JPH04198520A - アンカー工法およびアンカー工法用ケーシングパイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土留壁等の保持のために地盤内に形成するア
ンカーの施工法、およびそれに使用ずアンカー工法用ケ
ーシングパイプに関するものである。

〔従来の技術］ 周知のごとく、建設工事で土留壁や擁壁等の保持をはか
るためにいわゆるアンカー工法が採用されるか、このア
ンカー工法Ｌｌケーシングパイプを土留壁等の外側から
所定長地盤に打ち込み、該ケーシングパイプ内に鋼線ま
たは鋼棒によるアンカー鋼材を挿入し、また固結材を圧
入充填し、ケーシングパイプを引き抜いてから、緊張し
たアンカー鋼材端部を土留壁の外側の台座に定着させろ
ものである。

そして、前記ケーシングパイプを打ち込むには、その先
端にピノｌ−を設ｉＪて地盤を切削する方法が通常行わ
れるが、ヒソＩ・はケーシングパイプの引き抜きを考慮
してリングビットが使用される。

〔発明が解決しようとする課題〕

このようなケーシングパイプ先端にピントを設けて掘削
する方法では、削孔時に地下水や土砂がケーシングパイ
プ根本部から噴出し、施工が不可能となる。

これを防くために、逆止弁性のビットとすることも考え
られるが、この逆止弁の存在でアンカー鋼材や固結材を
残しながらケーシングパイプを引き抜くことは不可能と
なるし、また逆止弁の存在で硬い地盤の削孔ができなく
なるおそれがある。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、先端のビ
ットで硬い地盤でも効果的に掘削してケーシングパイプ
を挿入てき、挿入後、このビット部分で地下水や土砂の
流入を押さえながら他の作業が行え、またケーシングパ
イプ引き抜きも支障なく行えるので、高水圧下での施工
に適するアンカー工法およびアンカー工法用ケーシング
パイプを提供することにある。

（課題を解決するための手段］ 本発明は前記目的を達成するため、先端にビットを有す
るケーシングパイプを掘削孔機で土留壁の外側から所定
長地盤に打ち込み、このケーシングパイプ内に鋼線また
は鋼棒によるアンカー鋼材を挿入し、また固結材を圧入
充填し、ケーシングパイプを引き抜いてから、アンカー
鋼材端部を緊張させて土留壁外側の台座に定着させるア
ンカー工法において、ケーシングパイプ先端のビットは
リングビット内にクローネンビットを嵌込み、かつリン
グビットとクローネンビットは切断可能なピンで接合し
たものであり、また、クローネンビットの先端に開口す
る通水孔内に逆止弁を設け、ケーシングパイプ挿入時に
はリングビットとクローネンビットの両ピッｌ−で切削
して掘孔し、その後インナーロフトをケーシングパイプ
内に挿入して打撃を加えてピンを切断し、ケーシング内
に固結材注入後、ケーシング内に挿入したアンカー鋼材
でクローネンピントを押さえながらクローネンビントを
残してケーシングパイプを引き抜くことを要旨とするも
のである。

〔作用］ 本発明によれば、ケーシングパイプ先端ではりングビソ
（・の他に、リングビット内にクローネンビントを嵌め
込んでいるので、ケーシングパイプを回転させるだけで
なく、上下動させる掘削も可能となり、硬い地盤で効果
的に削孔できる。

また、クローネンビットは先端に開口する通水孔内に逆
止弁を設けているので、削孔時にはこの通水孔から高圧
水を噴出することもでき、さらに削孔停止時は逆止弁が
閉しるので、ケーシングパイプ内への地下水や土砂の流
入を阻止できる。

その後、インナーロッ１ζをケーシングパイプ内に挿入
して打撃を加えてピンを切断し、ケーシング内に固結材
注入後、ケーシング内に挿入したアンカー鋼材先端でク
ローネンビソ１へを押さえながらケーシングパイプを引
き抜けば、クロー不ンビ・７トとケーシングパイプは分
離してクローネンビットのみが残る。

（実施例〕 以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図〜第１２図は本発明のアンカー工法の１実施例を
示す各工程の側面図で、図中１は土留壁である。

第１図に示すようにこの土留壁１に予めスリーブ管２を
埋設しておき、このスリーブ管２に接合するように土留
壁１の外側に台座兼用止水ボックス３を取り付ける。

第２０図、第２１図はこの台座兼用止水ボックス３の詳
細を示すもので、土留壁１の外側面でスリーブ管２の外
周には接合用プレー１−４を埋設しである。

該台座兼用止水ホックス３は、この接合用プレ　−１・
４に溶接する垂直な開放面５を形成するように略三角形
の左右側壁板６ａ、６ｂを立」二げ、これら左右側壁板
６ａ、６ｂの一辺に、スリーブ管２に直交する向きの斜
板７を掛は渡し、この斜板７には後述のケーシングパイ
プ１３を貫通させるためのケーシングパイプ挿入孔８を
形成する。

この挿入孔８は、スリーブ管２と軸向きが合致するもの
である。

さらに、前記斜板７と端部が直交するように側壁板６ａ
、６ｂ間に斜板９を設ｂＪ、この斜板９には水及び土砂
抜き用の排出口］０と、薬液注入用の注入口１１を形成
した。

前記開放面５ば、これら左右側壁板６ａ、６ｂ端と斜板
９端と斜板７に接合される水平板端とで囲繞されて形成
される。

また、実際の使用に際しては排出ｌ」１０や注入口１１
にはバルブ付の継手等が取付く。

第２図に示すように、削孔機１２にセントしたケーシン
グパイプ１３を前記台座兼用止水ボックス３のケーシン
グパイプ挿入孔８およびスリーブ管２を介して地盤に挿
入し、削孔する。

第１８図、第１９図にケーシングパイプ１３の先端部の
詳細を示すと、ケーシングパイプ１３の先端部内側に螺
合させて先端に掘削刃１４ａを輪状に並べたリングビッ
ト１４を取付ける。

そして、このリングビット１４内にクローネンビント１
５を嵌込み、かつリングピッ１へ１４とクロー矛ンビッ
ト１５同士は各々の挿通孔を介してピン１６で接合した
。このピン１６は後述のように打撃により切断可能なも
のである。

また、前記クローネンビット１５ば円錐形の先端面に掘
削刃１４ａが形成されるものであるが、先端面に開口す
る通水孔１７を内部に形成し、この通水孔１７内にボー
ル弁による逆止弁１８を内蔵させた。

８亥逆止弁１８は、ハネ１９によりクローネンビット１
５の先端面とは逆方向に付勢する。

さらに、クローネンビット１５の根木部には補管２０を
形成し、この補管２０はリングビット１４内にクローネ
ンビット１５を嵌込んだ際にリングビット１４外に端部
が突出するものであり、その外周には０リング２１を嵌
めた。

このようなリングビット１４とクローネンビット１５の
双方のピッＩ−を先端に有するケーシングパイプ１３で
削孔するには、回転、打撃、上下動の動きを削孔機１２
で加えることができる。

また、第１３図乙こ示すように、削孔時にはケーシング
パイプ１３内に送水し、この水をクローネンビット１５
の通水孔１７を介して先端から吐出させ、これにより削
孔を容易にする。

なお、ケーシングパイプ１３は適宜、ユニットパイプを
継ぎ足しで所定の長さとしていくものであるが、この継
ぎ足し時にはケーシングパイプ１３における前記回転、
打撃、上下動の動きと送水は停止される。

その場合に、地下水や土砂が前記通水孔１７を介してケ
ーシングパイプ１３に入ろうとしても、第１４図に示す
ように、逆止弁１８が閉しるので逆流は防止できる。

また、ケーシングパイプ１３と台座兼用止水ボックス３
のケーシングパイプ挿入孔８間には口元プリヘンダー２
２を介在させて水密としたので、ケーシングパイプ１３
の外周を伝わって上昇する余剰水や掘削ズリは台座兼用
止水ボックス３内に溜まり、ケーシングパイプ１３の外
周から出るごとはない。

この台座兼用止水ボックス３内の掘削スリ等は、排出口
１０で水量を調整しながら外部へ排出する。

さらに、該ケーシングパイプ■３を所定長地盤乙こ挿入
し終えて回転、打撃、」二下動の動きや送水を停止した
際も、逆止弁１８が閉しるので地下水や土砂の逆流は防
止できる。

次いで、第３図や第１５図に示すように、インナーロッ
ド２３をケーシングパイプ１３内へ差し入れ、削孔機１
２でこのインナーロッド２３を介してクローネンビット
１５に打撃を加え、前記ピン１６を切断する。

この場合、第１６図に示すようにクローネンビント１５
は少し前進するが、補管２０とリングピッｌ１４間には
Ｏリング２１があるので、その間は止水される。

その後、第４図に示すように台座兼用止水ボ、７クス３
にケーシング引き抜きジヤツキ２４をセ・ツトしてから
、ケーシングパイプ１３内にセメン１−ミルクを１次注
入し、第５図に示すように、ケーシングパイプ１３内に
アンカー鋼材としての鋼線２５を挿入する。

その際、鋼線２５の先端でクロー不ンヒ７＋−１５を押
さえながら、ケーシング引き抜きシャ・ンキ２４でケー
シングパイプ１３を引き抜ｉＪば、第１７図に示すよ・
うにクローネンビソ目５はリングビ・ノド１４から外れ
、地中に残る。

このケーシングパイプ１３の引き抜きに関して、ケーシ
ングパイプ１３の根本部を閉塞する必要がある。

かかる閉塞のための止水パ・ツカ−２６を第２２図、第
２３図に示すと、この止水パ・ツカ−２６は弾力性のあ
る合成ゴムや合成樹脂等の塊体である。

外管２７ａと、この外管２７ａに根本部が螺合し、かつ
先端が外管２７ａの先端より突出する内杆２７ｂとでロ
ット２７を構成し、該内杆２７ｂの先端に鍔板２８ａを
、外管２７ａの先端に鍔板２８ｂをそれぞれ設け、内杆
２７ｂが中央を貫通する前記止水パッカー２６を鍔板２
８ａと鍔板２８ｂ間に設置した。

そして、ロット２７をケーシングパイプ１３内に挿入す
るに際し、ケーシングパイプ】３の根本端にケーシング
プリペング−２９を取付けて、このケーシングプリペン
グー２９を貫通ずるようにロソ１′２７を差し入れる。

また、内杆２７ｂの根本部には治具等の挿入孔３０ａを
穿設した回動部３０を設けた。

第２２図に示すように、該回動部３０を介して内杆２７
ｂを回動ずれば、外管２７ａに対して内杆２７ｂが移動
して鍔板２８ａと鍔板２８ｂとの距離が縮まり、止水パ
ッカー２６はこれら鍔板２８ａと鍔板２８ｂとで押潰さ
れて外側に膨張してケーシングパイプ１３を閉塞する。

また、回動部３０を介して内杆２７ｂを逆向きに回動ず
れば、第２３図に示すように鍔板２８ａと鍔板２８ｂと
の間隔が開いて、止水パッカー２６は縮まり、ケーシン
グパイプ１３の内側に非接触となる。

とごろで、止水パッカー２６の膨張時にこれが受ける水
圧が高水圧であると止水バンカー２６が動いてしまうお
それがあるので、内杆２７ｂの端部と土留壁１をワイヤ
ー３２で連結し、この土留壁１に反力を取るようにする
。

該ワイヤー３２は、土留壁１に設けたホールインアンカ
ーと内杆２７ｂの回動部３０の挿入孔３０ａを結ぶ。

先に述べたようにケーシングパイプ１３はユニットパイ
プを継ぎ足して所定の長さとしてあり、このユニットパ
イプを１本づつ外しながら、ケーシングパイプ１３を順
次引き抜いていくことになる。

このケーシングパイプ１３の引き抜き手順は、次の通り
である。

■ケーシングパイプ１３の根本端にケーシングプリペン
グ−２９をセントし、ケーシングパイプ１３内に１に水
パッカー２６を差し入れ、ケーシング引き抜きジヤツキ
２４でケーシングパイプ］３を引き抜く。

この時は、止水パッカー２６は膨張させておらず、ケー
シングプリペングー２９のみでセメントミルクの逆流を
防止する。

■ケーシングパイプ１３を引き抜き後、七メンＩ・ミル
クの加圧注入を実施する。

■ケーシングパイプ１３の最後尾のユニットパイプとそ
の前段のユニットパイプとの接合部よりさきに止水バン
カー２６を差し入れた時点で、該止水バンカー２６を膨
張さゼてケーシングパイプ１３内を閉塞し、ケーシング
プリペングー２９及び最後尾のコーニソトパイプを取り
外す。

この状態では、該止水バンカー２６が逆流を防止する。

前記取外したケーシングプリペング−２９を再度ケーシ
ングパイプ１３の最後尾に取付け、止水パ・ツカ−２６
を収縮させる。

以下、前記■〜■の工程をユニットパイプの本数だけ繰
り返す。

、　　第６図は前記セメン１−ミルクの加圧注入の状態
、第７図ケーシング切離し時と止水パッカー２６の作幼
時を示すものである。

第８図、第２４図に示すように、最終ユニットパイプと
その前段のユニットパイプの引き抜き前に、台座兼用止
水ボックス３の薬液注入用の注入口１１より、止水用薬
液３１としてＬＷ（水ガラス＋セメンＩ−懸濁液）を注
入ずろ。

この時、止水パッカー２６は前段のコーニンＩ・パイプ
（末尾のユニソＩ・パイプ）内で膨張させておく。

なお、ごれら最終ユニットパイプとその前段のユニッＩ
・パイプからなるケーシングパイプ１３内にはセメント
ミルクがあるため、止水用薬液３１は回らない。

このように止水してから、第２５図に示すように最終ケ
ーシング（ユニットパイプ）を取外すが、第９図にも示
すように、前記鋼線２５を挿入時に台座兼用上水ボック
ス３から少し奥まった所に布パッカー３３をセットして
おき、この布パッカー３３内に止水用薬液３１を注入し
て膨らませて止水する。

また、定着部の確実性を増すため、鋼線２５に取イ」け
たグラウ）・ボース（図示せず）より、セメントミルク
の再注入を行う。

このようにしてから、最終ケーシング（ユニソＩ・パイ
プ）を取外し、第１０図に示すように台座兼用上水ホッ
クス３に緊張用ジャツギ３４をセラ１へして、養生後鋼
線２５の緊張、定着を行う。

次いで、第１１図に示すように鋼線２５を切断し、第１
２図に示ずように最終工程として保護ギャップ２５を取
付けたり、台座兼用止水ボックス３内に再度上水用薬液
３１を注入したりしてアンカー頭部を止水処理して施工
を終える。

〔発明の効果］ 以上述べたように本発明のアンカー工法およびアンカー
用ケーシングパイプは、先端のビットで硬い地盤でも効
果的に掘削してケーシングパイプを挿入でき、挿入後、
このビット部分で地下水や土砂の流入を押さえながら他
の作業が行え、またケーシングパイプ引き抜きも支障な
く行えるので、高水圧下での施工に適するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１２図は本発明のアンカー工法の１実施例を
示す各工程の側面図、第１３図〜第１７図はケーシング
パイプ先端のヒラ１〜の状態を示す各工程の側面図、第
１Ｂ図はケーシングパイプ先端の縦断側面図、第１９図
は同上正面図、第２０図は台座兼用止水ボックスの正面
図、第２１図は第２０図のＡ−Ａ線断面図、第２２図は
上水パッカーの膨張時を示す側面図、第２３図は同上収
縮時を示す側面図、第２４Ｍはケーシングパイプ引き抜
き時の最終工程前の工程を示す側面図、第２５閏はケー
シングパイプ引き抜き時の最終工程を示す側面図である
。 ■・・・土留壁　　　　　　２・・・スリーブ管３・・
・台座兼用止水ボックス ４・・・接合用プレート　　５・・・開放面６ａ、６ｂ
・・側壁板　　７．９・・・斜板８・・・ケーシングパ
イプ挿入孔 １０・・・排出口　　　　　　１１・・・注入口１２・
・・削孔機　　　　　　Ｉ３・・・ケーシングパイプ１
４・・・リングビット１４ａ・・・掘削刃１５・・・ク
ローネンビット　１５ａ・・・掘削刃１６・・・ピン　
　　　　　　１７・・・通水孔】８・・・逆止弁　　　
　　　１９・・・ハネ２０・・・軸管　　　　　　　２
１・・・０リング２２・・・口元プリヘンダー　２３・
・・インナー口・ンド２４・・・ケーシング引抜きジヤ
ツキ ２５・・・鋼線　　　　　　　２６・・・止水バンカー
２７・・・ロッド　　　　　　２７ａ・・・外管２７ｂ
・・・内杆　　　　　　２８ａ、２８ｂ・・・鍔板２９
・・・ケーシングプリヘングー ３０・・・回動部　　　　　　３０ａ・・・挿入孔３１
・・・止水用薬液　　　　３２・・・ワイヤー３３・・
・布バンカー　　　　３４・・・緊張用ジヤツキ３５・
・・保護キャップ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）先端にビットを有するケーシングパイプを掘削孔
   機で土留壁の外側から所定長地盤に打ち込み、このケー
   シングパイプ内に鋼線または鋼棒によるアンカー鋼材を
   挿入し、また固結材を圧入充填し、ケーシングパイプを
   引き抜いてから、アンカー鋼材端部を緊張させて土留壁
   外側の台座に定着させるアンカー工法において、ケーシ
   ングパイプ先端のビットはリングビット内にクローネン
   ビットを嵌込み、かつリングビットとクローネンビット
   は切断可能なピンで接合したものであり、また、クロー
   ネンビットの先端に開口する通水孔内に逆止弁を設け、
   ケーシングパイプ挿入時にはリングビットとクローネン
   ビットの両ビットで切削して掘孔し、その後インナーロ
   ッドをケーシングパイプ内に挿入して打撃を加えてピン
   を切断し、ケーシング内に固結材注入後、ケーシング内
   に挿入したアンカー鋼材でクローネンビットを押さえな
   がらクローネンビットを残してケーシングパイプを引き
   抜くことを特徴とするアンカー工法。
2. （２）先端にリングビットを設け、先端に開口する通水
   孔内に逆止弁を設けたクローネンビットをこのリングビ
   ット内にはめ込み、このリングビットとクローネンビッ
   トを打撃により切断可能なピンで接合したことを特徴と
   するアンカー工法用ケーシングパイプ。