JP6396226B2 - マイクロパイル工法 - Google Patents

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Description

本発明は、イクロパイル工法に関する。
マイクロパイル工法は、直径300mm以下の小径の場所打ち杭の総称であり、コンパクトな施工設備で備足りること、狭い空間で施工できること、既設構造物の機能を停止することなく施工できることなどの理由から、既設構造物の耐震補強や地盤補強、斜面の安定化などをはじめとする様々な用途に用いられている。
マイクロパイル工法では、まず、先端外周部が外側削孔用カッターとされた1番目のケーシングセグメントの内部に、先端に削孔ドリルが取着された1番目のロッドを挿通させ、それら1番目のケーシングセグメントとロッドとを回転させつつ、また、水を注入しつつ削孔していく工程が行なわれる。
そして、所定の深さ毎に、ケーシングセグメントの基端に次のケーシングセグメントを着脱可能に連結して継ぎ足すと共に、ロッドの基端に次のロッドを着脱可能に連結して継ぎ足し、ケーシングセグメントとロッドとを回転させ、また、水を注入しつつ削孔していく工程が行なわれる。
また、所定の深さ毎に、いったん削孔ドリルをロッドと共にケーシングセグメントの内部から引き抜き、先端に錘を付けた検尺テープをケーシングセグメントの内部の水中に垂下し、錘が孔の底部に到達した時点で検尺テープを読み取り、削孔された孔の深さを実測している。
なお、予めケーシングセグメントの長さは既知であるため、継ぎ足したケーシングセグメントの長さの合計によって孔の深さは推定できるが、作業ミスなどにより誤った長さのケーシングセグメントを使用していないか否かを確認するためにも、削孔された孔の深さの実測が必要となっている。
孔の深さの実測後、再び、削孔ドリルをロッドと共にケーシングセグメント内部に挿入して掘削工程を行なう。
次に、削孔された孔が所定の深さに到達したならば、削孔ドリルをロッドと共にケーシングの内部から引き抜く工程が行なわれる。
次に、必要に応じて、補強材をケーシングの内部にケーシングの全長にわたって配設する。
次に、グラウト材をケーシングの内部に充填し、グラウト材の圧力を高めつつケーシングを所定長さ引き抜く工程が行なわれる。
特許第4010383号
しかしながら、1番目のケーシングセグメントの先端が位置している地層が軟弱層であり、被圧帯水層である場合、被圧帯水層に含まれている被圧地下水と共に掘削土が1番目のケーシングセグメントの先端の開口からケーシングセメント内に流入する。
この場合、削孔した孔の深さを実測するために、先端に錘を付けた検尺テープをケーシングセグメントの内部に垂下しても、ケーシングセメント内に掘削土が流入するので、錘が掘削土の上に留まり、孔の底部まで到達できないため、孔の深さを正確に測定する上で不利がある。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、軟弱層で被圧帯水層を削孔する際、削孔工程において削孔された孔の深さの測定を正確に行なう上で有利なイクロパイル工法を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、先端外周部が削孔用カッターとされた1番目のケーシングセグメントに、前記削孔用カッターの半径方向内側の空間を閉塞し前記ケーシングセグメントの内部から外部への通水を可能とし前記外部から前記内部への通水を不能とした通水部を有し前記ケーシングセグメントと一体に回転しかつ前記ケーシングセグメントの軸方向に一体に移動するように結合された止水部材を設け、前記通水部を介して前記1番目のケーシングセグメントの内部から外部へ通水しつつ前記1番目のケーシングセグメントを回転させ、前記ケーシングセグメントの内部と反対に位置する前記止水部材の先端面に設けられた歯部と前記削孔用カッターにより削孔し、前記削孔に伴って前記1番目のケーシングセグメントの基端に2番目のケーシングセグメントを着脱可能に連結し、それらケーシングセグメントを回転させつつ削孔し、以後削孔に伴ってケーシングセグメントを順次継ぎ足していき、所定の深さまで削孔したならば、前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部にグラウト材を充填し、次いで、前記1番目のケーシングセグメントの先端と前記止水部材との結合を解除し、前記止水部材を前記削孔された孔の底部に残し、グラウト材の圧力を高めつつ前記継ぎ足されたケーシングセグメントを所定の長さ引き抜くようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記止水部材と前記1番目ケーシングセグメントとの結合は、前記削孔用カッターの外周面から前記止水部材に打ち込まれたピンによりなされ、前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部にグラウト材を充填する際に、前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部に鉄筋を挿入し、前記1番目のケーシングセグメントの先端と前記止水部材との結合の解除を、前記鉄筋により前記止水部材を下方に叩いて前記ピンを破損させることで行なうことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ケーシングセグメントの内部に被圧地下水および掘削土が侵入することが止水部材によって防止されるため、削孔された孔の深さの測定を正確に行なう上で有利となる。
また、止水部材の機能が不要となった段階で結合部を操作することにより止水部材をケーシングセグメントから切り離すことができるため、ケーシングセグメントを所定の長さ引き抜く工程と、ケーシングをグラウト材の中に所定量押し戻す工程とを円滑に行なう上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、削孔された孔の底部に止水部材を残すことが簡単な操作によってでき作業性の向上を図る上で有利となる。
ケーシングセグメントの先部の断面図である。 止水部材の斜視図である。 (A)〜(G)はマイクロパイル工法の説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるマイクロパイル工法の実施の形態をケーシングセグメントの実施の形態と共に説明する。
まず、本実施の形態のケーシングセグメントから説明する。
図1に示すように、細長い中空円筒形の鋼製のケーシングセグメント10は、削孔用カッター12と、止水部材14と、結合部16とを含んで構成されている。
削孔用カッター12は、ケーシングセグメント10の先端外周部に位置している。
削孔用カッター12は、円筒状を呈し、先部が歯部とされ、基部内周面がケーシングセグメント10の先端に取着(固着)されている。
また、削孔用カッター12の内周部またはケーシングセグメント10の先端内周部に当接部18が固着されている。
本実施の形態では、当接部18は、削孔用カッター12の内周部に取着(固着)された筒部1802と、筒部1802の基端から半径方向内側に環状に突設された環状壁1804とを備えている。
止水部材14は、削孔用カッター12の半径方向内側の空間を閉塞している。なお、本発明のマイクロパイル工法は、ケーシングセグメント10の内部でロッドの先端に設けられる削孔ドリルは省略され、削孔ドリルの代わりに止水部材14が設けられている。
止水部材14は、大径円柱部20と小径円柱部22とを有している。
大径円柱部20の軸方向の一方の端面は、削孔用カッター12の先端の内側に位置する先端面1402となっており、小径円柱部22の大径円柱部20から離れた側の端面は、ケーシングセグメント10の内部に位置する内面1404となっている。
図2に示すように、先端面1402に削孔用の歯部24が設けられている。
本実施の形態では、歯部24は、先端面1402の中心から先端面1402の周方向に間隔をおいて半径方向外方に複数、本実施の形態では4つ延在している。4つの歯部24は、図1、図2に示すように、先端面1402の中心箇所が最も突出し、先端面1402の外周部に至るにつれてその高さが減少している。
隣り合う歯部24の間は、2つの傾斜面2402からなる凹部2404となっている。
歯部24は、軟弱層の削孔時には、主として土を掻き分けるように機能し、荷重支持層の削孔時には、4つの歯部24が回転することで地盤を砕きながら削孔していくように機能する。なお、歯部24の形状は種々考えられ、従来公知の様々な構造が適用可能である。
図1に示すように、大径円柱部20から離れた側の小径円柱部22の端面から大径円柱部20にわたり凹部26が形成され、凹部26の底部と傾斜面2402とを接続する孔28が凹部26の周方向に間隔をおいて4つ設けられている。削孔時に水が削孔箇所に円滑に供給されるように、孔28は、凹部2404の底部である2つの傾斜面2402の境の箇所に開口している。本実施の形態では孔28と凹部26により、ケーシングセグメント10の内部と外部とを連通する通水路30が構成されている。
凹部26の深さ方向の中間部には、開口3202を有する弁座32が設けられ、弁座32と凹部26の底部との間に、ばね34により開口3202を常時閉じる方向に付勢された球体36が配置されている。通水路30に介設された弁座32、ばね34、球体36により、ケーシングセグメント10の内部から外部への通水を可能としケーシングセグメント10の外部から内部への通水を不能とした逆止弁38が構成されている。
本実施の形態では、ケーシングセグメント10の内部から外部への通水を可能とし外部から内部への通水を不能とした通水部40が、通水路30と逆止弁38により構成されている。
結合部16は、止水部材14をケーシングセグメント10に係脱可能に結合させ、止水部材14をケーシングセグメント10に結合させた状態で、止水部材14をケーシングセグメント10と一体に回転させると共にケーシングセグメント10の軸方向に一体に移動させるものである。
結合部16は、ピン1602と、当接部18の環状壁1804とを含んで構成されている。
ピン1602は、削孔用カッター12の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所から止水部材14に打ち込まれている。
すなわち、小径円柱部22を環状壁1804の中心孔に挿通させ、小径円柱部22と大径円柱部20の境の端面23を環状壁1804に当接した状態で、ピン1602が削孔用カッター12の外周面から止水部材14に打ち込まれている。
ピン1602は、止水部材14をケーシングセグメント10と一体に回転させる。
このピン1602は、ケーシングセグメント10の内部から鉄筋42(図3(D)、(E)参照)によりケーシングセグメント10の軸方向で大径円柱部20が環状壁1804から離れる方向に止水部材14を叩くことで破損される。
また、環状壁1804は、止水部材14に当接して止水部材14のケーシングセグメント10の先端から基端に向かう方向への移動を阻止するように機能し、ケーシングセグメント10による削孔時、止水部材14をケーシングセグメント10と一体に地中に進行させていく。なお、ピン1602も、環状壁1804と同様に、止水部材14のケーシングセグメント10の先端から基端に向かう方向への移動を阻止するように機能し、ケーシングセグメント10による削孔時、止水部材14をケーシングセグメント10と一体に地中に進行させていく。
次に、図3を参照して本実施の形態のケーシングセグメント10を用いたマイクロパイル工法について説明する。
図3(A)に示すように、先端外周部が削孔用カッター12とされ止水部材14が設けられた1番目のケーシングセグメント10を用意する。
そして、通水部40を介して1番目のケーシングセグメント10の内部から外部へ通水しつつ1番目のケーシングセグメント10を回転させ、歯部24により土を止水部材14の周方向に掻き分けつつ削孔用カッター12で削孔する工程が行われる。
すなわち、1番目のケーシングセグメント10の内部に注入された水は、止水部材14の先端面1402(歯部24の孔28)からケーシングセグメント10の前方の掘削土に噴出される。
この状態で、歯部24により掘削土がかき分けられつつ削孔用カッター12による削孔が行なわれる。
そして、図3(B)、(C)に示すように、削孔された孔44が所定の深さとなる毎に、ケーシングセグメント10の基端に次の細長い中空円筒形の鋼製のケーシングセグメント10を着脱可能に連結して継ぎ足し、ケーシングセグメント10を回転させ、また、ケーシングセグメント10の内部に水を注入しつつ削孔用カッター12と歯部24とで孔44を削孔していく工程が行なわれる。
また、ケーシングセグメント10どうしの連結は、不図示のケーシング継手を用いて行われている。例えば、ケーシングセグメント10の外径よりも大きい外径の中空円筒形の不図示のケーシング継手を用意し、隣り合うケーシングセグメント10の外周面の雄ねじに、ケーシング継手の内周面の雌ねじを螺合することでケーシングセグメント10の連結が行なわれている。
なお、ケーシング継手の構成は上記に限定されず、ケーシング継手として従来公知の様々な構成のものが使用可能である。
孔44が所定の深さとなる毎に、ケーシングセグメント10内部への注水をいったん中断し、先端に錘を付けた検尺テープをケーシングセグメント10の内部の水中に垂下し、錘が止水部材14の内面1404に到達した時点で検尺テープを読み取り、削孔された孔44の深さを実測する。
この際、1番目のケーシングセグメント10の先端が位置している地層が軟弱層46であり、被圧帯水層である場合、被圧帯水層に含まれている被圧地下水が掘削土が止水部材14の通水部40を介して1番目のケーシングセグメント10の内部に侵入しようとする。
しかしながら、逆止弁38により被圧地下水および掘削土の侵入は確実に阻止されるので、ケーシングセメント内に流入した掘削土により、錘が掘削土の上に留まり、止水部材14の内面1404まで到達できず、孔44の深さを正確に測定できなくなるといった事態を回避することができる。
孔44の深さの実測後、検尺テープを回収したならば、再び、ケーシングセグメント10の内部に水を注入しつつケーシングセグメント10を回転し削孔工程を行なう。
複数のケーシングセグメント10が連結されることでケーシングCが構成される。
図3(C)に示すように、削孔された孔44が軟弱層46を通過し荷重支持層48の所定の深さに到達したならば、必要に応じて、鉄筋42などの補強材をケーシングCの内部にケーシングCの全長にわたって配設する。
次に、図3(D)に示すように、不図示のトレミー管を用いてケーシングCの内部にグラウト材Gを充填する。
グラウト材Gとして、セメントミルク、モルタル材、小径の骨材を混入したコンクリート材が使用可能である。
ケーシングCの内部にグラウト材Gを充填すると、止水部材14を取り除いても、ケーシングCの内部への地下水の侵入はグラウト材Gで阻止される。
ケーシングCの内部にグラウト材Gが充填されたならば、ケーシングCの内部に鉄筋42を挿入し、鉄筋42により止水部材14を下方に叩いてピン1602を破損させ、1番目のケーシングセグメント10の先端と止水部材14との結合の解除を解除する。
これ以降、止水部材14は、削孔された孔44の底部に残される。
次に、図3(E)に示すように、ケーシングCの内部にグラウト材Gを加圧注入しつつ、ケーシングCを引き抜く工程、すなわち、ケーシングセグメント10の引き抜き工程が行なわれる。
グラウト材Gの加圧は、グラウト材Gが、削孔された孔44の壁面に密着し、グラウト材Gと地盤との間の接合状態が強固となるような圧力で行なわれることが望ましい。
ケーシングCの引き抜きは、上下に隣り合うケーシングセグメント10のうち、下方に位置するケーシングセグメント10の上端が地盤上に位置したところで、下方のケーシングセグメント10を回転不能に把持し、上方のケーシングセグメント10を回転操作し、下方のケーシングセグメント10に対して上方のケーシングセグメント10を前記の継手部材と共に取り外すことで行なう。
上方に位置する複数本のケーシングセグメント10が前記の継手部材と共に取り外され、図3(E)に示すように、最下位に位置する一番目のケーシングセグメント10の下端が、荷重支持層48の最上部に近づいたところで、ケーシングCの引き抜きは終了する。
次に、図3(F)に示すように、ケーシングCを、グラウト材Gが加圧充填されたグラウト材Gの中に所定量押し戻す工程が行なわれ、ケーシングCで囲繞された部分と、ケーシングCで囲繞されていない部分との間に、中間的な構造を有する部分を作り出す。
そして、グラウト材Gが硬化されることで、グラウト材Gによる地盤接合部50Aを有する杭体50が得られる。
次に、図3(G)に示すように、ケーシングCの上端部に鋼製の支圧板52が溶接により接合され、杭体50の杭頭部を構造物に連結するための連結構造が形成される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ケーシングセグメント10に、削孔用カッター12の半径方向内側の空間を閉塞し、ケーシングセグメント10の内部から外部への通水を可能とし外部から内部への通水を不能とした通水部40と、ケーシングセグメント10の内部と反対に位置する止水部材14の先端面1402に設けられた削孔用の歯部24とを有する止水部材14を設けた。
したがって、軟弱層46で被圧帯水層を削孔する際、先端に錘を付けた検尺テープをケーシングセグメント10の内部に垂下して削孔された孔44の深さの実測を行なう場合に、ケーシングセグメント10の内部に被圧地下水および掘削土が侵入することが止水部材14によって防止されるため、削孔された孔44の深さの測定を正確に行なう上で有利となる。
また、止水部材14をケーシングセグメント10に係脱可能に結合させる結合部16を設けたので、止水部材14の機能が不要となった段階で止水部材14をケーシングセグメント10から切り離すことができる。
そのため、削孔された孔44に充填されたグラウト材Gの圧力を高めつつ継ぎ足されたケーシングセグメント10を所定の長さ引き抜く工程と、ケーシングCを、グラウト材Gが加圧充填されたグラウト材Gの中に所定量押し戻す工程とを円滑に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、通水部40を、先端面1402とケーシングセグメント10の内部に位置する止水部材14の内面1404とにわたって延在する通水路30と、通水路30に介設されケーシングセグメント10の内部から外部への通水を可能とし外部から内部への通水を不能とした逆止弁38とを含んで構成した。
したがって、ケーシングセグメント10の内部から外部への通水を可能とし外部から内部への通水を不能とする止水部材14を簡単に構成する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、歯部24は、先端面1402の中心に位置する箇所から先端面1402の周方向に間隔をおいて先端面1402の半径方向外方に複数延在しており、それら歯部24の間は、先端面1402の中心に位置する箇所から先端面1402の半径方向外方に延在する凹部2404となっており、通水路30は凹部2404の底部に開口している。
したがって、歯部24は、軟弱層46の削孔時には、主として土を掻き分けるように機能し、荷重支持層48の削孔時には、複数の歯部24が回転することで地盤を砕きながら削孔していくように機能するため、削孔する地盤の性状に対応して効率的に削孔を行なう上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、結合部16は、削孔用カッター12の外周面から止水部材14に打ち込まれ、ケーシングセグメント10の内部から止水部材14が内部から外部に向けて叩かれることにより破損するピン1602を含んで構成されている。
したがって、削孔された孔44の底部に止水部材14を残すことが簡単な操作によってでき作業性の向上を図る上で有利となる。
なお、結合部16には、従来公知の様々な構成を採用可能であるが、実施の形態のようにすると、簡単に構成する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、結合部16は、ケーシングセグメント10に設けられ止水部材14に当接して止水部材14のケーシングセグメント10の先端から基端に向かう方向への移動を阻止する当接部18を含んで構成されている。
したがって、削孔工程において、ケーシングセグメント10の先端から基端に向かう方向への力が止水部材14に加わっても止水部材14を強固にケーシングセグメント10に支持させる上で有利となる。
10 ケーシングセグメント
12 削孔用カッター
14 止水部材
1402 先端面
16 結合部
1602 ピン
18 当接部
24 歯部
2404 凹部
30 通水路
40 通水部
42 鉄筋
44 削孔された孔
C ケーシング
G グラウト材

Claims (2)

  1. 先端外周部が削孔用カッターとされた1番目のケーシングセグメントに、前記削孔用カッターの半径方向内側の空間を閉塞し前記ケーシングセグメントの内部から外部への通水を可能とし前記外部から前記内部への通水を不能とした通水部を有し前記ケーシングセグメントと一体に回転しかつ前記ケーシングセグメントの軸方向に一体に移動するように結合された止水部材を設け、
    前記通水部を介して前記1番目のケーシングセグメントの内部から外部へ通水しつつ前記1番目のケーシングセグメントを回転させ、前記ケーシングセグメントの内部と反対に位置する前記止水部材の先端面に設けられた歯部と前記削孔用カッターにより削孔し、
    前記削孔に伴って前記1番目のケーシングセグメントの基端に2番目のケーシングセグメントを着脱可能に連結し、それらケーシングセグメントを回転させつつ削孔し、以後削孔に伴ってケーシングセグメントを順次継ぎ足していき、
    所定の深さまで削孔したならば、前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部にグラウト材を充填し、
    次いで、前記1番目のケーシングセグメントの先端と前記止水部材との結合を解除し、
    前記止水部材を前記削孔された孔の底部に残し、グラウト材の圧力を高めつつ前記継ぎ足されたケーシングセグメントを所定の長さ引き抜くようにした、
    ことを特徴とするマイクロパイル工法。
  2. 前記止水部材と前記1番目ケーシングセグメントとの結合は、前記削孔用カッターの外周面から前記止水部材に打ち込まれたピンによりなされ、
    前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部にグラウト材を充填する際に、前記継ぎ足されたケーシングセグメントの内部に鉄筋を挿入し、
    前記1番目のケーシングセグメントの先端と前記止水部材との結合の解除を、前記鉄筋により前記止水部材を下方に叩いて前記ピンを破損させることで行なう、
    ことを特徴とする請求項記載のマイクロパイル工法。
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