JP2865570B2 - 被圧水下におけるアンカー築造用ケーシング取扱装置 - Google Patents

被圧水下におけるアンカー築造用ケーシング取扱装置

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JP2865570B2 JP18454594A JP18454594A JP2865570B2 JP 2865570 B2 JP2865570 B2 JP 2865570B2 JP 18454594 A JP18454594 A JP 18454594A JP 18454594 A JP18454594 A JP 18454594A JP 2865570 B2 JP2865570 B2 JP 2865570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被圧水下におけるアン
カー築造用ケーシング取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連壁を地盤に固定するアンカーを築造す
る工法は、種々提供されている。
【0003】しかし、アンカーの築造において、湧水の
多い地盤すなわち被圧水下における有効な工法は提供さ
れてなく、アンカーの強度に問題があった。
【0004】これに対し本出願人は特願平5−1022
47号において、湧水の多い地盤に強固なアンカー築造
工法を提供している。
【0005】該提案による工法は、連壁に削孔した透孔
にガイド管を打込んで該ガイド管の頭部に止水ボックス
を取付け、該ガイド管に先端の逆止弁付きクローネンビ
ットを取付けたケーシングを挿入しながら削孔機で回転
削孔して複数の単管ケーシングを接続して挿入し、それ
らのケーシングにインナロッドを挿入して底部まで注入
材を注入して前記クローネンビットを押して外したの
ち、複数のより線をスペーサで整列し中間に伸縮自在な
止水パッカーを設けた組立体を挿入し、前記ケーシング
の頭部に加圧ヘッドを取付け、該加圧ヘッドを介して注
入材を加圧注入しながら止水パッカーを膨張して組立体
とケーシングとの間をシールし、ケーシングを引き抜い
て引き抜いたケーシングから順次接続を分離し、最後の
ケーシングが前記パッカーを越えたら該パッカーを膨張
して前記ガイド管及び組立体の間をシールし、前記止水
ボックスを取外して前記スペーサに取付けた注入ホース
から止水材を注入し、前記注入材を養生したのち、前記
より線を緊張定着して前記連壁を地盤に固定するアンカ
ーを築造することを特徴としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案自体は有効な
ものであるが、しかし、加圧ヘッドを取付けて注入材を
注入し、ケーシングを引き上げ最上部のケーシングを撤
去したのち、再び加圧ヘッドを取付け、これを繰り返す
のは面倒で作業性が悪い。
【0007】本発明は、従来の加圧ヘッドに係る作業性
の問題を解決する被圧水下におけるアンカー築造用ケー
シング取扱装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による取扱装置
は、アダプタとアウタケースとからなるスイベルであっ
て、該アダプタの一側には、削孔機の駆動部が螺合され
るねじ孔が形成され、他側には、ケーシングが螺合され
るねじ孔と内孔とが形成され、該内孔にはインナスイベ
ルが固設されており、該インナスイベルの内孔には、パ
ッカー接続ロッドが回転自在に支持され、前記アウタケ
ースには、水及びグラウト材用のソケットとエアカプラ
とが固設され、該ソケットは前記アダプタの内孔に連通
され、前記エアカプラは前記インナスイベルの内孔に連
通されている。
【0009】また、本発明による取扱装置は連壁矢板に
溶着される止水板であって、該止水板はガイド管が挿通
されるリング状に形成され、一側に形成された大径部に
は、前記ガイド管が挿通されるドーナツ状のパッカーが
収められ、該パッカーには加圧ホースが接続されてい
る。
【0010】
【作用】上記のように構成された被圧水下におけるアン
カー築造用ケーシング取扱装置においては、スイベルを
ケーシングに取付けたままで、水、グラウト材の注入、
送気及び排気によるパッカーの膨脹及び収縮を行うこと
ができる。
【0011】また、止水板のパッカーを膨脹し、連壁矢
板とガイド管との隙間のシールを行うことができる。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0013】図1ないし図3において、全体を符号Aで
示すスイベルのアウタケース1の内孔2には、アダプタ
10が、両側の環状溝11に嵌着する2つ割りの押えリ
ング12、12及び両リング12、12を連結するボル
ト12aによりテフロンベアリング9a及びスライドリ
ング9bを介してアウタケース1に対し軸方向に係止さ
れて回転自在に支持されている。
【0014】そのアダプタ10の一側には、ねじ孔13
が形成され、他側には、ねじ孔14及び内孔15が形成
されている。そして、内孔15には、インナスイベル2
0が固設されている。
【0015】前記アウタケース1の外周には、ソケット
3とエアカプラ6とが取付けられている。そのソケット
3は、通路4を介して内孔2に形成された環状溝5に連
通され、エアカプラ6は、通路7を介して環状溝8に連
通されている。
【0016】他方、アダプタ10には、環状溝5と内孔
15とを連通する複数の通路16と、環状溝8と内孔1
5の小径部15aとを連通する複数の通路17とがそれ
ぞれ形成されている。
【0017】前記インナスイベル20の内孔21の通路
17側には、拡径部21aが形成され、他側には、テフ
ロンベアリング22、押えリング23及び複数のボルト
24によりパッカー接続ロッド25が回転自在に収めら
れている。
【0018】図4において、全体を符号Bで示す止水板
の本体30は、リング状に形成され、その一側には大径
部31が形成されている。その大径部31には、ドーナ
ツ形風船状のパッカー32が収められ、パッカー加圧ホ
ース33が接続されている。
【0019】次に、本発明のスイベルA及び止水板Bを
用いたアンカー築造の態様を説明する。
【0020】(1) 削孔機セット。作業床を平坦に整
地し、所定の角度に削孔機C(図8)のガイドセル40
をセットする。 (2) 鋼管矢板切断。鋼管矢板Dの前面を、ガスを用
いてアンカー打設角度に合わせて切断する。 (3) 止水板取付け(図5)。ガイド管43(図6)
と鋼管矢板Dとの隙間を止水する止水板Bを、鋼管矢板
Dに溶着する。 (4) ガイド管打ち込み(図6)。メタルクラウン4
4及び逆止弁45付きのガイド管43で、鋼管矢板Dを
切断し、更に背後の土砂部Eを1.0m程度無水で打ち
込む。 (5) 止水ボックス取付け(図7)。止水ボックス4
6を止水板Bに取付け、ボルト結合する。この止水ボッ
クス46は、ガイド管43とケーシング47との隙間か
ら、土砂や地下水が流出するのを防止するものであり、
止水ボックス46とケーシング47との間は、図示しな
いゴムパッキングで止水する。 (6) 削孔(図7、図8)。加圧ホース33から加圧
空気を送り、パッカー32を膨脹させて鋼管矢板Dとガ
イド管43との間をシールし、スイベルAの一方のねじ
孔13に削孔機Cの駆動軸42を螺合し、他方のねじ孔
14にケーシング47を螺合し、ソケット3から送水し
ながら、ケーシング先端の逆止弁付きクローネンビット
48で削孔する。ケーシング47内への地下水や土砂の
流出防止は、クローネンビット48で対応する。また、
削孔時の削孔水及びスライムの排除は、止水ボックス4
6の排水口46a(図7)から行う。 (7) クローネンビット切断。削孔が完了したら、図
示しない切断治具をケーシング47内に挿入してクロー
ネンビット48の図示しない固定ピンを切断する。 (8) 1次注入1次注入は、孔底まで図示しない注入
パイプを挿入して行う。 (9) テンドン挿入(図9)。1次注入後、組立加工
したテンドン49をケーシング47に挿入する。テンド
ン49には、あらかじめパッカー50をガイド管43内
に収まるように取付けておく。このパッカー50は、ケ
ーシング47とテンドン49との隙間の止水及びガイド
管43とテンドン49との隙間の両方に対応できるよう
にしたものである。なお、図中の符号51は、パッカー
用エアホースである。 (10) ケーシング引き抜き及び加圧注入(図1
0)。スイベルAのソケット3から、グラウト材を加工
注入しながら、ケーシング47を引き抜く。 (11) ケーシング切断(図11)。インナスイベル
20のパッカー接続ロッド25に加圧ホース51により
パッカー50を接続し、ケーシング47を接続位置まで
引き上げた時点で、スイベルAのエアカプラ6から加圧
エアを送り、パッカー50を加圧膨脹させる。この状態
で、ケーシング切断時のケーシング47とテンドン49
との隙間から逆流するグラウド材F、水及び土砂を遮断
する。 (12) パッカー収縮(図12)。ケーシング47の
回収後、ソケット3からグラウド材Fを加圧注入すると
共に、エアカプラ6から減圧してパッカー50を収縮さ
せる。この(11)ケーシング切断及び(12)パッカ
ー収縮をケーシング47がパッカー50を越えるまで繰
り返し行う。 (13) パッカー最終加圧(図13)。ケーシング4
7がパッカー50を越えた時点で、パッカー50を加圧
膨脹させる。これによりガイド管43とテンドン49と
の隙間を止水し、孔口から水と土砂とが逆流するのを防
止する。 (14) 口元止水処理(図14)。止水ボックスBを
取り外し、パッカー50の上部に、止水材Gを注入す
る。 (15) 養生。グラウド材Fが所定の強度になるま
で、養生期間を設ける。 (16) 緊張定着。所定の期間養成したのち、公知の
緊張定着を行う。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来の加圧ヘッドに係る問題を解決し、ケ
ーシングの引き抜きを作業性良く行うことができる。
【0022】また、鋼管矢板とガイド管との隙間のシー
ルを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスイベルの側断面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】インナスイベルを示す図1のB矢視図。
【図4】本発明の一実施例の止水板を示す側断面図。
【図5】止水板取付け工程を示す側断面図。
【図6】ガイド管打ち込み工程を示す側断面図。
【図7】止水ボックス取付け工程を示す側断面図
【図8】削孔工程を示す側断面図。
【図9】テンドン挿入工程を示す側断面図。
【図10】ケーシング引き抜き及び加圧注入工程を示す
側断面図。
【図11】ケーシング切断工程を示す側断面図。
【図12】パッカー収縮工程を示す側断面図。
【図13】パッカー最終加圧工程を示す側断面図。
【図14】口元止水処理工程を示す側断面図。
【符号の説明】
A・・・スイベル B・・・止水板 C・・・削孔機 D・・・鋼管矢板 E・・・土砂部 F・・・グラウド材 G・・・止水材 1・・・アウタケース 2・・・内孔 3・・・ソケット 4、7、16、17・・・通路 5、8、11・・・環状溝 6・・・エアカプラ 9a、22・・・テフロンベアリング 9b・・・スライドリング 10・・・アダプタ 12・・・抑えリング 13、14・・・ねじ孔 15・・・内孔 20・・・インナスイベル 21・・・内孔 23・・・押えリング 25・・・パッカー接続ボルト 30・・・本体 31・・・大径部 32・・・パッカー 33・・・パッカー加圧ホース 40・・・ガイドセル 41・・・駆動部 42・・・駆動軸 43・・・ガイド管 44・・・メタルクラウン 45・・・逆止弁 46・・・止水ボックス 47・・・ケーシング 48・・・クローネンビット 49・・・テンドン 50・・・パッカー 51・・・加圧ホース

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アダプタとアウタケースとからなるスイ
    ベルであって、該アダプタの一側には、削孔機の駆動部
    が螺合されるねじ孔が形成され、他側には、ケーシング
    が螺合されるねじ孔と内孔とが形成され、該内孔にはイ
    ンナスイベルが固設されており、該インナスイベルの内
    孔には、パッカー接続ロッドが回転自在に支持され、前
    記アウタケースには、水及びグラウト材用のソケットと
    エアカプラとが固設され、該ソケットは前記アダプタの
    内孔に連通され、前記エアカプラは前記インナスイベル
    の内孔に連通されていることを特徴とする被圧水下にお
    けるアンカー築造用ケーシング取扱装置。
  2. 【請求項2】 鋼管矢板等の連壁に溶着される止水板で
    あって、該止水板はガイド管が挿通されるリング状に形
    成され、一側に形成された大径部には、前記ガイド管が
    挿通されるドーナツ状のパッカーが収められ、該パッカ
    ーには加圧ホースが接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の被圧水下におけるアンカー築造用ケーシン
    グ取扱装置。
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