JPH04140316A - アースアンカー工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、湧水地山あるいは被圧滞水層地山等、高水
圧が存在する地中にアースアンカーを設置するための工
法に関するものである。

「従来の技術」 従来、水圧が存在する地中にアースアンカーを造成する
工法として、注入パッカー工法、鞘管式１法などが知ら
れている。

「発明が解決せんとする問題点」 上記従来工法においては、工程が複雑で、削孔工程と注
入工程を−サイクルで一連に行わなければならず、工費
、工費を多く要すると共に、削孔後のケーシングパイプ
を引き抜きながらグラウトの加圧注入を行うため、ｐｃ
ｍ線の共上がりやグラウトの外部への流出による失敗例
が少なくない。

「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、土留壁に
設けた挿入開口から先端にビットを設けたケーシングパ
イプにより削孔する工程と、先端部周囲にストレーナ孔
を有する一次注入管の周囲に配したＰＣ銅より線等から
なる引張鋼材束をケーシングパイプ内に挿入する工程と
、土留壁の開口内に位置する部分における引張鋼材束の
周囲に設けた膨張ａ縮自在のパッカー内に流体を充填し
てケーシングパイプ内に密着させる工程と、ケーシング
パイプを若干引き抜いて一次注入管にグラウトを圧送し
て先端部のストレーナ孔から吐出させることにより、こ
のストレーナ孔を有する部分の外周における引張鋼材束
の先端部の周囲に膨張収縮自在に包被した袋体を膨張さ
せて、削孔先端部地山に圧着させる工程と、ケーシング
パイプを引き抜いた後にパッカーを再膨張させて土留壁
の挿入開口内に圧着させる工程と、引張網材東向に配し
た二次注入管にグラウトを圧送してその周囲に設けたス
トレーナ孔から削孔内に吐出させる工程とからなるアー
スアンカー工法を提案するものである。

「作用」 土留壁の挿入開口内に位置する部分においてパッカーを
膨張させてケーシングパイプ内に密着させることにより
、引張鋼材束の後端部かケーシングパイプの中心に支持
されると共に、高圧水及び土砂の外部への流出か防止さ
れる。

この状態でケーシングパイプを若干引き抜いて、−成性
入管先端部のストレーナ孔からグラウトを吐出させて袋
体を膨張させ、削孔先端部地山に圧着させることにより
、引張鋼材束の先端部は削孔中心に支持され、さらにケ
ーシングパイプを引き抜いた後にパッカーを再膨張させ
て土留壁の挿入開口内に圧着させることにより、引張鋼
材束の後端部が開口の中心に支持されると共に、高圧水
及び土砂の外部への流出が防ＩＬされる。

このように引張鋼材束の前後部を削孔中心に保持し、後
端部をパッカーで密封した状態で、−成性入管によりグ
ラウトを削孔内に吐出させることにより、高水圧に対抗
して出水、送砂を防止しながら、引張鋼材の共上がりを
生ずることなく確実にアースアンカーを設置することが
可能となる。

「実施例」 以下この発明を図面に示す実施例について説明すると、
土留壁１に鏡切りして設けた挿入開口２から、先端に逆
止弁ビット３を嵌脱自在に取付けたケーシングパイプ４
により、内部に圧送した水を逆止弁ビット３の逆止弁付
き吐出口から噴射しながら削孔する。

このとき、土留壁１の外面にはケーシングパイプ４の周
囲を囲んで止水ボックス５を設け、挿入開口２の周囲の
間隙からの出水、送砂を防止すると共に、逆止弁ビット
３によりケーシングパイプ４内への高圧の地下水及び土
砂の逆流を防止する。

このように削孔後ケーシングパイプ４の内部に複数のＰ
Ｃ鋼より線等からなる引張鋼材６の束を挿入する。

引張鋼材６の束は、ポリエチレン等の合成樹脂製ストレ
ーナ管からなる一次注入管７及び二次注入管８の周囲に
配置し、銅線等により結束したもので、その先端部周囲
には布等の袋体９が膨張収縮自在に包被され、また挿入
開口２の内側部分に位置する後部周囲には筒状のゴム等
のパッカー１０が取付けられている。

−成性入管７は引張鋼材６の束の先端部まで配管さ九、
袋体９の内部側に位置する先端部周囲にスリット孔等の
ストレーナ孔１１が多数あけられており、袋体９の目端
部を締結した固定リング１２に対応する部分の外周部に
は、同定リング］２の内側に引張鋼材６の束をも包んで
一体に充填した合成樹脂発泡体等からなる密封壁１３が
設けられ、袋体９の目端部の内側をシールしている。

また、二次注入管８は、その先端がパッカー１０の後方
に位置するように配管され、少なくとも先端部周囲にス
リット孔等のストレーナ孔１４が多数あけられており、
パッカー１０に対応する部分の外周部には、引張銅材６
の束をも包んで一体に充填した合成樹脂発泡体等からな
る密封壁１５が設けられ、パッカー１０の内側をシール
している。

引張鋼材６の束を挿入した後、パッカー１０内にエアー
等の流体を充填して膨張させ、グリス等の潤滑材を塗布
した外周部をケーシングパイプ４の内周面に密着させる
。

この状態でケーシングパイプ４を若干（１〜２ｍ前後）
引き抜き、−成性入管７にセメントミルク等のグラウト
を圧送して先端部のストレーナ孔１１から加圧注入（２
，０−４，０Ｋｇ／ａｍ２）ることにより、袋体９を球
根状に膨張させて、削孔先端部の地山に圧着させる。

なお、ケーシングパイプ４の引き抜きにより逆止弁ビッ
ト３が離脱してケーシングパイプ４の先端が開口するた
め、ケーシングパイプ４内に注水し、孔内水及び土砂の
流入を防止する。

次いで、ケーシングパイプ４全長を土留壁１の外部に引
き抜き、同時にパッカー１０を再膨張させて土留壁１の
挿入開口２内に圧着させ、この状態で二次注入管８内に
セメントミルク等のグラウト１６を圧送して周囲のスト
レーナ孔１４から削孔内に加圧注入（２，０−４，０Ｋ
ｇ／ｃｍ２）し、アンカー兼体を造成する。

アンカー船体の養生後、定着具により引張鋼材６の束を
土留壁１に定着する。

「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、引張銅材の先端部の袋体
と後部のパッカーを膨張させて削孔地山及びケーシング
パイプ内面に密着させ、さらにケーシングパイプを引き
抜いた後にパッカーを再膨張させて土留壁の挿入開口内
に圧着させることにより、引張銅材束の前後部が常に削
孔の中心に支持することができると共に、全工程中にお
いて高圧水及び土砂の外部への流呂を防止することがで
き、その後に二次注入管によりグラウトを削孔内に吐出
させることにより、高圧水が存在する地中において、高
水圧に対抗して出水、送砂を防止しながら、引張網材の
以上がりを生ずることなく単純な工程と低コストで確実
にアースアンカーを設置することが可能となる。

また、削孔後パッカーにより出水、送砂を防止できるの
で、複数箇所において削孔工程を一連に施工し、その後
に二次注入工程を一連に施工するという工程分離が可能
で、施工能率を向上させて工期、工費を削減することか
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図はこの発明の工程を施工順に示す線断側面図
、第５図はこの発明に用いる引張銅材の部分縦断側面図
、第６図は第５図におけるＡ−Ａ断面図、第７図は第５
図におけるＢ−Ｂ断面図である。 ■・・土留壁、２・・挿入開口、 ３・・逆止弁ピント、４・・ケーシングパイプ、５・・
止水ボックス、６・・引張鋼材、７・・−成性入管、８
・・二次注入管、９・・袋体、１０・・パッカー １１・・ストレーナ孔、１２・・固定リング、１３・・
密封壁、　１４・・ストレーナ孔、１５・・密封壁、１
６・・グラウト。 特許出願人　前田建設工業株式会社 代　　埋　　△　　朦　　　　升　　　　　失　　　　
−・第 図 第 図 第 図 第７図 乙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）土留壁に設けた挿入開口から先端にビットを設けた
   ケーシングパイプにより削孔する工程と、先端部周囲に
   ストレーナ孔を有する一次注入管の周囲に配した引張鋼
   材束をケーシングパイプ内に挿入する工程と、前記土留
   壁の挿入開口内に位置する部分における前記引張鋼材束
   の周囲に設けた膨張収縮自在のパッカー内に流体を充填
   して前記ケーシングパイプ内に密着させる工程と、前記
   ケーシングパイプを若干引き抜いて前記一次注入管にグ
   ラウトを圧送して先端部のストレーナ孔から吐出させる
   ことにより、このストレーナ孔を有する部分の外周にお
   ける前記引張鋼材束の先端部の周囲に膨張収縮自在に包
   被した袋体を膨張させて、削孔先端部地山に圧着させる
   工程と、前記ケーシングパイプを引き抜いた後に前記パ
   ッカーを再膨張させて前記土留壁の挿入開口内に圧着さ
   せる工程と、前記引張鋼材束内に配した二次注入管にグ
   ラウトを圧送してその周囲に設けたストレーナ孔から削
   孔内に吐出させる工程とからなることを特徴とするアー
   スアンカー工法。