JPS64403Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は床面上に立設した架台上に台車コンベ
ヤ装置を支承した高架式台車コンベヤのレール支
持装置であつて、床面の凹凸又は不規則な斜面等
に関係なく台車コンベヤレールを正確に敷設する
ことができ、且つ床面にキヤリヤレール、チエー
ンレール走行用の溝を凹設する必要もなく、保守
管理がきわめて容易な台車コンベヤレールの支持
装置に関するものである。

従来、台車コンベヤは、第１図に示す如く、床
面Ｆ上にチヤンネル型台車走行レールＲを上向き
に敷設し、台車下面に突設したプツシヤプレート
Ｐに当接するプツシヤドツグＤを有するキヤリヤ
のチヤンネル型レールＴおよび該キヤリヤに係脱
する起倒可能な押送片を有する駆動チエーンの案
内レールＧを床面下に凹設したピツトＡ内に立設
した一対の支柱Ｓ，Ｓ間に対向して上下に取り付
け、台車Ｂは駆動チエーンの押送片によつて押進
せしめられるキヤリヤを介してプツシヤプレート
ＰとプツシヤドツグＤとの当接によりチヤンネル
型台車走行レールＲ上を駆動チエーンに随伴して
走行する構成を有している。

したがつて、ピツトＡの上面開口を覆板Ｃで覆
つたとしても、プツシヤドツグＤが通過する床面
は開口しており、ピツトＡ内に塵埃その他の異物
が落下してキヤリヤ用レールＴおよび駆動チエー
ン用案内レールＧの走行面に積層し、キヤリヤお
よびチエーンの円滑な走行に支障を来し、またレ
ール走行面およびピツト内に落下積層した塵埃そ
の他の異物を除去するこをは多大の労力と時間を
費し、ピツトおよびこれらレールの保守管理のた
め、コンベヤの運行を休止させる等の欠点がある
ばかりでなく、床面下に台車コンベヤの運行方向
に長大なピツトを凹設することは施工の面でも多
大の労力と時間とを要するという欠点を有し、更
に台車走行レールＲを敷設する際に、床面に凹凸
又は不規則傾斜があるとレールを正確に敷設でき
ず、台車ＢがレールＲよ脱線するおそれもあるた
め、床面の仕上精度が強く要請されるという難点
を有していた。

本考案は上記従来の欠点および難点を除去克服
したもので、以下図面第２図について本考案の実
施例を説明すると、 床面１上に高さ調節手段２、たとえば、ボルト
を床面上に固設して該ボルトに螺合する一対のナ
ツトで構成される手段、を固設し、前記ナツト間
にボルト遊遊挿孔を有するフランジを取付けた垂
直支柱３を高さ位置の調節が可能に支承し、同様
に該垂直支柱３と同一構造の垂直支柱３′を対設
して一対となし、両支柱３，３′間に下部横梁材
４を架設し、下部横梁材４上の中間位置に対向し
て一対のレール取付け支柱５，５′を立設し、レ
ール取付け支柱５，５′と前記垂直支柱３，３′と
の夫々上部に上部横梁材６，６′を架設した台車
コンベヤ架台７を台車コンベヤの走行長手方向に
適宜間隔をもつて多数並設し、前記一対の垂直支
柱の頂部上に夫々台車走行用型軌条８，８′を
走行長手方向に支承敷設し、前記一対のレール取
付け支柱５，５′の上部には対向して一対の横向
きチヤンネル型キヤリヤレール９，９′を、下部
には対向して一対の横向きチヤンネル型チエーン
レール１０，１０′を走行長手方向架設支持した
構成を有している。

そして、上部横梁材６，６′上には走行長手方
向に踏板１１，１１′が装脱自在に覆設されてい
る。また、作業者の作業を容易にするために、台
車コンベヤ架台７の上部側方に作業者用走行板１
２，１２′を必要に応じ沿設することもできる。

そこで、型軌条８，８′上を走行する両鍔付
き自在車輪を有する台車１３は、チエーンレール
１０，１０′に案内されて水平径路内を走行する
駆動チエーン１４に起立付勢されて起伏自在に取
り付けられた押送片１５によつて押進せしめられ
るキヤリヤレール９，９′内を走行するキヤリヤ
１６の突出ピン１７に係合する横向きチヤンネル
型係合部材１８を下面に固設している。

したがつて、駆動チエーン１４の走行に随伴し
て台車１３は型軌条８，８′上を両鍔付き車輪
によつて脱線することなく押進せしめられるもの
である。

本考案は上述の如き構成を有しているから、床
面が不規則な凹凸又は傾斜等を有する場合におい
ても高さ調節手段２のナツトの回動操作によつて
架台７の高さを自由に調節できるので、台車走行
用型軌条８，８′、キヤリヤレール９，９′およ
びチエーンレール１０，１０′を床面仕上げ精度
に影響されることなく正確に敷設することがで
き、また、敷設後に地盤沈下等で床面が変動して
も該高さ調節手段２によつて容易に高さの修正が
できるものである。

また、床面上に架台７を多数並設するのみで台
車コンベヤ用レールの据付を行うことができるの
で、従来のピツト穿削工事は全く不要となり、き
わめて簡便な作業で床面上の任意所望の場所に設
置することが可能となり、その利点は大である。

更にまた、型軌条は上向きチヤンネル型レー
ルに比し塵埃その他の異物の沈積するおそれもな
く、またキヤリヤレール、チエーンレール等に架
台上面より異物が落下してもすべて床面１上にお
いて除去できるので、これらレールに異物等が沈
積するおそれなく、したがつて、台車、キヤリヤ
およびチエーンの走行を円滑にするための保守管
理作業は容易となり、該作業中、コンベヤの運行
を一時停止させる必要もなくなる等多大の実用的
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の台車コンベヤのレール支持装置
の横断面図、第２図は本考案の一実施例を示す台
車コンベヤレール支持装置の横断面図である。 １……床面、２……高さ調節手段、３，３′…
…垂直支柱、４……下部横梁材、５，５′……レ
ール取付け支柱、６，６′……上部横梁材、７…
…台車コンベヤ架台、８，８′……型軌条、９，
９′……キヤリヤレール、１０，１０′……チエー
ンレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床面上に設けた高さ調節手段を介して一対の垂
   直支柱を立設すると共に、該一対の垂直支柱間の
   下部に下部横梁材を架設し且つ該下部横梁材上の
   中間位置に対向して一対のレール取付け支柱を立
   設し、前記一対の垂直支柱と一対のレール取付け
   支柱との夫々上部に上部横梁材を架設した台車コ
   ンベヤ架台を台車コンベヤの走行方向に適宜間隔
   をもつて多数並設し、前記一対の垂直支柱頂部上
   に夫々台車走行用工型軌条を支承敷設し、一対の
   レール取付け支柱に夫々キヤリヤレールおよびチ
   エーンレールを架設支持した台車コンベヤのレー
   ル支持装置。