JP2762195B2 - アンカー用ケーシングパイプ引抜き方法及び装置 - Google Patents
アンカー用ケーシングパイプ引抜き方法及び装置Info
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Description
のため根切部等より地盤内に形成したアンカー施工に用
いるケーシングパイプの引抜き撤去の技術分野に属す
る。
基礎を支える極めて重要な技術であり、特に、各種施設
を構築する前段階としての土木技術は著しく基礎的であ
って、各種の新規技術が開発研究改良されて、更に改善
されている。
に際し上記土止壁や擁壁,根切部の形成保持のため各種
のアンカーが広く用いられている。
1に根切部2を形成し、該地盤1の土圧や地下水等によ
る当該根切部2の崩壊を避ける等するべくアンカーを施
工するが、該根切部2の側壁に形成した連壁3に対し適
宜の止水装置4を付設し、施工の都合上ケーシングパイ
プ5' を長尺に形成出来ないことから、所定長のユニッ
トパイプ5,5をネジジョイントを介し連結しながらケ
ーシングパイプ5' を形成して所定角度傾斜した削孔を
形成し、アンカー本体を成すPC鋼棒(撚線)6を挿入
すると共にモルタル等の固化材7を充填してアンカー8
を形成し、所定時間経過した後に該アンカー8を形成す
る各ケーシングパイプ5' を解離撤去するべく各ユニッ
トパイプ5,5を後部から順に引抜き撤去するようにし
ている。
去に際しては図19に示す様に、ネジジョイント5''を
介してユニットパイプ5,5を、例えば、順に後部から
白矢印に示す様に、引抜き撤去すると、先に充填してい
たモルタル等の固化材7やスライム,地下水9が被圧状
態であることから後部のユニットパイプ5の開口端部か
ら逆流噴出して根切部2に排出され、作業を危険状態に
したり、環境悪化を招いたり、結果的にアンカー8の品
質低下を招く欠点があり、場合によると、地盤1の沈下
を招く不都合さがある。
5' のアンカー8の形成後の引抜き撤去に際しては連結
されている各ユニットパイプ5を後部から順に注入固化
材等の逆流防止のために閉塞状態にして解離撤去する必
要があり、これに対処するに、各ユニットパイプのジョ
イント部分にチェックバルブを介装しスライム等の逆流
噴出を阻止しながら引抜き撤去する技術も案出されては
いるが、ケーシングパイプ5' に対し挿入されているP
C鋼棒(撚線)6が必ずしも全領域に於いて同心的に介
設されているとは限らないことから、当該チェックバル
ブの介装が困難であり、これに基づいての各ユニットパ
イプ5の解離が作業的に極めて煩瑣であるという難点が
あった。
モルタル等の固化材を注入して短時間に注入固化材等の
逆流噴出を阻止しながら、ユニットパイプ5の解離撤去
を行うようにする技術も考えられるが、時間の長短があ
るにしても本来的に注入固化材の逆流噴出を阻止出来な
いきらいがある。
5' が長尺になり、ユニットパイプ5,5…の数が多く
なると、該ケーシングパイプ5' がカンチレバー態様と
なって連壁3を損傷したり、結果的に土止壁や擁壁の崩
壊を招きかねないマイナス点があった。
公報発明に示されている様に、最後端のユニットパイプ
5の1つ先のユニットパイプ5の後端部に図20に示す
様に、ケーシングパッカ10を流体供給通路11を介し
挿入し、スイーベルジョイント12により、該ケーシン
グパッカ10をしてユニットパイプ5を内面に圧締さ
せ、更に流体供給通路11よりケーシングパイプ10の
先部のユニットパイプ5内にモルタル等の固化材を圧入
して強固の先に充填した注入固化材のリーク防止のシー
ル作用を与えながら、確実にユニットパイプ5,5…を
順に解離して引抜き撤去する技術が完全に近い形で案出
され、実用に供され、それなりに実効を上げるようにな
ってきはした。
先行技術のアンカー用ケーシングパイプ5' の引抜き撤
去技術にあっては、最後端のユニットパイプ5に対する
ケーシングパッカ10の圧締、及び、モルタル等の固化
材の該ケーシングパッカ10の前方に対する圧入等によ
る先に充填した固化材のリーク防止のシール作用は極め
て有効的ではあるが、スイーベルジョイント12からケ
ーシングパッカ10への該ケーシングパッカ10作動用
の流体通路、そして、固化材供給用の通路がパイプによ
り形成されていることから、ケーシングパッカ10とス
イーベルジョイント12との接続が剛になり、最後端の
ユニットパイプ5とその前方のユニットパイプ5とのネ
ジジョイントによる接続解離の回転に対する自由度が低
く、接続解離作業が著しく煩瑣で、熟練を要し、施工能
率が悪いというデメリットがあった。
前方のユニットパイプ5から引抜きした後撤去するに、
供給通路がパイプ製であることから直下に落下出来ず、
作業空間を大きく要し、この点からも作業性を悪くする
という不具合があった。
作業が簡単にはいかず、工期が長びくというデメリット
もあった。
4から撤去するに、削孔に薬液注入材等の固化材を充填
し難く、したがって、最後のユニットパイプの撤去がス
ムースに行われないというマイナス点があった。
基づく土止壁や擁壁に対するアンカー施工におけるアン
カー形成後のケーシングパイプの各ユニットパイプごと
のスライム等や先注入のセメントミルクの逆流噴出阻止
を図りながらの引抜き撤去の問題点を解決すべき技術的
課題とし、後部からの各ユニットパイプのスライムや先
注入のセメントミルク等に対する閉塞を確実にシール状
態で行え、しかも、シール作用を成すパッカのセットリ
セットも簡単に行えるようにし、そのうえ、最後のユニ
ットパイプの撤去も削孔からの先充填固化材等の逆流噴
出等を阻止しながら、容易に行えるようにして建設産業
における土木技術利用分野に益する優れたアンカー用ケ
ーシングパイプ引抜き方法、及び、該方法に直接使用す
る装置を提供せんとするものである。
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、ビル等の構築物の建設
に際して所定地盤に根切部を形成したりする場合、該根
切部の保全や土止壁,擁壁の維持を図るに、連壁に対
し、止水装置を介し所定数のユニットパイプをネジジョ
イントを介し設定長のケーシングパイプに形成して削孔
を行い、該削孔に際しては該ケーシングパイプ先端のリ
ングビット、及び、該リングビットに固定ピンを介して
設けたクローネンビット等により、該クローネンビット
内のチェックバルブによって削孔水を供給し、スライム
のバックアップを阻止してスムースに削孔を行い、所定
深度の削孔を形成した後、インナーロッドによりビット
の固定ピンを切断してケーシングパイプの引抜きが可能
であるようにし、そこで、該ケーシングパイプ内にアン
カー本体を成すPC鋼棒(撚線)を可及的に同心的に挿
入すると共にモルタル等の固化材を圧入充填し、当該プ
ロセスにおいてPC鋼棒(撚線)の後部にて最後部のユ
ニットパイプの前側のユニットパイプの後端部にケーシ
ングパッカが、又、所定距離前側には布製等の口元パッ
カを一体的に固設し、該ケーシングパッカには口元パッ
カに対する作動流体供給用ホースと該口元パッカより前
部に対する固化材圧入用のホースを挿通させ、又、ケー
シングパッカに対する作動流体供給用ホースに対しては
スパイラル状等のフレキシブルホースを接続してスイー
ベルジョイントとの間に介装し、まず、最後部のユニッ
トパイプの前側のユニットパイプに対し縮小状のケーシ
ングパッカの周囲をバイパスしてモルタル等の固化材を
スイーベルジョイントから圧入充填してから該ケーシン
グパッカをケーシングパイプの内面に圧締させ、先充填
固化材等の逆流噴出を防止し、最後端のユニットパイプ
をネジジョイントの解離により撤去し、この際、流体供
給通路のホースはスパイラル等のフレキシブル状にされ
ていることから、スイーベルジョイント、及び、最後端
のユニットパイプの回転解離等の挙動はスムースに行わ
れ、使い勝手が良く、確実に先充填固化材等の逆流は防
止されながら、ユニットパイプが解離撤去され、次い
で、新たな最後端のユニットパイプとスイーベルジョイ
ントとを接続しフレキシブルホースを介して該スイーベ
ルジョイントから作動させて最後端のユニットパイプの
ケーシングパッカを縮小状態にし、該ケーシングパッカ
をバイパスしてモルタル等の固化材をその前部に圧入充
填し、この間にケーシングパイプはユニットパイプの長
さだけ引抜き後退され、続いて、該ケーシングパッカを
フレキシブルホースを介しスイーベルジョイントから作
動させて圧締させ、次の最後端のユニットパイプの解離
撤去を行い、このプロセスを盛替え的に反復することに
より、最後部のユニットパイプの1つ前のユニットパイ
プの解離撤去が行われ、最後に固結材を圧入し、そこ
で、最後端のユニットパイプに対してはPC鋼棒(撚
線)に予め一体的に設けた口元パッカを削孔に対し圧締
させ、その前部に薬液等の凝固材を圧入充填し、最後の
ユニットパイプを解離撤去し、このプロセスで各ユニッ
トパイプに対するシールは所定に成され、セメントミル
ク等の充填固化材の逆流防止は確実になされ、ケーシン
グパイプの設計通りの引抜き撤去が行われるようにした
技術的手段を講じたものである。
下の図面を援用し、図1、乃至、図17を参照して説明
すれば以下の通りである。
符号を用いて説明するものとする。
示した地盤1の根切部2の連壁3の後端に形成した鉄板
3' に止水装置4' の止水ボックス13が図8に示す様
に、溶接等により固設されており、該止水ボックス13
にリングプレート13' が図示しないボルトにより取り
付け解離自在に設けられてO−リング14,14により
シールされており、該リングプレート13' にはスリー
ブ状の口元プリペンダー15が一体的にその先端のフラ
ンジを介して設けられている。
ーブ16の前後にはボールベアリング17,17が設け
られると共に所定数複段のタイヤチューブ状のシールリ
ング18,18…が設けられて適宜の圧縮空気源19に
切換バルブ20を介し接続され、ケーシングパイプ5'
のユニットパイプ5をその外側に対してシール状態で進
退自在、且つ、回転自在に支持している。
ユニットパイプ5,5…をネジジョイント5''を介し設
定長にされ、図6,図7に示す様に、その先端にはネジ
ジョイント21、リングビット23が設けられ、該リン
グビット23内にはO−リング22を介しクローネンビ
ット24が固定ピン25により切断離反自在に固設され
ており、該クローネンビット24の弁座26にはチェッ
クバルブとしてのボールバルブ27が弾圧スプリング2
8を介して設けられており、該クローネンビット24の
先端にハの字型に設けられている4つのノズル29,2
9…に対し削孔水の圧出を可能にし、又、スライム等の
逆流を防止するようにされている。
24の基部に設けられた円筒状のスリット30に対して
はケーシングパイプ5' 内に遊挿されるパイプ状のイン
ナーロッド31の先端エッジ32により固定ピン25が
破断されて図7に示す様に、クローネンビット24をリ
ングビット23から分離し、該リングビット23をケー
シングパイプ5' と共に引抜き自在にされ、又、クロー
ネンビット24は分離されて地山内に残置させることが
出来るようにされている。
能を有するアンカー用ケーシングパイプ引抜き装置本体
であり、ケーシングパイプ5′内に挿通されるものであ
り、図1に示す様に、アンカー本体を成すPC綱棒(撚
線)6の長さ方向設定位置に布製の既に開発され実用化
されている口元パッカ34が所定に介設され、該口元パ
ッカ34からユニットパイプ5の長さに略等しい部位の
後方(図上右寄り)にコーンタイプのスリーブ35がP
C鋼棒(撚線)6に対し止めネジ36,36…を介し付
設され、その後部に設けられたホルダリング37との間
にゴム製等のケーシングパッカ38が径方向に膨縮自在
に介設されており、該ホルダリング37には該ケーシン
グパッカ38内に先端を臨ませたニップル39がチェッ
クバルブ40を有して後記フレキシブルホースに接続自
在にされている。そして、該ケーシングパッカ38はス
リーブ35、及び、ホルダリングに対する嵌装設計によ
っては該ケーシングパッカは固定的にも回動自在にもな
し得るようにされている。
(撚線)6に沿って口元パッカ34の膨脹作動用のホー
ス41が該口元パッカ34内に先端開口部41' を臨ま
せて設けられ、基端部にはジョイント42が設けられて
図示しないフレキシブルホースに接続自在にされてい
る。
材を供給するフレキシブルホース43が口元パッカ34
の先部に開口部43' を臨ませてPC鋼棒(撚線)6に
沿ってケーシングパッカ38内に挿通され、基端部には
ジョイント44が設けられている。
ケーシングパッカ38作動用のニップル39と口元パッ
カ34膨縮用のホース41、及び、該口元パッカ34の
先部に薬液等の固化材を送給するホース43がPC鋼棒
(撚線)6と束ねられて挿入されていることになる。
イントであり、そのケーシング46は筒状に形成されて
その先端はネジジョイント5''' によりケーシングパイ
プ5' のユニットパイプ5に連結解離自在にされてお
り、又、後部のスイーベルジョイント本体47はカラー
48によりケーシング46に回動自在に連結されてお
り、O−リング17' によりシール機能を付与されてい
る。
は後部のハンマー装置49に解離自在に連結されてい
る。
に於いては図示しないセメントモルタル等の固化材源に
接続される供給ノズル51(大径)が設けられている。
ーシングパッカ38に対する作動用のエアーホース53
が接続され、フレキシブルホース54を介して該ケーシ
ングパッカ38のジョイント40に接続されている。
ー用ケーシングパイプ引抜き装置により、アンカー8形
成後のケーシングパイプ5' の引抜きについて詳述する
と、まず、図9に示す様に、連壁3の鉄板3' に止水装
置4の止水ボックス13を適宜の固定手段により固設す
ると共に該止水ボックス13に口元プリペンダー15を
付設し、所定数のユニットパイプ5,5…をネジジョイ
ント5''を介して連結して所定長のケーシングパイプ
5' に形成し、該ケーシングパイプ5' の先端の図6,
図7に示したリングビット23、及び、クローネンビッ
ト24を介して所定深度の削孔を行う。 この間、削孔
水が供給されて該クローネンビット24のボールバルブ
27を弾圧スプリング28に抗して開き、先端のノズル
29,29…から地山に圧出されて削孔を助勢し、削孔
停止以降にはスライム等によるボールバルブ27の被圧
状態によりチェックバルブ機能が働き、スライムバック
や湧水の逆流は防止される。
前記インナーロッド31の挿通により固定ピン25を切
断してクローネンビット24とリングビット23の一体
連結を解離し、続いて、図1に示した口元パッカ34、
及び、ケーシングパッカ38をスリーブ35、ホルダー
リング37を介し止めネジ36によりPC鋼棒(撚線)
6の周囲に固設し、併せて、これに先立ちホース41,
43をPC鋼棒(撚線)6に沿って該PC鋼棒6と束ね
て添設し、アンカー用ケーシングパイプ引抜き装置本体
33を形成して口元パッカ34、及び、ケーシングパッ
カ38を縮小状態にして図10に示す様に、ケーシング
パイプ5' 内に挿入し、続いて、図11に示す様に、止
水ボックス13の外側、即ち、根切部2内に突出してい
る最後部のユニットパイプ5に対しスイーベルジョイン
ト45のケーシング46をネジジョイント5''' により
連結し、その際、ケーシングパッカ38に対する膨縮作
動用の切換バルブ40とスイーベルジョイント45のエ
アーホース53のニップル53' とをフレキシブルホー
スのスパイラルホース54で接続しておく。
ングパッカ38を装備したPC鋼棒(撚線)6のケーシ
ングパイプ5' 内への挿入はケーシングパッカ38が最
後端のユニットパイプ5の後端部に近くなるような位置
姿勢で挿入する。
の間からのスライムや先充填のセメントモルタル等の固
化材のリークは口元プリペンダー15の各シールリング
18,18…(必要に応じて所定段数切換バルブ20に
よる圧縮空気源19からの動圧によりリークが防止され
るが、更に、止水ボックス13内にリークしたスライム
や先充填のセメントモルタル等の固化材は該止水ボック
ス13に設けられたドレン機構に取り付けられているバ
ルブを閉塞してリークが防止される。
や回動の挙動は口元プリペンダー15の各シールリング
18の弾性、及び、ボールベアリング17により確実に
吸収される。
に、スイーベルジョイント45の固化材圧送ノズル51
よりセメントモルタル等の所定の固化材55を圧入する
ことにより、該固化材55はスイーベルジョイント45
を通り縮小状態のケーシングパッカ38の側部をバイパ
スしてPC鋼棒(撚線)6に沿い圧送され、更に口元パ
ッカ34の周囲を通りその前方へと充填されてゆく。
ース41,43のチェックバルブ42,44は閉鎖状態
にある。
該図12に示す様に、ケーシングパイプ5' をユニット
パイプ5の長さ分だけ引抜きして後退させる。
の間に生ずるスライムやセメントミルク等の固化材は根
切部2に対してリークアウトすることはない。
れると、固化材供給ノズル51からのセメントミルク等
の固化材の圧送をバルブ閉鎖により停止し、前述した如
く、エアーホース53とケーシングパッカ38のニップ
ル39のチェックバルブ40との間に接続したフレキシ
ブルホースとしてのスパイラルホース54を介し、該ケ
ーシングパッカ38内に所定圧の圧縮空気を送給し、図
13に示す様に、最後端のユニットパイプ5のその前部
のユニットパイプ5の内側に圧締させ、充填したセメン
トミルク等の固化材の逆流噴出を防止する。
ホース54とエアーホース53との間に介設してある図
示しないバルブを介して該バルブを閉鎖状態にしてスパ
イラルホース54をケーシング46内に保持状態にし、
該ケーシングパッカ38の内圧を一定状態に保持した状
態で図14に示す様に、最後端のユニットパイプ5を回
転させてそのネジジョイント5''' を介しその前部のユ
ニットパイプ5と解離し、又、スイーベルジョイント4
5ともネジジョイント5''' の解離を介して分離し、最
後端のユニットパイプ5を落下させて適宜撤去する。
前部のユニットパイプ5に対する回転を行ってその後の
解離を行うプロセスで、ケーシングパッカ38に対する
フレキシブルホース54はスパイラルホースに形成され
ていることから可撓的に挙動し、何らその圧縮空気送給
機能を失うものではなく、図12,図13に示す様に弾
性的に挙動する。
たユニットパイプ5の内側のスパイラルホース54を直
ちに回収し次の段取りに供する。
に際し、該ユニットパイプ5内に存在する固化材は根切
部2内に下降するが、その量は適宜の清掃によって容易
に除去することが出来る程度のものであり、前後の工事
作業に何ら支障をきたすものではない。
の後端部に一体的に位置してきたケーシングパッカ38
は図14に示す様に、使用する当該最後端のユニットパ
イプ5の内面に圧締された状態をチェックバルブ40の
閉鎖姿勢により維持されて該ケーシングパッカ38の前
部のセメントミルク等の固化材の逆流噴出は確実に防止
される。
な最後端のユニットパイプ5に対しそのネジジョイント
5''' を介して連結し、その間、該ケーシングパッカ3
8は膨脹状態にしてシール性を保持し、次いでケーシン
グパッカ38を図4、又は、図15の状態に縮小させ
る。
ジョイント45で防止する。
材供給ノズル51より再びセメントミルク等の固化材5
5を供給し、上述プロセスを盛替え的に以下反復し、最
後のユニットパイプ5が図16に示す様に、止水ボック
ス13、及び、口元プリペンダー15から根切部2に突
出する姿勢の状態に至るようにする。
ブルホース41を介し、図示しないポンプで薬液注入材
等にて口元パッカ34を膨出させて連壁3の削孔内面に
該口元パッカ34を圧接させ、更に、フレキシブルホー
ス43を介し、図示しないポンプで最終シール用の固化
材55' を口元パッカ34の前方に挿入充填し、確実に
シールし、削孔内の充填固化材等の逆流噴出を確実に防
止した状態でケーシングパッカ38を縮小し、最後端の
ユニットパイプ5を口元プリペンダー15から取り外
し、図17に示す様に、該最後端のユニットパイプ5を
引抜き撤去すると共にPC鋼棒(撚線)6の後端部の止
めネジ36を緩め、フレキシブルホース41と43をコ
ーンスリーブ35の下で切断し、PC鋼棒(撚線)の後
端部には緊張用のジャッキを介して緊張定着を行い、必
要に応じて防護キャップを被せてアンカー工事を終了す
る。
工においては適宜の止水材の添設を行う。
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、フレキ
シブルホースについてはチェックバルブを省略し、若干
のスライムや固化材のリークを許容しても、実施工に際
しては支障はないものである等種々の態様が採用可能で
ある。
にビルや堤体,土止壁,擁壁等の保全を図るべく、アン
カー施工を行うに際し、ユニットパイプをネジジョイン
トを介し所定長のケーシングパイプとして固化材の圧
入,PC鋼棒(撚線)挿入を行い、その後、アンカー形
成後にユニットパイプをその後端部から順に解離して引
抜き撤去するに、最後端のユニットパイプのその前部の
ユニットパイプに対して解離するに、該前部のユニット
パイプ側よりの先注入のセメントミルクの固化材やスラ
イム等の逆流噴出を確実に防止し、施工がし易く、安全
でアンカー自体の信頼性も保持することが出来るという
優れた効果が奏される。
して解離するプロセスで、最後端のユニットパイプの直
前のユニットパイプの後端部に対するケーシングパッカ
の膨縮を行うに、その作動をパイプではなく、スパイラ
ル状のフレキシブルホースにより行うことにより最後端
のユニットパイプの直前のユニットパイプに対する回転
を介してのネジジョイントの解離において、該フレキシ
ブルホースがユニットパイプの回転等の挙動を吸収し、
ケーシングパッカの該ユニットパイプに対する圧締状態
を保持し、稼動機能を何ら損うことなく、又、解離した
最後端のユニットパイプの取り外しがし易く、取り扱い
に何ら熟練を要せず、作業がし易いことから稼動能率の
向上と工期の短縮を図ることが出来るという優れた効果
が奏される。
撤去に際しPC鋼棒(撚線)に設けた布製等の口元パッ
カの膨脹により削孔に該口元パッカを圧締させて最終的
な固化材によるシールを保持し、充填した固化材等の逆
流噴出が完全に防止された状態で最後のユニットパイプ
も解離して取り外し撤去させることが出来、リーク防止
の確実な判断が出来、したがって、使用する固化材の量
も計量的に設計することが出来、コストダウンを図るこ
とが出来るという効果もある。
る。
る。
る。
図である。
連結断面図である。
固化材注入、及び、ケーシングパイプの引抜き断面模式
図である。
断面図である。
ントに対する接続断面図である。
断面模式図である。
カの撤去模式断面図である。
解離断面図である。
式部分断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ケーシングパイプ内に固化材及びアンカー
本体を内装してアンカー形成後該ケーシングパイプを各
ユニットパイプごとに順にその後部を閉塞しながら撤去
するようにしたプロセスを有するアンカー用ケーシング
パイプ引抜き方法において、ケーシングパイプに挿入セ
ットしたアンカー本体に位置を前後して設けた口元パッ
カとケーシングパッカのうち該ケーシングパッカをケー
シングパイプを成す相互に前後するユニットパイプの前
側のユニットパイプ内にセットし、その前方に固化材を
圧送し、併せてケーシングパイプを1ユニットパイプの
長さだけ退行させ、次いでケーシングパッカを対応する
ユニットパイプに内側から圧締させて後側のユニットパ
イプを解離撒去し、スイーベルジョイントを前側のユニ
ットパイプにネジジョインを介して連結し、その後ケー
シングパッカを縮小させて固化材をその前方に圧送する
プロセスを盛替え反復するようにし、最後のユニットパ
イプは上記口元パッカを削孔に圧締させ凝固材をその前
部に圧送して該固化材が固化後に撤去するようにするこ
とを特徴とするアンカー用ケーシングパイプ引抜き方
法。 - 【請求項2】上記ケーシングパッカの膨縮動作をフレキ
シブルホース通路を介しての流体圧で行うことで削孔機
が使用出来ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載のアンカー用ケーシングパイプ引抜き方法。 - 【請求項3】ケーシングパイプ内に固化材及びアンカー
本体を内装してアンカー形成後該ケーシングパイプを各
ユニットパイプごとに順にその後部を閉塞しながら撤去
するようにしたプロセスを有するアンカー用ケーシング
パイプ引抜き方法に使用する装置において、上記アンカ
ー本体に沿い前後に位置して口元パッカとケーシングパ
ッカが介設され、該ケーシングパッカには口元パッカ作
動ホースと該口元パッカの前方に先端が臨まされた凝固
材圧送ホースとが挿通されると共にケーシングパッカ作
動ホースが接続されていることを特徴とするアンカー用
ケーシングパイプ引抜き装置。 - 【請求項4】上記ケーシングパッカが選択的に固定及び
回動自在にされていることを特徴とする特許請求の範囲
第3項記載のアンカー用ケーシングパイプ引抜き装置。 - 【請求項5】上記ケーシングパッカ作動ホースがフレキ
シブルホースを介してスイーベルジョイントに接続され
ていることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のア
ンカー用ケーシングパイプ引抜き装置。 - 【請求項6】上記フレキシブルホースがスパイラル状に
曲折されていることを特徴とする特許請求の範囲第5項
記載のアンカー用ケーシングパイプ引抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21227592A JP2762195B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | アンカー用ケーシングパイプ引抜き方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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