレールにスラスト荷重が作用
し、これに対応する処置を講じなければならない上に、
車輪径は、負荷に応じてその最小半径が限定されるた
め、大型の屋根においてはこの車輪径が大きくなり、そ
のため屋根と軌道との間隔が広くあいてしまって雨仕舞
が悪くなるといったおそれがある。これに加え、給油の
問題などもある。上記構成なるスライド機構において
は、これらの問題が生じ得ないばかりでなく、移動時に
音を発するようなこともほとんどない。
内屋根体20は、これを構成する5つの分割内屋根体20a
が、外屋根体10を構成する5つの分割外屋根体10aの内
側にそれぞれ重なるところまで移動される。前述したよ
うに、1つの分割内屋根体20aの桁行方向の寸法l3は、
分割外屋根体10aが配置される間隔l1よりも若干大き
く、かつ前記分割外屋根体10aの桁行寸法l2以下となる
ものであるから、分割内屋根20aが分割外屋根体10aに重
畳された状態にあっては、分割内屋根体20aは完全に分
割外屋根体10aの内側に収まり、これからはみ出るよう
なことがない。したがって、分割外屋根体10a間の間隔
部は、第6図に示すように開口し、レジャーランド2
は、この部分において屋根の撤去されたものとなる。す
なわち、これにより、レジャーランド2内の人々、およ
び植物はこの開放部からの日光およびそよ風などを享受
できるわけである。
また、この状態から第2図に示すような状態、すなわち
屋根の閉状態とするには、前記エアパレット19に高圧空
気を供給した状態で前記走行駆動装置を作動させ、内屋
根体20に、屋根を開放したときと反対方向の力を作用さ
せればよい。この屋根の閉状態にあっても、分割内屋根
体20aの桁行方向の寸法l3と間隔l1との関係が上記のよ
うなものとされていることから、分割外屋根体10aと分
割内屋根体20aが若干の重なり部を生じ、これにより雨
仕舞の良いものとなる。
このように、以上の構成なる開閉式切妻屋根1によれ
ば、内屋根体20を桁行方向にスライド移動させることに
より屋根の開閉が可能となり、レジャーランド2の上部
の開放および封鎖がまったく自由にしかも簡単に行な
え、天候への対応が意のままとなる。
また、外屋根体10および内屋根体20を本実施例のように
構成して、屋根の開放時に、その開放部が、屋根の途中
に、いわゆるスリット状に形成されるようにすることに
より、内屋根体20の移動量を極力少なくして、しかも屋
根の架設対象すなわちレジャーランド2への採光等を均
一にすることができるわけである。
また、移動可能なる内屋根体20は、開放時において外屋
根体10、すなわち既に形成されている構造物の内側に収
納される形態で重畳されるものであるから、収納部を設
ける必要がないし、また移動されることにより新たな場
所(土地面積)を犠牲にするようなこともない。上記、
移動量が少ないこと、および新たに収納場所を必要とし
ないことは、本実施例のように開閉式切妻屋根1が長大
である場合には特に重要である。
しかも、前記アーケード7には貯水設備を備えて、そこ
に溜められた雨水を任意にレジャーランド2に散水でき
るようなっているため、レジャーランド2の非稼動時に
散水して、レジャーランド2内の緑を守ることができ
る。
なお、本実施例においては、外屋根体10を固定し、内屋
根体20を移動可能なものとしているが、内屋根体20を固
定すると共に、外屋根体10を支持する前記支持体3と外
屋根体10を構成する前記合掌梁11の下端部5との間にス
ライド機構を設けて、外屋根体10が移動するものとして
もよいし、スライド機構を両方に設けて双方の屋根体が
移動できるものとしてもよい。
「発明の効果」 以上説明したとおり、本発明にかかる開閉式切妻屋根
は、トラスからなる合掌梁を有して切妻状に形成された
複数の分割内屋根体を、各分割内屋根体の桁行方向を揃
え、この桁行方向に沿って相互の間に所定の間隔をあ
け、各々接続部材を介し相互に連結して内屋根が構成
し、トラスからなる合掌梁を有して切妻状に形成された
複数の分割外屋根体を、各分割外屋根体の桁行方向を揃
え、この桁行方向に沿って相互の間に所定の間隔をあ
け、各々接続部材を介し相互に連結して外屋根を構成す
るとともに、前記分割外屋根体が前記分割内屋根体より
も大きく形成し、前記分割内屋根体の桁行方向の寸法を
隣り合った分割外屋根体間の間隔よりも大きく形成し、
前記内屋根体と外屋根体をそれぞれの桁行方向を揃えて
同一位置に設置し、前記内屋根体と外屋根体の少なくと
も一方を、スライド機構によりそれらの桁行方向に移動
自在に構成し、前記分割外屋根体と分割内屋根体を同一
位置で重畳自在に、かつ、分割外屋根体間の間隔に分割
内屋根体を配した位置で内屋根体と外屋根体を連続させ
て大屋根を構成自在にしてなり、前記合掌梁を構成する
トラスにプレストレスが導入してなるものであるので、
屋根架設対象上部の開放および封鎖が完全に自由に、し
かも簡単に行え、天候への対応が意のままとなる。また
特に、内屋根体および外屋根体は、各々均等な間隔をお
いて連設されているので、これら屋根体の少ない移動で
開放が可能であり、構造的にも安定する。また、トラス
からなり切妻を構成する合掌梁にプレストレスが導入さ
れることにより、屋根を強度の高いかつ軽量なものと
し、したがって、長大スパンを有した切妻の形成を可能
とし、これにより屋根を側壁としても作用せしめ、屋根
の開放に伴って屋根架設対象の側方をも開放し、よりお
おきな開放感を与えることができる、等の種々の優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は開閉式切妻屋根をその架設対象であるレジャー
ランドと共に示す斜視図、第2図は開閉式切妻屋根を模
式的に示す側面図、第3図は開閉式切妻屋根の正面断面
図、第4図(a)は合掌梁を示す部分正面図、第4図
(b)は第4図(a)におけるI−I′断面図、第5図
(a)はスライド機構を示す正面断面図、第5図(b)
は同じくスライド機構を示す部分正面図、第6図は開閉
式切妻屋根の開放状態を模式的に示す側面図である。 1……開閉式切妻屋根、3……支持体、4……(内屋根
用)支持体、5……下端部、6……下端部、10……外屋
根体、10a……分割外屋根体、11……合掌梁、14……PC
鋼線、20……内屋根体、20a……分割内屋根体、21……
(内屋根用)合掌梁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 武紀 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 久野 雍夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 岡野 正 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 山崎 忍 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特公 昭54−20271(JP,B2) 特公 昭50−8243(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラスからなる合掌梁を有して切妻状に形
    成された複数の分割内屋根体を、各分割内屋根体の桁行
    方向を揃えこの桁行方向に沿って相互の間に所定の間隔
    をあけ、各々接続部材を介し相互に連結して内屋根が構
    成され、トラスからなる合掌梁を有して切妻状に形成さ
    れた複数の分割外屋根体を、各分割屋根体の桁行方向を
    揃え、この桁行方向に沿って相互の間に所定の間隔をあ
    け、各々接続部材を介し相互に連結して内屋根が構成さ
    れるとともに、 前記分割外屋根体が前記分割内屋根体よりも大きく形成
    され、前記分割内屋根体の桁行方向の寸法が、隣り合っ
    た分割外屋根体間の間隔よりも大きく形成され、 前記内屋根体と外屋根体がそれぞれの桁行方向を揃えて
    同一位置に設置され、前記内屋根体と外屋根体の少なく
    とも一方が、スライド機構によりそれらの桁行方向に移
    動自在に構成され、前記分割外屋根体と分割内屋根体
    が、同一位置で重畳自在に、かつ、分割外屋根体間の間
    隔に分割内屋根体を配した位置で内屋根体と外屋根体を
    連続させて大屋根を構成自在にされてなり、 前記合掌梁を構成するトラスにプレストレスが導入され
    てなることを特徴とする開閉式切妻屋根。
JP20613286A 1986-09-02 1986-09-02 開閉式切妻屋根 Expired - Lifetime JPH0786250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20613286A JPH0786250B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 開閉式切妻屋根

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20613286A JPH0786250B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 開閉式切妻屋根

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6363839A JPS6363839A (ja) 1988-03-22
JPH0786250B2 true JPH0786250B2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=16518313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20613286A Expired - Lifetime JPH0786250B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 開閉式切妻屋根

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0786250B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63167827A (ja) * 1986-12-29 1988-07-11 清水建設株式会社 移動式屋根のスライド部機構
JPH07122301B2 (ja) * 1990-05-28 1995-12-25 鹿島建設株式会社 開閉式ドーム競技場のドーム移動機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6363839A (ja) 1988-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5983575A (en) Retractable dome
US5355641A (en) Triangulated cable dome with retractable roof
US5257481A (en) Retractable dome
CA2003551A1 (en) Openable roof
EP0973980B1 (en) Retractable covering for spaces
US5394660A (en) Segmented retractable steel roofs
US5063730A (en) Openable roof apparatus
WO1998045544A9 (en) Retractable covering for spaces
JPH0786250B2 (ja) 開閉式切妻屋根
EP0455745B1 (en) Retractable dome structure
JPH0511176B2 (ja)
CA2013360C (en) Openable roof apparatus
JPH0765377B2 (ja) 移動式屋根
JPH0788693B2 (ja) 開閉式屋根
JPS626042A (ja) 開閉式屋根
JPS6127531B2 (ja)
JPH071386Y2 (ja) 開閉式屋根
JP2843405B2 (ja) 開閉式ドーム屋根
JPH0654043B2 (ja) 移動式屋根
JP2843435B2 (ja) 開閉式ドーム屋根
JPH0384140A (ja) 開閉式屋根
JPH0672469B2 (ja) 伸縮自在屋根構造物
SU916724A1 (ru) Здание с трансформируемым веерообразным покрытием 1
Miller Structural roof systems for athletic stadia
Xiaobing et al. Kinetic Membranous Structure, Kunming, China