JPH07122301B2 - 開閉式ドーム競技場のドーム移動機構 - Google Patents

開閉式ドーム競技場のドーム移動機構

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JPH07122301B2
JPH07122301B2 JP2135402A JP13540290A JPH07122301B2 JP H07122301 B2 JPH07122301 B2 JP H07122301B2 JP 2135402 A JP2135402 A JP 2135402A JP 13540290 A JP13540290 A JP 13540290A JP H07122301 B2 JPH07122301 B2 JP H07122301B2
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Japan
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dome
moving
stadium
openable
floating
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毅 中川
茂 吉田
務 熊沢
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Road Paving Machines (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、競技場の上方がドームで覆われており且つそ
のドームが開閉自在である開閉式ドーム競技場で、ドー
ムの開閉に際して開放位置或いは閉鎖位置まで該ドーム
を移動するドーム移動機構に関する。
[従来の技術] 上方がドームで覆われた形式の競技場(ドーム競技場)
は、特に野球場(ドーム球場)において使用されてい
る。以前のドーム競技場ではドームが固定されており、
常に競技場を覆った(閉鎖した)状態となっていた。
ここで、常に閉鎖状態にある競技場では観客が解放感を
味わえないことから、近年では開閉式ドーム競技場が登
場している。この開閉式ドーム競技場は、例えば雨天時
にはドームにより競技場の上方を覆って閉鎖するが、晴
天時にはドームを移動して競技場を覆っていない状態
(開放状態)にせしめるものである。この様にすれば、
競技場を覆っておく必要がない時、例えば晴天時にはド
ームが開放状態となるので、観客は十分に解放感を味わ
うことが出来る。
開閉式ドーム競技場に関しては、例えば特願平1−1451
7号等に開示されている。
この様な開閉式ドーム競技場において、ドームの荷重を
支持して且つ移動するための手段としては、ローラやキ
ャスタ等の機械的な手段が用いられている。第7図乃至
第9図には従来の支持及び移動手段(全体を符号1で示
す)が示されており、この支持及び移動手段1はドーム
Dの下縁部Eと基部Bとの間に介装されており、車輪
2、ローラ3、4を有している。そして、車輪2におい
て基部Bと接触する箇所が接地部分となっている。
ここで、大観衆を収容するドーム競技場において、構造
上の強度及び安全性が一定以上となっていることが要求
される。特に、ドーム競技場は非常に大きな風圧が作用
するので、所定の安全性を保証するために要求される構
造上の強度が比較的大きい。
一方、開閉式ドーム競技場の用途を広い範囲に渡って設
定し、且つ競技場そのもののレイアウト或いはデザイン
の自由度を大きくするためには、開閉に際してドームの
移動軌跡が自由に設定できることが必要である。
しかし、前述したように従来の開閉式ドーム競技場では
ドームの荷重を支持する手段には機械的手段が採用され
ているため、構造上の強度を一定以上に維持しつつ開閉
時におけるドームの移動軌跡を自由に設定することは困
難であるという問題が存在する。構造上の強度を一定以
上に維持するためには、複数箇所に亘ってキャスタ等の
機械的な支持及び移動手段を多数設置しなければならな
いが、機械的な支持及び移動手段を多数設ければ、該手
段の接地部分が増加し移動方向或いは移動軌跡の自由度
が制限されてしまう。
一般に屋根の移動技術は種々知られており、空気により
浮上させる技術は特開昭63−167827号公報に開示されて
いる。しかしながら、この公知技術はドームではなく屋
根を柱に沿って移動させており、ドームの場合は地上の
基部上にリング状に支持されており、支持の態様が異な
るのでそのままこの公知技術を適用できない。
また特開昭63−63839号公報にも切妻屋根を空気で浮上
させて移動させる技術が開示されているが、ドームのよ
うに多数箇所で支持するものではないのでドームには適
用できない。
さらに特開昭61−257560号公報に開示されている開閉式
のドームにはその移動手段や支持手段が全く示されてい
ない。
[発明が解決しようとする課題] したがって本発明の目的は分割されたドームを簡単かつ
確実にしかも所定の通路に沿って移動させることのでき
る開閉式ドーム競技場のドーム移動機構を提供するにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、複数に分割されて開閉自在に構成され
ているドームで覆われた競技場で、該ドームを所定箇所
まで移動する開閉式ドーム競技場のドーム移動機構にお
いて、ドーム(D)は基部(B)上に建設され、下縁部
(E)と基部(B)との間にはドーム(D)の荷重を分
散して支持する多数の支持部材(10)とドーム(D)を
移動させる移動部材(12)とが設けられ、前記支持部材
(10)はドームを案内するスライドウエイ(15)に設け
られてエアの噴出で浮上する浮上走行体(20)と、スラ
イドウエイ(15)のガイド部材(28)の側面と転がり接
触する水平ガイドローラ(24)とのガイド部材(28)の
下面と転がり接触する浮上り防止ローラ(26)と、ドー
ム(D)と支持部材(10)との間に設けられた油圧シリ
ンダ(16)とを有し、移動部材(12)は軌道(14)に転
がり接触する車輪(34)と、その車輪(34)を駆動する
駆動モータ(36)とを有ている。
[作用効果の説明] したがってドームの開閉に際し、エアを噴出させて浮上
走行体をスライドウエイから浮上させる。その際、ドー
ムの荷重は多数の支持部材で分散して支持される。した
がって、支持部材の数は、支持部材の強度とドームの荷
重によって定められる。
このような支持部材の数が多いと摩擦抵抗も大となる
が、浮上走行体により浮上しているので、摩擦力が小さ
く、移動装置により容易に移動できる。
浮上走行体の浮上に際して浮上り防止ローラがガイド部
材の下面と係合するので、異常な浮上りによる不安定を
防止できる。
さらにドームは比較的に重いので、各支持部材に印加さ
れる荷重を均等化しなければならない。そのために油圧
シリンダが設けられている。この油圧シリンダは各支持
部材の高さの調整をすることができ、また支持部材を構
成するエア浮上式ベアリングに常時荷重が印加されると
傷むので、油圧シリンダを伸長させて、ドームを枕木等
に仮あずけして固定することもできる。
このように本発明によれば、スライドウエイの案内が好
適に行われるので、スライドウエイの敷設の自由度があ
り、分岐路を構成することもできる。
[実施例] 以下、第1図乃至第6図を参照して、本発明の実施例に
ついて説明する。
第1図乃至第6図の実施例は、2分割されたドームのみ
が移動するタイプの開閉式ドーム競技場に本発明を実施
した場合を説明するものである。
第1図及び第2図において、開閉式ドーム競技場Dは、
基部B上に建設されており、その下縁部Eと基部Bとの
間には支持部材10及び移動部材12が介装されている。こ
こで、支持部材10は複数個が等間隔にて配置されてお
り、移動部材12は2分割されたドームDの各々に2個ず
つ設けられている。なお第2図において、符号14は移動
部材12が移動するための軌道を示している。
支持部材10はその詳細が第3図乃至第5図に設けられて
いる。第3図で示すように、支持部材10はエア浮上式ベ
アリングで構成されており、スライドウェイ15上を浮上
しつつ移動可能である。この支持部材すなわちエア浮上
式ベアリング10は油圧シリンダ16とそのシリンダへ圧油
を供給する油圧配管18と浮上走行体20とそれにエアを供
給するエア供給管22とを含んでいる。
また、第4図及び第5図で示すように、エア浮上式ベア
リング10は水平ガイドローラ24及び浮上り防止ローラ26
とを備えており、これ等のローラ24、26がガイド部材で
あるガイドレール28に転がり接触し得る様に配置されて
いる。より詳細に説明すると、水平ガイドローラ24はガ
イドレール28がガイド面30と転がり接触可能であり、浮
上り防止ローラ26はガイドレール28のフランジ32と転が
り接触可能である。
移動部材12は第6図において詳細に示されている。この
移動部材は軌道14に転がり接触している車輪34と、その
車輪34を駆動する駆動モータ36と、浮上り防止ローラ38
とを含んでいる。
ドームDを開閉する場合、先ずエア供給管22(第3図)
を介して浮上走行体20に圧縮エアが供給され、該浮上走
行体20の下面とスライドウエイ15との間に噴出する。そ
して、圧縮エアの反力により、ドームDの荷重に抗して
浮上走行体20はスライドウェイ15上を浮上する。ここ
で、第1図及び第2図から理解される様に、エア浮上式
ベアリング10(支持部材)はドームDの下端部Eにおい
て等間隔に多数配置されているので、ドームDの荷重が
分散して負荷される。そのため、ドームDの構造上の強
度が向上する。
浮上走行体20がスライドウェイ15上から浮上した状態
で、移動部材12の駆動モータ36(第6図)を駆動して車
輪34により軌道14上を移動させる。この際に、エア浮上
式ベアリング10はスライドウェイ15上から浮上してお
り、ドームDの荷重は大部分が負荷されていないので、
移動部材12が軌道14上を移動するのに抵抗は生じない。
移動部材12の移動に伴い、エア浮上式ベアリング10もス
ライドウェイ15上を浮上移動するが、この際、ガイドレ
ール28及び水平ガイドローラ24の作用により所定の箇所
まで誘導され、その間、移動抵抗は殆ど生じない。
ここで、エア浮上式ベアリング10がスライドウェイ15上
から無制限に浮上してしまうとスライドウェイ15から外
れる恐れがある。浮上り防止ローラ26、38は、それぞれ
エア浮上式ベアリング10或いは移動部材12が一定以上に
浮上ることを防止して、上述の事態が発生することを防
止するためのものである。
軌道14及びスライドウェイ15をどの様に敷設しても移動
抵抗を極めて小さく抑えられ、ドーム開閉動作に支障を
生じることが無い。そのため、軌道14及びスライドウェ
イ15の敷設の自由度、すなわち開閉時におけるドームの
移動軌跡設定の自由度を極めて大きく設定することが出
来るのである。
そして、ドームDの固定時に各支持部材10に印加される
荷重を均一化するために油圧シリンダ16で荷重および高
さを調整できる。したがって、スライドウエイ15自体に
若干の凹凸は許容でき、工事が楽である。さらにエア浮
上式ベアリング10はその噴出口の所にあまり荷重を印加
すると好ましくないので、油圧シリンダ16を伸長させて
ドームDの下縁部Eと基部Bとの間に枕木等をかませる
こともできる。
[発明の効果] 以上の通り本発明によれば下記のすぐれた効果を奏す
る。
(i)浮上り防止ローラを設けてあるので、一定以上の
浮上を防止し、ドーム移動時の安定化に資することがで
きる。
(ii)油圧シリンダがあるので、各支持部材の荷重の均
一化ができる。
(iii)油圧シリンダにより高さの調整ができるので、
スライドウエイの凹凸を吸収でき、スライドウエイの構
築作業が楽である。
(iv)油圧シリンダを伸長させてドームの下縁部と基部
との間に枕木等をかませてドームを休ませ、支持部材の
噴出口に荷重が印加しないようにドームを一定時間に支
持させることができる。
(v)スライドウイエの側壁と接触する水平ガイドロー
ラを設けたので、ドームが自由に移動でき、移動軌跡の
自由度が増加する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す開閉式ドーム競技場の縦
断面図、第2図は第1図とは別の断面を示す縦断面図、
第3図はエア浮上式ベアリングの斜視図、第4図は該エ
ア浮上式ベアリングの平面図、第5図は正面図、第6図
は第一実施例に用いられる移動部材の正面図、第7図は
従来技術を示す正面図、第8図、第9図はそれぞれ第7
図の従来技術の部分拡大図である。 10……エア浮上式ベアリング(支持部材)、12……移動
部材、28……ガイドレール(ガイド部材)、D……ドー
ム、E……下縁部 B……基部、15……スライドウエイ、16……油圧シリン
ダ 20……浮上走行体、24……水平ガイドローラ、26……浮
上り防止ローラ、28……ガイド部材、34……車輪、36…
…駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−154924(JP,A) 特開 昭63−167827(JP,A) 特開 昭63−63839(JP,A) 特開 平1−71688(JP,A) 特開 昭61−257560(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数に分割されて開閉自在に構成されてい
    るドームで覆われた競技場で、該ドームを所定箇所まで
    移動する開閉式ドーム競技場のドーム移動機構におい
    て、ドーム(D)は基部(B)上に建設され、下縁部
    (E)と基部(B)との間にはドーム(D)の荷重を分
    散して支持する多数の支持部材(10)とドーム(D)を
    移動させる移動部材(12)とが設けられ、前記支持部材
    (10)はドームを案内するスライドウエイ(15)に設け
    られてエアの噴出で浮上する浮上走行体(20)と、スラ
    イドウエイ(15)のガイド部材(28)の側面と転がり接
    触する水平ガイドローラ(24)とのガイド部材(28)の
    下面と転がり接触する浮上り防止ローラ(26)と、ドー
    ム(D)と支持部材(10)との間に設けられた油圧シリ
    ンダ(16)とを有し、移動部材(12)は軌道(14)に転
    がり接触する車輪(34)と、その車輪(34)を駆動する
    駆動モータ(36)とを有することを特徴とする開閉式ド
    ーム競技場のドーム移動機構。
JP2135402A 1990-05-28 1990-05-28 開閉式ドーム競技場のドーム移動機構 Expired - Lifetime JPH07122301B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0772430B2 (ja) * 1985-05-09 1995-08-02 株式会社大林組 開閉可能な屋根付競技場
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JPS6471688A (en) * 1987-09-09 1989-03-16 Hitachi Metals Ltd Compliance device for robot hand

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JPH0431538A (ja) 1992-02-03

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