JPH0228754Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案はレール上を移動可能な移動棚装置に関
するもので、簡単な構造で脱輪、転倒、蛇行等の
防止ができる構造の開発を目的としたものであ
る。

【従来の技術及び解決すべき課題】

移動棚装置について、蛇行等を防止する目的で
これまで種々の提案がなされている。例えば、走
行車輪の左右に転倒防止金具を設けてレールのリ
ツプ部と係合するもの（実公昭53−15558）や棚
の天板に接近してガイドレールを設けて転倒を防
止するもの（実開昭57−162740号）などが比較的
簡単なものとして提案されている。しかし、従来
品の多くは余分にガイドレールを並設する等によ
るもので、構造が複雑化しており、コスト的に
も、設置時の作業面からも、更には維持管理面か
らも、改良により単純化する必要性が指摘されて
いた。

【課題を解決するための手段】

本考案はこれを解決したものであつて、その構
造上の特徴とする点は、レールが平板状前レール
１ａと奥側走行ガイドレール１ｂで構成され、走
行ガイドレール１ｂは走行車輪幅より広幅で上向
きかつ少なくとも片方にリツプ４のあるチヤンネ
ル状であり、棚側へ支持された走行ガイドレール
１ｂの上方開口部より大径のガイドローラ５を前
記奥側走行ガイドレール１ｂ中にほぼ垂直軸で転
動させるよう前記奥側走行ガイドレール内の走行
車輪近傍に設置したことにある。

【実施例及び作用】

以下図面によつて本考案を詳細に説明する。 第１図は本考案に係る移動棚装置を示すもの
で、ａは部分平面図であり、ｂは同側面図であ
る。第２図はガイドローラ部分の実施例を示すも
ので、ａは拡大側面図、ｂは同正面図である。第
３図及び第４図は他の実施例の同正面図である。 移動棚装置は敷設したレール１ａ，１ｂ上を走
行車輪２によつて複数の棚３が移動可能な構造で
あつて、棚を移動させることによつて、物品の出
し入れの必要な場所に作業用通路を形成すること
ができる。このような移動棚装置において、本考
案においては前輪の平板状レール１ａと奥側の走
行ガイドレール１ｂ以外にガイドレールを並設し
ていない。奥側の走行ガイドレール１ｂは第２図
〜第４図にみられるように、走行車輪２よりも広
幅で、上向きに開放となつており、第２図の例で
は片方にリツプ４があり、第３図及び第４図の例
では両側にリツプ４，４が形成されている。この
ように、少なくとも片方にリツプが形成されてい
るのである。そして、棚３側へ支持された垂直軸
で回転するガイドローラ５を前記奥側の走行ガイ
ドレール１ｂ中に転動させるよう奥側の走行車輪
２の近傍に設置したのである。ガイドローラ５は
第２図及び第３図の例では取付箇所に単独で装着
されているが、第４図のように同時に２個を取付
ける構造としてもよい。

【考案の効果】

移動棚装置を上記のような構造としたことによ
つて、簡単な構造で、脱輪、転倒、蛇行等の防止
ができ、そして余分にガイドレールを並設する等
による手間と部材を省くことができる。また、手
前のレールを平板状としたので、床面の凸凹がほ
とんどなく物の出し入れ時にも邪魔にならず、レ
ール敷設時もレールに厳密な平行度も不要で、維
持管理も容易なものとすることができたのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る移動棚装置を示すもの
で、ａは部分平面図であり、ｂは同側面図であ
る。第２図はガイドローラ部分の実施例を示すも
ので、ａは拡大側面図、ｂは同正面図である。第
３図及び第４図は他の実施例の同正面図である。 １ａ……平板状レール、１ｂ……走行ガイドレ
ール、２……走行車輪、３……移動棚、４……リ
ツプ、５……ガイドローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 敷設したレール上を走行車輪によつて複数の棚
   が移動可能な装置において、前記レールは平板状
   前レール１ａと奥側走行ガイドレール１ｂで構成
   され、走行ガイドレール１ｂは走行車輪幅より広
   幅で上向きかつ少なくとも片方にリツプ４のある
   チヤンネル状であり、棚側へ支持された走行ガイ
   ドレール１ｂの上方開口部より大径のガイドロー
   ラ５を前記奥側走行ガイドレール１ｂ中にほぼ垂
   直軸で転動させるよう前記奥側走行ガイドレール
   １ｂ内の走行車輪近傍に設置してなることを特徴
   とする移動棚装置。